JPH0472549B2

JPH0472549B2 -

Info

Publication number: JPH0472549B2
Application number: JP60196852A
Authority: JP
Inventors: Furankurin Puratsuto Uiriamu
Original assignee: SUMISU ANDO NEFUYUU ASOSHEITETSUDO CO PLC
Current assignee: SUMISU ANDO NEFUYUU ASOSHEITETSUDO CO PLC
Priority date: 1984-09-06
Filing date: 1985-09-05
Publication date: 1992-11-18
Also published as: EP0174803A2; DE3583838D1; EP0174803A3; EP0174803B1; AU4709585A; ATE66377T1; ZA856777B; JPS6187549A; GB8422492D0; AU576623B2

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、傷の治療に用いる接着性ドレツシ
ングに関する。ことに、フイルムの一つの表面に
結合させたフオーム層と他の表面に接着剤がコー
トされてなる接着性フイルムドレツシングに関す
る。

傷（火傷、表皮剥脱、外科的創傷などを含む）
の治療に用いられ透湿性である接着性ドレツシン
グ類としては、たとえば英国特許第1280631号、
英国特許出願第2120104，2128479または2131299
号、ヨーロツパ特許出願第51935，66899，81987，
81988，81989，81990，117632または120570号、
米国特許第4413621，4374520または4372303号、
米国再発行特許第31886または31887号に記載され
ている。

これらの特許または特許出願に記載された代表
的ドレツシングは、透湿度が300ｇ／平方米／24
時間（37℃、100％〜10％相対湿度差）以上を有
し、傷の上にあるとき、偏部位への細菌の侵入を
防ぐものである。このドレツシング類は、一般に
薄い柔軟フイルムで、その一つの側に接着剤層を
コートして構成されている。この接着剤コートフ
イルムは、薄く柔軟であるため、傷に用いられた
ときにしわがより易い。そのためフイルム自体が
強く接着し、ドレツシングをだめにする原因とな
る。上記にリストアツプした特許に記載のドレツ
シング類の多くは、柔軟フイルムのしわを防ぐた
め薄い柔軟フイルムに、ハンドル手段を加えてい
る。ハンドル手段の適切なものとしては、ドレツ
シングの非接着剤コート側に逆に接着できる堅い
フイルム、わくまたはハンドルが代表される。ド
レツシングを貼り付けた後は、このハンドル手段
は取り除かれる。ハンドル手段は、柔軟フイルム
より一般に堅いが、実際にある場合には硬直でさ
えあつて、ドレツシングがその場にある場合に身
体に容易適合せず、従つて取り除く必要がある。
取り除く工程は、ドレツシングを用いるとき余分
な手間であり、貼り付けたドレツシングが特にそ
の端部で乱れ、傷部位でカバーが十分でなくなる
原因となる。

ここに、接着性ドレツシングの接着剤をコート
してない側に結合させたフオーム層を用いること
により、フオームが貼り付けを容易にするハンド
ル手段として作用し、柔軟フイルムから除去を必
要としてないのでドレツシングが乱されることが
ないことを見出した。このフオームはドレツシン
グの柔軟性や適合性に悪影響せず、また透湿度に
も悪影響を与えない。このフオームは、ドレツシ
ングの接着性側に吸収剤もしくはフオームパツト
を用いなくても、ドレツシングにクツシヨン性を
与える。乾燥時にドレツシングは不透明で化粧品
と受容性である。しかし、フオームを湿らす簡便
な手段で傷の診断ができる。すなわち、湿らすと
ドレツシングは、その下の傷が目で診断できるの
に十分な透明となり、乾燥すると再び不透明とな
る。上記したように、薄い柔軟性の接着剤コート
フイルムに結合されたフオームは、ドレツシング
の適用を容易にし、この発明のドレツシングは、
未熟練者が救急用包帯として、また熟練者が病院
で有利に用いることができる。

従つて、この発明はフイルムの一つの面に接着
剤層が塗布され、フイルムの他の面にフオーム層
が結合していることを特徴とする300ｇ／平方
米／24時間（37℃、100％〜10％相対湿度差）以
上の透湿度を有する耐細菌接着性傷用ドレツシン
グが提供される。

この発明における透湿度とは、明細書中に記載
しているペイン・カツプ法によつて測定されたも
のをいう。

この発明のドレツシングのフオーム層の例とし
ては、ポリウレタン、スチレンブタジエンゴム、
ポリビニルクロリド、ポリエチレン、ラテツクス
などから作られたフオームが適するものとして含
まれる。これらのフオームは、連続気泡、独立気
泡または網状の何れであつてもよいが、網状フオ
ームが好ましい。

フオーム層は、その製造の結果または別の工程
の結果として、表皮があつてもよい。ポリエステ
ルポリウレタン類のようなポリウレタン類から作
られたフオーム類が好ましい。

この発明に使用するフオームの厚みは、フオー
ムの適合性、弾性、透湿度による。フオームの厚
みは、0.2mm〜15mmが適し、0.2mm〜５mmがより適
し、0.5mm〜５mm（たとえば0.5mm、１mm、２mm、
３mm、４mmまたは５mm）が好ましい。選択した厚
みのフオームの透湿度は300ｇ／平方米／24時間
（37℃、100％〜10％相対湿度差）以上で、好まし
くは500ｇ／平方米以上である。

フオーム層はフイルム層に接着剤で結合さすの
が適する。適切な接着剤としては、感圧接着剤、
触圧接着剤、ホツトメルト感圧接着剤が含まれ
る。適切な感圧接着剤は、英国特許第1280631号、
同第2070631号に記載のものが挙げられる。

望ましい感圧接着剤には、アクリレートエステ
ルコポリマー接着剤及びポリビニルエーテル接着
剤が含まれる。

フオーム層は、フイルム層に火炎融着により結
合させるのが好ましい。

ドレツシングのフイルム層としての適切な例
は、英国特許第1280631号の明細書に裏材として
記載されたもので、その明細書を参照としてここ
に挙げる。フイルム形成用の好ましいポリマー類
は、エスタン（B.F.グツトリツチ社の商標名）と
して公知するようポリウレタン類がある。エスタ
ン5702，5701、5714Fと、580201が適する例であ
る。

この発明のドレツシングのフイルム層の他の適
する例としては、弾性で透湿性である材料が含ま
れ、それには、ハイトレル4056のようなポリエー
テルエステル・ブロツク・コポリマー類が含まれ
る。

フイルム形成用の他の好ましいポリマー類とし
ては、ペバツクス（商標名）のようなポリエーテ
ル・ポリアミド・ブロツク・コポリマー類があ
り、ペバツクス2533SNOOが適する。

ドレツシングのフイルム層は、微孔質材料でも
よく、ポービツク（商標名）として公知である微
孔質ポリビニルクロリドフイルムがその例であ
る。フイルムの厚みは、150μmであるのが適す
る。

第２の適するフイルムとしては、プリマーブレ
ンドフイルムから形成されたものである。このフ
イルムの１つの成分は、連続層で、その中にブレ
ンドの第２成分が離散粒子として含まれるもので
ある。押出フイルムを延伸して、フイルムに気孔
を形成させるが、この気孔はフイルムの一つの側
から他方の側に貫通せず、しかしフイルムに適当
な透湿度を与えるものである。適切なフイルム
は、ヨーロツパ特許出願第46071号、同第72258
号、同第141952号中に記載されている。

この発明のドレツシングに用いるフイルムの厚
みは、10〜60μmの範囲で、15〜60μmが適し、15
〜40μmがより適し、20〜35μmが好ましい。

フイルムは、透湿度が300ｇ／平方米／24時間
以上（37℃、100〜10％相対湿度差）、好ましくは
500ｇ／平方米／24時間以上であるように選択さ
れる。

この発明のドレツシングのフイルムの皮膚接触
面は使用時にドレツシングが皮膚に付着されるよ
う接着剤でコートされている。接着剤は、皮膚と
適合性である必要があり、即ち非アレルギー性の
ものである必要があろう。このような接着剤とし
て合成ポリマー類またはその混合物が適する。そ
して、英国特許第1280631号及び同や2070631号の
明細書に記載の接着剤から選択される。同明細書
をここに参照文献として入れる。好ましい接着剤
は、フイルム及び透フオームと共で、透湿度が
300ｇ／平方米／24時間より大、より適切には500
ｇ／平方米／24時間より大、好ましくは700ｇ／
平方米／24時間より大であるような透湿度を有す
るものである。適切な接着剤は、ポリアクリレー
トエステル・コポリマー類またはポリビニルエー
テル類から作られたものである。

接着剤は、通常連続層の形でフイルムに塗布さ
れる。しかし、接着剤を非連続またはパターン塗
布層として用いることも考えられる。所望によ
り、接着剤にクロルヘキシジン塩のような抗菌剤
を含有さすことができる。

この発明のドレツシングのサイズは、用いる傷
のサイズによつて変るが、通常の救急用包帯のサ
イズを有するのが代表的であり、即ち、まるくし
て端またはコーナーを有する直方形が一般的であ
る。サイズは、正方形のドレツシングで２×２cm
〜５×５cm、直方形の救急用包帯で２×３cm〜５
×８cm、病院用包帯で６×８cm〜37.5×12cmが普
通である。また、ドレツシングは、円形、または
個々のドレツシングを必要に応じてカツトできる
長いストリツプまたはロールの形にすることもで
きることが考えられている。

この発明のドレツシングの接着剤表面は、保護
材でカバーされる必要があり、この保護材は、こ
の目的に当業者に知られたものであれば何れでも
よい。保護材は、透明もしくは不透明材料で、そ
れには、ポリビニルクロリドまたはシリコン処理
紙（例えばシリコン処理グラシン紙や表面処理さ
れた高密度もしくは低密度ポリエチレンのような
他のシリコン処理ポリマー類）が代表的なものと
して含まれる。

この発明のドレツシングは、接着剤塗布フイル
ム（その接着剤塗布面は剥離紙で保護）を用い、
このフイルムの接着剤非塗布表面にフオーム層を
火炎融着することによつて作ることができる。次
に、完全な形成されたドレツシングを所要の大き
さにカツトする。次いで、密封包装内に入れたド
レツシングを適当な方法で減菌すればよい。減菌
法としてはγ−線照射やエチレンオキシド処理が
ある。

この発明のドレツシングは、フイルム層に用い
られる材料の溶液をフオーム層に直接塗布して作
ることもできる。その際には、次いで接着剤層を
フオームに結合したフイルム面と反対のフイルム
面に塗布すればよい。

またこの発明のドレツシングを作る別の方法と
しては、フイルム層形成用のポリマー溶液を剥離
紙に流延し、溶媒が完全に蒸発する前でフイルム
が粘稠である間に、フイルムの湿潤表面にフオー
ム層を置き、フオームとフイルム結合を形成させ
る。次いで、フオーム・フイルム積層物をプレキ
ヤスト接着剤層に転写すればよい。

この発明の滅菌ドレツシングは、使用に際し、
耐細菌包装から取り出し、保護材をはがして用い
られる。そしてドレツシングの接着性側を皮膚に
置き、傷の周囲に接着させばよい。

他の観点によれば、この発明は、フイルムか一
つの面に接着剤が塗布され、他の面にフオーム層
が結合されて、300ｇ／平方米／24時間（37℃、
100％〜10％相対湿度差）以上の透湿度を有する
耐細菌接着性傷用ドレツシングを、傷の周囲の部
位に接着させ、動物の傷を治療する方法が提供さ
れる。

透湿度の測定法テスト材料のデイスクを、ペイン透湿用カツプ
（フランジ付金属カツプ）上にシール用リングを
ねじクランプを用いてクランプする。テストサン
プルの露出表面積は10cm²である。各カツプはほぼ
10mlの蒸留水を含有する。

秤量後、カツプを37±１℃に保持したフアン付
電気オーブンに入れる。オーブン内の相対湿度
を、オーブンの底部に無水で３〜８メツシユの塩
化カルシウム１Kgを置いて、ほぼ10％に保持す
る。

24時間後にカツプを取り出し、20分間冷却し、
再秤量する。テスト材の透湿度は、重量損失から
計算され、重量ｇ／平方米／24時間の単位として
表現される。

実施例１エスタン5714F（B.F.グツドリツチ社製）100
部、ガシル（Gasil）23微細シリカ（クロスフイ
ルド、ケミカル社製）５部、テトラヒドロフラン
240部、アセトン160部からなるポリウレタンシロ
ツプを用いて、シリコン離型紙上に30ｇsmの重
量でポリウレタンフイルムを流延した。次いで、
得られるフイルムの一つの面に、適切な感圧接着
剤を30ｇsmの重量で塗布した。このフイルムの
接着剤表面にシリコン離型紙を合せ、フイルムの
非接着剤面からシリコン離型紙を除去した。

次いで、接着剤コートフイルムの非接着性面
に、１mm層の網状ポリエステルポリウレタンフオ
ームを結合した。即ち、フオーム層の一つの表面
をガス炎を用いて約100℃に加熱し、フオーム層
を接着剤コートフイルムに結合される。加熱フオ
ームと接着剤コートフイルムを、一対のロールの
ニツプ間を通過させ積層した。フオームの加熱面
が、接着剤コートフイルムの非接着剤面に接着し
た。次いで得られるフオームフイルム接着性ドレ
ツシングを適当な大きさの個々のドレツシングに
カツトした。

実施例２ポリエーテル・ポリアミドコポリマーをほぼ
185℃の溶融温度を用い常法で押出した。得られ
たフイルムの厚みはほぼ30ミクロンであつた。次
いで、このフイルムの一面に適当な感圧接着剤を
35ｇsmの量に塗布した。そしてフイルムの接着
剤面にシリコン離型紙を載せた。

次に、接着剤コートフイルムの非接着性面に、
２mm厚の網状ポリエチレンフオームを結合した。
即ち、フオーム層の一面をガス炎で100℃に加熱
して、フオーム層を接着剤コートフイルムに結合
した。次いで、フオーム層の加熱面が接着剤コー
トフイルムの非接着性面に結合するように加熱フ
オームと接着剤コートフイルムは積層された。得
られるフオーム・フイルムドレツシングを適当な
大きさにカツトした。

実施例３ポリエーテル・ポリエステル・エラストマー
（ハイトレル4056，E.I.デユポン社製）を204℃の
溶融温度でシリコン離型紙上に押出し、フイルム
とした。このフイルムを一対のニツプローラ間を
通過させ厚み37.5μmのフイルムとした。

次いで、２−エチルヘキシルアクリレート47重
量部、ｎ−ブチルアクリレート47重量部およびフ
クリル酸６重量部を重合させて得たコポリマーか
らなるアクリレートエステルコポリマーのアセト
ン溶液をシリコン離型紙上に流延して接着剤層を
形成し、この接着剤層を上記のフイルムの一つの
表面に塗布した。

次に、実施例１と同様に、接着剤コートフイル
ムの非接着性面に２mm厚の網状ポリエステルポリ
ウレタンフオームを結合した。得られる積層物を
適当な大きさのドレツシングにカツトし、耐細菌
パツクに封入し、このパツクをガンマー線照射で
滅菌した。

使用に際しては、滅菌ドレツシングをパツクか
ら取り出し、保護層を除去し、傷の周囲にドレツ
シングを貼り付ければよい。

実施例４エチレン−ビニルアセテートコポリマー90重量
部と耐衝撃性ポリスチレン10重量部のブレンドを
押出し、熱可塑性ポリマーのフイルムを作つた。
フイルムの厚みは75μmであつた。このフイルム
と、室温18〜22℃で延伸比4.1で機械方向と反対
方向に延伸し、この延伸フイルムを、透湿度が
1800ｇ／平方米／24時間／37℃／100％〜10％相
対湿度差であるボイドフイルムを形成するよう
に、2.5：１に収縮させた。

このフイルムの一面に、離型紙上でキヤストし
たビニルエチルエーテル感圧接着剤を塗布した。
フイルムの非接着性側を、ビニルエチルエーテル
感圧接着剤を用いてポリウレタンフオームに接着
させた。得られた積層物を適当な大きさの層にカ
ツトし、耐細菌パツク中に包装した。

Claims

【特許請求の範囲】１フイルムの対傷面に接着剤層が塗布され、フ
イルムの他の非対傷面にフオーム層が結合してな
り300ｇ／平方米／24時間（37℃、100％〜10％相
対湿度差）以上の透湿度を有する耐細菌接着性傷
用ドレツシング。２フオーム層が0.5〜２mm厚みである特許請求
の範囲第１項による傷用ドレツシング。３フオーム層が網状フオーム層である特許請求
の範囲第１項による傷用ドレツシング。４フオーム層がポリウレタン製である特許請求
の範囲第１項による傷用ドレツシング。５フオーム層が感圧接着剤でフイルムの非対傷
面に接着されている特許請求の範囲第１項による
傷用ドレツシング。６フオーム層が火炎融着によりフイルムの非対
傷面に接着されている特許請求の範囲第１項によ
る傷用ドレツシング。７フオームが10〜60ミクロンの厚みと、300
ｇ／平方米／24時間（37℃、100％〜10％相対湿
度差）以上の透湿度を有する特許請求の範囲第１
項による傷用ドレツシング。８フイルムがポリウレタンである特許請求の範
囲第７項による傷用ドレツシング。９フイルムがポリエーテルエステル・ブロツク
コポリマーである特許請求の範囲第７項による傷
用ドレツシング。１０接着剤層が連続で減圧接着剤からなる特許
請求の範囲第１項による傷用ドレツシング。１１ドレツシングの接着剤層が保護材で覆われ
ている特許請求の範囲第１項による傷用ドレツシ
ング。１２ドレツシングが滅菌され耐菌パツクに入れ
られている特許請求の範囲第１１項による傷用ド
レツシング。