JP2000025601A - ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置のブレーキスイッチ装置 - Google Patents

ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置のブレーキスイッチ装置

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JP2000025601A
JP2000025601A JP19617198A JP19617198A JP2000025601A JP 2000025601 A JP2000025601 A JP 2000025601A JP 19617198 A JP19617198 A JP 19617198A JP 19617198 A JP19617198 A JP 19617198A JP 2000025601 A JP2000025601 A JP 2000025601A
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brake
lever
push rod
piston
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
Keiichi Tamada
圭市 玉田
Yasuhiko Tsuchiya
靖彦 土屋
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧マスタシリンダ装置の小型・コンパクト
化を図る。ブレーキペダルからの過荷重にも、ブレーキ
スイッチ装置のスイッチ作動レバーの損傷を防止し、ま
た液圧発生性能を損わないようにする。 【課題】 プッシュロッド4にレバー係合部11を設け
て、ブレーキペダル側にスイッチ作動レバー52の連動
腕52bを当接する。連動腕52bとナット12との間
に弾性部材60を縮設して、連動腕52bをレバー係合
部11に押圧する。プッシュロッド4のピストン押し込
みに伴うスイッチ作動レバー52の移動量を、スイッチ
作動レバー52の連動腕52bとシリンダボディ5のシ
リンダ孔開口端5eとの当接にて規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自動二輪
車、自動三輪車等のブレーキを液圧で作動する液圧マス
タシリンダに係り、詳しくはブレーキ用液圧マスタシリ
ンダ装置の作動中を表示するためのブレーキスイッチ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキスイッチ装置を備えたブレーキ
用液圧マスタシリンダ装置として、例えば、実公平4−
43413号公報や実公平5−437号公報に示される
ものがある。これらのブレーキ用液圧マスタシリンダ装
置は、シリンダボディに穿設した有底のシリンダ孔にピ
ストンを内挿し、該ピストンをブレーキペダルに連結さ
れたプッシュロッドで押動して、シリンダ孔底部の液圧
室に液圧を発生させるようにしており、さらにブレーキ
スイッチ装置として、液圧マスタシリンダのシリンダボ
ディに、ブレーキスイッチとスイッチ作動レバーとを設
けている。
【0003】このうち、前者のブレーキスイッチ装置
は、スイッチ作動レバーをピストンの軸方向へスライド
可能となし、該スイッチ作動レバーに、ブレーキスイッ
チをON・OFFするスイッチ作動部と、ピストンのシ
リンダ孔突出部分に設けたレバー係合部のシリンダ孔側
に係合する連動腕とを設けると共に、スイッチ作動レバ
ーのスイッチ作動部を、戻しばねにてプッシュロッド方
向へ押動する構成としている。
【0004】また、後者のブレーキスイッチ装置は、ス
イッチ作動レバーを液圧マスタシリンダのシリンダボデ
ィに回動可能に軸支し、該スイッチ作動レバーに、ピス
トン押し込み用の第1腕と、ブレーキスイッチをON・
OFFする第2腕とを設けて、プッシュロッドの先端に
スイッチ作動レバーの第1腕を揺動可能に連結し、該ス
イッチ作動レバーの第1腕に、前記シリンダボディと当
接して、ピストン押し込み方向へ回動するスイッチ作動
レバーの回動量を規制するストッパを設けた構成となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
のブレーキスイッチ装置も、ピストンやプッシュロッド
のストロークと同量分だけ、スイッチ作動レバーをスト
ロークしたり回動させるため、スイッチ作動レバーに大
きな作動スペースが必要となり、液圧マスタシリンダ装
置を大型化させるものとなっていた。
【0006】特に、スイッチ作動レバーをピストン軸方
向へスライドさせる前者のものでは、ピストンのレバー
係合部にスイッチ作動レバーの連動腕を係合するため
に、ピストンをシリンダ孔の開口部から外側へ突出させ
る必要があり、さらに、ピストンが最大にストロークし
た場合にも、レバー係合部と連動腕とがシリンダボディ
と干渉しないよう、ピストンの突出長さを充分に採る必
要があるため、装置全体がより長大化することは避けら
れなかった。
【0007】また、スイッチ作動レバーの回動量を、第
1腕とストッパとシリンダボディとの当接で規制する後
者のものでは、プッシュロッドからの過大な押し込み荷
重がスイッチ作動レバーに集中して、スイッチ作動レバ
ーに撓み変形を生じ、ブレークスイッチの作動性を損う
虞がある。
【0008】そこで本発明は、液圧マスタシリンダ装置
の小型・コンパクト化を図りながら、ブレーキペダルか
らの過荷重にも、スイッチ作動レバーの損傷を防止し、
また液圧発生性能を損なうことのないブレーキスイッチ
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的に
従って、シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔
にピストンを内挿し、該ピストンを、ブレーキペダルに
連結されたプッシュロッドの押動にて、シリンダ孔底部
の液圧室に液圧を発生し、該液圧室に、前記ピストンと
前記プッシュロッドとを非作動方向へ弾発する戻しばね
を縮設し、前記シリンダボディに、液圧マスタシリンダ
の作動中を表示するためのブレーキスイッチを設けると
共に、該ブレーキスイッチをON・OFFするスイッチ
作動部と、前記ピストンとプッシュロッドの作動に連動
する連動腕とを備えたスイッチ作動レバーを設けてなる
ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置において、前記プッ
シュロッドにレバー係合部を設けて、該レバー係合部の
ブレーキペダル側に前記スイッチ作動レバーの連動腕を
当接させ、該連動腕と前記プッシュロッドのブレーキペ
ダル側部分との間に弾性部材を縮設して、該弾性部材の
弾発力にて前記連動腕を前記プッシュロッドのレバー係
合部に押圧すると共に、該プッシュロッドのピストン押
し込みに伴うスイッチ作動レバーの移動量を、スイッチ
作動レバーの連動腕とレバー規制部材との当接にて規制
することを特徴としている。
【0010】本発明のスイッチ作動レバーは、プッシュ
ロッドの往復動に伴って、プッシュロッドの作動方向へ
スライドするスライド式、またはシリンダボディに突設
した支軸回りに回動する回動式のいずれであってもよ
い。
【0011】かかる構成によれば、ブレーキペダルの踏
み操作によって、プッシュロッドがピストンをシリンダ
孔内へ押し込んで行くと、スイッチ作動レバーの連動腕
が弾性部材からの押圧を受けてプッシュロッドのレバー
当接部に追随して行き、スイッチ作動レバーがスライド
または回動して、スイッチ作動レバーのスイッチ作動部
がブレーキスイッチをONし、車体後部のブレーキラン
プを点灯させる。
【0012】スイッチ作動レバーのスライドまたは回動
による移動量は、スイッチ作動レバーがレバー規制部材
に当接した段階で規制され、それ以降は、プッシュロッ
ドが単に弾性部材を圧縮しながらピストンを押し込んで
行く。液圧マスタシリンダ装置は、スイッチ作動レバー
がレバー規制部材に移動量を規制される分だけ、小型化
される。
【0013】スイッチ作動レバーがレバー規制部材に当
接したのちに、弾性部材に生じる弾発力は、ピストンか
らの押圧を受けて液圧室内で圧縮される戻しばねの弾発
力と共に、プッシュロッドの押し込み力に対する反力と
して作用し、特に、ブレーキペダルからプッシュロッド
へ通常よりも過大な押し込み力が作用した場合の緩衝力
となる。
【0014】上記発明のレバー回動規制部材として、シ
リンダボディのシリンダ孔開口端を利用してもよく、こ
の場合には、レバー回動規制部材に特別な加工や部品を
何等必要としないで済む。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を、自動二・三輪車の
後輪ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置に適用した各形
態例を図面に基づいて説明する。図中、図1〜図3は本
発明の第1形態例を、図4及び図5は本発明の第2形態
例をそれぞれ示し、図1は自動二・三輪車の後輪ブレー
キ用液圧マスタシリンダ装置のブレーキスイッチが非作
動状態の場合の断面正面図、図2は図1におけるブレー
キスイッチの非作動状態を示す斜視図、図3は同じくブ
レーキスイッチが作動状態の場合の正面図、図4は自動
二・三輪車の後輪ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置の
ブレーキスイッチが非作動状態の場合の断面正面図、図
5は同じくブレーキスイッチの作動状態を示す正面図で
ある。
【0016】図1〜図3に示す第1形態例の後輪ブレー
キ用液圧マスタシリンダ装置1は、ブレーキペダル2の
後端に、支軸3を用いて上下方向へ揺動可能に連結され
るプッシュロッド4と、該プッシュロッド4の上方で、
縦長のシリンダボディ5を、図示しない車体フレームに
固着される液圧マスタシリンダ6とからなっており、シ
リンダホディ5の一側部下側には、ブレーキスイッチ装
置7が設けられている。
【0017】ブレーキペダル2は、中間部を車体フレー
ムに支軸8を用いて回動可能に支持されており、車体フ
レームとの間に張設される戻しばね9にて、常時非作動
方向(図2の反時計方向)に付勢されている。プッシュ
ロッド4は、軸部4aの上端に大径頭部4bを、下端に
ヨーク10をそれぞれ備え、軸部4aの中間部分にブー
ツ溝4cとレバー係合部11とを連続して備えると共
に、該レバー係合部11とヨーク10との間に刻設され
たおねじ4dに、プッシュロッド4の長さ調整用のナッ
ト12が螺着されている。
【0018】液圧マスタシリンダ6のシリンダボディ5
には、上端を上壁5aにて塞がれ、下端に大径部20a
を有するシリンダ孔20が穿設されており、プッシュロ
ッド4は、軸部4aの上側部分をシリンダ孔20の大径
部20aに、上端の大径頭部4bをシリンダ孔20の下
端にそれぞれ挿通し、該大径頭部4bを、大径部20a
に止め輪21を用いて係着したサークリップ22で抜け
止めして、シリンダ孔20の略中心軸上に配設されてい
る。プッシュロッド4のブーツ溝4cから下側の部分
は、シリンダボディ5から下方へ突出配置され、プッシ
ュロッド4のブーツ溝4cから上側の部分と、シリンダ
孔20の内部とが、フレキシブルなブーツ23にて覆わ
れている。
【0019】シリンダ孔20には、液圧発生用のピスト
ン30が、カップシール31a,31bを用いて液密且
つ移動可能に内挿されており、該ピストン30とシリン
ダ孔20の上壁5aとの間に液圧室32が画成され、該
液圧室32に、出力ポート33と戻しばね34とが設け
られている。出力ポート33は、別途の後輪ブレーキに
ブレーキホース(いずれも図示せず)を介して接続され
ており、ピストン30の押し込みによって液圧室32に
発生した液圧を、後輪ブレーキへ供給して作動するよう
になっている。戻しばね34は、シリンダ孔20の上壁
5aとピストン30との間に縮設されており、ピストン
30は、戻しばね34の弾発力によって非作動方向であ
るシリンダ孔20の開口部方向へ付勢され、その後退限
をプッシュロッド4の大径頭部4bとの当接にて規制さ
れている。
【0020】シリンダボディ5の一側部上側には、リザ
ーバ接続用のボス部5bが突設され、他側部上下に車体
取付け用のボス部5c,5cが突設されている。リザー
バ接続用のボス部5bには、その外面に開口する大径の
液通口40と、シリンダ孔20に連通する小径のリリー
フポート41及びサプライポート42とが連設されてお
り、液通口40にコネクタ43を嵌着し、該コネクタ4
3と別途のリザーバ44とをリザーバホース45でつな
いで、リザーバ44に貯留される作動液を、シリンダ孔
9内へ随時補給できるようにしている。
【0021】前記ブレーキスイッチ装置7は、シリンダ
ボディ5にスイッチケース50aをねじ止めにて固着さ
れるブレーキスイッチ50と、中間部をシリンダボディ
5に支軸51にて枢支されるスイッチ作動レバー52と
よりなっている。スイッチ作動レバー52は、支軸51
から上側が、ブレーキスイッチ50をON・OFFする
スイッチ作動部52aに、支軸51から下側が、プッシ
ュロッド4の作動に連動する連動腕52bとなってお
り、スイッチ作動部52aの先端には、当接片52c
が、スイッチケース50aの一側壁から突出するブレー
キスイッチ50の作動子50bに対向して設けられ、ま
た連動腕52bの先端には、プッシュロッド4の下側部
分へ交差方向に突出する二股片52dが設けられてい
る。
【0022】プッシュロッド4のレバー係合部11は、
軸部4aよりも大きなナット状の六角形に形成されてお
り、上記連動腕52bの二股片52dは、レバー係合部
11のブレーキペダル側へおねじ4dを挟むように差し
込まれ、該二股片52dと長さ調整用のナット12との
間に、コイルばねを用いた弾性部材60を縮設して、該
二股片52dを、弾性部材60の弾発力にてレバー係合
部11のブレーキペダル側面に押圧している。
【0023】プッシュロッド4のレバー係合部11は、
軸部4aよりも大きなナット状の六角形に形成されてお
り、上記連動腕52bの二股片52dは、レバー係合部
11のブレーキペダル側へおねじ4dを挟むように差し
込まれ、該二股片52dと長さ調整用のナット12との
間に、コイルばねを用いた弾性部材60を縮設して、該
二股片52dを、弾性部材60の弾発力にてレバー係合
部11のブレーキペダル側面に押圧している。
【0024】連動腕52bの二股片52dを、レバー係
合部11と弾性部材60との間に挟まれるスイッチ作動
レバー52は、レバー係合部11から下方向への押圧力
が作用して、支軸51を支点とする非作動方向(図1の
反時計方向)へ付勢され、また弾性部材60の弾発力に
て、支軸51を支点に作動方向(図1の時計方向)へ付
勢される。
【0025】スイッチ作動レバー52の非作動方向(図
1の反時計方向)の後退限は、スイッチ作動部52aの
当接片52cとシリンダボディ5の一側壁5dとの当接
によって規制され、またスイッチ作動レバー52の作動
方向(図1の時計方向)の回動量は、シリンダボディ5
のシリンダ孔開口端5eを本発明のレバー回動規制部材
とし、該シリンダ孔開口端5eと連動腕52bの二股片
52dとの当接によって規制される。
【0026】ピストン30の後退限が、プッシュロッド
4の大径頭部4bとの当接にて規制される後輪ブレーキ
用液圧マスタシリンダ装置1の非作動状態(図1)にあ
っては、スイッチ作動レバー52が支軸51を支点に非
作動方向へ回動し、スイッチ作動部52aの当接片52
cが、ブレーキスイッチ50の作動子50bをスイッチ
ケース50aに押し込んで、ブレーキスイッチ50をO
FFしている(図1,図2)。
【0027】このように構成される本形態例は、ブレー
キペダル2の踏み操作によって、プッシュロッド4が支
軸3を支点に上動し、プッシュロッド4がピストン30
をシリンダ孔20の上方向へ押し込んで、液圧室32に
液圧を発生させ、該液圧を前述の如く、出力ポート33
から後輪ブレーキへ供給して、後輪ブレーキを液圧作動
する。
【0028】プッシュロッド4と係合関係を持つ連動腕
52bは、プッシュロッド4の上動に伴って上方へ引き
上げられ、スイッチ作動レバー52が、支軸51を支点
に作動方向(図1の時計方向)へ回動して、スイッチ作
動部52aの当接片52cが、ブレーキスイッチ50の
作動子50bから徐々に離れて行き、当接片52cがブ
レーキスイッチ50の作動子50bから完全に離れて、
作動子50bがスイッチケース50aから所定量突出し
た状態(図3)では、ブレーキスイッチ50がONし
て、後輪ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置1の作動状
態、即ち後輪ブレーキの作動状態が、車体後部のブレー
キランプの点灯によって表示される。
【0029】スイッチ作動レバー52の回動量は、連動
腕52bの二股片52dがシリンダボディ5のシリンダ
孔開口端5eと当接した段階で規制され(図3)、それ
以降は、プッシュロッド4がスイッチ作動レバー52を
残したまま、弾性部材60を圧縮しながら上動して、ピ
ストン30をさらに押し込んで行く。
【0030】本形態例はこのように、プッシュロッド4
の上動に伴うスイッチ作動レバー52の回動を、シリン
ダ孔開口端5cとの当接によって規制して、スイッチ作
動レバー52を回動させるための占有スペースを極力小
さく抑えるので、後輪ブレーキ用の液圧マスタシリンダ
装置1を、従来よりも小さくコンパクトなものにするこ
とができる。
【0031】特に、スイッチ作動レバーをピストンに係
合させる従来技術の前者のものに較べると、ピストンを
シリンダ孔の開口部から大きく突出させる必要がないの
で、液圧マスタシリンダ装置1の全長を短縮して、一層
小型化することができる。
【0032】さらに、プッシュロッド4にブレーキペダ
ル2からの過大な荷重が作用することがあっても、スイ
ッチ作動レバー52との間で弾性部材60が圧縮される
だけで、スイッチ作動レバー52に過荷重が作用しない
から、スイッチ作動レバー52に変形を生じることがな
く、ブレーキスイッチ装置7を確実に作動させることが
できる。
【0033】また、スイッチ作動レバー52の連動腕5
2bが、シリンダボディ5のシリンダ孔開口端5eへ当
接したのちに、プッシュロッド4のさらなる上動で高ま
る弾性部材60の弾発力は、ピストン30からの押圧を
受けて液圧室32内で圧縮される戻しばね34の弾発力
と共に、プッシュロッド4の押し込み力に対する反力と
して作用し、特に、ブレーキペダル2からプッシュロッ
ド4へ通常よりも過大な押し込み力が作用した場合に、
これを緩衝力としてやわらげるので、液圧室32での急
激な液圧の発生を有効に抑制する効果がある。
【0034】さらに本形態例は、シリンダボディ5のシ
リンダ孔開口端5eを、本発明のレバー回動規制部材と
して利用するので、レバー回動規制部材に特別な加工や
部品が不要で、加工工数や部品点数の省略が図れる。
【0035】図4及び図5は、本発明の第2形態例を示
し、後輪ブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置70のブ
レーキスイッチ装置71は、シリンダボディ5の車体取
付け用のボス部5cの下側に、スイッチケース72aを
ねじ止めにて固着されるブレーキスイッチ72と、スイ
ッチケース72aの下側に、支軸73にて枢支される板
状のスイッチ作動レバー74とで構成されている。
【0036】スイッチ作動レバー74は、支軸73寄り
の基端側が、ブレーキスイッチ72をON・OFFする
スイッチ作動部74aに、該スイッチ作動部74aに続
く先端側が、プッシュロッド4の作動に連動する連動腕
74bとなっており、スイッチ作動部74aの先端側
は、レバー係合部11のブレーキペダル側である下面の
球面形状に合わせて、波形に湾曲形成されている。
【0037】スイッチ作動部74aは、スイッチケース
72aの下面に突出するブレーキスイッチ72の作動子
72bの下側に傾斜して配設され、また連動腕74b
は、先端側をレバー係合部11のブレーキペダル側面に
当接させ、プッシュロッド長さ調整用のナット12との
間に縮設した弾性部材60の弾発力によって、レバー係
合部11に押圧される。
【0038】このようにして取付けられたブレーキスイ
ッチ装置71は、ブレーキペダル2を踏み操作しない非
作動時に、スイッチ作動レバー74先端側の連動腕74
bが、シリンダボディ5のシリンダ孔開口端5eから下
方へ離間し、スイッチ作動レバー74基端側のスイッチ
作動部74aも、ブレーキスイッチ72の作動子72b
の下側にあって、作動子72bをスイッチケース72a
下面から自由状態に突出させており、ブレーキスイッチ
72をOFFしている(図4)。
【0039】また、ブレーキペダル2の踏み操作によっ
て、プッシュロッド4が上動すると、プッシュロッド4
と係合関係を持つスイッチ作動レバー74が、支軸73
を支点に作動方向(図4,5の反時計方向)へ回動し、
スイッチ作動部74aが、ブレーキスイッチ72の作動
子72bをスイッチケース72a内へ徐々に押し込んで
行き、ブレーキスイッチ72が液圧マスタシリンダ6内
の液圧の発生に伴ってONし、後輪ブレーキ用液圧マス
タシリンダ装置70の作動状態を、ブレーキランプの点
灯で表示する。
【0040】スイッチ作動レバー74の回動量は、連動
腕74bの先端がシリンダボディ5のシリンダ孔開口端
5eと当接した段階で規制され(図5)、それ以降は、
プッシュロッド4がスイッチ作動レバー74を残したま
ま、弾性部材60を圧縮しながら上動して行く。
【0041】尚、上述の形態例では、ブレーキスイッチ
装置のスイッチ作動レバーを、プッシュロッドの往復動
に伴って支軸回りに回動する回動式としたが、本発明
は、プッシュロッドの往復動方向へスライドするスライ
ド式のスイッチ作動レバーであってもよい。さらに本発
明は、自動二・三輪車の前輪ブレーキや、自動車のブレ
ーキにも適用が可能である。
【0042】また、プッシュロッドのレバー係合部は、
スイッチ作動レバーの連動腕を支承できる形状であれ
ば、必ずしもプッシュロッドの軸部よりも大径にする必
要はなく、例えばプッシュロッドの部分的な突部や段部
であってもよく、スイッチ作動レバーの連動腕も、この
ような形状のレバー係合部のブレーキペダル側に当接で
きる形状であればよい。
【0043】さらに、スイッチ作動レバーの連動腕を弾
発する弾性部材は、他形状の圧縮ばねやゴム,スポンジ
を始めとする軟質合成樹脂であってもよい。また、上述
の形態例では、この弾性部材の一端を支承するプッシュ
ロッドのブレーキペダル側部分として、プッシュロッド
の長さ調整用のナットを用いたが、本発明は、弾性部材
をレバー係合部方向へ弾発できれば、ヨークや専用の座
板などの部品或いはプッシュロッドに設けた専用の受け
部であっても差支えない。
【0044】また、レバー回動規制部材は、シリンダボ
ディのシリンダ孔開口端を利用する以外に、車体構造の
一部を利用してもよく、さらに必要であれば、専用部品
を用いることも妨げるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブレ
ーキ用液圧マスタシリンダ装置のブレーキスイッチ装置
によれば、プッシュロッドに伴うスイッチ作動レバーの
作動を、レバー回動規制部材と当接によって規制して、
スイッチ作動レバーを作動させるための占有スペースを
極力小さく抑えるので、液圧マスタシリンダ装置の全体
を、従来よりも小さくコンパクトなものにすることがで
きる。特に、スイッチ作動レバーをピストンに係合した
従来のものに較べると、ピストンをシリンダ孔の開口部
から大きく突出させる必要がないので、液圧マスタシリ
ンダ装置の全長を短縮して、尚一層の小型化を図ること
ができる。
【0046】さらに、プッシュロッドに過大な荷重が作
用することがあっても、スイッチ作動レバーとの間で弾
性部材が圧縮されるだけで、スイッチ作動レバーに過荷
重が作用しないから、スイッチ作動レバーに変形が生じ
ることがなく、ブレーキスイッチ装置を確実に作動させ
ることができる。
【0047】また、スイッチ作動レバーの連動腕がレバ
ー回動規制部材に当接したのちに、プッシュロッドのさ
らなる作動で高まる弾性部材の弾発力は、ピストンから
の押圧を受けて液圧室内で圧縮される戻しばねの弾発力
と共に、プッシュロッドの押し込み力に対する反力とし
て作用し、特に、ブレーキペダルからプッシュロッドへ
通常よりも過大な押し込み力が作用した場合に、これを
緩衝力としてやわらげるので、液圧室での急激な液圧の
発生を有効に抑制する効果がある。
【0048】また、レバー回動規制部材として、シリン
ダボディのシリンダ孔開口端を用いることにより、レバ
ー回動規制部材として特別な加工や部品が不要となり、
加工工数や部品点数の省略が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す後輪ブレーキ用液
圧マスタシリンダ装置の断面正面図
【図2】 本発明の第1形態例を示すブレーキスイッチ
の斜視図
【図3】 本発明の第1形態例を示すブレーキスイッチ
の正面図
【図4】 本発明の第2形態例を示すブレーキスイッチ
の断面正面図
【図5】 本発明の第2形態例を示すブレーキスイッチ
の正面図
【符号の説明】 1…自動二・三輪車の後輪ブレーキ用液圧マスタシリン
ダ装置 2…ブレーキペダル 4…プッシュロッド 4a…軸部 4b…大径頭部 4c…ブーツ溝 4d…おねじ 5…シリンダボディ 5e…シリンダボディ5のシリンダ孔開口端(本発明の
レバー回動規制部材) 6…液圧マスタシリンダ 7…ブレーキスイッチ装置 11…レバー係合部 12…プッシュロッド4の長さ調整用のナット(本発明
のプッシュロッドのブレーキペダル側部分) 20…シリンダ孔 20a…シリンダ孔20の大径部 30…液圧発生用のピストン 32…液圧室 34…戻しばね 50…ブレーキスイッチ 50a…スイッチケース 50b…スイッチ作動レバー 51…支軸 52…スイッチ作動レバー 52a…スイッチ作動部 52b…連動腕 52c…当接片 52d…二股片 60…弾性部材 70…後輪ブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置 71…ブレーキスイッチ装置 72…ブレーキスイッチ 72a…スイッチケース 72b…作動子 73…支軸 74…スイッチ作動レバー 74a…スイッチ作動部 74b…連動腕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 靖彦 長野県上田市大字国分840番地 日信工業 株式会社内 Fターム(参考) 3D047 BB41 CC07 FF01 FF21 HH13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボディに穿設された有底のシリ
    ンダ孔にピストンを内挿し、該ピストンを、ブレーキペ
    ダルに連結されたプッシュロッドの押動にて、シリンダ
    孔底部の液圧室に液圧を発生し、該液圧室に、前記ピス
    トンと前記プッシュロッドとを非作動方向へ弾発する戻
    しばねを縮設し、前記シリンダボディに、液圧マスタシ
    リンダの作動中を表示するためのブレーキスイッチを設
    けると共に、該ブレーキスイッチをON・OFFするス
    イッチ作動部と、前記ピストンとプッシュロッドの作動
    に連動する連動腕とを備えたスイッチ作動レバーを設け
    てなるブレーキ用液圧マスタシリンダ装置において、前
    記プッシュロッドにレバー係合部を設けて、該レバー係
    合部のブレーキペダル側に前記スイッチ作動レバーの連
    動腕を当接させ、該連動腕と前記プッシュロッドのブレ
    ーキペダル側部分との間に弾性部材を縮設して、該弾性
    部材の弾発力にて前記連動腕を前記プッシュロッドのレ
    バー係合部に押圧すると共に、該プッシュロッドのピス
    トン押し込みに伴うスイッチ作動レバーの移動量を、ス
    イッチ作動レバーの連動腕とレバー規制部材との当接に
    て規制することを特徴とするブレーキ用液圧マスタシリ
    ンダ装置のブレーキスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記レバー回動規制部材は、前記シリン
    ダボディのシリンダ孔開口端であることを特徴とする請
    求項1に記載のブレーキ用液圧マスタシリンダ装置のブ
    レーキスイッチ装置。
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