JP2000026830A - Uv硬化性の粘着剤組成物 - Google Patents

Uv硬化性の粘着剤組成物

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JP2000026830A
JP2000026830A JP10210397A JP21039798A JP2000026830A JP 2000026830 A JP2000026830 A JP 2000026830A JP 10210397 A JP10210397 A JP 10210397A JP 21039798 A JP21039798 A JP 21039798A JP 2000026830 A JP2000026830 A JP 2000026830A
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epoxy
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adhesive composition
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JP10210397A
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English (en)
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Shiyuuzou Iyoshi
就三 伊吉
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のホットメルト粘着剤の耐熱保持力、ア
クリル樹脂系粘着剤の残留モノマーの刺激臭発生、低粘
着保持力等の問題を包含しない新しい粘着剤を得るため
の組成物を提供すること。 【解決手段】分子量が2,500以下、分子内にエポキ
シ基を有するエポキシ化合物(A)を20〜50重量
部、分子量が6,000以下、エポキシ基との反応性官
能基を有する化合物(B)を5〜50重量部、分子量が
10,000〜2,000,000、エポキシ化合物
(A)及び又は化合物(B)に5重量%以上溶解可能、
引張り破断伸度が600%以上のゴム弾性を有する化合
物(C)を5〜40重量部、及びカチオン硬化触媒
(D)を0.01〜10重量部配合してなるUV硬化性
の粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UV(紫外線)照
射により硬化することができ、しかも粘着性及び凝集力
に優れた無溶剤型の粘着剤を提供する組成物に関するも
のであり、粘着テープ、梱包テープ、表示用ラベル、ス
テッカー等の粘着剤の他、建材、電気製品、自動車用粘
着剤等の構造用粘着剤に適用出来る組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の粘着剤組成物は、ゴム状高分子化
合物に粘着付与剤やオイル、可塑剤その他の添加剤を加
えたものであり、粘着剤として使用する場合は該粘着剤
組成物の溶液を作り、該溶液を基材に塗布する方法が通
常採られるが、塗布厚みが非常に薄いので、粘着剤の溶
液はかなり多量の溶剤で希釈する必要がある。溶剤は有
機溶媒を使用する場合が多く、有機溶媒の蒸気の大気中
への漏洩は避けがたいため、製造所内外における環境汚
染の原因となり、また溶剤が多量に使用される場合は塗
布、乾燥後に回収する必要があるために大型の設備と大
量のエネルギーが必要となってくる。
【0003】上記の問題を解決するために、ホットメル
ト粘着剤やUV照射による硬化を利用したアクリル樹脂
系粘着剤等、溶剤を使用しない粘着剤が提案されてい
る。しかしこれらの粘着剤は、例えばホットメルト粘着
剤は、その加熱塗布時には低粘度状態に保つ必要性から
かなり高温に加熱溶融する必要があるため、通常のホッ
トメルト粘着剤ではその耐熱保持力に欠けるという本質
的な問題をかかえている。また、UV照射による硬化反
応を利用するアクリル樹脂系粘着剤の場合は、アクリル
樹脂中に残留するアクリルモノマーの完全な脱気は困難
であり、最終製品の粘着剤から該モノマーに起因する強
い刺激臭が発生するという問題があり、更に主成分とし
てのアクリル樹脂の分子量が比較的小さい上、架橋反応
が困難であるため粘着保持力が弱く、ラベル用、紙の接
着等その使用範囲に制約がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、従来のホットメルト粘着剤の場合のような耐熱保持
力上の問題を持たず、またアクリル樹脂系粘着剤の場合
のような残留モノマーによる刺激臭発生、低粘着保持力
等の問題を包含しない新しい粘着剤を得るための組成物
を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究をした結果、粘着剤組成物にお
いて一般に使用されるゴム弾性を有する化合物(ゴム状
高分子化合物)を、比較的低分子量のエポキシ化合物と
エポキシ基と反応可能な官能基を有する化合物の混合物
に溶解し又は機械的に混合し、室温又は適当な温度に加
熱し、カチオン硬化触媒の存在下にUV照射することに
よって、基材に塗布可能で、かつ前記問題を解決できる
粘着剤組成物を得ることができるとの知見を得て本発明
を完成した。本発明の要旨は以下の通りである。
【0006】第1の発明は、重量平均分子量が2,50
0以下であり、分子内にエポキシ基を有するエポキシ化
合物(A)を20〜50重量部、重量平均分子量が6,
000以下であり、エポキシ基との反応性官能基を有す
る化合物(B)を5〜50重量部、重量平均分子量が1
0,000〜2,000,000であり、エポキシ化合
物(A)及び化合物(B)の少なくとも1つに少なくも
5重量%は溶解可能であり、且つ引張り破断伸度が少な
くとも600%であるゴム弾性を有する化合物(C)を
5〜40重量部、及びカチオン硬化触媒(D)を0.0
1〜10重量部配合してなるUV硬化性の粘着剤組成物
に関する。第2の発明は、エポキシ化合物(A)が、そ
の分子内に2個のエポキシ基を有する脂環式ジエポキシ
化合物である上記第1の発明のUV硬化性の粘着剤組成
物に関する。第3の発明は、エポキシ化合物(A)が、
その分子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物
と分子内に3個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合
物とからなる上記第1の発明のUV硬化性の粘着剤組成
物に関する。第4の発明は、分子内に3個以上のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物が、分子内に2個のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物の50重量%以下である上
記第3の発明のUV硬化性の粘着剤組成物に関する。第
5の発明は、化合物(B)が、その分子内に2個のヒド
ロキシ基を有するジオール化合物である上記第1〜第4
のいずれかの発明のUV硬化性の粘着剤組成物に関す
る。第6の発明は、化合物(B)が、その分子内に2個
のヒドロキシ基を有するジオール化合物と分子内に3個
以上のヒドロキシ基を有するポリオール化合物からなる
上記第1〜第4のいずれかの発明のUV硬化性の粘着剤
組成物に関する。第7の発明は、分子内に3個以上のヒ
ドロキシ基を有するポリオール化合物が、分子内に2個
のヒドロキシ基を有するジオール化合物の50重量%以
下である上記第6の発明のUV硬化性の粘着剤組成物に
関する。第8の発明は、化合物(C)が、ビニル芳香族
化合物に基づくモノマー単位を主体とする重合体ブロッ
クと共役ジエン化合物に基づくモノマー単位を主体とす
る重合体ブロックからなるブロック共重合体またはその
部分水添物である上記第1〜第7の発明のいずれかのU
V硬化性の粘着剤組成物に関する。第9の発明は、化合
物(C)の共役ジエン化合物に基づくモノマー単位の少
なくとも一部がエポキシ化されてなるエポキシ変性ブロ
ック共重合体である上記第8の発明のUV硬化性の粘着
剤組成物に関する。第10の発明は、粘着付与剤(E)
の5〜60重量部を更に配合してなる上記第1〜9の発
明のいずれかのUV硬化性の粘着剤組成物に関する。第
11の発明は、可塑剤(F)またはオイル(G)の1〜
20重量部を更に配合してなる上記第10の発明のUV
硬化性の粘着剤組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は概略、重量平均分子量が
2,500以下のエポキシ化合物(A)、重量平均分子
量が6,000以下のエポキシ基反応性化合物(B)、
重量平均分子量が10,000〜2,000,000で
あり、エポキシ化合物(A)及び化合物(B)の少なく
とも1つに少なくも5重量%は溶解可能で引張り破断伸
度が少なくとも600%であるゴム弾性を有する化合物
(C)及びカチオン硬化触媒(D)を配合してなるUV
硬化性の粘着剤組成物に関するものである。この配合の
作用効果を先ず機構的に考察すると、低分子量のエポキ
シ化合物(A)と該化合物のエポキシ基と反応可能な官
能基を有する化合物(B)の混合物は溶媒又は軟化剤と
して働き、ゴム状高分子化合物(C)を液状またはゲル
状にすることによって流動性を付与し、基材上への塗布
を可能にし、該塗布後はカチオン触媒(D)の存在及び
UV照射によりエポキシ化合物(A)と例えばジオール
化合物のようなエポキシ基と反応可能な官能基を有する
化合物(B)は重合又は架橋し、適度の重合度を有する
オリゴマーを生成し、ゴム状高分子化合物(C)の高分
子量可塑剤としての機能を有するオリゴマーに転換され
ることによって、溶剤の使用を必要としない粘着剤組成
物が得られるものと考えられる。
【0008】本発明において使用されるエポキシ化合物
(A)は、重量平均分子量が2,500以下という低分
子量のものであり、好ましくは150〜1,000であ
る。重量平均分子量が2,500を超えると、該エポキ
シ化合物(A)は一般的に室温で固体であるためにそれ
自体の取扱いが難しくなり、またゴム状高分子化合物
(C)との混合性又は該高分子化合物の溶解性が悪い
他、得られる粘着剤組成物は加熱しても高粘度であるた
めに基材への塗布が困難になり、場合によれば不可能に
さえなる。これらの諸点から重量平均分子量は150〜
1,000なる範囲が好ましいが、1,000を超える
と上記ゴム状高分子化合物(C)の溶解性の低下傾向が
見られ、溶解時間が長くなって経済的でなくなってく
る。また、本発明は下限を特に限定するもではないが、
150未満ではエポキシ化合物自体の安定性を欠く場合
があり、この結果得られる組成物の保存性が低下する可
能性がある。
【0009】上記エポキシ化合物(A)の分子構造は、
分子内にエポキシ基を有するものであれば特に限定され
るものではなく、主鎖または側鎖にエポキシ基を有する
脂肪族系、脂環族系又は芳香族系化合物のいずれでもよ
いが、エポキシ基のカチオン硬化反応を利用する本発明
の粘着剤組成物においては、エポキシ化合物(A)とし
てはエポキシ基を有する脂環族系化合物及び脂肪族系化
合物が、エポキシ基と反応可能な化合物(B)として特
にポリオールを選択することができるため、毒性が極め
て低い化合物で組成物を構成することができ、その結
果、臭気の極めて低い組成物を提供することができるた
め好ましい化合物といえる。また1分子内のエポキシ基
の数は特に限定されるものではないが、得られた組成物
の粘着性、ゴム状高分子化合物(C)の溶解性の点か
ら、1分子内に2個のエポキシ基を有するものが好まし
く、従って2個のエポキシ基を有する脂環族系化合物及
び脂肪族系化合物が特に好ましい。
【0010】上記脂環族系化合物に係るエポキシ基とし
ては、シクロヘキセンオキサイド基、トリシクロデセン
オキサイド基、シクロペンテンオキサイド基が例示で
き、2個のエポキシ基を有する脂環族系化合物として
は、4−(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)−1
−メチル−7−オキサビシクロ−〔4.1.0〕ヘプタ
ン、3,4−エポキシ−3−メチル−エポキシシクロヘ
キシル−1−メチルエポキシド、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート(ダイセル化学工業社製、商品名セ
ロキサイド2021;ユニオンカーバイド社製、商品名
ERL4221)及び該カルボキシレートとカプロラク
トンの2量体(ダイセル化学工業社製、商品名セロキサ
イド2081)、3量体(同社製、商品名セロキサイド
2083)、4量体(同社製、商品名セロキサイド20
85)、5量体、6量体の付加物、3,4−エポキシ−
1−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−
1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6−メチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−6−メチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト、3,4−エポキシ−3−メチルエポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシ−3−メチル−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−5,5−スピロ−3,4−
エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン(ユニオ
ンカーバイド社製、商品名ERL4234)、ビス
(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)オキサレー
ト、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)ア
ジペート(ユニオンカーバイド社製、商品名ERL42
99)、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エー
テル、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキ
シルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル)ビメレート、ビニルシクロヘキセン
ジオキサイド(ユニオンカーバイド社製、商品名ERL
4206)等を挙げることができる。
【0011】2個のエポキシ基を有する脂肪族系化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリコール
等の脂肪族多価アルコールにエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド等のアルキレンオキサドの1種又は2
種以上を付加させることにより得られるポリエーテルポ
リオールのポリグリシジルエーテル、1,4−ブタンジ
オールのジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオ
ールのジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールの
ジグリシジルエーテル等を挙げることができる。
【0012】なお、これらエポキシ基を有する化合物の
うち、ゴム弾性を有する化合物(C)の溶解性、ジオー
ル等エポキシ基と反応性のある官能基を有する化合物
(B)との反応性、得られる粘着性組成物の保存安定性
の点で4−(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)−
1−メチル−7−オキサビシクロ−(4,1,0)ヘプ
タン(ダイセル化学社製、商品名セロキサイド300
0)及び3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
(ダイセル化学工業社製、商品名セロキサイド202
1;ユニオンカーバイド社製:商品名ERL422
1)、及び該カルボキシレートとカプロラクトンの2量
体(ダイセル化学工業社製、商品名セロキサイド208
1)、3量体(同社製、商品名セロキサイド208
3)、4量体(同社製、商品名セロキサイド208
5)、5量体、6量体の付加物が特に好ましい。
【0013】上述の通り、本発明に係るエポキシ化合物
(A)の一分子内に有するエポキシ基の数は特に限定さ
れるものではないものの、化合物(B)との反応に基づ
く硬化性、ゴム状高分子化合物(C)に対する作用効果
の点で、2個のエポキシ基を有するジエポキシド化合物
(A)の使用が好ましいが、本発明に係る粘着性組成物
の架橋密度を制御して硬化性を向上させるため、又はズ
レ変位、剪断応力に対する抵抗性、即ち保持力を改善す
るために、分子内に2個のエポキシ基を有するジエポキ
シド化合物と3個以上のエポキシ基を有するポリエポキ
シド化合物を併用することが更に好ましい。この場合該
ポリエポキシド化合物はジエポキシド化合物100重量
%に対して50重量%以下で併用することが特に好まし
い。該ポリエポキシド化合物が50重量%を超えると、
得られる粘着性組成物が硬くなり過ぎて目的とする粘着
性が得られ難くくなることがある。
【0014】本発明に係る組成物の構成成分である、エ
ポキシ基との反応性官能基を有する化合物(B)は、重
量平均分子量が6,000以下の低分子量のものであ
り、好ましくは60〜6000である。重量平均分子量
が6,000を超えるとエポキシ化合物(A)及びゴム
弾性を有する化合物(C)との混合が困難になる他、得
られる粘着性組成物も粘度が高くなり、結果として基材
への塗布が困難になる。この理由としては、エポキシ化
合物(A)とそのエポキシ基との反応性官能基を有する
化合物(B)との反応により生成したオリゴマーの分子
量が大きくなり過ぎてゴム状高分子化合物(C)の可塑
化効果が得られなくなり、その結果粘着性組成物の粘着
性が著しく低下するためと考えられる。また好ましい範
囲の下限値60は、エチレングリコールの場合であり、
60未満の場合は、揮発性が大であり、組成物の加熱時
に蒸発、逸散し、組成比が変わってしまうからである。
【0015】該エポキシ基との反応性官能基を有する化
合物(B)の官能基としては通常知られている水酸基、
カルボキシル基、酸無水物基、アミノ基等が挙げられ、
反応性、組成物の安定性、毒性、臭気、粘着性等の点か
ら、分子内に2個の水酸基を有するジオール化合物が好
ましいが、得られる粘着剤組成物の架橋密度を制御して
硬化性や保持力を改善するために分子内に2個のヒドロ
キシ基を有するジオール化合物と3個以上のヒドロキシ
基を有するポリオール化合物を併用してもよい。この場
合、3個以上のヒドロキシ基を有するポリオール化合物
はジオール化合物の使用量(100重量%)に対して5
0重量%以下が望ましく、これを超える量を併用する
と、得られる粘着剤組成物が硬くなり過ぎ易く、その結
果目的とする粘着剤が得られないことがある。
【0016】このようなジオール化合物としては、エチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブテンジオール、イソプレングリ
コール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,9−ノナンジオール、ポリカプロラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオール、ポリエーテルジオー
ル、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール
の他、ジイソシアネート類のイソシアネート基にジオー
ルを付加したプレポリマーを例示することができる。ま
た、ジオール以外のポリオール化合物としては、グリセ
リン、ポリカプロラクトントリオール(ダイセル化学工
業社製、商品名プラクセル303、)ポリグリセリン
(同社製、商品名PGL)、ポリ(エーテル−エステ
ル)ポリオール(ダイセル化学工業社製、商品名プラク
セルP3403)を例示することができる。
【0017】これらのジオール化合物、ポリオール化合
物についても重量平均分子量は上記の6,000以下の
ものであることが必要であるが、3,000以下のジオ
ールが好ましく、1,500以下の、室温で液状または
ワックス状のものが取扱い上特に好ましい。更には分子
内に不飽和結合を有するゴム状高分子化合物(C)を用
いる場合はジオール化合物も分子内に不飽和結合を有す
るものが溶解性の点で特に好ましい。具体的にはポリブ
タジエンジオール(出光石油化学工業社製、商品番号R
−15HT、重量平均分子量1,200)を例示するこ
とができる。ポリオール化合物についても同様のことが
言え、ポリグリセリン(ダイセル化学工業社製、商品名
PGL)を例示することができる。
【0018】本発明に係る粘着剤組成物を構成する成分
のゴム弾性を有する化合物(ゴム状高分子化合物)
(C)の重量平均分子量は10,000〜2,000,
000の範囲のものであり、重量平均分子量が10,0
00未満の場合は充分な粘着力が得られず、逆に2,0
00,000を超えると実質的に取扱いが困難になり好
ましくない。
【0019】本発明に係るゴム状高分子化合物(C)
は、更に前記エポキシ化合物(A)、(B)または
(A)と(B)の混合物に5重量%以上の溶解性が要求
される。5重量%未満では、たとえ機械的に分散、混合
しても、均一な組成物の溶液を作ることが困難となる。
さらに組成の分離を生じ易く、保存安定性に欠ける。
【0020】また、ゴム状高分子化合物(C)には、引
張り破断伸度が少なくとも600%有することが要求さ
れる。該化合物(C)は外力に対し伸度が殆どない、硬
化した固化接着剤を構成するものではなくて、外力に対
して所定の範囲で弾性変形可能な柔軟性のある粘着剤を
構成する成分であるからであり、このような粘着剤の破
断伸度としては600%が最低要求される。
【0021】上記分子量、溶解性及び破断伸度の諸特性
を満たし得るポリマーとしてはゴム状高分子化合物が該
当するが、その種類については特に限定されるものでは
ない。具体例としては天然ゴム、合成ポリイソプレンゴ
ム、スチレンーブタジエン共重合体、スチレンーブタジ
エンースチレンブロック共重合体、スチレンーイソプレ
ン共重合体、スチレンーイソプレンースチレンブロック
共重合体、ポリブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合
体、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合
体、エチレンーブチレン共重合体、エチレンープロピレ
ンゴム、エチレンーアクリル酸エステル共重合体、エチ
レンー酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。特に、ビニ
ル芳香族化合物のモノマー単位を主体とする重合体ブロ
ックと共役ジエン化合物のモノマー単位を主体とする重
合体ブロックとからなるブロック共重合体が好適であ
り、上記例示のスチレンーブタジエン共重合体、スチレ
ンーブタジエンースチレンブロック共重合体、スチレン
ーイソプレン共重合体、スチレンーイソプレンースチレ
ンブロック共重合体等がこれに該当する。
【0022】なお、これらのゴム状高分子化合物(C)
の分子内に不飽和結合を含むものは、該不飽和結合の一
部をエポキシ化したものを使用することが出来る。この
ように分子内の不飽和結合の一部をエポキシ化すること
によりエポキシ化合物(A)との相溶性が改善され、さ
らに該エポキシ化合物(A)及びエポキシ基と反応する
化合物(B)、例えばジオール化合物により適度に架橋
され、得れる粘着剤組成物の凝集力を改善する効果があ
り好ましい態様である。
【0023】上記エポキシ化した例として、同一分子内
にビニル芳香族化合物のモノマー単位を主体とする重合
体ブロックと共役ジエン化合物のモノマー単位を主体と
する重合体ブロックとからなるブロック共重合体(例え
ば、スチレンーブタジエンースチレンブロック共重合
体)の二重結合の一部をエポキシ化したものが挙げられ
る。具体的市販品としてはエポフレンドA1020(ダ
イセル化学工業社製、分子量:約10万、エポキシ当
量:約500、MFR:10g/10分(190℃、荷
重2.16kg)、破断伸度865%)が挙げられる。
【0024】更に、上記ゴム状高分子化合物(C)の分
子内に不飽和結合を含むものは、該不飽和結合の少なく
とも一部を水素添加することができ、その効果として粘
着性組成物の化学的安定性を増し、耐候性を改善するこ
とができることに加え、ポリオレフィン樹脂への接着性
を改善することができる。不飽和結合の少なくとも一部
が水素添加されたものの例としてスチレン−ブタジエン
共重合体の水素添加物ダイナロン1320P(JSR社
製)、スチレン−イソプレンブロック共重合体の水素添
加物としてはセプトン1001、1050(クラレ社
製)を挙げることができる。更にまた、該部分水添物の
残余炭素−炭素二重結合の一部または全部をエポキシ化
したものも、単独でまたは非水添物のエポキシ化物と混
合して、同様に使用することができる。
【0025】本発明の粘着剤組成物に係る第4の成分
は、UV照射下に進むエポキシ基のカチオン硬化反応用
カチオン硬化触媒(D)である。カチオン硬化触媒
(D)は、紫外線により分解して強酸を発生するもので
あれば特に限定されるものではなく、アリルジアゾニウ
ム塩(例えば旭電化社製、P−33)、アリルヨードニ
ウム塩(例えばサートマー社製、CD−1012)、ア
リルスルフォニウム塩(例えば3M社製、FC−51
2、FC−509;サートマー社製、CD−1011;
ダイセル化学社製、DAICAT11;GE社製、UV
E1014;ユニオンカーバイド社製、UVI−697
4、UVI−6970、UVI−6990、UVI−6
950;旭電化社製、SP−170、SP−150)、
アレン−イオン錯体(例えばチバガイギー社製CG−2
4−61)等が挙げられる。
【0026】上述のカチオン硬化触媒の存在下にUV照
射をすることにより、エポキシ化合物(A)の他、ゴム
状高分子化合物(C)に存在することのある二重結合の
一部をエポキシ化したものと、前記エポキシ基と反応可
能な官能基を有する化合物(B)との間において適度に
架橋させることができ、その結果、粘着力を保持したま
ま凝集力を高めることができる。
【0027】本発明に係る粘着剤組成物には、上記エポ
キシ化合物(A)は20〜50重量部、エポキシ基と反
応可能な化合物(B)は5〜50重量部、ゴム状高分子
化合物(C)は5〜40重量部、カチオン硬化触媒
(D)は0.01〜10重量部配合される。該エポキシ
化合物(A)の配合量は25〜40重量部がより好まし
い。配合量が50重量部を超えると粘着剤組成物中のエ
ポキシ基の量が相対的に過剰になり、得られる粘着剤組
成物が硬くなりやすいため好ましくない。逆に20重量
部未満の場合は硬化性に著しい障害を生ずるので好まし
くない。
【0028】また、エポキシ基と反応可能な官能基を有
する化合物(B)の配合量は10〜30重量部がより好
ましい。配合量が50重量部を超えると粘着剤組成物中
の水酸基等反応性官能基が相対的に過剰になり、硬化性
に著しい障害を生じ、逆に5重量部未満の場合は、組成
物中のエポキシ基の量が相対的に過剰になり、得られる
粘着剤組成物が硬くなり、粘着性がなくなるので好まし
くない。
【0029】一方、ゴム状高分子化合物(C)の配合量
は10〜30重量部がより好ましい。該ゴム状高分子化
合物(C)の配合量が5重量部未満では充分な凝集力を
有する粘着剤組成物が得られず硬化性、剥離性、保持力
に著しい障害を生じ、更にはUV照射、硬化処理後にも
未反応の部分の反応が徐々に進行することにより、組成
物の粘着性に経時変化が生じ、粘着性が失われる。逆に
40重量部を超えると、エポキシ化合物(A)や前記官
能基を有する化合物(B)との混合が困難となり、更に
は得られる粘着剤組成物の粘度が高くなり過ぎて、基材
への塗布ができなくなり好ましくない。
【0030】上記カチオン硬化触媒(D)の配合量は
0.5〜3重量部がより好ましい。同触媒の配合量が
0.01未満ではカチオン硬化反応速度が極めて遅く、
硬化は実質的に進行しない。逆に10重量部を超えると
硬化速度の上昇効果が却って得られず、しかも微量の酸
により該組成物の安定性が損なわれるので好ましくな
い。なお、0.01〜0.5重量部の範囲では、本発明
の目的とするカチオン硬化触媒の効果はあるが、硬化反
応が遅く効率の点で充分な効果を発揮できるとはいえな
い。また3〜10重量部の範囲でも本発明の目的とする
カチオン硬化触媒の効果はあるが、硬化性の改善は緩や
かであり、効率の点で充分な効果を発揮できるとはいえ
ない。
【0031】本発明に係る粘着剤組成物は、その粘着剤
としての諸特性を向上させるために前記諸成分に加えて
更に粘着付与剤(E)が配合されることが好ましい。し
かし、粘着/剥離を何回か繰り返すような用途、例えば
表示用ラベル等の場合は粘着付与剤の添加は必ずしも必
要ではない。ここに使用される粘着付与剤としては、例
えばロジン、重合ロジン、ロジン−グリセリンエステ
ル、ロジン−ペンタエリスリトールエステル等のロジン
エステル及びこれらに水素添加したロジン系樹脂、β−
ピネン重合体、α−ピネン重合体、変性ピネン重合体、
混合ピネン重合体等のテルペン系樹脂、テルペン変性フ
ェノール樹脂、C5 〜C10の石油留分から得られる不飽
和結合を有する脂肪族石油樹脂、脂環族石油樹脂、芳香
族石油樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、
クマロン−インデン−スチレン共重合樹脂、キシレン樹
脂、低分子量スチレン樹脂がある。
【0032】粘着付与剤(E)の添加量は、前記粘着剤
組成物を構成する諸成分について示した重量部に対し
て、5〜60重量部が好適であるが、15〜40重量部
がより好適である。該粘着付与剤(E)は多い程粘着力
が高まる傾向を示すが、60重量部を超えると得られる
粘着剤組成物が高粘度になり、その取扱いが難しくなる
ばかりか、該組成物自体の柔軟性が失われ且つ粘着性が
低下してくるので好ましくない。逆に、5重量部未満の
添加量では粘着剤特有の諸特性、例えば粘着力の改善効
果が見られない。
【0033】本発明に係る粘着剤組成物には必要に応じ
て、上記粘着付与剤(E)の添加に加えて更に、又は該
粘着付与剤(E)の添加なしに可塑剤(F)又はオイル
(G)が加えられる。可塑剤(F)又はオイル(G)
は、ゴム弾性を有する化合物(C)の可塑化のために加
えられるもので、エポキシ化合物(A)と反応性官能基
を有する化合物(B)との反応生成物なる高分子量可塑
剤では前記(C)成分の可塑化が不充分な場合に効果的
に機能する。可塑剤(F)又はオイル(G)の添加量
は、前記粘着剤組成物を構成する諸成分について示した
重量部に対して両者合計で2〜15重量部が好ましい。
なお、本発明に係る粘着剤組成物には必要に応じて更
に、老化防止剤、紫外線吸収剤、軟化剤、レベリング
剤、消泡剤等を添加することが出来る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
発明の効果を判断する各種特性の測定方法について先ず
説明する。 (a)硬化時間 得られた粘着剤組成物を厚さ50μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム上にバーコーターで塗布し、UV
照射装置(アイグラフィックス社製、商品名ECS−3
01、高圧水銀ランプ電力120W/cm、ランプ高さ
10cm、コンベヤースピード5m/分、照射エネルギ
ー190mW/cm2)に通して硬化させ、UV照射直
後より、粘着剤塗布面に指で軽く触れ、直ぐに放した時
に、該塗布面の粘着剤が指に全く着かなくなる(即ち、
指触フリー)までの時間を測定して硬化時間とした。 (b)ボールタック 得られた粘着剤シートを幅2.5cm、長さ約25cm
に切断しテープ状の試料とした。この試料の粘着面を上
にして30度の傾斜面上に固定した。粘着面の斜面の中
程に、水平方向に厚さ約20μmの非粘着性フィルムを
置いて粘着面を覆い、斜面に境界線を作り、該境界線か
ら斜面上方向100mmの箇所から、表面清浄なボール
ベアリング球を自然転落させた。この場合、該境界線上
方100mm以内で、粘着力で自然停止する球のうちの
最大直径(直径が1/32インチ単位で各種異なる球を
使用し、該インチ表示の分数値の分子の数字の最大のも
のを示す)をボールタック値とした(JIS Z023
7)。 (c)剥離強度 得られた粘着剤シートを幅2.5cm、長さ25cmに
切断し、テープ状の試料とした。サンドペーパー(#2
80)で研磨したステンレス鋼板(厚さ0.5mm、幅
2.5cm、長さ15cm)の一方の端部から約5cm
の部分を約20μmの非粘着性テープで覆い、他方の端
部より、貼付面の長さが約10cmになる様に試料テー
プを重ねて貼り、2kgのゴム張りローラーを用い、3
0cm/分の速さで1往復して圧着した。圧着後25℃
で30分以上放置した後、試料テープの一端を180°
折り返して、引張り試験機を用いて300mm/分の速
度で剥離してその粘着剤シートの剥離強度を測定した。 (d)保持力(ズレ変位、剪断応力に対する抵抗性) 得られた粘着剤シートを幅2.5cm、長さ10cmに
切断してテープ状の試料とした。この試料の一端をサン
ドペーパー(#280)で研磨したステンレス鋼板(厚
さ0.5mm、幅2.5cm、長さ6cm)の端面部
に、貼付面の長さが2.5cmになる様に貼り、2kg
のゴム張りローラーを用い、30cm/分の速さで1往
復して圧着した。圧着後25℃で30分以上放置した
後、この試料のテープ側の一端に治具を介して全重量が
1kgの荷重をかけ、60℃のオーブン内にステンレス
鋼板の他端を保持して吊るし、荷重が落下するまでの時
間を測定して保持力とした。
【0035】(実施例1)エポキシ化合物(A)の4−
(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)−1−メチル
−7−オキサビシクロ−(4,1,0)ヘプタン(別
名:1,2,8,9−ジエポキシリモネン)(ダイセル
化学工業社製、商品名セロキサイド3000、重量平均
分子量168、エポキシ当量84、粘度15mPas(25
℃))、ジオール化合物(B)のポリブタジエンジオー
ル(出光化学工業社製、商品名Polybd R−15
−HT、重量平均分子量1200、OH価103、粘度
500mPas(25℃))、ゴム状高分子化合物(C)の
エポキシ化スチレン−ブタジエンブロック共重合体(ダ
イセル化学工業社製、商品名エポフレンドA1020、
重量平均分子量約10万、エポキシ当量約500、MF
R:10g/10min(190℃、2.16kg)、
破断伸び865%)、粘着付与剤(E)のロジンエステ
ル(荒川化学工業社製、商品名KE−311、軟化点9
5℃、酸価9.6)及びカチオン硬化触媒(D)の芳香
族スルフォニウム塩(ダイセル化学工業社製、商品名D
AICAT 11)を準備した。先ず、エポキシ化合物
の100重量部をセパラブルフラスコに入れ、80℃に
加熱し、撹拌しながらゴム状高分子化合物を66.7重
量部加え、6〜24時間撹拌し、該ゴム状高分子化合物
の40重量%の溶解溶液を調製した。この溶液の50重
量部(エポキシ化合物30重量部、ゴム状高分子化合物
20重量部)を別のセパラブルフラスコに入れ、ポリブ
タジエンジオールの20重量部及びロジンエステルを3
0重量部加え、100℃に加熱しながら均一な溶液にな
るまで約1時間撹拌した。これを更に撹拌しながら冷却
し、溶液の温度が60℃以下になった時点でカチオン硬
化触媒を2重量部添加して液状組成物を得た。この組成
物をは粘度を高いので70〜90℃に加熱し、厚み50
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にバーコ
ーターで塗布し、UV照射装置ESI−301(アイグ
ラフックス社製、ランプ電力120w/cm、ランプ高
さ10cm、コンベヤースピード5m/分、照射エネル
ギー190mW/cm2)に通して硬化し、粘着剤シー
トを得た。この粘着剤シートはUV照射後、指触フリー
となる硬化時間は60秒以下であった。得られた粘着剤
シートを用いて、ボールタック試験を行なった結果は7
であった。また、180°剥離試験では0.9kg/
2.5cmなる結果を得た。更に60℃環境下、荷重1
kgでの保持力は落下時間で20分であった。上記配合
比及び測定結果は表1に示した。
【0036】(比較例1)エポキシ化合物の100重量
部及びゴム状高分子化合物の128.57重量部を使用
し、ゴム状高分子化合物の56.25重量%の溶解溶液
を調製し、この溶液の80重量部(エポキシ化合物35
重量部、ゴム状高分子化合物45重量部)、ポリブタジ
エンジオールの10重量部及びロジンエステルの10重
量部を使用した以外実施例1と同様な方法で粘着剤組成
物を得、粘着剤シートを作成し、各種特性を測定した
が、該組成物は粘度が高く、事前に120〜130℃に
加熱しなければ基材への塗布が不可能であり、また粘着
剤シートはタックが殆ど無く、剥離力も測定不可能であ
った。配合比及び測定結果は表1に示した。
【0037】(実施例2)実施例1で使用した液状組成
物のジエポキシ化合物、ポリブタジエンジオール、ゴム
状高分子化合物及びロジンエステルの配合比をそれぞれ
35、30、15及び20重量部とした以外は実施例1
と同様にして粘着剤シートを作成し、各種特性を測定し
た。配合比及び測定結果は表1に示した。
【0038】(実施例3)実施例1で使用した液状組成
物のジエポキシ化合物及びゴム状高分子化合物の配合比
をそれぞれ40及び10重量部とした以外は実施例1と
同様にして粘着剤シートを作成し、各種特性を測定し
た。配合比及び測定結果は表1に示した。
【0039】(実施例4)実施例1で使用した液状組成
物のジエポキシ化合物、ポリブタジエンジオール、ゴム
状高分子化合物及びロジンエステルの添加量をそれぞれ
40、10、30及び10重量部とし、更にオイルとし
てナフテン系プロセスオイル(出光石油化学工業社製、
商品名ダイナプロセスNR−26、アニリン点72.6
℃、動粘度25.6mPa・s(40℃))を10重量
部添加使用した以外は実施例1と同様にして粘着剤シー
トを作成し、各種特性を測定した。配合比及び測定結果
は表1に示した。
【0040】(実施例5)実施例1で使用した液状組成
物のジエポキシ化合物30重量部以外に3官能エポキシ
化合物(ダイセル化学工業社製、商品名エポリードGT
−300、重量平均分子量585、エポキシ当量19
5、粘度300mPa・s(70℃))5重量部を使用
し、ポリブタジエンジオール、ゴム状高分子化合物及び
ロジンエステルの添加量をそれぞれ30、15及び20
重量部とした以外は実施例1と同様にして粘着剤シート
を作成し、各種特性を測定した。配合比及び測定結果は
表1に示した。
【0041】(実施例6)実施例1で使用した液状組成
物のジエポキシ化合物、ポリブタジエンジオール、ゴム
状高分子化合物及びロジンエステルの添加量をそれぞれ
35、25、15及び20重量部とし、更にポリカプロ
ラクトントリオール(ダイセル化学工業社製、商品名プ
ラクセル303、重量平均分子量300、OH価540
KOHmg/g、粘度1800mPa・s(25℃))
を5重量部配合した以外は実施例1と同様にして粘着剤
シートを作成し、各種特性を測定した。配合比及び測定
結果は表1に示した。
【0042】(比較例2)エポキシ化合物及びゴム状高
分子化合物の添加量を75及び5重量部に変えた以外は
比較例1と同様にして粘着剤シートを作成し、各種特性
を測定した。配合比及び測定結果は表2に示した。表2
から分かるようにエポキシ化合物を過剰に使用したため
に、架橋密度が高くなり粘着性を示さなかった。
【0043】(比較例3)エポキシ化合物(A)、ジオ
ール化合物(B)及びゴム状高分子化合物(C)の添加
量を25、55及び10重量部に変えた以外は比較例1
と同様にして粘着剤シートを作成し、各種特性を測定し
た。配合比及び測定結果は表2に示した。表2から分か
るようにジオール化合物の過剰の添加により、充分な鎖
延長反応が進まなかったためと考えられるが、UV照射
後24時間以内に指触による判定では硬化しなかったこ
とが分かる。
【0044】(比較例4)エポキシ化合物(A)、ジオ
ール化合物(B)、ゴム状高分子化合物(C)及びロジ
ンエステル(D)の添加量を47、20、3及び30重
量部に変えた以外は比較例1と同様にして粘着剤シート
を作成し、各種特性を測定した。配合比及び測定結果は
表2に示した。表2から分かるようにゴム状高分子化合
物の添加量が本発明の必要とする量に満たないために、
ボールタック値、剥離強度共に弱く、また硬化時間が遅
く、実際の使用にあたっては経時変化による粘着力の変
化を生じる問題があった。
【0045】(比較例5)ジエポキシ化合物に加え、3
官能エポキシ化合物(ダイセル化学工業社製、商品名エ
ポリードGT−300、実施例5で使用のもの)を使用
し、ジエポキシ化合物、3官能エポキシ化合物、ジオー
ル化合物及びゴム状高分子化合物の添加量をそれぞれ1
5、15、40及び20重量部に変え、得られた液状組
成物の粘度を下げるために塗布前に70〜90℃に加熱
して使用した以外は比較例1と同様にして粘着剤シート
を作成し、各種特性を測定した。配合比及び測定結果は
表2に示した。表2から分かるように3官能エポキシ化
合物を加えることによりエポキシ基の添加量が過剰に添
加されたことになり、架橋が過剰に進み、粘着性を示さ
なかったものと考えられる。
【0046】(比較例6)化合物(B)として、ジオー
ル化合物(前記ポリブタジエンジオールを使用)とトリ
オール化合物(ダイセル化学工業社製、商品名プラクセ
ル303)を用い、ジエポキシ化合物、ジオール化合
物、トリオール化合物及びゴム状高分子化合物の添加量
をそれぞれ30、25、15及び20重量部に変え、得
られた液状組成物の粘度を下げるために塗布前に70〜
90℃に加熱して使用した以外は比較例1と同様にして
粘着剤シートを作成し、各種特性を測定した。配合比及
び測定結果は表2に示した。3個のハイドロキシ基を有
するトリオールを加えることにより、エポキシ基と反応
性のある化合物が過剰に添加された組成物となり、架橋
が過剰に進み、粘着性を示さなかったものと考えられ
る。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、低分子量のエポキ
シ化合物、エポキシ基と反応可能な官能基を有する低分
子量の化合物、所定のゴム状高分子化合物にカチオン硬
化触媒を、更に好ましくは粘着付与剤を配合した組成物
は、特別な溶剤を使用する必要もなく溶液状になり、こ
れを粘着剤シート用基材上に塗布し、UV照射をすれ
ば、該官能基を有する化合物はエポキシ化合物のエポキ
シ基と、更にはエポキシ化されることのあるゴム状高分
子化合物の該エポキシ基と架橋反応して硬化皮膜を形成
すると共に、ゴム状高分子化合物は粘着性成分として機
能し、結局溶剤を使用することなく粘着強度の高い粘着
剤を得ることができることが分かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 153/02 C09J 153/02 Fターム(参考) 4J036 AJ08 AK08 FA10 FB01 FB02 FB05 FB10 FB11 FB12 GA00 HA02 JA06 4J040 BA172 CA012 CA042 CA092 DA042 DA052 DA062 DA122 DM011 DM012 EC002 EC031 EC032 EC261 EC371 EC372 GA11 HB10 HB11 JA01 JA09 JB08 JB09 KA14 KA26 KA31 LA01 NA12 NA16 NA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が2,500以下であ
    り、分子内にエポキシ基を有するエポキシ化合物(A)
    を20〜50重量部、重量平均分子量が6,000以下
    であり、エポキシ基との反応性官能基を有する化合物
    (B)を5〜50重量部、重量平均分子量が10,00
    0〜2,000,000であり、エポキシ化合物(A)
    及び化合物(B)の少なくとも1つに少なくも5重量%
    は溶解可能であり、且つ引張り破断伸度が少なくとも6
    00%であるゴム弾性を有する化合物(C)を5〜40
    重量部及びカチオン硬化触媒(D)を0.01〜10重
    量部配合してなるUV硬化性の粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ化合物(A)が、その分子内に
    2個のエポキシ基を有する脂環式ジエポキシ化合物であ
    る請求項1記載のUV硬化性の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ化合物(A)が、その分子内に
    2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物と、分子内に
    3個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物とからな
    る請求項1記載のUV硬化性の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 分子内に3個以上のエポキシ基を有する
    エポキシ化合物が、分子内に2個のエポキシ基を有する
    エポキシ化合物の50重量%以下である請求項3記載の
    UV硬化性の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】 化合物(B)が、その分子内に2個のヒ
    ドロキシ基を有するジオール化合物である請求項1〜4
    のいずれかに記載のUV硬化性の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 化合物(B)が、その分子内に2個のヒ
    ドロキシ基を有するジオール化合物と分子内に3個以上
    のヒドロキシ基を有するポリオール化合物からなる請求
    項1〜4のいずれかに記載のUV硬化性の粘着剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 分子内に3個以上のヒドロキシ基を有す
    るポリオール化合物が、分子内に2個のヒドロキシ基を
    有するジオール化合物の50重量%以下である請求項6
    記載のUV硬化性の粘着剤組成物。
  8. 【請求項8】 化合物(C)が、ビニル芳香族化合物に
    基づくモノマー単位を主体とする重合体ブロックと共役
    ジエン化合物に基づくモノマー単位を主体とする重合体
    ブロックからなるブロック共重合体又はその部分水添物
    である請求項1〜7のいずれかに記載のUV硬化性の粘
    着剤組成物。
  9. 【請求項9】 化合物(C)の共役ジエン化合物に基づ
    くモノマー単位の少なくとも一部がエポキシ化されてな
    るエポキシ変性ブロック共重合体である請求項8記載の
    UV硬化性の粘着剤組成物。
  10. 【請求項10】 粘着付与剤(E)の5〜60重量部を
    更に配合してなる請求項1〜9のいずれかに記載のUV
    硬化性の粘着剤組成物。
  11. 【請求項11】 可塑剤(F)またはオイル(G)の1
    〜20重量部を更に配合してなる請求項1〜10のいず
    れかに記載のUV硬化性の粘着剤組成物。
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