JP2000038010A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000038010A
JP2000038010A JP10209061A JP20906198A JP2000038010A JP 2000038010 A JP2000038010 A JP 2000038010A JP 10209061 A JP10209061 A JP 10209061A JP 20906198 A JP20906198 A JP 20906198A JP 2000038010 A JP2000038010 A JP 2000038010A
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Tomotaka Hashimoto
朋敬 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速走行時などにおいてタイヤ発生横力の変
化量を低減する。 【解決手段】 カーカス6と、このカーカス6のタイヤ
半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されしかもタ
イヤ赤道Cに対して小角度で傾くベルトコード9を配列
した複数枚のベルトプライからなるベルト層7とを具え
た空気入りタイヤである。トレッド部2の外表面である
トレッド面2aに、複数枚のベルトプライのうちタイヤ
半径方向最外側の外ベルトプライ7Bのベルトコード9
の傾き方向と逆向きかつタイヤ軸方向線に対して角度θ
(deg )で傾いてのびる傾斜溝10を隔設する。そして
トレッドパターンの前後剛性CX (kgf/mm/cm2)と前記
角度θとが、下記式を満たすことを特徴とする。 3.13×CX <θ かつ 65.63×CX >θ …

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速走行時などに
おいてタイヤ発生横力の変化量を低減しうる空気入りタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】定常
状態で直進走行中の車両には、走行抵抗に相当する小さ
な駆動力が駆動軸に負荷されている。このような定常状
態から、例えばアクセルを急激に踏み込んで急加速を行
うと、駆動軸には大きな駆動力が急激に与えられる。
【0003】本発明者らの実験の結果、空気入りタイ
ヤ、中でもラジアル構造カーカスと、そのタイヤ半径方
向外側に剛性の高いベルト層とを具えるラジアルタイヤ
の場合、ベルト層を構成するベルトプライのコードの傾
斜方向やトレッドパターンなどの影響によって、前述の
駆動力(又はその逆の制動力)の急激な変化に伴い、ス
リップ角が変化しないにも拘わらずタイヤに発生する横
力が急激に変化することが明らかとなった。そして、こ
のような横力の変化は、スリップ角が非常に小さい直進
走行であっても、車両を横方向へと変位させることがあ
り、加速時(又は減速時)の車両の片流れなどを引き起
こすという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑み案出さ
れたもので、車両の加速走行時(又は減速走行時)とい
った非定常走行時において、タイヤ発生横力の変化量を
低減することにより、例えば車両の片流れなどを効果的
に抑制しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
タイヤ半径方向外側かつトレッド部内方に配されしかも
タイヤ赤道に対して小角度で傾くベルトコードを配列し
た複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えた空
気入りタイヤであって、前記トレッド部の外表面である
トレッド面に、前記複数枚のベルトプライのうちタイヤ
半径方向最外側に配された外ベルトプライのベルトコー
ドの傾き方向と逆向きかつタイヤ軸方向線に対して角度
θ(deg )で傾いてのびる傾斜溝を隔設するとともに、
トレッドパターンの前後剛性CX (kgf/mm/cm2)と上記
角度θが、下記式を満たすことを特徴としている。 3.13×CX <θ かつ 65.63×CX >θ …
【0006】また請求項2記載の発明は、前記ベルト層
は、前記外ベルトプライのベルトコードがタイヤ外側か
ら見て左上がりに配列された正貼りベルト層であり、か
つ前記傾斜溝がタイヤ外側から見て右上がりでのびるこ
とを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
【0007】また請求項3記載の発明は、前記ベルト層
は、前記外ベルトプライのベルトコードがタイヤ外側か
ら見て右上がりに配列された逆貼りベルト層であり、か
つ前記傾斜溝がタイヤ外側から見て左上がりでのびるこ
とを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
【0008】なお、本発明においてトレッドパターンの
前後剛性CX は、以下のような方法で求めている。図7
(A)に示すように、タイヤを正規リムにリム組みし正
規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷して平坦路面
に接地させたときの接地領域で、実接地部B(ハッチン
グ部)と溝部Gを含んだ全面積を接地面積Sとする。こ
の接地領域にn個のブロックが含まれているとき、個々
のブロックBiは、図7(B)に略示するように、路面
から受けるブロック表面の前後方向外力Fiにより変位
yiだけ変形し、従ってFi方向のブロック剛性Ki
は、Fi/yiとして表しうる。このときブロックBi
は溝底下端で支持された片持ち梁状に変形するため、そ
の全変位はyiは前記外力Fiによる曲げ変位y1iと
せん断変位y2iとの和(yi=y1i+y2i)であ
り、各変位y1i、y2iは次式で表される。 y1i=Fi・(hi)3 /3E・Ii … y2i=hi・Fi/Ai・G … ここで、 Fi ; 前後方向の外力 E ; ブロックゴムの引張弾性率 G ; ブロックゴムのせん断弾性率 Ii ; ブロック表面の断面二次モーメント Ai ; ブロック断面積 hi ; ブロックの高さ
【0009】従って、前記前後方向のブロック剛性Ki
は次式で表される。 Ki=Fi/yi=1/(hi3 /3E・Ii+hi/Ai・G)… このKiを接地領域に含まれるすべてのブロックについ
て求め、さらに前記接地面積Sを用いることでトレッド
パターンの前後剛性CX は、次式で表される。 CX =(ΣKi)/S …
【0010】また「正規リム」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば”Design Rim、或いはETRTOで
あれば"Measuring Rim" となる。
【0011】また、「正規内圧」とは、タイヤが基づい
ている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎
に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空
気圧、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOで
あれば"INFLATION PRESSURE"であるが、タイヤが乗用車
用である場合には180KPaとする。
【0012】さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づい
ている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎
に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷
能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRT
Oであれば、"LOAD CAPACITY" である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。図1、図2に示すように、空気入
りタイヤはトレッド部2からサイドウォール部3を経て
ビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカ
ーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部内方に配
されたベルト層7とを具え、本例では乗用車用のラジア
ルタイヤが例示される。
【0014】前記カーカス6は、本例では有機繊維コー
ドからなるカーカスコードを用いるとともに、タイヤ赤
道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列したラ
ジアル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ
6aから構成されたものを例示している。
【0015】また前記ベルト層7は、タイヤ赤道Cに対
して小角度、例えばタイヤ赤道Cに対して15〜45°
で傾くベルトコード9を配列した複数枚、本例では内ベ
ルトプライ7A、外ベルトプライ7Bの2枚から構成さ
れたものを示す。前記ベルトコード9は、本例ではスチ
ールコードを採用しているが、アラミド、レーヨン、そ
の他の高弾性の有機繊維コードをも必要に応じて用いう
る。
【0016】前記ベルト層7は、前記内、外ベルトプラ
イ7A、7Bが、前記ベルトコード9が互いに交差する
向きに重ね合わせて構成されるが、本例ではタイヤ半径
方向最外側に配された外ベルトプライ7Bのベルトコー
ド9がタイヤ外側から見て左上がりに傾斜して並列され
た正貼りベルト層として構成されたものを示している。
【0017】また本実施形態では、前記トレッド部2の
外表面であるトレッド面2aに、タイヤ軸方向線に斜め
に交わる傾斜溝10と、タイヤ周方向に直線状でのびる
縦溝11とが形成されたものを例示している。これによ
り、トレッド面2aには、前記傾斜溝10、縦溝11又
はトレッド縁Eなどにより区画される複数のブロックB
が形成される。
【0018】前記傾斜溝10は、前記外ベルトプライ7
Bのベルトコード9の傾き方向と逆向き、すなわち本例
ではタイヤ外側から見て右上がりでのびるものを例示し
ており、タイヤ軸方向線に対して角度θで傾くものを例
示している。
【0019】前記傾斜溝10、縦溝11は、本実施形態
ではともに直線でのびる溝として形成され、本例の如く
乗用車用ラジアルタイヤの場合、例えば溝巾が4〜20
mm、溝深さが5〜15mm程度のものを好ましく採用しう
る。なお前記傾斜溝10は滑らかにカーブしつつ傾斜す
るものも採用できる。この場合、傾斜角度θは、溝の傾
斜部分の平均の角度として採用しうる。
【0020】また、傾斜溝10は、一方のトレッド縁E
から他方のトレッド縁Eまで整一してのびなくとも前記
各縦溝11、11間や縦溝トレッド縁Eとの間で外のベ
ルトプライ7Bのベルトコードの傾き方向と逆向きに傾
斜してのびるように形成しても良い。また縦溝11は、
ジグザグ溝に形成することもできる。なお好ましくは、
前記傾斜溝10が占めるタイヤ軸方向の長さは、トレッ
ド接地巾の50%以上を含むものが好ましい。
【0021】そして本発明では、このような傾斜溝10
を有するトレッドパターンの前後剛性CX (kgf/mm/c
m2)と前記角度θ(deg )が、下記式の関係を満たす
ことを特徴としている。 3.13×CX <θ かつ 65.63×CX >θ …
【0022】本発明者らの種々の実験の結果、上述のよ
うな傾斜溝10を設けるとともにトレッドパターンの前
後剛性CX と傾斜溝10の傾斜の角度θ(deg)との
関係において、θはCX に3.13を乗じた値より大か
つ65.63を乗じた値より小とすることにより、以下
詳述するように、加速走行時等の発生横力の変化を減じ
うることを見出したのである。
【0023】先ず本発明者らは、車両の直進走行状態に
近い横力が小さい領域(スリップ角0°、±0.5°)
で接地、回転しているタイヤに、徐々に駆動力、制動力
を作用させ、このときのタイヤが発生する横力の大きさ
及び方向を調べた。図3はその結果を示すグラフであ
り、一点鎖線はスリップ角−0.5deg 、点線はスリッ
プ角0deg を夫々示し、縦軸に横力の大きさと方向を、
横軸には駆動、制動力をとっている。このグラフから明
らかなように、スリップ角が変化しなくとも駆動力、制
動力の変化にほぼ比例して横力が変化していく傾向があ
る。なお測定条件は、タイヤサイズ215/65R1
5、空気圧2.0kgf /cm2 、荷重500kgf 、速度1
0km/hとした。また、座標系は図8に示すものとした。
【0024】また本発明者らの種々の実験の結果、同じ
タイヤでは、微小スリップ角で一定とした場合、この横
力と駆動乃至制動力との間の比例定数は、駆動時及び制
動時ともほぼ同じ値を示すが、ベルトプライのコード傾
斜方向やトレッド面に形成される傾斜溝10の平均傾斜
角度θ、さらにはトレッドパターンの前後剛性などを調
節することにより、小さくしうることを突き止め本発明
を完成させたのである。そして、このような横力の変化
の勾配(横力が一定である基準線とのなす角)を、横力
変化係数α(%)とすると、このような横力変化係数α
を小さくすることにより加速ないし減速時でもタイヤ発
生横力の変化を抑えうる。
【0025】そこで、発明者らは、車両の片流れが比較
的顕著に現れるFF車両を用いて、前輪(駆動輪)に装
着される2本のタイヤの各横力変化係数αを予め測定す
るとともに、これらの値を加算した横力変化係数の前軸
左右合計値αf(%)と、駆動走行時の車両の流れ量
(m)との関係を調べたところ、図4に示すような結果
を得た。なお車両の流れ量は速度80km/Hからフル
加速し、該加速開始地点から100m走行した位置にて
直進走行線からの横方向の変位として測定した。
【0026】多くの実験や経験則からして、一般にこの
ようなテストでは、車両の流れ量が1m以下であること
が許容範囲とされており、そのためには、図4から前記
横力変化係数の前軸左右合計値αfは多少の余裕をみて
6%未満に抑えることが好ましいことが判る。これをタ
イヤ1本当たりに換算すると、横力変化係数αは少なく
とも3%未満、より好ましく2%以下に抑えることが必
要となってくる。なお、外ベルトプライ7Baベルトコ
ードがタイヤ外側から見て右上がりとなるいわゆる逆貼
りベルト層でもほぼ同じ結果が得られた。
【0027】また発明者らは、図1に示すような正貼り
のベルト層7を具える基本構造を有しかつ傾斜溝10の
傾斜角度θ(平均とした)を種々変化させたときの該平
均傾斜角度θとタイヤの横力変化係数αとの関係並びに
トレッドパターンの前後剛性とタイヤの横力変化係数α
との関係についてさらに調べたところ、図5、図6に示
すような結果を得た。
【0028】先ず、図5には傾斜溝10の平均傾斜角度
θとタイヤの横力変化係数αとの関係を示しており、傾
斜溝10の平均傾斜角度θの傾斜方向を示すために、傾
斜溝10が外ベルトプライ7Bのベルトコード9の傾斜
方向と同じ向きに傾いてのびる場合にはマイナス表示と
している。このグラフから明らかなように、タイヤの横
力変化係数αの絶対値を2%以下に抑えるためには、前
記傾斜溝10を外ベルトプライ7Bのベルトコード9と
逆方向としかつ平均傾斜角度θを約5〜55°とするの
が好ましいことが判る。
【0029】また、図6には、傾斜溝10の傾斜角度θ
と、トレッドパターンの前後剛性C X と、タイヤの横力
変化係数αとの関係を示している。傾斜溝10の傾斜方
向が外ベルトプライ7Bのベルトコード9の傾斜方向と
同じ向きに傾いてのびる場合(θ=−45゜)には、横
力変化係数αがいずれも2%を超えることが判る。ま
た、θ=0°の場合でも、横力変化係数αは2%を超え
てしまう。よってタイヤの横力変化係数αの絶対値2%
以下の範囲とするためには、トレッドパターンの前後剛
性CX と前記傾斜溝10の角度θは、所定の値を具える
必要がある。
【0030】本発明者らは、このような実験結果を踏ま
え、さらにタイヤの横力変化係数α(%)を、傾斜溝1
0の平均傾斜角度θ(deg )及びトレッドパターンの前
後剛性CX (kgf/mm/cm2)を用いて回帰分析したとこ
ろ、タイヤの横力変化係数α(%)は、傾斜溝10のタ
イヤ軸方向線に対する傾斜角度θ(deg )、トレッドパ
ターンの前後剛性CX (kgf/mm/cm2)を用いて下記式
からほぼ推定することが可能であることが判明した。 α=2.2−0.064×θ/CX … そして、この式から、αの絶対値を2%未満に設定す
るためには、傾斜溝10が前記外ベルトプライのベルト
コードと逆向きに傾くことを前提とすると、トレッドパ
ターンの前後剛性CX (kgf/mm/cm2)が、前記傾斜溝1
0の傾斜角度θ(deg )との関係において下記式を満
たすことが必要であることを突き止めたのである。 3.13×CX <θ かつ 65.63×CX >θ …
【0031】本実施形態のタイヤでは、このように傾斜
溝1の傾斜方向並びにその平均傾斜角θとトレッドパタ
ーンの前後剛性CX を規制することなどにより、タイヤ
の横力変化係数αを小としうる結果、小さなスリップ角
での車両の加速(又は減速)走行時においても、発生横
力の変化量を低減でき、例えば車両の片流れを許容範囲
内に低減でき、快適な運転性能を発揮させうる。
【0032】なお前記実施形態では加速走行時において
のみ説明したが、横力変化係数αを減じると図3に示し
たようにタイヤに大きな制動力が作用した場合でも、同
様に発生する横力の変化量を低減でき、制動走行時にお
いて生じがちであった車両の片流れをも許容範囲内に同
時に低減しうる。
【0033】さらに、前記実施形態では、ベルト層7が
正貼りベルト層からなるものを例示したが、外ベルトプ
ライのベルトコードがタイヤ外側から見て右上がりに配
列された逆貼りベルト層の場合においては、傾斜溝10
は、タイヤ外側から見て左上がりに傾斜してのびる如く
形成し、かつ前記平均傾斜角θはタイヤ軸方向線とのな
す角度を正として用いることにより、上記式がそのま
ま適用できる。
【0034】またトレッドパターンの前後剛性CX は、
横溝又は/および縦溝の溝巾、溝深さの変更やそのパタ
ーン模様、トレッドゴムのゴム硬度の調節、サイピング
などを設けるなど、適宜の手段により容易に調整しう
る。また、ベルト層7のタイヤ半径方向外側に、有機繊
維コードを実質的にタイヤ周方向に沿って配列したバン
ド層などを設けることも差し支えなく、本発明は種々の
態様に変形しうる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、傾斜溝
の傾斜方向並びにその平均傾斜角θに応じてトレッドパ
ターンの前後剛性CX を規制することにより、車両の加
速走行時及び制動走行時での発生横力の変化量を小さく
でき、ひいては非定常走行時に生じがちであった車両の
片流れなどを防止して快適な運転性能を発揮しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す空気入りタイヤの
断面図である。
【図2】トレッド部を内部構造とともに示す展開図であ
る。
【図3】駆動力、制動力と、タイヤが発生する横力の大
きさ及び方向を示すグラフである(スリップ角0゜、+
0.5゜、−0.5゜)。
【図4】横力変化係数の前軸左右合計値αf(%)と駆
動走行時の車両の流れ量(m)との関係を示すグラフで
ある。
【図5】傾斜溝の平均傾斜角度θとタイヤの横力変化係
数αとの関係を示すグラフである。
【図6】トレッドパターンの前後剛性CX とタイヤの横
力変化係数αとの関係を示すグラフである。
【図7】(A)、(B)はトレッドパターンの前後剛性
X を説明する線図である。
【図8】横力、スリップ角などの座標系を説明するグラ
フである。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 7A 内ベルトプライ 7B 外ベルトプライ 9 ベルトコード 10 傾斜溝 θ 平均傾斜角度 CX トレッドパターンの前後剛性

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
    タイヤ半径方向外側かつトレッド部内方に配されしかも
    タイヤ赤道に対して小角度で傾くベルトコードを配列し
    た複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えた空
    気入りタイヤであって、 前記トレッド部の外表面であるトレッド面に、前記複数
    枚のベルトプライのうちタイヤ半径方向最外側に配され
    た外ベルトプライのベルトコードの傾き方向と逆向きか
    つタイヤ軸方向線に対して角度θ(deg )で傾いてのび
    る傾斜溝を隔設するとともに、 トレッドパターンの前後剛性CX (kgf/mm/cm2)と上記
    角度θが、下記式を満たすことを特徴とする空気入り
    タイヤ。 3.13×CX <θ かつ 65.63×CX >θ …
  2. 【請求項2】前記ベルト層は、前記外ベルトプライのベ
    ルトコードがタイヤ外側から見て左上がりに配列された
    正貼りベルト層であり、かつ前記傾斜溝がタイヤ外側か
    ら見て右上がりでのびることを特徴とする請求項1記載
    の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記ベルト層は、前記外ベルトプライのベ
    ルトコードがタイヤ外側から見て右上がりに配列された
    逆貼りベルト層であり、かつ前記傾斜溝がタイヤ外側か
    ら見て左上がりでのびることを特徴とする請求項1記載
    の空気入りタイヤ。
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