JP2000038534A - 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法 - Google Patents

自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法

Info

Publication number
JP2000038534A
JP2000038534A JP20966398A JP20966398A JP2000038534A JP 2000038534 A JP2000038534 A JP 2000038534A JP 20966398 A JP20966398 A JP 20966398A JP 20966398 A JP20966398 A JP 20966398A JP 2000038534 A JP2000038534 A JP 2000038534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
desensitizing ink
desensitizing
color
ink
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20966398A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumitsu Matsushita
勝光 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP20966398A priority Critical patent/JP2000038534A/ja
Publication of JP2000038534A publication Critical patent/JP2000038534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧記録材料に印刷される減感インキの印刷
箇所の確認や盛り量の確認を印刷しながら行うことがで
きる減感インキを提供すること、またそのような減感イ
ンキが印刷された感圧記録材料、及び減感インキの印刷
方法を提供すること。 【解決手段】 (1)紫外線により発色し、かつ経時的
に消色する化合物を含む減感インキ、(2)支持体の一
方の面の上にマイクロカプセルを含む発色剤層が設けら
れ、支持体のもう一方の面の上に顕色剤層が設けられた
感圧記録材料において、前記顕色剤層表面の所定の位置
に前記減感インキの層を設けた感圧記録材料、(3)前
記の減感インキを顕色剤層表面の所定の位置に塗布した
後、減感インキ塗布面に紫外線を照射する減感インキの
印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧記録材料に使
用するための減感インキに関する。
【0002】
【従来の技術】感圧記録材料としては、例えば、支持体
の片面に発色剤層を形成した上用紙、支持体の片面に発
色剤層を形成し、その反対側の面に顕色剤層を形成した
中用紙、及び支持体の片面に顕色剤層を形成した下用紙
の三種のシートをこの順に重ねた三枚コピー型のノンカ
ーボン紙型記録材料、あるいは中用紙を2枚使用した四
枚コピー型のノンカーボン紙型記録材料等が知られてい
る。例えば、上用紙、中用紙及び下用紙からなる感圧記
録材料の上用紙の上からボールペンなどにより記録を行
うと、上用紙と中用紙、及び中用紙と下用紙の間におい
て、発色剤層と顕色剤層が加圧接触してマイクロカプセ
ルが破壊することにより発色反応が生じ、中用紙及び下
用紙の上に発色反応に基づく記録が行われ、結局同時に
三枚の記録を行うことができる。
【0003】また、上記の様な上用紙、中用紙及び下用
紙を用いるノンカーボン紙型記録材料の、中用紙及び/
又は下用紙の顕色剤層の所定の部分に顕色剤の作用を発
揮させなくする減感インキの層を設け、中用紙及び/又
は下用紙の顕色剤層のその部分には記録像を形成させな
いようにした、ノンカーボン紙型記録材料も知られてい
る。減感インキは、通常顕色剤インキを印刷した後、そ
の表面の所定の部分に印刷を行うものであるが、長尺ロ
ール紙に減感インキの印刷を行う場合、減感インキが印
刷される位置が微妙にズレたりすることがある。また、
版の非画像部が減感インキで汚れ、画像部以外が印刷さ
れ、それが本来の減感インキ印刷部以外の場所を汚す、
いわゆる地汚れが発生することもある。ところが、減感
インキは通常白色のため、印刷中位置がずれたり、地汚
れが発生したりした場合でも肉眼で確認することが難し
かった。
【0004】また、減感インキは塗布量が多すぎると前
記地汚れが発生するし、また少なすぎると顕色剤の作用
を減殺することができず、適正な塗布量、すなわち減感
インキの適正な盛り量を確保することが必要である。し
かし減感インキの盛り量の確認を行うことは、印刷中は
不可能であった。減感インキの印刷位置の確認を行う1
つの試みとして、減感インキとして紫外線で蛍光を発す
る蛍光増白剤を添加したものを使用し、塗布後、減感イ
ンキ層に暗所で紫外線を照射し、発生した蛍光によって
位置のズレ等を確認するという提案がされている。しか
し、この方法は、紫外線を照射した時だけ減感インキの
塗布位置が確認できるというものであるから、常にその
確認を暗所で行う必要があるなどの理由から、現実的な
方法ではない。また、減感インキの印刷を行いながら前
記確認を行うことは不可能である。減感インキの塗布位
置の確認は、実際には、印刷を終了したロール紙の両端
部に、発色剤を有機溶媒に溶解したスプレー(減感チェ
ッカー)を吹き付け、減感インキの非塗布部を発色せし
めることにより行われている。この方法ではロール紙全
般についての確認や印刷中の確認をすることができない
ため、印刷終了後にロール1本を無駄にするケースが発
生する。またこの方法では、盛り量の確認まではできな
いという欠点もある。したがって、印刷中においても、
減感インキ印刷位置や盛り量の確認を行える方法が切望
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点に鑑みなされたもので、その目的は、感圧記録材
料に印刷される減感インキの印刷箇所の確認や盛り量の
確認を印刷しながら行うことができる減感インキを提供
すること、またそのような減感インキが印刷された感圧
記録材料、及び減感インキの印刷方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の感圧記
録材料を提供することにより解決される。 (1)紫外線により発色し、かつ経時的に消色する化合
物を含む減感インキ。 (2)前記化合物がフォトクロミック色素であることを
特徴とする前記(1)に記載の減感インキ。 (3)減感インキがさらに減感剤を含むことを特徴とす
る前記(1)または(2)に記載の減感インキ。 (4)減感インキが紫外線硬化樹脂を含むことを特徴と
する前記(1)ないし(3)のいずれか1に記載の減感
インキ。 (5)支持体の一方の面の上にマイクロカプセルを含む
発色剤層が設けられ、支持体のもう一方の面の上に顕色
剤層が設けられた感圧記録材料において、前記顕色剤層
表面の所定の位置に前記(1)ないし(4)のいずれか
1に記載の減感インキの層が設けられていることを特徴
とする感圧記録材料。 (6)支持体の一方の面の上に顕色剤層が設けられた感
圧記録材料において、前記顕色剤層表面の所定の位置に
前記(1)ないし(4)のいずれか1に記載の減感イン
キの層が設けられていることを特徴とする感圧記録材
料。 (7)前記(1)ないし(4)のいずれか1に記載の減
感インキを顕色剤層表面の所定の位置に塗布した後、減
感インキ塗布面に紫外線を照射することを特徴とする減
感インキの印刷方法。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の減感インキは、紫外線に
より発色しかつ経時的に消色する化合物を含む。本発明
において使用される、紫外線により発色し、かつ経時的
に消色する化合物としては、いわゆるフォトクロミック
色素が用いられる。フォトクロミック色素とは、一般的
に、特定の波長の光、例えば紫外光で着色構造が生成す
ることにより発色し、別の波長の光、熱、遮光により元
の無色の状態に戻る色素をいう。本発明においては、中
用紙または下用紙の顕色剤層の表面に前記色素を含む減
感インキ層を形成した直後、紫外線を照射して発色さ
せ、減感インキの塗布箇所が適正な位置にあるかどう
か、また盛り量が適正であるかどうかを判定するもので
ある。このような色素として色相、発色時間が様々なも
のが上市されており、これらの中から、本発明の減感イ
ンキの目的に沿ったものが選択されて使用される。本発
明においては、前記色素の紫外線により発色した色は特
に制限なく使用できるが、日光に照射された場合の発色
を考慮して、発色時間が1分〜60分位にあるものが、
好ましく用いられる。
【0008】このような色素としては例えば、記録素材
総合研究所の「サニーカラーブルー」、「サニーカラー
バイオレット」、「サニーカラーイエロー」、「サニー
カラーパープル」や、日本化薬の「Kayact Lu
minous C−B」などが挙げられる。本発明は、
上で挙げた減感インキに、さらに、前記の紫外線により
発色し、かつ経時的に消色する化合物が添加される。前
記化合物の添加量は、形成された減感インキ層中の含有
量が0.001〜10重量%となるように減感インキに
添加される。0.001重量%より少ないと、紫外線を
照射しても発色濃度が十分ではなく、塗布位置等を判定
することが難しく、また、10重量%より多いと発色時
間が長くなるので、前記範囲の添加量範囲であることが
望ましい。本発明の減感インキは、通常の方法、例えば
オフセット、凸版、ドライオフ法等により印刷される。
印刷後、減感インキ層に紫外線を照射し、減感インキ層
を発色させ、減感インキ層が適切な位置にあるかどう
か、あるいは盛り量が適量であるかどうかが判定され
る。減感インキの盛り量は、発色濃度により判定するこ
とができる。紫外線の照射は、印刷を行う工程で、例え
ば印刷機の上に設けた紫外線ランプにより行うのが実際
的である。
【0009】また、上記判定は印刷速度が低速の場合
(例えば30m/s以下)には、肉眼で行うことも可能
であるが、高速印刷の場合には、例えば、印刷品質検査
装置等により減感インキ層の塗布位置、塗布量を検出
し、これらが適正でない場合に、カラーディスプレイモ
ニタにより確認することができる。
【0010】次に、本発明において使用される、前記色
素が添加される減感インキについて説明する。一般に減
感インキとしては、減感剤、バインダー、顔料等を有機
溶媒に溶解したものや、特に減感剤を使用せず、樹脂被
膜による物理的遮蔽層を設けることにより、発色剤と顕
色剤の接触を防止するものがあるが、本発明の減感イン
キは前記のような減感剤を含むタイプのもの、あるいは
含まないタイプのいずれも包含する。
【0011】減感剤にバインダー、顔料等を加えて作ら
れる減感インキに用いられる減感剤としては、従来用い
られている減感剤が特に制限なく使用することができ
る。例えば、特公昭45−21488号のアルキル、ま
たはジアルキル第4級アンモニウム塩、特公昭46−2
2651号の誘電率が大きいアミン類とグリコール類、
特公昭47−38201号のポリオキシエチレングリコ
ールのアルキルエーテル、アルキルエステル、あるいは
アルキルフェノールエーテル、および/またはポリオキ
シエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体、特開昭
50−37507号に記載の平均分子量400〜500
0のポリプロピレングリコール、特開昭54−1049
12号に記載のアルコキシ化された求核化合物、特公昭
55−1919号の平均分子量400〜5000のポリ
プロピレングリコール、特開昭55−46991号公報
のプロピレングリコールとカルボン酸エステルよりなる
もの、特開昭55−51586号のエチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドの共重合体のアルキルエーテ
ル、特開昭55−51587号のエチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドの共重合体、特開昭56−672
91号のアミンのアルキレンオキシド付加体であって、
アルキレンオキシドの40%以上がブチレンオキシドの
もの、特開昭56−142093号の尿素、アルキルア
ミド、またはアリルアミド等のアルキレンオキシド付加
体であって、その40%以上がブチレンオキシドである
もの、特開昭62−268683号のポリアルキレンイ
ミンのアルキレンオキサイド付加体、等を挙げることが
できるがこれらに限定されるものではない。
【0012】減感剤の添加量は減感インキ層に対して、
10〜50重量%、好ましくは20〜45重量%であ
る。また減感剤とともに使用される顔料は、チタンホワ
イト、有機ベントナイト、シリカゲル、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、タルク、カオリン、等の白色顔料が用
いられる。添加量は減感インキの固形分に対し0〜50
重量%、好ましくは3〜20重量%である。減感インキ
のバインダーとしては、ロジン変性フェノール樹脂、フ
ェノール樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、ロジン変
性マレイン樹脂、マレイン樹脂、エポキシ樹脂、アルキ
ッド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース、ブチラール樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂、ゼラチン等が用いられる。バインダーと
しては、上記のものの他に紫外線硬化樹脂も好適に用い
られる。
【0013】紫外線硬化樹脂としては、例えば、光架橋
型化合物または光重合型化合物に増感剤、重合禁止剤な
どを加えて得られる紫外線硬化樹脂が用いられる。光架
橋型化合物あるいは光重合型化合物としては、例えば、
(1)桂皮酸、シンナミリデン酢酸、フランアクリル
酸、フリルペンタジエン酸などのβ−アリル−α,β−
不飽和酸とポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ポリビニルフェノール、ポリグリシ
ジルメタクリレート、ポリエピクロルヒドリン、ポリア
ミノスチレンなどのアミノ基、水酸基、オキシラン基を
有する高分子化合物との反応物、あるいは(2)フェニ
レンジアクリル酸、ベンジリデンマロン酸、ジオキシカ
ルコン、ジアミノスチルベン、ジスルホン酸ソーダなど
のカルボキシ基、アミノ基、水酸基等の縮合基を持った
化合物と、ジイソシアナート、ジオール、ジカルボン
酸、ジカルボン酸エステルなどとの縮合反応物がある。
これらの例としてたとえば、1,4−ビスヒドロキシエ
チルシクロヘキサン−p−フェニレンジアクリレート、
ポリメタクリロキシエチルシンナメート、ポリグリシジ
ルメタクリレートシンナメート、ポリビニロキシエチル
フリルアクリレートなどが挙げられる。
【0014】また、2,3,5,6−テトラクロロベン
ゼン−1,4−ジメチロ−ルジアクリレート、2,2’
−(イソプロピリデン)ビス(2,6−ジクロロ−p−
フェノキシ)ポリプロピレンオキシドジオールジアクリ
レート、不飽和脂肪酸のグリシジルメタクリレートとジ
イソシアネートとによる変性物、p−トリエンスルホン
アミドのホルマリンで縮合物にペンタエリスリトールト
リアクリレート又は、トリメチロールプロパントリアク
リレートを混合したもの、ペンタエリスリトールトリ
(又はテトラ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラキス
(β−メルカプトプロピオネート)、トリアリルイソシ
アネート、ヘキサンジオールジアクリレート、N,N,
N’,N’−テトラキス(β−ヒドロキシエチル)エチ
レンジアミンテトラアクリレート、エポキシ樹脂とアク
リル酸との反応生成物等が挙げられる。さらに、不飽和
脂肪酸、トリペンタエリスリトール、アクリル酸および
パラトルエンスルホン酸等の反応生成物、エポキシ樹脂
とアクリル酸とN−メチロールアクリルアミドの反応生
成物等を挙げることができる。これらの光架橋型化合物
あるいは光重合性化合物には、ベンゾイン、ベンゾフェ
ノン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン等の増
感剤、パラベンゾキノン、2,6−ジクロロパラベンゾ
キノン等の重合禁止剤を添加することができる。
【0015】特に減感剤を使用せず樹脂被膜による物理
的遮蔽層を設けることにより、発色剤と顕色剤の接触を
防止するタイプの減感インキとしては、例えば、光架橋
型化合物または光重合型化合物に増感剤、重合禁止剤な
どを加えて得られる紫外線硬化樹脂が用いられる。この
ような紫外線硬化樹脂としては、上記の如き紫外線硬化
樹脂を用いることができる。
【0016】バインダーは減感インキ層中5〜40重量
%、好ましくは10〜30重量%含まれるように、減感
インキにバインダーが添加される。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。なお、以下において、特に断らない限り、「部」
は重量部を、「%」は重量%を意味する。 実施例1 顕色剤を塗布した富士写真フイルム株式会社製の下用紙
(商品名CN40W)に、以下の組成の減感インキをオ
フセット印刷機により、印刷塗布量が3.5g/m2
なるように塗布して減感インキ層を形成した。 富士写真フイルム(株)製減感インキ(商品名:FN104) 100部 スピロピランナフトオキサジン系フォトクロミック色素 1部 (商品名:サニカラーダイスタッフブルー 、記録素材総合研究所製)
【0018】実施例2 トリメチロールプロパントリアクリレート70部、ハイ
ラック111(ケトン樹脂、日立化成)30部及びパラ
ベンゾキノン0.05部とを115℃に加熱し、均一に
溶解することにより約300ポイズのワニスを得た。こ
のワニス60部とスピロピランナフトオキサジン系フォ
トクロミック色素(商品名:サニーカラーダイスタッフ
ブルー、記録素材総合研究所製)3部、二酸化チタン2
部、炭酸カルシウム40部、ジペンタエリスリトールペ
ンタアクリレート10部、N,N−4ジメチルアミノベ
ンゾフェノン5部、およびベンゾフェノン5部、減感剤
としてポリオキシエチレンステアリルアミン(平均分子
量約980)10部とを通常の三本ロールミルで練肉し
減感インキを得た。オフセット印刷機に上記インキを供
給し、富士写真フイルム(株)製下用紙(商品名:CN
40W)に印刷塗布量が3.5g/m2 となるように印
刷した直後、反射傘を有する出力2KW、出力密度28
W/cmのオゾンレス高圧水銀灯(フィリップス社製
HTQ−7型)1本を内蔵する紫外線照射装置により5
cmの距離から紫外線を1秒間照射して、減感インキ層
を硬化させた。
【0019】実施例3 この例は、紫外線硬化樹脂の物理的遮蔽により顕色剤層
と発色剤層の接触を防止する減感インキに関するもので
ある。実施例2におけるワニスと同じワニス60部、ス
ピロピランナフトオキサジン系フォトクロミック色素
(商品名:サニーカラーダイスタッフブルー、記録素材
総合研究所製)1部、二酸化チタン2部、炭酸カルシウ
ム30部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
10部、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン5部
およびベンゾフェノン5部とを通常の三本ロールミルで
練肉し減感インキを得た。オフセット印刷機に上記減感
インキを供給し、富士写真フイルム(株)製下用紙(商
品名:CN40W)に印刷塗布量が3.5g/m2 とな
るように印刷した直後、反射傘を有する出力2KW、出
力密度28W/cmのオゾンタイプメタルハライドラン
プ1本を内蔵する紫外線照射装置により5cmの距離か
ら1秒間照射して、減感インキ層を硬化させた。
【0020】実施例4 紫外線硬化樹脂と減感剤を含有する、富士写真フイルム
(株)製の減感インキ(商品名:UV減感インキ)10
0部にサニーカラーバイオレット1部を添加して、本発
明の減感インキを得た。オフセット印刷機に上記インキ
を供給し、富士写真フイルム(株)製下用紙(商品名:
CN40W)に印刷塗布量が3.5g/m2 となるよう
に印刷した直後、反射傘を有する出力2KW、出力密度
28W/cmのオゾンレス高圧水銀灯(フィリップス社
製 HTQ−7型)1本を内蔵する紫外線照射装置によ
り5cmの距離から紫外線を1秒間照射して、減感イン
キ層を硬化させた。
【0021】[減感インキオフセット印刷の評価]上記
実施例1ないし3において、オフセット印刷機にフォト
クロミック色素発色用の紫外線照射装置(ウシオ メタ
ルハライドランプ用 UVH6000M)及び印刷品質
検査装置((株)ニレコ製BCON1000)を搭載
し、減感インキ層印刷直後に、メタルハライドランプ
(6Kw)を用いて、0.5秒紫外線を照射した。上記
の条件で紫外線を照射すると、減感インキが塗布された
部分のみが、実施例1〜3の減感インキ部では青紫色
に、実施例4では赤紫色に発色した。減感インキの塗布
位置及び発色濃度は上記の印刷品質検査装置により自動
的に検査された。減感インキが適正な塗布位置である
か、また塗布量が適正範囲内であるかどうかは、カラー
ディスプレイモニタにより確認することができた。ま
た、紫外線により発色した各色は、30分後ほとんど褪
色し、肉眼では発色部分を見分けることはできなかっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の減感インキは、紫外線により発
色し、かつ経時的に消色する化合物を含むため、減感イ
ンキの印刷部の位置確認や減感インキの盛り量を印刷を
行いながら確認することができる。またその確認は、肉
眼だけでなく、印刷品質検査装置を用いて自動的に行う
ことも可能である。また、前記化合物は経時的に消色す
るため、確認を行った後の製品としての感圧記録材料
は、減感インキ印刷部に色が帯びることはなく、違和感
を与えるものではない。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H085 AA07 CD00 DD01 DD03 DD42 DD48 FE02 FE03 FE05 FE12 HH05 HH06 HH09 4J039 AB02 AB07 AD03 AD06 AD07 AD09 AD10 AD14 AD21 AE01 AE02 AE03 AE05 AE06 AE07 AE08 AF01 AF04 AF07 BA13 BA16 BA18 BA21 BA23 BA30 BA35 BC09 BC12 BC16 BC17 BC19 BC20 BC31 BC33 BC35 BC36 BC37 BD03 BE01 BE12 BE33 CA11 EA06 EA29 GA01 GA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線により発色し、かつ経時的に消色
    する化合物を含む減感インキ。
  2. 【請求項2】 前記化合物がフォトクロミック色素であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の減感インキ。
  3. 【請求項3】 減感インキがさらに減感剤を含むことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の減感イン
    キ。
  4. 【請求項4】 減感インキが紫外線硬化樹脂を含むこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    記載の減感インキ。
  5. 【請求項5】 支持体の一方の面の上にマイクロカプセ
    ルを含む発色剤層が設けられ、支持体のもう一方の面の
    上に顕色剤層が設けられた感圧記録材料において、前記
    顕色剤層表面の所定の位置に請求項1ないし請求項4の
    いずれか1項に記載の減感インキの層が設けられている
    ことを特徴とする感圧記録材料。
  6. 【請求項6】 支持体の一方の面の上に顕色剤層が設け
    られた感圧記録材料において、前記顕色剤層表面の所定
    の位置に請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載
    の減感インキの層が設けられていることを特徴とする感
    圧記録材料。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の減感インキを顕色剤層表面の所定の位置に塗布
    した後、減感インキ塗布面に紫外線を照射することを特
    徴とする減感インキの印刷方法。
JP20966398A 1998-07-24 1998-07-24 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法 Pending JP2000038534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20966398A JP2000038534A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20966398A JP2000038534A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000038534A true JP2000038534A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16576552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20966398A Pending JP2000038534A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000038534A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148029A (ja) * 2015-02-11 2016-08-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation インク系デジタル印刷のための白色インク組成物
WO2018213161A1 (en) 2017-05-15 2018-11-22 Alpha Assembly Solutions Inc. Dielectric ink composition

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148029A (ja) * 2015-02-11 2016-08-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation インク系デジタル印刷のための白色インク組成物
WO2018213161A1 (en) 2017-05-15 2018-11-22 Alpha Assembly Solutions Inc. Dielectric ink composition
EP3625295A4 (en) * 2017-05-15 2021-07-21 Alpha Assembly Solutions Inc. DIELECTRIC INK COMPOSITION
US11193031B2 (en) 2017-05-15 2021-12-07 Alpha Assembly Solutions Inc. Dielectric ink composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5773170A (en) UV-absorbing media bleachable by IR-radiation
US5219641A (en) Thermal transfer image reception coated paper
US5922507A (en) Imaging element comprising a two-phase layer having a disperse hydrophobic photopolymerisable phase
JP2000038534A (ja) 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法
JP2001019883A (ja) 自己発色及び消色する減感インキ、該インキを印刷した感圧記録材料、及び減感インキの印刷方法
JPH09230589A (ja) 新規なハレーション防止染料を導入するカラー校正物品
JPH107956A (ja) 浸透性蛍光インキ及びそれを用いて製造した印刷物
JP2002225425A (ja) インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた情報シート
KR102126676B1 (ko) 복사기 광원의 정반사를 이용한 복사방해 보안용지 및 그 제조방법
JP3640409B2 (ja) 減感処理が施された感圧複写帳票
JP3509277B2 (ja) カラーフィルターレジスト
JP2002347336A (ja) 放射線硬化型隠蔽層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート
US6620227B1 (en) UV curable CF ink
JP3615288B2 (ja) 焼付原稿作成用フィルム及びこれを用いた焼付用最終原稿フィルムの作成方法
JPH0258058A (ja) 画像形成材料
JPH0515255B2 (ja)
JPS59209191A (ja) 記録材料用減感インキ
JP2002129078A (ja) 捺印層形成用インクおよびそれを用いたシート
JPH08314132A (ja) 着色画像形成媒体およびそれを用いた着色画像形成方法
JPH03250072A (ja) 感圧複写紙用減感インキ
JPH09183279A (ja) 蛍光感圧複写シートおよびその作成方法
JPH041205A (ja) 光重合性樹脂組成物および転写記録媒体
JPH041204A (ja) 光重合性樹脂組成物および記録媒体
JP2002249679A (ja) 捺印層形成用インクおよびそれを用いた捺印層を有したシート
JPH05204152A (ja) シート状光記録材料