JP2000031022A - 基板現像方法及び基板現像装置 - Google Patents

基板現像方法及び基板現像装置

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JP2000031022A
JP2000031022A JP10198422A JP19842298A JP2000031022A JP 2000031022 A JP2000031022 A JP 2000031022A JP 10198422 A JP10198422 A JP 10198422A JP 19842298 A JP19842298 A JP 19842298A JP 2000031022 A JP2000031022 A JP 2000031022A
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vibration
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JP10198422A
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English (en)
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Joichi Nishimura
讓一 西村
Akihiko Morita
彰彦 森田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像液の撹拌を均一に行って現像を精度良く
行う。 【解決手段】 Z方向振動付与機構8はスピンチャック
4全体をZ方向に往復移動させて、スピンチャック4の
基板保持部3に保持された基板WにZ方向の振動を与え
る。XY方向移動テーブル13はスピンチャック4全体
をX方向、Y方向に往復移動させて、基板保持部3に保
持された基板WにX方向、Y方向の振動を与える。現像
液供給ノズル29により基板保持部3に保持された基板
Wに現像液が供給されると、Z方向振動付与機構8やX
Y方向移動テーブル13により基板保持部3に保持され
た基板WにXYZ方向の少なくとも1方向の非回転振動
を与えて基板Wに供給された現像液を撹拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示器用のガラス基板などの基板を保持し、保持した
基板に現像液を液盛りして現像処理する基板現像方法及
び基板現像装置に係り、特には保持した基板に供給され
た現像液を撹拌するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板現像装置は、基板を
回転可能に保持するスピンチャックや、スピンチャック
に保持された基板に現像液を供給する現像液供給ノズ
ル、純水などのリンス液を基板に供給するリンス液供給
ノズルなどを備えている。
【0003】この装置による現像工程は、一般的に以下
のように行われる。まず、基板をスピンチャックに保持
し、現像液供給ノズルから保持した基板に現像液を供給
して基板上に現像液を液盛りし、その状態を所定の現像
時間の間維持して現像処理を行う。次に、現像時間が経
過すると基板を回転させて基板上の現像液を遠心力で振
り切り、その後、保持した基板を回転させながらリンス
液供給ノズルから基板にリンス液を供給して現像液を洗
い流すリンス処理を所定時間行い、リンス液の供給を停
止した後、基板を高速回転させて基板上のリンス液を振
り切って乾燥させる。
【0004】上記現像処理は、基板上に塗布されたレジ
スト膜に、露光によって焼き付けたパターンを得る処理
であるが、基板上に塗布されるレジスト膜(レジスト
液)の種類は多種多様である。このレジスト液の種類に
よっては、上述した工程のみでは、精度良い現像結果が
得られないことがあり、基板に供給された現像液を撹拌
する工程がさらに必要になることがある。
【0005】この撹拌は、従来、スピンチャックの回転
により行われている。すなわち、例えば、スピンチャッ
クに保持した基板上に現像液が液盛りされた状態で、基
板を低速で回転させたり、回転を正逆方向に反転させた
りすることにより、スピンチャックに保持した基板に回
転振動を与えて、基板上に液盛りされた現像液を撹拌す
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の撹拌方法には、次のような問題がある。すな
わち、基板を回転させることで現像液を撹拌すると、基
板の中央部(回転中心に近い部分)と基板の外周部(回
転中心から遠い部分)とでは、撹拌のスピードが異な
り、この撹拌スピードの違いによって、撹拌の効果が基
板全面において不均一となる。その結果、現像処理が基
板全面において不均一となるという問題が起きている。
【0007】また、従来の撹拌方法では、基板の大型化
に伴って、撹拌スピードの差異は一層ひろがり、現像処
理の不均一がより顕著に現れる。この種の基板の製造業
界では、基板の大型化が進められつつあり、そのため、
上記不都合は今後より深刻になることが予測される。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、現像液の撹拌を均一に行って現像を精
度良く行う基板現像方法及び基板現像装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板上に現像液を液盛り
して現像処理する基板現像方法において、基板に非回転
振動を与えて、基板上に供給された現像液を撹拌する工
程を備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板現像方法において、前記非回転振動は、直交
3次元方向であるXYZ方向の少なくとも1方向の振動
であることを特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、基板に現像液を
液盛りして現像処理する基板現像装置において、基板に
非回転振動を与える振動付与手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の基板現像装置において、前記振動付与手段は、直
交3次元方向であるXYZ方向の少なくとも1方向の振
動を基板に与えることを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、上記請求項3ま
たは4に記載の基板現像装置において、前記振動付与手
段は、アクチュエーターに圧電素子を含むことを特徴と
するものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明に係る基板現像方法の作
用は次のとおりである。基板に現像液が供給されると、
基板に非回転振動を与えて、基板に供給された現像液を
撹拌する。なお、この基板への振動付与工程のタイミン
グは、基板に塗布されているレジスト液の種類に応じて
決めればよく、基板への振動の付与を、例えば、基板に
現像液が供給される前から開始してもよいし、基板に現
像液が供給されている途中から開始してもよいし、基板
に現像液が供給され終わって液盛りされた状態から開始
してもよい。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、基板に直
交3次元方向であるXYZ方向の少なくとも1方向の振
動を与えて、基板に供給された現像液を撹拌する。な
お、この振動は、X方向またはY方向またはZ方向のい
ずれか1方向だけの振動であってもよいし、また、XY
Z方向の任意の2方向を組み合わせた振動であってもよ
いし、さらに、XYZ方向の3方向を組み合わせた振動
であってもよい。
【0016】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板現像方法を好適に実施する基板現像装置であ
って、振動付与手段が基板に非回転振動を与えて、基板
に供給された現像液を撹拌する。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、振動付与
手段は基板に直交3次元方向であるXYZ方向の少なく
とも1方向の振動を与えて、基板に供給された現像液を
撹拌する。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、振動付与
手段のアクチュエーターに含まれる圧電素子に駆動用の
電圧を印加して、圧電素子を変形、例えば、膨張収縮さ
せて、その変形によって基板に非回転振動を与える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
基板現像装置の全体構成を示す平面図であり、図2は第
1実施例装置を側面から見た要部縦断面図、図3は第1
実施例装置を正面から見た要部縦断面図、図4はXY方
向移動テーブルの構成を示す平断面図、図5は第1実施
例装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0020】図2、図3に示すように、この第1実施例
装置は、電動モーター1に連動連結されて鉛直方向の軸
芯J周りで回転可能な回転軸2の上端部に基板Wを水平
姿勢で吸着保持する基板保持部3が一体回転可能に取り
付けられたスピンチャック4を備えている。図5に示す
ように、電動モーター1の回転制御や基板保持部3によ
る基板Wの保持とその解除の制御は制御部5により行わ
れる。
【0021】図2、図3に示すように、回転軸2は、電
動モーター1を収容するケーシング6の上面から回転可
能でかつ上下移動可能に突出されている。電動モーター
1は、ケーシング6内に設けられたガイドレール7によ
って上下移動可能に支持されている。また、ケーシング
6内には、基板保持部3(スピンチャック4)に保持さ
れた基板Wに上下方向(Z方向)への振動を与えるZ方
向振動付与機構8が設けられている。
【0022】このZ方向振動付与機構8は、ピエゾ素子
などの圧電素子9を多数個、Z方向に直列に連設したア
クチュエーター10を備えている。アクチュエーター1
0の基端部は固定され、先端部は電動モーター1の底部
に連結されている。図5に示すように、制御部5に制御
されて、各圧電素子9には駆動電圧供給部11から駆動
用の電圧が同期して印加され、各圧電素子9が同期して
膨張収縮され、アクチュエーター10が伸縮されるよう
になっている。このアクチュエーター10の伸縮によ
り、スピンチャック4全体がZ方向に往復移動され、基
板保持部3に保持された基板WにZ方向の振動が与えら
れる。
【0023】なお、1個の圧電素子9の膨張収縮量は数
μm程度と僅かであるが、多数個の圧電素子9を直列に
連設して各圧電素子9を同期して膨張収縮させること
で、基板保持部3に保持された基板Wに供給された現像
液を撹拌するのに十分なZ方向の振動を基板保持部3に
保持された基板Wに与え得るアクチュエーター10の伸
縮ストロークを得ることができる。
【0024】また、本第1実施例及び後述する第2実施
例では、鉛直方向をZ方向とし、このZ方向に直交する
水平方向の直交2軸方向をXY方向としている。
【0025】図2ないし図4に示すように、固定された
基台12上に設けられたXY方向移動テーブル13上に
ケーシング6が設けられている。XY方向移動テーブル
13はX方向移動テーブル14とY方向移動テーブル1
5とを備えている。X方向移動テーブル14は、Y方向
移動テーブル15上に設けられたガイドレール16及び
アクチュエーター17によってY方向移動テーブル15
上をX方向に移動可能に構成されている。また、Y方向
移動テーブル15は、基台12上に設けられたガイドレ
ール18及びアクチュエーター19によって基台12上
をY方向に移動可能に構成されている。
【0026】アクチュエーター17及び19は、上記Z
方向振動付与機構8のアクチュエーター10と同様に、
多数個の圧電素子9をX方向及びY方向に直列に連設し
て構成され、アクチュエーター17及び19の各基端部
は固定され、各先端部がそれぞれX方向移動テーブル1
4及びY方向移動テーブル15の側辺部に連結されてい
る。図5に示すように、制御部5に制御されて、各圧電
素子9に駆動電圧供給部11から駆動用の電圧が同期し
て印加され、各圧電素子9が同期して膨張収縮され、ア
クチュエーター17、19が個別に伸縮されるようにな
っている。アクチュエーター17の伸縮により、X方向
移動テーブル14がX方向に往復移動して、ケーシング
6を介してスピンチャック4全体がX方向に往復移動さ
れ、基板保持部3に保持された基板WにX方向の振動が
与えられる。また、アクチュエーター19の伸縮によ
り、Y方向移動テーブル15がY方向に往復移動して、
X方向移動テーブル14及びケーシング6を介してスピ
ンチャック4全体がY方向に往復移動され、基板保持部
3に保持された基板WにY方向の振動が与えられる。
【0027】なお、本第1実施例及び後述する第2実施
例では、XY方向移動テーブル13を、Y方向移動テー
ブル15の上にX方向移動テーブル14を設けた構成を
示しているが、X方向移動テーブル14の上にY方向移
動テーブル15を設けた構成であってもよい。
【0028】以上の構成により、基板保持部3に保持さ
れた基板WにXYZ方向のうちの1方向だけの振動、ま
たは、任意の2方向の同時振動、または、3方向の同時
振動を与えることができる。なお、Z方向振動付与機構
8とXY方向移動テーブル13は、本発明における振動
付与手段に相当する。
【0029】図1ないし図3に示すように、基板保持部
3の周囲には、基板保持部3に保持された基板を取り囲
む内側カップ20が上下動可能に設けられている。ま
た、内側カップ20の周囲には、外側カップ21が設け
られている。
【0030】図1、図3に示すように、外側カップ21
の両側にはそれぞれ待機ポット22、23が配置され、
外側カップ21の一方の側部側にはガイドレール24が
配設されている。
【0031】図1ないし図3に示すように、ノズルアー
ム25がアーム駆動部26によりガイドレール24に沿
って走査方向Aに往復移動可能に設けられている。外側
カップ21の他方の側部側には、純水などのリンス液を
供給するリンス液供給ノズル27が矢印R方向に回動可
能に設けられている。
【0032】ノズルアーム25には、下端部に矩形のス
リット状供給口28を有する現像液供給ノズル29がそ
の長手方向をガイドレール24に直交させて取り付けら
れている。これにより、現像液供給ノズル29は、一方
の待機ポット22(23)の位置から基板保持部3に保
持された基板Wの上方を通過して他方の待機ポット23
(22)の位置まで走査方向Aに沿って直線状に平行移
動可能となっている。
【0033】図3に示すように、現像液供給ノズル29
は矢印Q方向に回動可能に構成され、現像液供給ノズル
29からの現像液の吐出方向が鉛直下向きから現像液吐
出ノズル29の走査方向Aと反対方向に傾けることがで
きるようになっている。
【0034】なお、スリット状供給口28のスリット幅
(短手方向の幅)は、例えば、0.02〜0.5mm程度
に設定され、供給幅(長手方向の幅)は、処理対象の基
板Wの直径と同じかそれよりも大きく設定されている。
また、現像液供給ノズル29は、スリット状供給口28
が、基板保持部3に保持された基板Wの上面に対して
0.2〜1.0mm、より好ましくは0.2〜0.5mmの
間隔を保って走査される。
【0035】現像液供給ノズル29には現像液供給系3
0から現像液が供給され、リンス液供給ノズル27には
リンス液供給系31からリンス液が供給されるようにな
っている。図5に示すように、アーム駆動部26による
現像液供給ノズル29の走査、現像液供給ノズル29か
らの現像液の供給、リンス液供給ノズル27からのリン
ス液の供給なども制御部5により制御される。
【0036】この第1実施例装置では、以下のようにし
て基板Wに現像液が供給される。これを図6を参照して
説明する。なお、図6では、現像液供給ノズル29が待
機ポット22から待機ポット23へ移動しながら基板W
に現像液を供給する場合を示しているが、待機ポット2
3から待機ポット22へ移動しながら基板Wに現像液を
供給する場合も、図6と同様の動作で現像液の供給が行
われる。
【0037】図6において、待機時には、現像液供給ノ
ズル29は待機ポット22内の位置P0に待機してい
る。現像処理時には、現像液供給ノズル29を上昇させ
た後、走査方向Aに移動させ、外側カップ21内の走査
開始位置P1で下降させる。
【0038】その後、現像液供給ノズル29を走査開始
位置P1から所定の走査速度(例えば、10〜500mm
/sec)で走査を開始する。現像液供給ノズル29の走査
開始後、現像液供給ノズル29のスリット状供給口28
が、基板保持部3に保持された基板W上に到達する前
に、供給開始位置P2にて所定の流量(例えば、1.5
l/min)で現像液供給ノズル29のスリット状供給口28
からの現像液の供給を開始する。
【0039】現像液供給ノズル29から現像液を供給し
ながら供給開始位置P2から非回転状態の基板W上を走
査方向Aに沿って現像液供給ノズル29を直線状に移動
させる。これにより、基板保持部3に保持された基板W
を回転させることなく、基板Wの全面に現像液を連続的
に供給することができる。供給された現像液は、表面張
力により基板W上に保持され液盛りされる。
【0040】現像液供給ノズル29が基板W上を通過し
た後、基板W上から外れた供給停止位置P3で現像液供
給ノズル29からの現像液の供給を停止させる。そし
て、現像液供給ノズル29が外側カップ21内の走査停
止位置P4に到達した時点で現像液供給ノズル29の移
動を停止させる。
【0041】その後、現像液供給ノズル29を、走査停
止位置P4で上昇させた後、他方の待機ポット23の位
置P5まで移動させ、待機ポット23内に下降させて待
機させる。次の基板Wに対しては、待機ポット23から
待機ポット22へ移動しながら現像液の供給が行われ
る。
【0042】基板W上に現像液が液盛りされると、その
状態を所定の現像時間の間維持して現像処理を行う。現
像時間が経過すると電動モーター1を駆動して基板保持
部3に保持された基板Wを回転させて基板W上の現像液
を遠心力で振り切り、その後、基板Wを回転させながら
リンス液供給ノズル27から基板Wにリンス液を供給し
て現像液を洗い流すリンス処理を所定時間行い、リンス
液の供給を停止した後、基板Wを高速回転させて基板W
上のリンス液を振り切って乾燥させる。
【0043】本実施例において、基板Wに供給された現
像液を撹拌する場合には、Z方向振動付与機構8やXY
方向移動テーブル13によって、基板保持部3に保持さ
れた基板WにXYZ方向の少なくとも1方向(直線方
向)の非回転振動を与える。このように回転振動ではな
い振動を基板Wに与えることにより、回転による遠心力
などが働かず、基板Wに与えられるXYZ方向の振動
は、図7に示すように、基板W全面に均一に与えられ
る。従って、現像液の撹拌スピードを基板W全面におい
て均一にして、撹拌の効果を基板W全面において均一に
することができ、現像処理を基板W全面において均一に
行うことができる。
【0044】なお、図7中の符号SXは、基板保持部3
に保持された基板Wに与えられたX方向の振動を示し、
図7に示すように、基板Wの中央部でも外周部でも同じ
大きさのX方向の振動が与えられる。また、図7中の符
号SY、SZは、基板保持部3に保持された基板Wに与
えられたY方向、Z方向の振動を示している。
【0045】さらに、基板Wに与えられるXYZ方向の
振動は、基板Wのサイズにかかわらず基板W全面に均一
に与えることができる。
【0046】なお、基板Wに与える振動としては、X方
向またはY方向またはZ方向のいずれか1方向だけの振
動(3種類)、XYZ方向の任意の2方向を組み合わせ
た振動(XY、XZ、YZの3種類)、XYZ方向の3
方向を組み合わせた振動(1種類)の7種類の振動が考
えられるが、どの種類の振動を与えるかは、基板Wに塗
布されているレジスト液の種類などに応じて、より効果
的に現像液を撹拌し得る種類の振動を、例えば、実験的
に調べておいてその種類の振動を選択する。
【0047】また、基板Wへの振動の付与は、通常、基
板Wに現像液が供給され終わって液盛りされた状態から
開始して、基板Wへの振動を所定時間(例えば、数秒)
行って、振動の付与を停止するが、基板Wに塗布されて
いるレジスト液の種類によっては、基板Wへの振動の付
与を、基板Wに現像液が供給される前、あるいは、基板
Wに現像液が供給されている途中から開始し、例えば、
基板Wに現像液が液盛りされてから所定時間経過して後
に振動の付与を停止するようにしてもよい。
【0048】なお、Z方向振動付与機構8やXY方向移
動テーブル13により与えられる基板Wへの振動の周波
数は低周波数であってもよいし、高周波数であってもよ
いが、振動の周波数をあまりに低くし過ぎると、現像液
の撹拌効果が十分に得られることが期待できず、一方、
あまりに高く(例えば、超音波帯域)し過ぎるとレジス
ト膜に形成されたパターンにダメージを与えることが考
えられる。従って、振動の周波数を、現像液の撹拌効果
が十分に得られ、かつ、レジスト膜に形成されたパター
ンにダメージを与えるない範囲内の適宜の周波数とする
ことが好ましい。この範囲は、例えば、実験的に決める
ことができる。
【0049】振動の振幅(各アクチュエータ10、1
7、19の伸縮のストローク)も、より効果的に現像液
を撹拌し得る振幅を実験的に決めておけばよく、数mm程
度で撹拌効果が十分に得られる。
【0050】次に、本発明の第2実施例装置の構成を図
8、図9を参照して説明する。図8は本発明の第2実施
例装置の全体構成を示す平面図であり、図9はその縦断
面図である。
【0051】この第2実施例装置は、基板Wへの現像液
の供給を従来の一般的な構成で行う装置に、本発明の特
徴である基板Wに非回転振動を与える振動付与手段を設
けたものである。
【0052】すなわち、基板Wに対して現像液をスポッ
ト状に供給する現像液供給ノズル40が矢印S方向に回
動可能に設けられている。
【0053】この第2実施例では、現像液供給ノズル4
0を基板保持部3に保持された基板W上に位置させ、基
板Wを軸芯J周りで回転させながら、現像液供給ノズル
40から基板W上に現像液を供給し、供給された現像液
を基板Wの回転による遠心力で基板W上にひろげて液盛
りするものである。
【0054】その他の構成及び動作は、上述した第1実
施例と同様であるので、第1実施例と共通する部分に
は、図1ないし図5と同一符号を付してその説明を省略
する。
【0055】この第2実施例の構成においても、基板W
に供給された現像液を撹拌する場合、Z方向振動付与機
構8やXY方向移動テーブル13によって、基板保持部
3に保持された基板WにXYZ方向の少なくとも1方向
の非回転振動を与えることで、現像液の撹拌スピードを
基板W全面において均一にして、撹拌の効果を基板W全
面において均一にすることができ、現像処理を基板W全
面において均一に行うことができる。
【0056】なお、上記各実施例では、スピンチャック
4全体にXYZ方向の振動を与えて、基板保持部3に保
持された基板Wに非回転振動を与えるように構成した
が、例えば、基板保持部3に保持された基板Wに非回転
振動を与える機構を基板保持部3に設けるようにしても
よい。
【0057】また、上記各実施例では、Z方向振動付与
機構8のアクチュエーター9や、XY方向移動テーブル
13のアクチュエーター17、19の先端部を電動モー
ター1、X方向移動テーブル14、Y方向移動テーブル
15に連結したが、例えば、図10に示すように構成し
てもよい。図10(a)はZ方向振動付与機構8の変形
例であり、この変形例では、アクチュエーター10の先
端部を電動モーター1に連結せず、アクチュエーター1
0の伸長によってスピンチャック4全体をZ方向上方へ
移動させ、アクチュエーター10の収縮によってスピン
チャック4の自重でスピンチャック4全体をZ方向下方
へ移動させるように構成している。また、図10(b)
はXY方向移動テーブル13の変形例であり、この変形
例では、アクチュエーター17(19)の先端部をX
(Y)方向移動テーブル14(15)に連結せず、アク
チュエーター17(19)の伸長によってX(Y)方向
移動テーブル14(15)をX(Y)方向に往動させ、
アクチュエーター17(19)の収縮によってコイルバ
ネ50の復元力でX(Y)方向移動テーブル14(1
5)をX(Y)方向に復動させるように構成している。
【0058】なお、図10(b)の変形例において、ア
クチュエーター17(19)の先端部をX(Y)方向移
動テーブル14(15)に連結した上で、アクチュエー
ター17(19)の収縮によってコイルバネ50の復元
力でX(Y)方向移動テーブル14(15)をX(Y)
方向に復動させるように構成してもよい。
【0059】上記各実施例や図10の変形例では、Z方
向振動付与機構8、XY方向移動テーブル13のアクチ
ュエーター10、17、19を圧電素子9を含めて構成
したが、アクチュエーターをシリンダやモーターなどで
構成してもよい。シリンダを用いる場合には、上記各実
施例や図10の構成において、アクチュエーター10、
17、19の伸縮をシリンダのロッドの伸縮で行えばよ
い。また、モーターを用いる場合には、例えば、図11
に示すように、モーター60による偏芯カム61の軸芯
HJ周りの回転と、コイルバネ50の復元力でX(Y)
方向移動テーブル14(15)をX(Y)方向に往復動
させるように構成することができる。なお、図11は、
XY方向移動テーブル13のアクチュエーターをモータ
ーで構成する場合を示しているが、Z方向振動付与機構
8に対しても同様に変形することができる。
【0060】ここで、上記各実施例や図10の変形例の
ように、Z方向振動付与機構8、XY方向移動テーブル
13のアクチュエーター10、17、19を圧電素子9
を含めて構成したことにより、シリンダやモーターでア
クチュエーターを構成する場合に比べて、アクチュエー
ター10、17、19からの発塵などを軽減でき、基板
Wの汚染を低減することができる。また、上記各実施例
や図10の変形例と、図11の変形例とを比べても明ら
かなように、アクチュエーター10、17、19を圧電
素子9を含めて構成したことにより、アクチュエーター
10、17、19を小型にすることができ、装置のコン
パクト化を図ることができる。
【0061】なお、本発明における基板Wへの非回転振
動とは、直交3次元方向であるXYZ方向に限定されな
い。例えば、図12(a)、(b)の平面図に示すよう
に、水平方向の互いに直交しない軸方向の振動S1、S
2、S3などを含む場合であってもよいし、図12
(c)の斜視図に示すように、水平方向の振動S1、S
2と、Z方向から傾いた方向の振動Sθとを含むような
場合であってもよい。なお、図12の各方向の振動を付
与する機構を設けるのに比べて、XYZ方向の振動を付
与する機構を設ける方が構成上簡単になる。また、例え
ば、図12(c)の振動SθはXYZ方向の振動を組み
合わせることでも実現することができるなど、基本的に
XYZ方向の振動を付与する機構があれば、各種の方向
の振動を基板Wに付与することができ、XYZ方向の振
動を付与することでより効果的な非回転振動を簡単な構
成で実現することができる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明に係る基板現像方法によれば、基板に非
回転振動を与えて、基板に供給された現像液を撹拌する
ので、基板のサイズにかかわらず、現像液の撹拌スピー
ドを基板全面において均一にして、撹拌の効果を基板全
面において均一にすることができ、現像処理を基板全面
において均一に行うことができる。
【0063】請求項2に記載の発明に係る基板現像方法
によれば、基板に直交3次元方向であるXYZ方向のう
ちの1方向またはいずれか2方向または3方向全ての振
動を与えて、基板に供給された現像液を撹拌するので、
簡単な構成でより効果的な方向の振動を基板に与えるこ
とができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の基板現像方法を好適に実施する基板現像装
置を実現することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の基板現像方法を好適に実施する基板現像装
置を実現することができる。
【0066】請求項5に記載の発明に係る基板現像装置
によれば、振動付与手段のアクチュエーターに圧電素子
を含めて構成したので、アクチュエーターからの発塵な
どを軽減でき、基板の汚染を低減することができる。ま
た、アクチュエーターを小型にすることができ、装置の
コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る基板現像装置の全体
構成を示す平面図である。
【図2】第1実施例装置を側面から見た要部縦断面図で
ある。
【図3】第1実施例装置を正面から見た要部縦断面図で
ある。
【図4】XY方向移動テーブルの構成を示す平断面図で
ある。
【図5】第1実施例装置の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図6】第1実施例装置による基板への現像液の供給方
法を説明するための図である。
【図7】第1実施例装置による基板への振動の付与状態
を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例装置の全体構成を示す平面
図である。
【図9】第2実施例装置の縦断面図である。
【図10】Z方向振動付与機構とXY方向移動テーブル
の各アクチュエーターの変形例を示す要部縦断面図と平
断面図である。
【図11】XY方向移動テーブルのアクチュエーターを
モーターで構成した変形例を示す平断面図である。
【図12】非回転振動の各種の振動方向の一例を示す図
である。
【符号の説明】
3:基板保持部 4:スピンチャック 8:Z方向振動付与機構 9:圧電素子 10、17、19:アクチュエーター 13:XY方向移動テーブル 29、40:現像液供給ノズル W:基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に現像液を液盛りして現像処理す
    る基板現像方法において、 基板に非回転振動を与えて、基板上に供給された現像液
    を撹拌する工程を備えたことを特徴とする基板現像方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板現像方法におい
    て、 前記非回転振動は、直交3次元方向であるXYZ方向の
    少なくとも1方向の振動であることを特徴とする基板現
    像方法。
  3. 【請求項3】 基板に現像液を液盛りして現像処理する
    基板現像装置において、 基板に非回転振動を与える振動付与手段を備えたことを
    特徴とする基板現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板現像装置におい
    て、 前記振動付与手段は、直交3次元方向であるXYZ方向
    の少なくとも1方向の振動を基板に与えることを特徴と
    する基板現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の基板現像装置
    において、 前記振動付与手段は、アクチュエーターに圧電素子を含
    むことを特徴とする基板現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273567A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Hitachi High-Technologies Corp 基板処理装置、基板処理方法、及び基板の製造方法
US11302540B2 (en) 2018-01-15 2022-04-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Substrate support device and substrate cleaning device including the same

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