JP2000025341A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2000025341A
JP2000025341A JP10191990A JP19199098A JP2000025341A JP 2000025341 A JP2000025341 A JP 2000025341A JP 10191990 A JP10191990 A JP 10191990A JP 19199098 A JP19199098 A JP 19199098A JP 2000025341 A JP2000025341 A JP 2000025341A
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JP10191990A
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English (en)
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Koichi Yanagiuchi
晃一 柳内
Reiji Ohashi
玲二 大橋
Tomoyuki Nakano
朋之 中野
Seiki Yoneshige
誠樹 米重
Hidetoshi Yoshioka
英敏 吉岡
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像保存性および白紙部の耐熱地色安定性を
改良した感熱記録体の提供。 【解決手段】 下記式で表されるスルホンアミド化合物
を顕色剤として用いる感熱記録体。該化合物は染料前駆
体を発色させるのに十分な顕色能を有している。また、
従来一般に用いられているフェノール系顕色剤等と比較
して、記録部の画像保存性に優れた性能を示す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルホンアミド化
合物を顕色剤として用いる感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録体は、電子供与性化合
物である無色あるいは淡色の染料前駆体と電子受容性化
合物である顕色剤とを、それぞれ微細な粒子に磨砕分散
した後、両者を混合し、バインダー、充填剤、増感剤、
滑剤その他の助剤を添加して得た塗液を紙、合成紙、フ
ィルム、プラスチック等の支持体に塗布したもので、感
熱ヘッド、ホットスタンプ、レーザー光等の加熱による
瞬時の化学反応により発色記録を得るものである。これ
らの感熱記録体は、計測用レコーダー、コンピュータの
端末プリンター、ファクシミリ、自動券売機、バーコー
ドラベルなど広範囲の分野に応用されている。
【0003】しかし、近年における感熱記録体用記録装
置の多様化、高性能化の進展に伴い、感熱記録体に対し
て要求される品質もより高度なものとなってきている。
また、電子写真方式やインクジェット方式などの普通紙
記録方式の普及に伴い、感熱記録方式もこれら普通紙記
録と比較される機会が多くなっている。そのため、感熱
記録体の記録部(画像)の安定性、あるいは非記録部
(地色)の安定性などが、普通紙記録方式と同程度の品
質に近づくことが求められている。特に記録画像の保存
安定性の点から、耐光性、耐油性、耐水性、および耐可
塑剤性などに優れた感熱記録体が要求されている。ま
た、POSラベルシステムのように、環境温度が100
℃前後のような場所で使用されても地肌カブリを生じる
ことがなく(以下、100℃以上の高温下でも地肌カブ
リを生じないことを白紙部の耐熱地色安定性という)、
しかもそのような環境下でも記録保存性の良い感熱記録
体も求められている。
【0004】白紙部の耐熱地色安定性に関しては、感熱
記録層に特開平4−353490号公報記載の3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオランと
融点120℃以上の4−ヒドロキシジフェニルスルホン
化合物かつ2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−te
rt−ブチルフェニル)フォスフェイトの金属塩の組み
合わせ、特開昭63−260480号公報記載のビスフ
ェノール化合物のアルキレンビス体、特開平7−266
712号公報記載の3,4−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン化合物を用いる例が開示されている。しかしなが
ら、それらは効果が不十分であったり、工業的に実用化
が困難などの問題があり、必ずしも根本的な解決策とは
なっていなかった。
【0005】また、画像保存性に関しては、耐油性向上
などの点から、感熱発色層中に特開平4−97887号
公報記載のエポキシ化合物、特開平4−113888号
公報記載のアジリジン化合物、特開昭63−22683
号公報記載の各種金属塩を含有した例などが知られてい
る。しかし、その効果は不十分である。
【0006】そこで、画像保存性を向上させるために、
従来から用いられてきたフェノール系顕色剤に代り、ヒ
ドロキシ基を有さずに染料前駆体を発色せしめうる酸性
雰囲気を呈する、いわゆる非フェノール系顕色剤が開発
されてきた。例えば、特開昭58−211496号公報
記載の尿素及びチオ尿素化合物、特開平4−28229
1号公報記載のカルボニルスルホンアミド化合物、特開
平6−99666号公報記載の有機リン酸化合物などが
挙げられる。発色画像の消色原因の一つに染料と顕色剤
との解離があるが、上記非フェノール系顕色剤は従来の
フェノール系顕色剤よりも水、油、可塑剤等に溶けにく
く、画像保存性が向上すると考えられる。しかし、多少
の効果はあるものの、その程度は未だ十分なものではな
い。特開平5−147357号公報等にはスルホニル尿
素化合物を顕色剤として用いた例が記載されている。耐
油性、耐可塑剤性において良好な画像保存性を示してい
るが、やや耐水性に劣る傾向があり、完全な性能を有し
てはいるとはいえない。
【0007】一方、一般に画像保存性に劣ると考えられ
ていたフェノール系顕色剤の中にも、画像保存性が比較
的良好な化合物も存在する。例えば、特開昭62−17
0388号公報及び特開昭63−203380号公報記
載のスルホンアミド化合物、特開平5−301446号
公報及び特開平8−198841号公報記載のスルホン
化合物等が挙げられる。上記フェノール系顕色剤は、ビ
スフェノールAの様な低分子のフェノール系顕色剤に比
べ、水、油、可塑剤等に溶けにくいため良好な画像保存
性を示すものと考えられる。しかし、これらは多少の効
果はあるものの、その程度は未だ十分なものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
部の画像保存性及び白紙部の耐熱地色安定性を改良した
感熱記録体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)
で表されるスルホンアミド化合物が感熱記録体の顕色剤
として、記録部の画像保存性に優れた機能を発揮するこ
とを見い出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本
発明は下記一般式(1)で表されるスルホンアミド化合
物を用いた感熱記録体に関するものである。
【0010】
【化2】
【0011】(但し、Xは2価の基を表す。または直接
結合していてもよい。R1、R4はアルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基を表す。R2、R3はアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基を表す。R5、R6
は水素原子又はアルキル基を表す。a、b、c、dは0
〜4の整数を表す。m、nは1〜5の整数を表す。)
【0012】Xとしては、2価のアルキル基、CO、C
OO、OCOO、CONH、SO2NH、NHCOO、
O、S、SS、SO、SO2、SO3、CH2OCH2、N
HCONH、NHCSNH、NR7(R7は水素原子又は
アルキル基を表す)または直接結合しているものが好ま
しく、特に、XがCH2、CO、O、S、SO2、NHC
ONH、または直接結合であることがより好ましい。ま
た、R1〜R7の各基において、アルキル基、アルコキシ
基等の炭素数としては、炭素数1〜4のものが好まし
い。
【0013】分子内にヒドロキシ基を有するいわゆるフ
ェノール系顕色剤にスルホンやスルホンアミドの様な極
性基を分子内に導入することにより、油、可塑剤等に対
する溶解度を低下させて画像保存性を高める試みは既に
行われている。本発明の一般式(1)で表される化合物
も同様にスルホンアミド基を分子内に導入したフェノー
ル系顕色剤であるが、画像保存性や白紙部の耐熱地色安
定性に優れた効果が得られた。これは、該化合物の分子
量がいずれも500前後と大きく、かつ分子内に極性の
高いスルホンアミド基を少なくとも2個以上有する構造
であるために、油に対する溶解性は著しく低いものとな
り、従って、本発明の化合物を感熱記録用顕色剤として
用いた場合、従来のフェノール性化合物と比較して記録
部の画像保存性が著しく向上するものと考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる化合物の具体
例として以下の化合物を例示するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】本発明で用いられる一般式(1)で表され
る化合物は、従来公知の方法により合成することができ
る。具体的には例示化合物(A−01)の化合物の場
合、ピリジンやトリエチルアミン等の塩基性溶媒に溶解
した化学式(2)で表されるアミノフェノール化合物に
対して、アセトンやメチルエチルケトン、ピリジン等の
溶媒に溶解した化学式(3)で表されるハロゲン化スル
ホニル化合物を加えて混合し、数分〜数時間室温で攪拌
することにより、目的とする化合物を合成することが出
来る。これを更に誘導化することで、種々の置換基を有
する化合物を合成することができる。
【0020】一般式(1)で表される化合物の合成にお
いては、塩基性溶媒の代りに、炭酸ナトリウムの様な無
機塩基を水−アセトン、又は水−DMFなどの混合溶媒
に加えて得られる懸濁液を使用することもできる。ま
た、あらかじめアセトンやメチルエチルケトン等の不活
性溶媒に化学式(2)で表されるアミノフェノール化合
物と化学式(3)で表されるハロゲン化スルホニル化合
物を溶解させた後に、ピリジンやトリエチルアミン等の
塩基を必要量加えて混合し、数分〜数時間室温で攪拌す
ることにより、目的とする化合物を合成することもでき
る。ピリジンやトリエチルアミン等の塩基の代りに炭酸
ナトリウムの様な無機塩基の水溶液を使用することもで
きる。
【0021】なお、化学式(5)で表されるハロゲン化
スルホニル化合物は、既知の文献(Journal o
f American Chemical Societ
y,78,5367(1956) )などにより容易に
合成可能である。
【0022】
【化7】
【0023】本発明の感熱記録体を製造するには、従来
公知の種々の製造方法を利用することができる。具体的
には、以下の様な方法で製造することができる。即ち、
スルホンアミド化合物、染料前駆体、増感剤をそれぞれ
ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等の粉
砕機あるいは乳化機で微粒化し、各種填料及び各種添加
剤を加え、水溶性バインダーの水溶液中で分散して塗料
とし、これをエアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーター等の各種コーター等で任意の支持体
に塗工すると感熱記録体が得られる。スルホンアミド化
合物は単独又は2種類以上混合して使用しても良い。
【0024】本発明の感熱記録体に使用する染料前駆体
としては、従来公知のものを使用することができる。以
下に染料前駆体を例示するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではなく、またこれらを2種類以上混合して使
用しても良い。
【0025】3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド<商品名:CVL
>、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン<ODB>、3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン<ODB−2>、3−(N−
イソアミル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン<S−205>、3−ジエチルアミノ
−7−m−トリフルオロメチルアニリノフルオラン<B
lack−100>、3−ジブチルアミノ−7−o−ク
ロロアニリノフルオラン<TH−107>、3−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン<PSD−150>、3−ジエチ
ルアミノ−7−アニリノフルオラン<Green−2
>、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フタ
リド<MGL>、トリス[4−(ジメチルアミノ)フェ
ニル]メタン<LCV>、3,3−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)フタリド<インドリ
ルレッド>、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン<OR−55>、3,3−ビス[2−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニ
ル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド<NIR−Black>、1,1,5,5−テトラキ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−3−メトキシ−
1,4−ペンタジエン、1,1,5,5−テトラキス
(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−1,4−ペンタジエン。
【0026】本発明においては、スルホンアミド化合物
と従来使用されている既知の顕色剤の1種又は2種類以
上を併用することができる。特に、初期発色濃度をより
向上させるために既知顕色剤と併用することは有効な方
法である。以下に顕色剤を例示するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0027】4,4’−イソプロピリデンジフェノー
ル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,
5−ジオキサヘプタン、4,4’−シクロヘキシリデン
ジフェノールなどのビスフェノール類、4−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4
−ヒドロキシ安息香酸ノルマルプロピル、4−ヒドロキ
シ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ルなどの4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、4−ヒド
ロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジイ
ソプロピル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−
ヒドロキシフタル酸ジヘキシルなどの4−ヒドロキシフ
タル酸ジエステル類、フタル酸モノベンジルエステル、
フタル酸モノシクロヘキシルエステル、フタル酸モノフ
ェニルエステル、フタル酸モノメチルフェニルエステル
などのフタル酸モノエステル類、ビス(4−ヒドロキシ
−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)スルフ
ィド、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチル−
5−エチルフェニル)スルフィドなどのビスヒドロキシ
フェニルスルフィド類、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ノ
ルマルプロポキシジフェニルスルホンなどの4−ヒドロ
キシフェニルアリールスルホン類、4−ヒドロキシフェ
ニルベンゼンスルホナート、4−ヒドロキシフェニル−
p−トリルスルホナート、4−ヒドロキシフェニル−p
−クロルベンゼンスルホナートなどの4−ヒドロキシフ
ェニルアリールスルホナ−ト類、1,3−ジ[2−(4
−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼン、
1,3−ジ[2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)−2−プロピル]ベンゼンなどの1,3−ジ[2−
(ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼン類、
4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸メチル、4−ヒ
ドロキシベンゾイルオキシ安息香酸エチル、4−ヒドロ
キシベンゾイルオキシ安息香酸ノルマルプロピル、4−
ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸イソプロピル、4
−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ブチルなどの4
−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸エステル類、ビ
ス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチ
ルフェニル)スルホン、ビス(3−エチル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(3−プロピル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−イソプロピル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−エチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、2−ヒドロキシフェニル
−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス(3−クロ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−ブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどのビスヒ
ドロキシフェニルスルホン類、p−tert−ブチルフ
ェノール、p−フェニルフェノール、p−ベンジルフェ
ノール、1−ナフトール、2−ナフトールなどのフェノ
ール類、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、ト
リクロル安息香酸、3−sec−ブチル−4−ヒドロキ
シ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息
香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、テ
レフタル酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カル
ボン酸の金属塩。
【0028】染料前駆体と顕色剤を発色成分とする感熱
記録体においては、発色感度を上げるために通常増感剤
が使用される。以下に増感剤を例示するが、本発明はこ
れらに限定されるものではなく、またこれらを2種類以
上混合して使用しても良い。
【0029】ステアリン酸、ステアリン酸アミド、パル
ミチン酸アミド、オレイン酸アミド、ベヘン酸、エチレ
ンビスステアロアミド、ヤシ脂肪酸アミド、モンタン系
ワックス、ポリエチレンワックス、フェニル−α−ナフ
チルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、ジフ
ェニルカーボネート、4−ビフェニル−p−トリルエー
テル、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、ト
リフェニルメタン、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ビスフェノキシエタン、1,2−ビス(4−メ
チルフェノキシ)エタン、1,4−ビスフェノキシブタ
ン、1,4−ビスフェノキシブテン、2−ナフチルベン
ジルエ−テル、1,4−ジエトキシナフタリン、1,4
−ジメトキシナフタリン、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸メチルエステル、2−ナフトエ酸フェニルエステル、
p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、テレフタル酸ジ
ベンジル、テレフタル酸ジメチル、1,1−ジフェニル
エタノール、1,1−ジフェニル−2−プロパノール、
1,3−ジフェノキシ−2−プロパノール、p−(ベン
ジルオキシ)ベンジルアルコール、ノルマルオクタデシ
ルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、ノ
ルマルオクタデシルカルバモイルベンゼン。
【0030】本発明においては、記録画像の安定性を向
上させるため、各種助剤を添加してもよい。以下に助剤
を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜
鉛、p−クロロ安息香酸金属塩(Zn、Ca)、p−ニ
トロ安息香酸金属塩(Zn、Ca)、フタル酸モノベン
ジルエステル金属塩(Zn、Ca)、4,4’−イソプ
ロピリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチ
ル)フェノール。
【0031】本発明の感熱記録体に使用するバインダー
としては、従来、感熱記録の分野で公知のものを使用す
ることができる。以下にバインダーを例示するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。重合度が200
0以下の完全ケン化ポリビニールアルコール、部分ケン
化ポリビニールアルコール、カルボキシ変性ポリビニー
ルアルコール、アマイド変性ポリビニールアルコール、
スルホン酸変性ポリビニールアルコール、その他の変性
ポリビニールアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
アセチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、
ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン、酢酸ビニール、ア
クリル酸、アクリルアミド、アクリル酸エステル等の重
合体及び共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石
油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂、そ
の他を挙げることができる。これら天然及び合成高分子
物質は水またはアルコール等の有機溶剤に溶解して使用
するほか、水等の媒体に乳化またはペースト状に分散し
た状態で使用できる。また、これらを2種類以上使用す
ることもできる。
【0032】本発明の感熱記録体に使用する填料として
は、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、シリカ、水酸化マグネシウム、酸化チタン、尿素−
ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、
その他の天然または合成の無機または有機填料を挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではない。こ
れらを2種類以上使用することもできる。
【0033】添加剤としては、紫外線吸収剤、消泡剤、
蛍光増白剤、耐水化剤、滑剤等を挙げることができる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】本発明の感熱記録体に使用する染料前駆体
及び顕色剤の量、その他の各種主成分の種類及び量は、
要求される性能及び記録適性に従って決定され特に限定
されるものではないが、通常、染料前駆体1部に対し
て、顕色剤1〜8部、填料1〜20部が好ましく、バイ
ンダーは全固形分中10〜25%が好ましい。
【0035】本発明の感熱記録体に使用される支持体と
しては、上質紙、中質紙、コート紙等の紙や、合成紙、
プラスチックフィルム等を挙げることができるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0036】さらに保存性を高める目的で、高分子物質
等のオーバーコート層を感熱発色層上に設けることもで
きる。また、保存性及び感度を高める目的で、有機填料
又は無機填料を含有するアンダーコート層を発色層と支
持体の間に設けることもできる。
【0037】
【実施例】下記に実施例として本発明で用いるスルホン
アミド化合物の合成例、及びそれらを顕色剤として用い
た感熱記録体の製造例を例示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0038】−スルホンアミド化合物の合成− [合成例1]例示化合物(A−01)の合成 p−アミノフェノール3.61gをピリジン60mlと
メチルエチルケトン30mlの混合溶媒に溶解した。こ
の溶液を氷浴で冷却しながら、ジフェニルメタン−4,
4’−ジスルホニルクロライド6.04gをピリジン2
5mlに溶かした溶液を滴下した。その後室温で2時間
反応を行った。反応終了後、反応液を3規定塩酸に投入
し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥した後
に酢酸エチルを留去し、残渣をアセトン−水から再結晶
して精製し、目的とする例示化合物(A−01)の白色
結晶を4.06g(収率68%)得た。 <融点> 134−136℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3417, 3243, 1596, 1512, 1474, 1408, 1317, 1282, 12
16, 1155, 1091, 1016,916, 831,796, 688, 585, 566,
530 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.68(s, 2H OH,), 9.30(s, 2H, SO2NH), 7.57(d, 4H, J
=8Hz, ArH), 7.32(d, 4H, J=8Hz, ArH), 6.81(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 6.58(d, 4H, J=9Hz, ArH), 4.03(s,2H, CH
2) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 154.9, 145.1, 137.6, 129.4, 128.5, 127.1, 124.0, 1
15.5, 48.3 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 509(M-H) -
【0039】[合成例2]例示化合物(A−12)の合成 p−アミノフェノール2.62gをピリジン30mlに
溶解した。この溶液を氷浴で冷却しながら、ジフェニル
エーテル−4,4’−ジスルホニルクロライド4.41
gをピリジン50mlとメチルエチルケトン30mlの
混合溶媒に溶かした溶液を滴下した。その後室温で2時
間反応を行った。反応終了後、反応液を3規定塩酸に投
入し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥した
後に酢酸エチルを留去し、残渣をアセトン−水か再結晶
して精製し、目的とする例示化合物(A−12)の白色
結晶を4.10g(収率67%)得た。 <融点> 189−190℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3385, 3335, 3282, 1583, 1510, 1489, 1471, 1394, 13
34, 1263, 1238, 1169,1151, 1148, 1091, 898, 832, 8
26, 792, 724, 706, 646, 569, 528, 509 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.71(s, 2H, OH), 9.32(s, 2H, SO2NH), 7.67(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 7.15(d, 4H, J=9Hz, ArH), 6.83(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 6.61(d, 4H, J=9Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 158.6, 155.0, 135.0, 129.4, 128.3, 124.3, 119.1, 1
15.6 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 511(M-H) -
【0040】[合成例3]例示化合物(A−13)の合成 p−アミノフェノール3.83gをピリジン40mlと
メチルエチルケトン20mlの混合溶媒に溶解した。こ
の溶液を氷浴で冷却しながら、ジフェニルスルフィド−
4,4’−ジスルホニルクロライド3.83gをピリジ
ン50mlとメチルエチルケトン50mlの混合溶媒に
溶かした溶液を滴下した。その後室温で2時間反応を行
った。反応終了後、反応液を3規定塩酸に投入し、酢酸
エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥した後に酢酸エ
チルを留去し、残渣をアセトン−水から再結晶して精製
し、目的とする例示化合物(A−13)の白色結晶を
2.60g(収率49%)得た。 <融点> 238−239℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3357, 3248, 1511, 1472, 1336, 1238, 1217, 1163, 10
99, 1095, 826, 757, 651, 534 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.70(s, 2H, OH), 9.31(s, 2H, SO2NH), 7.65(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 7.13(d, 4H, J=9Hz, ArH), 6.82(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 6.60(d, 4H, J=9Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 155.0, 139.0, 138.6, 130.7, 128.1, 128.0, 124.2, 1
15.6 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 527(M-H) -
【0041】[合成例4]例示化合物(A−32)の合成 p−アミノフェノール4.37gをピリジン15ml、
アセトン15ml及びメチルエチルケトン20mlの混
合溶媒に溶解した。この溶液を氷浴で冷却しながら、ベ
ンゾフェノン−3,3’−ジスルホニルクロライド7.
58gをアセトン40mlとメチルエチルケトン60m
lの混合溶媒に溶かした溶液を滴下した。その後室温で
2時間反応を行った。反応終了後、反応液を3規定塩酸
に投入し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥
した後に酢酸エチルを留去し、残渣をアセトン−水から
再結晶して精製し、目的とする例示化合物(A−32)
の黄色結晶を4.66g(収率35%)得た。 <融点> 110−113℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3432, 3259, 1664, 1596, 1511, 1468, 1413, 1401, 13
29, 1305, 1268, 1216,1155, 1146, 1090, 976, 912, 8
32, 799, 744, 678, 645, 618, 583, 529, 515 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.88(s, 2H, OH), 9.44(s, 2H, SO2NH), 7.94-7.90(m,
4H, ArH), 7.74-7.66(m,2H, ArH), 6.83(d, 4H, J=8Hz,
ArH), 6.58(d, 4H, J=8Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 193.2, 155.3, 140.1, 136.8, 133.6, 130.9, 129.9, 1
28.0, 127.6, 115.8 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 523(M-H) -
【0042】[合成例5]例示化合物(A−33)の合成 p−アミノフェノール3.71gをピリジン10ml、
アセトン20ml及びメチルエチルケトン30mlの混
合溶媒に溶解した。この溶液を氷浴で冷却しながら、ジ
フェニルスルホン−3,3’−ジスルホニルクロライド
7.58gをアセトン50mlとメチルエチルケトン3
0mlの混合溶媒に溶かした溶液を滴下した。その後室
温で2時間反応を行った。反応終了後、反応液を3規定
塩酸に投入し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水洗、
乾燥した後に酢酸エチルを留去し、残渣を酢酸エチルか
ら再結晶して精製し、目的とする例示化合物(A−3
3)の白色結晶を3.50g(収率37%)得た。 <融点> 289−290℃(dec.) <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3368, 3243, 1510, 1476, 1416, 1375, 1339, 1331, 13
00, 1239, 1216, 1170,1151, 1103, 1085, 1075, 916,
818, 797, 711, 674, 647, 617, 581, 533, 514 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.94(s, 2H, OH), 9.41(s, 2H, SO2NH), 8.18(s, 2H, A
rH), 8.02(d, 2H, J=8Hz, ArH), 7.90(d, 2H, J=8Hz, A
rH), 7.79(t, 2H, J=8Hz, ArH), 6.74(d, 4H, J=9Hz, A
rH), 6.55(d, 4H, J=9Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 155.4, 140.9, 140.8, 132.1, 131.5, 131.4, 127.5, 1
25.3, 124.7, 115.7 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 559(M-H) -
【0043】[合成例6]例示化合物(A−34)の合成 p−アミノフェノール4.37gをピリジン15ml、
アセトン15ml及びメチルエチルケトン20mlの混
合溶媒に溶解した。この溶液を氷浴で冷却しながら、ジ
フェニル尿素−4,4’−ジスルホニルクロライド7.
58gをアセトン40mlとメチルエチルケトン60m
lの混合溶媒に溶かした溶液を滴下した。その後室温で
2時間反応を行った。反応終了後、反応液を3規定塩酸
に投入し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥
した後に酢酸エチルを留去し、残渣を酢酸エチルから再
結晶して精製し、目的とする例示化合物(A−34)の
白色結晶を4.05g(収率41%)得た。 <融点> 284−286℃(dec.) <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3355, 3254, 1665, 1590, 1533, 1510, 1468, 1403, 13
32, 1306, 1238, 1211,1178, 1155, 1093, 906, 832, 7
97, 717, 700, 583, 557, 532, 510 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.58(s, 2H, SO2NH), 9.30(s, 2H, NHCONH), 9.18(s, 2
H, OH), 7.55(s, 8H, ArH), 6.82(d, 4H, J=9Hz, ArH),
6.59(d, 4H, J=9Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 154.8, 151.9, 143.1, 132.3, 128.7, 128.1, 124.1, 1
17.8, 115.5 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 553(M-H) -
【0044】[合成例7]例示化合物(A−36)の合成 p−アミノフェノール2.62gをピリジン60mlと
メチルエチルケトン30mlの混合溶媒に溶解した。こ
の溶液を氷浴で冷却しながら、4,4’−ビフェニルジ
スルホニルクロライド4.21gをピリジン25mlに
溶かした溶液を滴下した。その後室温で2時間反応を行
った。反応終了後、反応液を3規定塩酸に投入し、酢酸
エチルで抽出操作を行った。水洗、乾燥した後に酢酸エ
チルを留去し、残渣を酢酸エチルから再結晶して精製
し、目的とする例示化合物(A−36)の白色結晶を
4.06g(収率68%)得た。 <融点> 276−280℃(dec.) <IRスペクトル> (KBr錠剤法,cm-1) 3366, 3261, 1510, 1471, 1400, 1332, 1239, 1157, 10
90, 905, 828, 814, 793, 731, 582, 534 <1H−NMRスペクトル> (300MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 9.81(s, 2H, SO2NH), 9.31(s, 2H, OH), 7.85(d, 4H, J
=8Hz, ArH), 7.72(d, 4H, J=8Hz, ArH), 6.86(d, 4H, J
=9Hz, ArH), 6.60(d, 4H, J=9Hz, ArH) <13C−NMRスペクトル> (75MHz, DMSO-d6, δ/ppm, TMS) 154.9, 142.1, 139.3, 128.3, 127.7, 127.4, 124.1, 1
15.6 <MSスペクトル> (FAB-MS(m/z)) 495(M-H) -
【0045】−感熱記録体の製造− [実施例1〜7]下記組成物からなる感熱記録体を作製
した。即ち、まず下記配合の染料分散液(A液)と顕色
剤分散液(B液)を各々サンドグラインダーにて平均粒
子径1μmまで磨砕した。 (A液:染料分散液) 3−N,N−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部 水 2.6部 (B液:顕色剤分散液) 本発明の化合物(表1参照) 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 次いで、下記の割合でA液とB液及びカオリンクレーの
分散液を混合して感熱塗料とした。 A液:染料分散液 9.2部 B液:顕色剤分散液 36.0部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 この感熱塗料を50g/m2の基紙の片面に塗布量6.
0−6.5g/m2になる様に塗布乾燥し、このシート
をスーパーカレンダーで平滑度が500−600秒にな
る様に処理し、感熱記録体を作製した。
【0046】[比較例1]顕色剤分散液(B液)におい
て、本発明の化合物に代えて4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン(B−01)を用いた
以外は、実施例1〜7と同様にして感熱記録体を作製し
た。
【0047】[比較例2]顕色剤分散液(B液)におい
て、本発明の化合物に代えて4,4’−イソプロピリデ
ンジフェノール(B−02)を用いた以外は、実施例1
〜7と同様にして感熱記録体を作製した。
【0048】−感熱記録体の評価− [発色方法]作製した感熱記録体をUBIプリンター2
01(UBI社製)を使用し、印加エネルギー0.41
mj/dotで、作製した感熱記録体に記録を行った。
次いで、その記録部の画像濃度をマクベス濃度計(RD
−914、アンバーフィルターを使用)により測定し
た。これを試験サンプルとし、以下の試験を行った。 [耐油性試験]:試験サンプルをサラダ油に1時間浸
し、油を拭き取り、24時間室温に放置し、記録部の画
像濃度をマクベス濃度計で測定した。 [白紙部の耐熱地色保存性試験]:試験サンプルを10
0℃で30分放置し、白紙部の濃度をマクベス濃度計で
測定した。画像記録部の画像保存性試験の結果を表1
に、白紙部の耐熱地色保存性試験の結果を表2に示す。
その際の画像残存率は下記数式により算出した。この値
が大きいほど、耐油性が優れていることを示す。また、
白紙部の耐熱地色保存性試験では値が小さいほど優れて
いることを示す。
【0049】
【数1】画像残存率(%)=(試験後の画像濃度/試験
前の画像濃度)×100
【0050】
【表1】表1.画像保存性試験の結果
【0051】
【表2】表2.白紙部の耐熱地色安定性試験の結果
【0052】表1、2の結果から明らかなように、本発
明の化合物を顕色剤として用いた実施例1〜7は、従来
一般に用いられているフェノール系顕色剤を用いた比較
例に比べて耐油性が格段に優れており、また白紙部の耐
熱地色安定性も良好である。
【0053】
【発明の効果】本発明のスルホンアミド化合物は、染料
前駆体を発色せしめるに十分な能力を持っている。ま
た、該化合物を顕色剤として用いた感熱記録体は、記録
部の画像保存性や白紙部の耐熱地色安定性に非常に優れ
ているため、極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 朋之 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社中央研究所内 (72)発明者 米重 誠樹 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉岡 英敏 山口県岩国市飯田町2丁目8番1号 日本 製紙株式会社化成品開発研究所内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB12 BB35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無色または淡色の染料前駆体と、加熱時
    に反応して該染料前駆体を発色させる顕色剤とを含む感
    熱発色層を有する感熱記録体において、該顕色剤が下記
    一般式(1)で表されるスルホンアミド化合物であるこ
    とを特徴とする感熱記録体。 【化1】 (但し、Xは2価の基を表す。または直接結合していて
    もよい。R1、R4はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カ
    ルバモイル基を表す。R2、R3はアルキル基、アルコキ
    シ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、
    アルコキシカルボニル基を表す。R5、R6は水素原子又
    はアルキル基を表す。a、b、c、dは0〜4の整数を
    表す。m、nは1〜5の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1の一般式(1)で表されるスル
    ホンアミド化合物のXが、2価のアルキル基、CO、C
    OO、OCOO、CONH、SO2NH、NHCOO、
    O、S、SS、SO、SO2、SO3、CH2OCH2、N
    HCONH、NHCSNH、NR7(R7は水素原子又は
    アルキル基を表す)、または直接結合であることを特徴
    とする感熱記録体。
  3. 【請求項3】 請求項1の一般式(1)で表されるスル
    ホンアミド化合物のXが、CH2、CO、O、S、S
    2、NHCONH、または直接結合であることを特徴
    とする感熱記録体。
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