JP2008140821A - 半導体装置および半導体装置の設計方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低消費電力化と開発期間短縮と面積削減と高速化を実現する半導体装置およびその半導体装置の設計方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置の設計方法は、クロック同期式の半導体装置の設計方法であって、マルチ位相で調整可能な範囲でCTSを施すラフCTS工程と、フリップフロップ間の伝播時間とクロックの到達時間からデータの受渡しが正常に実施されるか否かを判定するタイミングチェック工程と、クロックの供給タイミングについて、クロック位相の切替又はクロック・ツリー途中のバッファーの増減によりデータの受渡しが正常に実施可能か否かを判定するタイミング詳細解析工程と、前記タイミング詳細解析工程の結果に基づいて、フリップフロップ毎にタイミング違反を起こさないクロックの位相を割当てるCLKネットの再割付工程とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関するものであり、特に低消費電力化と開発期間短縮と面積削減と高速化を同時に実現する半導体装置およびその半導体装置の設計方法に関する。
近年、半導体装置の微細化により、半導体装置の複雑化、開発期間の長期化、高機能化が進んでいる。その一方で、高速化へ対応するため、CMOS回路を用いる設計方法に於いて、高速化と低消費電力化、高機能化と開発期間の短縮等の相反する要求や低価格化のための面積削減が求められている。
現状では、デジタル製品に搭載される半導体装置の設計方法は、クロックを同期させて設計する同期化設計が主流である。設計の際は、クロックの供給源からフリップ・フロップ(以下、FFとも示す)へのクロック到達時間を均一に揃えるため一般的にクロック・ツリー・シンセシス(以下、CTSとも示す)が用いられている。
このフリップフロップ間のクロック到達時間の差(以下、Skewとも示す)が限りなくゼロに近づくようにクロックバッファーを“H”型に配置・配線し、各クロックバッファーの負荷が均等になるようにレイアウトする方法が広く用いられている。
しかし、Skewを完全にゼロに揃えることは物理的にも困難であり、限りなくゼロに近づけるには多くの工数が必要である。加えて、微細化の進展に伴い、レイアウト密度が飛躍的に高まると共に物理現象の顕在化や局所的な温度上昇や電源電圧の降下を考慮した設計・動作保証が求められている。
タイミング設計・検証に際しては、クロックのフリップフロップへの到達時間とデータの到達時間を一定の設計マージン(セットアップ、ホールド、温度特性、電圧特性、プロセスバラツキ、など)を加味したタイミング設計が必要であり、同期化設計に於いてはクロックを基準に設計されるためタイミングが合わない時にはデータ側の伝播時間を調整(遅らせる、早める)するために遅延用のバッファー挿入やデータ側の回路変更、Trサイズ変更などが施される。
この機能的に無駄なバッファーにより消費電力、面積、配線リソースが消費され且つ無駄な素子の増加によりプロセスバラツキの影響を受け易くなるため、設計マージンに加えてタイミング保証する必要がある。
上記のCTS課題を解決する設計方法としては、仮想的にフリップフロップのクロック・ピン(以下、CLKピンとも示す)にダミー容量を付加してCTSをやり直す方法(例えば、特許文献1参照)がある。
これは、図11に示すように、予め生成された回路接続情報を基に、半導体集積回路を構成する回路要素である論理セルの自動配置を行う配置工程900と、CTSの手法を用いて、計算機により自動的にクロック信号線にクロック配線を行うCTS工程901と、クロック配線以外の論理セル間の配線を自動的に生成する配線工程902と、配線容量及び配線抵抗を抽出するLPE工程903と、回路接続情報及びLPE工程903で抽出した配線容量と配線抵抗を用いて、実配線による遅延シミュレーションを行う遅延シミュレーションによる評価工程904と、レイアウトでの配線組み替えを実施するECO工程905とを順次実行するものである。
この設計方法によれば、論理セルの配置と論理セル間の配線を実行した後、セットアップタイムエラー又はホールドタイムエラーなどのタイミングエラーに関係しているフリップフロップを検出し、このフリップフロップのクロック入力端子に仮想的にダミー容量を付加し、CTSの処理を行うことにより、従来必要であったゲートレベル、RTLレベルあるいはシステムレベルでの再設計が不要となり、設計期間を短縮することができるものである。
特開2001−175699号公報
しかしながら、上述した従来の設計方法では、クロックの供給源から各フリップフロップまでのクロック到達時間を、各フリップフロップ間のクロック到達時間差がゼロに限りなく近づくように、クロックバッファー配置の位置調整やクロック配線を施し、尚且つSkewが大きい場合にはクロックの供給源から一番遅いパスの到達時間とほぼ一致するように他のパス全てに対してバッファーなどにより遅延をCTS工程にて挿入している。
このゼロSkewに合わせられたクロックに対してフリップフロップのデータ側の伝播時間がセットアップやホールドマージン及び温度特性・電圧特性・プロセスバラツキを加味したタイミング調整が施されるためデータ側に機能的に無駄な遅延が必要となりバッファーを数多く挿入することで調整が施される。
このため、消費電力、面積、配線リソースが消費され且つ無駄な素子の増加によりプロセスバラツキの影響を加味したタイミング保証が必要であり設計の困難度が増している。加えて、微細化により遅延素子1つ当りの遅延時間が短くなっているためより多くの遅延素子挿入が必要でありタイミング設計に掛かる工数が飛躍的に増大している。
また、特許文献1の設計方法では、当該箇所以外のタイミングエラーを新たに発生させないために配置や当該箇所以外のクロック配線を変えずにCLKピンに付加したダミー容量分の遅延時間を当該クロック配線のみで新たに作成する必要があり、その値が一定以上の大きさを必要とする場合には実現性が乏しい。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、低消費電力化と開発期間短縮と面積削減と高速化を実現する半導体装置およびその半導体装置の設計方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置の設計方法は、クロック同期式の半導体装置の設計方法であって、マルチ位相で調整可能な範囲でCTSを施すラフCTS工程と、フリップフロップ間の伝播時間とクロックの到達時間からデータの受渡しが正常に実施されるか否かを判定するタイミングチェック工程と、クロックの供給タイミングについて、クロック位相の切替又はクロック・ツリー途中のバッファーの増減によりデータの受渡しが正常に実施可能か否かを判定するタイミング詳細解析工程と、前記タイミング詳細解析工程の結果に基づいて、フリップフロップ毎にタイミング違反を起こさないクロックの位相を割当てるCLKネットの再割付工程とを備えるものである。
この設計方法は、従来のように単一の位相でクロックを供給するのではなく、クロックを多相で供給することを前提としている。また、CTS設計時のSkew目標値をゼロとするのではなく、フリップフロップ間のデータ側の受渡し時間(以下、伝播時間とも示す)のタイミングにあわせて最も時間差の少ないクロック位相を選択し供給するよう設計する。従って、従来、タイミング調整のためだけに挿入された機能的には無駄な遅延バッファーを設ける工程を省略することが可能となる。このため、本設計方法により、タイミング設計には欠かせないCTS手法とタイミング調整におけるフリップフロップ間のクロックとデータの受渡しタイミングを効率的に設計することができる。
また、本発明の半導体装置の設計方法は、前記タイミング詳細解析工程において、クロックの供給源からクロック・ツリーの間に配置されるリピータ間の遅延差を考慮するものとしても良い。
これにより、より効率的にタイミングを調整することができる。
また、本発明の半導体装置の設計方法は、前記CLKネットの再割付工程において、ピーク電流を参照してクロックの位相を変更することにより、前記ピーク電流を低減するものとしても良い。
これにより、半導体装置の動作時の局所的な電源電圧の降下を考慮したタイミング設計マージンの削減が図れるとともに、製品上に同時に搭載されるレギュレータの電流供給能力も低減でき、半導体装置(システム)全体の低価格化を図れる。
また、本発明の半導体装置の設計方法は、前記タイミング詳細解析工程において、プロセスの製造バラツキを測定する測定工程と、前記測定結果に基づいて、クロック位相値毎にTyp条件とのずれ幅を補正する補正値を算出する補正値算出工程と、を実行し、前記CLKネットの再割付工程において、前記補正値を参照してクロック位相を変更して、そのクロック位相を割当てるものとしても良い。
これにより、半導体装置で使用するクロック毎でセットアップとホールド違反のどちらか多い方のみ上記の設計方法でクロック位相を調整した場合、半導体装置内の任意の位置に複数個配置された測定手段から得られる半導体装置毎の出来上がり値がTyp値〜ベスト値の範囲内のときはそのままとし、Typ値〜ワースト値の範囲内である場合は、Typ条件からのずれ幅をクロック位相値毎に補正値を算出し、マルチ位相発生装置へフィードバックすることで、Typ〜ワースト条件に於いてタイミング違反となったフリップフロップを正常動作させることができる。
また、本発明の半導体装置は、上記のいずれかの設計方法を用いて製造されたものである。
この半導体装置は、複数の位相のクロック信号を供給することが可能なマルチ位相発生装置と、プロセスの製造バラツキを測定する測定回路と、Typ条件からのずれ幅からクロック位相の補正値を算出する演算回路と、ワースト条件でのタイミング違反を前記半導体装置の製造後に調整する調整手段とを備えるものとしても良い。
また、本発明の半導体装置は、マルチ位相発生装置をPLLで構成しても良い。
この構成により、温度特性及び電圧特性の影響を受けずに安定したクロック供給が可能となる。
また、本発明の半導体装置は、マルチ位相発生装置の位相発生部を、遅延機能を有するMOS素子により構成するものとしても良い。
この構成により、レイアウト上の配置の制約を受けずにクロック供給が可能となる。
本発明によれば、低消費電力化、開発期間短縮、面積削減および高速化を実現する半導体装置及びその設計方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置の設計方法について説明する。まず、本実施の形態1の半導体装置の設計方法に用いられるクロック・ツリーについて説明する。図1は、本実施の形態1の半導体装置の設計方法に用いられるクロック・ツリーの概略構成図である。図1中のマルチ位相発生装置100は、複数の位相のクロック信号を供給することができるものであり、フリップ・フロップのデータ側の伝播時間を踏まえて、調整可能な範囲で最適な位相のクロック信号を供給するものである。調整の仕方については後述する。
図1中の符号101は、マルチ位相発生装置100から複数供給されるクロック信号の位相を例示している。本実施の形態1の半導体装置の設計方法においては、クロック信号の位相を調整する方法の他、クロック・ツリーの構成要素であるバッファーをツリーの途中に追加してクロック信号の供給のタイミングを微妙に遅延させたり、または、当該バッファーを削除してクロック信号の供給のタイミングを微妙に早めたりすることで、クロック信号のフリップ・フロップへの供給タイミングを微調整することも可能である。
図1中の符号102は、クロック信号のフリップ・フロップへの供給のタイミングを調整する目的で削除されたバッファーを例示するものである。図1中の符号103は、クロック信号のフリップ・フロップへの供給のタイミングを調整する目的で追加されたバッファーを例示するものである。リピータ105は、マルチ位相発生装置100から供給されたクロック信号をクロック・ツリーまで供給するものである。
このように、マルチ位相発生装置100から供給されたクロック信号は、リピータ105や各バッファーを経てフリップ・フロップ104に供給される。
図2は、本実施の形態1の設計方法により設計された半導体装置の概略構成図である。マルチ位相発生装置100は、配線101aを通してフリップ・フロップ104aにクロック信号CLK1を供給している。また、マルチ位相発生装置100は、配線101bを通してフリップ・フロップ104bにクロック信号CLK2を供給している。マルチ位相発生装置100は、配線101cを通してフリップ・フロップ104cにクロック信号CLK3を供給している。各クロック信号は、例えばCLK1を基準として、CLK2はCLK1より位相がプラス方向にずれてあり、またCLK3はCLK1より位相がマイナス方向にずれている。
符号106は、データ側の遅延バッファーを示しており、本発明の設計方法により削除することが可能となるバッファーである。
図3は、本実施の形態1の設計方法のフローチャートを示している。配置工程110は、予め生成された回路接続情報及び論理セルのレイアウト情報を基に、論理セルの自動配置を行う工程である。ラフCTS工程111は、従来のゼロSkewによるCTSではなく、マルチ位相で調整可能な範囲(例えば125MHzであれば8ns)でCTSを施す工程である。
配線工程112は、クロック配線以外の論理セル間の配線を生成する工程である。LPE工程113は、は配線の寄生容量及び寄生抵抗を算出する工程である。遅延時間計算工程114は、LPE工程113で算出された値と予め用意されたセルに係わる遅延算出に必要な情報を基に遅延時間を温度条件及び電圧条件毎に算出する工程である。
タイミングチェック工程115は、フリップフロップ間の伝播時間とクロックの到達時間からデータの受渡しが正常に実施されるかを判定する工程である。タイミング解析工程116は、タイミングチェック工程115で得られた結果から同一クロック毎にデータの受渡しのタイミングに余裕があるか、違反しているか、ワースト条件でのみ違反か、を解析し分類する工程である。
解析パス選択工程117は、タイミング解析工程116で得られた結果を基にフリップフロップ間でデータの受渡しに関連する全フリップフロップをパス毎に選択し抽出する工程である。タイミング詳細解析工程118は、パス毎にクロックの供給タイミングをクロック位相の切替もしくはクロック・ツリー途中のバッファーの増減だけでデータの受渡しが正常に実施できるかを判定する工程である。
CLKネットの再割付工程119は、タイミング詳細解析工程118の結果を基にCLK位相の切替え判定をする工程である。ECO工程120は、CLKネットの再割付工程119の結果をレイアウトへ反映させる工程である。
図4は、フリップフロップ間のデータ伝播関係図を示している。図4中、符号210は、フリップフロップ間でデータが伝播する関係を示す情報(データ伝播関係情報)を示している。符号211は、フリップフロップを示している。図5は、パス毎のタイミング余裕・違反グラフであり、タイミング詳細解析工程118により得られる情報を示している。
本実施の形態1の設計方法の特徴として、まず、ラフCTS工程111において、従来の設計手法で用いるSkewの目標値ではなくクロック位相の切替で調整可能な値を目標値(例えばクロックが125MHzであれば8ns)としてCTSを施す。そして、配線工程112、LPE工程113、遅延時間計算工程114、タイミングチェック工程115を順に実施する。
そして、タイミング解析工程116にて、ネットリストとタイミングチェック結果から、フリップフロップ間でデータが伝播する関係を示すデータ伝播関係情報210を作成する。このデータ伝播関係情報210を基に、解析パス選択工程117にて、対象のパスをタイミングチェック結果で違反となったフリップフロップが含まれるパスから1つを選択し、この情報を基にタイミング詳細解析工程118にて、タイミング違反と余裕の関係を図5に示す通りのチェック条件毎に抽出し、クロック位相をずらすことで調整が可能かを判定する。
具体的には、違反箇所をマイナス値、余裕箇所をプラスの値で位相間隔の何個分に相当するかを、まず、Typ条件からフリップフロップの先頭から順に加算すると同時に記録し後工程へ引き渡す。この結果がマイナスとなる場合には調整不可、プラスなら調整可能と判定する。
次に、ワースト条件でも同様に算出し、もし調整不可と判定された箇所が発見された場合にはTyp条件のみの位相調整且つ条件別調整対象のパス(第3の実施の形態を参照)とする。この結果を基にCLKネットの再割付工程119にて、フリップフロップ毎にタイミング違反を起こさないクロックの位相を割当てる。そして、ECO工程120にて、レイアウトでの配線組み替えを実施する。ここで、LPE工程113に戻り再度タイミングチェックを実施し違反がなくなるまであるいは違反が減少しなくなるまで繰り返す。
なお、CLKネットの再割付工程119でクロック位相を割当てる際にリピータ105間の遅延差を加味して割当てることも可能である。
以上のように、本実施の形態1の設計方法によれば、マルチ位相によるクロック供給を前提として、タイミングエラーの対策をクロックの位相をプラスまたはマイナスの両方向に位相をずらして割当直すことで、データ側の伝播時間にあわせてクロックを供給するように設計することができる。従って、この設計方法によれば、タイミング調整のためだけの機能的には無駄な遅延バッファーの挿入を排除できるので、電流・面積の削減が図れる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2の半導体装置の設計方法について説明する。前述した実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。図6は、ピーク電力削減の説明図である。図7は、本実施の形態2の設計方法により設計される半導体装置の概略構成図である。図8は、半導体装置とレギュレータの関係図である。
図6中に示す符号250は、クロック位相が初期状態のピーク電流値を示している。符号251は、分散されたピーク電流値を示している。図7中に示す符号252a、252b、252c、252dおよび252eは、それぞれフリップフロップを示している。図8中に示す符号253は、本設計方法を適用する半導体装置、符号254は、前記の半導体装置に電源を供給するレギュレータを示している。このレギュレータ254は、システム上にて一緒に搭載されるものである。
初期状態のCLKピンがCLKに接続された状態でのピーク電流値は、符号250で示す値とする。タイミング詳細解析工程118から得られる情報を基にフリップフロップ252aと252dがホールド違反し、フリップフロップ252cがセットアップ違反し、それぞれがクロック位相を1つずらすことで正常動作が得られ、フリップフロップ252eは、ホールド余裕が位相2つ分あると仮定する。
この場合、フリップフロップ252aは、ホールド違反のためクロックを1つ前の位相で供給する。後段のフリップフロップは前段とのデータ伝播時間の関係からタイミングが成り立っているためフリップフロップ252b、252c、252d、252eも一旦全てクロックを1つ前の位相を供給する。
次に、フリップフロップ252bは、タイミング違反が発生していないのでそのままとし、フリップフロップ252cは、セットアップ違反のため1つ後ろのクロック位相を供給する。このため「−1+1=0」の位相となり、フリップフロップ252d、252eのクロック位相も同様に一旦変化させる。
フリップフロップ252dは、ホールド違反のためクロックを1つ前の位相を供給する。フリップフロップeのクロックの供給位相は「−1+2=+1」となる。以上の一連の操作を全パスで繰り返すことでも自然にクロックの供給タイミングがずれピーク電流が低減されるが、タイミング解析工程116でパス毎に全体をクロック位相を大きく移動し上記の操作をすることで狙った通りにピーク電流削減が図れる。このため、動作時にチップ内の局所的な電源電圧降下を加味したタイミング設計マージンの削減が図れる。更には製品上に同時に搭載されるレギュレータの電流供給能力も低減でき、システム全体の低価格化も図れる。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3の半導体装置の設計方法について説明する。前述した実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図9は、全タイミングSlackを示している。図10は、本設計方法により設計された半導体装置の概略構成図を示している。図9中の符号200は、ワースト条件でのタイミングチェック値であり左側が余裕、右側が違反を示している。符号201は、Typ条件でのタイミングチェック値であり左側が余裕、右側が違反を示している。
符号202は、初期状態でのタイミングチェック結果の分布を示している。符号203は、本発明でクロック位相を調整した後のタイミングチェック結果の分布を示している。符号204は、初期状態でワースト条件でのフリップフロップ毎のタイミング違反を示している。符号205は、本発明でクロック位相を、半導体装置を製造した後で調整したフリップフロップ毎のタイミング余裕を示している。
図10中の符号260は、半導体装置を製造した後でプロセスバラツキを検出するセンサーを示している。符号261は、センサー260で検出したTyp条件からのずれをクロックの位相で調整するための演算回路を示している。
半導体装置で使用するクロック毎でセットアップとホールド違反のどちらか多い方のみを第1の実施の形態の設計方法でクロック位相を調整した場合、半導体装置内の任意の位置に複数個配置されたセンサー260から得られるチップ毎の出来上がり値がTyp値〜ベスト値の範囲内のときはそのままとし、Typ値〜ワースト値の範囲内である場合は、Typ条件201からのずれ幅を演算回路261にてクロック位相値毎に補正値を算出し、マルチ位相発生装置100へフィードバックする。これにより、Typ〜ワースト条件に於いてタイミング違反となったフリップフロップを正常動作させることができる。
また、予め局所的な温度上昇や電源電圧の降下によるタイミング変動がクリティカルな箇所にセンサー260を配置しておくことにより高精度なクロック位相へのフィードバックができる。
本発明にかかる半導体装置の設計手法は単独の半導体装置のみならず、例えば家電製品の主要部品をパッケージ内に同包した装置全体や、デジタル家電製品の設計手法としても有効であり目的に応じた柔軟な構成で実現することが可能である。
本実施の形態1の半導体装置の設計方法に用いられるクロック・ツリーの概略構成図 本実施の形態1の設計方法により設計される半導体装置の概略構成図 本実施の形態1の設計方法のフローチャート フリップフロップ間のデータ伝播関係図 パス毎のタイミング余裕・違反グラフ ピーク電力削減の説明図 本実施の形態2の設計方法により設計される半導体装置の概略構成図 半導体装置とレギュレータの関係図 全タイミングSlack 本実施の形態3の設計方法により設計される半導体装置の概略構成図 従来の半導体装置の設計方法を説明するフローチャート
符号の説明
100 マルチ位相発生装置
104 フリップフロップ(FF)
105 クロック・ツリーのリピータ
106 遅延バッファー
210 フリップフロップ間のデータ伝播関係情報
252 フリップフロップ
253 半導体装置
254 レギュレータ
260 センサー
261 演算回路

Claims (8)

  1. クロック同期式の半導体装置の設計方法であって、
    マルチ位相で調整可能な範囲でCTSを施すラフCTS工程と、
    フリップフロップ間のデータの伝播時間とクロックの到達時間からデータの受渡しが正常に実施されるか否かを判定するタイミングチェック工程と、
    クロックの供給タイミングについて、クロック位相の切替又はクロック・ツリー途中のバッファーの増減によりデータの受渡しが正常に実施可能か否かを判定するタイミング詳細解析工程と、
    前記タイミング詳細解析工程の結果に基づいて、フリップフロップ毎にタイミング違反を起こさないクロックの位相を割当てるCLKネットの再割付工程と
    を備える半導体装置の設計方法。
  2. 前記タイミング詳細解析工程において、クロックの供給源からクロック・ツリーの間に配置されるリピータ間の遅延差を考慮する請求項1に記載の半導体装置の設計方法。
  3. 前記CLKネットの再割付工程において、ピーク電流を参照してクロックの位相を変更することにより、前記ピーク電流を低減する請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の設計方法。
  4. 前記タイミング詳細解析工程において、
    プロセスの製造バラツキを測定する測定工程と、
    前記測定結果に基づいて、クロック位相値毎にTyp条件とのずれ幅を補正する補正値を算出する補正値算出工程と、を実行し、
    前記CLKネットの再割付工程において、
    前記補正値を参照してクロック位相を変更して、そのクロック位相を割当てる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置の設計方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の設計方法により製造される半導体装置。
  6. 複数の位相のクロック信号を供給することが可能なマルチ位相発生装置と、
    プロセスの製造バラツキを測定する測定回路と、
    Typ条件からのずれ幅からクロック位相の補正値を算出する演算回路と、
    ワースト条件でのタイミング違反を前記半導体装置の製造後に調整する調整手段と
    を備える請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記マルチ位相発生装置は、PLLで構成されている請求項6に記載の半導体装置。
  8. マルチ位相発生装置の位相発生部を、遅延機能を有するMOS素子により構成する請求項6又は請求項7に記載の半導体装置。
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