JP2000038554A - 粘着ラベル - Google Patents

粘着ラベル

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JP2000038554A
JP2000038554A JP10209510A JP20951098A JP2000038554A JP 2000038554 A JP2000038554 A JP 2000038554A JP 10209510 A JP10209510 A JP 10209510A JP 20951098 A JP20951098 A JP 20951098A JP 2000038554 A JP2000038554 A JP 2000038554A
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release
label
adhesive
pressure
sensitive adhesive
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JP10209510A
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English (en)
Inventor
Shinji Minami
真二 南
Tsutomu Tsukada
力 塚田
Eiji Tateno
栄司 舘野
Yasuko Kikuchi
康子 菊地
Kenji Suzuki
賢治 鈴木
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、粘着ラベルの粘着面と剥離紙を接合
した際に意図しない浮き、剥がれが生じることなく、な
おかつラベラー適性を備えた粘着ラベルを提供する。 【解決手段】基材、粘着剤層、剥離紙(少なくとも片面
に剥離剤を塗布した剥離紙)からなる粘着ラベルにおい
て、粘着剤層が1〜1000μmの微小球を含有する粘
着剤からなり、かつ剥離剤層は、特定の主剤及び剥離コ
ントロール剤からなり、主剤:剥離コントロール剤の配
合比率が10:90〜80:20である剥離剤組成物と
白金系触媒を剥離剤組成物100重量部に対して0.5
〜15重量部混合して塗布形成された、ラベル粘着面と
剥離紙を積層した25mm×25mmとなる試験片のラ
ベルと剥離紙を30mm/minの速度でせん断剥離す
るとき、該せん断剥離力が1〜10kgである粘着ラベ
ル。さらに、FINAT−10の規格に準じた、ラベル
を剥離紙から300mm/minの速度で180゜方向
へ引き剥がすときの剥離抵抗値が10〜100g/50
mm幅であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、1〜1000μm
の微小球を含有する粘着剤を塗布された粘着ラベルにお
いて、粘着ラベルの粘着面と剥離紙を接合した際に意図
しない浮き、剥がれが生じることなく、なおかつラベラ
ー適性を備えた粘着ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、粘着ラベルは商品など被着体
に関する各種商標、規格、価格、注意事項などの情報、
デザインを印字、印刷されて貼付される。通常、粘着ラ
ベルに使用される粘着剤は、その粘着力(JIS−Z−
0237に規定されるSUS板に対する180゜剥離)
が、300〜3000g/25mm程度であり、ラベル
貼付後の保管、輸送などの工程でラベルが脱落しないよ
うにしている。
【0003】近年になり、商品などの包装、梱包に使用
されるケース、包装紙などを再利用する目的、かつ一度
剥がされたラベルを他のものに貼付する用途があり、粘
着ラベルに使用される粘着剤は、被着体に対する再剥離
性と再度貼着できることが要望されている。
【0004】この用途に適した粘着剤として例えば特開
昭50−2736号公報、特開昭53−65330号公
報などに記載された粘着剤層に微小球を含有した粘着剤
が好適に使用される。粘着剤層に微小球を含有した粘着
剤を塗布した粘着面は、微小球の突出部分が特有の凹凸
形状を有するために被着体と粘着面の接触面積が減少
し、再剥離、再貼着できる。この時得られる粘着ラベル
の粘着力は、非常に低く20〜500g/25mm程度
である。
【0005】該粘着剤は、粘着力が非常に低く、再剥離
性が優れているために付箋紙(粘着メモ)などの粘着剤
として好適に使用されている。付箋紙は、微小球を含有
する粘着剤を塗布した基材が積層されてなり、付箋紙の
要求品質である基材の筆記性を持たせるため、粘着剤層
と接する面に筆記性を阻害する剥離剤を塗布せずに使用
する。
【0006】粘着剤層に微小球を含有した粘着剤層から
なる粘着ラベルは、粘着力が低いため、通常粘着ラベル
に使用されるシリコーン系剥離剤層を設けた剥離紙と接
合した際に意図しない浮き、剥がれが生じる問題があっ
た。
【0007】ここでいう意図しない浮き、剥がれとは、
粘着ラベル使用者(消費者)が剥離紙から粘着ラベルを
剥がす前に剥がれ、浮きにより、粘着ラベルの紛失や粘
着ラベルの外観を損ねることである。例えば、粘着ラベ
ルの打ち抜き加工、オートラベラーでラベル貼付する前
に剥離紙から粘着ラベルが剥がれることにより不具合が
生じる。また、粘着ラベルを製造(仕上げ、打ち抜き加
工を含む)する際に粘着ラベルがロールを通過する際に
粘着ラベルがロールによりしごかれるため、剥離紙から
粘着ラベルを剥がす前に剥がれ、浮きが生じることもあ
った。
【0008】このため、意図しない浮き、剥がれが生じ
ないように長鎖アルキル系剥離剤、ポリエチレンなどを
剥離剤層に用いる方法では、剥離紙と接合した際に意図
しない浮き、剥がれがなくなったものの、逆に加工後の
時間経過や巻取の巻き圧によって剥離力が徐々に高くな
り、手でラベル基材を剥離紙から剥がすとめくりカール
が発生し、被着物に貼付できないという不具合や、ラベ
ラーでラベルを貼付する際、ラベルのめくりカール、ラ
ベル繰り出し時の位置ズレがおこるなどの不具合が発生
した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】1〜1000μmの微
小球を含有する粘着剤を塗布した粘着ラベルにおいて、
意図しない浮き、剥がれがなく、逆に、粘着ラベルを剥
がす際に基材を剥離紙から剥がすことができない、ある
いは、剥がせてもめくりカールが発生し、被着物に貼付
できないということがなく剥がれる粘着ラベルを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に対応できる粘着ラベルについて鋭意検討を行った結
果、シリコーン系剥離剤の主剤であるジメチルポリシロ
キサン中の一部のメチル基を反応基であるビニル基ある
いはヘキセニル基に置換する数を限定、つまりメチル基
に対するビニル基あるいはヘキセニル基の数を特定の範
囲に限定した剥離剤組成物と剥離コントロール剤の配合
量を限定することによって上記課題が解決できることを
見いだしたのである。
【0011】本発明は、基材、粘着剤層、剥離紙(少な
くとも片面に剥離剤を塗布した剥離紙)からなる粘着ラ
ベルにおいて、 (1)粘着剤層が1〜1000μmの微小球を含有する
粘着剤からなり、かつ剥離剤層は、下記主剤及び剥離コ
ントロール剤からなり、主剤:剥離コントロール剤の配
合比率が10:90〜80:20である剥離剤組成物
と、白金系触媒を剥離剤組成物100重量部に対して
0.5〜15重量部混合して塗布形成した、ラベル粘着
面と剥離紙を積層した25mm×25mmとなる試験片
のラベルと剥離紙を30mm/minの速度でせん断剥
離するとき、該せん断剥離力が1〜10kgであること
を特徴とする粘着ラベル。
【0012】主剤:ジメチルポリシロキサンを主成分と
するシリコーン系剥離剤組成物であり、ジメチルポリシ
ロキサン中のメチル基100に対してメチル基を置換し
た官能基であるビニル基もしくはヘキセニル基が0.0
5〜0.7含む剥離剤組成物。剥離コントロール剤:S
iO2単位を有するシリカ構造のもの、及び、SiO2
位と(CH33Si1/2単位またはCH2=CH(C
32SiO1/2単位を有するレジン構造のもの、から
選ばれる少なくとも一種である剥離コントロール剤。
【0013】(2)・(1)の粘着ラベルにおいて、F
INAT−10の規格に準じた、ラベルを剥離紙から3
00mm/minの速度で180゜方向へ引き剥がすと
きの剥離抵抗値が10〜100g/50mm幅であるこ
とを特徴とする粘着ラベルである。
【0014】
【発明の実施の形態】粘着ラベルは、ラベル上紙の片面
に粘着剤層を形成してなり、ラベル粘着剤塗布面の少な
くとも片面に剥離剤を塗布した剥離紙を介在させたもの
であり、粘着剤、上紙の種類によって、ラベル上紙の片
面と粘着剤層間に下塗り剤を介在させてから、ラベル粘
着剤塗布面の少なくとも片面に剥離剤を塗布した剥離紙
を介在させたものでもかまわない。
【0015】粘着ラベルに使用される上紙の種類として
は、上質紙、コート紙、アート紙、キャスト紙、クラフ
ト紙などの紙類、2軸延伸PET(ポリエチレンテレフ
タレート)フィルム、OPP(2軸延伸ポリプロピレ
ン)フィルム、ナイロンフイルムなど熱可塑性樹脂を原
料とするプラスチックフィルム、ポリプロピレン、ポリ
スチレンを主原料とする合成紙、綿、絹、ポリエステル
などの糸から紡織される布類が主として使用され、粘着
剤を塗布し、シワ、ボコツキの少ない基材が好適に使用
される。
【0016】剥離紙に使用する基材として例えば、PE
T、OPP、PVCなどのフィルムや上質紙、グラシン
紙、クラフト紙、含浸紙などの紙や前記紙にポリエチレ
ン(PE)、ポリ酢酸ビニル(EVA)などの熱可塑性
樹脂をラミネート加工したもの、目止め層をコートした
ものを使用する。
【0017】剥離紙に用いる剥離剤として、主剤は、ジ
メチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン系剥離
剤組成物であり、ジメチルポリシロキサン中のメチル基
100に対してメチル基を置換した官能基であるビニル
基もしくはヘキセニル基の数を0.05〜0.7好適に
は0.1〜0.5含むことが特徴である。因みにビニル
基もしくはヘキセニル基の数が0.05未満では、剥離
剤の反応性が低下するため剥離剤が硬化しにくく不適で
あり、0.7を越えると剥離剤組成物で形成される塗膜
の架橋密度が高くなり剥離力が高くなりすぎるために好
ましくない。
【0018】剥離コントロール剤は、SiO2単位を有
するシリカ構造のもの、及び、SiO2単位と(CH3
3Si1/2単位あるいはCH2=CH(CH32SiO1/2
単位を有するレジン構造のものを添加する。
【0019】主剤と剥離コントロール剤の配合比率は1
0:90〜80:20(重量比)、好適には20:80
〜70:30である。粘着剤主剤と剥離コントロール剤
の配合比率が10:90よりも主剤の配合量が少ないと
シリコーン系剥離剤の硬化性が低下し硬化不良(スミヤ
ー)となり好ましくない。主剤と剥離コントロール剤の
配合比率が80:20よりも主剤の配合量が多いと剥離
力が低くなるため、粘着ラベルと剥離紙を貼り合わせた
時に意図しない浮き、剥がれる問題が生じるため好まし
くない。
【0020】また、剥離剤組成物中には、シリコーン系
剥離剤を硬化させるために白金系触媒を剥離剤組成物1
00重量部に対して0.5〜15重量部、好適には2〜
10重量部配合する。白金系触媒の配合量が剥離剤組成
物100重量部に対して0.5重量部に満たないとシリ
コーン系剥離剤の硬化性が低下し硬化不良(スミヤー)
となり好ましくない。白金系触媒の配合量が剥離剤組成
物100重量部に対して15重量部を越えるとシリコー
ン系剥離剤が過度に硬化し基材との密着性が不良(ラブ
オフ)となり好ましくない。
【0021】剥離剤組成物中に、前述に記載されたもの
以外に基材と剥離剤との密着性を高めるための密着向上
剤としてシランカップリング剤や、剥離剤の架橋密度を
上げるための架橋剤としてSiHを剥離剤組成物100
重量部に対して0〜5重量部添加しても構わない。
【0022】該剥離剤組成物は、前述の基材に乾燥重量
が0.05〜3.00g/m2、好適には0.1〜1.
0g/m2の塗布量となるように塗布される。一般に、
剥離剤組成物と触媒をトルエン、n−ヘキサン、IPA
(イソプロピルアルコール)などの有機溶剤に希釈した
のち、メイヤーバー、グラビアロール、ダイコーター、
コンマコーターなどの塗布装置にて塗布されたのち乾燥
工程にて乾燥、剥離剤の硬化反応が行われる。乾燥温度
は、塗布される基材の耐熱性、乾燥装置によって異なる
が60〜160℃で行われる。剥離剤組成物は、通常有
機溶剤で分散されたものを使用するが、水を分散媒とす
るエマルジョン粒子化した剥離剤組成物や有機溶剤で分
散されていない剥離剤組成物をそのまま塗布しても構わ
ない。
【0023】微小球を含有する粘着剤としては、一般的
に使用される公知のもの、例えば、特開昭50−273
6号公報、特開昭53−65330号公報などに記載さ
れた粘着剤を使用する。粘着剤は、高分子化合物あるい
は無機化合物からなる粒径1〜1000μmの微小球と
微小球を基材に固着させるためのバインダー樹脂を混合
した物である。微小球、およびバインダーの少なくとも
片方は、粘着性を有していることが必須である。また、
微小球に粘着性がある場合、基材と微小球の固着が可能
となるためバインダーを配合しなくてもかまわない。
【0024】粘着性を有する微小球としては、常温で粘
弾性を示す高分子化合物、例えば(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体樹脂、ポリイソプレン、スチレン−イソ
プレン−スチレン共重合体、天然ゴムなどが挙げられる
が好適には(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂が
使用される。(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂
は、アルキル部分の炭素数が4〜12であるアクリル酸
エステルまたは、メタクリル酸エステルを主体とする粘
着剤が用いられる。上記アクリル系粘着剤の粘着性能を
改善するために、架橋点を有するアクリルモノマー、官
能性モノマー、タッキファイヤー、オイル、架橋剤等を
配合し用いてもかまわない。
【0025】本発明で使用するアルキル基の炭素数が4
〜12のアクリル酸エステルの具体例としては、2−エ
チルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレー
ト、イソノニルアクリレート、ラウリルアクリレートな
どを挙げることができる。また、アルキル基の炭素数が
4〜12のメタクリル酸アルキルエステルの例として
は、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチル
メタクリレート、イソノニルメタクリレート、ラウリル
メタクリレートなどを挙げることができる。
【0026】これらアクリル酸アルキルエステルまたは
メタクリル酸アルキルエステルは単独でもまたは、2種
類以上組み合わせて使用することができる。
【0027】粘着性を有する微小球を製造する方法とし
て、懸濁重合、塊重合、分散重合法及び二段階膨潤法に
代表されるシード重合法等の公知の重合法が用いられ
る。微小球の粒径をコントロールする方法として、モノ
マーの滴下量の時間的制御、攪拌時の流速、重合時間、
反応温度の制御、重合開始剤及び連鎖移動剤の種類と量
の制御などの方法があり適宜選択して行う。
【0028】粘着性を有しない微小球としては、常温で
剛性を示す高分子化合物及び無機化合物であり、例示す
れば高分子化合物としてスチレン樹脂、スチレン−アク
リル共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂など、無機化合物
としては、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、シリカなどが挙げられる
【0029】微小球と基材を固着するためのバインダー
樹脂として、(メタ)アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂のエマルジョン樹脂などが用いられ、そ
の粒径として1μm以下のエマルジョン樹脂が用いられ
る。
【0030】得られる粘着剤は、微小球とバインダーを
混合し、その比率は、微小球/バインダーが100/0
〜30/70(重量比)である。
【0031】微小球を含有する粘着剤を塗工する装置と
しては、例えばリバースロールコーター、リバースグラ
ビヤコーター、リップコーター、ナイフコーター、バー
コーター、ダイコーター、スクリーン印刷機等が適宜使
用される。粘着剤は、基材に直接塗布し、オーブンで乾
燥後に剥離紙の剥離剤塗布面と貼り合わせる方法にて行
うが、粘着ラベルの基材粘着剤付着面にアンカーコート
を設けてから粘着剤を塗工する方法を用いても構わな
い。
【0032】得られた粘着ラベルの粘着力は、通常20
〜500g/25mmである。粘着力が20g/25m
mより粘着力が低いとラベルを貼付後にラベルが脱落し
不具合が生じる。逆に粘着力が500g/25mmを越
えると、ラベルを貼付した後ラベルを剥がすことができ
ないとか、あるいは、剥がすことができてもめくりカー
ルにより再度レベルを貼付することができないなどの不
具合が生じる。
【0033】また、得られた粘着ラベルのラベル粘着面
と剥離紙の接触面積が25mm×25mmとなる試験片
のラベルと剥離紙を30mm/minの速度でせん断剥
離するときのせん断剥離力が、1〜10kgとなるよう
微小球を含有する粘着剤と剥離剤組成物の配合を設定す
る。せん断剥離力が、1kgよりも低いと意図しない剥
がれ、浮きが発生する。逆にせん断剥離力が10kgを
越えると、基材を剥離紙から剥がすことができないか、
あるいは、剥がせてもめくりカールが発生するなどの不
具合が生じる。
【0034】剥離紙のFINAT−10の規格に準じ
た、ラベルを剥離紙から300mm/minの速度で1
80゜方向へ引き剥がすときの剥離抵抗値は、通常10
〜100g/50mm幅、好適には20〜70g/50
mm幅となるよう微小球を含有する粘着剤と剥離剤組成
物の配合を設定する。剥離抵抗値が10g/50mmよ
りも低いと意図しない剥がれ、浮きが発生する。逆にせ
ん断剥離力が10kgを越えると、基材を剥離紙から剥
がすことができないか、あるいは、剥がせてもめくりカ
ールが発生するなどの不具合が生じる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、もちろん本発明は、これらによって限定さ
れるものではない。
【0036】実施例1 (粘着ラベルの製造)粘着ラベルの基材として64g/
2の上質紙(王子製紙製、OKプリンス)を使用し
た。剥離紙は、青グラシン紙82g/m2を剥離原紙と
し、シリコーン系剥離剤としてトルエン溶媒中に、ジメ
チルシロキサン中のメチル基100に対するビニル基の
数が0.1である付加型シリコーンとしてPO−3(東
レ・ダウ・コーニングシリコーン製)を80重量%、重
剥離コントロール剤としてBY24−843(東レ・ダ
ウ・コーニングシリコーン製)を20重量%配合し、こ
れに触媒としてSRX−212(東レ・ダウ・コーニン
グシリコーン製)を3重量%添加したものを乾燥後の塗
工量が1.0g/m2となるようにメイヤーバーで塗布
し、剥離紙を得た。
【0037】粘着ラベルは、粘着剤としてATR−5
(サイデン化学製)をコンマコーターにて乾燥後の塗工
量が15g/m2となるよう基材に直接塗布し、乾燥後
に剥離紙剥離剤塗工面をはりあわせて、ラベルを得た。
【0038】実施例2 (粘着ラベルの製造)剥離剤として、PO−3(東レ・
ダウ・コーニングシリコーン製)を50重量%、BY2
4−843(東レ・ダウ・コーニングシリコーン製)を
50重量%配合したものを使用する以外は、実施例1と
同様の方法で粘着ラベルを得た。
【0039】実施例3 (粘着ラベルの製造)剥離剤として、PO−3(東レ・
ダウ・コーニングシリコーン製)を20重量%、BY2
4−843(東レ・ダウ・コーニングシリコーン製)を
80重量%配合したものを使用する以外は、実施例1と
同様の方法で粘着ラベルを得た。
【0040】実施例4 (粘着ラベルの製造)剥離紙として、青グラシン紙82
g/m2を剥離原紙としてポリエチレン樹脂(L−10
54D、出光石油化学製)をラミネート厚さが20μm
となるようにラミネートしたものを使用する以外は実施
例1と同様の方法で粘着ラベルを製造した。
【0041】比較例1 (粘着ラベルの製造)剥離紙に用いられるシリコーン系
剥離剤としてPO−3(東レ・ダウ・コーニングシリコ
ーン製)を5重量%、BY24−843(東レ・ダウ・
コーニングシリコーン製)を95重量%配合したものを
使用する以外は、実施例1と同様の方法で粘着ラベルを
得た。
【0042】比較例2 (粘着ラベルの製造)剥離紙に用いられるシリコーン系
剥離剤としてPO−3(東レ・ダウ・コーニングシリコ
ーン製)を90重量%、BY24−843(東レ・ダウ
・コーニングシリコーン製)を10重量%配合したもの
を使用する以外は、実施例1と同様の方法で粘着ラベル
を得た。
【0043】
【表1】 ※剥離紙の浮き、剥がれ;コーターで粘着ラベル製造時
に、剥離紙と基材がズレ、剥がれがあるか目視にて判定
した。 <評価基準> ○;剥離紙と基材がズレ、剥がれせず。 △;わずかに、剥離紙と基材がズレ、剥がれする。 ×;一部、剥離紙と基材がズレ、剥がれする。 ※剥離不良;粘着ラベルを剥離し、基材が剥離紙からき
れいに剥がせるか確認した。 <評価基準> ○;きれいに剥がせることができる。 △;きれいに剥がすことができるがめくれカールが生す
る。 ×;きれいに剥がすことができない。 ※ラベラー繰り出し適性;ラベラーにて粘着ラベルを1
000枚繰り出し、トラブルなくラベルが剥がせるか試
験した。 <評価基準> ○;全てトラブルなく剥がせることができる。 △;1〜2枚トラブルが発生する。 ×;3枚以上のトラブルが発生する。
【0044】
【発明の効果】表1から明らかなように各実施例におい
ては、剥離剤組成物の主剤と剥離コントロール剤の比が
10:90〜80:20の範囲内であるため、せん断剥
離力が1〜10kgとなり、粘着加工時のロール通過時
に基材と剥離紙がズレたり、剥がれることなく良好であ
った。比較例1では、剥離剤組成物中の剥離コントロー
ル剤の量が多すぎるため、せん断剥離力が10kg以上
となり、粘着ラベルを剥がす際に基材を剥離紙から剥が
すことができないという不具合が発生した。また比較例
2では、剥離剤組成物中の剥離コントロール剤の量が少
ないため、せん断剥離力が1kg未満となり、粘着加工
時のロール通過時に基材と剥離紙がズレ、剥がれにより
シワ、巻き巣などの粘着ラベルとしての欠陥が発生し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 康子 栃木県宇都宮市平出工業団地27番地の2 王子製紙株式会社粘着紙開発研究所内 (72)発明者 鈴木 賢治 栃木県宇都宮市平出工業団地27番地の2 王子製紙株式会社粘着紙開発研究所内 Fターム(参考) 4J004 AA04 AA05 AA07 AA10 CA02 CA04 CA06 CB01 CB02 CC02 DA02 DA03 DA04 DA06 DB02 DB04 FA01 FA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材、粘着剤層、剥離紙(少なくとも片面
    に剥離剤を塗布した剥離紙)からなる粘着ラベルにおい
    て、粘着剤層が1〜1000μmの微小球を含有する粘
    着剤からなり、かつ剥離剤層は、下記主剤及び剥離コン
    トロール剤からなり、主剤:剥離コントロール剤の配合
    比率が10:90〜80:20である剥離剤組成物と白
    金系触媒を剥離剤組成物100重量部に対して0.5〜
    15重量部混合して塗布形成された、ラベル粘着面と剥
    離紙を積層した25mm×25mmとなる試験片のラベ
    ルと剥離紙を30mm/minの速度でせん断剥離する
    とき、該せん断剥離力が1〜10kgであることを特徴
    とする粘着ラベル。 主剤:ジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコー
    ン系剥離剤組成物であり、ジメチルポリシロキサン中の
    メチル基100に対してメチル基を置換した官能基であ
    るビニル基またはヘキセニル基を0.05〜0.7含む
    剥離剤組成物。 剥離コントロール剤:SiO2単位を有するシリカ構造
    のもの、及び、SiO2単位と(CH33Si1/2単位あ
    るいはCH2=CH(CH32SiO1/2単位を有するレ
    ジン構造のもの、から選ばれる少なくとも一種である剥
    離コントロール剤。
  2. 【請求項2】FINAT−10の規格に準じた、ラベル
    を剥離紙から300mm/minの速度で180゜方向
    へ引き剥がすときの剥離抵抗値が10〜100g/50
    mm幅であることを特徴とする請求項1記載の粘着ラベ
    ル。
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