JP2000038357A - パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法 - Google Patents

パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JP2000038357A
JP2000038357A JP10206343A JP20634398A JP2000038357A JP 2000038357 A JP2000038357 A JP 2000038357A JP 10206343 A JP10206343 A JP 10206343A JP 20634398 A JP20634398 A JP 20634398A JP 2000038357 A JP2000038357 A JP 2000038357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type zeolite
reaction
benzene derivative
para
zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10206343A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Fujii
智 藤井
Hiroaki Tenma
浩章 天満
Hisao Eguchi
久雄 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP10206343A priority Critical patent/JP2000038357A/ja
Publication of JP2000038357A publication Critical patent/JP2000038357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/12Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベンゼン誘導体をゼオライト触媒の存在下に液
相中でハロゲン化し、原料の転化率が高く、反応の選択
性が高く、また、副生物の生成が低いなど、高収率でパ
ラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造する方法、特に
アルキル化ベンゼン等のベンゼン誘導体を高収率で臭素
化し、パラ置換臭素化ベンゼン誘導体を製造する方法を
提供する。 【解決の手段】ベンゼン誘導体をゼオライト触媒の存在
下にハロゲンと液相中で反応させてハロゲン化してパラ
置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するにあたり、反
応系中にA型ゼオライトを共存させることを特徴とする
パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種中間体原料と
して有用なパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方
法に関する。さらに詳しくは、ベンゼン誘導体をゼオラ
イト触媒の存在下にハロゲンと液相中で反応させてハロ
ゲン化し、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を高収率
で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種中間体原料として有用な
パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体が製造されている。
例えば、特開昭59−130227号公報、特開昭59
−144722号公報、特開昭59−163329号公
報では、ベンゼン誘導体をL型ゼオライト触媒又はY型
ゼオライト触媒の存在下にハロゲン化し、パラ置換ハロ
ゲン化ベンゼン誘導体を製造する方法が開示されてい
る。しかしながら、上述のゼオライト触媒を用いてベン
ゼン誘導体をハロゲン化する方法においては、副生する
ハロゲン化水素の吸着により十分なパラ選択性が発現せ
ず、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法として
は満足できるものではなかった。
【0003】一方、特公昭62−51942号公報で
は、ハロゲン化水素の吸着を抑制するため、ゼオライト
触媒を用いる気相反応が開示されている。しかしなが
ら、この方法も、1)原料ベンゼン誘導体を気体として
存在させるため、100℃以上の高温を必要とする、
2)反応転化率が低い、3)高温反応のためラジカル反
応が併発し、側鎖ハロゲン化物が副生する、という問題
があり、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法
としては満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
に記載した背景、課題等に鑑み、ベンゼン誘導体をゼオ
ライト触媒の存在下に液相中でハロゲン化し、原料の転
化率が高く、反応の選択性が高く、また、副生物の生成
が低いなど、高収率でパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導
体を製造する方法、特にアルキル化ベンゼン等のベンゼ
ン誘導体を高収率で臭素化し、パラ置換臭素化ベンゼン
誘導体を製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、ゼオライト触媒
を用い、ベンゼン誘導体をハロゲン化する反応におい
て、反応系中にゼオライト触媒以外のA型ゼオライトを
共存させて行うことで、原料であるベンゼン誘導体の反
応量、さらに反応の選択性をも向上させることができ、
このために得られるパラ置換ハロゲン化誘導体の収率が
大幅に向上することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち本発明は、ベンゼン誘導体をゼオ
ライト触媒の存在下にハロゲンと液相中で反応させてハ
ロゲン化し、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造
するにあたり、反応系中にA型ゼオライトを共存させる
ことを特徴とするパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を
高収率での製造する方法に関するものである。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の方法で用いられるベンゼン誘導体
とは、反応により得られるパラ置換ハロゲン化ベンゼン
誘導体の原料であり、ベンゼンに電子供与性の置換基あ
るいはハロゲンなどを有したものが好ましく用いられ
る。例えば、トルエン,エチルベンゼン,n−プロピル
ベンゼン,i−プロピルベンゼン,t−ブチルベンゼン
等のアルキル化ベンゼン、アニリン等のアミノ化ベンゼ
ン、クロロベンゼン,ブロモベンゼン等のハロゲン化ベ
ンゼンなどが挙げられる。これらの内でも、より高収率
で得られるアルキル化ベンゼンが、さらにトルエン、エ
チルベンゼンが好ましく用いられる。
【0009】本発明の方法で用いられるハロゲンとは、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、あるいは、これら
を発生しうる化合物であってもよい。これらの内でも、
より経済面、取り扱いの容易さなどから塩素、臭素が好
ましく用いられ、さらに臭素は反応の選択性の面から好
ましく用いられる。
【0010】本発明の方法は液相中で実施されるが、こ
れは気相よりも低温で反応を行うことができ、副反応を
抑制したり、エネルギーコスト等の経済面、あるいは反
応系がコンパクトとなって取り扱いや装置上有利となる
からである。また、反応原料、反応生成物が液体の場合
は無溶媒条件でも実施できるが、反応条件において、固
体、気体、場合によっては液体であっても、反応原料、
反応生成物を液体とすることができ、かつハロゲン化反
応に不活性な液体を使用することができる。例えば、ジ
クロロメタン(塩化メチレン),トリクロロエタン,四
塩化炭素等のハロゲン化炭素水素などが用いられる。
【0011】本発明の方法において使用されるゼオライ
ト触媒としては、ベンゼン誘導体のハロゲン化に用いら
れ、反応原料、反応生成物がその細孔内に入り込むこと
ができる細孔構造を有したゼオライトであればよく、例
えば、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、L型ゼオライ
ト、モルデナイト型ゼオライト、β型ゼオライト等が挙
げられ、これらは天然品であっても合成品であってもよ
い。さらにこれらの内でも、Y型ゼオライト、L型ゼオ
ライトが好ましく用いられる。また、これらのゼオライ
トは通常Na、K型であるが、これらをCa、Mg等の
アルカリ土類金属を含む溶液と接触させ、イオン交換し
て用いることができる。さらに、上記のゼオライト触媒
として用いられるゼオライトは1種単独のみならず2種
以上を併用して用いることもできる。
【0012】ゼオライト触媒の使用量については格別の
限定はないが、通常、反応原料のベンゼン誘導体あたり
0.5〜100重量%程度の使用量が選ばれる。
【0013】本発明の方法において使用されるA型ゼオ
ライトとしては、反応の促進、選択性の向上のために、
上記のゼオライト触媒と共存させて用いられる。また、
このA型ゼオライトは通常Na、K型であるが、これら
をCa、Mg等のアルカリ土類金属を含む溶液と接触さ
せ、全量あるいは部分的にイオン交換して用いることも
でき、さらに、このイオン交換されたA型ゼオライト
は、異なるイオン種に交換されたものを2種以上を併用
して用いることもできる。
【0014】これらのA型ゼオライトの内、NaA型ゼ
オライト、KA型ゼオライト、CaA型ゼオライトが好
ましく用いられ、さらに、NaA型ゼオライト、CaA
型ゼオライト、あるいは両者を混合したものが高収率で
反応生成物を得られることから、好ましく用いられる。
【0015】A型ゼオライトの使用量については格別の
限定はないが、通常、反応原料のベンゼン誘導体あたり
0.1〜20重量%程度の使用量が選ばれる。
【0016】本発明の方法で使用されるゼオライト触
媒、A型ゼオライトの形状としては特に限定されるもの
ではなく、粉末状や顆粒状など任意の形状のものが使用
できる。また、アルミナ、シリカ等のバインダーを用い
て成形したものも使用できる。成形方法としては、公知
の方法を用いればよく、例えば、混練押し出し、打錠成
型等の方法を用いることができる。さらにこのように成
形されたゼオライト触媒、A型ゼオライトをふるい等に
より一定範囲の大きさに分級して用いることもできる。
このような成形されたゼオライト触媒、A型ゼオライト
の形状、大きさについては、本発明の目的を達せられる
装置や条件に応じて適宜選択すればよい。
【0017】また、本発明の方法で使用されるゼオライ
ト触媒、A型ゼオライトは、製造時に水分を含んでいる
ことがあり、そのためイオン交換後あるいは成形後に焼
成される。焼成方法としては、公知の方法を用い、ゼオ
ライト触媒、A型ゼオライト中に含まれる水分が除去で
きる条件であればよく、例えば、窒素、酸素あるいは乾
燥空気気流中、450〜550℃で焼成すればよい。
【0018】本発明の方法において、反応温度として
は、−50〜150℃程度の液相を維持できる条件下で
実施可能であり、通常−10〜100℃程度の温和な反
応条件で実施される。反応時間は、反応温度、反応原料
等に左右され一定しないが、目的とするパラ置換ハロゲ
ン化ベンゼン誘導体が十分得られる時間であればよい。
【0019】本発明の方法は、反応原料であるベンゼン
誘導体をゼオライト触媒及びA型ゼオライトの存在下に
ハロゲンと液相中で反応させてハロゲン化し、パラ置換
ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するものである。本発
明の方法により、反応の選択性、収率を向上させる理由
は必ずしも明確ではないが、反応系に混入しうる水及び
/又は反応により生じるハロゲン化水素が、反応系に共
存させるA型ゼオライトに極めて効率的に捕捉されるこ
とにより、ゼオライト触媒の破損等の劣化を防ぐことが
でき、そのため、反応がより進行しやすく、また、反応
の選択性を向上させ、その結果として、反応を高収率と
することができるものと推測される。
【0020】しかしながら、このような推測は本発明を
何ら拘束するものではない。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0022】CaNaY型ゼオライト触媒の調製 Y型ゼオライト(商品名HSZ−320NAA、東ソー
(株)製)50gを2モル/リットルの塩化カルシウム
水溶液1000mlに加え90℃で5時間撹拌した後、
ろ別した。ろ別したY型ゼオライトを水でろ液中のCl
イオンが2ppm以下になるまで洗浄した。120℃で
15時間乾燥後、空気流通下、540℃で3時間焼成し
てCaNaY型ゼオライト触媒を調製した。蛍光X線装
置で組成分析を行った結果、カルシウムの交換率は69
%であった。
【0023】MgNaY型ゼオライト触媒の調製 Y型ゼオライト(商品名HSZ−320NAA、東ソー
(株)製)50gを2モル/リットルの塩化マグネシウ
ム水溶液1000mlに加え90℃で5時間撹拌した
後、ろ別した。ろ別したY型ゼオライトを水でろ液中の
Clイオンが2ppm以下になるまで洗浄した。120
℃で15時間乾燥後、空気流通下、540℃で3時間焼
成してMgNaY型ゼオライト触媒を調製した。蛍光X
線装置で組成分析を行った結果、マグネシウムの交換率
は62%であった。
【0024】実施例1 反応はすべて遮光及び窒素気流下で実施した。温度計、
撹拌翼、チューブポンプ及び冷却器を備えた四つ口フラ
スコにトルエン138.21g(1.5モル)、上記記
載のCaNaY型ゼオライト触媒2.76g、CaA型
ゼオライト(東ソー(株)製、商品名:A5粉末)2.
76gを仕込んだ。続いて液温度を30℃に保ちながら
臭素239.72g(1.5モル)を約24時間かけて
供給した後、さらに同温度で2時間熟成を行った。熟成
後、反応液にヒドラジン水溶液を加えて残存する臭素を
還元処理し、さらに洗浄水のpHが中性になるまで反応
液を水洗した。その後、処理した反応液をガスクロマト
グラフィーで分析し、組成を求めた。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 CaA型ゼオライト2.76gの代わりにNaA型ゼオ
ライト(東ソー(株)製、商品名:A4粉末)2.76
gを用いた以外は実施例1に準じて反応を行った。
【0027】実施例3 CaA型ゼオライト2.76gの代わりにKA型ゼオラ
イト(東ソー(株)製、商品名:A3粉末)2.76g
を用い以外は実施例1に準じて反応を行った。
【0028】実施例4 実施例1で用いたと同じCaA型ゼオライトを5.52
g用い、さらに塩化メチレンを27.64g用いた以外
は実施例1に準じて反応を行った。
【0029】比較例1 CaA型ゼオライトを用いなかった以外は実施例1に準
じて反応を行った。
【0030】比較例2 塩化メチレン27.64gを用い、CaA型ゼオライト
を用いなかった以外は実施例1に準じて反応を行った。
【0031】実施例5 CaNaY型ゼオライト触媒の代わりに上記記載のMg
NaY型ゼオライト触媒を2.76g用いた以外は実施
例1に準じて反応を行った。
【0032】比較例3 CaNaY型ゼオライト触媒の代わりに上記記載のMg
NaY型ゼオライト触媒を2.76g用い、CaA型ゼ
オライトを用いなかった以外は実施例1に準じて反応を
行った。
【0033】比較例4 CaNaY型ゼオライト触媒を用いなかった以外は実施
例1に準じて反応を行った。
【0034】実施例6 反応はすべて遮光及び窒素気流下で実施した。温度計、
撹拌翼、チューブポンプ及び冷却器を備えた四つ口フラ
スコにエチルベンゼン159.26g(1.5モル)、
実施例1で使用したと同じCaNaY型ゼオライト触媒
1.59g、CaA型ゼオライト3.18gを仕込ん
だ。続いて液温度を30℃に保ちながら臭素239.7
2g(1.5モル)を約2時間かけて供給した後、さら
に同温度で2時間熟成を行った。熟成後、反応液にヒド
ラジン水溶液を加えて残存する臭素を還元処理し、さら
に洗浄水のpHが中性になるまで反応液を水洗した。そ
の後、処理した反応液をガスクロマトグラフィーで分析
し、組成を求めた。
【0035】実施例7 CaA型ゼオライトの代わりに実施例2で用いたと同じ
NaA型ゼオライトを3.18g用いた以外は実施例6
に準じて反応を行った。
【0036】実施例8 CaA型ゼオライトの代わりに実施例3で用いたと同じ
KA型ゼオライトを3.18g用いた以外は実施例6に
準じて反応を行った。
【0037】比較例5 CaA型ゼオライトを用いなかった以外は実施例6に準
じて反応を行った。
【0038】以上の実施例1〜8、比較例1〜5の反応
結果をまとめて表1に示した。表1においては、反応に
用いたベンゼン誘導体の種類、ゼオライト触媒及びA型
ゼオライトの種類とその添加量、用いた塩化メチレンの
添加量、臭素の供給時間、原料であるベンゼン誘導体が
反応により転化した率、反応生成物中の臭素化ベンゼン
誘導体のパラ体及びオルソ体さらにその他のものの収量
より求めた反応選択率、を示している。
【0039】表1より、実施例は比較例よりもA型ゼオ
ライトを反応系に加えることでパラ体の生成量が多く、
選択性が高いこと、また、ベンゼン誘導体の添加率も高
めであることが分かる。さらに、反応原料としてエチル
ベンゼンを用いた場合、実施例ではパラ体及びオルソ体
以外の副生物の生成量も低めであることが分かる。
【0040】実施例9 反応はすべて遮光及び窒素気流下で実施した。温度計、
撹拌翼、ガス吹き込み管及び冷却器を備えた四つ口フラ
スコにトルエン138.21g(1.5モル)、L型ゼ
オライト(商品名HSZ−500KOA、東ソー(株)
製を空気流通下、540℃で3時間焼成したもの)6.
91g、NaA型ゼオライト2.76gを仕込んだ。液
温度を70℃に保ちながら30分間撹拌し、続いて塩素
106.36g(1.5モル)を約5時間かけて供給し
た。塩素供給後、反応液にヒドラジン水溶液を加えて残
存する塩素を還元処理し、さらに洗浄水のpHが中性に
なるまで反応液を水洗した。その後、処理した反応液を
ガスクロマトグラフィーで分析し、組成を求めた。
【0041】
【表2】
【0042】実施例10 NaA型ゼオライトの代わりに実施例1で用いたと同じ
CaA型ゼオライトを2.76g用いた以外は実施例9
に準じて反応を行った。
【0043】比較例6 NaA型ゼオライトを用いなかった以外は実施例9に準
じて反応を行った。
【0044】以上の実施例9、10、比較例6の反応結
果をまとめて表2に示した。表2においては、塩素化し
ていることに応じた結果を示しているが、表1と同様に
示した。
【0045】表2より、実施例は比較例よりもA型ゼオ
ライトを反応系に加えることで塩素化反応においてもパ
ラ体の生成量が多く、選択性が高いことが分かる。
【0046】
【発明の効果】本発明の方法によれば、以下の効果を奏
することができる。
【0047】1)液相中で反応させてもベンゼン誘導体
よりパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を高収率で製造
することができ、また、反応系をコンパクトにすること
ができる。
【0048】2)比較的低温にて反応を行うことができ
るため、副反応物の生成を抑えることができ、目的物の
生成にあたっても有利となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA02 BA07A BA07B BC02A BC03B BC09A BC10B CB25 CB68 DA05 EA01Y EA02Y EE08 ZA01A ZA02A ZA02B ZA04A ZA04B ZA08A ZA08B ZD01 ZE03 ZE07 4H006 AA02 AC30 BA02 BA06 BA71 BC14 BE53 DA15 EA21 4H039 CA50 CA52 CA53 CD10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンゼン誘導体をゼオライト触媒の存在下
    にハロゲンと液相中で反応させてハロゲン化してパラ置
    換ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するにあたり、反応
    系中にA型ゼオライトを共存させることを特徴とするパ
    ラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】ハロゲンが臭素又は塩素であることを特徴
    とする請求項1に記載のパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘
    導体の製造方法。
  3. 【請求項3】A型ゼオライトがNaA型ゼオライト及び
    /又はCaA型ゼオライトであることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のパラ置換ハロゲン化ベンゼン
    誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】ゼオライト触媒がY型ゼオライト及び/又
    はL型ゼオライトであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】ベンゼン誘導体がアルキル化ベンゼンであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパ
    ラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法。
JP10206343A 1998-07-22 1998-07-22 パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法 Pending JP2000038357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206343A JP2000038357A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206343A JP2000038357A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000038357A true JP2000038357A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16521740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10206343A Pending JP2000038357A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000038357A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137720A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Daikin Ind Ltd 含フッ素アルキルエチルハロゲン化物の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137720A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Daikin Ind Ltd 含フッ素アルキルエチルハロゲン化物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0248931B1 (en) Process for producing p-chlorobenzenes
EP0118851B1 (en) Process for producing a chlorohalobenzene
JPS61183235A (ja) クロロベンゼンの製造方法
EP0112722A1 (en) Process for preparation of nuclear halides of monoalkylbenzenes
JPS61189236A (ja) ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法
JP2000038357A (ja) パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法
JP2598581B2 (ja) 芳香族ハロゲン化物の製造方法
JPH01149740A (ja) 4,4’−ジブロモビフェニルの製造方法
JPH0780798B2 (ja) 改良ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法
JP2000128811A (ja) パラクロロエチルベンゼンの製造方法
JP3760530B2 (ja) 芳香族ハロゲン化物異性化用触媒および芳香族ハロゲン化物の異性化方法
JPH06321822A (ja) パラジクロロベンゼンの製造方法及び核塩素化反応用触媒
WO1998024745A1 (fr) Procede d'isomerisation de l'ethylbenzene halogene et procede de separation d'isomeres d'ethylbenzene halogene
JPS60188333A (ja) ハロゲン化ベンゼン類の製造方法
JPH08309199A (ja) 酸型ゼオライト触媒、酸型ゼオライト触媒の製造方法および芳香族ハロゲン化物の異性化方法
JPH0723330B2 (ja) ジクロロベンゼンの製造方法
JPS6334132B2 (ja)
JPH0381234A (ja) 4―クロル―○―キシレンの製造方法
JPS60130537A (ja) 芳香族フツ素化合物の製法
JP2929026B2 (ja) ベンゾニトリルのハロゲン化方法
JPS6334129B2 (ja)
JPH07316120A (ja) 2−フェニルブチロニトリルの製造方法
JPH08309197A (ja) 酸型ゼオライト触媒の製造方法および芳香族ハロゲン化物の異性化方法
JPS6327054B2 (ja)
KR19980032880A (ko) o-알킬플루오로벤젠의 제조 방법