JP2000033572A - リング状砥石の取付台座 - Google Patents
リング状砥石の取付台座Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】リング状砥石の内周面を強制的に洗浄して、リ
ング状砥石による加工中に発生するスラッジを砥石外へ
確実に排除できるようにする。 【解決手段】一方の端面に研削用のリング状砥石12を
装着し、他方の端面に回転駆動軸を装着して、リング状
砥石12の端面で被加工面14aを精密平面研磨するた
めのリング状砥石の取付台座11であって、研削液を取
付台座11を貫通してリング状砥石12内部へ供給する
ノズル孔16と、このノズル孔16からリング状砥石1
2内部へ送り込まれた研削液をリング状砥石12の内周
面12aに拡散させるためのラッパ形状の案内部材17
とを備え、ノズル孔16は取付台座11の外周面11a
からリング状砥石取付面側の端面11bに向かって傾斜
状に貫通すると共に、ノズル孔16の外周面11a側の
開口部16aは、前記端面11b側の開口部16bより
もリング状砥石12の回転方向側に位相をずらして位置
している。
ング状砥石による加工中に発生するスラッジを砥石外へ
確実に排除できるようにする。 【解決手段】一方の端面に研削用のリング状砥石12を
装着し、他方の端面に回転駆動軸を装着して、リング状
砥石12の端面で被加工面14aを精密平面研磨するた
めのリング状砥石の取付台座11であって、研削液を取
付台座11を貫通してリング状砥石12内部へ供給する
ノズル孔16と、このノズル孔16からリング状砥石1
2内部へ送り込まれた研削液をリング状砥石12の内周
面12aに拡散させるためのラッパ形状の案内部材17
とを備え、ノズル孔16は取付台座11の外周面11a
からリング状砥石取付面側の端面11bに向かって傾斜
状に貫通すると共に、ノズル孔16の外周面11a側の
開口部16aは、前記端面11b側の開口部16bより
もリング状砥石12の回転方向側に位相をずらして位置
している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング状砥石の取付
台座、詳しくは特に超仕上と呼ばれる精密加工の分野に
おいて、加工中にリング状砥石の内周面に堆積する砥石
カス、切粉などのスラッジを強制的な手段で確実に排除
することにより、被加工面の面粗度を高精度に安定して
維持するリング状砥石の取付台座に関するものである。
台座、詳しくは特に超仕上と呼ばれる精密加工の分野に
おいて、加工中にリング状砥石の内周面に堆積する砥石
カス、切粉などのスラッジを強制的な手段で確実に排除
することにより、被加工面の面粗度を高精度に安定して
維持するリング状砥石の取付台座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超仕上加工の分野においては、
0.1μmRZ以下の超精密な面粗度が必要とされる平
面加工が、従来のラップ加工やポリッシュ加工に代わっ
てリング状砥石で加工されるようになってきている。例
えば自動車エンジンのバルブリフターやそのシムが良い
例である。その理由は、平面形状の安定の必要性もさる
ことながら、生産性向上の観点からの要求によるもので
ある。即ち、リング状砥石で加工することにより、所望
の平面形状が容易に短時間で得られ、また、自動化され
た連続加工により大量生産が可能になると共に、コスト
ダウンできるといった大きな利点がある。
0.1μmRZ以下の超精密な面粗度が必要とされる平
面加工が、従来のラップ加工やポリッシュ加工に代わっ
てリング状砥石で加工されるようになってきている。例
えば自動車エンジンのバルブリフターやそのシムが良い
例である。その理由は、平面形状の安定の必要性もさる
ことながら、生産性向上の観点からの要求によるもので
ある。即ち、リング状砥石で加工することにより、所望
の平面形状が容易に短時間で得られ、また、自動化され
た連続加工により大量生産が可能になると共に、コスト
ダウンできるといった大きな利点がある。
【0003】しかしながら、リング状砥石による精密平
面加工には重大な問題があった。それは、加工中に発生
する切粉や砥石カスなど(以下、スラッジと呼ぶ)がリ
ング状砥石の内周面に付着し堆積することで、それらが
加工中において、回転する被加工面とリング状砥石面の
間に入り込み、スクラッチと呼ばれる1乃至複数条の深
い傷を被加工面に生じさせてしまうことである。勿論、
この加工中においてリング状砥石外周には被加工面付近
に向けて研削液が放射されている。そこで、前記スラッ
ジを除去するために、従来では、図7に示すごとく、取
付台座1に取り付けられたリング状砥石2の開口部3か
らリング状砥石2の内部に向けてノズル4から研削液5
を噴射させる方法が一般に採用されていた。この方法に
よれば、リング状砥石2の内部を洗浄するという作用
は、リング状砥石2の回転に伴う遠心力によりかなり有
効であるが、その流動作用は充分とは言えず、また、リ
ング状砥石2内部からの研削液の流出の勢いも弱いもの
である。このことは特に、リング状砥石2の内周面6の
開口端7付近、即ち被加工面8に近い部分のスラッジ9
が充分に除去されないため、依然スラッジ9の入り込み
によるスクラッチにより面粗度を悪化させていた。
面加工には重大な問題があった。それは、加工中に発生
する切粉や砥石カスなど(以下、スラッジと呼ぶ)がリ
ング状砥石の内周面に付着し堆積することで、それらが
加工中において、回転する被加工面とリング状砥石面の
間に入り込み、スクラッチと呼ばれる1乃至複数条の深
い傷を被加工面に生じさせてしまうことである。勿論、
この加工中においてリング状砥石外周には被加工面付近
に向けて研削液が放射されている。そこで、前記スラッ
ジを除去するために、従来では、図7に示すごとく、取
付台座1に取り付けられたリング状砥石2の開口部3か
らリング状砥石2の内部に向けてノズル4から研削液5
を噴射させる方法が一般に採用されていた。この方法に
よれば、リング状砥石2の内部を洗浄するという作用
は、リング状砥石2の回転に伴う遠心力によりかなり有
効であるが、その流動作用は充分とは言えず、また、リ
ング状砥石2内部からの研削液の流出の勢いも弱いもの
である。このことは特に、リング状砥石2の内周面6の
開口端7付近、即ち被加工面8に近い部分のスラッジ9
が充分に除去されないため、依然スラッジ9の入り込み
によるスクラッチにより面粗度を悪化させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、簡単な構成で、かつ特殊な装置を
必要とすることなく、リング状砥石の内周面を強制的に
洗浄して、リング状砥石による加工中に発生するスラッ
ジをリング状砥石外へ確実に排除できるリング状砥石の
取付台座を提供することを目的とするものである。
題を解決するもので、簡単な構成で、かつ特殊な装置を
必要とすることなく、リング状砥石の内周面を強制的に
洗浄して、リング状砥石による加工中に発生するスラッ
ジをリング状砥石外へ確実に排除できるリング状砥石の
取付台座を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、一方の端面に研削用のリング状砥石を装着
し、他方の端面に回転駆動軸を装着して、前記リング状
砥石の端面で被加工面を精密平面研磨するためのリング
状砥石の取付台座であって、研削液を前記取付台座を貫
通してリング状砥石内部へ供給するノズル孔と、このノ
ズル孔からリング状砥石内部へ送り込まれた研削液をリ
ング状砥石の内周面に拡散させるための案内部材とを備
え、前記ノズル孔は取付台座の外周面からリング状砥石
取付面側の端面に向かって傾斜状に貫通すると共に、前
記ノズル孔の外周面側の開口部は、前記端面側の開口部
よりもリング状砥石回転方向側に位相をずらして位置
し、さらに前記案内部材はラッパ形状で、その円錐小径
部が前記ノズル孔の端面側開口部に隣接して対向するよ
うに取付台座のリング状砥石取付側端面の中心部に取り
付けられ、且つ前記円錐小径部から先端に向かって拡径
して傾斜する案内面を備えていることを要旨とするもの
である。また本発明は、ノズル孔は取付台座の周方向ほ
ぼ等間隔おきに複数個設けられていることを要旨とする
ものである。また本発明は、取付台座のリング状砥石取
付側端面にリング状砥石の研削面とは反対側の端面が外
側から嵌まり込む環状の突起が突設され、この突起の内
周側には外方に向かって傾斜して拡がるラビリンスが形
成されていることを要旨とするものである。また本発明
は、案内部材は円錐小径部から先端に向かって傾斜する
案内面が全周に亘って繋がっていることを要旨とするも
のである。さらに本発明は、案内部材は円錐小径部から
先端に向かって傾斜する案内面が周方向等間隔おきに分
断されていることを要旨とするものである。
に本発明は、一方の端面に研削用のリング状砥石を装着
し、他方の端面に回転駆動軸を装着して、前記リング状
砥石の端面で被加工面を精密平面研磨するためのリング
状砥石の取付台座であって、研削液を前記取付台座を貫
通してリング状砥石内部へ供給するノズル孔と、このノ
ズル孔からリング状砥石内部へ送り込まれた研削液をリ
ング状砥石の内周面に拡散させるための案内部材とを備
え、前記ノズル孔は取付台座の外周面からリング状砥石
取付面側の端面に向かって傾斜状に貫通すると共に、前
記ノズル孔の外周面側の開口部は、前記端面側の開口部
よりもリング状砥石回転方向側に位相をずらして位置
し、さらに前記案内部材はラッパ形状で、その円錐小径
部が前記ノズル孔の端面側開口部に隣接して対向するよ
うに取付台座のリング状砥石取付側端面の中心部に取り
付けられ、且つ前記円錐小径部から先端に向かって拡径
して傾斜する案内面を備えていることを要旨とするもの
である。また本発明は、ノズル孔は取付台座の周方向ほ
ぼ等間隔おきに複数個設けられていることを要旨とする
ものである。また本発明は、取付台座のリング状砥石取
付側端面にリング状砥石の研削面とは反対側の端面が外
側から嵌まり込む環状の突起が突設され、この突起の内
周側には外方に向かって傾斜して拡がるラビリンスが形
成されていることを要旨とするものである。また本発明
は、案内部材は円錐小径部から先端に向かって傾斜する
案内面が全周に亘って繋がっていることを要旨とするも
のである。さらに本発明は、案内部材は円錐小径部から
先端に向かって傾斜する案内面が周方向等間隔おきに分
断されていることを要旨とするものである。
【0006】このような構成によれば、リング状砥石が
装着された取付台座の外周に噴射された研削液は、取付
台座の回転によりノズル孔の入口側開口部からすくわれ
る如く、積極的にノズル孔に入り込み、このノズル孔の
壁面で内方へ加速され、リング状砥石取付側の端面に開
口したノズル孔出口から勢いよく放出される。この放出
された研削液は、ノズル孔出口に対して円錐面で対向す
べく設けられたラッパ状案内部材の前記案内面に衝突
し、遠心力によりこの案内面に沿ってリング状砥石の内
周面に向かって拡散せしめられる。このようにして、リ
ング状砥石の内周面に衝突した研削液は、ラッパ状案内
部材の案内面によってリング状砥石開口端側への方向性
を与えられており、かつ連続的に供給されることと回転
による遠心力との相互作用で、リング状砥石内周面を開
口端側へ向かって高圧で勢いよく螺旋状に流れ出すので
ある。この作用は即ち、加工中に発生したスラッジのリ
ング状砥石内への侵入を防ぐと共に、発生したスラッジ
を即リング状砥石外へ強制排除するといった二重の効果
を発揮する。
装着された取付台座の外周に噴射された研削液は、取付
台座の回転によりノズル孔の入口側開口部からすくわれ
る如く、積極的にノズル孔に入り込み、このノズル孔の
壁面で内方へ加速され、リング状砥石取付側の端面に開
口したノズル孔出口から勢いよく放出される。この放出
された研削液は、ノズル孔出口に対して円錐面で対向す
べく設けられたラッパ状案内部材の前記案内面に衝突
し、遠心力によりこの案内面に沿ってリング状砥石の内
周面に向かって拡散せしめられる。このようにして、リ
ング状砥石の内周面に衝突した研削液は、ラッパ状案内
部材の案内面によってリング状砥石開口端側への方向性
を与えられており、かつ連続的に供給されることと回転
による遠心力との相互作用で、リング状砥石内周面を開
口端側へ向かって高圧で勢いよく螺旋状に流れ出すので
ある。この作用は即ち、加工中に発生したスラッジのリ
ング状砥石内への侵入を防ぐと共に、発生したスラッジ
を即リング状砥石外へ強制排除するといった二重の効果
を発揮する。
【0007】以上の如く、本発明の目的とするところは
充分に達成し得たのであり、これによる効果は、実験の
結果、リング状砥石内周面へのスラッジの付着や堆積は
全く見られず、スラッジに起因する面粗度の悪化も解消
でき、0.1μmRZ以下といった高精度で安定した面
粗度が実現できた。
充分に達成し得たのであり、これによる効果は、実験の
結果、リング状砥石内周面へのスラッジの付着や堆積は
全く見られず、スラッジに起因する面粗度の悪化も解消
でき、0.1μmRZ以下といった高精度で安定した面
粗度が実現できた。
【0008】また、取付台座に設けたノズル孔のリング
状砥石取付面側の出口を取付台座端面に開設したことに
より、ノズル孔の長さを長くとることができるので、こ
のノズル孔内で研削液の勢いが増し、洗浄効果がより大
きくなる。
状砥石取付面側の出口を取付台座端面に開設したことに
より、ノズル孔の長さを長くとることができるので、こ
のノズル孔内で研削液の勢いが増し、洗浄効果がより大
きくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図4に示す
第1の実施の形態について説明すると、11は本発明に
係るリング状砥石を取り付けるための取付台座であっ
て、金属製の円柱体である。12は取付台座11の一方
の端面に接着により取り付けられたリング状砥石であっ
て、このリング状砥石12はWA砥粒、GC砥粒などの
通称一般砥石が使用され、リング状砥石12の高さHは
30mm程度のものである。
て、図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図4に示す
第1の実施の形態について説明すると、11は本発明に
係るリング状砥石を取り付けるための取付台座であっ
て、金属製の円柱体である。12は取付台座11の一方
の端面に接着により取り付けられたリング状砥石であっ
て、このリング状砥石12はWA砥粒、GC砥粒などの
通称一般砥石が使用され、リング状砥石12の高さHは
30mm程度のものである。
【0010】13は取付台座11を他方の端面側で図示
しない回転駆動装置の回転駆動軸に取り付けるために取
付台座11の中心に形成されたねじ孔であって、このね
じ孔13で回転駆動軸に取り付けられた取付台座11は
図2矢印X方向に回転するように構成されている。14
は同じく図示しない回転駆動装置によって図2矢印Y方
向に回転する被加工物である。前記取付台座11には外
部に配設された研削液供給管15から放出された研削液
をリング状砥石12の内側に送り込むノズル孔16が取
付台座11の周方向等間隔おきに貫通して複数個、図面
に示す実施の形態では3箇所設けられている。このノズ
ル孔16は取付台座11の外周面11aからリング状砥
石12の取付面側の端面11bに向かって傾斜状に貫通
し、且つ外周面11a側の開口部16aは、リング状砥
石12の取付面側の端面11bの開口部16bよりもリ
ング状砥石12の回転方向X側へθ°位相をずらして位
置している。本実施の形態では、このθ°は60°の場
合を示している。
しない回転駆動装置の回転駆動軸に取り付けるために取
付台座11の中心に形成されたねじ孔であって、このね
じ孔13で回転駆動軸に取り付けられた取付台座11は
図2矢印X方向に回転するように構成されている。14
は同じく図示しない回転駆動装置によって図2矢印Y方
向に回転する被加工物である。前記取付台座11には外
部に配設された研削液供給管15から放出された研削液
をリング状砥石12の内側に送り込むノズル孔16が取
付台座11の周方向等間隔おきに貫通して複数個、図面
に示す実施の形態では3箇所設けられている。このノズ
ル孔16は取付台座11の外周面11aからリング状砥
石12の取付面側の端面11bに向かって傾斜状に貫通
し、且つ外周面11a側の開口部16aは、リング状砥
石12の取付面側の端面11bの開口部16bよりもリ
ング状砥石12の回転方向X側へθ°位相をずらして位
置している。本実施の形態では、このθ°は60°の場
合を示している。
【0011】17はノズル孔16の開口部16bから放
出された研削液をリング状砥石12の内周面12aに向
けて拡散するための案内部材であって、ラッパ形状を呈
し、その円錐小径部17aが前記ノズル孔16の端面側
開口部16bに隣接して対向するように取付台座11の
リング状砥石取付側端面11bの中心部に前記ねじ孔1
3に螺合するビス18により取り付けられ、且つ前記円
錐小径部17aから先端に向かって拡径して傾斜する案
内面17bを備えている。そして、前記案内面17bは
全周に亘って繋がっている。
出された研削液をリング状砥石12の内周面12aに向
けて拡散するための案内部材であって、ラッパ形状を呈
し、その円錐小径部17aが前記ノズル孔16の端面側
開口部16bに隣接して対向するように取付台座11の
リング状砥石取付側端面11bの中心部に前記ねじ孔1
3に螺合するビス18により取り付けられ、且つ前記円
錐小径部17aから先端に向かって拡径して傾斜する案
内面17bを備えている。そして、前記案内面17bは
全周に亘って繋がっている。
【0012】さらに、19は取付台座11のリング状砥
石取付側端面11bに突設された環状の突起であって、
その外側に前記リング状砥石12の研削面とは反対側の
端面が嵌まり込むとともに、内周側には外方に向かって
傾斜して拡がるラビリンス19aが形成されている。2
0は取付台座11の外周面11aに設けられた複数個の
工具用の孔で、この取付台座11を図示しない回転駆動
装置に取り付けるときに利用される。
石取付側端面11bに突設された環状の突起であって、
その外側に前記リング状砥石12の研削面とは反対側の
端面が嵌まり込むとともに、内周側には外方に向かって
傾斜して拡がるラビリンス19aが形成されている。2
0は取付台座11の外周面11aに設けられた複数個の
工具用の孔で、この取付台座11を図示しない回転駆動
装置に取り付けるときに利用される。
【0013】上記構成において、ノズル孔16の通路が
長いために、研削液は端面側開口部16bに向かうにつ
れて勢いを増す。この開口部16bから勢いよく放出さ
れた研削液は、隣接して対向した前記案内部材17の案
内面17bに衝突して、この案内面17bと遠心力、さ
らに前記ラビリンス19aによりリング状砥石12の内
周面12aに向かって拡散される。この拡散によって研
削液はリング状砥石12の開放端側への方向性を与えら
れ、遠心力によってリング状砥石12の内周面12aを
洗浄しつつ螺旋状に流動して、リング状砥石12の開放
端から排出される。即ち、加工中に発生した砥石カス、
切粉などのスラッジはリング状砥石12の内周面12a
に付着する間もなく、リング状砥石12の外部へ強制的
に排出される。この作用によって、被加工物14の被加
工面14aはスラッジに起因するスクラッチが全く無く
なり、高精度の面粗度が安定して得られる。
長いために、研削液は端面側開口部16bに向かうにつ
れて勢いを増す。この開口部16bから勢いよく放出さ
れた研削液は、隣接して対向した前記案内部材17の案
内面17bに衝突して、この案内面17bと遠心力、さ
らに前記ラビリンス19aによりリング状砥石12の内
周面12aに向かって拡散される。この拡散によって研
削液はリング状砥石12の開放端側への方向性を与えら
れ、遠心力によってリング状砥石12の内周面12aを
洗浄しつつ螺旋状に流動して、リング状砥石12の開放
端から排出される。即ち、加工中に発生した砥石カス、
切粉などのスラッジはリング状砥石12の内周面12a
に付着する間もなく、リング状砥石12の外部へ強制的
に排出される。この作用によって、被加工物14の被加
工面14aはスラッジに起因するスクラッチが全く無く
なり、高精度の面粗度が安定して得られる。
【0014】ところで、以上述べた第1の実施の形態に
おいて、前記案内部材17の案内面17bは全周に亘っ
て繋がっているが、図5および図6に示す第2の実施の
形態のように案内面17bを周方向等間隔おきに分断す
るようにしても良く、これにより、複数枚の羽根17c
によって研削液の拡散効果をより一層向上させることが
できる。
おいて、前記案内部材17の案内面17bは全周に亘っ
て繋がっているが、図5および図6に示す第2の実施の
形態のように案内面17bを周方向等間隔おきに分断す
るようにしても良く、これにより、複数枚の羽根17c
によって研削液の拡散効果をより一層向上させることが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、研削液を
取付台座を貫通してリング状砥石内部へ供給するノズル
孔と、このノズル孔からリング状砥石内部へ送り込まれ
た研削液をリング状砥石の内周面に拡散させるための案
内部材とを備え、前記ノズル孔は取付台座の外周面から
リング状砥石取付面側の端面に向かって傾斜状に貫通す
ると共に、前記ノズル孔の外周面側の開口部は、前記端
面側の開口部よりもリング状砥石回転方向側に位相をず
らして位置し、さらに前記案内部材はラッパ形状で、そ
の円錐小径部が前記ノズル孔の端面側開口部に隣接して
対向するように取付台座のリング状砥石取付側端面の中
心部に取り付けられ、且つ前記円錐小径部から先端に向
かって拡径して傾斜する案内面を備えていることによ
り、リング状砥石内周面へのスラッジの付着や堆積を防
止でき、スラッジに起因する面粗度の悪化も解消でき、
高精度で安定した面粗度が実現できる。また、取付台座
に設けたノズル孔のリング状砥石取付面側の出口を取付
台座端面に開設したことにより、ノズル孔の長さを長く
とることができるので、このノズル孔内で研削液の勢い
が増し、洗浄効果がより大きくなる。
取付台座を貫通してリング状砥石内部へ供給するノズル
孔と、このノズル孔からリング状砥石内部へ送り込まれ
た研削液をリング状砥石の内周面に拡散させるための案
内部材とを備え、前記ノズル孔は取付台座の外周面から
リング状砥石取付面側の端面に向かって傾斜状に貫通す
ると共に、前記ノズル孔の外周面側の開口部は、前記端
面側の開口部よりもリング状砥石回転方向側に位相をず
らして位置し、さらに前記案内部材はラッパ形状で、そ
の円錐小径部が前記ノズル孔の端面側開口部に隣接して
対向するように取付台座のリング状砥石取付側端面の中
心部に取り付けられ、且つ前記円錐小径部から先端に向
かって拡径して傾斜する案内面を備えていることによ
り、リング状砥石内周面へのスラッジの付着や堆積を防
止でき、スラッジに起因する面粗度の悪化も解消でき、
高精度で安定した面粗度が実現できる。また、取付台座
に設けたノズル孔のリング状砥石取付面側の出口を取付
台座端面に開設したことにより、ノズル孔の長さを長く
とることができるので、このノズル孔内で研削液の勢い
が増し、洗浄効果がより大きくなる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における取付台座の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同取付台座に装着されたリング状砥石により被
加工物を研削している状態を示す断面図である。
加工物を研削している状態を示す断面図である。
【図3】同取付台座にリング状砥石を装着した状態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図4】同取付台座に取り付けられる案内部材の拡大断
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における取付台座に
取り付けられる案内部材の拡大断面図である。
取り付けられる案内部材の拡大断面図である。
【図6】同案内部材の正面図である。
【図7】従来例において取付台座に装着されたリング状
砥石により被加工物を研削している状態を示す断面図で
ある。
砥石により被加工物を研削している状態を示す断面図で
ある。
11 取付台座 11a 外周面 11b 端面 12 リング状砥石 12a 内周面 13 ねじ孔 14 被加工物 14a 被加工面 15 研削液供給管 16 ノズル孔 16a 開口部 16b 開口部 17 案内部材 17a 円錐小径部 17b 案内面 17c 羽根 18 ビス 19 突起 19a ラビリンス 20 工具用の孔
Claims (5)
- 【請求項1】 一方の端面に研削用のリング状砥石を装
着し、他方の端面に回転駆動軸を装着して、前記リング
状砥石の端面で被加工面を精密平面研磨するためのリン
グ状砥石の取付台座であって、研削液を前記取付台座を
貫通してリング状砥石内部へ供給するノズル孔と、この
ノズル孔からリング状砥石内部へ送り込まれた研削液を
リング状砥石の内周面に拡散させるための案内部材とを
備え、前記ノズル孔は取付台座の外周面からリング状砥
石取付面側の端面に向かって傾斜状に貫通すると共に、
前記ノズル孔の外周面側の開口部は、前記端面側の開口
部よりもリング状砥石回転方向側に位相をずらして位置
し、さらに前記案内部材はラッパ形状で、その円錐小径
部が前記ノズル孔の端面側開口部に隣接して対向するよ
うに取付台座のリング状砥石取付側端面の中心部に取り
付けられ、且つ前記円錐小径部から先端に向かって拡径
して傾斜する案内面を備えていることを特徴とするリン
グ状砥石の取付台座。 - 【請求項2】 ノズル孔は取付台座の周方向ほぼ等間隔
おきに複数個設けられていることを特徴とする請求項1
記載のリング状砥石の取付台座。 - 【請求項3】 取付台座のリング状砥石取付側端面にリ
ング状砥石の研削面とは反対側の端面が外側から嵌まり
込む環状の突起が突設され、この突起の内周側には外方
に向かって傾斜して拡がるラビリンスが形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のリング状砥石
の取付台座。 - 【請求項4】 案内部材は円錐小径部から先端に向かっ
て傾斜する案内面が全周に亘って繋がっていることを特
徴とする請求項1または2または3記載のリング状砥石
の取付台座。 - 【請求項5】 案内部材は円錐小径部から先端に向かっ
て傾斜する案内面が周方向等間隔おきに分断されている
ことを特徴とする請求項1または2または3記載のリン
グ状砥石の取付台座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10205713A JP2000033572A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リング状砥石の取付台座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10205713A JP2000033572A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リング状砥石の取付台座 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033572A true JP2000033572A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16511474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10205713A Pending JP2000033572A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リング状砥石の取付台座 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000033572A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452157Y1 (ko) | 2010-04-14 | 2011-02-10 | 주식회사 태성기연 | 디버터 컨베이어용 이송휠 |
CN103025487A (zh) * | 2010-07-09 | 2013-04-03 | 圣戈班金刚石工具有限责任两合公司 | 用于冷却润滑剂的喷嘴 |
-
1998
- 1998-07-22 JP JP10205713A patent/JP2000033572A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452157Y1 (ko) | 2010-04-14 | 2011-02-10 | 주식회사 태성기연 | 디버터 컨베이어용 이송휠 |
CN103025487A (zh) * | 2010-07-09 | 2013-04-03 | 圣戈班金刚石工具有限责任两合公司 | 用于冷却润滑剂的喷嘴 |
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