JP2000035488A - 人検知装置 - Google Patents

人検知装置

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JP2000035488A
JP2000035488A JP10300061A JP30006198A JP2000035488A JP 2000035488 A JP2000035488 A JP 2000035488A JP 10300061 A JP10300061 A JP 10300061A JP 30006198 A JP30006198 A JP 30006198A JP 2000035488 A JP2000035488 A JP 2000035488A
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Japan
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infrared sensor
human detection
detection device
sensor means
person
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JP10300061A
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English (en)
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Toshio Tanaka
利夫 田中
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野内における人の位置を検出する。 【解決手段】 空気清浄機のケーシング1の前面所定位
置に、複数の赤外線センサを設け、複数の赤外線センサ
からの出力信号をマイコンに供給して両出力信号の大小
を判定し、判定結果から人10bの位置を示す人位置検
出信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人検知装置に関
し、さらに詳細にいえば、寝返りにより位置が変化する
就寝者などの位置(相対方向)を検知する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、人検知センサとして、例え
ば、単一の焦電型素子(焦電型赤外線センサ)とフレネ
ルレンズとを組み合わせてなるものが知られている。
【0003】この構成の人検知センサを採用すれば、フ
レネルレンズが視野拡大機能を実現するとともに、チョ
ッパ部材の代替機能を実現するので、拡大された視野範
囲内において人の動きを検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成の
人検知センサは、視野内に人が存在するか否かを検出で
きるだけであり、視野内における人の位置を検出するこ
とはできないという不都合がある。
【0005】特に、就寝中のアレルギー患者などに清浄
な空気を常時供給するように構成した空気清浄機におい
ては、その有効範囲(清浄空気吹き出し範囲)が比較的
狭く設定されているのであるから、就寝者が寝返りをう
った場合などには、就寝者が前記有効範囲から外れ、空
気清浄機がその機能を就寝者に及ぼすことができなくな
ってしまう。このような不都合を防止するために、空気
清浄機に人検知センサを設けることが考えられるが、人
検知センサは上述のように、視野内に人が存在するか否
かを検出できるだけであり、視野内における人の位置を
検出することはできないのであるから、就寝者が有効範
囲内に存在する場合にその位置を検出することは到底不
可能である。
【0006】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、視野内における人の位置を検出すること
ができる人検知装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の人検知装置
は、少なくとも水平方向の視野が互いに異なる複数の赤
外線センサ手段と、複数の赤外線センサ手段からの出力
信号を入力として出力信号どうしを比較し、比較結果か
ら、赤外線センサ手段を基準とする人の相対位置を示す
位置検出信号を出力する相対位置検出手段とを含むもの
である。
【0008】請求項2の人検知装置は、前記赤外線セン
サ手段として、複数の赤外線センサ手段どうしの水平方
向の視野が互いに部分的に重複させられたものを採用す
るものである。
【0009】請求項3の人検知装置は、前記各赤外線セ
ンサ手段として、仮想的な基準面に対する相対的設置角
度を設定することにより、視野方向が設定されるものを
採用するものである。
【0010】請求項4の人検知装置は、人の相対位置検
出可能範囲を設定すべく、各赤外線センサ手段の視野内
に設けられた遮光部材をさらに含むものである。
【0011】請求項5の人検知装置は、前記赤外線セン
サ手段として、人の相対位置検出可能範囲を設定すべ
く、各赤外線センサ手段の視野方向が変更可能なものを
採用するものである。
【0012】請求項6の人検知装置は、前記複数の赤外
線センサ手段として、互いに近接する位置に配置されて
いるものを採用するものである。
【0013】請求項7の人検知装置は、前記複数の赤外
線センサ手段からの出力信号を入力とし、出力信号どう
しの大小を判定して人の相対位置を示す人検知信号を出
力する判定手段をさらに含むものである。
【0014】請求項8の人検知装置は、前記判定手段と
して、1つの赤外線センサ手段のみが有意な出力信号を
出力したことに応答して、該当する赤外線センサ手段の
みの視野内に人が存在することを示す人検知信号を出力
するものを採用するものである。ここで、有意な出力信
号とは、赤外線センサ手段が人を検出したことに応答し
て出力される出力信号を意味するものである。
【0015】請求項9の人検知装置は、前記判定手段と
して、全ての赤外線センサ手段からの出力信号が所定の
閾値よりも小さいことに応答して、新たな人検知信号の
出力を行なわないものを採用するものである。
【0016】請求項10の人検知装置は、前記判定手段
として、前記複数の赤外線センサ手段からの出力信号を
入力として、出力信号どうしの比率を算出し、算出され
た比率から人が存在する方向を示す人検知信号を出力す
るものを採用するものである。
【0017】請求項11の人検知装置は、前記赤外線セ
ンサ手段として、焦電型赤外線センサを採用し、前記判
定手段として、焦電型赤外線センサからの出力信号を周
期的に取り込み、最新の出力信号と直前の出力信号との
差の絶対値を、所定の期間内において累積し、累積値か
ら人検知信号を得て出力するものを採用するものであ
る。
【0018】請求項12の人検知装置は、前記赤外線セ
ンサ手段として、焦電型赤外線センサを採用し、前記判
定手段として、焦電型赤外線センサからの出力信号を周
期的に取り込み、所定の期間内における最大の出力信号
と最小の出力信号との差を算出し、算出された差から人
検知信号を得て出力するものを採用するものである。
【0019】請求項13の人検知装置は、前記判定手段
として、前記赤外線センサ手段の少なくとも1つから有
意な出力信号が所定時間以上継続して出力されたことに
応答して、新たな人検知信号を出力するものを採用する
ものである。
【0020】請求項14の人検知装置は、前記判定手段
として、前記赤外線センサ手段からの出力信号のうち、
時間的に最新の所定期間分のものから人検知信号を出力
するものを採用するものである。
【0021】請求項15の人検知装置は、前記判定手段
として、前記全ての赤外線センサ手段から非有意な出力
信号が所定時間以上継続したことを条件として、人検知
信号を出力するものを採用するものである。ここで、非
有意な出力信号とは、赤外線センサ手段が人を検出して
いないことに応答して出力される出力信号を意味するも
のである。
【0022】請求項16の人検知装置は、前記赤外線セ
ンサ手段として、焦電型赤外線センサを採用するもので
ある。
【0023】請求項17の人検知装置は、前記焦電型赤
外線センサの視野をカバーすべく、この視野内において
焦電型赤外線センサへの赤外線の入射を許容する領域と
赤外線の入射を阻止する領域とを持つ部材をさらに有し
ているものである。
【0024】請求項18の人検知装置は、前記部材とし
て、焦電型赤外線センサの動作距離の延伸作用を持たな
いものを採用するものである。
【0025】
【作用】請求項1の空気清浄機であれば、少なくとも水
平方向の視野が互いに異なる複数の赤外線センサ手段
と、複数の赤外線センサ手段からの出力信号を入力とし
て出力信号どうしを比較し、比較結果から、赤外線セン
サ手段を基準とする人の相対位置を示す位置検出信号を
出力する相対位置検出手段とを含むのであるから、複数
の赤外線センサ手段からの出力信号に基づいて、各赤外
線センサ手段単独の視野内に人が存在するか、全ての赤
外線センサ手段の視野外に人が存在するかなどを検出す
ることができる。すなわち、ある程度の精度で人の位置
を検出することができる。
【0026】請求項2の人検知装置であれば、前記赤外
線センサ手段として、複数の赤外線センサ手段どうしの
水平方向の視野が互いに部分的に重複させられたものを
採用するのであるから、請求項1の作用に加え、複数の
赤外線センサ手段の視野が重複する範囲に人が存在する
かをも検出できる。
【0027】請求項3の人検知装置であれば、前記各赤
外線センサ手段として、仮想的な基準面に対する相対的
設置角度を設定することにより、視野方向が設定される
ものを採用するのであるから、請求項1または請求項2
の作用に加え、各赤外線センサ手段の視野方向を設定す
ることができる。
【0028】請求項4の人検知装置であれば、人の相対
位置検出可能範囲を設定すべく、各赤外線センサ手段の
視野内に設けられた遮光部材をさらに含むのであるか
ら、請求項1から請求項3の何れかの作用に加え、人の
相対位置検出可能範囲を設定することができる。
【0029】請求項5の人検知装置であれば、前記赤外
線センサ手段として、人の相対位置検出可能範囲を設定
すべく、各赤外線センサ手段の視野方向が変更可能なも
のを採用するのであるから、請求項1から請求項4の何
れかの作用に加え、人の相対位置検出可能範囲を設定す
ることができる。
【0030】請求項6の人検知装置であれば、前記複数
の赤外線センサ手段として、互いに近接する位置に配置
されているものを採用するのであるから、請求項1から
請求項5の何れかの作用に加え、配線の短縮、基板の共
通化を達成することができ、ひいては、耐ノイズ性、製
作容易性を向上させることができる。
【0031】請求項7の人検知装置であれば、前記複数
の赤外線センサ手段からの出力信号を入力とし、出力信
号どうしの大小を判定して人の相対位置を示す人検知信
号を出力する判定手段をさらに含むのであるから、請求
項1から請求項6の何れかの作用に加え、人の相対位置
検出精度を高めることができる。
【0032】請求項8の人検知装置であれば、前記判定
手段として、1つの赤外線センサ手段のみが有意な出力
信号を出力したことに応答して、該当する赤外線センサ
手段のみの視野内に人が存在することを示す人検知信号
を出力するものを採用するのであるから、請求項7の作
用に加え、1つの赤外線センサ手段のみの視野内に人が
存在することを確実に検出することができる。
【0033】請求項9の人検知装置であれば、前記判定
手段として、全ての赤外線センサ手段からの出力信号が
所定の閾値よりも小さいことに応答して、新たな人検知
信号の出力を行なわないものを採用するのであるから、
請求項7または請求項8の作用に加え、手、指などのみ
の僅かな動きによる誤検出を防止することができる。
【0034】請求項10の人検知装置であれば、前記判
定手段として、前記複数の赤外線センサ手段からの出力
信号を入力として、出力信号どうしの比率を算出し、算
出された比率から人が存在する方向を示す人検知信号を
出力するものを採用するのであるから、請求項7から請
求項9の何れかの作用に加え、センサから人までの距離
や動きの大小(程度)などのばらつきを吸収でき、人の
相対位置検出精度をさらに高めることができる。
【0035】請求項11の人検知装置であれば、前記赤
外線センサ手段として、焦電型赤外線センサを採用し、
前記判定手段として、焦電型赤外線センサからの出力信
号を周期的に取り込み、最新の出力信号と直前の出力信
号との差の絶対値を、所定の期間内において累積し、累
積値から人検知信号を得て出力するものを採用するので
あるから、請求項7から請求項10の何れかの作用に加
え、比較的簡単な処理で、しかも出力信号のレベルが低
い場合であっても、人の相対位置検出精度を高めること
ができる。
【0036】請求項12の人検知装置であれば、前記赤
外線センサ手段として、焦電型赤外線センサを採用し、
前記判定手段として、焦電型赤外線センサからの出力信
号を周期的に取り込み、所定の期間内における最大の出
力信号と最小の出力信号との差を算出し、算出された差
から人検知信号を得て出力するものを採用するのである
から、請求項7から請求項10の何れかの作用に加え、
差を算出するだけの簡単な処理を行なうことにより、人
の相対位置検出精度を高めることができる。
【0037】請求項13の人検知装置であれば、前記判
定手段として、前記赤外線センサ手段の少なくとも1つ
から有意な出力信号が所定時間以上継続して出力された
ことに応答して、新たな人検知信号を出力するものを採
用するのであるから、請求項7から請求項12の何れか
の作用に加え、人が動いている間の判定手段による処理
を省略して、演算負荷を低減することができる。
【0038】請求項14の人検知装置であれば、前記判
定手段として、前記赤外線センサ手段からの出力信号の
うち、時間的に最新の所定期間分のものから人検知信号
を出力するものを採用するのであるから、請求項7から
請求項13の何れかの作用に加え、人が移動した後の最
終的な位置を確実に検出することができる。
【0039】請求項15の人検知装置であれば、前記判
定手段として、前記全ての赤外線センサ手段から非有意
な出力信号が所定時間以上継続したことを条件として、
人検知信号を出力するものを採用するのであるから、請
求項7から請求項14の何れかの作用に加え、瞬間的な
動きの影響を排除して人の位置を精度よく検出すること
ができる。
【0040】請求項16の人検知装置であれば、前記赤
外線センサ手段として、焦電型赤外線センサを採用する
のであるから、請求項7から請求項10、請求項13か
ら請求項15の何れかの作用に加え、十分な低コストで
人検出機能の向上を達成することができる。
【0041】請求項17の人検知装置であれば、前記焦
電型赤外線センサの視野をカバーすべく、この視野内に
おいて焦電型赤外線センサへの赤外線の入射を許容する
領域と赤外線の入射を阻止する領域とを持つ部材をさら
に有しているのであるから、請求項11から請求項16
の何れかの作用に加え、人検出感度の向上を達成するこ
とができる。
【0042】請求項18の人検知装置は、前記部材とし
て、焦電型赤外線センサの動作距離の延伸作用を持たな
いものを採用するのであるから、請求項17の作用に加
え、動作距離の延伸作用を持つものを採用する場合と比
較して、コストダウンを達成できるとともに、遠方に存
在する赤外線発生源からの赤外線の検出を防止して外乱
を抑制することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の人検知装置の実施の態様を詳細に説明する。
【0044】図1はこの発明の一実施態様の人検知装置
が組み込まれた空気清浄機を示す正面図、図2は中央横
断面図である。
【0045】この空気清浄機は、背面中央部に空気吸い
込み口1aを有するとともに、前面のほぼ全範囲を清浄
空気吹き出し口1bとするケーシング1と、空気吸い込
み口1aを覆うようにケーシング1の背面に設けたプレ
フィルタ(例えば、大径の埃粒子などのみを除去するフ
ィルタ)2と、ケーシング1の内部において空気吸い込
み口1aの前方に図示しない支持部材を介して設けたフ
ァンモータ3と、ファンモータ3と空気吸い込み口1a
との間に位置するように設けられ、かつファンモータ3
により回転させられるファン4と、ファンモータ3を包
囲する状態で設けられ、ファン4により発生される空気
流を清浄空気吹き出し口1bの全範囲にわたってほぼ均
一な流速になるように空気流を制御する空気流制御部材
5と、清浄空気吹き出し口1bと空気流制御部材5との
間に設けられたメインフィルタ(空気浄化能力が高いフ
ィルタ)6と、清浄空気吹き出し口1bの所定位置に設
けた縦フラップ7aと、清浄空気吹き出し口1bの所定
位置に設けた横フラップ7bと、ケーシング1の前面の
上部所定位置に設けた、焦電型赤外線センサなどからな
る赤外線センサ8とを有している。この赤外線センサ8
は、ケーシング1の前面の上部に設けられているので、
就寝者10bの顔の表面を視野に捕らえ易く、ひいては
就寝者10bの位置検出の精度を高めることができる。
なお、1cは各種の表示を行なうとともに、各種の操作
を行なうための表示・操作部であり、7cは縦フラップ
7aの向きを変化させるための操作用駆動軸である。
【0046】前記縦フラップ7a、横フラップ7bは、
清浄空気吹き出し中心軸と平行に位置決めされている。
そして、縦フラップ7aは清浄空気吹き出し口1bの高
さと等しい長さを有し、横フラップ7bは清浄空気吹き
出し口1bの幅と等しい長さを有している。
【0047】図3は縦フラップ7aの向きを変化させる
ための機構(縦フラップ制御部)の一例を概略的に示す
斜視図である。
【0048】この機構は、モータ7dと、モータ7dの
出力軸7eに連結されたカム部材7fと、操作用駆動軸
7cの所定位置に連結されたカム部材7gと、両カム部
材を連結する連結部材7hと、操作用駆動軸7cの所定
位置と縦フラップ7aの所定位置との間を連結する連結
部材7iとを有している。
【0049】したがって、モータ7dを動作させれば、
カム部材7f、連結部材7hおよびカム部材7gを介し
て操作用駆動軸7cを所定の角度範囲内において往復回
転させることができ、連結部材7iを介して操作用駆動
軸7cと連結された全ての縦フラップ7aの向きを変更
することができる。
【0050】なお、縦フラップ7a、横フラップ7bの
数は図示の数に限定されるものではなく、必要に応じて
増減させることが可能である。また、縦フラップ7aの
向き(清浄空気の吹き出し方向)を変化させることが可
能であるとともに、横フラップ7bの向き(清浄空気の
吹き出し方向)を変化させることが可能である。さら
に、清浄空気吹き出し口1bを構成する部材の左右の内
端面は、前側が外側に向くように設定されていることが
好ましいが、清浄空気吹き出し中心軸と平行に設定され
ていてもよい。
【0051】図4は赤外線センサ8の視野を説明する概
略平面図である。
【0052】図4は2つの赤外線センサ8が設けられた
場合を示しており、両赤外線センサ8は、それぞれの視
野が互いに一部重複するように取付け位置、向きが設定
されている。なお、図4において、10aは蒲団を示
し、10bは就寝者を示している。
【0053】図5は赤外線センサ8の取付け状態の一例
を拡大して示す概略横断面図である。
【0054】ケーシング1の前面所定位置にW字状の凹
所1dを形成し、この凹所1dの、互いに離れる方向を
向く面の所定位置にそれぞれ赤外線センサ8を設けてい
る。そして、凹所1dの中央寄り所定位置に視野角制限
部材1eを設けているとともに、凹所1dの最も外側部
を視野角制限部材として機能させている。さらに、凹所
1dの全範囲を覆うようにメッシュ部材(焦電型赤外線
センサから見える領域と見えない領域とを持つ部材)1
fを設けている。したがって、赤外線センサ8として焦
電型のものを採用し、人が移動した場合には、人が放射
する赤外線が赤外線センサ8に入射されるとともに、メ
ッシュ部材1fによりチョッピングされた状態になるの
で、人が放射する赤外線に基づいて人を検出することが
できるとともに、検出感度を向上させることができる。
また、メッシュ部材1fに代えてフレネルレンズを採用
しても同様の作用を達成することができる。ただし、室
内の暖房器具など、赤外線を多く発生する他の外乱要因
を極力排除したい場合には、上述のような単なるメッシ
ュ部材1fか、もしくは赤外線センサ8の動作距離の短
いフレネルレンズを使用することが有効である。また、
レンズでなく、メッシュ部材1fを使用することによ
り、コストダウンも達成することができる。
【0055】また、赤外線センサ8の向き、視野角制限
部材の大きさ、取付け位置などにより視野を適宜設定す
ることが可能である。さらに、両赤外線センサ8を互い
に近接させて装着する構成とすれば、配線の短縮化、基
板の共通化などを達成することが可能になる。
【0056】図6は両赤外線センサ8からの出力信号に
基づく処理を行なう信号処理部の電気的構成の一例を示
す電気回路図である。
【0057】各赤外線センサ8に対して直列接続された
抵抗8aと、並列接続されたコンデンサ8bとにより各
赤外線センサ8にバイアスを供給し、各赤外線センサ8
からの出力信号を第1増幅回路8cにより増幅し、次い
で第2増幅回路8dによりさらに増幅して、信号処理部
としてのマイコン8eに供給している。このマイコン8
eは、両赤外線センサ8からの出力信号を増幅した信号
を入力として、必要な信号処理を行い、人検知信号を生
成するとともに、必要に応じて清浄空気吹き出し方向指
令信号を生成するものである。
【0058】上記の構成の空気清浄機の作用は次のとお
りである。
【0059】ファンモータ3を駆動してファン4を回転
させれば、プレフィルタ2を通して空気吸い込み口1a
から外部空気を吸引し、この吸引された空気を吐出す
る。この吐出空気は、空気流制御部材5によって清浄空
気吹き出し口1bの全範囲にわたってほぼ均一な流速に
なるように空気流が制御され、メインフィルタ6によっ
て、プレフィルタ2で除去されなかった汚染物質(アレ
ルゲンなど)を除去することにより、空気を十分に清浄
化する。
【0060】そして、十分に清浄化された清浄空気は、
清浄空気吹き出し口1bを通して吹き出される。この場
合において、清浄空気吹き出し口1bにおける清浄空気
の流れは、縦フラップ7a及び横フラップ7bによって
設定される。
【0061】また、以上の動作を行っている間に、両赤
外線センサ8は共に人検知動作を行って出力信号を出力
する。ここで、就寝者10bが一方の赤外線センサ8の
視野内に存在する場合には、該当する赤外線センサ8が
有意な出力信号を出力する反面、他方の赤外線センサ8
が非有意な出力信号を出力する。また、就寝者10bが
両赤外線センサ8の視野内に存在する場合には、両赤外
線センサ8が有意な出力信号を出力する。さらに、就寝
者10bが何れの赤外線センサ8の視野内にも存在しな
い場合には、両赤外線センサ8が非有意な出力信号を出
力する。
【0062】したがって、これらの各赤外線センサ8か
らの出力信号に基づいてマイコン8eにおいて人検知信
号を生成するとともに、該当する場合には、清浄空気吹
き出し方向指令信号を生成する。この清浄空気吹き出し
方向指令信号は、縦フラップ7aを動作させる縦フラッ
プ制御部に供給され、清浄空気が就寝者10bに向けて
吹き出されるように清浄空気吹き出し方向が制御され
る。
【0063】この結果、就寝者10bが寝返りをうって
清浄空気の吹き出し範囲の外に出た場合であっても、就
寝者10bの位置を検出して縦フラップ7aの向きを変
更して、就寝者10bの方向に清浄空気を吹き出すこと
ができる。
【0064】図7はこの発明の人検知装置を組み込んだ
空気清浄機の他の構成例を示す正面図、図8は赤外線セ
ンサ8の視野を説明する概略平面図である。
【0065】この空気清浄機が上記の空気清浄機と異な
る点は、赤外線センサ8および表示・操作部1cをケー
シング1の正面の側部所定位置に設けた点のみである。
【0066】したがって、この実施態様を採用した場合
には、赤外線センサ8および表示・操作部1cの取付け
位置を変更することにより、ケーシング1の全高を低く
することができるほか、前記実施態様と同様の作用を達
成することができる。
【0067】図9はこの発明の人検知装置を組み込んだ
空気清浄機のさらに他の構成例を示す正面図、図10は
中央横断面図である。
【0068】この空気清浄機が図1の空気清浄機と異な
る点は、赤外線センサ8を清浄空気吹き出し口1bの中
央部に設けた点のみである。
【0069】この実施態様を採用した場合には、清浄空
気の吹き出し速度が清浄空気吹き出し口1bの中央部が
弱く、空気清浄に貢献が小さいのであるから、図1の実
施態様の作用に加え、空気清浄作用を損なうことなく、
ケーシング1の正面形状を小型化することができる。
【0070】図11は赤外線センサ8の他の装着例を示
す正面図、図12は平面図、図13は側面図である。
【0071】この装着例においては、ケーシング1の所
定位置に支持ボルト部材8fを介して基板8gを取付
け、この基板8gの所定位置に赤外線センサ8を取付
け、赤外線センサ8を包囲するように視野角制限部材8
hを取付け、視野角制限部材8hの先端部にメッシュ部
材8iを取付けている。なお、基板8gには、信号処理
部も設けられている。もちろん、メッシュ部材8iに代
えてフレネルレンズを設けることが可能である。
【0072】したがって、視野角制限部材8hの高さを
変更するだけで簡単に視野角を変更することができる。
【0073】次いで、前記マイコン8eにおける処理を
説明する。なお、以下の説明は、赤外線センサ8とし
て、焦電型赤外線センサを採用した場合を例にとって説
明する。
【0074】赤外線センサ8として焦電型赤外線センサ
を採用した場合には、人が動くたびに出力電圧が変化す
る。そして、このときの振幅は、人の動きの程度や視野
角内での人の位置をある程度反映するものであると考え
られる。すなわち、動きが大きいほど、また焦電型赤外
線センサ8の正面に近いほど、振幅が大きくなると考え
られる。
【0075】このような点を考慮し、かつ両焦電型赤外
線センサ8の視野が互いにずれているのであるから、人
が両焦電型赤外線センサ8の視野の重複部分の中央に存
在する場合、両焦電型赤外線センサ8の視野の外部に存
在する場合を除いて、両焦電型赤外線センサ8からの出
力信号が互いに異なることになる。したがって、両焦電
型赤外線センサ8からの出力信号を入力とするマイコン
8eにおいて両出力信号の大小を判定することにより、
人がどの方向に存在するのかをある程度の精度で検出
し、人検出信号を生成することができる。
【0076】もちろん、何れかの焦電型赤外線センサ8
のみが有意な出力信号を出力する場合には、マイコン8
eにおいてこの状態を検出することにより、人が該当す
る焦電型赤外線センサ8のみの視野内に存在することを
検出し、人検出信号を生成することができる。
【0077】さらに、人の手、指などのみが動いた場合
であっても、該当する焦電型赤外線センサ8が有意な出
力信号を出力する。しかし、このような場合には、就寝
者10bは実質的に動いていないのであり、しかも、焦
電型赤外線センサ8からの出力信号が十分に小さいので
あるから、マイコン8eにおいて全ての焦電型赤外線セ
ンサ8からの出力信号が所定の閾値よりも小さいか否か
を判定し、全ての焦電型赤外線センサ8からの出力信号
が所定の閾値よりも小さいと判定されたことに応答し
て、人の位置が変化していないことを示す人検出信号を
生成することが好ましく、誤検出を防止することができ
る。
【0078】さらにまた、焦電型赤外線センサ8からの
出力信号を数値化して大小を判定することもできる。さ
らに詳細に説明する。
【0079】例えば、図14に示すような原信号におい
て、黒丸で示すように計測点が与えられた場合には、表
1に示すように、計測値が得られる。そして、隣り合う
計測値どうしの差の絶対値を算出して、所定期間分の差
の絶対値の総和を算出することにより、焦電型赤外線セ
ンサ8からの出力信号を数値化する。
【0080】
【表1】 そして、このようにして得られた数値どうしの大小を判
定する。ただし、差の絶対値の総和を算出する代わり
に、所定期間分の計測値から最大値および最小値を抽出
し、最大値と最小値との差を算出することにより数値化
を達成することも可能である。
【0081】図15は人検知装置の処理の一実施態様を
詳細に説明するフローチャートである。
【0082】ステップSP1において、両焦電型赤外線
センサ8A、8Bの出力信号(出力電圧)sa、sbを
計測し、ステップSP2において、各焦電型赤外線セン
サの直前の出力信号との差の絶対値を算出し、ステップ
SP3において、算出した差の絶対値をデータ配列Dに
時系列的に格納し、ステップSP4において、最新の所
定期間(例えば、最新の1秒間)に両焦電型赤外線セン
サ8A、8B共に反応していないか否か(両焦電型赤外
線センサ8A、8Bの出力信号sa、sbが全て0であ
るか否か)を判定する。そして、最新の所定期間に両焦
電型赤外線センサ8A、8B共に反応していないと判定
された場合には、ステップSP5において、所定個数以
上のデータ(例えば、3秒間に得られる個数以上のデー
タ)を連続で格納しているか否かを判定する。そして、
所定個数以上のデータを連続で格納していると判定され
た場合には、ステップSP6において、最新の所定個数
のデータの総和Sa、Sbを算出し、ステップSP7に
おいて、焦電型赤外線センサ8A、8Bそれぞれの総和
Sa、Sbの少なくとも一方が所定の閾値(例えば、1
00mV)以上であるか否かを判定する。そして、焦電
型赤外線センサ8A、8Bそれぞれの総和Sa、Sbの
少なくとも一方が所定の閾値以上であると判定された場
合には、ステップSP8において、位置判別処理を行
い、ステップSP9において、データ配列Dの内容をク
リアし、再びステップSP1の処理を行なう。
【0083】ステップSP4において最新の所定期間に
両焦電型赤外線センサ8A、8Bの少なくとも一方が反
応していると判定された場合には、そのままステップS
P1の処理を行なう。
【0084】ステップSP5において所定個数未満のデ
ータしか格納していないと判定された場合、ステップS
P7において焦電型赤外線センサ8A、8Bそれぞれの
総和Sa、Sbの双方が所定の閾値未満であると判定さ
れた場合には、そのままステップSP9の処理を行な
う。
【0085】図16は図15のフローチャートのステッ
プSP8の処理を詳細に説明するフローチャートであ
る。なお、図16のフローチャートの処理は、蒲団10
aのほぼ全範囲を図17に示すように5つの領域に区分
し、敷布団の端部から40cm離れた位置であって、高
さが50cmの位置に焦電型赤外線センサ8A、8Bを
斜め下向きに設置して、人が中央領域、右中間領域、右
領域、左中間領域、左領域の何れの領域に存在するかを
検出する処理である。なお、室温は約23℃に設定して
いる。
【0086】ステップSP1において、算出された総和
Sa、Sbの大小を判定し、Sa≧Sbであると判定さ
れた場合には、ステップSP2において、総和Sa、S
bの比率R1=Sa/Sbを算出し、ステップSP3に
おいて、比率R1が第1の所定値(例えば、2.5)以
下であるか否かを判定し、比率R1が第1の所定値以下
であると判定された場合には、ステップSP4におい
て、人が中央領域に存在することを示す判別結果(人検
知結果)を得る。
【0087】ステップSP3において比率R1が第1の
所定値よりも大きいと判定された場合には、ステップS
P5において、比率R1が第2の所定値(例えば、1
0.0)以下であるか否かを判定し、比率R1が第2の
所定値以下であると判定された場合には、ステップSP
6において、人が左中間領域に存在することを示す判別
結果(人検知結果)を得る。逆に、ステップSP5にお
いて比率R1が第2の所定値よりも大きいと判定された
場合には、ステップSP7において、人が左領域に存在
することを示す判別結果(人検知結果)を得る。
【0088】ステップSP1においてSa<Sbである
と判定された場合には、ステップSP8において、総和
Sa、Sbの比率R2=Sb/Saを算出し、ステップ
SP9において、比率R2が第1の所定値(例えば、
2.5)以下であるか否かを判定し、比率R2が第1の
所定値以下であると判定された場合には、ステップSP
10において、人が中央領域に存在することを示す判別
結果(人検知結果)を得る。
【0089】ステップSP9において比率R2が第1の
所定値よりも大きいと判定された場合には、ステップS
P11において、比率R2が第2の所定値(例えば、1
0.0)以下であるか否かを判定し、比率R2が第2の
所定値以下であると判定された場合には、ステップSP
12において、人が右中間領域に存在することを示す判
別結果(人検知結果)を得る。逆に、ステップSP11
において比率R2が第2の所定値よりも大きいと判定さ
れた場合には、ステップSP13において、人が右領域
に存在することを示す判別結果(人検知結果)を得る。
【0090】図18は図16のフローチャートの処理に
より得た人検知結果に基づいて清浄空気吹き出し方向を
制御した場合に、制御された清浄空気吹き出し方向を表
示するようにした空気清浄機の一例を示す正面図、図1
9は要部拡大図である。
【0091】この空気清浄機は、ケーシング1の前面の
中央部に清浄空気吹き出し口1bを有しているととも
に、前面の下部に表示・操作部1cを有し、さらに、前
面の上部の中央部に赤外線センサ8を有しているととも
に、赤外線センサ8の向かって左側に風向表示部1gを
有している。そして、この風向表示部1gは、清浄空気
の吹き出し方向を示す表示を有しているとともに、5つ
のLED1g1〜1g5を有している。
【0092】したがって、どのLEDが点灯しているか
に基づいて清浄空気の吹き出し方向を簡単に認識するこ
とができる。
【0093】図20は図16のフローチャートの処理に
より得た人検知結果に基づいて清浄空気吹き出し方向を
制御した場合に、制御された清浄空気吹き出し方向を表
示するようにした空気清浄機の他の例を示す要部正面図
である。
【0094】この空気清浄機は、図18の空気清浄機と
異なり、赤外線センサ8と清浄空気吹き出し口1bとの
間に、風向表示部1gを構成する5つのLED1g1〜
1g5を有している。
【0095】したがって、この場合にも、どのLEDが
点灯しているかに基づいて清浄空気の吹き出し方向を簡
単に認識することができる。
【0096】ただし、清浄空気の吹き出し方向をLED
により表示する代わりに、検出された人の位置をLED
により表示することも可能である。
【0097】なお、以上の各実施態様においては、赤外
線センサ8として2つの焦電型赤外線センサを採用した
場合について説明したが、サーモパイルセンサなどの赤
外線センサを採用することが可能であるほか、赤外線セ
ンサの数を3つ以上とすることが可能であり、さらに、
各赤外線センサの視野を部分的に重複させる代わりに、
全く重複しないようにすることが可能であり、その他、
この発明の要旨を変更しない範囲内において種々の設計
変更を施すことが可能である。
【0098】
【発明の効果】請求項1の発明は、複数の赤外線センサ
手段からの出力信号に基づいて、各赤外線センサ手段単
独の視野内に人が存在するか、全ての赤外線センサ手段
の視野外に人が存在するかなどを検出することができ、
ひいては、ある程度の精度で人の位置を検出することが
できるという特有の効果を奏する。
【0099】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、複数の赤外線センサ手段の視野が重複する範囲に人
が存在するかをも検出できるという特有の効果を奏す
る。
【0100】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の効果に加え、各赤外線センサ手段の視野方向を設定
することができるという特有の効果を奏する。
【0101】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
の何れかの効果に加え、人の相対位置検出可能範囲を設
定することができるという特有の効果を奏する。
【0102】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
の何れかの効果に加え、人の相対位置検出可能範囲を設
定することができるという特有の効果を奏する。
【0103】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
の何れかの効果に加え、配線の短縮、基板の共通化を達
成することができ、ひいては、耐ノイズ性、製作容易性
を向上させることができるという特有の効果を奏する。
【0104】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
の何れかの効果に加え、人の相対位置検出精度を高める
ことができるという特有の効果を奏する。
【0105】請求項8の発明は、請求項7の効果に加
え、1つの赤外線センサ手段のみの視野内に人が存在す
ることを確実に検出することができるという特有の効果
を奏する。
【0106】請求項9の発明は、請求項7または請求項
8の効果に加え、手、指などのみの僅かな動きによる誤
検出を防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0107】請求項10の発明は、請求項7から請求項
9の何れかの効果に加え、人の相対位置検出精度をさら
に高めることができるという特有の効果を奏する。
【0108】請求項11の発明は、請求項7から請求項
10の何れかの効果に加え、出力信号のレベルが低い場
合であっても、人の相対位置検出精度を高めることがで
きるという特有の効果を奏する。
【0109】請求項12の発明は、請求項7から請求項
10の何れかの効果に加え、差を算出するだけの簡単な
処理を行なうことにより、人の相対位置検出精度を高め
ることができるという特有の効果を奏する。
【0110】請求項13の発明は、請求項7から請求項
12の何れかの効果に加え、人が動いている間の判定手
段による処理を省略して、演算負荷を低減することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0111】請求項14の発明は、請求項7から請求項
13の何れかの効果に加え、人が移動した後の最終的な
位置を確実に検出することができるという特有の効果を
奏する。
【0112】請求項15の発明は、請求項7から請求項
14の何れかの効果に加え、瞬間的な動きの影響を排除
して人の位置を精度よく検出することができるという特
有の効果を奏する。
【0113】請求項16の発明は、請求項7から請求項
10、請求項13から請求項15の何れかの効果に加
え、人検出感度の向上を達成することができるという特
有の効果を奏する。
【0114】請求項17の発明は、請求項11から請求
項16の何れかの効果に加え、人検出感度の向上を達成
することができるという特有の効果を奏する。
【0115】請求項18の発明は、請求項17の効果に
加え、焦電型赤外線センサの動作距離の延伸作用を持つ
ものを採用する場合と比較して、コストダウンを達成で
きるとともに、遠方に存在する赤外線発生源からの赤外
線の検出を防止して外乱を抑制することができるという
特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気清浄機の一実施態様を示す正面
図である。
【図2】同上の中央横断面図である。
【図3】縦フラップの向きを変化させるための機構(縦
フラップ制御部)の一例を概略的に示す斜視図である。
【図4】赤外線センサの視野を説明する概略平面図であ
る。
【図5】赤外線センサの取付け状態の一例を拡大して示
す概略横断面図である。
【図6】両赤外線センサからの出力信号に基づく処理を
行なう信号処理部の電気的構成の一例を示す電気回路図
である。
【図7】この発明の空気清浄機の他の実施態様を示す正
面図である。
【図8】赤外線センサの視野を説明する概略平面図であ
る。
【図9】この発明の空気清浄機のさらに他の実施態様を
示す正面図である。
【図10】同上の中央横断面図である。
【図11】赤外線センサの他の装着例を示す正面図であ
る。
【図12】同上の平面図である。
【図13】同上の側面図である。
【図14】原信号の一例を示す図である。
【図15】人検知装置の処理の一例を詳細に説明するフ
ローチャートである。
【図16】図15のフローチャートのステップSP8の
処理を詳細に説明するフローチャートである。
【図17】蒲団のほぼ全範囲を5つの領域に区分した状
態を示す図である。
【図18】図16のフローチャートの処理により得た人
検知結果に基づいて清浄空気吹き出し方向を制御した場
合に、制御された清浄空気吹き出し方向を表示するよう
にした空気清浄機の一例を示す正面図である。
【図19】同上の要部拡大図である。
【図20】図16のフローチャートの処理により得た人
検知結果に基づいて清浄空気吹き出し方向を制御した場
合に、制御された清浄空気吹き出し方向を表示するよう
にした空気清浄機の他の例を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1e、8h 視野角制限部材 1f メッシュ部材 7c 操作用駆動軸 7d モータ 7e 出力軸 7f カム部材 7g カム部材 7h 連結部材 7i 連結部材 8e マイコン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水平方向の視野が互いに異な
    る複数の赤外線センサ手段(8)と、複数の赤外線セン
    サ手段(8)からの出力信号を入力として出力信号どう
    しを比較し、比較結果から、赤外線センサ手段(8)を
    基準とする人(10b)の相対位置を示す位置検出信号
    を出力する相対位置検出手段(8e)とを含むことを特
    徴とする人検知装置。
  2. 【請求項2】 前記赤外線センサ手段(8)は、複数の
    赤外線センサ手段(8)どうしの水平方向の視野が互い
    に部分的に重複させられたものである請求項1に記載の
    人検知装置。
  3. 【請求項3】 前記各赤外線センサ手段(8)は、仮想
    的な基準面に対する相対的設置角度を設定することによ
    り、視野方向が設定されるものである請求項1または請
    求項2に記載の人検知装置。
  4. 【請求項4】 人の相対位置検出可能範囲を設定すべ
    く、各赤外線センサ手段(8)の視野内に設けられた遮
    光部材(1e)(8h)をさらに含む請求項1から請求
    項3の何れかに記載の人検知装置。
  5. 【請求項5】 前記赤外線センサ手段(8)は、人の相
    対位置検出可能範囲を設定すべく、各赤外線センサ手段
    (8)の視野方向が変更可能なものである請求項1から
    請求項4の何れかに記載の人検知装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の赤外線センサ手段(8)は、
    互いに近接する位置に配置されている請求項1から請求
    項5の何れかに記載の人検知装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の赤外線センサ手段(8)から
    の出力信号を入力とし、出力信号どうしの大小を判定し
    て人の相対位置を示す人検知信号を出力する判定手段
    (8e)をさらに含む請求項1から請求項6の何れかに
    記載の人検知装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段(8e)は、1つの赤外線
    センサ手段(8)のみが有意な出力信号を出力したこと
    に応答して、該当する赤外線センサ手段(8)のみの視
    野内に人が存在することを示す人検知信号を出力するも
    のである請求項7に記載の人検知装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段(8e)は、全ての赤外線
    センサ手段(8)からの出力信号が所定の閾値よりも小
    さいことに応答して、新たな人検知信号の出力を行なわ
    ないものである請求項7または請求項8に記載の人検知
    装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段(8e)は、前記複数の
    赤外線センサ手段(8)からの出力信号を入力として、
    出力信号どうしの比率を算出し、算出された比率から人
    が存在する方向を示す人検知信号を出力するものである
    請求項7から請求項9の何れかに記載の人検知装置。
  11. 【請求項11】 前記赤外線センサ手段(8)は、焦電
    型赤外線センサであり、前記判定手段(8e)は、焦電
    型赤外線センサからの出力信号を周期的に取り込み、最
    新の出力信号と直前の出力信号との差の絶対値を、所定
    の期間内において累積し、累積値から人検知信号を得て
    出力するものである請求項7から請求項10の何れかに
    記載の人検知装置。
  12. 【請求項12】 前記赤外線センサ手段(8)は、焦電
    型赤外線センサであり、前記判定手段(8e)は、焦電
    型赤外線センサからの出力信号を周期的に取り込み、所
    定の期間内における最大の出力信号と最小の出力信号と
    の差を算出し、算出された差から人検知信号を得て出力
    するものである請求項7から請求項10の何れかに記載
    の人検知装置。
  13. 【請求項13】 前記判定手段(8e)は、前記赤外線
    センサ手段(8)の少なくとも1つから有意な出力信号
    が所定時間以上継続して出力されたことに応答して、新
    たな人検知信号を出力するものである請求項7から請求
    項12の何れかに記載の人検知装置。
  14. 【請求項14】 前記判定手段(8e)は、前記赤外線
    センサ手段(8)からの出力信号のうち、時間的に最新
    の所定期間分のものから人検知信号を出力するものであ
    る請求項7から請求項13の何れかに記載の人検知装
    置。
  15. 【請求項15】 前記判定手段(8e)は、前記全ての
    赤外線センサ手段(8)から非有意な出力信号が所定時
    間以上継続したことを条件として、人検知信号を出力す
    るものである請求項7から請求項14の何れかに記載の
    人検知装置。
  16. 【請求項16】 前記赤外線センサ手段(8)は、焦電
    型赤外線センサである請求項1から請求項10、請求項
    13から請求項15の何れかに記載の人検知装置。
  17. 【請求項17】 前記焦電型赤外線センサ(8)の視野
    をカバーすべく、この視野内において焦電型赤外線セン
    サ(8)への赤外線の入射を許容する領域と赤外線の入
    射を阻止する領域とを持つ部材(1f)をさらに有して
    いる請求項11から請求項16の何れかに記載の人検知
    装置。
  18. 【請求項18】 前記部材(1f)は、焦電型赤外線セ
    ンサ(8)の動作距離の延伸作用を持たないものである
    請求項17に記載の人検知装置。
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