JPH0654926U - センタバルブ形マスタシリンダ - Google Patents
センタバルブ形マスタシリンダInfo
- Publication number
- JPH0654926U JPH0654926U JP309293U JP309293U JPH0654926U JP H0654926 U JPH0654926 U JP H0654926U JP 309293 U JP309293 U JP 309293U JP 309293 U JP309293 U JP 309293U JP H0654926 U JPH0654926 U JP H0654926U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- stopper member
- bush
- opening
- cylinder body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】シリンダ本体1と、ブッシュ16と、ピストン
2と、該ピストンに摺動自在に装着された圧力逃がしバ
ルブの具体例である筒状のスライドバルブ6と、該スラ
イドバルブに固着されたストッパ部材17とからなり、
ピストンの後退位置において、ストッパ部材の突出部が
ブッシュの端面に当接することによりスライドバルブが
ピストンに対して相対的に移動することによって開成さ
れる両端部に穿設された透孔を介して圧力室側の残圧が
排除されることを特徴とする。 【効果】ピストンに形成される開口部4の長さを縮小す
ることが可能となり、開口によるピストンの強度に対す
る構造的な弱化を低減でき、その材質の選択の自由度が
増すとともに、ストッパ部材に対する摩耗も低減でき
る。また、ストッパ部材がピストン側に取着されるた
め、ピストンの軸回転方向の動きを自由に設定すること
も可能となり、ピストンの片当りに基づく局部摩耗が低
減可能となる。
2と、該ピストンに摺動自在に装着された圧力逃がしバ
ルブの具体例である筒状のスライドバルブ6と、該スラ
イドバルブに固着されたストッパ部材17とからなり、
ピストンの後退位置において、ストッパ部材の突出部が
ブッシュの端面に当接することによりスライドバルブが
ピストンに対して相対的に移動することによって開成さ
れる両端部に穿設された透孔を介して圧力室側の残圧が
排除されることを特徴とする。 【効果】ピストンに形成される開口部4の長さを縮小す
ることが可能となり、開口によるピストンの強度に対す
る構造的な弱化を低減でき、その材質の選択の自由度が
増すとともに、ストッパ部材に対する摩耗も低減でき
る。また、ストッパ部材がピストン側に取着されるた
め、ピストンの軸回転方向の動きを自由に設定すること
も可能となり、ピストンの片当りに基づく局部摩耗が低
減可能となる。
Description
【0001】
本考案は、クラッチ作動用等として用いられる油圧発生用のマスタシリンダに 関し、より詳しくはセンタバルブ形マスタシリンダにおける残圧排除用の圧力逃 がしバルブの作動機構に対する改良に関するものである。
【0002】
図2はこの種のセンタバルブ形マスタシリンダの従来の構造例を示した縦断面 図である。図中、1はシリンダ本体、2はそのシリンダ本体1内に嵌入されたピ ストンで、該ピストン2は図示しないクラッチペダル等に連係されたプッシュロ ッド3によってシリンダ本体2内を押動されるように構成されている。このピス トン2の軸方向には上下に貫通した開口部4が形成されており、該開口部4にシ リンダ本体1側に螺着されたストッパ部材5が挿通されている。また、ピストン 2の先端部には、両端部に透孔を有する筒状のスライドバルブ6がスプリング等 によって後方へ付勢された状態で摺動自在に支持されている。なお、図中、7, 8はピストン2に取着されたシール手段、9はスライドバルブ6の押圧支持部、 10は圧力室、11はピストン2用の復帰用スプリング、12はオイルタンクに 接続される補給用接続部、13はクラッチ作動部に接続される出力用接続部、1 4,15は取付孔をそれぞれ示す。しかして、以上の構造例において、図示しな いクラッチペダルが踏み込まれ、プッシュロッド3が図中、右方へ前進すると、 ピストン2が右方へ前進し、これに伴ってスライドバルブ6の端部がストッパ部 材5から離間して相対的に左方へ移動するため、その先端部の透孔が閉塞される とともに押圧支持部9の端面がピストン2の端面と接合して、同時に圧力室10 における加圧作用が開始される。これによって、出力用接続部13からは油圧が 出力されクラッチを作動することになる。また、クラッチペダル上の足を緩める と、復帰用スプリング11によりピストン2は左方へ復帰する。そして、ピスト ン2が左端の後退位置まで復帰した時点においては、スライドバルブ6の左端が ストッパ部材5に当接することにより相対的に若干右方へ移動して、その両端部 に穿設した透孔が露出する連通状態に変化するため、これらの透孔を介して圧力 室10側の残圧が排除される。
【0003】
ところで、以上の従来のマスタシリンダにおいては、ストッパ部材5はピスト ン2の軸方向に形成された開口部4に挿通された状態で摺動動作が繰り返えされ るため、長期の使用によってストッパ部材5に摩耗が生じ、これがピストン2に 引っかかり、作動不良を起こす原因となる虞があった。また、前記開口部4は、 その構造上、ピストン2の行程分の長さ以上の開口を必要としたため、ピストン 2自体の強度も構造的に弱化されることになり、延いてはピストン2の材質に関 する選択の自由度にも制約を加える結果になっていた。 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、従来のようなストッパ部材の局部 摩耗が回避できるとともに、開口部4の長さを縮小し得るセンタバルブ形マスタ シリンダを提供することを目的とするものである。
【0004】
本考案は、シリンダ本体と、該シリンダ本体内に固定された所定長のブッシュ と、このブッシュの部分に跨って前記シリンダ本体内に摺動自在に嵌入され、か つプッシュロッドにて押動されるピストンと、該ピストンに対して移動自在に装 着され、かつ端部を前記ピストンに形成された開口部を介して突出したストッパ 部材を備え、前記ピストンの後退位置において、前記ストッパ部材の突出部が前 記ブッシュの端面に当接することによって圧力逃がしバルブが前記ピストンに対 して相対的に移動して開成することにより圧力室側の残圧を排除することを特徴 とする。
【0005】
以上のように、本考案においては、前記ピストンの後退位置において、ストッ パ部材がブッシュの端面に当接することにより圧力逃がしバルブがピストンに対 して相対的に移動し、これによりその圧力逃がしバルブが開成して圧力室側の残 圧が排除される。また、ピストンに形成する開口部の長さは前記圧力逃がしバル ブの作動行程分まで縮小することが可能となり、開口によるピストンの強度に対 する構造的な弱化を低減できるとともに、ストッパ部材に対する摩耗も低減でき る。さらに、ピストンはその軸回転方向の動きを自由に設定することも可能とな り、延いてはピストンの片当りに基づく局部摩耗を低減できる。
【0006】
以下、図1を用いて本考案の実施例に関して説明する。なお、マスタシリンダ としての基本的構成に関しては前述の従来の構造例と異なるところはないため、 その説明を援用し、ここでは繰り返さないこととし、特徴部分に関してのみ説明 する。図1中、16はシリンダ本体1とピストン2との間に挿入されたブッシュ で、シリンダ本体1側に固定されている。17は前述のストッパ部材5に替わっ て、圧力逃がしバルブとしての具体例であるスライドバルブ6の動作を規制する ストッパ部材で、該スライドバルブ6側に固着されており、ピストン2と共に前 後移動する。同時に、このストッパ部材17は、ピストン2の前後運動に伴って スライドバルブ6と共にピストン2に対して相対的に若干前後に移動し得るよう に構成されており、これによりスライドバルブ6としての開閉作動を行うもので ある。 しかして、図示しないクラッチペダルが踏み込まれ、ピストン2が図中右方へ の前進を開始すると、まずストッパ部材17がブッシュ16の端面から離間する ため、ストッパ部材17が押圧支持部9の付勢力によりピストン2に対して相対 的に若干左方へ後退してスライドバルブ6の先端部の透孔が閉塞されるとともに 押圧支持部9の端面がピストン2の端面と接合し、同時に圧力室10における加 圧作用が開始される。これによって、出力用接続部13からは油圧が出力されク ラッチを作動することになる。また、クラッチペダル上の足が緩められると、復 帰用スプリング11によりピストン2は左方へ復帰する。そして、ピストン2が 左端の後退位置まで復帰した時点においては、前記ストッパ部材17の突出部が ブッシュ16の端面に当接し、スライドバルブ6が押圧支持部9の付勢力に抗し てピストン2に対して相対的に若干右方へ移動して、その両端部に穿設した透孔 が露出する連通状態に変化するため、これらの透孔を介して圧力室10側の残圧 が排除されることになる。なお、以上の説明においては、圧力逃がしバルブの具 体例としてスライドバルブ6を用いて説明したが、ピストン2との相対的な移動 により開閉動作をなし得るものであれば、これに限定されないことはいうまでも ない。また、前記ブッシュ16の長さや固定位置は、ピストン2としての行程や 圧力逃がしバルブの作動行程を勘案して選定すればよく、さらにピストン2に形 成する開口部4についても、従来のようにピストン2の行程分、開口しておく必 要はなく、形状も細長の開口や円形、楕円形等の適宜の形状を選定すればよい。
【0007】
本考案は、以上の構成に基づいて次の効果を得ることができる。 (1)ピストンに形成する開口部の長さをスライドバルブの行程分まで縮小する ことが可能となり、開口部の形状や大きさに関する選択の自由度が増すため、開 口によるピストンの強度に対する弱化を低減できるとともに、ストッパ部材に対 する摩耗も低減できる。 (2)以上のように、ピストンに形成する開口部の形状や大きさに関する自由度 が増すため、これに応じてピストンの材質に関する選択の自由度も増大する。 (3)ストッパ部材はピストン側に取着されるため、シリンダ本体側に固着され る従来の場合と違ってピストンの軸回転方向の動きを自由に設定することも可能 となるので、ピストンの片当りに基づく局部摩耗の低減も可能である。
【図1】 本考案の一実施例の要部を示した縦断面図で
ある。
ある。
【図2】 従来の構造例の要部を示した縦断面図であ
る。
る。
1‥‥シリンダ本体 2‥‥ピストン 3‥‥プッシュロッド 4‥‥開口部 5‥‥ストッパ部材 6‥‥スライドバルブ 9‥‥押圧支持部 10‥‥圧力室 16‥‥ブッシュ 17‥‥ストッパ部材
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ本体と、該シリンダ本体内に固
定された所定長のブッシュと、このブッシュの部分に跨
って前記シリンダ本体内に摺動自在に嵌入され、かつプ
ッシュロッドにて押動されるピストンと、該ピストンに
対して移動自在に装着され、かつ端部を前記ピストンに
形成された開口部を介して突出したストッパ部材を備
え、前記ピストンの後退位置において、前記ストッパ部
材の突出部が前記ブッシュの端面に当接することによっ
て圧力逃がしバルブが前記ピストンに対して相対的に移
動して開成することにより圧力室側の残圧を排除するこ
とを特徴とするセンタバルブ形マスタシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP309293U JPH0654926U (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | センタバルブ形マスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP309293U JPH0654926U (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | センタバルブ形マスタシリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654926U true JPH0654926U (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11547708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP309293U Pending JPH0654926U (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | センタバルブ形マスタシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654926U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067207A1 (ja) * | 2010-11-17 | 2012-05-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動ブレーキアクチュエータの車体取付構造 |
-
1993
- 1993-01-11 JP JP309293U patent/JPH0654926U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067207A1 (ja) * | 2010-11-17 | 2012-05-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動ブレーキアクチュエータの車体取付構造 |
JP5711760B2 (ja) * | 2010-11-17 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 電動ブレーキアクチュエータの車体取付構造 |
US9551363B2 (en) | 2010-11-17 | 2017-01-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle-body attachment structure for electric brake actuator |
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