JP2000029923A - 自動配置配線装置及び半導体集積回路 - Google Patents

自動配置配線装置及び半導体集積回路

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JP2000029923A
JP2000029923A JP10198759A JP19875998A JP2000029923A JP 2000029923 A JP2000029923 A JP 2000029923A JP 10198759 A JP10198759 A JP 10198759A JP 19875998 A JP19875998 A JP 19875998A JP 2000029923 A JP2000029923 A JP 2000029923A
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signal line
signal
timing
wiring
potential
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Hiroyuki Kobayashi
宏行 小林
Yukihiko Shimazu
之彦 島津
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L23/52Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames
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    • H01L23/5222Capacitive arrangements or effects of, or between wiring layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実効カップリング容量の増加による影響を考
慮して配線レイアウトを実行する自動配置配線装置を得
る。 【解決手段】 レイアウトデータ生成部11は、信号線
1〜27を、グリッド11,13,15,17,19
11,113にそれぞれ割り当てる。このとき、信号線2
1,23,25,27は信号属性Bを有する信号線であり、
信号線22,24,26は信号属性Aを有する信号線であ
る。その結果、信号属性Aを有する信号線と信号属性B
を有する信号線とが交互に配置され、同一の信号属性を
有する信号線同士が互いに隣接しない構成となってい
る。従って、着目信号線24に隣接する信号線23,25
の電位は、着目信号線24の電位が遷移するタイミング
では遷移しないため、着目信号線24に隣接する信号線
3,25の電位が遷移することによる着目信号線24
実効カップリング容量の増加分をゼロにすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
の配線レイアウトを行う自動配置配線装置、及び該自動
配置配線装置によってレイアウトされた配線を備える半
導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の基板上には、信号線、
電源配線、グランド配線等の複数の配線が形成されてお
り、これらの配線のレイアウトは自動配置配線装置によ
って決定される。ところで、これらの配線は、配線抵抗
と呼ばれる電気抵抗を有するとともに、基板や他の配線
との間に配線容量と呼ばれる容量を構成する。そして、
信号線を信号が伝搬する場合、その信号線の有する配線
抵抗と配線容量との積によって定まる値に応じて信号の
遅延が生じる。ここで、配線抵抗を無視して配線容量の
みに着目すると、信号の遅延は配線容量の大きさによっ
て決定される。
【0003】具体的に配線容量は、配線の上面あるいは
底面と基板との間の容量(面成分による容量)、配線の
側面と基板との間の容量(フリンジ容量)、及び隣接す
る配線同士の間の容量(カップリング容量)の合計とし
て与えられる。
【0004】サブミクロン以前の半導体集積回路におい
ては、配線容量のうち、配線と基板との間の容量、特に
面成分による容量の占める割合が大きく、カップリング
容量の占める割合は小さかった。しかも、基板の電位は
変化しないため、配線容量に起因する信号の遅延量が、
基板の電位が変化することによって変動するということ
を考慮する必要もなかった。
【0005】しかし、近年における半導体集積回路の微
細化に伴い、配線の上面積や底面積は小さくなるととも
に、隣接する配線同士の間隔は狭くなった。このため、
配線容量のうち、面成分による容量の占める割合は小さ
くなり、一方、カップリング容量の占める割合は大きく
なった。具体的には、全配線容量のうち、カップリング
容量の占める割合が50%以上に達するまでになった。
しかも、基板の電位が変化しないのに対して、配線、特
に信号線の電位は伝搬する信号の状態に応じて遷移す
る。信号線の電位が遷移すると、これに伴って、この信
号線とこれに隣接する信号線との間のカップリング容量
に起因する信号の遅延量も変動する。そして、互いに隣
接する2つの信号線の電位が同じタイミングで遷移し、
かつ、その遷移の仕方がこの2つの信号線同士で互いに
異なる場合(例えば、一方の信号線の電位がHレベルか
らLレベルに遷移すると同時に、これに隣接する他方の
信号線の電位がLレベルからHレベルに遷移する場合)
は、両信号線間のカップリング容量に起因する信号の遅
延量は実効的に増加するという問題を生ずる。
【0006】なお、上記したように、信号線を伝搬する
信号の遅延量の変動は、この信号線とこれに隣接する信
号線との間の電位差が変動することに起因して生じるも
のであるが、隣接する信号線の電位が遷移することによ
り両信号線間のカップリング容量が増加したことに起因
して生じたものと考えることもできる。このように増加
を考慮した場合のカップリング容量を、本明細書におい
て特に「実効カップリング容量」と表記する。
【0007】次に、信号が遷移するタイミングについて
説明する。現状の半導体集積回路においては、各信号線
を伝搬する信号は、基準信号(一般にはクロック)が遷
移するタイミングを基準として遷移することが多い。ク
ロックが遷移するタイミングに対して各信号がどのよう
なタイミングで遷移するかは、その信号線がどのような
属性(信号属性)を有しているかという問題として捉え
ることができる。例えば、クロックが遷移するタイミン
グと同時に遷移する信号が伝搬する信号線は「信号属性
Uを有する信号線」と、クロックが遷移するタイミング
に対してクロックの周期の半分の位相差で遷移する信号
が伝搬する信号線は「信号属性Vを有する信号線」と表
現することができる。このように考えると、異なる信号
属性を有する信号線同士は同一のタイミングで電位が遷
移せず、一方、同一の信号属性を有する信号線同士は同
一のタイミングで電位が遷移する。
【0008】図17は、従来の自動配置配線装置による
配線レイアウトの一例を模式的に示す図である。ここで
は、説明の簡単化のため、7本の信号線1021〜10
7のみを示している。グリッド1011〜10113は、
半導体集積回路の基板上に仮想的に並設された配線領域
である。自動配置配線装置は、信号線1021〜1027
を、それぞれグリッド1011,1013,1015,1
017,1019,10111,10113に割り当てる。こ
のとき、信号線1021〜1027はいずれも信号属性A
を有している。その結果、半導体集積回路の基板上に
は、同一の信号属性Aを有する複数の信号線1021
1027が互いに隣接して並設される格好となる。
【0009】図18は、信号線1021〜1027をそれ
ぞれ伝搬する各信号の遷移の状態を示すタイミングチャ
ートである。信号線1021〜1027はいずれも同一の
信号属性Aを有するため、各信号線1021〜1027
伝搬する信号はいずれも着目タイミングT100において
遷移する。ここでは、信号線1021〜1023,102
5〜1027を伝搬する各信号はLレベル(例えば0V)
からHレベル(例えば2.5V)に遷移し、一方、信号
線1024を伝搬する信号はHレベルからLレベルに遷
移するものとする。そして、各信号線を伝搬する信号が
遷移すると、それに応じて、各信号線1021〜1027
の電位も遷移する。
【0010】以下、信号線1023と信号線1024とに
着目して、信号線の電位の遷移に伴う実効カップリング
容量の変動について検討する。図18に示すように、着
目タイミングT100以前においては、信号線1023の電
位は0V、信号線1024の電位は2.5Vであり、両
信号線間の電位差は2.5Vであった。しかし、着目タ
イミングT100において、信号線1023の電位が0Vか
ら2.5Vに、信号線1024の電位が2.5Vから0
Vにそれぞれ遷移することにより、両信号線間にはみか
け上5Vの電位差が生じる。即ち、信号線の電位が遷移
する瞬間、両信号線間には、信号線の電位が遷移してい
ない場合の2倍の電位差が生じると考えることができ
る。従って、信号線1023と信号線1024との間の実
効カップリング容量は、信号線の電位が遷移していない
場合のカップリング容量の2倍となる。ここで、図17
に示したように、信号線1023と信号線1024とは2
グリッド間隔で割り当てられているため、カップリング
容量係数をCとすると、信号線の電位の遷移に伴う実効
カップリング容量の増加分はC/2となる。
【0011】上述したように、信号線1021〜1027
はいずれも同一の信号属性Aを有するため、信号線10
1〜1027をそれぞれ伝搬する各信号はいずれも同一
の着目タイミングT100において遷移する。従って、信
号線の電位の遷移に伴う実効カップリング容量の増加
は、信号線1024と信号線1023との間のみならず、
信号線1024と他の全ての信号線1021,1022
1025,1026,1027との間でも生じ得る。図1
9は、信号線1024と他の信号線1021〜1023
1025〜1027との間の実効カップリング容量の増加
を示す図である。信号線1024と信号線1021〜10
3,1025〜1027との間の各グリッド間隔に応じ
て、信号線1024と信号線1021,1027との間で
はC/6、信号線1024と信号線1022,1026
の間ではC/4、信号線1024と信号線1023,10
5との間ではC/2だけ実効カップリング容量の増加
がそれぞれ生じる。従って、実効カップリング容量の増
加分の合計は、C/6+C/4+C/2+C/2+C/
4+C/6=11C/6となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の自動
配置配線装置は、総配線長を短くすることや配線領域の
面積を小さくすることのみを考慮して配線レイアウトを
行っており、隣接する配線の電位が遷移することによる
実効カップリング容量の増加に対する考慮はなされてい
なかった。
【0013】図20は、信号の遅延量の増大を説明する
ためのタイミングチャートであり、図18に示した信号
線1023〜1025の波形を抜き出したものに相当す
る。実効カップリング容量の増加に起因して、信号線1
024の波形にオーバーシュート103が発生してい
る。これにより、信号線1024を伝搬する信号の遷移
は、信号線1023,1025をそれぞれ伝搬する信号の
遷移と比較すると、時間Dだけ遅延している。このよう
に従来の自動配置配線装置には、実効カップリング容量
の増加に起因して、各信号線を伝搬する信号の遅延量が
増大するという問題があった。
【0014】そして、回路規模が増大すると必然的に配
線長は一層大きくなり、寄生容量や寄生抵抗等の負荷が
大きくなるため、半導体集積回路の高速化や高信頼性化
への障害となる。
【0015】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、実効カップリング容量の増加によ
る影響を考慮して配線レイアウトを実行する自動配置配
線装置を得るとともに、該自動配置配線装置によって配
線レイアウトを行うことにより、高速化や高信頼性化に
適した半導体集積回路を得ることを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の自動配置配線装置は、複数の信号線を含む複数
の配線により素子が接続されて成る回路の接続情報を与
えるネットリストを入力するネットリスト入力手段と、
複数の配線及び素子のそれぞれを、回路を形成すべき基
板上に割り当てるためのレイアウトデータを生成するレ
イアウトデータ生成手段とを備え、ネットリストは、複
数の信号線のそれぞれの電位が遷移するタイミングに関
する情報を含み、レイアウトデータ生成手段は、ネット
リストにおけるタイミングに関する情報に基づいて、第
1のタイミングで電位が遷移する第1の信号線に一方で
隣接する配線として、電位が第1のタイミングで遷移し
ない配線を割り当てることを特徴とするものである。
【0017】また、この発明のうち請求項2に記載の自
動配置配線装置は、請求項1に記載の自動配置配線装置
であって、電位が第1のタイミングで遷移しない配線
は、第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで電
位が遷移する第2の信号線であることを特徴とするもの
である。
【0018】また、この発明のうち請求項3に記載の自
動配置配線装置は、請求項2に記載の自動配置配線装置
であって、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に他方で隣接する配線として、第2のタイミングで電位
が遷移する第3の信号線を割り当てることを特徴とする
ものである。
【0019】また、この発明のうち請求項4に記載の自
動配置配線装置は、請求項2に記載の自動配置配線装置
であって、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に他方で隣接する配線として、第1のタイミングで電位
が遷移する第4の信号線を割り当てることを特徴とする
ものである。
【0020】また、この発明のうち請求項5に記載の自
動配置配線装置は、請求項4に記載の自動配置配線装置
であって、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
と第4の信号線との間の間隔を、第1の信号線と第2の
信号線との間の間隔よりも広く設定することを特徴とす
るものである。
【0021】また、この発明のうち請求項6に記載の自
動配置配線装置は、請求項1に記載の自動配置配線装置
であって、電位が第1のタイミング電位しない配線は、
電源配線及びグランド配線のいずれか一方であることを
特徴とするものである。
【0022】また、この発明のうち請求項7に記載の自
動配置配線装置は、請求項6に記載の自動配置配線装置
であって、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に他方で隣接する配線として、電源配線及びグランド配
線のいずれか一方を割り当てることを特徴とするもので
ある。
【0023】また、この発明のうち請求項8に記載の自
動配置配線装置は、請求項6に記載の自動配置配線装置
であって、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に他方で隣接する配線として、第1のタイミングあるい
は第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで電位
が遷移する第5の信号線を割り当て、さらにレイアウト
データ生成手段は、第1の信号線と第5の信号線との間
の間隔を、第1の信号線と電源配線及びグランド配線の
いずれか一方との間の間隔よりも広く設定することを特
徴とするものである。
【0024】また、この発明のうち請求項9に記載の自
動配置配線装置は、請求項6〜8のいずれか一つに記載
の自動配置配線装置であって、ネットリストは、複数の
信号線をそれぞれ伝搬する信号の遅延に関する情報を含
み、レイアウトデータ生成手段は、信号の遅延に関する
情報に基づいて、複数の信号線のうち信号の遅延による
影響を特に受けやすい信号線を第1の信号線として設定
することを特徴とするものである。
【0025】また、この発明のうち請求項10に記載の
自動配置配線装置は、請求項1に記載の自動配置配線装
置であって、複数の信号線のそれぞれの電位は、基準信
号の遷移に同期して遷移し、ネットリストにおけるタイ
ミングに関する情報には、基準信号の遷移と複数の信号
線のそれぞれの電位の遷移との間の許容時間差が含まれ
ることを特徴とするものである。
【0026】また、この発明のうち請求項11に記載の
半導体集積回路は、並設された複数の配線を備える半導
体集積回路であって、複数の配線は、第1のタイミング
で電位が遷移する第1の信号線を含み、第1の信号線に
一方で隣接する配線は、電位が第1のタイミングで遷移
しない配線であることを特徴とするものである。
【0027】また、この発明のうち請求項12に記載の
半導体集積回路は、請求項11に記載の半導体集積回路
であって、電位が第1のタイミングで遷移しない配線
は、第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで電
位が遷移する第2の信号線であることを特徴とするもの
である。
【0028】また、この発明のうち請求項13に記載の
半導体集積回路は、請求項12に記載の半導体集積回路
であって、第1の信号線に他方で隣接する配線は、第2
のタイミングで電位が遷移する第3の信号線であること
を特徴とするものである。
【0029】また、この発明のうち請求項14に記載の
半導体集積回路は、請求項12に記載の半導体集積回路
であって、第1の信号線に他方で隣接する配線は、第1
のタイミングで電位が遷移する第4の信号線であること
を特徴とするものである。
【0030】また、この発明のうち請求項15に記載の
半導体集積回路は、請求項14に記載の半導体集積回路
であって、第1の信号線と第4の信号線との間の間隔
は、第1の信号線と第2の信号線との間の間隔よりも広
いことを特徴とするものである。
【0031】また、この発明のうち請求項16に記載の
半導体集積回路は、請求項11に記載の半導体集積回路
であって、電位が第1のタイミングで遷移しない配線
は、電源配線及びグランド配線のいずれか一方であるこ
とを特徴とするものである。
【0032】また、この発明のうち請求項17に記載の
半導体集積回路は、請求項16に記載の半導体集積回路
であって、第1の信号線に他方で隣接する配線は、電源
配線及びグランド配線のいずれか一方であることを特徴
とするものである。
【0033】また、この発明のうち請求項18に記載の
半導体集積回路は、請求項16に記載の半導体集積回路
であって、第1の信号線に他方で隣接する配線は、第1
のタイミングあるいは第1のタイミングとは異なる第2
のタイミングで電位が遷移する第5の信号線であり、第
1の信号線と第5の信号線との間の間隔は、第1の信号
線と電源配線及びグランド配線のいずれか一方との間の
間隔よりも広いことを特徴とするものである。
【0034】また、この発明のうち請求項19に記載の
半導体集積回路は、請求項16〜18のいずれか一つに
記載の半導体集積回路であって、第1の信号線は、複数
の信号線のうち信号の遅延による影響を特に受けやすい
信号線であることを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】従来技術の説明でも言及したよう
に、一般的に論理回路は、基準信号(例えば、同期回路
の場合はクロック、非同期回路の場合はReady信号
等)の遷移を起点として動作を開始する。また、各信号
線に接続されている負荷等を考慮すると、各信号線を伝
搬する信号の遷移が基準信号の遷移に対してどの程度遅
延するかは設計段階から予測できる。例えば、同期回路
を構成する論理回路(例えばラッチ回路や組合せ回路
等)は、大まかにはクロックの立ち上がりに同期して動
作を開始する。また、クロックの立ち上がりに完全に同
期しなくても、クロックの立ち上がりからどの程度の時
間だけ遅延して動作を開始するかは予測できる。一方、
非同期回路を構成する論理回路は、大まかにはRead
y信号の立ち上がりを基準として動作を開始する。ま
た、同期回路の場合と同様に、Ready信号の立ち上
がりからどの程度の時間だけ遅延して動作を開始するか
は予測できる。これらの情報に基づいて配線レイアウト
(配線の配列順序や配列間隔等の決定)を行うのが本発
明の主旨である。以下、本発明の具体的な実施の形態に
ついて述べる。
【0036】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係る自動配置配線装置の構成を概略的に示すブロ
ック図である。自動配置配線装置10は、レイアウトデ
ータ生成部11を備えている。レイアウトデータ生成部
11は、外部からネットリスト(回路の接続情報)及び
レイアウトセルデータを入力し、これらのデータを参照
して、配線やセルに関するレイアウトデータを生成して
出力する。レイアウト対象たる配線としては、信号線、
電源配線、グランド配線等がある。ここで、ネットリス
トには、各信号線の電位が遷移するタイミングに関する
情報が含まれている。具体的には、各信号線の有する信
号属性のほか、見積もり配線長及び実配線長、見積もり
配線容量及び実配線容量、実配線抵抗、信号遷移の詳細
なタイミング情報(例えばクロックの立ち上がりタイミ
ングに対する信号波形の立ち上がりタイミングの遅延時
間)等の付帯情報がある。
【0037】図2は、自動配置配線装置10による配線
レイアウトを模式的に示す図である。ここでは、説明の
簡単化のため、7本の信号線21〜27のレイアウトのみ
を示している。グリッド11〜113は、半導体集積回路
の基板上に仮想的に並設された配線領域であり、各グリ
ッドには、自動配置配線装置10の出力するレイアウト
データに基づいて所定の配線が割り当てられる。本実施
の形態1においては、信号線21〜27を、それぞれグリ
ッド11,13,15,17,19,111,113に割り当て
る。このとき、信号線21,23,25,27は信号属性B
を有する信号線であり、信号線22,24,26は信号属
性Aを有する信号線である。ここで、「信号属性Aを有
する信号線」とは、後述する着目タイミングT1で遷移
する信号が伝搬する信号線を意味し、「信号属性Bを有
する信号線」とは、後述する着目タイミングT2で遷移
する信号が伝搬する信号線を意味する。その結果、信号
属性Aを有する信号線と信号属性Bを有する信号線とが
交互に配置され、同一の信号属性を有する信号線同士が
互いに隣接しない構成となっている。
【0038】図3は、信号線21〜27をそれぞれ伝搬す
る各信号の遷移の状態を示すタイミングチャートであ
る。図3にはクロックを示していないが、着目タイミン
グT1は例えばクロックが立ち上がるタイミングであ
り、着目タイミングT2は例えばクロックが立ち下がる
タイミングである。信号線21〜27をそれぞれ伝搬する
各信号の遷移は、クロックの遷移に対して完全に同期し
ている。
【0039】信号線22,24,26はいずれも信号属性
Aを有するため、これらの信号線を伝搬する各信号は、
いずれも着目タイミングT1で遷移している。具体的に
は、着目タイミングT1において、信号線22,26を伝
搬する各信号はLレベルからHレベルに遷移し、信号線
4を伝搬する信号はHレベルからLレベルに遷移して
いる。一方、信号線21,23,25,27はいずれも信号
属性Bを有するため、これらの信号線を伝搬する各信号
は、いずれも着目タイミングT2で遷移している。具体
的には、着目タイミングT2において、信号線21
3,25,27を伝搬する各信号はいずれもLレベルか
らHレベルに遷移している。なお、各信号線を伝搬する
信号のレベルに応じて各信号線の電位も遷移する。ここ
では、信号線の電位は、信号がLレベルの時は0V、H
レベルの時は2.5Vである。
【0040】以下、信号線24を着目信号線とし、各信
号線の電位の遷移に伴って信号線24と他の信号線との
間の実効カップリング容量がどのように変動するかにつ
いて検討する。
【0041】図4は、着目タイミングT1における実効
カップリング容量の変動を示す図である。図3に示した
ように、着目タイミングT1においては、信号線24に隣
接する信号線23,25を伝搬する各信号はいずれも遷移
しない。従って、図4に示すように、着目タイミングT
1においては信号線24と他の信号線との間の実効カップ
リング容量の増加分はゼロである。なお、着目タイミン
グT1においては信号線22,26を伝搬する各信号がL
レベルからHレベルに遷移している。しかし、信号線2
4と信号線22との間の信号線23、及び信号線24と信号
線26との間の信号線25をそれぞれ伝搬する信号がいず
れも遷移しない。従って、信号線24と信号線22,26
との間の実効カップリング容量は、信号線22,26の電
位の遷移による影響を受けない。
【0042】また、図5は、着目タイミングT2におけ
る実効カップリング容量の変動を示す図である。図3に
示したように、着目タイミングT2においては、信号線
4に隣接する信号線23,25を伝搬する各信号がLレ
ベルからHレベルにそれぞれ遷移する。従って、各信号
線が2グリッド間隔で配置されていることを考慮する
と、図5に示すように、着目タイミングT2において
は、信号線24と信号線23との間の実効カップリング容
量、及び信号線24と信号線25との間の実効カップリン
グ容量がそれぞれC/2だけ増加する。その結果、実効
カップリング容量の増加分の合計はC/2+C/2=C
となる。これは、信号線24の電位が遷移しなくても、
隣接する信号線23,25の電位が遷移することによっ
て、信号線24と信号線23,25との間の実効カップリ
ング容量が増加することを意味する。なお、着目タイミ
ングT2においては、信号線21,27を伝搬する各信号
もLレベルからHレベルにそれぞれ遷移している。しか
し、信号線24と信号線21との間の信号線22、及び信
号線24と信号線27との間の信号線26をそれぞれ伝搬
する信号がいずれも遷移しない。従って、信号線24
信号線21,27との間の実効カップリング容量は、信号
線21,27の電位の遷移による影響を受けない。
【0043】このように本実施の形態1に係る自動配置
配線装置によれば、信号属性Aを有する信号線と信号属
性Bを有する信号線とが交互に配置されるように各信号
線をレイアウトする。これにより、着目信号線の有する
信号属性と、着目信号線に隣接する信号線の有する信号
属性とは互いに相違する。従って、着目信号線に隣接す
る信号線の電位は、着目信号線の電位が遷移するタイミ
ングでは遷移しないため、着目信号線に隣接する信号線
の電位が遷移することによる着目信号線の実効カップリ
ング容量の増加分をゼロにすることができる。
【0044】また、本実施の形態1に係る自動配置配線
装置によってレイアウトされた配線を備える半導体集積
回路によれば、着目信号線の電位が遷移する際の実効カ
ップリング容量の増加分がゼロであるため、着目信号線
を伝搬する信号の遅延量を削減することができ、高速化
や高信頼性化に適した半導体集積回路を得ることができ
る。
【0045】実施の形態2.本発明の実施の形態2に係
る自動配置配線装置の構成は、図1に示した実施の形態
1と同様である。
【0046】図6は、本実施の形態2に係る自動配置配
線装置10による配線レイアウトを模式的に示す図であ
る。ここでは、説明の簡単化のため、7本の信号線31
〜37のレイアウトのみを示している。本実施の形態2
においては、信号線31〜37を、それぞれグリッド
1,13,15,17,19,111,113に割り当てる。
このとき、信号線31,32,35,36は信号属性Bを有
する信号線であり、信号線33,34,37は信号属性A
を有する信号線である。その結果、信号属性Aを有する
信号線及び信号属性Bを有する信号線がそれぞれ2本ず
つ連続で配置され、各信号線の一方では同一の信号属性
を有する信号線が隣接し、他方では異なる信号属性を有
する信号線が隣接する構成となっている。
【0047】図7は、信号線31〜37をそれぞれ伝搬す
る各信号の遷移の状態を示すタイミングチャートであ
る。信号線33,34,37はいずれも信号属性Aを有す
るため、これらの信号線を伝搬する各信号は、いずれも
着目タイミングT1で遷移している。具体的には、着目
タイミングT1において、信号線33,37を伝搬する各
信号はLレベルからHレベルに遷移し、信号線34を伝
搬する信号はHレベルからLレベルに遷移している。一
方、信号線31,32,35,36はいずれも信号属性Bを
有するため、これらの信号線を伝搬する各信号は、いず
れも着目タイミングT2で遷移している。具体的には、
着目タイミングT2において、信号線31,32,35,3
6を伝搬する各信号はいずれもLレベルからHレベルに
遷移している。
【0048】以下、信号線34を着目信号線とし、各信
号線の電位の遷移に伴って信号線34と他の信号線との
間の実効カップリング容量がどのように変動するかにつ
いて検討する。
【0049】図8は、着目タイミングT1における実効
カップリング容量の変動を示す図である。図7に示した
ように、着目タイミングT1においては、信号線34を伝
搬する信号がHレベルからLレベルに遷移するのに対
し、信号線34に隣接する信号線33を伝搬する信号がL
レベルからHレベルに遷移する。従って、各信号線が2
グリッド間隔で配置されていることを考慮すると、図8
に示すように、着目タイミングT1においては信号線34
と信号線33との間の実効カップリング容量はC/2だ
け増加する。即ち、従来技術と比較すると、着目タイミ
ングT1における実効カップリング容量の増加分は73
%削減される。なお、着目タイミングT1においては、
信号線37を伝搬する信号もLレベルからHレベルに遷
移している。しかし、信号線34と信号線37との間の信
号線35,36を伝搬する信号がいずれも遷移しないた
め、信号線34と信号線37との間の実効カップリング容
量は、信号線37の電位の遷移による影響を受けない。
【0050】また、図9は、着目タイミングT2におけ
る実効カップリング容量の変動を示す図である。図7に
示したように、着目タイミングT2においては、信号線
4に隣接する信号線35を伝搬する信号、及び信号線3
4の他方で信号線35に隣接する信号線36を伝搬する信
号がそれぞれLレベルからHレベルに遷移する。従っ
て、各信号線が2グリッド間隔で配置されていることを
考慮すると、図9に示すように、着目タイミングT2
おいては、信号線34と信号線35との間の実効カップリ
ング容量がC/2だけ増加するとともに、信号線34
信号線36との間の実効カップリング容量がC/4だけ
増加する。その結果、実効カップリング容量の増加分の
合計はC/2+C/4=3C/4となる。即ち、上記実
施の形態1と比較すると、着目タイミングT2における
実効カップリング容量の増加分は25%削減される。な
お、着目タイミングT2においては信号線31,32を伝
搬する各信号もLレベルからHレベルにそれぞれ遷移し
ているが、信号線34と信号線31,32との間の信号線
3を伝搬する信号が遷移しないため、信号線34と信号
線31,32との間の実効カップリング容量は、信号線3
1,32の電位の遷移による影響を受けない。
【0051】このように本実施の形態2に係る自動配置
配線装置によれば、信号属性Aを有する信号線と信号属
性Bを有する信号線とをそれぞれ2本ずつ連続で配置
し、着目信号線の一方では同一の信号属性を有する信号
線が隣接し、他方では異なる信号属性を有する信号線が
隣接するように各信号線をレイアウトする。従って、着
目信号線に他方で隣接する信号線の電位は、着目信号線
の電位が遷移するタイミングでは遷移しないため、着目
信号線に他方で隣接する信号線の電位が遷移することに
よる着目信号線の実効カップリング容量の増加分を削減
することができる。
【0052】また、本実施の形態2に係る自動配置配線
装置によってレイアウトされた配線を備える半導体集積
回路によれば、着目信号線の電位が遷移する際の実効カ
ップリング容量の増加分が削減されるため、着目信号線
を伝搬する信号の遅延量を削減することができ、高速化
や高信頼性化に適した半導体集積回路を得ることができ
る。
【0053】実施の形態3.本発明の実施の形態3に係
る自動配置配線装置の構成は、図1に示した実施の形態
1と同様である。
【0054】図10は、本実施の形態3に係る自動配置
配線装置10による配線レイアウトを模式的に示す図で
ある。ここでは、説明の簡単化のため、7本の信号線4
1〜47のレイアウトのみを示している。本実施の形態3
においては、信号線41〜47を、それぞれグリッド
1,15,17,111,113,117,119に割り当て
る。ここで、信号線41,42,45,46は信号属性Bを
有する信号線であり、信号線43,44,47は信号属性
Aを有する信号線である。その結果、上記実施の形態2
と同様に、信号属性Aを有する信号線及び信号属性Bを
有する信号線がそれぞれ2本ずつ連続で配置され、各信
号線の一方では同一の信号属性を有する信号線が隣接
し、他方では異なる信号属性を有する信号線が隣接する
構成となっている。
【0055】信号線41〜47をそれぞれ伝搬する各信号
の遷移の状態を示すタイミングチャートは、図7に示し
た実施の形態2と同様である。即ち、着目タイミングT
1においては、信号線43,47を伝搬する各信号がLレ
ベルからHレベルに遷移するとともに、信号線44を伝
搬する信号がHレベルからLレベルに遷移する。また、
着目タイミングT2においては、信号線41,42,45
6をそれぞれ伝搬する各信号がいずれもLレベルから
Hレベルに遷移する。
【0056】以下、信号線44を着目信号線とし、各信
号線の電位の遷移に伴って信号線44と他の信号線との
間の実効カップリング容量がどのように変動するかにつ
いて検討する。
【0057】図11は、着目タイミングT1における実
効カップリング容量の変動を示す図である。上述したよ
うに、着目タイミングT1においては、信号線44を伝搬
する信号がHレベルからLレベルに遷移するのに対し、
信号線44に隣接する信号線43を伝搬する信号がLレベ
ルからHレベルに遷移する。従って、信号線44と信号
線43とが4グリッド間隔で配置されていることを考慮
すると、図11に示すように、着目タイミングT1にお
いては信号線44と信号線43との間の実効カップリング
容量はC/4だけ増加する。即ち、着目タイミングT1
における実効カップリング容量の増加分は、従来技術と
比較すると86%、実施の形態2と比較すると50%、
それぞれ削減される。なお、着目タイミングT1におい
ては信号線47を伝搬する信号もLレベルからHレベル
に遷移しているが、信号線44と信号線47との間の信号
線45,46を伝搬する各信号がいずれも遷移しないた
め、信号線44と信号線47との間の実効カップリング容
量は、信号線47の電位の遷移による影響を受けない。
【0058】また、図12は、着目タイミングT2にお
ける実効カップリング容量の変動を示す図である。上述
したように、着目タイミングT2においては、信号線44
に隣接する信号線45を伝搬する信号、及び信号線44
他方で信号線45に隣接する信号線46を伝搬する信号が
それぞれLレベルからHレベルに遷移する。従って、信
号線44と信号線45とが2グリッド間隔で配置され、信
号線44と信号線46とが6グリッド間隔で配置されてい
ることを考慮すると、図12に示すように、着目タイミ
ングT2においては、信号線44と信号線45との間の実
効カップリング容量がC/2だけ増加するとともに、信
号線44と信号線46との間の実効カップリング容量がC
/6だけ増加する。その結果、実効カップリング容量の
増加分の合計はC/2+C/6=2C/3となる。即
ち、着目タイミングT2における実効カップリング容量
の増加分は、実施の形態2と比較すると11%削減され
る。なお、着目タイミングT2においては信号線41,4
2を伝搬する各信号もLレベルからHレベルにそれぞれ
遷移しているが、信号線44と信号線41,42との間の
信号線43を伝搬する信号が遷移しないため、信号線44
と信号線41,42との間の実効カップリング容量は、信
号線41,42の電位の遷移による影響を受けない。
【0059】このように本実施の形態3に係る自動配置
配線装置によれば、信号線の順序としては上記実施の形
態2と同様としつつも、同一の信号属性を有する信号線
同士の間隔が、異なる信号属性を有する信号線同士の間
隔よりも広くなるように各信号線をレイアウトする。従
って、着目信号線に隣接する信号線の電位の遷移が着目
信号線に及ぼす影響を緩和することができ、上記実施の
形態2と比較すると、実効カップリング容量の増加分を
さらに削減することができる。
【0060】また、本実施の形態3に係る自動配置配線
装置によってレイアウトされた配線を備える半導体集積
回路によれば、着目信号線の電位が遷移する際の実効カ
ップリング容量の増加分が実施の形態2よりもさらに削
減されるため、高速化や高信頼性化にさらに適した半導
体集積回路を得ることができる。
【0061】実施の形態4.本発明の実施の形態4に係
る自動配置配線装置の構成は、図1に示した実施の形態
1と同様である。
【0062】図13は、本実施の形態4に係る自動配置
配線装置10による配線レイアウトを模式的に示す図で
ある。信号線5をグリッド13に割り当てるとともに、
信号線5に隣接する配線として、グリッド11,12に電
源配線61を、グリッド14,15に電源配線62をそれぞ
れ割り当てる。信号線5の有する信号属性は、信号属性
A及び信号属性Bのいずれであってもよい。なお、図1
3では、電源配線61,62がそれぞれ2グリッドにまた
がって配置されている場合を示したが、これは電源配線
の断面積が信号線の断面積よりも大きい場合を想定した
ものであり、これに限定するものではない。
【0063】また、図14は、本実施の形態4に係る自
動配置配線装置10による他の配線レイアウトを模式的
に示す図である。信号線51をグリッド13に割り当てる
とともに、信号線51に隣接する配線として、グリッド
1,12に電源配線61を、グリッド16に信号線52
それぞれ割り当てる。ここで、信号線51は信号属性A
を、信号線52は信号属性Bをそれぞれ有している。上
記実施の形態1,2では隣接する信号線同士の間隔を2
グリッドとしたが、ここでは、信号線51と信号線52
の間の間隔を、これよりも広い3グリッドとする。もち
ろん、上記実施の形態1,2と同様に2グリッド間隔と
してもよい。
【0064】さらに、図15は、本実施の形態4に係る
自動配置配線装置10による他の配線レイアウトを模式
的に示す図である。信号線51をグリッド13に割り当て
るとともに、信号線51に隣接する配線として、グリッ
ド11,12に電源配線61を、グリッド16に信号線53
をそれぞれ割り当てる。ここで、信号線51,53はいず
れも信号属性Aを有している。上記実施の形態1,2で
は隣接する信号線同士の間隔を2グリッドとしたが、こ
こでは、信号線51と信号線53との間の間隔を、これよ
りも広い3グリッドとする。もちろん、上記実施の形態
1,2と同様に2グリッド間隔としてもよい。
【0065】なお、信号線5,51には、信号の遅延に
よる影響を特に受けやすい信号線、換言すれば実効カッ
プリング容量の増加による影響を特に受けやすい信号
線、例えば回路内のクリティカルパスやクロック配線等
を採用する。具体的には、複数の信号線をそれぞれ伝搬
する信号の遅延に関する情報をネットリストに含ませ
る。そして、レイアウトデータ生成部11は、この情報
に基づいて、信号の遅延による影響を特に受けやすい信
号線を信号線5,51として設定する。
【0066】このように本実施の形態4に係る自動配置
配線装置によれば、着目信号線(信号線5,51)に隣
接する配線として、電源配線61,62を割り当てる。電
源配線61,62は一定の電源電位を供給するものであ
り、電位の遷移は起こらない。従って、信号線5,51
と電源配線61,62との間では、電源配線61,62の電
位が遷移することによる実効カップリング容量の変動は
生じない。これにより、信号線5,51に隣接する配線
として電位が遷移する他の信号線を割り当てる場合と比
較すると、実効カップリング容量の増加分を削減するこ
とができる。
【0067】また、図14,15に示したように、電源
配線61の反対側で信号線51に隣接する配線として、電
位の遷移が生じ得る信号線52,53を割り当てた場合で
あっても、信号線51と信号線52,53との間の間隔を
広くすることにより、信号線52,53の電位が遷移する
ことによる影響を緩和することができる。
【0068】さらに、本実施の形態4に係る自動配置配
線装置によってレイアウトされた配線を備える半導体集
積回路によれば、着目信号線の実効カップリング容量の
増加分が削減されるため、着目信号線を伝搬する信号の
遅延量を削減することができ、高速化や高信頼性化に適
した半導体集積回路を得ることができる。
【0069】なお、以上の説明では、電位が遷移しない
配線として電源配線を例にとり説明したが、電位が遷移
しない配線としては電源配線の他にグランド配線があ
り、これを使用した場合であっても上記と同様の効果を
得ることができる。
【0070】実施の形態5.本発明の実施の形態5に係
る自動配置配線装置の構成は、図1に示した実施の形態
1と同様である。
【0071】上記各実施の形態では、各信号線を伝搬す
る信号の遷移が、クロックの遷移に対して完全に同期し
ていることを前提とした。しかし、現実の論理回路にお
いては、たとえクロックの遷移に同期して論理回路が動
作するように設計したとしても、トランジスタの持つ容
量や配線容量等により、信号線を伝搬する信号の遷移は
クロックの遷移に対してある程度の遅延等を生じる。即
ち、現実の論理回路の動作は、クロックの遷移に対して
完全に同期しているわけではない。そこで、クロックの
遷移に対する所定の許容時間差を考慮して各信号線の信
号属性を分類する方法を提供するのが本実施の形態5の
主旨である。以下、具体的に説明する。
【0072】図16は、本実施の形態5に係る信号属性
の分類方法を説明するためのタイミングチャートであ
る。図16に示すように、信号S1,S2は、クロックC
Kが立ち上がるタイミングに対して所定の許容時間差W
1の範囲内で立ち上がっている。このようにクロックC
Kが立ち上がるタイミングに対して所定の許容時間差の
範囲内で遷移する信号は「クロックCKの立ち上がりに
同期する信号」とみなす。そして、信号S1,S2が伝搬
する信号線を「信号属性Aを有する信号線」と分類す
る。また、信号S3,S4は、クロックCKが立ち下がる
タイミングに対して所定の許容時間差W2の範囲内で立
ち上がっている。このようにクロックCKが立ち下がる
タイミングに対して所定の許容時間差の範囲内で遷移す
る信号は「クロックCKの立ち下がりに同期する信号」
とみなす。そして、信号S3,S4が伝搬する信号線を
「信号属性Bを有する信号線」と分類する。一方、信号
5はクロックCKの立ち上がりにも立ち下がりにも同
期しておらず、信号S5が伝搬する信号線は例えば「信
号属性Cを有する信号線」と分類することができる。
【0073】各信号S1〜S5がクロックCKの立ち上が
りタイミングあるいは立ち下がりタイミングに対してど
の程度の時間差を持って遷移するかは、上記実施の形態
1で述べた「信号遷移の詳細なタイミング情報」として
ネットリストに含める。図1に示したレイアウトデータ
生成部11は、かかる「信号遷移の詳細なタイミング情
報」を含むネットリストを参照して各信号線の信号属性
を分類し、さらに、上記各実施の形態で説明した技術思
想に基づいて、配線に関する具体的なレイアウトデータ
を生成する。
【0074】このように本実施の形態5に係る自動配置
配線装置によれば、クロックの遷移に対する所定の許容
時間差を考慮して各信号線の信号属性を分類するため、
現実の態様に即した自動配置配線装置を得ることができ
る。
【0075】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、第1の信号線に一方で隣接する配線の電位は、第
1の信号線の電位が遷移する第1のタイミングで遷移し
ない。このため、第1のタイミングにおいて、第1の信
号線と当該配線との間のカップリング容量が、当該配線
の電位の遷移によって増加することを回避することがで
きる。
【0076】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、第1の信号線の電位が第1のタイミングで遷
移するのに対して、第1の信号線に一方で隣接する第2
の信号線の電位は第2のタイミングで遷移する。従っ
て、第1のタイミングにおいて、第1の信号線と第2の
信号線との間のカップリング容量が、第2の信号線の電
位の遷移によって増加することを回避することができ
る。
【0077】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、第1の信号線の電位が第1のタイミングで遷
移するのに対して、第1の信号線に他方で隣接する第3
の信号線の電位は第2のタイミングで遷移する。従っ
て、第1のタイミングにおいて、第1の信号線と第3の
信号線との間のカップリング容量が、第3の信号線の電
位の遷移によって増加することを回避することができ
る。
【0078】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、第1の信号線に他方で隣接する第4の信号線
の電位は、第1の信号線と同様に第1のタイミングで遷
移する。従って、第2のタイミングにおいて、第1の信
号線と第4の信号線との間のカップリング容量が、第4
の信号線の電位の遷移によって増加することを回避する
ことができる。
【0079】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、レイアウトデータ生成手段は、いずれも第1
のタイミングで電位が遷移する第1の信号線と第4の信
号線との間の間隔を、電位が遷移するタイミングが互い
に異なる第1の信号線と第2の信号線との間の間隔より
も広く設定する。従って、第1のタイミングにおいて、
第1の信号線と第4の信号線との間のカップリング容量
が第4の信号線の電位の遷移によって増加する影響を緩
和することができる。
【0080】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に一方で隣接する配線として、電源配線及びグランド配
線のいずれか一方を割り当てる。ここで、電源配線及び
グランド配線の電位は遷移しないため、第1の信号線と
電源配線あるいはグランド配線との間のカップリング容
量は、電源配線あるいはグランド配線の電位が遷移する
ことによる変動を生じない。
【0081】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
に一方で隣接する配線のみならず、他方で隣接する配線
としても、電源配線及びグランド配線のいずれか一方を
割り当てる。従って、第1の信号線は、電源配線あるい
はグランド配線によって挟み込まれる格好となり、カッ
プリング容量の変動は生じない。
【0082】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、レイアウトデータ生成手段は、第1の信号線
と第5の信号線との間の間隔を、第1の信号線と電源配
線及びグランド配線のいずれか一方との間の間隔よりも
広く設定する。従って、第1の信号線と第5の信号線と
の間のカップリング容量が第5の信号線の電位の遷移に
よって増加する影響を緩和することができる。
【0083】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、レイアウトデータ生成手段は、複数の信号線
のうち信号の遅延による影響を特に受けやすい信号線を
第1の信号線として設定する。そして、請求項6〜8の
いずれか一つに係る発明によって、信号の遅延による影
響を特に受けやすい当該信号線のカップリング容量の増
加を適切に削減する。従って、当該信号線を伝搬する信
号の遅延を適切に抑制することができる。
【0084】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、レイアウトデータ生成手段は、基準信号の
遷移と信号線の電位の遷移との間の時間差が許容時間差
の範囲内にある場合は、その信号線の電位の遷移は基準
信号の遷移に同期しているとみなしてレイアウトデータ
を生成することができるため、請求項1に係る発明を現
実の態様に即して適用することができる。
【0085】この発明のうち請求項11に係るものによ
れば、第1の信号線に一方で隣接する配線の電位は、第
1の信号線の電位が遷移する第1のタイミングで遷移し
ない。このため、第1のタイミングにおいて、第1の信
号線と当該配線との間のカップリング容量が、当該配線
の電位の遷移によって増加することを回避することがで
きる。
【0086】また、この発明のうち請求項12に係るも
のによれば、第1の信号線の電位が第1のタイミングで
遷移するのに対して、第1の信号線に一方で隣接する第
2の信号線の電位は第2のタイミングで遷移する。従っ
て、第1のタイミングにおいて、第1の信号線と第2の
信号線との間のカップリング容量が、第2の信号線の電
位の遷移によって増加することを回避することができ
る。
【0087】また、この発明のうち請求項13に係るも
のによれば、第1の信号線の電位が第1のタイミングで
遷移するのに対して、第1の信号線に他方で隣接する第
3の信号線の電位は第2のタイミングで遷移する。従っ
て、第1のタイミングにおいて、第1の信号線と第3の
信号線との間のカップリング容量が、第3の信号線の電
位の遷移によって増加することを回避することができ
る。
【0088】また、この発明のうち請求項14に係るも
のによれば、第1の信号線に他方で隣接する第4の信号
線の電位は、第1の信号線と同様に第1のタイミングで
遷移する。従って、第2のタイミングにおいて、第1の
信号線と第4の信号線との間のカップリング容量が、第
4の信号線の電位の遷移によって増加することを回避す
ることができる。
【0089】また、この発明のうち請求項15に係るも
のによれば、いずれも第1のタイミングで電位が遷移す
る第1の信号線と第4の信号線との間の間隔は、電位が
遷移するタイミングが互いに異なる第1の信号線と第2
の信号線との間の間隔よりも広い。従って、第1のタイ
ミングにおいて、第1の信号線と第4の信号線との間の
カップリング容量が第4の信号線の電位の遷移によって
増加する影響を緩和することができる。
【0090】また、この発明のうち請求項16に係るも
のによれば、第1の信号線には電源配線及びグランド配
線のいずれか一方が隣接する。ここで、電源配線及びグ
ランド配線の電位は遷移しないため、第1の信号線と電
源配線あるいはグランド配線との間のカップリング容量
は、電源配線あるいはグランド配線の電位が遷移するこ
とによる変動を生じない。
【0091】また、この発明のうち請求項17に係るも
のによれば、第1の信号線は、電源配線あるいはグラン
ド配線によって挟み込まれる格好となり、カップリング
容量の変動は生じない。
【0092】また、この発明のうち請求項18に係るも
のによれば、第1の信号線と第5の信号線との間の間隔
は、第1の信号線と電源配線あるいはグランド配線との
間の間隔よりも広い。従って、第1の信号線と第5の信
号線との間のカップリング容量が第5の信号線の電位の
遷移によって増加する影響を緩和することができる。
【0093】また、この発明のうち請求項19に係るも
のによれば、複数の信号線のうち信号の遅延による影響
を特に受けやすい信号線を第1の信号線として採用す
る。そして、請求項16〜18に係る発明によって当該
信号線のカップリング容量の増加を削減する。従って、
当該信号線を伝搬する信号の遅延を適切に抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る自動配置配線装
置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 自動配置配線装置による配線レイアウトを模
式的に示す図である。
【図3】 複数の信号線をそれぞれ伝搬する各信号の遷
移の状態を示すタイミングチャートである。
【図4】 着目タイミングT1における実効カップリン
グ容量の変動を示す図である。
【図5】 着目タイミングT2における実効カップリン
グ容量の変動を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る自動配置配線装
置による配線レイアウトを模式的に示す図である。
【図7】 複数の信号線をそれぞれ伝搬する各信号の遷
移の状態を示すタイミングチャートである。
【図8】 着目タイミングT1における実効カップリン
グ容量の変動を示す図である。
【図9】 着目タイミングT2における実効カップリン
グ容量の変動を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態3に係る自動配置配線
装置による配線レイアウトを模式的に示す図である。
【図11】 着目タイミングT1における実効カップリ
ング容量の変動を示す図である。
【図12】 着目タイミングT2における実効カップリ
ング容量の変動を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態4に係る自動配置配線
装置による配線レイアウトを模式的に示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態4に係る自動配置配線
装置による他の配線レイアウトを模式的に示す図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態4に係る自動配置配線
装置による他の配線レイアウトを模式的に示す図であ
る。
【図16】 本発明の実施の形態5に係る信号属性の分
類方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 従来の自動配置配線装置による配線レイア
ウトの一例を模式的に示す図である。
【図18】 複数の信号線をそれぞれ伝搬する各信号の
遷移の状態を示すタイミングチャートである。
【図19】 着目信号線と他の信号線との間の実効カッ
プリング容量の増加を示す図である。
【図20】 信号の遅延量の増大を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1〜27,31〜37,41〜47,5,51〜53 信号
線、61,62 電源配線、10 自動配置配線装置、1
1 レイアウトデータ生成部。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号線を含む複数の配線により素
    子が接続されて成る回路の接続情報を与えるネットリス
    トを入力するネットリスト入力手段と、 前記複数の配線及び前記素子のそれぞれを、前記回路を
    形成すべき基板上に割り当てるためのレイアウトデータ
    を生成するレイアウトデータ生成手段とを備え、 前記ネットリストは、前記複数の信号線のそれぞれの電
    位が遷移するタイミングに関する情報を含み、 前記レイアウトデータ生成手段は、前記ネットリストに
    おける前記タイミングに関する情報に基づいて、第1の
    タイミングで電位が遷移する第1の信号線に一方で隣接
    する配線として、電位が前記第1のタイミングで遷移し
    ない配線を割り当てることを特徴とする自動配置配線装
    置。
  2. 【請求項2】 電位が前記第1のタイミングで遷移しな
    い前記配線は、前記第1のタイミングとは異なる第2の
    タイミングで電位が遷移する第2の信号線であることを
    特徴とする、請求項1に記載の自動配置配線装置。
  3. 【請求項3】 前記レイアウトデータ生成手段は、前記
    第1の信号線に他方で隣接する配線として、前記第2の
    タイミングで電位が遷移する第3の信号線を割り当てる
    ことを特徴とする、請求項2に記載の自動配置配線装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レイアウトデータ生成手段は、前記
    第1の信号線に他方で隣接する配線として、前記第1の
    タイミングで電位が遷移する第4の信号線を割り当てる
    ことを特徴とする、請求項2に記載の自動配置配線装
    置。
  5. 【請求項5】 前記レイアウトデータ生成手段は、前記
    第1の信号線と前記第4の信号線との間の間隔を、前記
    第1の信号線と前記第2の信号線との間の間隔よりも広
    く設定することを特徴とする、請求項4に記載の自動配
    置配線装置。
  6. 【請求項6】 電位が前記第1のタイミング電位しない
    前記配線は、電源配線及びグランド配線のいずれか一方
    であることを特徴とする、請求項1に記載の自動配置配
    線装置。
  7. 【請求項7】 前記レイアウトデータ生成手段は、前記
    第1の信号線に他方で隣接する配線として、電源配線及
    びグランド配線のいずれか一方を割り当てることを特徴
    とする、請求項6に記載の自動配置配線装置。
  8. 【請求項8】 前記レイアウトデータ生成手段は、前記
    第1の信号線に他方で隣接する配線として、前記第1の
    タイミングあるいは前記第1のタイミングとは異なる第
    2のタイミングで電位が遷移する第5の信号線を割り当
    て、 さらに前記レイアウトデータ生成手段は、前記第1の信
    号線と前記第5の信号線との間の間隔を、前記第1の信
    号線と前記電源配線及びグランド配線のいずれか一方と
    の間の間隔よりも広く設定することを特徴とする、請求
    項6に記載の自動配置配線装置。
  9. 【請求項9】 前記ネットリストは、前記複数の信号線
    をそれぞれ伝搬する信号の遅延に関する情報を含み、 前記レイアウトデータ生成手段は、前記信号の遅延に関
    する情報に基づいて、前記複数の信号線のうち信号の遅
    延による影響を特に受けやすい信号線を前記第1の信号
    線として設定することを特徴とする、請求項6〜8のい
    ずれか一つに記載の自動配置配線装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の信号線のそれぞれの電位
    は、基準信号の遷移に同期して遷移し、 前記ネットリストにおける前記タイミングに関する情報
    には、前記基準信号の遷移と前記複数の信号線のそれぞ
    れの電位の遷移との間の許容時間差が含まれることを特
    徴とする、請求項1に記載の自動配置配線装置。
  11. 【請求項11】 並設された複数の配線を備える半導体
    集積回路であって、 前記複数の配線は、第1のタイミングで電位が遷移する
    第1の信号線を含み、 前記第1の信号線に一方で隣接する配線は、電位が前記
    第1のタイミングで遷移しない配線であることを特徴と
    する半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 電位が前記第1のタイミングで遷移し
    ない前記配線は、前記第1のタイミングとは異なる第2
    のタイミングで電位が遷移する第2の信号線であること
    を特徴とする、請求項11に記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の信号線に他方で隣接する配
    線は、前記第2のタイミングで電位が遷移する第3の信
    号線であることを特徴とする、請求項12に記載の半導
    体集積回路。
  14. 【請求項14】 前記第1の信号線に他方で隣接する配
    線は、前記第1のタイミングで電位が遷移する第4の信
    号線であることを特徴とする、請求項12に記載の半導
    体集積回路。
  15. 【請求項15】 前記第1の信号線と前記第4の信号線
    との間の間隔は、前記第1の信号線と前記第2の信号線
    との間の間隔よりも広いことを特徴とする、請求項14
    に記載の半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 電位が前記第1のタイミングで遷移し
    ない前記配線は、電源配線及びグランド配線のいずれか
    一方であることを特徴とする、請求項11に記載の半導
    体集積回路。
  17. 【請求項17】 前記第1の信号線に他方で隣接する配
    線は、電源配線及びグランド配線のいずれか一方である
    ことを特徴とする、請求項16に記載の半導体集積回
    路。
  18. 【請求項18】 前記第1の信号線に他方で隣接する配
    線は、前記第1のタイミングあるいは前記第1のタイミ
    ングとは異なる第2のタイミングで電位が遷移する第5
    の信号線であり、 前記第1の信号線と前記第5の信号線との間の間隔は、
    前記第1の信号線と前記電源配線及びグランド配線のい
    ずれか一方との間の間隔よりも広いことを特徴とする、
    請求項16に記載の半導体集積回路。
  19. 【請求項19】 前記第1の信号線は、前記複数の信号
    線のうち信号の遅延による影響を特に受けやすい信号線
    であることを特徴とする、請求項16〜18のいずれか
    一つに記載の半導体集積回路。
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