JP2000037413A - 皮膚貼付材およびその製造方法 - Google Patents

皮膚貼付材およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000037413A
JP2000037413A JP10205936A JP20593698A JP2000037413A JP 2000037413 A JP2000037413 A JP 2000037413A JP 10205936 A JP10205936 A JP 10205936A JP 20593698 A JP20593698 A JP 20593698A JP 2000037413 A JP2000037413 A JP 2000037413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
support film
adhesive layer
thickness
skin patch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10205936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4171108B2 (ja
Inventor
Osamu Ohira
治 大平
Hideo Sato
英生 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP20593698A priority Critical patent/JP4171108B2/ja
Publication of JP2000037413A publication Critical patent/JP2000037413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171108B2 publication Critical patent/JP4171108B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイドロコロイドドレッシング材のようなコ
ールドフロー性を呈する膏体層を有する皮膚貼付材を所
定形状に打ち抜き加工した際に、貼付材の端面(側面)
から膏体層が食み出さず、また、貼付中でのめくれなど
が生じない貼着性の良好な皮膚貼付材およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 可撓性を有する支持フィルムと、このフ
ィルムの片面に形成される皮膚接着層からなり、皮膚接
着層がハイドロコロイドドレッシング材のような吸液性
およびコールドフロー性を有する材料から形成される場
合が効果的である。支持フィルム中央部に位置する皮膚
接着層の厚みを0.2〜0.5mmとし、周縁部の厚み
を0.05〜0.2mmとして、周縁部の厚みを薄くし
ている。製造するに際しては、若干大きめに打ち抜き加
工したのち、型押しして周縁部を押さえ、そののち最終
形状になるように打ち抜き加工することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚貼付材およびそ
の製造方法に関するものであり、詳しくは床ずれや靴ず
れ、褥創、手術創、切り傷、擦り傷などの部位に貼付
し、痛みの軽減や創傷の治癒を行うための皮膚貼付材お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】床ずれ部や靴ずれ部、褥創部などに貼付
するための貼付材としては、救急絆創膏やドレッシン
グ、クッションシートなどがあるが、貼付部位から体液
などが滲出する場合にはこのような貼付剤では体液を充
分に吸収できないことから、症状を改善できないだけで
なく、悪化させるおそれもある。近年、このような体液
滲出部に適した貼付材として、ハイドロコロイドドレッ
シング材が開発され、使用されている。
【0003】ハイドロコロイドドレッシング材は、支持
フィルムの片面に膏体層として吸液性を有する皮膚接着
層を有するものである。膏体層はその吸液性によって貼
付部位から滲出する体液を吸収するだけでなく、貼付中
に体温によって流動する性質、所謂コールドフロー性を
有しているので、貼付部位の皮膚面形状に次第に密着す
るようになり、接着性(固定性)も良好となるものであ
る。
【0004】上記ハイドロコロイドドレッシング材は、
吸液性と共にコールドフロー性を有するので、厚みが薄
い場合には充分な効果を発揮しないので、通常は数mm
程度の厚みを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにハイドロ
コロイドドレッシング材は創傷部位、特に体液が滲出す
るような部位に対して優れた貼着性を示すものである
が、製造時に支持体の片面に膏体層を均一に塗布し、こ
れを所望形状に打ち抜き加工した場合には、保存中に膏
体が流動して端面(側面)から食み出す場合がある。さ
らに、このようなドレッシング材を皮膚面に貼付した場
合、膏体層の厚みが厚いので、貼付中に衣服の擦れによ
って端縁部のめくれやすく、めくれを防止するために、
その上から薄手の粘着シートで被覆固定しなければなら
ないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来から用
いられているハイドロコロイドドレッシング材の問題点
を解決するためになされたものであって、膏体層の周縁
部と中央部の厚みを特定値の範囲とすることによって、
保存中の膏体食み出しや貼付中の端縁部のめくれを防止
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、可撓性を有する支持フィ
ルムと、該フィルムの片面に形成され吸液性およびコー
ルドフロー性を有する皮膚接着層からなる皮膚貼付材で
あって、支持フィルム中央部の皮膚接着層の厚みが0.
2〜0.5mmであり、支持フィルム周縁部の皮膚接着
層の厚みが0.05〜0.2mmであることを特徴とす
る皮膚貼付材を提供するものである。特に、支持フィル
ム周縁部に形成されている皮膚接着層の厚みが、均一も
しくは端縁に向かって薄く傾斜しているようにすること
が好ましい態様である。
【0008】また、本発明は、剥離シートの片面に吸液
性およびコールドフロー性を有する皮膚接着層形成材料
を押出塗工したのち、可撓性を有する支持フィルムを塗
工面に貼着加圧し、次いで、所望の大きさよりも大きな
形状に打ち抜き加工、型押しを行い、支持フィルム中央
部および周縁部の皮膚接着層の厚みが、それぞれ0.2
〜0.5mmおよび0.05〜0.2mmとなるように
し、型押し後、最終所望形状に打ち抜き加工をすること
を特徴とする皮膚貼付材の製造方法を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚貼付材における支持
フィルムは、踵などの屈曲部位にも貼付できるように適
度な柔軟性や可撓性を有するものが採用される。また、
体液滲出部に貼付した場合、吸液する体液を発散するた
めには水蒸気透過性を有するものが好ましいが、外部か
らの水分によって皮膚接着層が吸液、膨潤もしくは溶解
することは特性低下につながるので、水分不透過性の支
持フィルムを用いることが好ましい。このような支持フ
ィルムとしては、具体的にはポリオレフィンやポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン/酢酸ビニル共
重合体、ポリウレタン、ポリエステルなどの材質からな
る各種プラスチックフィルムが好ましく、これらのうち
環境問題や経済性の点から、ポリエチレンやポリプロピ
レン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/プロ
ピレン共重合体、アクリル酸エステルなどの極性基を含
む共重合体などのポリオレフィン系フィルムを用いるこ
とが好ましい。また、上記支持フィルムの厚みは通常5
0〜150μm程度のものを用いることが機械的強度と
可撓性維持とのバランス点から好ましいものである。
【0010】上記支持フィルムの片面に形成される皮膚
接着層は、吸液性およびコールドフロー性を有するもの
である。本発明におけるコールドフロー性とは、人体の
皮膚体温に近い温度での「塑性流れ性」を有して皮膚に
密着する性質を云う。本発明において好ましいコールド
フロー性を有する膏体とは、以下に記載する試験方法に
おいて、72時間後に荷重負荷前の厚さの40〜80
%、好ましくは50〜80%に変位する程度の塑性変形
を生じるものである。
【0011】コールドフロー性の試験方法は、約36m
mφ×0.8〜2.5mm厚さに裁断した膏体サンプル
(皮膚接着層)を、40℃の雰囲気下、膏体の厚み方向
に20gの荷重(14gf/cm2 、13.5mmφの
オモリ)を負荷し、72時間後の厚みを10mmφの端
子のダイヤルゲージで計測する。なお、計測時には荷重
を除いてからクリープ回復の起こらない10秒以内の測
定を行う。
【0012】本発明における上記皮膚接着層は、支持フ
ィルムの中央部と周縁部で、その厚みを異にすることを
特徴とする。つまり、中央部の厚みは0.2〜0.5m
m、好ましくは0.3〜0.45mmとする。中央部の
厚みが厚すぎると、皮膚面に貼付した際に皮膚面の動き
に追従するだけの柔軟性がなく、使用中に剥離脱落を起
こすことがあり、また薄すぎると、体液の滲出部位に貼
付した場合、充分な吸液性を発揮しないおそれがある。
一方、周縁部の厚みは厚すぎると、貼付中に端縁部がめ
くれやすく、また薄すぎると皮膚面に対する充分な接着
性を確保できなくなったり、貼付中に皺が入りやすくな
る。
【0013】上記のように、本発明の皮膚貼付材では中
央部と周縁部の皮膚接着層の厚みが相違するが、厚みが
薄い周縁部の幅を3〜9mm、好ましくは5〜7mmと
することが、端縁部のめくれ防止や保存中での皮膚接着
層の貼付材端面からの食み出し防止の点で効果的であ
る。
【0014】また、この周縁部に形成する皮膚接着層の
厚みは均一にしてもよいが、貼付中の端縁部のめくれを
防ぎ、しかも貼付時や貼付中に皺などを生じずに皮膚面
に充分に密着固定させるためには周縁部に形成する皮膚
接着層の厚みは端縁に向かって薄くなるように傾斜させ
ておくことが好ましい。
【0015】上記皮膚接着層は吸液性およびコールドフ
ロー性を付与するために、所謂ハイドロコロイドドレッ
シング材と同様の材料から形成することが好ましい。具
体的には、エラストマー成分と吸湿性物質との混合分散
体とすることが望ましく、その比率はエラストマー成分
30〜60重量%に対して吸湿性物質40〜70重量
%、好ましくは35〜55重量%:45〜65重量%の
ように略同量、もしくは若干吸水性物質を多く配合する
ことが、皮膚貼着性や適度な保形性(膏体食み出し防止
性)の点から望ましい。
【0016】このようなエラストマー成分は、皮膚接着
層に適度な凝集性と保形性を付与する成分であり、具体
的にはポリイソブチレンやポリイソプレン、アクリル系
重合体、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重
合体などが挙げられ、これらのうちの一種もしくは二種
以上を用いることができる。これら以外に使用できるエ
ラストマー成分としては、ポリブタジエン、スチレン/
ブタジエン/スチレンブロック共重合体、天然ゴム、ポ
リメチルシロキサンなどを主成分としたシリコーン系重
合体、ポリビニルエーテル系重合体などがある。
【0017】一方、吸湿性物質は皮膚接着層に吸液性を
付与する成分であり、具体的にはカルボキシメチルセル
ロースナトリウム、デキストリン、ペクチン、ゼラチン
などが挙げられ、これらのうちの一種もしくは二種以上
を用いることができる。これら以外に使用できる吸湿性
物質としては、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリ
ウム、アルギン酸カルシウム、カラギーナン、コラーゲ
ン、ポリビニルピロリドンなどがある。
【0018】本発明の皮膚貼付材を製造する方法につい
て、以下に一例を示す。
【0019】片面を剥離処理したプラスチックシートや
紙などからなる剥離シートの片面に、前記した皮膚接着
層を形成するための材料を棒状に押し出したり、一定の
厚みで押し出すことにより押出塗工する。次いで、この
押出塗工面に、可撓性を有する支持フィルムを貼着加圧
して、剥離シートから支持フィルム面に皮膚接着層を転
着して積層シートを作製する。このとき、皮膚接着層が
支持フィルム面へ充分に接着して優れた投錨性を発揮す
るように、支持フィルムの皮膚接着層に接する側の表面
をコロナ放電処理や下塗り処理などによって400μN
/cm以上の濡れ性を有するように処理しておくことが
好ましい。なお、剥離シートは皮膚接着層の表面を被覆
保護するために使用するまで貼着状態とする。
【0020】次に、得られた積層シートを最終形状の大
きさよりも大きな形状、具体的には全周にわたって 5〜
10mm程度の幅で大きくなるように第1段階の打ち抜
き加工を行い、中央部と周縁部の厚みが異なるように、
所定厚みで型押しを行う。型押しする場合の圧力は、通
常30〜50kg/cm2 である。
【0021】最後に、最終所望形状となるように第2段
階の打ち抜き加工を行って目的の皮膚貼付材を得ること
ができる。
【0022】本発明の製造方法では、打ち抜き加工を2
段階で行うことを特徴としており、最終的に得られる皮
膚貼付材の周縁部に形成される皮膚接着層の端面からの
食み出しを防止することができる。つまり、本発明のよ
うな2段階で打ち抜き加工ではなく1段階で最終形状に
打ち抜く場合、支持フィルムを貼り合わせた積層シート
を、まず型押しし、そのあとに最終形状となるように打
ち抜き加工することになる。この場合、図3に示すよう
に、型押ししたときに支持体と剥離シートの間に位置す
る皮膚接着剤が両サイドに移動しにくく、たとえ移動で
きたとしても逃げ道がないので、厚みの薄い部分の横が
図示するように盛り上がってしまう。従って、この状態
で打ち抜き加工を行った場合、端面から皮膚接着層が食
み出してくるのである。
【0023】一方、本発明の製造方法のように2段階で
の打ち抜き加工の場合には、図2に示すように、あらか
じめ大きめに打ち抜いた後に、型押しするので、厚みの
薄い部分の皮膚接着剤は打ち抜き加工した端面から押し
出される。つまり、逃げ道があるのである。従って、第
2段階目の打ち抜き加工によって最終形状に打ち抜いた
後は、皮膚接着層が端面から食み出してくることがない
のである。
【0024】また、上記製造方法によって得られる本発
明の皮膚貼付材の形状は、端部の剥がれやめくれを防止
するという観点から、角部がない形状、例えば円形状や
楕円形状とすることが好ましい。また、矩形状であって
も角部がないように角部を丸くカットしてもよいもので
ある。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0026】図1は本発明の皮膚貼付材の一実例を示す
平面図(a)、および平面図(a)のX−X’線での断
面図である。
【0027】図2は本発明の皮膚貼付材の製造方法を説
明する概念断面図であり、(a)〜(d)は各工程を示
すものである。
【0028】図3は従来の皮膚貼付材の製造方法を説明
する概念断面図であり、(a)〜(b)はその工程を示
すものである。
【0029】図1における皮膚貼付材は楕円形状のもの
であり、(a)および(b)から明らかなように、皮膚
接着層2の厚みが厚い中央部11と、厚みが薄い周縁部
21からなるものである。図2は概念断面図のために、
支持フィルム1や剥離シート3について明確に図示して
いないが、均一厚みの皮膚貼付材シートを得る工程
(a)、第1段階の打ち抜き工程(b)、型押しによる
周縁部形成工程(c)、第2段階の打ち抜きによる最終
形状作製工程(d)からなる。
【0030】第3図は従来の製造工程を示すものであ
り、均一厚みの皮膚貼付材を得る工程(a)、型押しに
よる周縁部形成工程(b)を示している。なお、図3で
は(b)工程の次に打ち抜きによる最終形状作製工程が
あるが、図示を省略している。
【0031】図3から明らかなように、従来法では周縁
部に位置していた皮膚接着剤は中央部との境界部分に山
のように盛り上がってしまうので、最終形状に打ち抜い
た場合、盛り上がっていた皮膚接着剤が元に戻ろうとし
て、貼付材側面(端面)から食み出してしまうのであ
る。また、型押しとスリットを順次もしくは同時に行う
場合には、膏体が周縁部に押し出されようとする塑性変
形を起こしているので、膏体の食み出しが生じて、きれ
いな周縁部(端面)が得られないのである。
【0032】一方、これに対して本発明では図2に示す
ように、あらかじめ大きめに打ち抜いてから型押しする
ことによって、周縁部に位置していた皮膚接着剤は貼付
材側面(端面)から押し出されるので、図3のように盛
り上がることがなく、最終形状に打ち抜いたのちは貼付
材側面からの食み出しがなくなるのである。
【0033】本発明の皮膚貼付材を得る一具体例として
は、例えば厚み約90μmのエチレン/酢酸ビニル共重
合体フィルム(酢酸ビニル含量20モル%)の表面に梨
子地模様のエンボス加工を施し、他面にコロナ放電処理
を施して470μN/cmになるまで表面を活性化させ
て、支持フィルムを作製する。
【0034】一方、ポリイソブチレンおよびポリシスイ
ソプレンからなるエラストマー成分約45重量%と、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチンおよび
ゼラチンからなる吸湿性物質約51重量%、水酸化アル
ミニウムゲルおよびカリミョーバン約4重量%からなる
組成物を、ニーダーで均一に混練して混合分散体を調製
し、次いでこれを押出機にて剥離シート上に厚さ450
μmとなるように押し出し、皮膚接着層を形成する。
【0035】この皮膚接着層を前記支持フィルムのコロ
ナ処理面に貼り合わせ、型押しや打ち抜き前の原反を作
製する。
【0036】次に、得られた原反を図2に示す工程で大
きめの打ち抜き、型押し、打ち抜きを行い、最終寸法が
中央部450μm厚、周縁部100μm厚、周縁部の幅
6mm、短径4cmで長径7cmの楕円形状の皮膚貼付
材を作製する。この形状のものは、かかと部分に貼付さ
れる靴ずれ防止用途に好適である。
【0037】
【発明の効果】本発明の皮膚貼付材は以上のような構成
からなるので、皮膚面、特に体液滲出部位に対して優れ
た密着性を有すると共に、貼付使用中での端縁部のめく
れや保存中での膏体層の側面からの食み出しがないとい
う効果を発揮するものである。
【0038】また、本発明の製造方法は2段階打ち抜き
加工を行っているので、膏体層の側面からの食み出し防
止に優れた効果を発揮するものである。
【0039】さらに、本発明の皮膚貼付材は、皮膚接着
層としてエラストマー成分と吸湿性物質との混合分散体
を用いて、所謂ハイドロコロイドドレッシングとした場
合には、皮膚接着層としての膏体組成物自体に制菌性が
あるので、擦り傷、切り傷などに対してガーゼやパッド
が不要のパッドレス救急絆創膏として有用である、ま
た、膏体自体に厚みがあるので、外部からの衝撃に対し
て保護作用を有すると共に、優れた皮膚密着性や外部か
らの水、汚れ、細菌から防止できるので、イボ、タコ、
マメ、ウオノメなどが治癒しやすい貼付環境を作ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の皮膚貼付材の一実例を示す
平面図であり、(b)は(a)のX−X’線での断面図
である。
【図2】 (a)〜(d)は本発明の皮膚貼付材の製造
方法を説明する概念断面図である。
【図3】 (a)〜(b)は従来例の皮膚貼付材の製造
方法を説明する概念断面図である。
【符号の説明】
1 支持フィルム 11 中央部 21 周縁部 2 皮膚接着層 3 剥離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AA03 AA12 BB01 BB02 BB04 BB07 BB09 CA021 CA041 CA051 CA062 CA081 CA122 CA161 CA211 CB042 CB052 CC02 CD012 CD022 CD032 CD042 CD152 CE11 CF152 DA02 DA12 DC03 DC04 DC05 DC06 DC12 EA02 EA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する支持フィルムと、該フィ
    ルムの片面に形成され吸液性およびコールドフロー性を
    有する皮膚接着層からなる皮膚貼付材であって、支持フ
    ィルム中央部の皮膚接着層の厚みが0.2〜0.5mm
    であり、支持フィルム周縁部の皮膚接着層の厚みが0.
    05〜0.2mmであることを特徴とする皮膚貼付材。
  2. 【請求項2】 支持フィルムが、水分不透過性である請
    求項1記載の皮膚貼付材。
  3. 【請求項3】 支持フィルムが、ポリオレフィン系フィ
    ルムである請求項1または2記載の皮膚貼付材。
  4. 【請求項4】 皮膚接着層が、エラストマー成分と吸湿
    性物質との混合分散体である請求項1記載の皮膚貼付
    材。
  5. 【請求項5】 エラストマー成分が、ポリイソブチレ
    ン、ポリイソプレン、アクリル系重合体、スチレン/イ
    ソプレン/スチレンブロック共重合体から選ばれる少な
    くとも一種である請求項4記載の皮膚貼付材。
  6. 【請求項6】 吸湿性物質が、カルボキシメチルセルロ
    ースナトリウム、デキストリン、ペクチン、ゼラチンか
    ら選ばれる少なくとも一種である請求項4記載の皮膚貼
    付材。
  7. 【請求項7】 支持フィルムの周縁部の幅が、3〜9m
    mである請求項1記載の皮膚貼付材。
  8. 【請求項8】 支持フィルム周縁部に形成されている皮
    膚接着層の厚みが、均一もしくは端縁に向かって薄くな
    るように傾斜している請求項1記載の皮膚貼付材。
  9. 【請求項9】 剥離シートの片面に吸液性およびコール
    ドフロー性を有する皮膚接着層形成材料を押出塗工した
    のち、可撓性を有する支持フィルムを塗工面に貼着加圧
    し、次いで、所望の大きさよりも大きな形状に打ち抜き
    加工、型押しを行い、支持フィルム中央部および周縁部
    の皮膚接着層の厚みが、それぞれ0.2〜0.5mmお
    よび0.05〜0.2mmとなるようにし、型押し後、
    最終所望形状に打ち抜き加工をすることを特徴とする皮
    膚貼付材の製造方法。
  10. 【請求項10】 支持フィルムの皮膚接着層に接する側
    の表面が、400μN/cm以上の濡れ性を有するよう
    に処理されている請求項9記載の皮膚貼付材。
JP20593698A 1998-07-22 1998-07-22 皮膚貼付材およびその製造方法 Expired - Lifetime JP4171108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20593698A JP4171108B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 皮膚貼付材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20593698A JP4171108B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 皮膚貼付材およびその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008065978A Division JP2008178710A (ja) 2008-03-14 2008-03-14 皮膚貼付材およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000037413A true JP2000037413A (ja) 2000-02-08
JP4171108B2 JP4171108B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=16515189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20593698A Expired - Lifetime JP4171108B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 皮膚貼付材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4171108B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001321433A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Nitto Denko Corp 皮膚用貼付材およびそれを用いた救急絆創膏、ならびに靴擦れ用貼付材
JP2002000639A (ja) * 2000-06-26 2002-01-08 Nitto Denko Corp 救急絆創膏用パッドおよびそれを用いた救急絆創膏
JP2002315839A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Aso Seiyaku Kk 磁石付き絆創膏
JP2007325718A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nitto Denko Corp 創傷被覆材
EP2158884A2 (en) * 2008-08-28 2010-03-03 Nitto Denko Corporation Adhesive patch
JP2010053065A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nitto Denko Corp 貼付剤
JP2010172585A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Ikeda Kikai Sangyo Kk 救急絆創膏の製造装置
EP2292197A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 Nitto Denko Corporation Water resistant patch and a method for its production
WO2011105457A1 (ja) 2010-02-26 2011-09-01 日東電工株式会社 貼付製剤
WO2011148508A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 池田機械産業株式会社 救急絆創膏の製造装置
KR20130055561A (ko) 2010-02-26 2013-05-28 닛토덴코 가부시키가이샤 비소프롤롤 함유 첩부 제제
JP2013166799A (ja) * 2013-06-05 2013-08-29 Nitto Denko Corp 貼付剤
EP2729100A1 (en) * 2011-07-08 2014-05-14 Mölnlycke Health Care AB Self-adhesive wound care product
EP3744491A1 (en) * 2019-05-27 2020-12-02 LTS Lohmann Therapie-Systeme AG Tool set for manufacturing adhesive patches, method of manufacturing an adhesive patch and adhesive layering

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014015154A1 (en) 2012-07-18 2014-01-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Hole saw

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001321433A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Nitto Denko Corp 皮膚用貼付材およびそれを用いた救急絆創膏、ならびに靴擦れ用貼付材
JP2002000639A (ja) * 2000-06-26 2002-01-08 Nitto Denko Corp 救急絆創膏用パッドおよびそれを用いた救急絆創膏
JP2002315839A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Aso Seiyaku Kk 磁石付き絆創膏
JP2007325718A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nitto Denko Corp 創傷被覆材
CN101658512B (zh) * 2008-08-28 2016-01-20 日东电工株式会社 粘合贴剂
JP2010053065A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nitto Denko Corp 貼付剤
JP2010053064A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nitto Denko Corp 貼付剤
US20100056972A1 (en) * 2008-08-28 2010-03-04 Jun Harima Adhesive patch
US10010453B2 (en) 2008-08-28 2018-07-03 Nitto Denko Corporation Adhesive patch
EP2158884A3 (en) * 2008-08-28 2012-08-15 Nitto Denko Corporation Adhesive patch
AU2015238848B2 (en) * 2008-08-28 2017-09-14 Nitto Denko Corporation Adhesive patch
KR101669274B1 (ko) 2008-08-28 2016-10-25 닛토덴코 가부시키가이샤 접착 패치
EP2158884A2 (en) * 2008-08-28 2010-03-03 Nitto Denko Corporation Adhesive patch
JP2010172585A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Ikeda Kikai Sangyo Kk 救急絆創膏の製造装置
JP4696164B2 (ja) * 2009-01-30 2011-06-08 池田機械産業株式会社 救急絆創膏の製造装置
US8974816B2 (en) 2009-09-08 2015-03-10 Nitto Denko Corporation Water resistant patch preparation
EP2292197A1 (en) 2009-09-08 2011-03-09 Nitto Denko Corporation Water resistant patch and a method for its production
WO2011105457A1 (ja) 2010-02-26 2011-09-01 日東電工株式会社 貼付製剤
KR20130055560A (ko) 2010-02-26 2013-05-28 닛토덴코 가부시키가이샤 첩부 제제
US9326952B2 (en) 2010-02-26 2016-05-03 Nitto Denko Corporation Adhesive skin patch
KR20130055561A (ko) 2010-02-26 2013-05-28 닛토덴코 가부시키가이샤 비소프롤롤 함유 첩부 제제
CN102939061A (zh) * 2010-05-28 2013-02-20 池田机械产业株式会社 急救护创膏制造装置
WO2011148508A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 池田機械産業株式会社 救急絆創膏の製造装置
EP2729100A1 (en) * 2011-07-08 2014-05-14 Mölnlycke Health Care AB Self-adhesive wound care product
EP2729100A4 (en) * 2011-07-08 2015-01-21 Moelnlycke Health Care Ab SELF-ADHESIVE CARE FOR WOUND CARE
JP2013166799A (ja) * 2013-06-05 2013-08-29 Nitto Denko Corp 貼付剤
EP3744491A1 (en) * 2019-05-27 2020-12-02 LTS Lohmann Therapie-Systeme AG Tool set for manufacturing adhesive patches, method of manufacturing an adhesive patch and adhesive layering
WO2020239738A1 (en) * 2019-05-27 2020-12-03 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Tool set for manufacturing adhesive patches, method of manufacturing an adhesive patch and adhesive layering
CN114007825A (zh) * 2019-05-27 2022-02-01 Lts 洛曼治疗系统股份公司 用于制造粘性贴剂的工具组、制造粘性贴剂的方法以及粘性分层部

Also Published As

Publication number Publication date
JP4171108B2 (ja) 2008-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5633007A (en) Surgical dressing
CA2073274C (en) Hydrogel bandage
US5478308A (en) Wound packing and package therefor
JP3099970B2 (ja) 多層包帯
JP2000037413A (ja) 皮膚貼付材およびその製造方法
JP2752207B2 (ja) スキンバリヤ製品
US5429592A (en) Occlusive dressing with striped precut release sheet
JPS62292160A (ja) 皮膚創傷治療用閉鎖性包帯
JP2003522596A (ja) 創傷包帯用の表面模様付き吸収剤物品
NO143254B (no) Bandasje bestaaende av et trykkfoelsomt klebende lag, et lag av polymerskum og en polymerfilm.
JPH07444A (ja) 創傷用包帯
JP6679567B2 (ja) 2段階式創傷包帯アセンブリ
JP6953568B2 (ja) 創傷包帯アセンブリ
JPH0136380B2 (ja)
JP2011067632A (ja) クッション付き絆創膏
JPH0472549B2 (ja)
EP2747723A2 (en) Activated carbon containing wound dressing
JPS63153068A (ja) 接着性製品
JPS5957654A (ja) 低粘着性創傷用ドレツシング
US20030125680A1 (en) Hydrocolloid bandage
JP4550230B2 (ja) 救急絆創膏
JP4477152B2 (ja) ストーマ用又は瘡傷用の皮膚保護材
JP2004505729A (ja) 圧延親水コロイド包帯
JP2008178710A (ja) 皮膚貼付材およびその製造方法
EP0650713B1 (en) Wound packing and package therefore

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080314

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term