JPH11235670A - 回転砥石の研削液供給方法および同回転砥石 - Google Patents

回転砥石の研削液供給方法および同回転砥石

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JPH11235670A
JPH11235670A JP3890998A JP3890998A JPH11235670A JP H11235670 A JPH11235670 A JP H11235670A JP 3890998 A JP3890998 A JP 3890998A JP 3890998 A JP3890998 A JP 3890998A JP H11235670 A JPH11235670 A JP H11235670A
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grindstone
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grinding
grinding wheel
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JP3890998A
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Inventor
Mitsuoki Hatamoto
本 光 興 畑
Kazunori Urushibata
畑 和 則 漆
Hiroshi Kondo
藤 寛 近
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削液を砥石外周の加工部全面に一様にかつ
確実に行き渡るように供給し、砥石の長寿命化と加工面
粗さの精度向上を達成する。 【解決手段】 砥石本体11が研削液を通液可能な気孔
部が形成されている多孔体からなり、砥石回転軸12と
同心円状の円形空間部16を砥石本体11に形成し、回
転する砥石本体11の円形空間部16に研削液を供給す
ることにより、円形空間部を形成する周壁部18に全周
にわたる同心円状の研削液溜まり24を形成せしめ、研
削液溜まり24の研削液を遠心力により砥石気孔部を通
じて砥石外周の加工部14に強制供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で回転する砥
石への研削液供給方法に係り、特に、超精密研削加工に
用いる回転砥石への研削液供給方法および同回転砥石に
関する。
【0002】
【従来の技術】研削液は、潤滑作用、冷却作用、切屑排
出作用といった重要な働きがあり、適切な研削液の供給
は、砥石の寿命を長く保つためだけでなく、加工精度を
高めるためにも必要不可欠である。そのためには、研削
液は、工作物や加工条件に合った適切なものを選択し、
さらにその供給の仕方も適切でなければならない。
【0003】従来、研削盤では、砥石と工作物との加工
点付近に研削液が注がれるように外部から砥石に供給し
ている。精密研削加工の場合、砥石の研削速度は100
0〜4000m/minと高速になり、研削液は遠心力
によって飛散する。また、この高速回転する砥石の回り
には、いわゆる空気の「つれ回り」という現象が生じ、
速い流速の空気流が発生する。この空気流の影響を受け
て研削液は加工点に供給され難くなったりする。このよ
うな遠心力や「つれ回り」する空気は、砥石に研削液を
供給する上での抵抗となり、研削液の潤滑作用や冷却作
用を阻害し、その結果、加工面粗さの低下や砥石の寿命
の低下をきたしていた。
【0004】これを改善するために、回転砥石の加工面
の極く近傍に邪魔板を設け、この邪魔板によって空気の
「つれ回り」を阻止し、砥石表面への研削液の進入を促
進することや、あるいは砥石と工作物との間に研削液が
はいり込み易いように、微粒化した研削液を供給するミ
スト供給法などが行われているが、超精密研削では十分
な効果が得られていない。
【0005】ところで、回転砥石に生じる遠心力を逆に
利用して、研削液を加工点に供給するようにした従来技
術があり、例えば、特開昭60−167769号公報
や、特開平8−39428号に開示されている研削液供
給方法を挙げることができる。図8に示すように、特開
昭60−167769号公報に開示されている従来技術
では、回転軸1の内部で軸方向に伸びる研削液供給孔2
により、半径方向の貫通孔3を通って遠心力により研削
液が砥石4に供給されるようになっている。この従来技
術では、研削液は、遠心力によって砥石内部を通って砥
石4の外周まで供給される。
【0006】図9は、特開平8−39428号公報に開
示されているものを示す。砥石5の側面には、研削液を
通すカウリング6が装着される。また、砥石5の側面と
カウリング6との間には、研削液の飛散流出を防止する
ためのシールド7が介装されている。カウリング6に形
成されている通路出口から砥石の内部に流入した研削液
は、矢印で示されるように、遠心力の作用により加工点
を含む砥石5の外周部まで強制的に供給されるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような遠心力を利用して研削液を供給すると、通常10
00〜4000m/minもの周速で回転する砥石で
は、その遠心力は非常に大きくなることから、研削液を
砥石内部を拡散的に通すことができず、このため砥石外
周の加工部に満遍なく研削液を供給できないという問題
がある。
【0008】これを具体的に説明すると、砥石の回転に
よる遠心加速度αは、砥石の半径をr、角速度をωとす
ると、 α=rω2 …(1) である。したがって、例えば、直径dが50mmの砥石を
周速vを1500m/minで回転した場合、 ω=v/πd×1/60 であるから、 ω=159.15/s である。したがって、加速度は、(1)式から、 α=63321.8cm/s2 であり、通常、重力加速度gは980cm/s2だか
ら、 α=64.6g というように、重力の64.6倍にも達し、遠心力は非
常に大きくなる。このため、遠心力による半径方向の力
が格段に大きくなる結果、軸方向および周方向の拡散力
は非常に小さいことがわかる。
【0009】さらに、図10に示すように、半径r、砥
石の厚さtとして、流路面積Sは、S=2πrtであ
る。
【0010】このことから、砥石4の中心近傍の供給孔
2に供給された研削液は、当初の供給量が多くても、短
時間で流量/面積の値が低下し、これにともない周方向
の拡散力が低下する。従って、砥石の加工部面には限ら
れた範囲に局所的にしか供給されないという問題があ
る。以上のことから、実際には、研削液は砥石内部を図
8、図10でPで示すような狭い幅の流れとなり、軸方
向、周方向への拡散に大きな制約を受けることから、研
削液の供給が局部的となり、砥石加工部の全面への供給
は実現不可能であった。
【0011】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、研削液を砥石外周の加工部全面
に一様にかつ確実に行き渡るように供給し、砥石の長寿
命化と加工面粗さの精度向上を達成できるようにした回
転砥石の研削液供給方法および同回転砥石を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明による研削液供給方法は、砥石本体が研削
液を通液可能な気孔部が形成されている多孔体からな
り、砥石回転軸と同心円状の円形空間部を前記砥石本体
に形成し、回転する砥石の前記円形空間部に研削液を供
給することにより、前記円形空間部を形成する周壁部に
全周にわたる同心円状の研削液溜まりを形成せしめ、前
記研削液溜まりの研削液を遠心力により砥石気孔部を通
じて砥石外周の加工部に強制供給することを特徴とする
ものである。
【0013】本発明による回転砥石は、円板状の砥石本
体と、前記砥石本体と同心の砥石回転軸を有する回転砥
石において、研削液を通液可能な気孔部が形成されてい
る多孔体から砥石本体を形成し、前記砥石本体に同心円
状の円形空間部を形成する凹部を設け、研削液を保持す
る保液部を前記凹部の周壁部に全周にわたって形成した
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明による回転砥石は、リング状
の砥石本体と、前記砥石本体と同心の砥石回転軸を有す
る回転砥石において、研削液を通液可能な気孔部が形成
されている多孔体からなるリング状の砥石本体と、前記
リング状砥石本体を前記砥石回転軸に同心に保持する保
持板とからなり、前記保持板の少なくとも一方の側面側
に、研削液を保持する保液部を前記リング状砥石の内径
部の周壁部に全周にわたって形成したことを特徴とする
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の実施形態による回転砥石10を示す。11は砥石本
体を示し、12は、砥石本体11と同心に結合されてい
る砥石回転軸を示す。この実施形態では、砥石本体11
にボンドブリッジタイプの円板状の砥石が用いられてい
る。この砥石本体11は、砥粒が結合剤によって保持さ
れているとともに、砥粒間に微細な無数の気孔部が形成
されている多孔体である。無数の気孔部は互いに通じ合
い、研削液は、この気孔部を通路として外周部に向かっ
て滲出し、外周の加工部14まで供給される。
【0016】砥石本体11において、砥石回転軸12が
結合している側面とは反対側の側面には、砥石本体11
と同心円状の円形空間部を形成する凹部16が形成され
ている。この凹部16では、その周壁部18は、奥行側
の直径が変化し、最大直径d2が入口側の直径d1よりも
大きく設定されて、全周にわたって半径方向外側に窪む
凹曲面として形成されている。研削液を砥石本体11に
供給するためのノズル20は、その先端が凹部16に臨
むように配置されている。この実施形態では、前記周壁
部18がノズル20から出た研削液を砥石本体11の回
転中に保持する保液部を構成するようになっている。
【0017】砥石本体11の外周側面部は、テーパ面が
形成されており、加工部14に向かって徐々に幅員が狭
くなるようにV字形に形成されている。この場合、加工
部14の加工幅Hについては、強度等の砥石本体11の
性質との兼ね合いで砥石の厚さに対して許される限り狭
く設定することが好ましい。
【0018】また、砥石本体11の外周部表面には、加
工部14を除いて研削液を通さない材質からなる遮液膜
22で被覆されており、加工部14だけが露出するよう
になっている。この遮液膜22の材料としては、研削液
に対して耐性があり、砥石との接着性のよいものが適し
ている。例えば、耐水性塗料、合成ゴム系の接着剤、熱
接着性フィルムからなる非金属材料の膜が好ましいが、
無電解メッキによる被覆膜でもよい。
【0019】次に、回転砥石10の作用との関連におい
て、研削液の供給方法について説明する。まず、図1に
示すように、高速で回転する砥石本体11に対して、研
削液をノズル20から円形空間部を形成している凹部1
6に注ぐようにして供給する。研削液は、あらかじめ砥
石本体11の気孔よりも目の細かいフィルタを通過させ
ておいたものをノズル20から供給することが好まし
い。研削液は砥石本体11の回転にともなって凹部16
の周壁部18によっていったん保持され、周方向に拡が
り全周にわたって研削液溜まり24を形成する。
【0020】この研削液溜まり24の研削液には、遠心
力が作用する。また、砥石本体11の内部には、無数の
気孔部が形成されているので、遠心力を受ける研削液
は、砥石本体11の内部の気孔部を通路として半径方向
に流れ、砥石外周の加工部14に全周にわたってまんべ
んなく強制的に供給される。このときの研削液流25を
図2に示す。
【0021】図2に示すように、研削液流25は、同心
円状の研削液溜まり24から砥石本体11の内部を放射
状に拡散していき、砥石本体11の回転による大きな遠
心力によって加工部14全周に向かって流れていく。そ
して、特に、砥石本体11の外周部両側面には、遮液膜
22があるため、研削液流25は、この遮液膜22に遮
られて外部に飛散することなく導かれ、外周縁の加工部
14の表面まで到達することができる。しかも、この遮
液膜22による飛散防止に加えて加工部14の加工幅H
を狭くするようにしているので、研削液を加工部14に
集中するように供給することができ、研削液の供給効率
を上げることが可能となる。
【0022】このような遠心力を利用した研削液の供給
により、砥石本体11の加工部14の表面からは研削液
が噴出する。これにより、研削加工の間、研削液は、砥
石本体11の内部からワークWの加工点Pおよびその近
傍に供給され、砥粒を直接冷却する。
【0023】しかも、砥石本体11の内部から供給され
る研削液が加工部14の全周にわたって噴出し、切削屑
をほとんど除去することができるのて、目詰まり防止に
非常な効果があり、砥粒の直接冷却と相俟って砥石寿命
を大幅に伸ばすことができる。したがって、摩耗も少な
くなるので、砥石本体11は、長時間高精度の研削性能
を維持することができる。
【0024】なお、以上は、垂直な姿勢でワークWを加
工する砥石に適用した例であるが、図3は、砥石本体1
1を水平な姿勢に保って回転させ、ワークを加工する例
である。この場合、砥石回転軸12は、凹部16の底部
に結合するようにしてもよい。
【0025】次に、図4は、図1の回転砥石10の他の
変形例を示す。
【0026】この回転砥石30は、砥石本体11の孔隙
率が高く強度の比較的弱い砥石の場合に適した実施の形
態である。すなわち、砥石本体11がより多孔質である
結果、保液部を構成する凹部16の加工が難しいボンド
ブリッジタイプの砥石に適している。この場合、砥石本
体11と同心の円形空間部を形成する凹部32の周壁部
34は、入口側の直径d1が最大となるように中心に向
かって連続的に縮径するような曲面になっている。この
ような凹部32の形状であれば、砥石本体11の孔隙率
が大きく、したがって強度の弱い砥石であっても凹部3
2の開口縁部のあたりが毀れることなく凹部32の加工
は容易である。
【0027】砥石本体11の前面には、凹部32と同心
的にd1よりも外径は大きく内径は小さなリング状の保
液板35が固定されている。保液部は、この保液板35
と凹部32の周壁部34とから全周にわたって形成され
ている。この保液板35があるため、その中央の孔から
臨むノズル20から供給された研削液の外部への飛散す
るのが防止されるとともに、研削液溜まり24が全周わ
たって形成される。
【0028】この回転砥石30でも、砥石本体11の外
周部は、加工部14に向かって徐々に幅員が狭くなるよ
うにV字形になるように両側面にテーパ面が形成されて
いるとともに、砥石本体11の外周部両側面には、遮液
膜22で被覆されているのは図1の回転砥石10と同様
であり、作用は同じである。
【0029】次に、図5に基づいて本発明の他の実施形
態について説明する。この第2実施形態による回転砥石
40では、リング状の砥石本体42が用いられる。砥石
回転軸41の先端部には、ナット43を介して円板状の
保持板44が固着されており、リング状の砥石本体42
は、保持板44によって砥石回転軸41と同心に保持さ
れるようになっている。
【0030】このように砥石本体42は、リング状であ
るから、内径部は同心の円形空間部となっているととも
に、周壁部45が研削液の保液部を構成することができ
る。この図5に示す実施形態の回転砥石40では、周壁
部45は、幅方向真ん中に位置する保持板44に向かっ
て両側から徐々に内径が大きくなるような凹曲面を有し
ており、保持板44によって、表側と裏側の周壁部45
a、45bに隔てられている。それぞれの周壁部45
a、45bでは、入口側の直径d1よりも奥行き側の最
大直径d2の方が大きく設定されているのは図1の円板
形回転砥石10の場合と同様である。また、砥石本体4
2の外周部は、加工部46に向かって徐々に幅員が狭く
なるようにテーパ面が形成されているとともに、砥石本
体42の外周部両側面には、遮液膜22で被覆されてい
る。
【0031】このようなリング状の砥石本体42では、
そのリング形状をうまく活用して、周壁部45aに研削
液溜まり48を全周にわたって形成できる。この研削液
溜まり48の研削液は、遠心力の作用により、砥石本体
42の内部の気孔部を通路として半径方向に流れ、砥石
外周の加工部46に全周にわたってまんべんなく強制的
に供給される。
【0032】この図5では、表側の周壁部45aを保液
部として、ノズル20から供給される研削液溜まり48
を形成した例を示したが、保持板44の両側にノズル2
0を配置し、両側の周壁部45a、45bに研削液溜ま
りを形成する両側給液方式とするようにしてもよい。
【0033】これに対して、図6に示す回転砥石50
は、図5の回転砥石40と同じくリング状の砥石本体を
有する実施の形態ではあるが、外周の加工部51が平坦
である平砥石を砥石本体52に用いた例である。
【0034】この実施形態では、片側給液方式とするた
めに、保持板44は、砥石本体52の内径部において、
幅方向中央より片側にずらせるようにして取り付けられ
ている。これにより、保液部として機能する表側の周壁
部54の幅lを加工幅Hに対応させてできるだけ広くと
り十分な量の研削液溜まり55を形成できるようにして
いる。
【0035】砥石本体52の内径は一定であるため、ノ
ズル20から供給される研削液が外部に飛散するのを防
止し、周壁部54の全周にわたって研削液溜まり55を
形成できるようにするため、砥石本体52の前面には、
内径d1よりも大きな外径でかつ内径d1よりも小さな内
径のリング状の保液板56が同心的に取り付けられてい
る。
【0036】また、遮液膜57は、保液板56の外側で
砥石本体52の外周側面に同心的に設けられている。保
液板56の反対側では、砥石本体52の外周に切り欠き
58が形成されていることが好ましい。研削液溜まり5
5の研削液は、遠心力の働く方向、つまり軸方向にはほ
とんど拡がらず半径方向に向かって流れるので、この切
り欠き58のある部分には研削液は噴出しない。したが
って、切り欠き58を形成することにより、加工部51
の加工幅Hをできるだけ狭くし研削液を供給できる幅と
することができるので、研削液の加工部51への供給効
率を上げることが可能となる。
【0037】次に、図7は、図6の回転砥石50の変形
例を示す。この回転砥石60では、保持板44の両側に
配置したノズルから研削液を供給するようにした例であ
る。リング状の平砥石からなる砥石本体62の内径部
は、保持板44の両側に同じ幅の周壁部62a、62b
に分けられている。それぞれ周壁部62a、62bが保
液部として機能するように、砥石本体62の両側面に、
内径部の直径d1よりも大きな外径でかつ砥石内径d1よ
りも小さな内径のリング状の保液板56が同心的に取り
付けられている。遮液膜57は、それぞれ保液板56の
外側で砥石本体62の外周側面を被覆するようになって
いる。
【0038】以上説明したリング状の砥石に本発明を適
用した図5乃至図7の実施形態においては、砥石本体4
2、52、62と保持板44とは同じ砥石材料でよい
が、砥石が例えばダイヤモンド砥石のように高価な材料
の場合には、保持板を金属材料などの別材料でよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、砥石本体が研削液を通液可能な気孔部が形成
されている多孔体からなり、砥石回転軸と同心円状の円
形空間部を前記砥石本体に形成し、回転する砥石の前記
円形空間部に研削液を供給することにより、前記円形空
間部を形成する周壁部に全周にわたる同心円状の研削液
溜まりを形成せしめ、前記研削液溜まりの研削液を遠心
力により砥石気孔部を通じて砥石外周の加工部に強制供
給するようにしたので、研削液を砥石外周の加工部全面
に一様にかつ確実に行き渡るように供給することが可能
となり、砥石の長寿命化と加工面粗さの精度向上を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転砥石を示す断面図。
【図2】図1の回転砥石の内部における研削液の流れを
示す正面図。
【図3】図1の回転砥石を水平面上で回転させるように
した変形例を示す断面図。
【図4】図1の回転砥石の他の変形例を示す断面図。
【図5】リング状の砥石本体を用いた他の実施形態によ
る回転砥石の断面図。
【図6】リング状砥石本体を用いた回転砥石の他の変形
例を示す断面図。
【図7】砥石両側から研削液を供給するようにした図6
の回転砥石の変形例を示す断面図。
【図8】従来技術による研削液供給方法を示す砥石の断
面図。
【図9】他の従来例による砥石の断面図。
【図10】図8の砥石における研削液の流れを示す正面
図。
【符号の説明】
10 回転砥石 11 砥石本体 12 砥石回転軸 14 加工部 16 凹部(円形空間部) 18 周壁部 20 ノズル 22 遮液膜 24 研削液溜まり 30 回転砥石 32 凹部(円形空間部) 34 周壁部 35 保液板 42 リング状の砥石本体 44 保持板 56 保液板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石本体が研削液を通液可能な気孔部が形
    成されている多孔体からなり、砥石回転軸と同心円状の
    円形空間部を前記砥石本体に形成し、 回転する砥石の前記円形空間部に研削液を供給すること
    により、前記円形空間部を形成する周壁部に全周にわた
    る同心円状の研削液溜まりを形成せしめ、 前記研削液溜まりの研削液を遠心力により砥石気孔部を
    通じて砥石外周の加工部に強制供給することを特徴とす
    る回転砥石の研削液供給方法。
  2. 【請求項2】円板状の砥石本体と、前記砥石本体と同心
    の砥石回転軸を有する回転砥石において、 研削液を通液可能な気孔部が形成されている多孔体から
    砥石本体を形成し、 前記砥石本体に同心円状の円形空間部を形成する凹部を
    設け、 研削液を保持する保液部を前記凹部の周壁部に全周にわ
    たって形成したことを特徴とする回転砥石。
  3. 【請求項3】リング状の砥石本体と、前記砥石本体と同
    心の砥石回転軸を有する回転砥石において、 研削液を通液可能な気孔部が形成されている多孔体から
    なるリング状の砥石本体と、 前記リング状砥石本体を前記砥石回転軸に同心に保持す
    る保持板とからなり、 前記保持板の少なくとも一方の側面側に、研削液を保持
    する保液部を前記リング状砥石本体の内径部の周壁部に
    全周にわたって形成したことを特徴とする回転砥石。
  4. 【請求項4】前記保液部は、入口側の直径をd1、奥行
    き側の最大直径をd2として、 d2≧d1である周壁部からなることを特徴とする請求項
    2または3に記載の回転砥石。
  5. 【請求項5】前記保液部は、前記周壁部の入口側の直径
    d1よりも大きな外径を有するリング状の保液板を砥石
    本体の前面に有することを特徴とする請求項2または3
    に記載の回転砥石。
  6. 【請求項6】前記砥石本体の加工部を除く外周側面に
    は、前記研削液を非通液性の遮液膜が被覆されているこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の回転砥石。
  7. 【請求項7】前記砥石本体の外周側面にテーパ面を設
    け、砥石本体の加工部の幅を狭く設定するとともに、前
    記テーパ面を前記遮液膜で被覆することを特徴とする請
    求項6に記載の回転砥石。
  8. 【請求項8】前記遮液膜は、耐水性塗料、合成ゴム系の
    接着剤、熱接着性フィルム、無電解メッキのいずれかか
    らなることを特徴とする請求項6または7に記載の回転
    砥石。
JP3890998A 1998-02-20 1998-02-20 回転砥石の研削液供給方法および同回転砥石 Pending JPH11235670A (ja)

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JP3890998A JPH11235670A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 回転砥石の研削液供給方法および同回転砥石

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264022A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Hitachi Ltd 研削砥石
USRE38305E1 (en) 1992-10-09 2003-11-11 Asahi Glass Company Ltd. LCD device including an illumination device having a polarized light separating sheet between a light guide and the display
JP2007118130A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Jaburo Kogyo Kk ワーク研磨方法及びそれに使用される研磨具及び研磨装置
JP2010284791A (ja) * 2009-05-11 2010-12-24 Ito Yukio 研削ホイールと研削ホイールの保持具とその冷却方法と冷却装置
JP2021171908A (ja) * 2020-04-20 2021-11-01 憲秀 伊藤 耐水性薄膜付き金網研削砥石

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