JP2000031615A - プリント基板の垂直実装構造 - Google Patents

プリント基板の垂直実装構造

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JP2000031615A
JP2000031615A JP10195986A JP19598698A JP2000031615A JP 2000031615 A JP2000031615 A JP 2000031615A JP 10195986 A JP10195986 A JP 10195986A JP 19598698 A JP19598698 A JP 19598698A JP 2000031615 A JP2000031615 A JP 2000031615A
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Tetsuo Iyasaka
哲夫 弥栄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両プリント基板の接続用ランドどうしの半田
付けを容易化する。 【解決手段】 第1のプリント基板21に基板実装用ホ
ール21Aを形成する。第2のプリント基板41に基板
実装用ホール21Aに差し込む脚板部41Aを形成す
る。脚板部41Aにおいて櫛状の接続用ランド43a,
43bを形成する。第1のプリント基板21の裏面21
bにおいて基板実装用ホール21Aの直近に接続用ラン
ド23a,23bを形成する。第2のプリント基板41
の本体下端縁41c,41cに臨んで位置決め用ランド
44a,44bを形成する。それに対応して第1のプリ
ント基板21の表面21aで基板実装用ホール21Aの
直近に位置決め用ランド24a,24bを形成する。基
板実装用ホール21Aに脚板部41Aを差し込んで位置
決め用ランドどうしを手作業により半田付けし、接続用
ランドどうしはフロー半田による自動半田付けで接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1のプリント基
板に対して第2のプリント基板をほぼ垂直に実装するプ
リント基板の垂直実装構造にかかわり、特には第1のプ
リント基板の配線パターンにおける接続用ランドと第2
のプリント基板の配線パターンにおける接続用ランドと
の半田付けの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電気機器・電子機器において、そ
のキャビネットの内部には、通常、水平に配置されるプ
リント基板と、操作パネルもしくは表示パネルあるいは
その両方の機能を備えた操作表示パネルにおける操作ス
イッチ・操作ボタン・操作ダイヤル等またはインジケー
タLEDや7セグメントLEDや液晶表示などの表示部
等の電気部品・電子部品を装着するためのほぼ垂直に配
置されるプリント基板とが設けられている。以下、便宜
的に、水平に配置されるプリント基板を「第1のプリン
ト基板」と称し、ほぼ垂直に配置されるプリント基板を
「第2のプリント基板」と称することとする。第2のプ
リント基板に実装されている部品に対して電源や信号を
供給するために、第1のプリント基板と第2のプリント
基板とを電気的に接続する場合があり、フレキシブルプ
リント基板を介して接続する場合も多いが、本発明が対
象とするように、第1のプリント基板に対して第2のプ
リント基板を直接に実装(結合)する技術もある。これ
がプリント基板の垂直実装構造の技術である。「基板t
o基板」とも呼ばれている。
【0003】図5は従来のプリント基板の垂直実装構造
を示す斜視図、図6はその側面図である。第1のプリン
ト基板1の端部において図示しない配線パターンの端部
としての接続用ランド2が配置されているとともに、各
接続用ランド2に対する接続用ホール3が第1のプリン
ト基板1に貫通形成されている。4は第1のプリント基
板1に実装されている部品を代表的に示している。第2
のプリント基板5の端部においても図示しない配線パタ
ーンの端部としての接続用ランド6が配置されていると
ともに、各接続用ランド6に対する接続用ホール7が第
2のプリント基板5に貫通形成されている。8は第2の
プリント基板5に実装されている部品を代表的に示して
いる。第2のプリント基板5を第1のプリント基板1の
端部において第1のプリント基板1に対して垂直に実装
する作業は次のように行われる。第3の部品として接続
用コネクタ9を用いる。この接続用コネクタ9は、第1
のプリント基板1の複数の接続用ランド2に対するコネ
クタピン9aと第2のプリント基板5の複数の接続用ラ
ンド6に対するコネクタピン9bとを有している。ま
ず、接続用コネクタ9の複数のコネクタピン9bを第2
のプリント基板5の対応する接続用ホール7に挿入して
貫通させ、接続用コネクタ9の一側面を第2のプリント
基板5の裏面に密着させ、半田ごて10と半田11とを
用いて人手作業により個々のコネクタピン9bと個々の
接続用ランド6とを半田付けする。すべてのコネクタピ
ン9bと接続用ランド6との接続が完了すると、次い
で、接続用コネクタ9の複数のコネクタピン9aを第1
のプリント基板1の対応する接続用ホール3に挿入して
貫通させ、接続用コネクタ9の別の一側面を第1のプリ
ント基板1の裏面に密着させ、半田ごて10と半田11
とを用いて人手作業により個々のコネクタピン9aと個
々の接続用ランド2とを半田付けする。すべてのコネク
タピン9aと接続用ランド2との接続の完了をもって、
プリント基板の垂直実装構造が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は次のような問題点がある。接続用コネクタ9のコネク
タピン9bを第2のプリント基板5の接続用ホール7に
挿通する作業が面倒で時間がかかる。すなわち、接続用
ホール7は複数あり、これに対応してコネクタピン9b
も複数ある。その個数はかなり多い。複数のコネクタピ
ン9bのすべてを対応するすべての接続用ホール7に完
全に位置合わせしないと挿通することができないが、そ
のような完全な位置合わせは非常に面倒で時間がかか
る。1本でもコネクタピン9bが曲がっていると、挿通
の障害となり、調整に手間取る。他方の第1のプリント
基板1の接続用ホール3に対するコネクタピン9aの挿
通作業についても同様のことがいえる。第2のプリント
基板5の接続用ランド6とコネクタピン9bとの半田付
けは手作業で行っている。それは、第2のプリント基板
5において部品8と接続用ランド6とが同一面側にある
ために、フロー半田による自動半田付けが不可能である
ため、面倒でも仕方なく手作業で半田付けを行わなけれ
ばならないからである。非常に狭いピッチで並んでいる
接続用ランド6とコネクタピン9bとを隣接ショートを
起こさないように1つ1つていねいに人手作業で半田付
けすることはきわめて面倒であり、また多大な時間を要
し、生産性が非常に悪い。他方の第1のプリント基板1
の接続用ランド2とコネクタピン9aとの半田付け作業
についても同様のことがいえる。人員面でも熟練者を必
要とする。作業者によってばらつきが生じることは避け
られない。同一の作業者でも疲労等に起因したばらつき
や不良が生じることもある得る。そうなると、信頼性の
面で問題が生じ得ることとなり、検査精度として高いも
のが要求されるようになる。また、接続用コネクタ9を
第2のプリント基板5に接合した後に、第2のプリント
基板5付きの接続用コネクタ9を第1のプリント基板1
に接合するといった2段がまえの作業になっていること
も生産性を低くしている。また、特別な構造の接続用コ
ネクタ9を用意しなければならない。以上のように、作
業能率の面からも人員面からも部品点数面からも相当な
コストアップを強いられている。
【0005】本発明は上記した課題の解決を図ることを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1のプリント基板の垂直実装構造は、第1のプリント基
板の基板実装用ホールに第2のプリント基板の脚板部が
差し込まれ、脚板部の接続用ランドと基板実装用ホール
の直近の第1のプリント基板側の接続用ランドとが自動
半田付けにより接合されたものであり、次のような作用
がある。第1のプリント基板の基板実装用ホールに対す
る第2のプリント基板の脚板部の差し込みに際しての位
置合わせ作業については、両者とも1つであるので、き
わめて容易に位置合わせして差し込むことが可能とな
る。また、第2のプリント基板を電子部品・電気部品を
実装する本体部分と脚板部とに機能的に分け、脚板部に
接続用ランドを設けることによって、脚板部を差し込む
ことが第1のプリント基板に対する第2のプリント基板
の機械的・物理的な結合を図るのと同時に、第1のプリ
ント基板の裏側へ突出することとなった脚板部において
接続用ランドが存在することから、電子部品・電気部品
を実装している本体部分と接続用ランドとを第1のプリ
ント基板を隔壁として好都合に活用して空間的に分断し
てしまうことになり、このことによってフロー半田によ
る自動半田付けを可能となしているのである。そして、
自動半田付けにより、流動性のあるフロー半田の表面張
力の作用にて、隣接ショートのない、正常かつ良好な半
田付けをすべての互いに対応する接続用ランドどうしに
おいて実現することが可能となる。
【0007】本発明にかかわる請求項2のプリント基板
の垂直実装構造は、上記請求項1において、第1のプリ
ント基板と第2のプリント基板ともに接続用ランドに加
えて互いに位置対応して位置決め用ランドを形成して、
それらを半田付けしたものであり、これは両プリント基
板の垂直状態を仮止めするだけのものであるから、位置
決め用ランドの個数は少なくてよく、ピッチの込み入っ
た箇所での作業ではなくスペース的にゆとりのある箇所
での半田付けであるので、その半田付け作業は容易なも
のになる。また、位置決め用ランドでの位置合わせが必
然的に接続用ランドどうしの位置合わせを達成するとい
う合理的な構造となっている。
【0008】本発明にかかわる請求項3のプリント基板
の垂直実装構造は、上記請求項2において、第1のプリ
ント基板の位置決め用ランドおよび第2のプリント基板
の位置決め用ランドをともに信号ラインに兼用させたも
のであり、兼用により第2のプリント基板の小さなスペ
ースの有効利用が可能となる。
【0009】なお、第1のプリント基板を水平にかつ第
2のプリント基板を垂直に配置するものに限定する必要
はなく、逆に第2のプリント基板を水平にかつ第1のプ
リント基板を垂直に配置する場合も含まれる。換言すれ
ば、水平なプリント基板の方に脚板部を設ける一方、垂
直なプリント基板の方に脚板部を差し込むための基板実
装用ホールを設けるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるプリント
基板の垂直実装構造の実施の形態を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0011】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1にか
かわるプリント基板の垂直実装構造の様子を裏返して見
ている斜視図、図2は正立の状態で見ている斜視図、図
3は正面図、図4は側面図である。通常、機器のキャビ
ネット内で水平に装着されるメイン基板とも称される第
1のプリント基板21と、通常、キャビネット内でほぼ
垂直に装着されるサブ基板またはミニ基板とも称される
第2のプリント基板41とを互いに垂直にした状態で第
3の部品である接続用コネクタなどを介することなく直
接的に実装(結合)するものである。第2のプリント基
板41の下端部の両側が直角に切り欠かれて矩形の脚板
部41Aに構成されている。この脚板部41Aは第1の
プリント基板21の基板実装用ホール21Aに差し込ま
れるものである。第2のプリント基板41の表面41a
側に電子部品・電気部品42が複数個実装されている。
部品42として例えば7セグメントLEDをあげること
ができる。各部品42に対して電気的な接続を図るため
の複数本の配線パターン(図示省略)が第2のプリント
基板41の表面41aと裏面41bとに形成されてお
り、それらが脚板部41Aにおいて集約され、脚板部4
1Aの表面と裏面とにおいてそれぞれの端部が櫛状の複
数の接続用ランド43a,43bとして形成されてい
る。図1では裏面側の接続用ランド43bは図示されて
ないが、実際には存在している。なお、第2のプリント
基板41の裏面41bにおける配線パターンはスルーホ
ールを介して表面41a側の配線パターンと接続されて
いることはいうまでもない。41cは第2のプリント基
板41における脚板部41A以外の本体部分での下端縁
(左右に一対ある)を示すが、この本体下端縁41c,
41cに臨む状態で表面41aと裏面41bとにそれぞ
れ位置決め用ランド44a,44bが形成されている。
実は、本実施の形態1においては、この位置決め用ラン
ド44a,44bも部品42に対する信号ラインを構成
する配線パターンの端部として形成されている。図2で
は裏面側の位置決め用ランド44bは図示されてない
が、実際には存在している。第1のプリント基板21の
端部近傍において第2のプリント基板41の脚板部41
Aを差し込むための矩形状の基板実装用ホール21Aが
形成されている。基板実装用ホール21Aの形状・大き
さは脚板部41Aの形状・大きさとほぼ同じになってい
るが、差し込みをスムーズにするに足るだけのクリアラ
ンスは設けてある。第1のプリント基板21の表面21
a側に1つの電子部品・電気部品22が実装された状態
が代表的に図示されている。他にも種々の部品が実装さ
れていることはいうまでもない。また、必要に応じて裏
面21b側にも部品が実装されることがある。部品とし
て第2のプリント基板41の部品42をドライブするた
めのドライバIC(図示省略)も第1のプリント基板2
1に実装されている。そのドライバICとの電気的な接
続を図るための複数本の配線パターン(図示省略)が第
1のプリント基板21の裏面21bに形成されており、
それらが基板実装用ホール21Aの直近において集約さ
れ、基板実装用ホール21Aよりも外側位置でそれぞれ
の端部が櫛状の複数の接続用ランド23aとして形成さ
れているとともに、基板実装用ホール21Aよりも内側
位置でそれぞれの端部が櫛状の複数の接続用ランド23
bとして形成されている。外側の接続用ランド23aは
第2のプリント基板41における表面側の接続用ランド
43aに対応し、内側の接続用ランド23bは第2のプ
リント基板41における裏面側の接続用ランド43bに
対応している。また、第1のプリント基板21の表面2
1aにおいて基板実装用ホール21Aの4隅近傍に臨む
状態で位置決め用ランド24a,24bが形成されてい
る。24aは外側の位置決め用ランドであり、24bは
内側の位置決め用ランドである。外側の位置決め用ラン
ド24aは第2のプリント基板41における表面側の位
置決め用ランド44aに対応し、内側の位置決め用ラン
ド24bは第2のプリント基板41における裏面側の位
置決め用ランド44bに対応している。この第1のプリ
ント基板21における位置決め用ランド24a,24b
もドライバICに対するそしてひいては第2のプリント
基板41上の部品42に対する信号ラインを構成する配
線パターンの端部として形成されている。
【0012】第2のプリント基板41を第1のプリント
基板21の端部において第1のプリント基板21に対し
て垂直に実装する作業は次のように行われる。従来の技
術の場合のような第3の部品としての接続用コネクタは
用いない。第1のプリント基板21の基板実装用ホール
21Aに対して第2のプリント基板41の脚板部41A
を位置合わせして差し込む。基板実装用ホール21Aは
1つであり、脚板部41Aも1つであるから、その位置
合わせはきわめて簡単なものであり、特に熟練を要しな
くとも誰でも迅速,容易に作業することができる。ま
た、第2のプリント基板41の本体下端縁41c,41
cが第1のプリント基板21の表面21aに密着するよ
うにすることで、第2のプリント基板41を第1のプリ
ント基板21に対してほぼ垂直に立てた状態での組み付
けも容易に行うことができる。脚板部41Aと基板実装
用ホール21Aとの間には若干のクリアランスがあるの
で、目視観察しながら第1のプリント基板21の位置決
め用ランド24a,24bと第2のプリント基板41の
位置決め用ランド44a,44bとを位置合わせする。
この位置合わせによって、必然的に、脚板部41Aにお
ける表面側の櫛状の接続用ランド43aと基板実装用ホ
ール21A直近の外側の櫛状の接続用ランド23aとの
位置合わせ、および脚板部41Aにおける裏面側の櫛状
の接続用ランド43bと基板実装用ホール21A直近の
内側の櫛状の接続用ランド23bとの位置合わせがそれ
ぞれきわめて高精度に実現される。そして、半田ごて6
0と半田61とを用いて人手作業により第1のプリント
基板21の表面21a側において対応する位置決め用ラ
ンドどうしを半田付けする。すなわち、第1のプリント
基板21における外側の2つの位置決め用ランド24
a,24aと第2のプリント基板41における表面側の
2つの位置決め用ランド44a,44aとを1つずつ半
田付けするとともに、第1のプリント基板21における
内側の2つの位置決め用ランド24b,24bと第2の
プリント基板41における裏面側の2つの位置決め用ラ
ンド44b,44bとを1つずつ半田付けする。これに
より、第1のプリント基板21に対する第2のプリント
基板41の垂直状態での機械的・物理的な仮取り付けが
行われたことになる。もちろん、両方の位置決め用ラン
ドの電気的接続も行われている。人手作業による半田付
けはここまでである。櫛状の接続用ランドどうしの半田
付けはフロー半田による自動半田付けによって行う。す
なわち、脚板部41Aにおける表面側の接続用ランド4
3aの1つずつとそれに対応する基板実装用ホール21
A直近の外側の接続用ランド23aの1つずつとが、ま
た、脚板部41Aにおける裏面側の接続用ランド43b
の1つずつとそれに対応する基板実装用ホール21A直
近の内側の接続用ランド23bの1つずつとがフロー半
田による自動半田付けによって電気的・機械的に接合さ
れることになる。流動性のあるフロー半田はその表面張
力の作用により絶縁基板部分からは弾かれて金属性の接
続用ランドに集中するので、隣接ショートを生じること
なく、すべての互いに対応する接続用ランドどうしのみ
を所期通り正常かつ良好に半田付けすることになる。こ
の自動半田付けの完了をもって、プリント基板の垂直実
装構造が完成する。
【0013】以上のように本実施の形態1のプリント基
板の垂直実装構造によれば、次のような利点がある。第
1のプリント基板21の基板実装用ホール21Aに対す
る第2のプリント基板41の脚板部41Aの差し込みに
際しての位置合わせ作業については、両者とも1つであ
るので、多数のコネクタピンと多数の接続用ホールとの
同時的な全数位置合わせを2回も行わなければならない
従来技術に比べてきわめて容易に位置合わせすることが
でき、熟練者でなくても誰でも迅速,容易に位置合わせ
作業を遂行することができる。第1のプリント基板21
と第2のプリント基板41との仮止めは数少ない(本実
施の形態では4箇所だけの)位置決め用ランド24a,
24b,44a,44bにおける半田付け作業で実現で
きるので、その作業に要する時間は充分に短時間であ
り、また、ピッチの込み入った箇所での作業ではなくス
ペース的にゆとりのある箇所での半田付けであるので、
作業性も良い。そして、位置決め用ランドでの位置合わ
せが必然的に櫛状の接続用ランドどうしの位置合わせを
達成してしまうからきわめて合理的である。さらに、第
3の部品としての接続用コネクタを必要とせず、また、
コネクタピン曲がりの修正なども一切不要であり、コス
ト軽減を図りながらきわめて効率良く位置合わせおよび
仮止めが行える。加えて、第2のプリント基板41を部
品42を実装する本体部分と脚板部41Aとに機能的に
分け、脚板部41Aに櫛状の接続用ランド43a,43
bを設けることによって、脚板部41Aを差し込むこと
が第1のプリント基板21に対する第2のプリント基板
41の機械的・物理的な結合を図るのと同時に、第1の
プリント基板21の裏側へ突出することとなった脚板部
41Aにおいて接続用ランド43a,43bが存在する
ことから、部品42を実装している本体部分と接続用ラ
ンド43a,43bとを第1のプリント基板21を隔壁
として好都合に活用して空間的に分断してしまうことに
なり、このことによってフロー半田による自動半田付け
を可能となしているのである。そして、自動半田付けに
より、流動性のあるフロー半田の表面張力作用を活用し
て、隣接ショートのない、正常かつ良好な半田付けをす
べての互いに対応する接続用ランドどうしにおいて実現
することができ、信頼性および生産性をきわめて高いも
のとなし得るのである。以上の総合として、作業能率の
面からも人員面からも部品点数面からも大幅なコストダ
ウンを達成することができる。さらに、本実施の形態1
においては、位置決め用ランド24a,24bと位置決
め用ランド44a,44bを信号ラインとして兼用する
ものであるので、この信号ラインを利用した電気的な測
定により人為作業による仮止めのための半田付けが正常
・確実に行われたか否かの検査も容易に実現することが
でき、この点からも信頼性を高くできる。
【0014】〔実施の形態2〕実施の形態2にかかわる
プリント基板の垂直実装構造については特に図示はしな
いが、第1のプリント基板21側の位置決め用ランド2
4a,24bおよび第2のプリント基板41側の位置決
め用ランド44a,44bを信号ラインとしては兼用す
るものではなく、すなわち、電気的な接続を図るもので
はなく、ただ単に半田付けによって機械的・物理的な接
合を図るものである。
【0015】〔実施の形態3〕実施の形態3にかかわる
プリント基板の垂直実装構造についても特に図示はしな
いが、第1のプリント基板21側の位置決め用ランド2
4a,24bおよび第2のプリント基板41側の位置決
め用ランド44a,44bを省略し、瞬間接着剤などの
接着剤をもって第1のプリント基板21と第2のプリン
ト基板41との仮止めを行うものである。
【0016】〔実施の形態4〕実施の形態4にかかわる
プリント基板の垂直実装構造についても特に図示はしな
いが、第1のプリント基板21と第2のプリント基板4
1との仮止めを半田付けによって行うのでもなければ、
接着剤によって行うのでもなく、いずれか一方に係合突
起を設けるとともに、対応する箇所において他方に係合
溝を設け、係合突起を係合溝に密着的に嵌合することに
より、仮止めを行うものである。
【0017】〔実施の形態5〕実施の形態5にかかわる
プリント基板の垂直実装構造についても特に図示はしな
いが、第1のプリント基板21と第2のプリント基板4
1との仮止めを半田付けによって行うのでもなければ、
接着剤によって行うのでもなければ、密着的嵌合によっ
て行うのでもなく、基板実装用ホール21Aと脚板部4
1Aとのクリアランスを実質的になくしてしまい、基板
実装用ホール21Aに対する脚板部41Aの密着的差し
込みそのものをもって仮止めを実現するものである。
【0018】その他として、各実施の形態の技術は論理
的に矛盾しない限りにおいて他のどの実施の形態にも適
用することができるものとする。また、水平なプリント
基板を第1のプリント基板と呼び、垂直なプリント基板
を第2のプリント基板と呼んだが、これは便宜的なもの
であって、逆に、垂直なプリント基板を第1のプリント
基板とし、水平なプリント基板を第2のプリント基板と
してもよい。すなわち、水平なプリント基板の方に脚板
部を設ける一方、垂直なプリント基板の方に脚板部を差
し込むための基板実装用ホールを設けるのである。実施
の形態においては、接続用ランド23a,23b,43
a,43bとして櫛状のものを示したが、櫛状である必
要はなく、三角形状や、円状や、半円状など任意の形状
を採用し得る。接続用ランドとして第1のプリント基板
21においても第2のプリント基板41においてそれぞ
れの表裏両面に形成したが、表面のみに形成してもよい
し、裏面のみに形成してもよい。位置決め用ランド24
a,24b,44a,44bについても表面側(外側)
に2つ、裏面側(内側)に2つとしたが、それぞれにお
いて個数は任意であり、それぞれを3つ以上としてもよ
いし、1つずつとしてもよい。1つずつとするときは、
対角線上にするのが好ましい。また、表面と裏面とをつ
なぐ側面部分を位置決め用ランドの形成位置としてもよ
い。
【0019】
【発明の効果】プリント基板の垂直実装構造についての
請求項1にかかわる発明によれば、第1のプリント基板
の基板実装用ホールに対する第2のプリント基板の脚板
部の差し込みに際しての位置合わせ作業は、両者とも1
つであるので、多数のコネクタピンと多数の接続用ホー
ルとの同時的な全数位置合わせを2回も行わなければな
らない従来技術に比べてきわめて容易に位置合わせして
差し込むことができ、熟練者でなくても誰でも迅速,容
易に位置合わせ作業を遂行することができる。また、従
来技術のように第3の部品としての接続用コネクタを必
要とせず、コネクタピン曲がりの修正なども一切不要で
あり、コスト軽減を図りながらきわめて効率良く組み付
けることができる。加えて、第1のプリント基板の接続
用ランドと第2のプリント基板の接続用ランドとを手作
業による半田付けではなく、フロー半田による自動半田
付けとしているので、隣接ショートのない、正常かつ良
好な半田付けをきわめて効率良く実現でき、信頼性およ
び生産性をきわめて高いものとなし得る。以上の総合と
して、作業能率の面からも人員面からも部品点数面から
も大幅なコストダウンを達成することができる。
【0020】請求項2にかかわる発明によれば、第1の
プリント基板と第2のプリント基板とに互いに位置対応
して形成した位置決め用ランドどうしを半田付けするこ
とで、両プリント基板の垂直状態を仮止めでき、またこ
の位置決め用ランドでの位置合わせが必然的に両方の接
続用ランドどうしの位置合わせを達成してしまうからき
わめて合理的であり、次工程の自動半田付けの性能をよ
り良いものにする準備となし得る。そして、位置決め用
ランドの個数は少なくてよく、その半田付け作業に要す
る時間は充分に短時間であり、また、ピッチの込み入っ
た箇所での作業ではなくスペース的にゆとりのある箇所
での半田付けであるので、作業性も良く、精度の良い仮
止めのための半田付けを実現できる。
【0021】請求項3にかかわる発明によれば、両方の
位置決め用ランドを信号ラインに兼用し、その信号ライ
ンを利用した電気的な測定により人為作業による仮止め
のための半田付けが正常・確実に行われたか否かの検査
も容易に実現することができ、信頼性を高くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかわるプリント基
板の垂直実装構造の様子を裏返して見ている斜視図
【図2】 実施の形態1のプリント基板の垂直実装構造
の様子を正立の状態で見ている斜視図
【図3】 実施の形態1のプリント基板の垂直実装構造
の正面図
【図4】 実施の形態1のプリント基板の垂直実装構造
の側面図
【図5】 従来の技術にかかわるプリント基板の垂直実
装構造の斜視図
【図6】 従来の技術のプリント基板の垂直実装構造の
側面図
【符号の説明】
21……第1のプリント基板、 21A……基板実装用
ホール、 21a……第1のプリント基板の表面、 2
1b……第1のプリント基板の裏面、 23a……第1
のプリント基板における外側の接続用ランド、 23b
……第1のプリント基板における内側の接続用ランド、
24a……第1のプリント基板における外側の位置決
め用ランド、 24b……第1のプリント基板における
内側の位置決め用ランド、 41……第2のプリント基
板、 41A……脚板部、 41a……第2のプリント
基板の表面、 41b……第2のプリント基板の裏面、
41c……第2のプリント基板の本体下端縁、 43a
……脚板部における表面側の接続用ランド、 43b…
…脚板部における裏面側の接続用ランド、 44a……
第2のプリント基板における表面側の位置決め用ラン
ド、 44b……第2のプリント基板における裏面側の
位置決め用ランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E344 AA09 BB02 BB06 CC05 CC23 DD02 EE23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のプリント基板に基板実装用ホール
    が形成され、第2のプリント基板には前記基板実装用ホ
    ールに差し込まれる脚板部が形成され、前記脚板部にお
    いて接続用ランドが形成されているとともに、前記基板
    実装用ホールの直近に第1のプリント基板側の接続用ラ
    ンドが形成され、前記基板実装用ホールに対する脚板部
    の差し込み状態で第1のプリント基板側の接続用ランド
    と第2のプリント基板側の接続用ランドとが自動半田付
    けにより接合されているプリント基板の垂直実装構造。
  2. 【請求項2】 第2のプリント基板の脚板部を除く本体
    部分のうち第1のプリント基板に当接する端縁に臨んで
    位置決め用ランドが形成され、これに対応して第1のプ
    リント基板における基板実装用ホールの直近に臨んで位
    置決め用ランドが形成され、互いに対応する位置決め用
    ランドどうしを半田付けしてある請求項1に記載のプリ
    ント基板の垂直実装構造。
  3. 【請求項3】 第1のプリント基板の位置決め用ランド
    および第2のプリント基板の位置決め用ランドをともに
    信号ラインに兼用させている請求項2に記載のプリント
    基板の垂直実装構造。
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