JP2000037580A - 伸縮性布地を用いた布地の縫製方法及び伸縮性布地 - Google Patents

伸縮性布地を用いた布地の縫製方法及び伸縮性布地

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JP2000037580A JP11134433A JP13443399A JP2000037580A JP 2000037580 A JP2000037580 A JP 2000037580A JP 11134433 A JP11134433 A JP 11134433A JP 13443399 A JP13443399 A JP 13443399A JP 2000037580 A JP2000037580 A JP 2000037580A
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    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
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    • A41D27/24Hems; Seams

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な繊維で織られた布地や滑性の高い布地
を縫製しても、縫製部にピリング現象やねじれ現象が起
きず、スーツの襟部やボタン下見返し部にも逆返り現象
が起きず、また襟部やジッパーテープ取付部に波打ち現
象等が起きず、さらに、襟先に美しいポイントとトンガ
リを形成させることができるため、ラインのきちっとし
た衣服を縫製することができる伸縮性布地を用いた布地
の縫製方法を提供する。 【解決手段】 1枚または2枚の布地の裏面に芯地2が
接着された2枚の布地3,4の一方の布地の芯地の端部
または芯地を有しない他方の布地の端部の縫製部上に、
伸縮性糸布テープ1をその長さ方向に1/7〜1/8伸
長させた状態で当接させ、そのテープ1上に第1ステッ
チ5を形成して2枚の布地3,4と伸縮性糸布テープ1
とを縫い合わせ、第1ステッチ5で1枚の布地4を折り
返し、その縫い代上で布地の端縁7と第1ステッチ5と
の間に第2ステッチ6を形成して布地を縫製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性布地を用い
た布地の縫製方法及び伸縮性布地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナイロン、レーヨン、アセテー
ト、サテン、デシン及びジョーゼット等の合成繊維、シ
ルク及びカシミヤ等の天然素材並びに複合素材によりソ
フト仕上げに織られた織物で作られた布地同士を縫製し
て襟や見返しを作る場合、例えば、図9(a)に示すよ
うな襟70を作るには、図9(b)〜(e)に示すよう
に、まず、布地を2枚(左右又は上下2枚)に裁断し、
裁断後の各布地は布地自身の動きにより左右対称でなく
なるため、一方の布地71の裏側にライクラ(Lycr
a。デュポン社(エ・イ・デュポン・ド・ヌムール・ア
ンド・カンパニー)製。商品名。)のようなスパンデッ
クス(伸縮性の糸)により織られた布地からなる伸縮性
芯地並びに伸縮性バイヤス芯地、伸縮性加工糸芯地及び
伸縮性不織布芯地等の伸縮性芯地72を熱着等により接
着し、この布地71を対称にしてから、ミシンを用いて
第1ステッチ74を形成して布地71と伸縮性芯地72
を縫い付け、次に他の1枚の布地73を重ねて第2ステ
ッチ75を形成して2枚の布地を縫製していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
縫製方法では、図9(d)〜(f)に示すように、まず
芯地72を接着した1枚の布地(上布)71に、他の一
枚(下布)73を重ねて、ミシンにより第1ステッチを
形成して縫製すると、矢印で示す(図9(d),(e)
中、実線矢印は布地が押される方向を示し、図9
(e),(f)中、点線矢印は縫製方向を示す)様に、
ミシンの押さえ金77による布地の「前方送り」によ
り、芯地付き上布71は手前に押され、他の芯地を有し
ない下布73は、ミシンの送り金76による布地の「後
方送り」により、上布71と反対方向に押されるため、
各布地71,73はそれぞれ互いに反対方向に伸び、そ
の結果2枚の布地71,73には‘ねじれ現象’が起こ
り、布地は伸びたまま固定されてしまい、更に、第1ス
テッチ74により縫い合わされた布地71,73をひっ
くり返して、内側であった部分を外側に出し、その第1
ステッチ縫い代上に第2ステッチ75を形成すると、前
記と同様に再度ミシンの送り金76による布地の「後方
送り」及び押さえ金77による布地の「前方送り」によ
り、布地にねじれ現象が起こり、布地はS字状に更に変
形してしまうため、2枚の布地を左右対称に縫製するこ
とはできなかった。これは、ミシンの一方向縫いの宿命
であった。
【0004】したがって、従来の方法により、特にタク
テル(Tactel。デュポン社製。商品名)の様な超
微細な繊維で織られた布地(以下、「タクテル地」とい
う。)またはレーヨンで織られた布地の様にダラダラ
(復元力が無く垂れる状態)、ヨレヨレ(ピーンと伸び
ない状態)した布地やバーバリー地またはギャバジン地
等のツルツルした滑性の高い布地同士をミシンで縫製す
る場合、前述したように布地を一方向縫いするため、布
地はミシンのいわゆる‘送り金現象’により、上布と下
布の間に互いに逆方向のズレが生じるが、そのまま縫製
されてしまうので、縫製後の布地には一方方向にねじれ
が生じ、その結果、布地は左右対称にならず、この様な
布地の場合、縫製上特に問題があった。したがって、こ
の様な布地に限らず、従来の方法により縫製された衣類
の襟等はほとんど、程度の差こそあれ、非対称のまま縫
製されている。また、従来の縫製方法によれば、図10
(a)〜(c)に示すように、シャツのポイント開き部
78、スーツ等の襟部79及びボタン下の見返し部80
に反りが生じる、いわゆる‘逆返り現象’と呼ばれる現
象が起きてしまう。
【0005】そのため、従来の縫製方法では、この様な
布地でラインが美しくきちっとした左右対称のシャツや
スーツを作ることが難しかった。特に、図11(a)に
示す様な芯地付き襟布81を縫製する場合、図11
(b)に示す様に、ミシン機(図示せず)は襟の付け根
82からスタートして直線縫いで襟布81を送ると、襟
布81は、ミシン機の送り金により図11(b)の矢印
で示す方向に送られ、一方のポイント83でC字状に変
形して布地と芯地を縮めてしまい、そのままポイント8
3で角度を変えてアール部84を縫って反対側のポイン
ト85に達すると、そこで再度角度を変えて襟の付け根
86まで直線縫いで送る。この時、襟布81は、またポ
イント83と同じ様にポイント85でもC字状に変形し
てしまい、両方の襟先が同じ方向に変形してしまうた
め、両方C字状となる、いわゆる‘C&C現象’または
‘CC現象’により襟布81は元の形(図11(b)に
点線で示す)から大きく変形してしまう。また、襟のア
ール部、ポイント開き部等を縫製する場合にも、布地は
C字状に変形してしまい、襟部は接着芯地で変形したま
ま接着・固定されてしまうため、左右対称にならないと
いう不都合があった。さらに、布地の性質上、縫製部
に、ミシンステッチの糸により引っ張られてできるいわ
ゆる‘ピリング現象’とよばれる「糸つれ」や、ミシン
の送り金と押さえ金により上布と下布が互いに逆送りさ
れるために起きる、いわゆる‘ねじれ現象’が発生する
ため、縫製部仕上がりの見栄えが悪かった。
【0006】そこで、本発明の目的は、タクテル地の様
に超微細な繊維により織られた布地及びレーヨンで織ら
れた布地等の様に不安定な布地やバーバリー地及びギャ
バジン地等の滑性の高い布地(以下、「バーバリー地
等」という。)を伸縮性芯地を用いて縫製する場合に
も、布地の縫製部に‘ピリング現象’も‘ねじれ現象’
も起きず、また、伸縮性布地に伸縮性芯地を取付け、前
記伸縮性芯地が伸縮性布地で作られた衣類のあらゆる部
分のライニングとして使用されるため、伸縮性布地で作
らた衣類が一定の堅さ(rigidity)、柔軟性(flexibil
ity )を有し、また伸縮性布地で作られた衣類が水洗い
されてもシワや変形が起きず、更に、ライクラ等の伸縮
性糸布で織られた伸縮性芯地や伸縮性糸布テープの引っ
張りの反撥力で、縮もうとする縫製部もそれとは反対側
に反ろうとするため、ワイシャツの襟腰部、スーツの襟
部及びボタン下見返し部のそれぞれに逆返り現象が起き
ず、襟部やジッパーテープ取付け部にいわゆる‘C&C
現象’が起こるのを防止できるので襟部やジッパーテー
プ取付け部が変形せず、その結果、襟先に美しいポイン
トとトンガリを形成させることができるため、ラインの
きちっとした衣服を縫製することが出来、さらには、ジ
ッパーテープ及びジッパーテープ取付け部にいわゆる
‘波打ち現象’が生ずることがないためジッパーの操作
性が改良される、伸縮性布地を用いた布地の縫製方法及
び伸縮性布地を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、建造物に
も、例えば、吊り橋のワイヤーの様に、ワイヤーがまっ
すぐになろうとする反撥力で動きながらそのリズムでバ
ランスを保ち橋を支えている構造があるという点に着目
した。そこで、衣類等の縫製部も、吊り橋のワイヤーの
ように、リズムをとりながらバネの反撥力の原理で橋を
支える、バランス構造とすることができないかと考え
た。即ち、布地を縫製する場合、ミシン送りの一方進行
により布地の縫製部に左右の変形が生じるが、これを吊
り橋のワイヤーのバネの原理により人工的に元に戻す方
法はないかと考えた。
【0008】通常、ワイシャツやスーツの襟は、反対側
に戻ろうとする力により折り返し部で不安定な状態で動
いているが、前記の様な原理を採用することで、バラン
スを保ち、重力により平になろうとする襟布は、丸みを
保ち且つ立体的にリズムをとりながらバネの反撥力の原
理で、立体的でソフトな形状を保つことができる。そこ
で、布地の縫製の場合、どの様にしたら、このような吊
り橋のワイヤーに相当する効果を得られるか鋭意研究を
重ねた結果、本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、請求項1記載の発明は、伸縮性布地
を用いた布地の縫製方法であって、1枚または2枚の布
地の裏面に芯地が接着された2枚の布地を縫製する縫製
方法において、重ねた2枚の布地の一方の布地の芯地の
端部または芯地を有しない他方の布地の端部の縫製部上
に、伸縮性糸布テープをその長さ方向に1/7〜1/8
伸長させた状態で当接させ、そのテープ上に第1ステッ
チを形成して2枚の布地と伸縮性糸布テープとを縫い合
わせ、第1ステッチで1枚の布地を折り返し、その縫い
代上で布地の端縁と第1ステッチとの間に第2ステッチ
を形成して2枚の布地を縫製する。
【0010】請求項2記載の発明は、伸縮性布地を用い
た布地の縫製方法であって、特には、伸縮性布地を用い
て襟部布地を縫製する方法であって、表襟布地の裏側に
伸縮性芯地を接着し、この伸縮性芯地または下襟布地の
両脇部上に伸縮性糸布テープをその長さ方向に1/7〜
1/8伸長させた状態で当接させ、その上に第1ステッ
チを形成して下襟布地または表襟布地に伸縮性糸布テー
プを縫いつけ、次いでこれら表襟布地及び下襟布地を重
ね合わせ、その周縁に第2ステッチを形成して2枚の布
地を縫い合わせ、次に第2ステッチで2枚の布地を折り
返し、前記第2ステッチの縫い代上に第3ステッチを形
成して再度2枚の布地を縫い合わせ、その縫い合わされ
た布地の襟腰部に伸縮性糸布芯地を接着して、第4ステ
ッチを形成して2枚の布地と伸縮性糸布芯地を縫い合わ
せる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
縫製方法であって、前記表襟布地に接着した伸縮性芯地
にさらに伸縮性糸布芯地を当接させ、また、前記縫い合
わされた布地の襟腰部にさらに伸縮性糸布芯地を当接さ
せる。即ち、請求項3記載の発明は、伸縮性糸布テープ
を用いて表襟布地を縫製する縫製方法において、表襟布
地の裏側に伸縮性芯地を接着し、さらにその伸縮性芯地
上に伸縮性糸布芯地を当接させ、この伸縮性糸布芯地ま
たは下襟布地の両脇部上に伸縮性糸布テープをその長さ
方向に1/7〜1/8伸長させた状態で当接させ、その
上に第1ステッチを形成して下襟布地または表襟布地に
伸縮性糸布テープを縫いつけ、次いで前記表襟布地及び
下襟布地を重ね合わせ、その周縁に第2ステッチを形成
して2枚の布地を縫い合わせ、次に第2ステッチで2枚
の布地を折り返し、前記第2ステッチの縫い代上に第3
ステッチを形成して再度2枚の布地を縫い合わせ、その
縫い合わされた布地の襟腰部に伸縮性糸布芯地を接着
し、さらにこの伸縮性糸布芯地上にもう一枚の伸縮性糸
布芯地を当接させ、その上に第4ステッチを形成して2
枚の布地と伸縮性糸布芯地を縫い合わせて、襟部の布地
を縫製する。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の縫製方法であって、前記伸縮性布地、
伸縮性芯地及び伸縮性糸布テープが、糸が動かないよう
に、交差する部分で互いに固定された伸縮性糸で織られ
た伸縮性糸布メッシュ地である。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の布地の縫製方法であって、前記伸縮性布
地、伸縮性芯地及び伸縮性糸布テープが、布地に張力が
かけられ、その張力が解除されたとき元の形状に復元す
るように、前記伸縮性布地に織る際にそれぞれの伸縮性
糸同士が互いに固定されている。
【0014】請求項6記載の発明は、スライダー噛ませ
部が取り付けられているジッパーテープを布地に縫い付
ける縫製方法であって、ジッパーテープは、スライダー
噛ませ部取付け側は非伸縮性糸を用い、他方の側は伸縮
性糸を用い、該伸縮性糸を伸ばしながら同時に一本のテ
ープに織り込まれ、織り込まれたジッパーテープは、そ
の非伸縮性糸により織られた側にスライダー噛ませ部を
伸び止め状に取付け、スライダー噛ませ部が取付けられ
た側と反対側の、伸縮性糸により織られた側をその長さ
方向に2〜4%伸張させた状態で、他の布地に縫いつけ
ることによりジッパーテープを布地に縫いつける。
【0015】請求項7記載の発明は、伸縮性布地を用い
た布地の縫製方法において、長尺の伸縮性芯地を、長尺
の伸縮性布地上にその縁に沿って部分的に重ね、前記長
尺の伸縮性芯地を包むように前記長尺の伸縮性布地を折
り合わせ、前記折り合わされた長尺の伸縮性布地を、主
布地の縁部を包むように主布地の上に重ね、前記長尺の
伸縮性布地及び長尺の伸縮性芯地を元の長さの1/7〜
1/8引き伸ばしながら、表2本直線・裏ジグザグステ
ッチにより、長尺の伸縮性芯地、主布地及び長尺の伸縮
性布地を縫い合わせる。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の縫
製方法において、長尺の伸縮性芯地を長尺の伸縮性布地
に重ねるとき、長尺の伸縮性芯地上にジグザグ第1ステ
ッチを形成し、伸縮性布地をジグザグ縫い又はロック第
2渕縫いにより縫製する。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項7記載の縫
製方法において、長尺の伸縮性芯地を重ねて長尺の伸縮
性布地の一部を部分的に折り合わせ、前記部分的に折り
合わせた長尺の伸縮性布地を主布地にロック渕縫いによ
り縫い合わせる。
【0018】請求項10記載の発明は、布地に張力がか
けられ、その張力が解除されたときに元の形に復元する
ように、それぞれの糸が動かないように、交差する部分
で互いに固定されている伸縮性の表地、裏地、芯地及び
テープ等の織地用の伸縮性糸で織られた伸縮性布地。
【0019】本発明の縫製方法によれば、伸縮性布地、
伸縮性芯地及び伸縮性糸布テープは伸縮性糸により形成
され、この伸縮性糸は、糸が動かないように交差する部
分で互いに固定されているため、伸縮性布地に張力がか
けられて、その張力が解除されたとき、伸縮性布地は元
の形状に復元することができる。また、本発明では、伸
縮性布地又は伸縮性芯地は、ジャケットの前身頃及びラ
イニングに使用される伸縮性布地それぞれの間に接着さ
れていても良いため、それにより、伸縮性芯地を有する
衣類は、全体に弾性があり、また、長期間使用されて
も、元の形を維持することができる。本発明では、縫製
部が、ライクラの様な伸縮性布地で織られた伸縮性芯地
又は伸縮性糸布地テープの引張りに対する反撥力により
縮む傾向があり、また、反対側で曲がる傾向があるた
め、シャツの襟接続部、ジャケットの襟及びボタン下前
身頃に反対の反りが生じない。したがって、通常襟やジ
ッパーテープ接続部に起こる、いわゆる‘CC現象’が
防止できるため、襟及びジッパーテープ接続部が変形し
ない。その結果、美しく尖った襟先が形成され、きちっ
としたラインの衣類を縫製することが出来る。更に、ジ
ッパーテープ及びジッパーテープ接続部に、いわゆる
‘波打ち現象’が生ぜず、ジッパーの操作性が改善でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
に基づいて説明する。図1(a)〜(e)は、本発明の
第1の縫製方法の手順を模式的に説明する説明図であ
り,図2(a)〜(e)は、本発明の第2及び第3の縫
製方法の手順を模式的に説明する説明図であり、図3
(a)は本発明の第4の縫製方法によりジッパーテープ
を縫製する手順を示す説明図であり、(b)は(a)で
縫製したジッパーテープを衣類本体に縫いつける手順を
示す説明図である。
【0021】本発明の第1の縫製方法では、タクテル地
またはバーバリー地等の布地を縫製する場合、まず図1
(a)〜(c)に示すように、裏側に伸縮性芯地2が接
着された布地3と芯地を有しない布地4を重ね合わせ、
布地3に接着された伸縮性芯地2の端部の縫製部上に伸
縮性糸布テープ1をその長さ方向に1/7〜1/8伸長
させた状態で重ねながら、そのテープ1上に第1ステッ
チ5を形成して2枚の布地3,4と伸縮性糸布テープ1
とを縫い合わせる。次に、第1ステッチ5で布地4を折
り返して、その縫い代上で布地の端縁7と第1ステッチ
5との間に第2ステッチ6を形成して2枚の布地3,4
を縫い合わせる。
【0022】この場合、伸縮性糸布テープ1は、ライク
ラで織られた布地からなるテープ(以下、単に「ライク
ラテープ」という。)または加工糸からなるテープ(以
下、単に「加工糸テープ」という。)であり、また、伸
縮性糸布テープ1はその長さ方向に1/7〜1/8伸長
させた状態で縫い合わせることが重要である。この場
合、伸縮性糸布テープ1は、長さ方向に伸長させてから
接着してもよい。本発明では、布地を折り返す場合に
は、一枚の布地4を第1ステッチ5で片返しても良い
し、また、二枚の布地3,4をひっくり返してもどちら
でも良い。また、本発明では、布地3に接着しておく伸
縮性芯地2としては、ライクラ地からなる伸縮性芯地、
伸縮性バイヤス芯地、伸縮性加工糸芯地及び伸縮性不織
布芯地等が挙げられるが、これらであれば特に限定され
ない。
【0023】なお、本発明では、図1(d)及び(e)
に示すように、伸縮性芯地が接着されていない他方の布
地4の端部の縫製部上に伸縮性糸布テープ1を長さ方向
に引き伸ばして重ねながら、または、引き伸ばしてから
接着して上記の方法で縫製してもよい。以上のような縫
製方法により縫製することにより、第1ステッチで縮ん
だ縫製部を第2ステッチを形成することにより元に戻
し、原型通りの寸法に仕上げることができる。また、伸
縮性糸布テープ引き伸ばして縫製することで、縫製部の
ねじれ現象やピリング現象を防ぐこともできる。
【0024】さらに、本発明の第2の縫製方法は、伸縮
性糸布テープを用いて襟部を縫製する方法であるが、図
2(a)〜(b)に示すように、まず、表襟布地21の
裏側に伸縮性芯地24を接着し、伸縮性芯地24の両脇
部上に伸縮性糸布テープ20をその長さ方向に1/7〜
1/8伸長させた状態で重ね、その上に第1ステッチ2
2を形成して表襟布地21に伸縮性糸布テープ20を縫
いつける。次に、図2(c)〜(d)に示すように、伸
縮性糸布テープ20を縫いつけた表襟布地21を下襟布
地23に重ね合わせ、その周縁に第2ステッチ25を形
成して2枚の布地21,24を伸縮性糸布テープ20で
縫い合わせる。次に第2ステッチで袋状になった下襟布
地21と表襟布地23を裏返し、前記第2ステッチ25
の縫い代上に第3ステッチ26を形成して再度下襟布地
21及び表襟布地23を縫い合わせる。最後に、図2
(e)に示すように、縫い合わされた下襟布地21と表
襟布地23の襟腰部27に伸縮性糸布芯地28を接着し
て、伸縮性糸布芯地28上に第4ステッチ29を形成し
て、下襟布地21、表襟布地23及び伸縮性糸布芯地2
8を縫い合わせる。
【0025】この縫製方法では、伸縮性糸布テープは、
メッシュテープであり、この伸縮性糸布テープ(以下、
「伸縮性糸布メッシュテープ」という)20もライクラ
テープまたは加工糸テープである。即ち、伸縮性メッシ
ュテープ20を形成する伸縮性糸は、糸が重なる部分又
は交差する部分で結ばれるか又は固定される。このよう
にして、糸は互いに動くことも滑ることもないため、伸
縮性メッシュテープ20は、どの方向に伸ばされても、
テープの糸は偏らず、また、引張り力が解除されたと
き、元の形に復元する。
【0026】また、伸縮性糸布メッシュテープ20はそ
の長さの1/7〜1/8伸長させた状態で縫い合わせる
ことが重要である。なお、この伸縮性糸布メッシュテー
プ20は、下襟布地21または表襟布地23のいずれに
縫いつけてもよいが、芯地が接着された布地の場合に
は、この芯地と当接させて縫いつける。に、襟腰部27
に接着して縫製される伸縮性糸布芯地28は、伸縮性糸
布メッシュテープ20に似たメッシュ芯地である。即
ち、伸縮性糸布芯地(以下、「伸縮性糸布メッシュ芯
地」という)28を形成する糸は、糸が重なる部分又は
交差する部分で互いに結ばれている「か又は固定されて
おり、伸縮性糸布メッシュ芯地28は、ライクラ糸又は
加工糸で織られていることが重要である。この伸縮性糸
布メッシュ接着芯地28が、ライクラまたは加工糸以外
からなる場合は、ミシンの送り金によってねじれ現象を
起こしてしまう。即ち、通常の伸縮性布地で襟を縫製す
る場合、一方はポイント先から襟の付け根に向かってね
じれ、他方は襟の付け根からポイント先にねじれ、ま
た、布に復元力がなく布の動きについて行けないため、
望むような縫製が得られない。糸が重なる部分又は交差
する部分で互いに結ばれている伸縮性糸布メッシュ芯地
28にライクラまたは加工糸からなる布地により織られ
た芯地を採用することで、このような点が解消される。
【0027】更に、本発明の伸縮性糸布テープ及び伸縮
性糸布芯地はメッシュであることが重要であり、そうす
ることにより、縫製部が薄く仕上がり、また、これらテ
ープと芯地を布地23に縫い合わせる際、布地23に食
い込まれる部分が少なく、その結果、メッシュの縦糸だ
けで平均したバネとなり、布地に弾性力を付与すること
ができる。以上のようにすることで、襟が立体形状を維
持し、また、襟先がきちっとした襟を作ることができ
る。
【0028】本発明の第3の縫製方法は、上記本発明の
第2の縫製方法で、図2(a)〜(c)に示す様に表襟
布地21の裏側に伸縮性芯地24を接着した後、さらに
伸縮性芯地24に伸縮性糸布芯地24’を当接させ、請
求項2の発明と同じ方法で、表襟布地21と下襟布地2
3を縫製して、最後に、図2(e)に示すように、縫い
合わされた布地の襟腰部に伸縮性糸布芯地28を接着
し、さらにこの伸縮性糸布芯地28上に伸縮性糸布芯地
28’を当接させて、第4ステッチ29を形成して2枚
の布地21,23と伸縮性糸布メッシュ芯地とを縫い合
わせる。この場合、伸縮性芯地24に更に付け加える伸
縮性糸布芯地24’及び襟腰部27に接着した伸縮性糸
布芯地28にさらに加える伸縮性糸布芯地28’は、伸
縮性糸布メッシュテープ20に似たライクラメッシュ芯
地であることが重要である。即ち、伸縮性糸布メッシュ
芯地24’及び伸縮性糸布メッシュ芯地28’を形成す
る糸は、糸が重なる部分又は交差する部分で互いに結ば
れているか又は固定されており、伸縮性糸布メッシュ芯
地24’,28’は、ライクラ糸又は加工糸で織られて
いることが重要である。これら芯地がライクラメッシュ
芯地以外の場合には所望の効果が期待できない。また、
後から付け加える伸縮性糸布メッシュ芯地24’,2
8’は、先に表襟布地21の裏側に接着した伸縮性芯地
24および襟腰部27に接着した伸縮性糸布メッシュ芯
地28に重ねて接着して縫製しても良いし、また、重ね
て接着しないでそのまま縫製してもいずれでもよい。こ
のように、表襟布地に接着された、ライクラまたは加工
糸からなる布地により織られた伸縮性芯地、または、襟
腰部に接着された、ライクラまたは加工糸からなる布地
により織られた伸縮性メッシュ芯地に、さらにライクラ
から織られた伸縮性メッシュ芯地(ライクラメッシュ芯
地)を加えることにより、二重の芯地が襟部の変形を更
に強力に防止する。
【0029】本発明の第4の縫製方法は、ジッパーテー
プを作製し、作製したジッパーテープを他の布地に取り
付ける縫製方法であるが、図3(a)に示すように、ま
ずスライダー噛ませ部31を取り付ける側に非伸縮性糸
を用い、また、スライダー噛ませ部31と反対側の、衣
類等の他の布地に縫い付ける側に伸縮性糸を用い、この
伸縮性糸を伸ばしながら同時に一本のジッパーテープ3
3に織り込み、非伸縮性糸からなるテープ部32と伸縮
性糸からなるテープ部30とからなる1本のジッパーテ
ープ33を作る。次に、非伸縮性糸からなるテープ部3
2にスライダー噛ませ部31を伸び止め状に取付け、ス
ライダー噛ませ部付きジッパーテープ33を完成させ
る。この時点で、伸縮性糸からなるテープ部30が縮む
ため、ジッパーテープ33の両側はそれぞれ、逆C字及
びC字状に変形する。次に、伸縮性糸からなるテープ部
30側が縮んだジッパーテープ33を、図3(b)に示
すように、衣類等の他の布地本体に縫い付ける際に、ジ
ッパーテープ33の伸縮性糸からなるテープ部30側を
長さ方向に伸張させた状態で、その部分で衣類等本体の
ジッパー取付け部35に縫いつける。
【0030】この方法では、伸縮性糸はライクラであ
り、ライクラで織られたテープ(ライクラテープ)部3
0は、その長さの2〜4%、好ましくは3%伸張させた
状態で、その部分で衣類等の本体のジッパー取付け部に
縫い付けることが重要である。本発明は、非伸縮性糸と
伸縮性糸(ライクラ)を用いてテープを織ることによ
り、織られたテープは一度伸縮性糸で織られた部分(ラ
イクラテープ部)が縮むが、その縮んだテープをその縮
んだライクラテープ部30を伸ばしなが、その部分で衣
類等の本体のジッパー取付け部に縫い付けることが重要
であり、そこに本発明の特徴がある。
【0031】このように、本発明の方法により作られた
ジッパーテープを、本発明の方法により、衣類等のジッ
パー取付け部の布地に縫い合わせることにより、寸法通
りのジッパー部を設けることができ、また、ジッパーテ
ープ部が波打つ、いわゆる‘波打ち現象’が起こること
もなく、その結果、仕上がりがきれいで操作が滑らかな
ジッパーテープを作ることが可能となる。
【0032】本発明の第5の縫製方法は、図6(a)に
示すように、中に長尺の伸縮性糸布メッシュ芯地104
(図示せず)を包む、いわゆるバインダーテープである
伸縮性糸布込みテープ101を伸縮性主布地103に取
り付ける縫製方法であり、伸縮性糸布込みテープ101
は、Tシャツ、下着及びベストの様な衣類のアームホー
ル、スリーブホール、ネックライン等を仕上げる際に用
いられる。この場合、伸縮性メッシュ芯地104は、前
記伸縮性糸布メッシュテープ20の場合の様に、伸縮性
糸で作られる。この方法では、図6(b)に示す様に、
まず伸縮性糸布込みテープ101の一方の側を、織り曲
げて織り曲げ部101aを形成し、ライクラの様な伸縮
性糸により作られた長尺の伸縮性メッシュ芯地104を
伸縮性の糸布込みテープ101の他の側に揃えて配置す
る。本発明では、伸縮性糸布メッシュ芯地104は、伸
縮性糸布込みテープ101よりも幅が狭い。次に、図6
(c)に示すように、伸縮性糸布メッシュ芯地104を
有する伸縮性糸布込みテープ101を、主布地103の
下に、その表側103aを上側にして、配置し、伸縮性
糸布込みテープ101を更に折り曲げて主布地103の
一端を挟み、それから、折り曲げた伸縮性糸布込みテー
プ101及び伸縮性糸布メッシュ芯地104を、図6
(c)に示す矢印の方向にその長さの1/7〜1/8引
き伸ばし、伸縮糸布込みテープ101の折り曲げ部10
1aにステッチ105(具体的には、布地表側103a
ではストレートラインステッチ105aとして表れ、布
地裏側103bではジグザグステッチ105bとして表
れる)を形成して縫い合わせる。ここで、伸縮性糸布メ
ッシュ芯地104を含む伸縮性糸布テープ101がバイ
ンダーテープとして使用されているアームホール又はネ
ックラインの箇所では、伸縮性糸布込みテープ101及
び伸縮性糸布メッシュ芯地104の元の長さは、主布地
103の長さより短い。この縫製方法では、図6(d)
及び(e)に示すように、ステッチ105は、バインダ
ーミシンにより形成することができ、主布地103の表
側103aに示されるステッチ105aは、2本のスト
レートラインステッチであり、主布地103の裏側10
3bに示されるステッチ105bはジグザグステッチで
ある。
【0033】伸縮性糸布メッシュ芯地104を有するバ
インダーテープとしての伸縮性糸布込みテープ101
は、前記方法でアームホール又はネックラインで主布地
103に縫いつけられた後、アームホール又はネックラ
インは、図6(d)及び(e)に示すように、僅かに縮
む。これは、Tシャツや下着等のネックラインの様な部
分は、使用により伸びて、時には原型を止めなくなり、
したがって、ネックラインは、弾性、堅さ、及び外から
の引張り力が解除された時に元の長さに戻る復元力が要
求されるからである。中に伸縮性糸布メッシュ芯地10
4を含む伸縮性糸布込みテープ101は引き伸ばされて
衣類103(主布地)ネックラインに縫いつけられ、こ
のネックラインは、伸縮性糸布メッシュ芯地104が入
っているため一定の堅さを有し、このネックラインには
伸縮性糸布テープが使用されているため、使用の際には
容易に伸張可能である。さらに、伸縮性糸布込みテープ
101及び伸縮性糸布メッシュ芯地104は引き伸ばさ
れながら主布地103に縫いつけられるため、たとえ衣
類103(主布地)が長期間使用されても、伸縮性糸布
込みテープ101及び伸縮性糸布メッシュ芯地104の
反撥力によりネックラインの原形が維持される。
【0034】本発明の第6の縫製方法は、図7(a)に
示すように、中に包まれた長尺の伸縮性糸布メッシュ芯
地114(図示せず)を有する伸縮性糸布込みテープ1
11を、Tシャツ、下着、ベスト等の様な衣類112の
主布地113に縫いつける縫製方法である。この縫製方
法は、伸縮性糸布込みテープ111が主布地113の縁
を含んでおらず、また、伸縮性糸布込みテープ111の
一方の縁があらかじめ折り曲げられていないと言う点
で、前記第5の縫製方法と異なっている。また、この縫
製方法によれば、図7(b)及び(c)に示すように、
伸縮性糸布メッシュ芯地104に似ており、伸縮性糸布
込みテープ111よりも幅が狭い、長尺の伸縮性糸布メ
ッシュ芯地114は、まず伸縮性糸布込みテープ111
上に配置され、この伸縮性糸布込みテープ111は伸縮
性糸布メッシュ芯地114を包むように折り曲げられ
る。次いで、中に伸縮性糸布メッシュ芯地114を有す
る、折り曲げられた伸縮性糸布込みテープ111を、伸
縮性主布地113の縁及び折り曲げられた伸縮性糸布込
みテープ111の縁が揃うように、伸縮性の主布地11
3の一つの縁上に配置し、図7(c)に示す様に、矢印
の方向に元の長さの1/7から1/8引き伸ばして、折
り曲げられた伸縮性糸布込みテープ111及び主布地1
13の縁にステッチ115を形成して両者を縫い合わせ
る。第5の縫製方法同様、伸縮性糸布込みテープ111
及び伸縮性糸布メッシュ芯地114の元の長さは、ネッ
クラインの箇所では、主布地113の長さよりも短い。
ステッチ115は、第5の縫製方法のステッチ105と
同じでも良いし、ジグザグステッチでもよい。
【0035】第6の縫製方法では、図7(e)に示すよ
うに、まず伸縮性糸布メッシュ芯地114を伸縮性糸布
込みテープ111上に配置する時、補助ステッチ116
を形成して、伸縮性糸布メッシュ芯地114及び伸縮性
糸布込みテープ111を接続してもよく、このとき補助
ステッチ116はジグザグステッチである。この場合、
伸縮性糸布メッシュ芯地114を包む折り曲げられた伸
縮性糸布込みテープ111を主布地に縫いつけるとき、
伸縮性糸布メッシュ芯地114及び伸縮性糸布込みテー
プ111を一緒に縫い合わせるため、伸縮性糸布込みテ
ープ111及び伸縮性糸布メッシュ芯地114は容易に
縫い合わされる。さらに、この縫製方法では、ほとんど
の場合、ライクラで作られた伸縮性糸布メッシュ芯地が
使用される。伸縮性糸布メッシュ芯地は、両者を縫い合
わせるために容易に伸縮性布地上に配置され、この場
合、接着剤等を使用しても良い。したがって、本発明
は、前記縫製方法において、伸縮性芯地を伸縮性布地に
取り付ける方法をも提供する。また、本発明の方法で
は、伸縮性芯地をライニングとして使用する方法も提供
される。
【0036】図8(a)に示す例は、ライニングとして
の伸縮性芯地を備えた伸縮性布地である。まず、前記伸
縮性芯地104のように作られた伸縮性芯地121を、
襟を縫製する場合に表襟布地として使用される伸縮性布
地122の内側面122a上に配置する。伸縮性芯地1
21は伸縮性布地122の内側面122aに接着せず
に、伸縮性芯地121の一面と内側面122aが互いに
対面するように、本発明の第2の縫製方法のように、縫
いつけられる。このようにして、内側面122aが外側
に位置するように折り曲げた時、伸縮性芯地121は、
裏襟布地またはライニングとして機能する。この縫製方
法は、伸縮性布地の縫製に伸縮性糸布テープが使用され
ないときでも、用いることができる。図8(b)に示す
例は、襟130を縫製する場合に接着シート123を用
いて、伸縮性芯地121を伸縮性布地122に接着する
方法を示す。この方法では、伸縮性布地122、接着シ
ート123及び伸縮性芯地121を順に重ね、伸縮性芯
地121及び伸縮性布地122の間に配置された接着シ
ート123により、伸縮性芯地121を伸縮性布地12
2に接着する。接着シート123は非常に薄く、熱圧着
により接着する。また、図8(c)は、図8(b)に示
す方法と同じ方法により、見返し129を作製する例を
示す。図8(c)中、見返し129用の伸縮性布地12
5、接着シート123及び伸縮性メッシュ芯地121は
重ねられ、互いに接着される。
【0037】図8(d)及び(e)は、前記の方法によ
りライニングとして伸縮性芯地121を備えたジャケッ
ト126の片側半身部分、袖及び襟部を示す。図8
(e)に示すように、伸縮性芯地121はジャケット1
26のライニングとして使用され、接着剤を有する伸縮
性布地128は、見返し129の下部に別々に使用され
ている。図8(d)の例では、伸縮性糸布テープ127
が接着剤を有し、見返し129の上部及び襟130に接
着されている。図に示すように、見返し129の下部は
伸縮性芯地を備えていない。本発明に使用されている伸
縮性芯地121は、図8(f)に示すように、伸縮性と
安定性を有するように、漁網の様に織られる。即ち、伸
縮性芯地121を形成する糸は、糸の重なる部分または
交差する部分で結ばれているか結合されている。伸縮性
芯地は、ライクラまたは伸縮性の糸で作製することがで
きる。したがって、伸縮性芯地が伸縮性主布地の裏側の
全領域に付されると、伸縮性主布地はカールしない。ま
た、伸縮性主布地がジャケットの様な衣類の全体に使用
されると、伸縮性布地で作られたジャケットは、通常は
ドライクリーニングすることを要求されるが、縮むこと
なく水洗いが可能となる。したがって、伸縮性布地で作
製された衣類の取扱いが容易になり、水洗い可能な衣類
は、環境問題の原因となっているドライクリーニングの
過度の使用を低減するのに寄与する。
【0038】以上の様な構成にすることにより、各縫製
部に変形が起きず、特に襟部におけるいわゆる‘C&C
現象’や見返し部等おけるいわゆる‘逆返り現象’を防
止することができ、形のきちっとた襟先や見返し部を縫
製することができ、縫製部における‘パッカリング’現
象や‘ピリング現象’も防止することができる。また、
ジッパーテープ部も、いわゆる‘波打ち現象’が起き
ず、仕上がりのきれいなジッパーテープ部を作ることが
可能となり、さらには、ひっぱったり伸ばしたりしても
元の形に戻る、復元力を有する衣類の縫製が可能とな
る。
【0039】
【実施例】以下、本発明の他の実施の態様を実施例を挙
げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 [実施例1]本発明の方法により、伸縮性糸布テープを
用いてタクテル地で開襟シャツの上襟を縫製した。図4
(a)〜(f)及び(h)は、上襟の縫製手順を模式的
に説明する説明図であり、図4(g)は図4(f)のA
−A線の断面を模式的に示す部分断面説明図であり、図
4(i)及び図4(j)は、図4(h)のB−B線及び
C−C線それぞれの断面を模式的に示す部分断面説明図
である。
【0040】先ず、図4(a)及び(b)に示すよう
に、タクテル地からなる表襟地41の両脇部上にライク
ラテープ40をその長さ方向に1/7〜1/8伸長させ
た状態で重ねて接着する。次に、図4(c)及び(d)
に示す様に、裏側に伸縮性加工糸芯地43を接着した裏
襟地42をその下に重ね合わせて、第1ステッチ44を
形成して2枚の布地41,42を縫い合わせた。
【0041】先ず、図4(a)及び(b)に示すよう
に、タクテル地からなる表襟地41の両脇部上にライク
ラテープ40をその長さ方向に1/7〜1/8伸長させ
た状態で重ねて接着する。次に、図4(c)及び(d)
に示す様に、裏側に伸縮性加工糸芯地43を接着した裏
襟地42をその下に重ね合わせて、第1ステッチ44を
形成して2枚の布地41,42を縫い合わせた。
【0042】次に、図4(e)及び(f)に示すよう
に、第1ステッチ44で2枚の布地41,42を開き、
第1ステッチ44の縫い代上に第2ステッチ45を形成
して、布地41,42を再度内側に折り合わせ、ライク
ラテープ40上に第3ステッチ46を形成した。ここ
で、図4(h)に示すように、布地41,42を再度裏
返して裏襟地42側に片返して第4ステッチ47を形成
して表襟地41と裏襟地42を縫い合わせて、上襟を完
成させた。
【0043】このようにして完成した上襟は、寸法通り
左右対称に仕上がり、襟先に逆返り現象は起きず、また
襟先のポイントもトンガリもきちんと出て、‘C&C現
象’による弊害はなく、また、縫製部にピリング現象や
ねじれ現象が発生せず、従来の方法により縫製した場合
と比較して極めてすぐれた仕上がりとなった。
【0044】[実施例2]本発明の方法により伸縮性糸
布芯地テープを用いて、タクテル地からなるジャケット
の襟見返し部とボタン下見返し部をジャケット本体に取
り付けた。図5(a)は本発明の縫製方法を用いて、襟
見返し部とボタン下見返し部を本体に取り付ける際の縫
製手順を模式的に説明する全体説明図であり、図5
(b)は図5(a)のアームホール67の縫製部63の
D−D線の断面を模式的に示す部分断面説明図であり、
図5(c)は、図5(a)の加工糸芯地52を片返して
第2ステッチ66を形成した状態の断面を模式的に示す
部分断面説明図である。
【0045】まず、図5(a)に示すように、タクテル
地からなるジャケット両襟の見返し部51の辺縁に伸縮
性加工糸芯地52を接着し、襟身頃56と見返し部51
の2枚の布地とを重ね合わせて、更にその上に中央ボタ
ン部54から襟55に向かってライクラテープ50をそ
の長さ方向に1/7〜1/8伸張させた状態で重ね合わ
せ、その上に、襟身頃56、襟キザミ部57、襟キザミ
切込み部57’、襟キザミ部57、G襟(裏襟地)5
8、G襟中央59、反対側上襟60、反対側襟キザミ部
61の順で反対側の中央ボタン部64まで第1ステッチ
(襟第1ステッチ)65を形成して、襟身頃部56、襟
見返し部51及び伸縮性糸布テープ50を縫い合わせ
た。
【0046】次に、加工糸芯地52を接着したボタン下
裏側見返し部53の辺縁に、ライクラテープ50をその
長さ方向に1/7〜1/8伸長させた状態で重ねてから
その上にボタン下見返し裾62まで第1ステッチ65を
形成してボタン下見返し部53とライクラテープ50を
縫い合わせた。これにより、各部の第1ステッチによる
縫製が完了した。次いで、第1ステッチ65を形成して
縫製が完了した布地に片返し縫いまたはひっくり返し縫
いで第2ステッチを形成し縫製を完了して、襟見返しと
ボタン下見返し53を本体に縫いつけた。
【0047】この方法により縫製した襟見返し部及びボ
タン下見返し部にはほとんど逆返り現象が起きず、また
襟先にもきちっとしたトンガリが出て、各部の仕上がり
は従来の方法で縫製した場合に比べて格段に優れ、極め
て見栄えが良い仕上がりとなった。さらに、縫製部にピ
リング現象やねじれ現象も起きなかった。
【0048】
【発明の効果】本発明の縫製法によれば、タクテル地の
ような不安定な布地やバーバリー地やギャバン地のよう
な滑性の高い布地を縫製しても、縫製部にピリング現象
やねじれ現象が起きず、また、ワイシャツの襟腰部、ス
ーツの襟部及びボタン下見返し部等に逆返り現象が起き
ないため、襟先に美しいポイントとトンガリを形成する
ことができ、ラインのきちっとした衣服を縫製すること
ができ、しかも、ひっぱたり伸ばしたりしても元の形に
戻る、復元力を有する衣類の縫製が可能となる。さらに
は、ジッパーテープ部にも波打ち現象が起きないため、
スムーズなジッパーの動きが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(e)は、本発明の第1の縫製方法
の手順を模式的に示す説明図である。
【図2】 (a)〜(e)は、本発明の第2及び第3の
縫製方法の手順を模式的に示す説明図である。
【図3】 (a)は本発明の第4の縫製方法によりジッ
パーテープ縫製する手順を示す説明図であり、(b)は
(a)で縫製したジッパーテープを衣類本体に縫いつけ
る手順を示す説明図である。
【図4】 (a)〜(h)は、本発明の第1実施例の縫
製手順を模式的に説明する説明図であり、(g)は
(f)に示すA−A線の断面を模式的に示す部分断面説
明図であり、(i)及び(j)は(h)に示すB−B線
及びC−C線の各断面を模式的に示す部分断面説明図で
ある。
【図5】 (a)は本発明の第2の実施例の縫製手順を
模式的に説明する説明図であり、(b)は(a)に示す
D−D線の断面を模式的に示す部分断面説明図であり、
(c)は(a)の芯地52を片返して第2ステッチ66
を形成した状態の断面を模式的に示す部分断面説明図で
ある。
【図6】 (a)〜(e)は、本発明の第5の縫製方法
の手順を模式的に示す説明図である。
【図7】 (a)〜(g)は、本発明の第6の縫製方法
の手順を模式的に示す説明図である。
【図8】 (a)〜(e)は、伸縮性芯地を伸縮性布地
に取り付ける例を模式的に示す説明図である。
【図9】 (a)〜(e)は、従来の方法により襟を縫
製する場合の説明図である。
【図10】 (a)〜(c)は従来の方法により縫製さ
れた、襟部、襟見返し部及びボタン下見返し部の逆返り
現象を示す説明図である。
【図11】 (a)及び(b)は従来の縫製方法により
起こるC&C現象を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…伸縮性糸布テープ 67…アームホール 2…伸縮性芯地 68…襟腰ライクラメ
ッシュ芯地 3,4…布地 5…第1ステッチ 70…襟 6…第2ステッチ 71,73…布地 7…端縁 72…伸縮性芯地 20…伸縮性糸布メッシュテープ 74…第1ステッチ 21…表襟布地 75…第2ステッチ 22…第1ステッチ 76…送り金 23…下襟布地 77…押さえ金 24…伸縮性芯地 78…ポイント開き
部 24’…伸縮性糸布メッシュ芯地 79…襟部 25…第2ステッチ 80…ボタン下の見
返し部 26…第3ステッチ 81…襟布 27…襟腰部 82,86…襟の付
け根 28,28’…伸縮性糸布メッシュ芯地 83,85…
ポイント 29…第4ステッチ 84…アール部 30…伸縮性糸布テープ部 31…スライダー噛ませ部 101…伸縮性糸布込
みテープ 32…伸縮性糸布テープ部 101a…織り曲げ部 33…ジッパーテープ 102…衣類 35…ジッパー取付け部 103…伸縮性主布地 40…ライクラテープ 103a…主布地前側 41…布地(表襟地) 104…伸縮性糸布メ
ッシュ芯地 42…布地(裏襟地) 105…ステッチ 43…加工糸芯地 105a…ストレート
ラインステッチ 44…第1ステッチ 105b…ジグザグス
テッチ 45…第2ステッチ 46…第3ステッチ 111…伸縮性糸布込
みテープ 47…第4ステッチ 112…衣類 50…ライクラテープ 113…主布地 51…襟見返し部 114…伸縮性糸布メ
ッシュ芯地 52…加工糸芯地 115…ステッチ(ロ
ック渕縫い) 53…ボタン下見返し部 116…補助ステッチ
(ジグザグ縫い) 54…中央ボタン部 121…伸縮性布地 55…襟 122…布地 56…襟身頃 122a…布地内側面 57…襟キザミ部 123…接着シート 57’…襟キザミ切込み部 58…G襟(裏襟地) 125…性布地 59…G襟中央 126…ジャケット 60…反対側上襟 127…伸縮性糸布テ
ープ 61…反対側襟キザミ部 128…伸縮性糸布テ
ープ 62…ボタン下見返し裾 129…見返し 63…アームホール縫製部 130…襟 64…中央ボタン部 131…伸縮性主布地 65…第1ステッチ 66…第2ステッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚または2枚の布地の裏面に芯地が接
    着された2枚の布地を縫製する縫製方法において、重ね
    た2枚の布地の一方の布地の芯地の端部または芯地を有
    しない他方の布地の端部の縫製部上に、伸縮性糸布テー
    プをその長さ方向に1/7〜1/8伸長させた状態で当
    接させ、そのテープ上に第1ステッチを形成して2枚の
    布地と伸縮性糸布テープとを縫い合わせ、第1ステッチ
    で1枚の布地を折り返し、その縫い代上で布地の端縁と
    第1ステッチとの間に第2ステッチを形成して布地を縫
    製することを特徴とする伸縮性布地を用いた布地の縫製
    方法。
  2. 【請求項2】 伸縮性布地を用いて襟部布地を縫製する
    縫製方法において、表襟布地の裏側に伸縮性芯地を接着
    し、前記伸縮性芯地または下襟布地の両脇部上に伸縮性
    糸布テープをその長さ方向に1/7〜1/8伸長させた
    状態で当接させ、その上に第1ステッチを形成して下襟
    布地または表襟布地に伸縮性糸布テープを縫いつけ、次
    いで前記表襟布地及び下襟布地を重ね合わせ、その周縁
    に第2ステッチを形成して2枚の布地を縫い合わせ、次
    に第2ステッチで2枚の布地を折り返し、前記第2ステ
    ッチの縫い代上に第3ステッチを形成して再度2枚の布
    地を縫い合わせ、その縫い合わされた布地の襟腰部に伸
    縮性糸布芯地を接着して、第4ステッチを形成して2枚
    の布地と伸縮性糸布芯地を縫い合わせて襟部布地を縫製
    することを特徴とする伸縮性布地を用いた布地の縫製方
    法。
  3. 【請求項3】 前記表襟布地に接着した伸縮性芯地にさ
    らに伸縮性糸布芯地を当接させ、また、前記縫い合わさ
    れた布地の襟腰部にさらに伸縮性糸布芯地を当接させ
    る、請求項2記載の伸縮性布地を用いた布地の縫製方
    法。
  4. 【請求項4】 前記伸縮性布地、伸縮性芯地及び伸縮性
    糸布テープが、糸が動かないように、交差する部分で互
    いに固定された伸縮性糸で織られた伸縮性糸布メッシュ
    地である、請求項1〜3のいずれかに記載の伸縮性布地
    を用いた布地の縫製方法。
  5. 【請求項5】 布地に張力がかけられ、その張力が解除
    されたとき、元の形状に復元するように、前記伸縮性布
    地に織る際にそれぞれの伸縮性糸同士が互いに固定され
    ている、請求項1〜4のいずれかに記載の伸縮性布地を
    用いた布地の縫製方法。
  6. 【請求項6】 スライダー噛ませ部が取り付けられてい
    るジッパーテープを布地に縫い付ける縫製方法におい
    て、ジッパーテープは、スライダー噛ませ部取付け側は
    非伸縮性糸を用い、他方の側は伸縮性糸を用い、該伸縮
    性糸を伸ばしながら同時に一本のテープに織り込まれ、
    織り込まれたジッパーテープは、その非伸縮性糸により
    織られた側にスライダー噛ませ部を伸び止め状に取付
    け、スライダー噛ませ部が取付けられた側と反対側の、
    伸縮性糸により織られた側をその長さ方向に2〜4%伸
    張させた状態で、他の布地に縫いつけることによりジッ
    パーテープを布地に縫いつけることを特徴とする伸縮性
    糸布テープを用いたジッパーテープと布地の伸縮性布地
    を用いた布地の縫製方法。
  7. 【請求項7】 長尺の伸縮性芯地を、長尺の伸縮性布地
    上にその縁に沿って部分的に重ね、前記長尺の伸縮性芯
    地を包むように前記長尺の伸縮性布地を折り合わせ、前
    記折り合わされた長尺の伸縮性布地を、主布地の縁部を
    包むように主布地の上に重ね、前記長尺の伸縮性布地及
    び長尺の伸縮性芯地を元の長さの1/7〜1/8引き伸
    ばしながら、表2本直線・裏ジグザグステッチにより、
    長尺の伸縮性芯地、主布地及び長尺の伸縮性布地を縫い
    合わせることを特徴とする伸縮性布地を用いた布地の縫
    製方法。
  8. 【請求項8】 長尺の伸縮性芯地を長尺の伸縮性布地に
    重ねるとき、長尺の伸縮性芯地上にジグザグ第1ステッ
    チを形成し、伸縮性布地をジグザグ縫い又はロック第2
    渕縫いにより縫製する、請求項7記載の伸縮性布地を用
    いた布地の縫製方法。
  9. 【請求項9】 長尺の伸縮性芯地を重ねて長尺の伸縮性
    布地の一部を部分的に折り合わせ、前記部分的に折り合
    わせた長尺の伸縮性布地を主布地にロック渕縫いにより
    縫い合わせる、請求項7記載の伸縮性布地を用いた布地
    の縫製方法。
  10. 【請求項10】 布地に張力がかけられ、その張力が解
    除されたときに元の形に復元するように、それぞれの糸
    が動かないように、交差する部分で互いに固定されてい
    る伸縮性の表地、裏地、芯地及びテープ等の織地用の伸
    縮性糸で織られた伸縮性布地。
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