JP2000028167A - 空気循環装置 - Google Patents

空気循環装置

Info

Publication number
JP2000028167A
JP2000028167A JP11123191A JP12319199A JP2000028167A JP 2000028167 A JP2000028167 A JP 2000028167A JP 11123191 A JP11123191 A JP 11123191A JP 12319199 A JP12319199 A JP 12319199A JP 2000028167 A JP2000028167 A JP 2000028167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
nozzle
circulation device
venturi
air circulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11123191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000028167A5 (ja
JP4293325B2 (ja
Inventor
Koichi Nakade
浩一 中出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Masuda Harmo KK
Original Assignee
Masuda Harmo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Masuda Harmo KK filed Critical Masuda Harmo KK
Priority to JP12319199A priority Critical patent/JP4293325B2/ja
Publication of JP2000028167A publication Critical patent/JP2000028167A/ja
Publication of JP2000028167A5 publication Critical patent/JP2000028167A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4293325B2 publication Critical patent/JP4293325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的少ない空気循環装置にて効率よく大量
の空気を移動することにより、コストダウン及び省エネ
化を図る。 【解決手段】 送風機により吸込まれてノズル20から
噴出する空気量Q1 に、ベンチュリー13により誘引さ
れる2次吸引空気量Q2 が加えられて、ベンチュリー出
口部(ノズル)からQ3 の空気量が吹出される。従来の
ディリベントノズル20′は、送風機による供給空気量
1 と吹出し空気量Q3 は等しい。従って、本空気循環
装置は、従来のディリベントシステムに比し、少ない供
給空気量Q1 (約2/3)にて大量の空気を吹出し、空
間の空気移動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場、体育館、イ
ベントホール、駐車場、倉庫、農業用施設等の大空間に
用いられる空調設備に係り、詳しくは大空間内の空気を
移動する空気循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、大型体育館では、施設としての利
用価値を高めるため、本来の体育館としての利用の外、
例えば大相撲、ボクシング、プロレス等の各種収容型ス
ポーツイベントやコンサート、展示会等、様々な形での
利用が図られている。
【0003】図5(a) は、テニス、バドミントン、卓
球、バレーボール及びバスケットボール等の広いコート
面を必要とするスポーツに利用する場合の空調設備を示
す図であり、空調装置(冷房機、暖房機及び送風機等)
からの調整された空気がダクトを介して吹出し口1,1
から噴出し、場内空間を矢印のように流れて換気口2,
2から吸引され、排気される。この場合、空調の必要な
エリアは、観客席に限られ、フロアー上のコート部分は
無風状態が望ましいが、吹出し口1からの空調空気は、
一部がフロアー上にも拡散される。
【0004】図6(a) は、大相撲、ボクシング、プロレ
ス、コンサート等、フロアー上の比較的狭い場合にてス
ポーツ又は演奏が行われる場合の空調設備を示す図であ
り、フロアー部分にも仮設観客席(アリーナ)が設けら
れると共に、2階席前面の吹出し口1aからも空調空気
が吹出され、場内空間を矢印に示すように流れて換気口
2から吸引・排気される。この場合、特に暖房時、2階
席前面の吹出し口1aからの吹出し空気は上方に拡散さ
れ、仮設観客席に充分な空調を施すことができない。
【0005】図7(a) は、展示会に利用された場合を示
す図であり、図6(a) と同様に、1階フロアー上の展示
部分に充分な空調空気が届かない。
【0006】上述した体育館の各種利用に応じて、空調
設備を変更することは、その都度大幅な改良工事を必要
とし、コストアップとなり、実質的に困難である。
【0007】また、本出願人は、空調装置からの空気が
導かれる配管に、適宜間隔にノズルを設けると共に、該
ノズル先端に稍間隔をおいてベンチュリーを設け、空調
装置からの冷暖空気をノズルから噴出すると共に、ベン
チュリー入口部分の周囲空気を巻込んで、上記ノズルか
らの噴出空気量を増大してベンチュリー出口部分から吹
出す空調設備を提案している(特公平2−31294号
公報及び実公平5−41287号公報参照)。
【0008】更に、特開昭54−66542号公報及び
特開平7−318124号公報に示すように、チャンバ
(ケーシング)内にブロア(電動ファン)を内蔵した多
数のユニットを室内の適宜箇所に設置し、各ユニットの
ブロアによる空気をノズルから噴出して、該ノズルから
のエアージェットにより空間内全体の空気を移動するデ
ィリベントシステムが案出されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ベンチュ
リーを用いた空気設備は、ベンチュリーによる吹出し空
気量の増加に基づき、配管(ダクト径)の小径化を可能
とし、空調設備のコストダウンを図ると共に、ベンチュ
リーの空気の巻込みによる撹拌に基づき、効率的な空調
を行うことができるが、上述した従来の空調設備と同様
に、配管等の設備が固定されており、上記体育館の利用
状況等に応じて柔軟に対応することはできない。
【0010】また、上記ユニット化したディリベントシ
ステムは、空間内にダクト施工を必要としないが、ノズ
ルから噴出されるエアージェットにより、直接空間内空
気を助勢して空間内全体の空気を移動するものであっ
て、空間内空気を所望方向に所望の流量(流速)にて移
動するには、空間内の所定箇所に多数のユニットを設置
する必要があり、コストアップ及びエネルギ消費の原因
になると共に、上述した体育館等の利用状況の変更に伴
う柔軟な空調の対応には充分ではない。
【0011】そこで、本発明は、比較的少ないユニット
(空気循環装置)にて効率よく大量の空気を移動するこ
とにより、上述した課題を解決した空気循環装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、本体ケーシング(17)と、該ケーシングに収納さ
れる電動ファン(12)と、該ケーシングに設けられ前
記電動ファンにて吸込まれた空気を噴出するノズル(2
0)と、該ノズルと所定間隔あけて設けられ該間隔から
周囲空気を誘引して前記ノズルからの噴出空気と共に出
口部(13c)から吹出すベンチュリー(13)と、を
有し、前記電動ファン(12)により吸込まれてノズル
から噴出する空気量に、前記ベンチュリー(13)によ
り誘引された空気量を加えた該ベンチュリーの出口部か
らの空気の吹出しに基づき、大空間(3,4,5)の空
気を移動すること、を特徴とする空気循環装置にある。
【0013】請求項2に係る本発明は、前記本体ケーシ
ングに対して前記ノズルを、接続手段(19,SJ)を
介して三次元方向に回動自在に接続したことを特徴とす
る、請求項1記載の空気循環装置にある。
【0014】請求項3に係る本発明は、前記接続手段は
フレキシブルチューブ(19)であることを特徴とす
る、請求項2記載の空気循環装置にある。
【0015】請求項4に係る本発明は、前記接続手段
は、球面状の接触部を介して摺動自在に係合した可動体
(200)及び支持体(100)を有し、前記ノズルは
前記可動体側に、前記支持体は本体ケーシング側に設け
られていることを特徴とする、請求項2記載の空気循環
装置にある(図20,図21参照)。
【0016】請求項5に係る本発明は、前記可動体と支
持体との間を固定・固定解除自在な固定手段(600)
を設けたことを特徴とする、請求項4記載の空気循環装
置にある。
【0017】請求項6に係る本発明は、前記本体ケーシ
ング(171 )の前面が、多面体(171 d,171
e,171 f)からなり、先端にノズル(20)及びベ
ンチュリー(13)を備えたノズル板(30)と、蓋板
(31)とが、前記各多面体に付け換え自在に構成され
る、請求項1ないし5のいずれか記載の空気循環装置に
ある(図9,図10,図11参照)。
【0018】請求項7に係る本発明は、前記本体ケーシ
ング(172 )が、平面視正多面体からなり、また前記
電動ファン(12)が、中心部から前記各多面体に向け
て延びる放射状の風路(37a,37b,37c,37
d)を有し、ノズル(20)及びベンチュリー(13)
を有するノズル板(30)と、蓋板(31)と、空気吸
込口(36a)を有する吸込み板(36)とが、前記各
多面体に付け換え自在に構成される、請求項1ないし5
のいずれか記載の空気循環装置にある(図12,図13
参照)。
【0019】請求項8に係る本発明は、前記ノズル板
が、断面円形のフレキシブルチューブ(19)、ノズル
(20)及びベンチュリー(13)を有するものと、断
面横長の矩形状からなるフレキシブルチューブ(19
2 )、ノズル(202 )及びベンチュリー(132 )を
有するものと、を備える、請求項6又は7記載の空気循
環装置にある(図11参照)。
【0020】請求項9に係る本発明は、前記本体ケーシ
ングの空気吸込口(17a)に、除塵、脱CO2 、脱C
O、除菌、消臭若しくは脱臭用フィルタ、又は除塵、脱
CO2 、脱CO、除菌、消臭若しくは脱臭する部材を収
納した収納部を取付けてなる、請求項1ないし8のいず
れか記載の空気循環装置にある(図16参照)。
【0021】請求項10に係る本発明は、前記電動ファ
ン(12)のモータ(15)尾部に、モータ冷却用ファ
ン(43)を設け、前記モータを逆回転することによ
り、前記本体ケーシングの空気吸込口(17a)付近に
付着した結霜を吹き飛ばしてなる、請求項1記載の空気
循環装置にある(図19参照)。
【0022】請求項11に係る本発明は、前記大空間
が、フロアー部分を主にコート面等のスポーツ用空間と
して使用する態様と、該フロアー部分を仮設観客席又は
展示会等の主に人用空間として使用する態様と、して利
用し得る体育館(3)である、請求項1ないし10のい
ずれか記載の空気循環装置にある(図5,図6,図7参
照)。
【0023】請求項12に係る本発明は、前記大空間
が、音楽ホール及び映画館等を含む劇場(4)である、
請求項1ないし10のいずれか記載の空気循環装置にあ
る(図14参照)。
【0024】請求項13に係る本発明は、前記大空間
が、駐車場(5)である、請求項1ないし10のいずれ
か記載の空気循環装置にある(図15参照)。
【0025】請求項14に係る本発明は、前記大空間
が、農業用施設である、請求項1ないし10のいずれか
記載の空気循環装置にある。なお、農業用施設とは、温
室、豚舎、牛舎、鶏舎、ライスセンター、農・水産物取
引所、農・水産物用倉庫等の農・水産業に係るあらゆる
施設が含まれる。
【0026】請求項15に係る本発明は、前記大空間
が、空調吹出し口から冷風が吹出される冷房空間であ
る、請求項1ないし14のいずれか記載の空気循環装置
にある(図17参照)。
【0027】[作用]以上構成に基づき、大空間内の空
気は、空気循環装置(11)の吸込口(17a)から電
動ファン(12)により吸込まれ、ノズル(20)から
噴出される。更に、該ノズルからの噴出は、ベンチュリ
ー(13)の入口部分周囲の空気を誘引し、上記電動フ
ァンに吸込まれる空気量に倍する空気量にてベンチュリ
ー(13)の出口部(13c)から吹出す。これによ
り、例えば空気循環装置(11)の位置する空間上方の
空気を、ベンチュリー(13)によりその吹出し空気量
が増幅されて、次の空気循環装置に向けて移動すると共
に、一部空気を拡散し、全空間に亘って空気を循環しつ
つ撹拌する。
【0028】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、請求項にて規定される本発明
の構成を何等限定するものではない。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、ベンチ
ュリーを有する空気循環装置を設けることにより、全空
間内に亘って空気を移動するので、ダクト施工又は多数
の熱交換器の設置及び空調設備の大型化を防止して、空
調設備の性能向上と共にコストダウンを図ることがで
き、かつ従来のディリベントシステムに比し、ベンチュ
リーによる空気の誘引により、効率よく空気を移動する
ことができ、空気循環装置(ユニット)の数を減少する
と共に、電動モータの能力を小さくして省エネルギ化を
図ることができる。
【0030】また、ケーシング、特に防音ボックスに収
納された空気循環装置を設置するだけで、空調機・冷凍
機等の送風機部分の小容量化が可能となり、前記小能力
の電動モータで足りることが相俟って、騒音に対して有
利となり、また大空間内の人が強い冷風等のエアドラフ
トに晒されることがなく、空調環境を改善することがで
きる。
【0031】また、空気循環装置を適宜作動したり、電
動ファンのモータ出力を調整して送風能力を変更した
り、又は接続手段等によりエア吹出し方向を変えること
により、大空間の使用状況の変更があっても、常に適正
な空気の流れを保持することができる。
【0032】請求項2に係る本発明によると、ノズルの
向きを自在に変化させることで、吹出し方向を自在に変
更できるので好都合である。そして、請求項3に係る本
発明によると、フレキシブルチューブによりノズルの向
き変更の自由度は一層向上する。また、請求項4に係る
本発明によると、接続手段の構成が簡単で耐久性が高
い。更に、請求項5に係る本発明によると、固定手段に
よりノズル側の振動等による不用意な位置ずれを防止で
きるので好都合である。
【0033】請求項6に係る本発明によると、ケーシン
グ前面を多面体とすることによる吹出し方向変更の自由
度の向上、並びにノズル板及び蓋板との付け換えによる
エア吹出し数及び吹出し力の変更が相俟って、空気循環
装置の設置場所の変更等を行うことなく、空間の使用状
態の変更等に柔軟に対応することができ、大空間施設の
使用勝手を向上することができる。
【0034】請求項7に係る本発明によると、ケーシン
グを平面視多面体として、各多面体にノズル板、蓋板及
び吸込み板を付け換えて、ケーシング全周に亘って、エ
ア吹出し方向及び吸込み方向を調整でき、更に柔軟に空
間の使用状態の変更に対応することができると共に、空
気循環装置の吸込み方向及び吹出し方向を任意に設定で
き、1種類の空気循環装置により複数の機能態様が可能
となり、大空間の空調設備の施工が容易となる。。
【0035】請求項8に係る本発明によると、断面円形
のフレキシブルチューブ、ノズル及びベンチュリーを用
いることにより、ベンチュリー出口部からエア吹出しに
よる空気対流効果が遠方まで到達し、また断面矩形状の
ものは、空気流に拡がりを持たせて、かつこれらノズル
板が互換性があるので、空間の使用態様に応じて、空気
循環装置を取り換えることなく対応することができる。
【0036】請求項9に係る本発明によると、除塵、脱
CO2 、脱CO、除菌、消臭、脱臭により、空間内の衛
生環境を向上することができる。
【0037】請求項10に係る本発明によると、モータ
冷却用ファンを利用して、モータを逆回転することによ
り結霜を吹き飛ばすので、簡単な構成でもって空気吸引
口部分の結霜による不具合を防止できると共に、ヒータ
により結霜を融すもののように融水により濡らす等の不
具合を防止できる。
【0038】請求項11に係る本発明によると、本空気
循環装置を体育館に適用することにより、該体育館が、
フロアー部分をテニス、バレーボール等のスポーツ用空
間として利用する場合も、大相撲、コンサート、ボクシ
ング、展示会等の人用空間として利用する場合も、空調
設備を変更することなく、常に適正な空調を提供するこ
とができ、かつフロアーをスポーツ用空間とする場合、
空気循環装置からの大量の空気がエアカーテン様となっ
て、フロアー上を無風状態とし、テニス、バドミントン
等のスポーツに空調による風の影響をなくすことができ
る。
【0039】請求項12に係る本発明によると、本空気
循環装置を劇場に適用することにより、観客の数に対応
した適正な空調を行うことができる。
【0040】請求項13に係る本発明によると、本空気
循環装置を駐車場に適用することにより、ベンチュリー
による大量の空気の移動により、柱や壁面により区切ら
れて空気が澱みがちのコーナー部分も適正に換気するこ
とができ、効率の高い空気循環装置の設置と相俟って、
比較的安価な設備投資による高い効率の換気を行うこと
ができる。
【0041】請求項14に係る本発明によると、本空気
循環装置を、例えば温室等の農業用施設に適用すると、
該施設内を均等な環境にして、農産物(植物及び畜産物
を含む)の成育等を良好に保持することができる。
【0042】請求項15に係る本発明によると、冷房空
間に本空気循環装置を用いることにより、吹出し温度と
室内温度との差を小さくして、吹出し冷気の到達距離を
長くして、室内の温度差を小さくでき、これにより空調
吹出し口からの冷気の低温化及び小風量化が可能とな
り、冷房設備のコストダウン及び低騒音化を図ることが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の実施
の形態について説明する。図1及び図2において、11
は空気循環装置であり、電動ファン12及びベンチュリ
ー13を有する。
【0044】電動ファン12は、モータ15及び該モー
タ出力軸15aに固定されている羽根車16を有するモ
ータ直結型シロッコファンからなり、防音ボックス(本
体ケーシング)17内に収納されている。該防音ボック
ス17は、後面又は下面に吸気口17aを有し、かつモ
ータ部分と羽根車部分とを区画する隔壁17bにより、
羽根車16用の風路17cを形成している。また、上記
ボックス17の前面には前記風路17cに連通する所定
長さのフレキシブルチューブ19が2個設置されてお
り、該チューブ19の先端にノズル20が連結されてい
る。
【0045】そして、前記チューブ19には、ノズル2
0の先端と所定量間隔をあけてベンチュリー13が取付
金具21を介して取り付けられている。なお、前記モー
タ15はインバータ等により回転数を制御できるモータ
を用いると好ましい。また、図3(a) ,(b) ,(c) に示
すようにフレキシブルチューブ付きノズル20及びベン
チュリー13からなるエア吹出し部は、空気循環装置に
対して2個設けることに限らず、1個でも、3個でもよ
く、またそれ以外の数でもよい。また、該空気循環装置
11は、そのボックス(ケーシング)17に吊り金具2
2が設けられており、該金具21により、座金付ゴムブ
ッシュを介して大空間室内(体育館、劇場、イベントホ
ール、駐車場、倉庫等)の天井又は壁の適宜箇所に取付
けられる。なお、図中23は端子ボックスである。
【0046】図4は、上記エア吹出し部を示す拡大図で
あり、フレキシブルチューブ19は中間部分19aが波
板状からなり、上下・左右全方向に所定角度任意に曲げ
ることができると共に該角度に保持される。該チューブ
19は、その基端筒状部19bがパッキン25aを介し
て前記ボックス17に固定されており、またその先端筒
状部19cに先細形状のノズル20が固定されている。
また、前記両筒状部19b,19cにそれぞれ回転角度
調整自在に固定されている環状バンド25に亘って2個
の防振ステー26が固定されており、該防振ステー26
は、所定角度に曲げられたフレキシブルチューブ19を
該角度に保持すると共に振動の発生を防止する。また、
ベンチュリー13は、鋼板、アルミ合金又はプラスチッ
ク成形品からなり、入口部13aがラッパ状に広がって
おり、中央部13bが絞られて、出口部13cに向って
徐々に広がっている。
【0047】本空気循環装置11は、モータ15の回転
に基づく羽根車16の回転により、ボックス(ケーシン
グ)17の吸込み口17aから空気が吹込まれ、該空気
は適宜数のフレキシブルチューブ19を介してノズル2
0からベンチュリー13に向けて噴出する。これによ
り、ベンチュリー13は、その入口部13a周囲の空気
を巻込んで、ノズル20からの噴出空気量と同等から数
倍の空気量を誘引し、その出口部13cから吹出す。
【0048】図5(b) は、前記図5(a) に示したフロア
ーに広いコート面を必要とするスポーツ(例えばテニ
ス、卓球、バレーボール、バスケットボール)に体育館
を利用した場合における本空気循環装置11を有する空
調設備を施した実施例を示すものであり、体育館3の天
井部分3aにおける空調吹出し部1の中央側に隣接し
て、本空気循環装置11…を設置する。
【0049】以上構成により、体育館3の天井部分に設
けられた吹出し口1から調整された空気(冷房、暖房又
は定温・定湿空気)が下方に向けて吹出される。一方、
該吹出し口1に隣接して設置される空気循環装置11
は、フレキシブルチューブ19によりノズル20及びベ
ンチュリー13が真下又はやや吹出し口1側に傾斜する
ように設定される。この状態では、天井部分に溜ってい
る空気が、空気循環装置11の吸気口17aから吸込ま
れ、電動ファン12によりノズル20から噴出する。す
ると、ベンチュリー13の入口部分13aの周辺空気、
即ち吹出し口1から吹出される一部の空調空気及び天井
部分に溜っている空気が誘引され、ノズル20からの噴
出空気量の数倍の空気をベンチュリー13の出口部13
cから吹出し、ベンチュリー13の前記設定された向き
により、上記ベンチュリーからの吹出し空気は、吹出し
口1からの空調空気をエアカーテン様に閉じ込め、体育
館の観客席3bに向けて集中して流し、フロアー3c側
へ流れることを阻止する。またこの際、特に暖房時にあ
っては、天井に溜っている暖められた空気がベンチュリ
ー13によりノズル20からの噴出空気の数倍の空気量
が下方に向けて撹拌され、上下空間に亘って略々均一な
温度となるように調整される。そして、上記吹出し口1
等からの空気は、観客席3bを通って換気口2に吸込ま
れ排気される。
【0050】このようにして、広いコート面を必要とす
るスポーツに体育館3を利用する場合、本空気循環装置
11のベンチュリー13による大容量の空気をエアカー
テン様に用いて、吹出し口1からの調整空気を観客席3
bに集中して流すと共に上下空間の空気を撹拌して上下
温度差を減少して、効率のよい観客席3bの空調を行う
と共に、フロアー上のコート面を無風状態に保ち、テニ
ス、バドミントン、卓球等のプレーに支障を来たすこと
を防止する。
【0051】図6(b) は、前記図6(a) に示したフロア
ー部分3cに仮設観客席3dを設けるボクシング、演奏
会等に体育館を利用した場合における本空気循環装置1
1を有する空調設備を施した実施例を示すものであり、
空気循環装置11は、フレキシブルチューブ19により
ノズル20及びベンチュリー13が吹出し口1から離れ
る方向に向くように設定する。
【0052】以上構成により、空気循環装置11は、吸
気口17aから吸込まれた空気をノズル20から仮設観
客席3d又は中央部のリング(又はステージ)3e方向
に向けて噴出する。すると、ベンチュリー13により入
口部周辺空気を誘引して、ノズルから噴出空気量の数倍
の空気をベンチュリー13の出口部13cから矢印に示
すように吹出し、これにより吹出し口1からの調整空気
は、一部2階観客席3bに向けて流れ、また一部はベン
チュリー13に誘引されてその出口部から吹出されると
共に、該ベンチュリー13からの大量の空気流に導かれ
て、直接仮設観客席3dに向けて流れる。また、2階席
前面の吹出し口1aからの調整空気は、前記空気循環装
置11からの空気流に押されて下方に偏向し、仮設観客
席3d及びリング3eに向けて流れる。
【0053】このようにして、体育館3に仮設観客席3
dを設けるような場合、吹出し口1,1aからの調整さ
れた空気は、一部2階観客席3bに流されると共に、空
気循環装置11のベンチュリー13による大量の空気流
に導かれて、仮設観客席3d及びリング3e等を設置し
たフロアー3cに向けて流れ、かつ該空気循環装置11
による大量の空気循環により上下間の温度差が均等化さ
れて、すべての観客席3b,3dに亘って効率的に空調
を行うことができる。
【0054】また、図7(b) は、前記図7(a) に示した
フロアー3を展示会として利用した場合における本空気
循環装置を有する空調設備を施した実施例を示すもので
あり、図6(b) に示したものと同様に、本空気循環装置
11のノズル20及びベンチュリー13の向きを吹出し
口1から離れる方向に傾斜することにより、フロアー3
c部分にも、吹出し口1及び1aからの調整空気を前記
空気循環装置11からの大量空気により導くと共に上下
空気を撹拌して温度差をなくして、展示フロアー3cを
も効率的に空調する。
【0055】以上説明したように、空気循環装置11を
設置して、フレキシブルチューブ19によりノズル20
及びベンチュリー13の向きを、体育館3の使用状況に
応じて変更することにより、その使用状況における最適
な空気調整を行うことができる。
【0056】なお、上述実施例は、空気循環装置11
を、天井の吹出し口1の体育館中央方向に隣接して設置
したが、これに限らず、吹出し口1の下方に、該吹出し
口1からの噴出空気を直列状に受けるように配置しても
よく、また他の位置に設けてもよく、更に壁面等の適宜
位置に追加して設置してもよい。また、上述実施例は、
空気循環装置11を、ノズル20及びベンチュリー13
が下方に向くように設置したが、これに限らず、ベンチ
ュリー13が直立状態にあって水平方向に向くように設
置し、フレキシブルチューブ19により下方及び斜め下
方にベンチュリーが向くように設定してもよい。更に、
後述する(図9〜図13参照)付け換え可能なノズル
板、蓋板、吸込み板により、空気吸込み方向、ベンチュ
リーの吹出し方向及びその数を自由に設定して、更に柔
軟に対応するようにしてもよい。
【0057】ついで、図8に沿って、本ベンチュリーを
用いた空気循環装置と、単純ノズルを用いた従来のディ
リベントシステム(特開昭54−66542号公報及び
特開平7−318124号公報参照)のものを比較す
る。
【0058】図8(a) は、本空気循環装置11における
ノズル20及びベンチュリー13(ベンチュリーノズ
ル)による空気噴出しを示す図であり、図8(b) は単純
(ディリベント)ノズル20′による空気噴出しを示す
図である。そして、電動ファン12(送風機)からの供
給空気、即ちノズル20から吹出す1次空気量をQ1
し、ベンチュリー13による周辺空気の誘引量、即ち2
次吸引空気量をQ2 とすると、上記図8(a) に示すベン
チュリーノズル(出口部)からの吹出し空気量Q3 は、
3 =Q1 +Q2 となり、また上記図8(b) に示すディ
リベントノズルの場合、ベンチュリーを有さない以上2
次吸引空気量はないため、該ノズルからの吹出し空気量
3 は、供給空気量Q1 と等しい(Q3 =Q1 )。更
に、ベンチュリーノズル13c及びディリベントノズル
20′からの吹出し空気は、周辺空気Q′を巻込みつつ
助勢して、全体として大きな空気量QZ からなる空気流
を作る。
【0059】具体的には、図8(c) に示すように、ベン
チュリーを用いる場合、送風機からの供給空気量Q1
1.00[m3 /min]であり、2次吸引空気量Q2
が1.5[m3 /min]であり、ベンチュリーノズル
(出口部)13cからの吹出し空気量Q3 が2.50
[m3 /min]となり、かつノズル(ベンチュリー出
口部)の口径dが0.05[m]である。一方、従来の
ディリベントシステムは、送風機からの供給空気量Q1
が、1.50[m3 /min]であると、ノズル20′
からの吹出し空気量Q3 も1.50[m3 /min]で
あり、かつノズル口径dが0.03[m]である。即
ち、本空気循環装置11は、従来のディリベントノズル
20′に比し、少ない送風機からの供給空気量Q1 (約
2/3)で大量の空気量Q3 (約5/3)の吹出しを行
うことができる。
【0060】そして、ノズル(13c,20′)からの
吹出し空気の到達距離Zは、 Z=(K×d×U0 )/U0 で算出される(空気調和ハンドブックより引用)。ここ
で、Zは、ノズル噴出口(出口)からの中心軸上の距離
(到達距離)、Kは吹出定数であり、吹出速度10〜5
0[m/s]で円形吹出し口の場合6.2、dは噴出口
(ノズル)直径[m]、U0 は噴出速度[m/se
c]、UC は中心軸上の速度(残風速)[m/sec]
である。
【0061】上記各数値は、下記表1のようになる。
【0062】
【表1】 従って、本空気循環装置11のベンチュリー吹出しノズ
ルの到達距離Zは、13.16[m]となり、従来のデ
ィリベントノズルの到達距離Zは、13.15[m]と
なり、両者は略々同じ値となるが、前記図8(c) に示す
ように、各ユニットの送風機(電動ファン)による供給
空気量Q1 は、本空気循環装置が従来のディリベントノ
ズルを用いたユニットに比して約2/3であり、本空気
循環装置は、従来のディリベントノズルを有するユニッ
トに比して約2/3の容量の送風機(電動ファン)を用
いれば足りることが証明される。
【0063】更に、空気を移動する能力(換気能力)
は、 Qr=(2/K)×Q3 ×(Z/d) にて算出される(空気調圧工学便覧より引用)。ここ
で、Qrは3次元噴流の誘引空気量[m3 /min]、
即ち前記図8(a) に示すノズルからの噴出により巻込ま
れ助勢される空気量Qの総和風量である。また、Kは前
記吹出し定数(K=6.2)、Q3 はノズル(ベンチュ
リー出口部)からの吹出し空気量、Zは残風速0.5
[m/sec]の到達距離、dは吹出し口直径[m]で
ある。
【0064】上記各数値は、下記表2のようになる。
【0065】
【表2】 従って、本空気循環装置のベンチュリー吹出しノズルに
よる空気移動能力Qrは212.26[m3 /min]
となり、従来のディリベントノズルによる空気移動能力
Qrは212.10[m3 /min]となり、両者は略
々同じ値となるが、前述したように、各ユニットの送風
機(電動ファン)による供給空気量Q1は、本空気循環
装置が従来のディリベントノズルを用いたユニットに対
して約2/3であり、本空気循環装置は、従来のものの
約2/3の送風容量のものを用いることにより同等の空
気移動能力が得られることが証明される。
【0066】これにより、本空気循環装置11を前記図
5〜図7に示す体育館に用いる場合、従来のディリベン
ト方式による送風ユニットと同じ送風能力の電動ファン
(送風機)を用いると、約1.5倍の性能にて空気を移
動することができ、フレキシブルチューブ等にてノズル
及びベンチュリーの向き変更することにより、上述した
体育館の各種利用に応じた充分な空調を柔軟に対応する
ことができる。
【0067】また、体育館、劇場、イベントホール、駐
車場等の大空間において、本空気循環装置11を多数設
置して、各空気循環装置が協働して、空間全体に空気の
流れを作る場合等にあっては、従来のディリベントシス
テムによる送風ユニットに比して約2/3の数を設置す
れば足り、大幅なコストダウンが図れると共に、電動フ
ァン15の数を少なくするか又は容量の小さいものを用
いることができ、電気消費量の低減(省エネ)を図るこ
とができ、かつ騒音の低下をも図ることができる。
【0068】先の実施例においても、フレキシブルチュ
ーブ19を用いているため、ノズル20及びそれと一体
のベンチュリー13の向きを前後・左右に亘ってある程
度変更でき、上記使用状況の変更等に際して、空気循環
装置11のエア吹出し方向を適宜変更して対応すること
ができるが、図9ないし図13は、更にその自由度を向
上した実施例を示すものである。
【0069】図9ないし図11に示す空気循環装置11
は、防音ボックス(本体ケーシング)171 が平面視に
おいてその前面が3面に形成されている。即ち、前面
が、後側面(吸引口を有する)と平行な中央部171
と、その左右に該中央部と所定角度θ傾斜した傾斜部1
1 e,171 fからなる。これら中央部171 d,左
右傾斜部171 e,171 fには、それぞれ取外し、取
付け自在のノズル板30又は蓋板31が付け換えられ
る。ノズル板30は、板部32の中央にフレキシブルチ
ューブ19が直立する方向に固定されており、かつ該チ
ューブ19の先端にノズル20が固定されていると共
に、該ノズル先端から僅かに離れてベンチュリー13が
固定されている。また、蓋板31は、上記板部32と同
じ大きさの板部材からなる。
【0070】図9(a) 及び図10(a) は、中央部、左右
傾斜部にそれぞれノズル板30をパッキンを介して取付
けた状態を示す。この状態では、電動モータ12からの
空気は、ボックス内の風路を介して各ノズル板30…の
フレキシブルチューブ19に導出され、3本のチューブ
からノズル20を介して噴出すると共に、それぞれベン
チュリー13により周辺空気を誘引する。この際、左右
傾斜部171 e,171 fに設けられノズル板30の各
フレキシブルチューブ19は、その直立位置において中
央部のチューブに対して角度θ左右外側に向けて突出し
ており、従ってこれら左右フレキシブルチューブを曲げ
て噴出方向を変更しようとする場合、先の実施例のよう
に平面に取付けられたものに比し、左右外側への曲げ角
の自由度が前記角度θ増大し、後方向も含めて広い範囲
にエア吹出し方向を変更することができる。
【0071】図10(b) に示す状態は、左右傾斜部17
1 e,171 fに蓋板31を密閉して取付け、中央部1
1 dにのみノズル板30を密閉して取付ける。この場
合では、比較的速い風速にて中央部の1本のノズル20
から空気を噴出してベンチュリー13により誘引する。
【0072】図10(c) に示す状態は、中央部171
に蓋板31を密閉して取付け、左右傾斜面171 e,1
1 fにそれぞれノズル板30を取付ける。この場合
も、2本のフレキシブルチューブ19は、真正面及び後
向きを含めて、広い範囲にエア吹出し方向を変更可能で
ある。なお、蓋板31及びノズル板30の付け換えは、
上述に限らず、図9(b) に示すように多数可能である。
【0073】図11は更に変更した実施例を示す図であ
る。本実施例にあっては、前記円筒形のチューブ、ノズ
ル及びベンリュリーを有するノズル板30、蓋板31の
外、板部322 、断面横長矩形状のフレキシブルチュー
ブ192 、ノズル202 及びベンチュリー132 を有す
る第2ノズル板302 が備えられている。該第2ノズル
板302 は、矩形状のフレキシブルチューブ192 によ
り上下方向には比較的大きな角度でかつ左右方向には小
さな角度で調整可能であり、また矩形状ノズル102
びベンチュリー132 により、左右方向に拡がりをもた
せた空気の吹出しが可能となる。
【0074】上記第1ノズル板30、第2ノズル板30
2 、蓋板31は、先の実施例と同様に中央部171 d、
左右傾斜面171 e,171 fに付け換え可能である。
この際、断面円形の円筒形ノズル20及びベンチュリー
13からなる第1ノズル板30は、比較的遠方まで空気
の移動が可能であり、大空間で遠方までの空気循環が求
められている場合に有効であり、また前記矩形ノズル2
2 及びベンリュリー132 からなる第2ノズル板30
2 は、空気流に拡がりをもたせ、比較的小空間に空気流
を作り出すことが求められる部分に適用して有効であ
る。
【0075】なお、上述実施例は、ケース前面を3面に
したが、これに限らず、2面又は4面以上の多面体に形
成してもよい。また、ノズル数の変更に対応して、モー
タ15の回転数を変更するか又は羽根車16の形状、大
きさを変更することにより、電動ファン12の風量を調
整することが好ましい。
【0076】更に、図12、図13は一部変更した実施
例を示すものであり、ボックス(本体ケース)172
は、平面視正方形等の正多面体からなり、該ボックス内
には、羽根車16からの風が4方に向けて放射方向に送
出し得るように案内板35が設けられている。また、該
ボックス172 の4個の側面は、前記同様に、蓋板3
1、ノズル板30(又は302 )又は吸込み板36が付
け換え可能になっている。これら蓋板、ノズル板、吸込
み板は、それぞれ側面に密閉して固定し得るようになっ
ており、かつ吸込み板36は、その下部分にフィルタ等
を有する吸込み口36aが形成されている。
【0077】図12(a) ,(b) は、ボックス172 の後
面に吸込み板36を取付け、前面にノズル板30を取付
け、左右側面に蓋板31を取付けた状態を示すものであ
る。この状態では、モータ15による羽根車16の回転
により、吸込み板36の吸込み口36aから吸引された
空気は、羽根車の中央部から案内板35による4方の風
路37a,37b,37c,37dに導かれるが、前方
の風路37aを除いてすべて閉塞されているため、風路
37aからボックス前面のノズル板30に導出され、ノ
ズル20から噴出し、かつベンチュリー13により周囲
空気を誘引して前方に向けて吹き出される。
【0078】図13(a) は、ボックス172 の左面に吸
込み板36を取付け、前面にノズル板30を取付け、後
面及び右側面に蓋板31を取付けた状態を示す。この状
態では、ボックス172 の左面から空気を吸込んで、前
面に向けて吹き出される。
【0079】図13(b) は、ボックス172 の後面に吸
込み板36を取付け、左面及び前面にノズル板30,3
3 を取付け、右面に蓋板31を取付けた状態を示す。
この状態では、後面から吸込まれた空気が、前面及び左
側面から吹出される。ノズル板は、前面に設けたような
1個のノズル20及びベンチュリー13からなるもの
(30)、また左面に設けたような2個のノズル20及
びベンチュリー13からなるもの(303 )等、色々な
ものを用意することができる。
【0080】なお、上述実施例は、ボックス172 を平
面視正方向として、4方向に吸込み口及び吹出し方向を
選択可能としたが、これに限らず、正多面体として、3
方向、5方向、6方向……n方向に吸込み及び吹出し可
能としもよく、またノズル板の構造も、フレキシブルチ
ューブを設けるか又は単純チューブとするか、ノズルの
数、ノズル及びベンチュリーの形状(円筒形か矩形か)
等、様々な設計変更が可能である。
【0081】上記図9ないし図13に示す空気循環装置
を用いることにより、体育館、劇場、イベントホール、
駐車場、倉庫等の大空間の使用状況の変更等により、空
気流を変えることが要求されても、空気循環装置本体及
び設置位置を変えることなく、高い自由度で柔軟に対応
することができる。また、設置した多数の空気循環装置
を使用状況等によっては、すべて利用せずに、スイッチ
により不要部分のものを休止するようにしてもよく、ま
た各空気循環装置の送風容量をモータ回転数等により適
宜調整してもよいことは勿論である。
【0082】図14は、空気循環装置を劇場(音楽ホー
ル、映画館等を含む)に用いた実施例を示すものであ
り、劇場4の天井部分4aに、複数列(例えば2列)に
複数個の本空気循環装置を設置する。第1列目の空気循
環装置111 は、前述したように、天井部分の空気を吸
込み、ノズルから噴出すると共に、ベンチュリーにより
周辺空気を誘引して、上記吸込み空気量に倍する空気量
にて矢印方向(水平方向)に吹出す。この際、空調装置
吹出し口からの冷房、暖房等の空調空気は、上記空気循
環装置111 により矢印方向の空気流となり、かつ該空
気流は、周囲空気を巻込んで、撹拌しつつ該天井部分の
空気全体が矢印方向に移動するよう助勢する。
【0083】ついで、劇場の天井段差部分の壁面4bに
設けられた第2列目の空気循環装置112 は、上記第1
列目の空気循環装置111 により天井に沿って移動され
る空気の一部を吸込んで、ノズル及びベンチュリーによ
り下方に向けて吹出し、劇場4全体の空気を、図面反時
計方向に循環し、空調装置からの空調空気を効率よく1
階客席4cに向けて略々均等に流す。
【0084】また、劇場が混雑して2階客席4dも満員
になるような場合、1列目の空気循環装置111 のノズ
ル及びベンチュリーの吹出し方向が略々下向きになるよ
うに、例えば図12(a) のように付け換える(図13の
円内A参照)。この状態では、1列目の空気循環装置1
1 により、天井部分の空気の一部は下方向に向けて流
され、2階客席4dにも、空調空気が効率よく流れる。
【0085】図15は、自然吸気・強制排気(第3種換
気)による駐車場5に本空気循環装置を適用した実施例
を示す。駐車場5は、壁5a〜5qにより区画され、複
数の区分された空気流路を有し、また車輌入口6から自
然吸気されると共に、排気口7から送風機により強制排
気される。そして、該駐車場の天井部分に、適宜空気循
環装置11…が配設されるが、本空気循環装置は、図1
2及び図13に示した側板(ノズル板、蓋板、吸込み
板)を付け換えることにより空気吸込み及び吹出し方向
(及びその数)を変更し得るものを用いることが好まし
く、この場合、符号11aで示すものが、主に空気の分
配部分に配置して有効に機能し、11bで示すものが、
主に空気の集合部分に配置して有効に機能し、11cで
示すものが、主に柱や壁面によって区切られて空気が澱
みがちなコーナー部分の換気として有効に機能してい
る。このようにして、1種類の空気循環装置11を、適
用箇所によりその必要とする機能に応じて側板(ノズル
板、蓋板、吸込み板)を付け換えることにより対応する
ことができ、駐車場の換気設備の施工を、現場にて容易
に行うことができる。
【0086】なお、上記図14に示す各空気循環装置1
1…、特にコーナー部分の空気を換気する空気循環装置
11cは、適宜箇所に設けたCO2 若しくはCO検知セ
ンサ又は車輌の駐車のための出入走行を検知するモーシ
ョンセンサ等により、換気必要箇所部分のみが作動する
ようにしてもよい。また、上記図14及び図15に用い
る空気循環装置11…は、前述したように、ベンチュリ
ーにより、従来のディリベント方式のユニットよりも効
率よく空気の移動を行うことができる。
【0087】図16は、空気循環装置11の空気吸込み
口に、除塵、脱CO2 、脱CO、除菌、消臭又は脱臭フ
ィルタ又はカートリッジを設けた実施例を示す。本実施
例は、ボックス(本体ケージング)17の下面に空気吸
込口17aを設けており、該吸込口17aに、除塵、脱
CO2 、脱CO、除菌、消臭若しくは脱臭フィルタ41
を交換自在に設けるか、又は通気可能な収納部(カート
リッジ)内に除塵器、脱CO2 器、脱CO器、除(殺)
菌剤、消臭剤若しくは脱臭剤等の部材を交換又は補給自
在に収納する。
【0088】これにより、劇場等の多く人が集まる場
所、又は駐車場等の排気ガスが出る場所において、衛生
管理機能を向上できる。また、本空気循環装置11自体
を抗菌処理してもよい。なお、本実施例は、空気吸込口
17aをボックスの下面に設けたものに適用している
が、先の実施例のように後面に設けたものにも、また図
12、図13に示すように吸込み板36を付け換え自在
としたものにも同様に適用できることは勿論である。
【0089】ついで、図17に沿って、劇場、イベント
ホール、体育館、冷凍・冷蔵倉庫等の大空間において、
特に冷房として用いる場合について説明する。一般に、
劇場等の冷房設備にあっては、室内の設定温度に対して
空調機からの供給冷気の温度差を大きくとることは、場
所による温度差が大きくなるため、避けられている。こ
のため、従来、小温度差で大風量の空調設備を導入する
ケースが多いが、これは、空調設備の大型化につなが
り、コストアップの原因となっている。
【0090】即ち、図17(a) は、温度差の大きい供給
冷気をエア吹出し口から供給した場合の従来の劇場等の
冷房設備を示すものであるが、例えば、室内設定温度が
20[℃]であるのに対し、エア吹出し口1(又は熱交
換器吹出し部6)から5[℃]の冷気を供給した場合、
上記温度差Δt(15[℃]=(20)−(5))は大
きく、従って冷風と室内空気との比重差により上記吹出
し口1からの供給空気の下降も早くなり、水平到達距離
も短く、特に少ないエア吹出し口であっては、室内の温
度バラツキが大きくなる。
【0091】図17(b) は、上記同じ条件で本空気循環
装置11を用いた実施例を示すものであり、エア吹出し
口1からの5[℃]の空気は、本空気循環装置11に吸
込まれる。従って、該吸引空気の温度は5[℃]であ
り、該低温空気がノズル20から噴出されるが、ベンチ
ュリー13により周辺空気、即ち室内設定温度である2
0[℃]の空気が誘引され、ノズルからの冷風及び誘引
空気が混合てれてベンチュリー出口部13cから吹出さ
れる。この際、本空気循環装置11の電動ファンによる
吸引量(1次空気量)に対して誘引空気量(2次空気
量)の比が1:2であれば、1次空気の(5℃)×1
と、2次空気の(20℃)×2が混合され、ベンチュリ
ー出口部からは15[℃]の空気が吹出される。
【0092】このように、本空気循環装置を用いること
により、上記温度差Δt(20−15=5[℃])は小
さくなり、前述した空気循環装置による室庫内空気の撹
拌・移送と相俟って、エア吹出し口1からの供給空気を
低温又は超低温としても室内の温度差を均一に保つこと
ができ、該低温による小風量の供給が可能となって、空
調設備の小型化が図られ、一層のコストダウンを図るこ
とができる。
【0093】ついで、図18に沿って上記低温空気によ
る劇場等の冷房の可能に伴い、氷点下の空気を供給する
場合、又は冷凍倉庫において氷点下の空気を供給する場
合における霜、雪(氷)の付着について説明する。図1
8(a) ,(b) ,(c) は、従来のディリベントシステムに
よる一般的なノズル20′(又はエア吹出し口1)によ
る霜等の付着・生長の(結霜)メカニズムを示すもので
あり、ノズル20′からの冷風の吹出しにより、該冷風
路(層流)の境界に渦流(カルマル渦)が発生し、該渦
流の中央部分では風速が0[m/s]となる。該風速が
0となる部分に、室内の冷温環境にあっては空気中の水
分が凍り、霜又は雪となってノズルの周縁に沿って筒状
に生長する。該霜等が生長した氷は、ノズル(エア吹出
し口)を閉塞してしまうこともあり、この場合、冷房又
は冷凍倉庫としては致命的な欠陥となり、また生長した
霜(氷)がその自重等で落下することにより、人又は保
管商品に危害を与えたり、又はスリップ事故の原因とな
る。
【0094】図18(d) ,(e) は、本空気循環装置11
を示すものであるが、ノズル20の吹出し口部分Bは、
ベンチュリー13の入口部13aとの間から周囲空気が
誘引されるため、該誘引空気により、ノズル2の吹出し
口部分に風速が0[m/s]となるところはなく、従っ
てノズル20の周縁に霜等が付着して生長することはな
い。また、ベンチュリー13の出口13bは、吹出し気
流の広がり角に適合した先端形状からなるため、該出口
部分Cに発生する渦流は極めて少なく、霜等が付着して
生長することはない。
【0095】これにより、天井部分に比較的多数配置さ
れる空気循環装置11に、霜、雪(氷)が付着して生長
することはなく、ノズルの閉塞及び生長した霜(氷)が
落下する不具合の発生をなくすことができる。
【0096】本空気循環装置は、熱交換器を内蔵してい
ない上、前述したようにベンチュリーの存在により、吹
出し口部分には、霜、雪、氷等の付着は少ないが、吸込
口部分には、霜、雪等が付着する場合が予測される。該
霜等が空気吸込口に付着すると、空気循環装置の性能を
低下してしまう。また、冷房機、冷凍倉庫の熱交換器
(クーラ)には、上記氷雪付着の対策として必要部分に
ヒータを組込み、結霜部分を解凍するものもあるが、こ
のものでは、融けた氷雪(融水)の処理が面倒であり、
保管品を濡らす等による不具合を生じることがある。
【0097】図19は、本空気循環装置の空気吸込口部
分の結霜対策を示すものである。羽根車駆動用モータ1
5の尾部にモータ冷却用のファン43が設けられてい
る。該ファン43は、モータ15の出力軸15a′に固
定されていると共に、通気可能なエンドカバー45内に
設けられており、モータ15の正転(図19(a) のD方
向)により、実線に示すように空気を吸込んで、図19
(b) に示すようにモータ自体を冷却するが、該ファンの
羽根43aの勾配角度を通常より大きく設定する。
【0098】従って、図19(c) に示すように、モータ
15を逆回転(E方向)することにより、モータ側から
空気吸込口17aに向けて強い気流を発生し、吸込口1
7a付近に付着している氷雪(霜)を吹き飛ばすことが
可能となる。該モータ15の逆転は、タイマ等により所
定時間毎に所定時間回転するようにしても、また空気吸
込口17a部分に霜の付着を検出するセンサを設け、該
センサの検出により行ってもよい。また、空気吸込口1
7a部分にテフロン等のコーティングして、霜の剥離が
より容易に行われるようにしてもよい。
【0099】また、上記ファン43の羽根角度を大きく
設定したことにより、通常のモータ正転時にも、通常の
冷却ファンより風量が増大して、ボックスの空気吸込口
17a部分及びモータ15付近の霜の付着の予防効果も
期待できる。この場合、冷却用ファン43による空気の
流れがスムーズになるように、モータ周りの風路17e
を曲面状に構成し(図19(b) 参照)、かつ霜等の剥離
が容易となるようにテフロン等のコーティングをするこ
とが好ましい。
【0100】なお、空気循環装置のノズル側の構成は図
20乃至図21に示す構成とすることも可能である。図
20は別のタイプのノズル及びその付近を示した側断面
図(一部側面図)であり、図21はその正面図である。
【0101】ボックス(ケーシング)のうち前面等の面
17xには、図20及び図21に示すように、円形板状
のノズル板30xが設けられており、ノズル板30xに
は、中空球体を平行な2つの平面で切断してできる環状
の外球100が設けられている。該外球100は、その
内部がノズル板30xの表裏を貫通するように、従って
ボックス(ケーシング)の内外を貫通するように配置さ
れている。この外球100の内部には、該外球100よ
りも小径の中空球体を平行な2つの平面で切断してでき
る環状の内球200が同心状に挿嵌されており、該外球
200も、その内部がノズル板30xの表裏を貫通する
ように、従ってボックス(ケーシング)の内外を貫通す
るように配置されている。内球200の先端側には筒状
のノズル20xが一体的に設けられており、内球200
の内部とノズル20xの内部は連通している。なお、図
20及び図21では省略しているが、ノズル20xに
は、上述した例のノズル20と同様に金具21を介して
ベンチュリー13が所定間隔をあけて設けられている。
【0102】また、外球100と内球200との間には
フエルトパッキン300を介在させており、このフエル
トパッキン300と内球100の外周面(接触部)とに
よる適度な摩擦力により摺動及び静止ができるようにな
っている。これにより、内球200は外球100に対し
て上下左右等の三次元方向に同心状に回動移動自在とな
っており、かつ内球200は外球100に対して回動移
動した位置で静止できるようになっている。このよう
に、フエルトパッキン300を介在したこれら外球10
0及び内球200はスイベル接続手段ジョイントSJを
構成しており、このスイベル接続手段SJを介して前記
ノズル20xはボックス(ケーシング)に対して回動自
在となっている。なお、外球100にはステー400
が、少なくとも1箇所(図20では2箇所、図21では
図示を省略)において設けられており、該ステー400
には蝶ネジ500が螺嵌されている。蝶ネジ500の先
端にはゴムシール600が設けられており、蝶ネジ50
0のねじ込みによりゴムシール600で内球200を押
圧・押圧解除自在になっている。つまり、外球100に
対して内球200(ノズル20x側)を回転移動させる
際には、蝶ネジ500を緩めてゴムシール600による
内球200の押圧固定を解除してやり、外球100に対
して内球200(ノズル20x側)を位置決めした後に
は、蝶ネジ500をねじ込んでゴムシール600により
内球200を押圧固定するようになっている。このゴム
シール600による固定は振動等によるノズル20x側
の不用意なずれを防止するのに有効である。
【0103】以上のようなスイベル接続手段SJを採用
した構成を、既に説明した例におけるボックス171
172 に対して、ノズル板30の代わりにノズル板30
xを用いることにより適用することができる。例えば、
ボックス171 に適用したものは図23に示す通りであ
る。
【0104】なお、上記外球300はノズル板30xを
介さず、直接ボックス(ケーシング)に設けることも可
能である。これにより、外球100及び内球200等か
らなるノズル側の構成を、既に説明した例におけるボッ
クス17に対して適用することができる。
【0105】また図22に示すように、外球100のボ
ックス(ケーシング)に対しする取付け角度を図20の
場合とは異ならせることも可能である。図22の場合
は、外球100を下向きに取付けてあるので、ノズル2
0xは下向きにより大きな角度で回転できるようにな
る。なお、ベンチュリー13の大きさ等は図22の2点
鎖線に示すように様々であってよい。
【0106】以上のように、スイベル接続手段SJを用
いた構成を採用しても、ノズル20xを上下左右等の三
次元方向に向けることができる点で、フレキシブルチュ
ーブ19を採用したものと同じであるから、両者は同様
の優れた作用・効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる空気循環装置を示す平面図
である。
【図2】その正面図である。
【図3】(a) ,(b) ,(c) は、ノズル及びベンチュリー
の数の変更した実施例の平面図、(d) は正面図、(e) は
後方からみた側面図である。
【図4】ノズル及びベンチュリーからなる空気吹出し部
分を示す拡大正面図である。
【図5】体育館をテニス、バドミントン、バレーボー
ル、バスケットボール等の広いコート面を必要とするス
ポーツ用に用いる場合を示し、(a) は、従来の空調設備
による空気の流れを示し、(b) は、本発明に係る空気循
環装置を用いた空気の流れを示す図である。
【図6】体育館を大相撲、ボクシング、コンサート等と
して用いる場合を示し、(a) は、従来の空調設備による
空気の流れを示し、(b) は、本発明に係る空気循環装置
を用いた空気の流れを示す図である。
【図7】体育館を展示会として用いる場合を示し、(a)
は、従来の空調設備による空気の流れを示し、(b) は、
本発明に係る空気循環装置を用いた空気の流れを示す図
である。
【図8】本発明に係る空気循環装置(ベンチュリーノズ
ル)と、従来のディリベントシステムによる単純ノズル
とを比較したものであり、(a) は、本発明に係るベンチ
ュリーノズルによる空気量を示し、(b) は、従来のディ
リベントノズルによる空気量を示し、(c) は両者の比較
を示す図表である。
【図9】(a) ,(b) は、空気循環装置の変更した実施例
を示す図である。
【図10】(a) ,(b) ,(c) は、それぞれノズル板を付
け換えた状態の平面図である。
【図11】ノズル板の異なる実施例を示す図である。
【図12】(a) ,(b) は、空気循環装置の更に変更した
実施例を示す図である。
【図13】(a) ,(b) は、上記更に変更した実施例の異
なる使用形態を示す図である。
【図14】劇場(音楽ホール、映画館を含む)に本空気
循環装置を適用した実施例を示す側面図である。
【図15】駐車場に本空気循環装置を適用した実施例を
示す平面図である。
【図16】除塵等のフィルタを設置した空気循環装置を
示す図で、(a) は平面図、(b) は正面断面図である。
【図17】(a) は、従来の冷房による冷風の吹出しを示
す図、(b) は、本空気循環装置による冷風の吹出しを示
す図である。
【図18】(a) ,(b) ,(c) は、従来の冷風による結霜
メカニズムを示す図、(d) 及び(e) は、本空気循環装置
によるメカニズムを示す図である。
【図19】モータ逆転により結霜を吹き飛ばす空気循環
装置を示す図で、(a) はモータ用冷却ファン部分を示す
拡大正面図、(b) はモータが正転している場合を示す正
面図、(c) はモータが逆転している場合を示す正面図で
ある。
【図20】別のタイプのノズル及びその付近を示した側
断面図(一部側面図)である。
【図21】図20のノズル等の正面図である。
【図22】図20のノズル等を採用した空気循環装置を
示す図であり、外球の取付け角度を変更したもの。
【図23】図20のノズル等を採用した空気循環装置を
示す図である。
【符号の説明】
1 エア吹出し口 3,4,5 大空間(大型体育館、劇場、駐車場) 11 空気循環装置 12 電動ファン 13,132 ベンチュリー 13a 入口部 13c 出口部 15 モータ 16 羽根車 17,171 ,172 本体ケーシング(防音ボッ
クス) 17a 空気吸込口 19,192 フレキシブルチューブ 20,202 ,20x ノズル 30,302 ,30x ノズル板 31 蓋板 36 吸込み板 36a 空気吸込口 37a〜37d 風路 41 フィルタ 43 モータ冷却用ファン SJ スイベル接続手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシングと、該ケーシングに収納
    される電動ファンと、該ケーシングに設けられ前記電動
    ファンにて吸込まれた空気を噴出するノズルと、該ノズ
    ルと所定間隔あけて設けられ該間隔から周囲空気を誘引
    して前記ノズルからの噴出空気と共に出口部から吹出す
    ベンチュリーと、を有し、 前記電動ファンにより吸込まれてノズルから噴出する空
    気量に、前記ベンチュリーにより誘引された空気量を加
    えた該ベンチュリーの出口部からの空気の吹出しに基づ
    き、大空間の空気を移動すること、 を特徴とする空気循環装置。
  2. 【請求項2】 前記本体ケーシングに対して前記ノズル
    を、接続手段を介して三次元方向に回動自在に接続した
    ことを特徴とする、 請求項1記載の空気循環装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段はフレキシブルチューブで
    あることを特徴とする、 請求項2記載の空気循環装置。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、球面状の接触部を介し
    て摺動自在に係合した可動体及び支持体を有し、前記ノ
    ズルは前記可動体側に、前記支持体は前記本体ケーシン
    グ側に設けられていることを特徴とする、 請求項2記載の空気循環装置。
  5. 【請求項5】 前記可動体と支持体との間を固定・固定
    解除自在な固定手段を設けたことを特徴とする、 請求項4記載の空気循環装置。
  6. 【請求項6】 前記本体ケーシングの前面が、多面体か
    らなり、先端にノズル及びベンチュリーを備えたノズル
    板と、蓋板とが、前記各多面体に付け換え自在に構成さ
    れる、 請求項1ないし5のいずれか記載の空気循環装置。
  7. 【請求項7】 前記本体ケーシングが、平面視正多面体
    からなり、また前記電動ファンが、中心部から前記各多
    面体に向けて延びる放射状の風路を有し、ノズル及びベ
    ンチュリーを有するノズル板と、蓋板と、空気吸込口を
    有する吸込み板とが、前記各多面体に付け換え自在に構
    成される、 請求項1ないし5のいずれか記載の空気循環装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズル板が、断面円形のフレキシブ
    ルチューブ、ノズル及びベンチュリーを有するものと、
    断面横長の矩形状からなるフレキシブルチューブ、ノズ
    ル及びベンチュリーを有するものと、を備える、 請求項6又は7記載の空気循環装置。
  9. 【請求項9】 前記本体ケーシングの空気吸込口に、除
    塵、脱CO2 、脱CO、除菌、消臭若しくは脱臭用フィ
    ルタ、又は除塵、脱CO2 、脱CO、除菌、消臭若しく
    は脱臭する部材を収納する収納部を取付けてなる、 請求項1ないし8のいずれか記載の空気循環装置。
  10. 【請求項10】 前記電動ファンのモータ尾部に、モー
    タ冷却用ファンを設け、前記モータを逆回転することに
    より、前記本体ケーシングの空気吸込口付近に付着した
    結霜を吹き飛ばしてなる、 請求項1記載の空気循環装置。
  11. 【請求項11】 前記大空間が、フロアー部分を主にコ
    ート面等のスポーツ用空間として使用する態様と、該フ
    ロアー部分を仮設観客席又は展示会等の主に人用空間と
    して使用する態様と、して利用し得る体育館である、 請求項1ないし10のいずれか記載の空気循環装置。
  12. 【請求項12】 前記大空間が、音楽ホール及び映画館
    等を含む劇場である、 請求項1ないし10のいずれか記載の空気循環装置。
  13. 【請求項13】 前記大空間が、駐車場である、 請求項1ないし10のいずれか記載の空気循環装置。
  14. 【請求項14】 前記大空間が、農業用施設である、 請求項1ないし10のいずれか記載の空気循環装置。
  15. 【請求項15】 前記大空間が、空調吹出し口から冷風
    が吹出される冷房空間である、 請求項1ないし14のいずれか記載の空気循環装置。
JP12319199A 1998-05-06 1999-04-28 空気循環装置 Expired - Fee Related JP4293325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12319199A JP4293325B2 (ja) 1998-05-06 1999-04-28 空気循環装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12370698 1998-05-06
JP10-123706 1998-05-06
JP12319199A JP4293325B2 (ja) 1998-05-06 1999-04-28 空気循環装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000028167A true JP2000028167A (ja) 2000-01-25
JP2000028167A5 JP2000028167A5 (ja) 2006-04-20
JP4293325B2 JP4293325B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=26460185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12319199A Expired - Fee Related JP4293325B2 (ja) 1998-05-06 1999-04-28 空気循環装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4293325B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039590A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Mitsubishi Electric Corp 換気装置
EP1267132A1 (en) * 2001-06-13 2002-12-18 Ce2S N.V. Ventilating device and ventilating system fitted therewith
JP2005114287A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Taikisha Ltd 換気設備
JP2015117890A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 村上 輝明 バドミントンや卓球を行う建物内における無風空調方法とそれに用いる装置
JP2015117928A (ja) * 2014-02-07 2015-06-25 輝明 村上 バドミントンや卓球を行う建物内における無風空調方法とそれに用いる装置
JP2016136072A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富士電機株式会社 冷蔵倉庫

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6082136U (ja) * 1983-11-14 1985-06-07 株式会社大氣社 大空間室内用空気流動装置
JPS61194127U (ja) * 1985-05-27 1986-12-03
JPH03105143A (ja) * 1989-09-19 1991-05-01 Matsushita Seiko Co Ltd 多室用中間ダクトファン
JPH04190813A (ja) * 1990-11-26 1992-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気清浄器
JPH0541287Y2 (ja) * 1986-08-09 1993-10-19
JPH0590231U (ja) * 1992-05-07 1993-12-10 高砂熱学工業株式会社 空気調和室内の上下温度差緩和装置
JPH07318124A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Takasago Thermal Eng Co Ltd 送風ユニット
JPH07324848A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Matsushita Seiko Co Ltd 空気調和機の除霜運転装置
JP3031872U (ja) * 1996-05-31 1996-12-03 中央工業株式会社 支持具を有する空気吹出口

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6082136U (ja) * 1983-11-14 1985-06-07 株式会社大氣社 大空間室内用空気流動装置
JPS61194127U (ja) * 1985-05-27 1986-12-03
JPH0541287Y2 (ja) * 1986-08-09 1993-10-19
JPH03105143A (ja) * 1989-09-19 1991-05-01 Matsushita Seiko Co Ltd 多室用中間ダクトファン
JPH04190813A (ja) * 1990-11-26 1992-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気清浄器
JPH0590231U (ja) * 1992-05-07 1993-12-10 高砂熱学工業株式会社 空気調和室内の上下温度差緩和装置
JPH07318124A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Takasago Thermal Eng Co Ltd 送風ユニット
JPH07324848A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Matsushita Seiko Co Ltd 空気調和機の除霜運転装置
JP3031872U (ja) * 1996-05-31 1996-12-03 中央工業株式会社 支持具を有する空気吹出口

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039590A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Mitsubishi Electric Corp 換気装置
EP1267132A1 (en) * 2001-06-13 2002-12-18 Ce2S N.V. Ventilating device and ventilating system fitted therewith
NL1018285C2 (nl) * 2001-06-13 2003-01-13 J A M Speulman Beheer B V Ventilatiesysteem.
JP2005114287A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Taikisha Ltd 換気設備
JP2015117890A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 村上 輝明 バドミントンや卓球を行う建物内における無風空調方法とそれに用いる装置
JP2015117928A (ja) * 2014-02-07 2015-06-25 輝明 村上 バドミントンや卓球を行う建物内における無風空調方法とそれに用いる装置
JP2016136072A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富士電機株式会社 冷蔵倉庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP4293325B2 (ja) 2009-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004069127A (ja) 空気調和機
JPH0476367A (ja) 改良された周囲空気霜取り機を有する開放正面冷凍陳列ケース
JP3731397B2 (ja) 送風機、空気調和装置、送風機の送風方法
JP2000028167A (ja) 空気循環装置
JP2003227642A (ja) 換気装置
JP4717641B2 (ja) 換気システムおよびフィルター装置
CN1598414B (zh) 整体式空调器
CN100588879C (zh) 空调系统
JP2000028245A (ja) 倉庫用空調設備
JP5130724B2 (ja) 加湿装置及び加湿空調システム
JP2943141B1 (ja) 換気装置
KR19980059384U (ko) 연무 발생장치
JP2002017174A (ja) 栽培施設用空調装置
KR100973358B1 (ko) 에어벤트의 공기흐름을 이용한 향기 발산 장치
JP3762339B2 (ja) 空気調和方法と空気調和装置
JPH062016B2 (ja) 動物飼育装置
CN1322271C (zh) 空调机
JP2000018638A (ja) 空調設備
JP3068525U (ja) ミストファン及びミストファンキット
Gooch et al. Ventilation strategies for environmental control of modern milking centers
KR100845794B1 (ko) 기화식 냉풍기를 통해 토출되는 냉풍의 습기를 제거하는덕트구조
CN206669925U (zh) 一种新风净化中央空调
JPH10332182A (ja) サーキュレータ
JPH10153340A (ja) エアーコンディショナーのアタッチメント
KR200227972Y1 (ko) 하부 및 사방 분사용 에어컨

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060307

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees