JP2000038920A - 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 - Google Patents
内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法Info
- Publication number
- JP2000038920A JP2000038920A JP10239751A JP23975198A JP2000038920A JP 2000038920 A JP2000038920 A JP 2000038920A JP 10239751 A JP10239751 A JP 10239751A JP 23975198 A JP23975198 A JP 23975198A JP 2000038920 A JP2000038920 A JP 2000038920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- internal combustion
- combustion engine
- exhaust system
- system structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/02—Energy absorbers; Noise absorbers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、内燃機関の排気騒音を低減するた
めの内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系
構造に用いられる排気管の製造方法に関し、排気系の容
量を増大することなく排気騒音を低減することを目的と
する。 【解決手段】 内燃機関から排出される排ガスの浄化ま
たは排気騒音の低減を行う排気系機構21、25、2
7、29、31を、間隔を置いて配置するとともに、各
排気系機構21、25、27、29、31の間を、排気
管23a、23b、23c、23dにより相互に接続し
ている内燃機関の排気系構造において、各排気管23
a、23b、23c、23dのうち、少なくとも一つの
内面33に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面35を
形成していることを特徴とする。
めの内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系
構造に用いられる排気管の製造方法に関し、排気系の容
量を増大することなく排気騒音を低減することを目的と
する。 【解決手段】 内燃機関から排出される排ガスの浄化ま
たは排気騒音の低減を行う排気系機構21、25、2
7、29、31を、間隔を置いて配置するとともに、各
排気系機構21、25、27、29、31の間を、排気
管23a、23b、23c、23dにより相互に接続し
ている内燃機関の排気系構造において、各排気管23
a、23b、23c、23dのうち、少なくとも一つの
内面33に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面35を
形成していることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気騒
音を低減するための内燃機関の排気系構造およびこの内
燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法に関
する。
音を低減するための内燃機関の排気系構造およびこの内
燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジン等の内燃機関か
ら排出される排ガスを浄化し、排気騒音を低減するため
に、内燃機関の排気出口から車体の下部に亘り、様々な
浄化機構および消音機構が配置されている。図14は、
この種の内燃機関の排気系構造の一例を示しており、排
気マニホールド1の排気出口側には、排気管3a、3
b、3c、3dを介して、順次、フレキシブルチューブ
5、触媒コンバータ7、プリマフラー9およびリアマフ
ラー11が接続されている。
ら排出される排ガスを浄化し、排気騒音を低減するため
に、内燃機関の排気出口から車体の下部に亘り、様々な
浄化機構および消音機構が配置されている。図14は、
この種の内燃機関の排気系構造の一例を示しており、排
気マニホールド1の排気出口側には、排気管3a、3
b、3c、3dを介して、順次、フレキシブルチューブ
5、触媒コンバータ7、プリマフラー9およびリアマフ
ラー11が接続されている。
【0003】これ等の各機構のうち、排気騒音の低減
は、主に、プリマフラー9およびリアマフラー11によ
り行われている。プリマフラー9およびリアマフラー1
1の内部には、図示しない仕切板を隔てて拡張室および
共鳴室が形成されており、一般に、リアクティブ型と称
する消音器が構成されている。
は、主に、プリマフラー9およびリアマフラー11によ
り行われている。プリマフラー9およびリアマフラー1
1の内部には、図示しない仕切板を隔てて拡張室および
共鳴室が形成されており、一般に、リアクティブ型と称
する消音器が構成されている。
【0004】なお、プリマフラー9は、リアマフラー1
1の排気騒音低減の補足および排気系全体の排気騒音の
共鳴特性を改善するために排気系に接続されている。こ
のような従来の内燃機関の排気系構造では、排気騒音を
より一層低減するために、プリマフラー9、リアマフラ
ー11等の容量を増加することが行われている。
1の排気騒音低減の補足および排気系全体の排気騒音の
共鳴特性を改善するために排気系に接続されている。こ
のような従来の内燃機関の排気系構造では、排気騒音を
より一層低減するために、プリマフラー9、リアマフラ
ー11等の容量を増加することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
自動車等の車内における快適性を向上するために、車内
空間の拡大化および車内床面の平坦化が行われる傾向に
あり、特に、車体の下部に配置されるプリマフラー9、
リアマフラー11等の大容量化は限界に達してきてい
る。
自動車等の車内における快適性を向上するために、車内
空間の拡大化および車内床面の平坦化が行われる傾向に
あり、特に、車体の下部に配置されるプリマフラー9、
リアマフラー11等の大容量化は限界に達してきてい
る。
【0006】また、図15に示すように、グラスウール
等の吸音材を充填したチャンバー13を、排気系に追加
することにより、特に排気騒音の高周波成分を吸音する
ことができるが、新たな機構を追加しなくてはならない
ため、製造コストが増大するという問題があった。さら
に、チャンバー13を追加することにより、排気系の圧
力損失が増大するため、エンジンの背圧が増大し、エン
ジンの出力が低下するという問題があった。
等の吸音材を充填したチャンバー13を、排気系に追加
することにより、特に排気騒音の高周波成分を吸音する
ことができるが、新たな機構を追加しなくてはならない
ため、製造コストが増大するという問題があった。さら
に、チャンバー13を追加することにより、排気系の圧
力損失が増大するため、エンジンの背圧が増大し、エン
ジンの出力が低下するという問題があった。
【0007】一方で、排気管3a、3b、3c、3d
は、リアマフラー9、プリマフラー11等を相互に接続
する排気流路として機能しているだけであった。本発明
は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもの
で、排気系の容量を増大することなく排気騒音を低減す
ることができる内燃機関の排気系構造およびこの内燃機
関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
は、リアマフラー9、プリマフラー11等を相互に接続
する排気流路として機能しているだけであった。本発明
は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもの
で、排気系の容量を増大することなく排気騒音を低減す
ることができる内燃機関の排気系構造およびこの内燃機
関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関の排
気系構造は、内燃機関から排出される排ガスの浄化また
は排気騒音の低減を行う排気系機構を、間隔を置いて配
置するとともに、前記各排気系機構の間を、排気管によ
り相互に接続している内燃機関の排気系構造において、
前記各排気管のうち、少なくとも一つの内面に、前記排
ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を形成していることを
特徴とする。
気系構造は、内燃機関から排出される排ガスの浄化また
は排気騒音の低減を行う排気系機構を、間隔を置いて配
置するとともに、前記各排気系機構の間を、排気管によ
り相互に接続している内燃機関の排気系構造において、
前記各排気管のうち、少なくとも一つの内面に、前記排
ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を形成していることを
特徴とする。
【0009】請求項2の内燃機関の排気系構造は、請求
項1記載の内燃機関の排気系構造において、前記排気管
の内面に形成される摩擦面は、複数の溝部により構成さ
れていることを特徴とする。請求項3の内燃機関の排気
系構造は、請求項2記載の内燃機関の排気系構造におい
て、前記溝部は、ローレット加工により形成されている
ことを特徴とする。
項1記載の内燃機関の排気系構造において、前記排気管
の内面に形成される摩擦面は、複数の溝部により構成さ
れていることを特徴とする。請求項3の内燃機関の排気
系構造は、請求項2記載の内燃機関の排気系構造におい
て、前記溝部は、ローレット加工により形成されている
ことを特徴とする。
【0010】請求項4の内燃機関の排気系構造は、請求
項2記載の内燃機関の排気系構造において、前記溝部
は、切削加工により形成されていることを特徴とする。
請求項5の内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の
製造方法は、板材にローレット加工または切削加工を行
う加工工程と、ローレット加工を施した板材を円筒形状
に湾曲する湾曲工程と、円筒形状に湾曲された前記板材
の長手方向に沿った端部を接合する接合工程とを有する
ことを特徴とする。
項2記載の内燃機関の排気系構造において、前記溝部
は、切削加工により形成されていることを特徴とする。
請求項5の内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の
製造方法は、板材にローレット加工または切削加工を行
う加工工程と、ローレット加工を施した板材を円筒形状
に湾曲する湾曲工程と、円筒形状に湾曲された前記板材
の長手方向に沿った端部を接合する接合工程とを有する
ことを特徴とする。
【0011】請求項6の内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法は、板材を円筒形状に湾曲する湾
曲工程と、円筒形状に湾曲された前記板材の長手方向の
沿った縁部を接合する接合工程と、造管された前記板材
の内面に切削加工を施す加工工程とを有することを特徴
とする。請求項7の内燃機関の排気系構造は、内燃機関
から排出される排ガスの浄化または排気騒音の低減を行
う排気系機構を、間隔を置いて直列に配置するととも
に、前記各排気系機構の間を、排ガス流通用の排気管に
より相互に接続している内燃機関の排気系構造におい
て、前記各排気管のうち、少なくとも一つの排気流路内
に、前記排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を備えた板
状部材を配置していることを特徴とする。
れる排気管の製造方法は、板材を円筒形状に湾曲する湾
曲工程と、円筒形状に湾曲された前記板材の長手方向の
沿った縁部を接合する接合工程と、造管された前記板材
の内面に切削加工を施す加工工程とを有することを特徴
とする。請求項7の内燃機関の排気系構造は、内燃機関
から排出される排ガスの浄化または排気騒音の低減を行
う排気系機構を、間隔を置いて直列に配置するととも
に、前記各排気系機構の間を、排ガス流通用の排気管に
より相互に接続している内燃機関の排気系構造におい
て、前記各排気管のうち、少なくとも一つの排気流路内
に、前記排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を備えた板
状部材を配置していることを特徴とする。
【0012】請求項8の内燃機関の排気系構造は、請求
項7記載の内燃機関の排気系構造において、前記板状部
材は、前記排気管の内面に沿う筒状に形成されているこ
とを特徴とする。請求項9の内燃機関の排気系構造は、
請求項7または請求項8記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、前記板状部材の前記摩擦面は、該板状部材に設
けられた複数の小孔により形成されていることを特徴と
する。
項7記載の内燃機関の排気系構造において、前記板状部
材は、前記排気管の内面に沿う筒状に形成されているこ
とを特徴とする。請求項9の内燃機関の排気系構造は、
請求項7または請求項8記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、前記板状部材の前記摩擦面は、該板状部材に設
けられた複数の小孔により形成されていることを特徴と
する。
【0013】請求項10の内燃機関の排気系構造は、請
求項7または請求項8記載の内燃機関の排気系構造にお
いて、前記板状部材は、網部材からなることを特徴とす
る。
求項7または請求項8記載の内燃機関の排気系構造にお
いて、前記板状部材は、網部材からなることを特徴とす
る。
【0014】(作用)請求項1の内燃機関の排気系構造
では、排気管の内面に、排ガスの流通抵抗を高くする摩
擦面が形成されるため、排気騒音の音波と、排気管の内
面との壁面摩擦が増大する。
では、排気管の内面に、排ガスの流通抵抗を高くする摩
擦面が形成されるため、排気騒音の音波と、排気管の内
面との壁面摩擦が増大する。
【0015】壁面摩擦の増大により、排気騒音が排気管
内においても吸音されるため、従来行われていない排気
管内での排気騒音の低減が可能になる。壁面摩擦による
排気騒音の低減メカニズムは、吸音材による吸音メカニ
ズムと同一であるため、排気騒音の中周波成分から高周
波成分に亘り吸音効果があり、特に高周波成分について
は、著しい吸音効果がある。
内においても吸音されるため、従来行われていない排気
管内での排気騒音の低減が可能になる。壁面摩擦による
排気騒音の低減メカニズムは、吸音材による吸音メカニ
ズムと同一であるため、排気騒音の中周波成分から高周
波成分に亘り吸音効果があり、特に高周波成分について
は、著しい吸音効果がある。
【0016】この結果、排気騒音を排気系全体で低減す
ることが可能になり、排気騒音の低減効率を従来と同一
にする場合には、消音器等の容量を小さくすることがで
き、排気系全体が小容量化され、製造コストが低減され
る。または、現状、中〜高周波消音用に設けられている
チャンバーを外すことができるため、製造コストが低減
される。
ることが可能になり、排気騒音の低減効率を従来と同一
にする場合には、消音器等の容量を小さくすることがで
き、排気系全体が小容量化され、製造コストが低減され
る。または、現状、中〜高周波消音用に設けられている
チャンバーを外すことができるため、製造コストが低減
される。
【0017】請求項2の内燃機関の排気系構造では、排
気管の内面の摩擦面が、複数の溝部により形成されるた
め、排気管内の排気接触面が容易に増大され、壁面摩擦
が増大される。請求項3の内燃機関の排気系構造では、
溝部が、ローレット加工により形成されるため、予め板
材にローレット加工を施し、この板材を湾曲して排気管
を形成することにより、容易に、排気騒音の低減効率の
高い排気管が形成される。
気管の内面の摩擦面が、複数の溝部により形成されるた
め、排気管内の排気接触面が容易に増大され、壁面摩擦
が増大される。請求項3の内燃機関の排気系構造では、
溝部が、ローレット加工により形成されるため、予め板
材にローレット加工を施し、この板材を湾曲して排気管
を形成することにより、容易に、排気騒音の低減効率の
高い排気管が形成される。
【0018】この結果、排気系全体の製造コストを増大
することなく、排気騒音の低減効率が向上される。請求
項4の内燃機関の排気系構造では、溝部が、切削加工に
より形成されるため、溝部を深くかつ鋭角に形成するこ
とが可能になり、排気騒音の音波と排気管の内面との壁
面摩擦がさらに増大され、より高い効率で排気騒音が低
減される。
することなく、排気騒音の低減効率が向上される。請求
項4の内燃機関の排気系構造では、溝部が、切削加工に
より形成されるため、溝部を深くかつ鋭角に形成するこ
とが可能になり、排気騒音の音波と排気管の内面との壁
面摩擦がさらに増大され、より高い効率で排気騒音が低
減される。
【0019】請求項5の内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法では、先ず、加工工程により、板
材にローレット加工が施され、次に、湾曲工程により、
板材が円筒形状に湾曲される。さらに、接合工程によ
り、円筒形状に湾曲された板材の長手方向に沿った縁部
が接合されるため、従来の製造工程を大幅に変更するこ
となく、排気騒音を低減可能な排気管が製造される。
れる排気管の製造方法では、先ず、加工工程により、板
材にローレット加工が施され、次に、湾曲工程により、
板材が円筒形状に湾曲される。さらに、接合工程によ
り、円筒形状に湾曲された板材の長手方向に沿った縁部
が接合されるため、従来の製造工程を大幅に変更するこ
となく、排気騒音を低減可能な排気管が製造される。
【0020】請求項6の内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法では、先ず、従来と同一の湾曲工
程により、板材が円筒形状に湾曲され、次に、従来と同
一の接合工程により、円筒形状に湾曲された板材の長手
方向に沿った縁部が接合される。そして、この後に、加
工工程により、排気管の内面に切削加工が施されるた
め、従来の製造工程を大幅に変更することなく、排気騒
音を低減可能な排気管が製造される。
れる排気管の製造方法では、先ず、従来と同一の湾曲工
程により、板材が円筒形状に湾曲され、次に、従来と同
一の接合工程により、円筒形状に湾曲された板材の長手
方向に沿った縁部が接合される。そして、この後に、加
工工程により、排気管の内面に切削加工が施されるた
め、従来の製造工程を大幅に変更することなく、排気騒
音を低減可能な排気管が製造される。
【0021】請求項7の内燃機関の排気系構造では、排
気管の排気流路内に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦
面を備えた板状部材が配置されるため、排気管内の排気
騒音の音波と、板状部材の摩擦面とに壁面摩擦が発生す
る。この壁面摩擦により、排気騒音が排気管内において
も吸音されるため、従来行われていない排気管内での排
気騒音の低減が可能になる。
気管の排気流路内に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦
面を備えた板状部材が配置されるため、排気管内の排気
騒音の音波と、板状部材の摩擦面とに壁面摩擦が発生す
る。この壁面摩擦により、排気騒音が排気管内において
も吸音されるため、従来行われていない排気管内での排
気騒音の低減が可能になる。
【0022】壁面摩擦による排気騒音の低減メカニズム
は、吸音材による吸音メカニズムと同一であるため、排
気騒音の中周波成分から高周波成分に亘り吸音効果があ
り、特に高周波成分については、著しい吸音効果があ
る。この結果、排気騒音を排気系全体で低減することが
可能になり、排気騒音の低減効率を従来と同一にする場
合には、消音器等の容量を小さくすることができ、排気
系全体が小容量化され、製造コストが低減される。
は、吸音材による吸音メカニズムと同一であるため、排
気騒音の中周波成分から高周波成分に亘り吸音効果があ
り、特に高周波成分については、著しい吸音効果があ
る。この結果、排気騒音を排気系全体で低減することが
可能になり、排気騒音の低減効率を従来と同一にする場
合には、消音器等の容量を小さくすることができ、排気
系全体が小容量化され、製造コストが低減される。
【0023】または、現状、中〜高周波消音用に設けら
れているチャンバーを外すことができるため、製造コス
トが低減される。さらに、排気管の排気流路内に配置さ
れる板状部材に摩擦面を備えるため、排気管自体に加工
を施す必要がなくなり、排気管の剛性を低下させること
なく、摩擦面が排気管の排気流路内に形成される。
れているチャンバーを外すことができるため、製造コス
トが低減される。さらに、排気管の排気流路内に配置さ
れる板状部材に摩擦面を備えるため、排気管自体に加工
を施す必要がなくなり、排気管の剛性を低下させること
なく、摩擦面が排気管の排気流路内に形成される。
【0024】請求項8の内燃機関の排気系構造では、板
状部材が、排気管の内面に沿う筒状に形成されるため、
排ガスの流通を妨げることなく、排気騒音が低減され
る。請求項9の内燃機関の排気系構造では、板状部材の
摩擦面が、板状部材に設けられる複数の小孔により形成
されるため、摩擦面がプレス加工等により容易に形成さ
れる。
状部材が、排気管の内面に沿う筒状に形成されるため、
排ガスの流通を妨げることなく、排気騒音が低減され
る。請求項9の内燃機関の排気系構造では、板状部材の
摩擦面が、板状部材に設けられる複数の小孔により形成
されるため、摩擦面がプレス加工等により容易に形成さ
れる。
【0025】請求項10の内燃機関の排気系構造では、
板状部材が網部材により形成されるため、摩擦面の面積
を十分に大きくすることができ、壁面摩擦が増大され
る。
板状部材が網部材により形成されるため、摩擦面の面積
を十分に大きくすることができ、壁面摩擦が増大され
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。
用いて詳細に説明する。
【0027】図1ないし図3は、本発明の内燃機関の排
気系構造の第1の実施形態(請求項1および請求項3に
対応する)を示しており、図1および図2は、図3の要
部の詳細を示している。図3において、排気マニホール
ド21の排気出口側には、排気管23a、23b、23
c、23dを介して、順次、フレキシブルチューブ2
5、触媒コンバータ27、プリマフラー29およびリア
マフラー31が接続されている。
気系構造の第1の実施形態(請求項1および請求項3に
対応する)を示しており、図1および図2は、図3の要
部の詳細を示している。図3において、排気マニホール
ド21の排気出口側には、排気管23a、23b、23
c、23dを介して、順次、フレキシブルチューブ2
5、触媒コンバータ27、プリマフラー29およびリア
マフラー31が接続されている。
【0028】フレキシブルチューブ25は、排気系から
発生する振動を吸収する機能を有しており、蛇腹管の周
囲に、縦横に編み込まれた鋼線が巻回されている。触媒
コンバータ27は、排ガスを浄化する機能を有してお
り、排ガスの浄化の際に、排ガスが触媒コンバータ27
内を流通することにより、若干の消音効果を有する。
発生する振動を吸収する機能を有しており、蛇腹管の周
囲に、縦横に編み込まれた鋼線が巻回されている。触媒
コンバータ27は、排ガスを浄化する機能を有してお
り、排ガスの浄化の際に、排ガスが触媒コンバータ27
内を流通することにより、若干の消音効果を有する。
【0029】プリマフラー29およびリアマフラー31
の内部には、図示しない仕切板を隔てて拡張室および共
鳴室が形成されており、一般に、リアクティブ型と称す
る消音器が構成されている。
の内部には、図示しない仕切板を隔てて拡張室および共
鳴室が形成されており、一般に、リアクティブ型と称す
る消音器が構成されている。
【0030】そして、これ等拡張室および共鳴室によ
り、プリマフラー29およびリアマフラー31は、排気
騒音の消音を行う機能を有している。なお、プリマフラ
ー29は、リアマフラー31の排気騒音低減の補足およ
び排気系全体の排気騒音の共鳴特性を改善するために排
気系に接続されている。また、図1および図2に示すよ
うに、SUS材等からなる排気管23(23a、23
b、23c、23d)の内面33には、複数の溝部33
aが、例えば、ローレット加工等により、相互に間隔を
おいて平行に形成されている。
り、プリマフラー29およびリアマフラー31は、排気
騒音の消音を行う機能を有している。なお、プリマフラ
ー29は、リアマフラー31の排気騒音低減の補足およ
び排気系全体の排気騒音の共鳴特性を改善するために排
気系に接続されている。また、図1および図2に示すよ
うに、SUS材等からなる排気管23(23a、23
b、23c、23d)の内面33には、複数の溝部33
aが、例えば、ローレット加工等により、相互に間隔を
おいて平行に形成されている。
【0031】この実施形態では、溝部33aは、深さ
0.5mm、形成ピッチ2mmで形成されており、内面
33の面積は、従来の排気管に比べ大きくされている。
これ等溝部33aにより、排気管23の内面33には、
排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面35が形成されてい
る。上述した内燃機関の排気系構造では、エンジンの燃
焼により発生する排ガスは、排気マニホールド21から
各排気管23a、23b、23c、23dを介して、フ
レキシブルチューブ25、触媒コンバータ27、プリマ
フラー29およびリアマフラー31内を流通する。
0.5mm、形成ピッチ2mmで形成されており、内面
33の面積は、従来の排気管に比べ大きくされている。
これ等溝部33aにより、排気管23の内面33には、
排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面35が形成されてい
る。上述した内燃機関の排気系構造では、エンジンの燃
焼により発生する排ガスは、排気マニホールド21から
各排気管23a、23b、23c、23dを介して、フ
レキシブルチューブ25、触媒コンバータ27、プリマ
フラー29およびリアマフラー31内を流通する。
【0032】この際、排気管23内を流通する排ガスの
排気騒音の音波と、内面33の溝部33aとの壁面摩擦
により、排気管23内で排気騒音が低減される。ここ
で、壁面摩擦による排気騒音の低減メカニズムは、吸音
材による吸音メカニズムと同一であるため、排気騒音の
中周波成分から高周波成分に亘り吸音効果があり、特に
高周波成分については、著しい吸音効果がある。
排気騒音の音波と、内面33の溝部33aとの壁面摩擦
により、排気管23内で排気騒音が低減される。ここ
で、壁面摩擦による排気騒音の低減メカニズムは、吸音
材による吸音メカニズムと同一であるため、排気騒音の
中周波成分から高周波成分に亘り吸音効果があり、特に
高周波成分については、著しい吸音効果がある。
【0033】以上のように構成された内燃機関の排気系
構造では、排気管23の内面33に、排ガスの流通抵抗
を高くする摩擦面35を形成したので、排気騒音の音波
と排気管23の内面33との壁面摩擦を増大することが
できる。このため、排気騒音を排気管23内においても
吸音することができ、従来行われていない排気管23内
での排気騒音の低減を行うことができる。
構造では、排気管23の内面33に、排ガスの流通抵抗
を高くする摩擦面35を形成したので、排気騒音の音波
と排気管23の内面33との壁面摩擦を増大することが
できる。このため、排気騒音を排気管23内においても
吸音することができ、従来行われていない排気管23内
での排気騒音の低減を行うことができる。
【0034】この結果、例えば、排気騒音の低減効率を
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。または、現状、中〜高周
波消音用に設けられているチャンバーを外すことができ
るため、製造コストを低減することができる。
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。または、現状、中〜高周
波消音用に設けられているチャンバーを外すことができ
るため、製造コストを低減することができる。
【0035】さらに、排気管23の内面33の摩擦面3
5を、複数の溝部33aにより形成したので、排気管2
3内の排気接触面を容易に増大することができ、壁面摩
擦を増大することができる。そして、排気管23の溝部
33aを、ローレット加工により形成したので、予め板
材の表面にローレット加工を施し、この板材を湾曲して
排気管23を形成することにより、容易に、排気騒音の
低減効率の高い排気管23を形成することができる。
5を、複数の溝部33aにより形成したので、排気管2
3内の排気接触面を容易に増大することができ、壁面摩
擦を増大することができる。そして、排気管23の溝部
33aを、ローレット加工により形成したので、予め板
材の表面にローレット加工を施し、この板材を湾曲して
排気管23を形成することにより、容易に、排気騒音の
低減効率の高い排気管23を形成することができる。
【0036】このため、排気系全体の製造コストを増大
することなく、排気騒音の低減効率を向上することがで
きる。図4は、本発明の内燃機関の排気系構造の第2の
実施形態(請求項4に対応する)を示している。この実
施形態では、排気管23の内面33に、切削加工によ
り、溝部33aが形成されている。
することなく、排気騒音の低減効率を向上することがで
きる。図4は、本発明の内燃機関の排気系構造の第2の
実施形態(請求項4に対応する)を示している。この実
施形態では、排気管23の内面33に、切削加工によ
り、溝部33aが形成されている。
【0037】この実施形態においても、上述した内燃機
関の排気系構造の第1の実施形態と同様の効果を得るこ
とができるが、この実施形態では、排気管23の溝部3
3aを、切削加工により形成したので、溝部33aを深
くかつ鋭角に加工することができ、排気騒音の音波と排
気管23の内面33との壁面摩擦をさらに増大すること
ができ、より高い効率で排気騒音を低減することができ
る。
関の排気系構造の第1の実施形態と同様の効果を得るこ
とができるが、この実施形態では、排気管23の溝部3
3aを、切削加工により形成したので、溝部33aを深
くかつ鋭角に加工することができ、排気騒音の音波と排
気管23の内面33との壁面摩擦をさらに増大すること
ができ、より高い効率で排気騒音を低減することができ
る。
【0038】図5ないし図7は、本発明の内燃機関の排
気系構造に用いられる排気管の製造方法の第1の実施形
態(請求項5に対応する)を示している。この実施形態
で製造される排気管は、上述した内燃機関の排気系構造
における排気管23として使用される。この実施形態で
は、加工工程、湾曲工程、接合工程が、順次に行われ
る。
気系構造に用いられる排気管の製造方法の第1の実施形
態(請求項5に対応する)を示している。この実施形態
で製造される排気管は、上述した内燃機関の排気系構造
における排気管23として使用される。この実施形態で
は、加工工程、湾曲工程、接合工程が、順次に行われ
る。
【0039】すなわち、先ず、加工工程では、図5に示
すように、板材41が、ローレット加工機43の台座4
3aに載置され、この後に、ローレット部材43bを板
材41に押圧した状態で回転し、板材41を送り出すこ
とにより、板材41に溝部33aが刻まれる。次に、湾
曲工程では、図6に示すように、溝部33aの形成され
た板材41が、造管機により所定の外径になるように湾
曲される。
すように、板材41が、ローレット加工機43の台座4
3aに載置され、この後に、ローレット部材43bを板
材41に押圧した状態で回転し、板材41を送り出すこ
とにより、板材41に溝部33aが刻まれる。次に、湾
曲工程では、図6に示すように、溝部33aの形成され
た板材41が、造管機により所定の外径になるように湾
曲される。
【0040】そして、図7に示すように、板材41の長
手方向に沿った縁部41aを、相互に突き合わせた後、
シール溶接等により接合する。このようにして、上述し
た内燃機関の排気系構造における排気管23の製造が完
了する。以上のように構成された内燃機関の排気系構造
に用いられる排気管の製造方法では、先ず、加工工程に
より、板材41にローレット加工を施し、次に、湾曲工
程により、板材41を円筒形状に湾曲し、さらに、接合
工程により、円筒形状に湾曲した板材41の長手方向に
沿った縁部41aを接合したので、従来の製造工程を大
幅に変更することなく、排気騒音を低減可能な排気管2
3を製造することができる。
手方向に沿った縁部41aを、相互に突き合わせた後、
シール溶接等により接合する。このようにして、上述し
た内燃機関の排気系構造における排気管23の製造が完
了する。以上のように構成された内燃機関の排気系構造
に用いられる排気管の製造方法では、先ず、加工工程に
より、板材41にローレット加工を施し、次に、湾曲工
程により、板材41を円筒形状に湾曲し、さらに、接合
工程により、円筒形状に湾曲した板材41の長手方向に
沿った縁部41aを接合したので、従来の製造工程を大
幅に変更することなく、排気騒音を低減可能な排気管2
3を製造することができる。
【0041】図8および図9は、本発明の内燃機関の排
気系構造に用いられる排気管の製造方法の第2の実施形
態(請求項6に対応する)を示している。この実施形態
では、従来と同一の湾曲工程と接合工程とが行われた後
に、加工工程が行われる。すなわち、先ず、湾曲工程と
接合工程が行われ、図8に示すように、板材41を円筒
形状に湾曲した排気管23が形成される。
気系構造に用いられる排気管の製造方法の第2の実施形
態(請求項6に対応する)を示している。この実施形態
では、従来と同一の湾曲工程と接合工程とが行われた後
に、加工工程が行われる。すなわち、先ず、湾曲工程と
接合工程が行われ、図8に示すように、板材41を円筒
形状に湾曲した排気管23が形成される。
【0042】この後に、加工工程では、排気管23の内
面33に切削用のバイトを当接した状態で、排気管23
が軸中心に回転され、切削加工が施される。そして、図
9に示すように、排気管23の内面33に、溝部33a
が形成され、排気管23の製造が完了する。この実施形
態においても、上述した内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法の第1の実施形態と同様の効果を
得ることができるが、この実施形態では、従来と同一の
湾曲工程と接合工程とにより、板材41を円筒形状に湾
曲し排気管23が形成され、この後に、加工工程によ
り、排気管23の内面33に切削加工を施して、溝部3
3aを形成したので、従来の製造工程を大幅に変更する
ことなく、排気騒音を低減可能な排気管23を製造する
ことができる。
面33に切削用のバイトを当接した状態で、排気管23
が軸中心に回転され、切削加工が施される。そして、図
9に示すように、排気管23の内面33に、溝部33a
が形成され、排気管23の製造が完了する。この実施形
態においても、上述した内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法の第1の実施形態と同様の効果を
得ることができるが、この実施形態では、従来と同一の
湾曲工程と接合工程とにより、板材41を円筒形状に湾
曲し排気管23が形成され、この後に、加工工程によ
り、排気管23の内面33に切削加工を施して、溝部3
3aを形成したので、従来の製造工程を大幅に変更する
ことなく、排気騒音を低減可能な排気管23を製造する
ことができる。
【0043】また、本実施形態においては、使用する板
材41は、切削加工により形成する溝部33aの深さを
考慮して比較的厚めの肉厚を必要とするが、本発明の排
気管23により、チャンバー等の吸音機構を排気系に配
置する必要がなくなるため、排気系全体の製造コスト
を、従来に比べ大幅に低減することができる。図10お
よび図11は、本発明の内燃機関の排気系構造の第3の
実施形態(請求項7ないし請求項9に対応する)を示し
ており、図10は、図11の要部の詳細を示している。
材41は、切削加工により形成する溝部33aの深さを
考慮して比較的厚めの肉厚を必要とするが、本発明の排
気管23により、チャンバー等の吸音機構を排気系に配
置する必要がなくなるため、排気系全体の製造コスト
を、従来に比べ大幅に低減することができる。図10お
よび図11は、本発明の内燃機関の排気系構造の第3の
実施形態(請求項7ないし請求項9に対応する)を示し
ており、図10は、図11の要部の詳細を示している。
【0044】この実施形態では、図11に示すように、
上述した内燃機関の排気系構造の第1の実施形態と同様
に、排気マニホールド21の排気出口側には、排気管4
5a、45b、45c、45dを介して、順次、フレキ
シブルチューブ25、触媒コンバータ27、プリマフラ
ー29およびリアマフラー31が接続されている。ま
た、図10に示すように、排気管45(45a、45
b、45c、45d)の排気流路45e内には、この排
気管45の内面47に密着して、厚さ1mmのステンレ
ス鋼板等からなる円筒形状の板材49(板状部材に対応
する)が配置されている。
上述した内燃機関の排気系構造の第1の実施形態と同様
に、排気マニホールド21の排気出口側には、排気管4
5a、45b、45c、45dを介して、順次、フレキ
シブルチューブ25、触媒コンバータ27、プリマフラ
ー29およびリアマフラー31が接続されている。ま
た、図10に示すように、排気管45(45a、45
b、45c、45d)の排気流路45e内には、この排
気管45の内面47に密着して、厚さ1mmのステンレ
ス鋼板等からなる円筒形状の板材49(板状部材に対応
する)が配置されている。
【0045】板材49は、スポット溶接51等により、
排気管45に固定されており、排気管45を流通する排
ガスにより、板材49が排気管45内で振動することが
防止されている。板材49には、プレス加工等により、
肉厚方向に貫通する円形形状の小孔49aが、直径5m
m、形成ピッチ10mmで千鳥状に形成されている。
排気管45に固定されており、排気管45を流通する排
ガスにより、板材49が排気管45内で振動することが
防止されている。板材49には、プレス加工等により、
肉厚方向に貫通する円形形状の小孔49aが、直径5m
m、形成ピッチ10mmで千鳥状に形成されている。
【0046】これ等小孔49aにより、排気管45の内
面47には、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面53が
形成されている。この実施形態においても上述した内燃
機関の排気系構造の第1および第2の実施形態と同様の
効果を得ることができるが、この実施形態では、排気管
45の排気流路45e内に摩擦面53を有する板材49
を配置したので、排気管45自体に加工を施す必要がな
くなり、排気管45の剛性を低下させることなく、摩擦
面53を排気管45の排気流路45e内に設けることが
できる。
面47には、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面53が
形成されている。この実施形態においても上述した内燃
機関の排気系構造の第1および第2の実施形態と同様の
効果を得ることができるが、この実施形態では、排気管
45の排気流路45e内に摩擦面53を有する板材49
を配置したので、排気管45自体に加工を施す必要がな
くなり、排気管45の剛性を低下させることなく、摩擦
面53を排気管45の排気流路45e内に設けることが
できる。
【0047】また、板材49を、排気管45の内面47
に密着する円筒形状に形成したので、排気管45の排気
流路45e内における板材49の占有空間を最小限にす
ることができ、排ガスの流通を妨げることなく、排気騒
音を低減することができる。そして、板材49の摩擦面
53を、板材49に設けられる複数の小孔49aにより
形成したので、板材49をプレス加工等するだけで、摩
擦面53を容易に形成することができる。
に密着する円筒形状に形成したので、排気管45の排気
流路45e内における板材49の占有空間を最小限にす
ることができ、排ガスの流通を妨げることなく、排気騒
音を低減することができる。そして、板材49の摩擦面
53を、板材49に設けられる複数の小孔49aにより
形成したので、板材49をプレス加工等するだけで、摩
擦面53を容易に形成することができる。
【0048】図12は、本発明の内燃機関の排気系構造
の第4の実施形態(請求項10に対応する)を示してい
る。この実施形態では、排気管45の排気流路45e内
に、この排気管45の内面47に密着して、円筒形状の
網材55(網部材に対応する)が配置されている。網材
55は、太さ0.5mmのステンレス鋼線等をピッチを
5mmにして編み込むことで形成されており、網材55
には、菱形形状の穴55aが複数箇所に形成されてい
る。
の第4の実施形態(請求項10に対応する)を示してい
る。この実施形態では、排気管45の排気流路45e内
に、この排気管45の内面47に密着して、円筒形状の
網材55(網部材に対応する)が配置されている。網材
55は、太さ0.5mmのステンレス鋼線等をピッチを
5mmにして編み込むことで形成されており、網材55
には、菱形形状の穴55aが複数箇所に形成されてい
る。
【0049】そして、網材55により、排気管45の内
面47には、網材55の表面積にほぼ等しい面積の摩擦
面57が形成されている。この実施形態においても上述
した内燃機関の排気系構造の第1ないし第3の実施形態
と同様の効果を得ることができるが、この実施形態で
は、排気管45の排気流路45e内に円筒形状の網材5
5を配置したので、この網材55により、摩擦面57の
面積を十分に大きくすることができ、排ガスが排気管4
5を流通する際の壁面摩擦を増大することができる。
面47には、網材55の表面積にほぼ等しい面積の摩擦
面57が形成されている。この実施形態においても上述
した内燃機関の排気系構造の第1ないし第3の実施形態
と同様の効果を得ることができるが、この実施形態で
は、排気管45の排気流路45e内に円筒形状の網材5
5を配置したので、この網材55により、摩擦面57の
面積を十分に大きくすることができ、排ガスが排気管4
5を流通する際の壁面摩擦を増大することができる。
【0050】なお、上述した実施形態では、排気管23
の溝部33aを、深さ0.5mm、形成ピッチ2.0m
mで形成した例について述べたが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、深さは0.1mm〜1
mm、形成ピッチは0.3mm〜10mmに形成するの
が望ましく、一般には、深さは深いほど、形成ピッチは
小さいほど、排気騒音の音波の壁面摩擦が増大するた
め、吸音効果を高くすることができる。
の溝部33aを、深さ0.5mm、形成ピッチ2.0m
mで形成した例について述べたが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、深さは0.1mm〜1
mm、形成ピッチは0.3mm〜10mmに形成するの
が望ましく、一般には、深さは深いほど、形成ピッチは
小さいほど、排気騒音の音波の壁面摩擦が増大するた
め、吸音効果を高くすることができる。
【0051】また、上述した内燃機関の排気系構造の第
1の実施形態では、複数の溝部33aを、相互に間隔を
おいて平行に形成した例について述べたが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、例えば、図1
3に示すように、溝部33aを相互に交差させて形成し
ても良い。さらに、上述した内燃機関の排気系構造の第
1の実施形態では、複数の溝部33aを、相互に間隔を
おいて平行に形成した例について述べたが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、例えば、軸長
方向に延在する縦縞状の溝部を形成しても良く、この場
合には、切削加工をより容易に行うことができる。
1の実施形態では、複数の溝部33aを、相互に間隔を
おいて平行に形成した例について述べたが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、例えば、図1
3に示すように、溝部33aを相互に交差させて形成し
ても良い。さらに、上述した内燃機関の排気系構造の第
1の実施形態では、複数の溝部33aを、相互に間隔を
おいて平行に形成した例について述べたが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、例えば、軸長
方向に延在する縦縞状の溝部を形成しても良く、この場
合には、切削加工をより容易に行うことができる。
【0052】また、上述した内燃機関の排気系構造の第
3の実施形態では、板材49の小孔49aを、直径5m
m、形成ピッチ10mmで形成した例について述べた
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、直径0.3mm〜10mm、形成ピッチ1mm〜2
0mmに形成するのが望ましく、一般には、直径および
形成ピッチは小さいほど、排気騒音の音波の壁面摩擦が
増大するため、吸音効果を高くすることができる。
3の実施形態では、板材49の小孔49aを、直径5m
m、形成ピッチ10mmで形成した例について述べた
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、直径0.3mm〜10mm、形成ピッチ1mm〜2
0mmに形成するのが望ましく、一般には、直径および
形成ピッチは小さいほど、排気騒音の音波の壁面摩擦が
増大するため、吸音効果を高くすることができる。
【0053】そして、上述した内燃機関の排気系構造の
第3の実施形態では、板材49に円形形状の小孔49a
を形成した例について述べたが、本発明はかかる実施形
態に限定されるものではなく、例えば、板材49に長円
形状の小孔あるいは矩形形状の小孔を形成しても良い。
さらに、上述した内燃機関の排気系構造の第3の実施形
態では、排気管45の排気流路45e内に厚さ1mmの
板材49を固定した例について述べたが、本発明はかか
る実施形態に限定されるものではなく、例えば、厚さ2
0μmの箔状の板材を固定しても良い。
第3の実施形態では、板材49に円形形状の小孔49a
を形成した例について述べたが、本発明はかかる実施形
態に限定されるものではなく、例えば、板材49に長円
形状の小孔あるいは矩形形状の小孔を形成しても良い。
さらに、上述した内燃機関の排気系構造の第3の実施形
態では、排気管45の排気流路45e内に厚さ1mmの
板材49を固定した例について述べたが、本発明はかか
る実施形態に限定されるものではなく、例えば、厚さ2
0μmの箔状の板材を固定しても良い。
【0054】また、上述した内燃機関の排気系構造の第
3の実施形態では、板材49に小孔49aを形成した例
について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、例えば、板材49に凹部または凸部を
形成しても良い。そして、上述した内燃機関の排気系構
造の第4の実施形態では、排気管45の排気流路45e
内に網材55を固定した例について述べたが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、発
泡金属等からなる板材を固定しても良い。
3の実施形態では、板材49に小孔49aを形成した例
について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、例えば、板材49に凹部または凸部を
形成しても良い。そして、上述した内燃機関の排気系構
造の第4の実施形態では、排気管45の排気流路45e
内に網材55を固定した例について述べたが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、発
泡金属等からなる板材を固定しても良い。
【0055】
【発明の効果】請求項1の内燃機関の排気系構造では、
排気管の内面に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を
形成したので、排気騒音の音波と排気管の内面との壁面
摩擦を増大することができる。このため、排気騒音を排
気管内のおいても吸音することができ、従来行われてい
ない排気管内での排気騒音の低減を行うことができる。
排気管の内面に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面を
形成したので、排気騒音の音波と排気管の内面との壁面
摩擦を増大することができる。このため、排気騒音を排
気管内のおいても吸音することができ、従来行われてい
ない排気管内での排気騒音の低減を行うことができる。
【0056】この結果、例えば、排気騒音の低減効率を
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。
【0057】または、現状、中〜高周波消音用に設けら
れているチャンバーを外すことができるため、製造コス
トを低減することができる。請求項2の内燃機関の排気
系構造では、排気管の内面の摩擦面を、複数の溝部によ
り形成したので、排気管内の排気接触面を容易に増大す
ることができ、壁面摩擦を増大することができる。
れているチャンバーを外すことができるため、製造コス
トを低減することができる。請求項2の内燃機関の排気
系構造では、排気管の内面の摩擦面を、複数の溝部によ
り形成したので、排気管内の排気接触面を容易に増大す
ることができ、壁面摩擦を増大することができる。
【0058】請求項3の内燃機関の排気系構造では、排
気管の溝部を、ローレット加工により形成したので、予
め板材の表面にローレット加工を施し、この板材を湾曲
して排気管を形成することにより、容易に、排気騒音の
低減効率の高い排気管を形成することができる。このた
め、排気系全体の製造コストを増大することなく、排気
騒音の低減効率を向上することができる。
気管の溝部を、ローレット加工により形成したので、予
め板材の表面にローレット加工を施し、この板材を湾曲
して排気管を形成することにより、容易に、排気騒音の
低減効率の高い排気管を形成することができる。このた
め、排気系全体の製造コストを増大することなく、排気
騒音の低減効率を向上することができる。
【0059】請求項4の内燃機関の排気系構造では、排
気管の溝部を、切削加工により形成したので、溝部を深
くかつ鋭角に加工することができ、排気騒音の音波と排
気管の内面との壁面摩擦をさらに増大することができ、
より高い効率で排気騒音を低減することができる。さら
に、高い剛性を有する排気管を形成することができ、排
気管からの振動放射音および透過音を低減することがで
きる。
気管の溝部を、切削加工により形成したので、溝部を深
くかつ鋭角に加工することができ、排気騒音の音波と排
気管の内面との壁面摩擦をさらに増大することができ、
より高い効率で排気騒音を低減することができる。さら
に、高い剛性を有する排気管を形成することができ、排
気管からの振動放射音および透過音を低減することがで
きる。
【0060】請求項5の内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法では、先ず、加工工程により、板
材にローレット加工を施し、次に、湾曲工程により、板
材を円筒形状に湾曲し、さらに、接合工程により、円筒
形状に湾曲した板材の長手方向に沿った縁部を接合した
ので、従来の製造工程を大幅に変更することなく、排気
騒音を低減可能な排気管を製造することができる。
れる排気管の製造方法では、先ず、加工工程により、板
材にローレット加工を施し、次に、湾曲工程により、板
材を円筒形状に湾曲し、さらに、接合工程により、円筒
形状に湾曲した板材の長手方向に沿った縁部を接合した
ので、従来の製造工程を大幅に変更することなく、排気
騒音を低減可能な排気管を製造することができる。
【0061】請求項6の内燃機関の排気系構造に用いら
れる排気管の製造方法では、従来と同一の湾曲工程と接
合工程とにより、板材を円筒形状に湾曲し排気管が形成
され、この後に、加工工程により、排気管23の内面3
3に切削加工を施して溝部を形成したので、従来の製造
工程を大幅に変更することなく、排気騒音を低減可能な
排気管を製造することができる。
れる排気管の製造方法では、従来と同一の湾曲工程と接
合工程とにより、板材を円筒形状に湾曲し排気管が形成
され、この後に、加工工程により、排気管23の内面3
3に切削加工を施して溝部を形成したので、従来の製造
工程を大幅に変更することなく、排気騒音を低減可能な
排気管を製造することができる。
【0062】請求項7の内燃機関の排気系構造では、排
気管の排気流路内に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦
面を備えた板状部材が配置したので、排気管内の排気騒
音の音波と、板状部材の摩擦面とに壁面摩擦を発生させ
ることができる。このため、排気騒音が排気管内におい
ても吸音することができ、従来行われていない排気管内
での排気騒音の低減を行うことができる。
気管の排気流路内に、排ガスの流通抵抗を高くする摩擦
面を備えた板状部材が配置したので、排気管内の排気騒
音の音波と、板状部材の摩擦面とに壁面摩擦を発生させ
ることができる。このため、排気騒音が排気管内におい
ても吸音することができ、従来行われていない排気管内
での排気騒音の低減を行うことができる。
【0063】この結果、例えば、排気騒音の低減効率を
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。または、現状、中〜高周
波消音用に設けられているチャンバーを外すことができ
るため、製造コストを低減することができる。
従来と同一にする場合には、消音器等の容量を、従来に
比べ小さくすることができ、排気系全体の製造コストを
大幅に低減することができる。または、現状、中〜高周
波消音用に設けられているチャンバーを外すことができ
るため、製造コストを低減することができる。
【0064】さらに、排気管の排気流路内に配置される
板状部材に摩擦面を備えたので、排気管自体に加工を施
す必要がなくなり、排気管の剛性を低下させることな
く、摩擦面を排気管の排気流路内に形成することができ
る。請求項8の内燃機関の排気系構造では、板状部材
を、排気管の内面に沿う筒状に形成したので、排ガスの
流通を妨げることなく、排気騒音を低減することができ
る。
板状部材に摩擦面を備えたので、排気管自体に加工を施
す必要がなくなり、排気管の剛性を低下させることな
く、摩擦面を排気管の排気流路内に形成することができ
る。請求項8の内燃機関の排気系構造では、板状部材
を、排気管の内面に沿う筒状に形成したので、排ガスの
流通を妨げることなく、排気騒音を低減することができ
る。
【0065】請求項9の内燃機関の排気系構造では、板
状部材の摩擦面を、板状部材に設けられる複数の小孔に
より形成したので、摩擦面を容易に形成することができ
る。請求項10の内燃機関の排気系構造では、板状部材
が網部材により形成したので、摩擦面の面積を十分に大
きくすることができ、壁面摩擦を増大することができ
る。
状部材の摩擦面を、板状部材に設けられる複数の小孔に
より形成したので、摩擦面を容易に形成することができ
る。請求項10の内燃機関の排気系構造では、板状部材
が網部材により形成したので、摩擦面の面積を十分に大
きくすることができ、壁面摩擦を増大することができ
る。
【図1】本発明の内燃機関の排気系構造の第1の実施形
態における要部の詳細を示す斜視図である。
態における要部の詳細を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の内燃機関の排気系構造の第1の実施形
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図4】本発明の内燃機関の排気系構造の第2の実施形
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図5】本発明の内燃機関の排気系構造に用いられる排
気管の製造方法の第1の実施形態における加工工程を示
す断面図である。
気管の製造方法の第1の実施形態における加工工程を示
す断面図である。
【図6】板材を圧印加工機により加工する状態を示す断
面図である。
面図である。
【図7】本発明の内燃機関の排気系構造に用いられる排
気管の製造方法の第1の実施形態における湾曲工程を示
す断面図である。
気管の製造方法の第1の実施形態における湾曲工程を示
す断面図である。
【図8】板材の縁部を相互に巻き締めする状態を示す断
面図である。
面図である。
【図9】本発明の内燃機関の排気系構造に用いられる排
気管の製造方法の第2の実施形態における加工工程を示
す断面図である。
気管の製造方法の第2の実施形態における加工工程を示
す断面図である。
【図10】本発明の内燃機関の排気系構造の第3の実施
形態における要部の詳細を示す斜視図である。
形態における要部の詳細を示す斜視図である。
【図11】本発明の内燃機関の排気系構造の第3の実施
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図12】本発明の内燃機関の排気系構造の第4の実施
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図13】溝部を相互に交差させてクロス形状に形成す
る例を示す断面図である。
る例を示す断面図である。
【図14】従来の排気系構造を示す斜視図である。
【図15】従来の排気系構造の別の例を示す斜視図であ
る。
る。
21 排気マニホールド(排気系機構) 23(23a、23b、23c、23d) 排気管 25 フレキシブルチューブ(排気系機構) 27 触媒コンバータ(排気系機構) 29 プリマフラー(排気系機構) 31 リアマフラー(排気系機構) 33 内面 33a 溝部 35 摩擦面 41 板材 41a 縁部 45(45a、45b、45c、45d) 排気管 45e 排気流路 47 内面 49 板材(板状部材) 49a 小孔 53 摩擦面 55 網材(網部材) 55a 穴 57 摩擦面
Claims (10)
- 【請求項1】 内燃機関から排出される排ガスの浄化ま
たは排気騒音の低減を行う排気系機構(21、25、2
7、29、31)を、間隔を置いて配置するとともに、
前記各排気系機構(21、25、27、29、31)の
間を、排気管(23a、23b、23c、23d)によ
り相互に接続している内燃機関の排気系構造において、 前記各排気管(23a、23b、23c、23d)のう
ち、少なくとも一つの内面(33)に、前記排ガスの流
通抵抗を高くする摩擦面(35)を形成していることを
特徴とする内燃機関の排気系構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、 前記排気管(23)の内面(33)に形成される摩擦面
(35)は、複数の溝部(33a)により構成されてい
ることを特徴とする内燃機関の排気系構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、 前記溝部(33a)は、ローレット加工により形成され
ていることを特徴とする内燃機関の排気系構造。 - 【請求項4】 請求項2記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、 前記溝部(33a)は、切削加工により形成されている
ことを特徴とする内燃機関の排気系構造。 - 【請求項5】 板材(41)にローレット加工または切
削加工を行う加工工程と、 ローレット加工を施した前記板材(41)を円筒形状に
湾曲する湾曲工程と、 円筒形状に湾曲された前記板材(41)の長手方向に沿
った縁部(41a)を接合する接合工程と、 を有することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排
気系構造に用いられる排気管の製造方法。 - 【請求項6】 板材(41a)を円筒形状に湾曲する湾
曲工程と、 円筒形状に湾曲された前記板材(41)の長手方向の沿
った縁部(41a)を接合する接合工程と、 造管された前記板材(41a)の内面(33)に切削加
工を施す加工工程と、 を有することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排
気系構造に用いられる排気管の製造方法。 - 【請求項7】 内燃機関から排出される排ガスの浄化ま
たは排気騒音の低減を行う排気系機構(21、25、2
7、29、31)を、間隔を置いて直列に配置するとと
もに、前記各排気系機構(21、25、27、29、3
1)の間を、排ガス流通用の排気管(45a、45b、
45c、45d )により相互に接続している内燃機関
の排気系構造において、 前記各排気管(45a、45b、45c、45d )の
うち、少なくとも一つの排気流路(45e)内に、前記
排ガスの流通抵抗を高くする摩擦面(53)を備えた板
状部材(49)を配置していることを特徴とする内燃機
関の排気系構造。 - 【請求項8】 請求項7記載の内燃機関の排気系構造に
おいて、 前記板状部材(49)は、前記排気管(45)の内面
(47)に沿う筒状に形成されていることを特徴とする
内燃機関の排気系構造。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8記載の内燃機関
の排気系構造において、 前記板状部材(49)の前記摩擦面(53)は、該板状
部材(49)に設けられた複数の小孔(49a)により
形成されていることを特徴とする内燃機関の排気系構
造。 - 【請求項10】 請求項7または請求項8記載の内燃機
関の排気系構造において、 前記板状部材は、網部材(55)からなることを特徴と
する内燃機関の排気系構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239751A JP2000038920A (ja) | 1998-05-20 | 1998-08-26 | 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-137937 | 1998-05-20 | ||
JP13793798 | 1998-05-20 | ||
JP10239751A JP2000038920A (ja) | 1998-05-20 | 1998-08-26 | 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000038920A true JP2000038920A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=26471097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239751A Pending JP2000038920A (ja) | 1998-05-20 | 1998-08-26 | 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000038920A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161725A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-07 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 燃焼装置の排気装置及びその製造方法 |
KR101680729B1 (ko) | 2016-06-20 | 2016-11-29 | 박상호 | 배기용 내연기관의 에너지 효율 증대장치 |
JP2018087509A (ja) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | マツダ株式会社 | エンジンの排気装置 |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP10239751A patent/JP2000038920A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161725A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-07 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 燃焼装置の排気装置及びその製造方法 |
JP4582676B2 (ja) * | 2000-11-29 | 2010-11-17 | 株式会社長府製作所 | 燃焼装置の排気装置及びその製造方法 |
KR101680729B1 (ko) | 2016-06-20 | 2016-11-29 | 박상호 | 배기용 내연기관의 에너지 효율 증대장치 |
WO2017222124A1 (ko) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 박상호 | 배기용 내연기관의 에너지 효율 증대장치 |
JP2018087509A (ja) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | マツダ株式会社 | エンジンの排気装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8083025B2 (en) | Silencer provided on exhaust pipe of vehicle engine | |
JPH01159407A (ja) | 長形排気ダクト部品 | |
JP2006207378A (ja) | 排気系用の騒音低減デバイス、および、それを備える排気系 | |
JPH10252445A (ja) | 消音装置 | |
US3382948A (en) | Mufflers with side branch tuning chambers | |
JP2006348896A (ja) | 消音器 | |
JP7125441B2 (ja) | 消音器 | |
JP2000038920A (ja) | 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 | |
JPH11324667A (ja) | 内燃機関の排気系構造およびこの内燃機関の排気系構造に用いられる排気管の製造方法 | |
JP2006283625A (ja) | 高周波音低減消音器 | |
JP4339070B2 (ja) | 排気浄化装置 | |
JP3078253B2 (ja) | 内燃機関用消音器 | |
JPH0681627A (ja) | エンジン用排気消音器 | |
KR101693887B1 (ko) | 다중 공명기 삽입 건설장비용 소음기 | |
JPH0637514U (ja) | 消音器 | |
JP2010185427A (ja) | 消音器 | |
JP4084448B2 (ja) | 自動車用排気マフラ | |
JP2009209854A (ja) | 消音器 | |
JP3020909B2 (ja) | 自動二輪車の排気マフラー | |
JP2003138931A (ja) | 排気浄化装置 | |
JPS5893919A (ja) | 排気装置 | |
EP0389401A1 (en) | Silencer for automobile exhaust systems | |
JPS58148215A (ja) | 自動車用エンジンのマフラ− | |
WO2024095371A1 (ja) | エンジン用消音装置 | |
JPH07332058A (ja) | 消音器 |