JP2000034899A - 地下構造物施工用鉄筋支持金具 - Google Patents

地下構造物施工用鉄筋支持金具

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JP2000034899A
JP2000034899A JP10202972A JP20297298A JP2000034899A JP 2000034899 A JP2000034899 A JP 2000034899A JP 10202972 A JP10202972 A JP 10202972A JP 20297298 A JP20297298 A JP 20297298A JP 2000034899 A JP2000034899 A JP 2000034899A
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operating rod
rod
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underground structure
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JP10202972A
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Akihiko Saito
昭彦 斉藤
Akira Shirato
明 白戸
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HOKKOSHA KK
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HOKKOSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネルなどの地下構造物の施工の際に用い
る鉄筋支持金具であって、防水性及び鉄筋の支持機能を
充分に確保するとともに、コスト低減及び作業性を向上
させた鉄筋支持金具を提供する。 【解決手段】 垂直の基板11の両側端を屈曲して、対
向コ形断面の係止部12を形成したベース金具10と、
前記係止部に係止しうる左右1対の蝶番片21、22を
備える蝶番状係止部材20とよりなり、前記各蝶番片の
前面に、蝶番を開閉するための操作杆24を、その少な
くとも一方を着脱自在として突設させた地下構造物施工
用鉄筋支持金具であって、防水シート50の一部をベー
ス金具10の奥部へ食い込ませてから、蝶番片を折曲げ
状態として、ベース金具の係止部へ嵌入させ、フック状
保持具27を回転させて、他方の操作杆の支持体26へ
係止させれば、防水シートは、穿孔を要せず固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、河川、
港湾、又は建築等の工事における地下構造物のコンクリ
ート施工時において、鉄筋を地下構造物の壁面に固定す
る支持金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下構造物例えばトンネル工事に
おいては、地山にトンネルを穿削した後、その内面に、
1次覆工コンクリートを吹付けて施工し、次いで、その
表面に非通水性の防水シートを、その適所に釘止めする
ことにより貼設し、その後、防水シートの一部に穿孔
し、そこに鉄筋支持部材を位置させ、1次覆工コンクリ
ートより露呈させた支保工に溶接等により固着し、その
前方にコンクリート型枠を構築し、次いで、防水シート
とコンクリート型枠との間に、2次覆工用のコンクリー
トを打設していた。
【0003】しかし、かかる施工方法では、防水シート
の穿孔部分にシール材を介在させても、漏水を充分に防
止することは困難であり、地山からの湧水が、2次覆工
コンクリート側に浸出し、トンネル内の路面や、コンク
リート層へ浸透した湧水の凍結に伴う膨脹によるコンク
リート層の破壊等の原因となっている。
【0004】そのため、防水シートに穿孔することな
く、鉄筋を支持する技術が、特開平9−4394号公報
において提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の公開公報で開示
されている技術によると、簡易な作業で、防水シートを
1次覆工の表面に貼着することができ、2次覆工を施し
てトンネルを形成した後のトンネルの防水性を、極めて
良好に保ちうるものと期待される。
【0006】本発明は、この技術の改良に係わるもので
あり、防水性及び鉄筋の支持機能を充分に確保しなが
ら、使用部材の節減によるコスト低減をはかるととも
に、作業性を一層向上させた、地下構造物施工用鉄筋支
持金具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 垂直の基板の両側端を折り返して、互いに内方を
向く係止部を形成したベース金具と、前記係止部に係止
しうる左右1対の蝶番片を備える蝶番状係止部材とより
なり、前記各蝶番片の前面に、蝶番を開閉するための操
作杆を、その少なくとも一方を着脱自在として突設す
る。
【0008】(2) 上記(1)項において、両操作杆の間
に掛架されて、左右の蝶番片を展開状態に固定保持する
保持具を設ける。
【0009】(3) 上記(1)または(2)項において、各
蝶番片の前面に、操作杆のための支持体を設け、かつ該
支持体とそれに対応する操作杆の一方にめねじを、同じ
く他方にこのめねじに螺合しうるおねじを設けることに
より、操作杆を支持体に着脱自在に取付ける。
【0010】(4) 上記(1)または(2)項において、各
蝶番片の前面に、操作杆のための支持体を設け、操作杆
を支持体に嵌合することによって、着脱自在に取付け
る。
【0011】(5) 上記(4)項において、蝶番片におけ
る操作杆取付用支持体と、操作杆とのいずれか一方を筒
状、他方をこれに嵌合しうる棒状とし、筒状のものの嵌
合端部より、軸線方向を向く切欠溝を設けるとともに、
その奥端に直交する係止部を設け、かつ棒状のものの要
所に側方へ突出する係止ピンを設け、両支持体を嵌合さ
せた際、前記係止ピンが前記切欠溝内を移動して、その
奥端の係止部に係合しうるようにする。
【0012】(6) 上記(2)〜(5)項のいずれかにおい
て、保持具を、一方の操作杆の支持体または操作杆に枢
着され、かつ他方の操作杆の支持杆または操作杆に係止
するフックとする。
【0013】(7) 上記(2)〜(5)項のいずれかにおい
て、保持具を、各操作杆またはその支持体に嵌合係止し
うる係合凹孔を備えるものとする。
【0014】(8) 上記(2)〜(5)項のいずれかにおい
て、保持具を、両操作杆またはその支持体に被嵌しうる
環状のものとする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図1〜
図3を参照しながら説明する。図1は、請求項1記載の
発明を具体化した実施例の前方斜視図である。
【0016】本発明の地下構造物施工用鉄筋支持金具
(以下、鉄筋支持金具と称する)は、平板からなる方形の
垂直の基板(1)の両側端を、前方および内方へ2度直角
に屈曲することにより折り返して形成した、対向コ形断
面の係止部(12)(12)を両側に有するベース金具(10)と、
180°に開いた際に、前記係止部(12)に係止しうる蝶番
状係止部材(20)とによりなっている。
【0017】蝶番状係止部材(20)は、2枚の方形の蝶番
片(21)(22)の近接端縁同士を、上下方向を向く枢軸(23)
をもって枢着し、かつ各蝶番片(21)(22)の前面のほぼ中
央部に、それぞれ蝶番を開閉するための前方を向く操作
杆(24)(25)を、少なくともその一方を着脱自在として突
設して構成されている。本実施例においては、両方の操
作杆(24)(25)を、ともに着脱自在としてある。
【0018】操作杆(24)(25)を着脱自在とする代表的な
具体的態様は、請求項2記載のように、一方の蝶番片(2
2)の前面中央部に、前方を向く短寸のめねじ筒からなる
支持体(26)を止着し、これに、対応する操作杆(25)の基
部に刻設したおねじ(27)を螺合するもの、あるいは請求
項3記載のように、一方の蝶番片(21)の前面中央部に短
寸の突軸からなる支持体(28)を止着し、これに、筒体と
した操作杆(24)の基部を嵌合するものなどがあげられ
る。
【0019】上記した後者の態様によって取付ける場合
に、操作杆(24)が突軸からなる支持体(28)から不本意に
抜け外れるのを防止するためには、請求項4記載のよう
に、蝶番片(21)における筒体からなる操作杆(24)の基端
から、軸線方向を向く切欠溝(24a)を刻設するととも
に、その前端に直角方向を向く係止部(24b)を設け、か
つ突軸からなる支持体(28)の側面要所に、側方を向く係
止ピン(28a)を設け、操作杆(24)を突軸(28)に嵌挿し
て、円周方向にやや回転させることにより、係止ピン(2
8a)が切欠溝(24a)の前端の係止部(24b)に係止するよう
にするのがよい。
【0020】なお、上記操作杆(24)(25)と支持体(26)(2
8)のおすめすの関係を、上記したのと逆としてもよいこ
とは言うまでもない。
【0021】両操作杆(24)(25)の間に掛架して、蝶番片
(21)(22)を展開状態に固定保持する保持体(29)の一例と
しては、請求項5記載のように、突軸からなる一方の支
持体(28)に枢着され、めねじ筒からなる他方の支持体(2
6)に嵌合係止しうるようにしたフックがあげられる。な
お、このフックは、いずれかの操作杆(24)(25)またはそ
の支持体に枢着してもよい。
【0022】図2は、図1に示す鉄筋支持金具における
蝶番状係止部材(20)を、ベース金具(10)から取りはずす
状態を示す平面図であある。
【0023】フック状保持具(27)を回転させて係止を解
き、操作杆(24)(25)を左右に拡開させると、ベース金具
(10)の蝶番片(21)(22)が折曲げ状態となり、容易にベー
ス金具(10)から取りはずすことができる。
【0024】図3は、本発明の鉄筋支持金具の使用状態
を示す平面図である。地山に穿削したトンネルの表面に
吹付け施工した1次覆工コンクリート(30)より露呈する
支保工(40)に、溶接等により本発明の鉄筋支持金具のベ
ース金具(10)を固着する。
【0025】次いで、防水シート(50)の一部をベース金
具(10)の奥部へ食い込ませてから、蝶番片(21)(22)をや
や折曲げ状態として、ベース金具(10)の係止部(11)(11)
へ嵌入させ、フック状保持具(27)を回転させて、他方の
支持体(26)へ係止させれば、防水シート(50)は、穿孔を
要せず容易に固定される。
【0026】次いで、2本の操作杆(24)(25)のうちの一
方(24)を、支持体(26)または(28)から取りはずし、他方
の操作杆(25)の先端部をもって、鉄筋(60)を支持させ
る。鉄筋(60)を支持する操作杆(25)の先端部(25a)は、
鉤状などに折り曲げておき、鉄筋の脱落防止を図るのが
望ましい。必要に応じて、2本の操作杆で鉄筋を支持す
ることもできる。
【0027】なお、図1に示すように、ベース金具(10)
の基板(11)の上下の端部、特に下端部の一部または全部
を、前方に突出させて位置決め用突起部(12)を形成して
おくと、この位置決め用突起部(12)により、防水シート
(50)を鉄筋支持金具(1)に固定する際に、蝶番片(21)(2
2)の位置決めが容易となり、特に防水シート(50)が不透
明な場合に有用である。
【0028】図4、図5は、それぞれ、蝶番保持具(29)
の別の態様を示すもので、図4は、両端部下側に、それ
ぞれ別の支持体(26)(28)に係止しうる係合凹孔(29a)(29
b)を設けたもの、図5は、両操作杆(23)(24)に被嵌され
る環状のものである。上記保持具(26)は、支持体(26)(2
8)に代えて、操作杆(24)(25)に直接係止させてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、次のような特有の効果を奏す
る。 (1) 請求項1記載の本発明の鉄筋支持金具によると、
防水シートに穿孔することなく、鉄筋を支持できるた
め、防水性に優れるばかりでなく、蝶番を開閉する操作
杆の少なくとも一方を着脱自在としたため、作業性の向
上と、使用部材の節減化によるコストの低減をはかるこ
とができる。
【0030】すなわち、本発明の鉄筋支持金具を用いて
防水シートを張設した後、鉄筋を支持させるまでは、着
脱自在に構成した操作杆をその支持体から取りはずして
おくことができ、従来のもののように、操作杆が突出し
ていることに伴う作業性の低下が防止される。
【0031】更に、一般に鉄筋の支持は、片方の操作杆
で充分に実施することができ、他方の着脱自在の操作杆
は、防水シートを張設後は、支持体から取りはずして、
他の個所の鉄筋支持金具による防水シートの張設に繰り
返して用いることができるため、使用部材の節減化によ
るコスト低減をはかることができる。
【0032】(2) 請求項2以下のように構成すること
により、操作杆を容易に着脱自在とし、また操作杆の支
持体からの脱落を防止することができる。
【0033】(3) 請求項4のように構成することによ
り、操作杆を支持体に能率的に着脱することができ、着
脱時の作業性の向上がはかれる。
【0034】(4) 請求項6〜8のように構成すると、
蝶番を展開状態に固定する作業が容易となる。特に、請
求項6のように構成すると、蝶番保持具の紛失が防止さ
れ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋支持金具の実施例を示す前方斜視
図である。
【図2】図1に示す鉄筋支持金具の蝶番状係止部材をベ
ース金具から取りはずす状態を示す平面図である。
【図3】図1に示す鉄筋支持金具の使用状態を示す平面
図である。
【図4】蝶番保持金具の別の態様を示す正面図である。
【図5】蝶番保持金具のさらに別の態様を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
(10)ベース金具 (11)基板 (11a)位置決め用突起部 (12)係止部 (20)蝶番状係止部材 (21)(22)蝶番片 (23)枢軸 (24)操作杆 (24a)切欠溝 (24b)係止部 (25)操作杆 (26)めねじ筒からなる支持体 (27)おねじ (28)突軸からなる支持体 (28a)係止ピン (29)保持具(フック) (29a)係合凹孔 (30)1次覆工コンクリート (40)支保工 (50)防水シート (60)鉄筋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直の基板の両側端を折り返して、互い
    に内方を向く係止部を形成したベース金具と、前記係止
    部に係止しうる左右1対の蝶番片を備える蝶番状係止部
    材とよりなり、前記各蝶番片の前面に、蝶番を開閉する
    ための操作杆を、その少なくとも一方を着脱自在として
    突設したことを特徴とする地下構造物施工用鉄筋支持金
    具。
  2. 【請求項2】 両操作杆の間に掛架されて、左右の蝶番
    片を展開状態に固定保持する保持具を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の地下構造物施工用鉄筋支持金具。
  3. 【請求項3】 各蝶番片の前面に、操作杆のための支持
    体を設け、かつ該支持体とそれに対応する操作杆の一方
    にめねじを、同じく他方にこのめねじに螺合しうるおね
    じを設けることにより、操作杆を支持体に着脱自在に取
    付けた請求項1または2記載の地下構造物施工用鉄筋支
    持金具。
  4. 【請求項4】 各蝶番片の前面に、操作杆のための支持
    体を設け、操作杆を支持体に嵌合することによって、着
    脱自在に取付けた請求項1または2記載の地下構造物施
    工用鉄筋支持金具。
  5. 【請求項5】 蝶番片における操作杆取付用支持体と、
    操作杆とのいずれか一方を筒状、他方をこれに嵌合しう
    る棒状とし、筒状のものの嵌合端部より、軸線方向を向
    く切欠溝を設けるとともに、その奥端に直交する係止部
    を設け、かつ棒状のものの要所に側方へ突出する係止ピ
    ンを設け、両支持体を嵌合させた際、前記係止ピンが前
    記切欠溝内を移動して、その奥端の係止部に係合しうる
    ようにした請求項4記載の地下構造物施工用鉄筋支持金
    具。
  6. 【請求項6】 保持具が、一方の操作杆の支持体または
    操作杆に枢着され、かつ他方の操作杆の支持杆または操
    作杆に係止するフックである請求項2〜5のいずれかに
    記載の地下構造物施工用鉄筋支持金具。
  7. 【請求項7】 保持具が、各操作杆またはその支持体に
    嵌合係止しうる係合凹孔を備えてなる請求項2〜5のい
    ずれかに記載の地下構造物施工用鉄筋支持金具。
  8. 【請求項8】 保持具が、両操作杆またはその支持体に
    被嵌しうる環状のものである請求項2〜5のいずれかに
    記載の地下構造物施工用鉄筋支持金具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041726A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Hks:Kk 地下構造物施工用鉄筋支持金具
KR101162276B1 (ko) 2012-01-12 2012-07-04 주식회사 세안 철근 처짐 방지 기능을 갖는 터널지지용 강지보를 이용한 터널 시공방법
JP2019218724A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 株式会社トーキンオール 鉄筋支持金具

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