JP2000023462A - 電力変換器の主回路構造 - Google Patents

電力変換器の主回路構造

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JP2000023462A
JP2000023462A JP11119137A JP11913799A JP2000023462A JP 2000023462 A JP2000023462 A JP 2000023462A JP 11119137 A JP11119137 A JP 11119137A JP 11913799 A JP11913799 A JP 11913799A JP 2000023462 A JP2000023462 A JP 2000023462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換器の主回路配線におけるインダクタ
ンスの低減を図り、かつ、簡単な構成で実現することに
ある。 【解決手段】 少なくとも2個のIGBTモジュール
1、2と、一方のIGBTモジュール1のコレクタ端子
と直流電源の正極を接続する正側導体3と、その他方の
IGBTモジュール2のエミッタ端子と直流電源の負極
を接続する負側導体5と、一方のIGBTモジュールの
エミッタ端子および他方のIGBTモジュールのコレク
タ端子を交流側に接続する交流側導体4からなり、各導
体をそれぞれ平板形状とするとともに、階層状に平行に
形成する電力変換器の主回路構造において、IGBTモ
ジュールに近い方から正側導体、交流側導体、負側導体
の順に設置し、または、その逆順に設置し、各導体を対
応するIGBTモジュールの各端子に固定する固定具6
〜9の高さより少なくとも大きい間隔に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用の電力
変換器など電力変換器一般の実装構造に係り、特に、電
力変換器の主回路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力変換器の配線は、特開平1−
160373号公報に示すような細長い導体バーや電線
が使用されていた。このような構成では、配線のインダ
クタンスが大きいため、IGBTモジュールをオン、オ
フした際の電流や電圧の跳ね上がりが大きい、という問
題がある。また、IGBTモジュールを保護するため、
大きな容量のスナバ回路等を接続する必要があり、装置
の小型化の障害となっていた。ところで、インダクタン
スを低減するには、電流の経路である導体をできるだけ
平たい形状とし、かつ、往路と復路の導体をできるだけ
近接して設置する、いわゆる平行平板状にすれば良いこ
とが知られている。これは、往路と復路が作る磁束の変
化が互いに相殺し、見かけ上磁束の変化が殆どなくなる
からである。このような原理を使用した配線方法として
は、特開平7−131981号公報、特開平9−470
36号公報、特開平6−327266号公報、特開平7
−245951号公報、特開平6−38507号公報お
よび特開平9ー70184号公報などに記載の技術があ
げられる。これらはいずれも上述のように絶縁層などを
挾んで平板状導体を近接配置した平行平板状の配線を用
いており、インダクタンス低減を実現している。しかし
ながら、導体とIGBTモジュールを固定するボルトな
どの固定具の取付けのため、導体や絶縁層などに貫通穴
をあける必要がある。この貫通穴における絶縁距離を確
保するため、穴を大きくとる必要があり、このため導体
の面積が狭くなった部分に電流が集中し、所定のインピ
ーダンス目標を満足できないことがあり得る。貫通穴の
まわりを絶縁物で覆えば、導体の穴自体を小さくできる
が、導体断面を絶縁するために、導体および絶縁物の構
造が複雑になりがちである。また、一方で導体間の間隔
が狭いほどインダクタンスは低減するものの、その低減
効果は飽和していく。例えば、導体間隔を10cmから
1cmに低減した場合は、大幅なインダクタンス低減が
得られるが、1cmから1mmに低減する場合には、さ
ほどインダクタンスは低減しないことが知られている。
従って、必ずしも導体間隔を極限まで(例えば、絶縁板
板厚程度まで)狭くしなくても、インダクタンスを低減
することは可能である。また、特開平4ー133669
号公報および特開平6ー225545号公報には、平板
状導体を用いながら、貫通穴のない構造が記載され、上
述のような貫通穴における複雑な絶縁構造をとる必要は
ない。しかしながら、いずれも導体を曲げるなどの加工
が必要な構成である上、半導体の並列化や、3レベル変
換器への適用に関しては考慮がされていない。さらに、
特開平6ー225545号公報には、導体間に誘電体セ
ラミックスを設けることが記載されているため、使用す
る材料が限定される。また、半導体モジュールを複数接
続した場合(1つの半導体モジュールに複数組の端子が
ある場合も含む。)、これらの間の電流がアンバランス
になると、電流の多く流れる素子(もしくは端子)に合
わせて最大電流を決めなくてはいけない。これらの相互
間の電流をバランス化させることが半導体モジュールの
能力を最大限に利用するために重要であるが、一般には
低インダクタンス化と電流バランス化は相矛盾する場合
が多く、これらを両立させることが難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電力
変換器の主回路配線におけるインダクタンスの低減を図
り、かつ、簡単な構成で実現することにあり、さらに、
半導体モジュールが複数接続される場合は、端子電流の
バランス化を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、半導体素子とその素子のコレクタ端子およびエミッ
タ端子を同一方向側面から取り出して一体成型した半導
体モジュールを1相分として少なくとも2個備えた電力
変換器であって、2個の半導体モジュールの端子の順を
一方のモジュールのコレクタ端子(PC)、エミッタ端
子(PE)、他方のモジュールのコレクタ端子(N
C)、エミッタ端子(NE)の一列になるように配置し
た場合、半導体モジュールに近い方から正側導体、交流
側導体、負側導体の順に設置し、または、半導体モジュ
ールに近い方から負側導体、交流側導体、正側導体の順
に設置する。ここで、正側導体、交流側導体、負側導体
の各導体よりの出力端子をそれぞれ同一方向に形成する
場合、前記出力端子のうち、正側導体と負側導体の出力
端子を半導体モジュールの端子上面から見て隣同士に配
置する。また、2個の半導体モジュールの端子の順をP
C、PE、NC、NEの一列になるように配置した場
合、半導体モジュールに近い最下層に正側導体と交流側
導体を設置し、その上層に負側導体を設置し、または、
半導体モジュールに近い最下層に負側導体と交流側導体
を設置し、その上層に正側導体を設置する。また、2個
の半導体モジュールの端子の順を2列のPC、PEとN
C、NE、または、2列のPC、PEとNE、NCにな
るように配置した場合、半導体モジュールに近い最下層
に正側導体と交流側導体を設置し、その上層に負側導体
を設置し、または、半導体モジュールに近い最下層に負
側導体と交流側導体を設置し、その上層に正側導体を設
置する。ここで、導体を対応する半導体モジュールの各
端子に固定具によって固定し、各導体の階層間隔を少な
くとも固定具の高さより大きく調整する。ここで、各導
体の一部を所定の長さの脚として折り曲げ、折り曲げた
脚の導体部を対応する半導体モジュール端子に固定具に
よって固定し、各導体の階層間隔を前記折り曲げた脚の
高さによって固定具の高さより大きく調整する。ここ
で、半導体素子を複数並列接続して電力変換器の1相分
を構成した場合、並列関係にある各半導体モジュールの
コレクタ端子、エミッタ端子を同一の正側導体、負側導
体、交流側導体によってそれぞれ接続し、並列関係にあ
る半導体モジュールの同一端子に接続する折り曲げた各
脚の間にスリットを設ける。ここで、半導体素子を複数
並列接続して電力変換器の1相分を構成した場合、半導
体モジュールに近い最下層に設置する正側導体の出力端
子を負側導体と交流側導体の出力端子の中央に、また
は、負側導体の出力端子を正側導体と交流側導体の出力
端子の中央に形成する。また、3レベル電力変換器であ
って、該変換器が半導体素子とその素子のコレクタ端子
およびエミッタ端子を同一方向側から取り出して一体成
型した半導体モジュールを1相分として少なくとも正側
に2個、負側に2個備えるとき、正側導体、負側導体、
第1から第3の中間電位導体、交流側導体の出力端子の
うち、少なくとも正側導体、負側導体、交流側導体の各
導体からの出力端子をそれぞれ同一方向に形成するよう
に第1から4までの半導体モジュールを同一面上に配置
する。ここで、正側導体、負側導体、第1の中間電位導
体、第2の中間電位導体を同一層として半導体モジュー
ルに最も近い最下層に配し、その上に順に第3の中間電
位導体、交流側導体を階層して配置する。ここで、正側
導体、負側導体、第3の中間電位導体、交流側導体の出
力端子をそれぞれ同一方向に形成する場合、半導体モジ
ュールの端子側上面から見て、交流側導体の出力端子を
分割し、各出力端子を交流側導体、正側導体、第3の中
間電位導体、負側導体、交流側導体の順、または、第3
の中間電位導体の出力端子を分割し、各出力端子を第3
の中間電位導体、正側導体、交流側導体、負側導体、第
3の中間電位導体の順に配置する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によ
る電力変換器の主回路構造を示し、電力変換器の1相分
における側面図である。本実施形態は、1相分である正
負側の2個のIGBTモジュールにおいて、各IGBT
モジュールのコレクタ端子とエミッタ端子が一列に配置
された場合の導体の構成例である。1はIGBTモジュ
ール(正側)、2はIGBTモジュール(負側)であ
り、いわゆるモジュール型と呼ばれる外形をしている。
以下では半導体モジュールとしてIGBTモジュールを
例に説明するが、MOSトランジスタモジュール、バイ
ポーラトランジスタモジュールなど、他のモジュールの
型半導体モジュールでも同様の構成となることは言うま
でもない。3は正側導体、4は交流側導体、5は負側導
体、6〜9はボルト、10〜13は端子スペーサであ
る。IGBTモジュール1のコレクタ端子をPC、エミ
ッタ端子をPEと称する。同様にIGBTモジュール2
のコレクタ端子、エミッタ端子をそれぞれNC、NEと
称する。
【0006】図2は、第1の実施形態に対応する回路図
である。図2に示すように、正側導体3は図示しない直
流電源の正極とIGBT1の端子PCを、交流側導体4
は図示しない交流出力端子とIGBT1の端子PEとI
GBT2の端子NCを、負側導体5は図示しない直流電
源の負極とIGBT2の端子NEを接続する。
【0007】図1において、便宜上、IGBTモジュー
ル1および2に近い方の導体を下層、遠い方を上層と称
することにする。図1では、最下層に正側導体3を配
し、ボルト6と端子スペーサ10を介してIGBTモジ
ュール1の端子PCに接続する。本実施形態では、ボル
ト6と端子スペーサ10は導体でできており、端子PC
と正側導体3を電気的に接続すると共に、正側導体3を
機械的に支持する役目を果たす。正側導体3のすぐ上層
に交流側導体4を配置する。この場合、正側導体3と交
流側導体4の両者の間隔はボルト6の頭の高さよりも大
きい。これにより、交流側導体4にはボルト6の頭を貫
通させるための穴をあける必要がない。交流側導体4
は、ボルト7および端子スペーサ11を介してIGBT
モジュール1の端子PEに、また、ボルト8と端子スペ
ーサ12を介してIGBTモジュール2の端子NCに、
それぞれ電気的および機械的に接続する。交流側導体4
より上層に、ボルト7および8の頭の高さより離れたと
ころに負側導体5を配置し、同様にボルト9と端子スペ
ーサ13を介してIGBTモジュール2の端子NEに電
気的および機械的に接続する。これにより、負側導体5
にはボルト7および8の頭を貫通させるための穴をあけ
る必要がない。なお、図1の実施形態では、導体が下層
から順に正側導体3、交流側導体4、負側導体5と配さ
れている。これを全く逆に、下層から負側導体5、交流
側導体4、正側導体3と配置しても全く同様のインダク
タンス低減効果が実現できる。しかしながら、最上層に
電位の高い正側導体3を配置することにより、異物が侵
入した際の短絡事故が起こりやすくなる。このような観
点から、最上層には負側導体5を配置するのが最も良
い。
【0008】図1の正側導体3、交流側導体4、負側側
導体5の形状を図3に示す。正側導体3、交流側導体
4、負側側導体5は、平板状の形状であり、それぞれI
GBTモジュール1、2に接続するボルトのためのIG
BT端子ボルト穴32、42、43、52を設ける。ま
た、上部には図示しない外部回路との接続用に正側導体
3には出力端子30、交流側導体4には出力端子40、
負側導体5には出力端子50を設け、それぞれ同一方向
に形成する。この場合、半導体モジュール1、2の端子
上面から見て、出力端子30を正側導体3の中央に、出
力端子40を交流側導体4の右側に、出力端子50を負
側導体5の左側に設け、図1のように下層から順に正側
導体3、交流側導体4、負側導体5を配置する場合、正
側導体3と負側導体4の出力端子30、50が隣同士に
なるように配する。なお、それぞれの出力端子30、4
0、50にはボルト接続用の穴を開ける。
【0009】このような構成により、本実施形態では、
正側側導体3、交流側導体4、負側側導体5の各導体を
平板状としてしかも平行に配置しているため、従来の細
長い配線を用いた場合に比べると、主回路のインダクタ
ンスを大幅に低減できる。また、交流側導体4、負側側
導体5には、ボルト(固定具)6、7、8の頭を貫通さ
せるための穴が不要な構成であるので、この穴の部分の
導体断面の絶縁が不要である。さらに、各導体3、4、
5はいずれも平板状の導体を切って穴を開けただけの簡
単な構成であるため、加工や組立が容易である。また、
本実施形態では、平板状の各導体3、4、5の出力端子
30、40、50をいずれもIGBTモジュール1、2
の上部側に配置するため、図1の構成を横方向にいくつ
か並べて多相の電力変換器を構成した場合にも、横方向
に隙間なく配置でき、全体の大きさを小さくすることが
できる。なお、図1の構成では、各導体の平板間の間隔
は、スペーサ10〜12の高さを調整して電気絶縁が得
られる所要の寸法とするが、平板間の間隙に絶縁物を介
在させてもよい。この場合も、導体間隔をより近接させ
ることができ、小型化することができる。
【0010】図4は、本発明の第2の実施形態を示す。
図4では、側面図の他に交流側導体4の形状を示す。こ
こで、図示していない正側導体3および負側導体5の形
状は、図3に示すものと同様である。図4に示すよう
に、本実施形態では、正側導体3と交流側導体4を同じ
層に並べて配置し、その上層に負側導体5を配置する。
このため、正側導体3と負側導体5を図1の実施形態に
比べてより近接させることができ、一層インダクタンス
を低減することができる。また、装置の高さもその分低
くできるという利点がある。しかしながら、交流側導体
4の出力端子40は装置の右側(あるいは、図4とは反
対に左側)に出さざるを得ない。他の正側導体3と負側
導体5は上側に出しているのに対し、交流側導体4のみ
側方に設置しなければならず、図4の構成を複数並べて
多相の電力変換器を構成する場合、この端子の部分には
IGBTモジュールをつめて配置できないので、装置の
横寸法が大きくなる。よしんば交流側導体4の端子を正
側導体3、負側導体5と同様に上側に配置しても、交流
側導体4と正側導体3、負側導体5間の絶縁距離を確保
する必要から、横方向の寸法が大きくなることは同じで
ある。従って、本実施形態は、装置の横方向の寸法が大
きいため、設定場所に余裕があり、かつ、たて寸法の低
減やインダクタンスの一層の低減が必要な場合に有効な
構造である。また、本実施形態においても、導体5の下
層に絶縁板を設置すれば、導体間の間隔を一層狭くする
ことができ、小型化することができる。
【0011】図5は、本発明の第3の実施形態を示す。
図1および図2の実施形態ではIGBTモジュール1、
2をたて方向に、即ち両者のコレクタ端子、エミッタ端
子が略1直線状に並ぶように配置したが、本実施形態で
は、IGBTモジュール1のコレクタを図面の右、エミ
ッタを図面の左に配し、その図面の下にIGBTモジュ
ール2をコレクタが左、エミッタが右になるように配置
する(この説明で、左右、上下が逆になっても、同様の
構成が可能である。)。正側導体3と交流側導体4は同
じ層にあり、その上層に負側導体5を配置する。このよ
うに構成してもインダクタンスの低減が可能である。図
1に示した実施形態に比べ、横方向は寸法が大きくなる
が、たて方向は小さくできるという利点がある。
【0012】図6は、本発明の第4の実施形態であり、
3相2レベル電力変換器への適用例を示す。(a)は2
レベル電力変換器の主回路構造の上面図、(b)、
(c)はその側面図である。同図には、、U相、V相、
W相の3相分のIGBTモジュールをヒートブロック1
01に配置し、フィルタコンデンサ71を含む変換器の
主回路全体の構成を示し、さらに、各相は図2に示すI
GBTの回路を3並列有するモジュール構造をなす。す
なわち、IGBTモジュール1、2はいずれも1つのモ
ジュールに3組のコレクタ・エミッタ端子を有する構成
であり、電気的にはIGBTモジュールを3並列に接続
のと等価になる。また、各導体の接続状況がよく解でき
るように、一部の部品を透過あるいは省略し、便宜上、
上面図(a)のU相部は負側導体5と交流側導体4を取
り除いた正側導体3とその接続状況を、V相部は負側導
体5を取り除いた交流側導体4とその接続状況を、W相
部は負側導体5とその接続状況を示す。また、(c)に
示すように、フィルタコンデンサ71を負側導体5のサ
イドに配置し、そのコンデンサ71の正負端子を正側導
体3、負側導体5とフィルタコンデンサ側正導体72、
負導体73により接続する。なお、同図では、フィルタ
コンデンサ側正導体72と負導体73の間に絶縁板10
4を介在させる。また、ヒートブロック101によって
IGBTモジュール1、2が発生した熱を冷却し、IG
BTモジュール1、2が過熱しないようにする。
【0013】ここで、正側導体3、交流側導体4、負側
導体5の外形を図7に示す。正側導体3の端部には、所
定の深さのスリット3SとIGBTモジュール1と接続
するIGBT端子部35を設ける。また、出力端子30
は正側導体3の中央に配置する。交流側導体4の端部に
は、所定の深さのスリット4sとIGBTモジュール
1、2と接続するIGBT端子部48a、48bを設け
る。また、出力端子40は交流側導体4の右に配置す
る。負側導体5の端部には所定の深さのスリット5sと
IGBTモジュール2と接続するIGBT端子部55を
設ける。また、出力端子50は負側導体5の左に配置す
る。正側導体3は、スリット3Sを設けた端部を折り曲
げることにより、脚3fを形成し、IGBT端子部35
を脚3fの先に設ける。そして、この端子部35はボル
ト6a〜cによりIGBTモジュール1のコレクタ端子
C1、C2、C3と電気的及び機械的に接続する。交流
側導体4は、スリット4sを設けた端部を折り曲げるこ
とにより、脚4fを形成し、IGBT端子部48a、4
8bを脚4fの先に設ける。そして、IGBT端子部4
8aはボルト7a〜cによりIGBTモジュール1のエ
ミッタ端子E1、E2、E3と電気的及び機械的に接続
し、IGBT端子部48bはボルト8a〜cによりIG
BTモジュール2のコレクタ端子C1、C2、C3と電
気的及び機械的に接続する。脚4fの高さは正側導体3
の脚3fよりも高く設定する。このため、交流側導体4
は正側導体3よりも上層に適当な間隔をおいて設置され
ることになる。正側導体3と交流側導体4の間には絶縁
板14を設置する。負側導体5は、スリット5Sを設け
た端部を折り曲げることにより、脚5fを形成し、IG
BT端子部55を脚5fの先に設ける。そして、この端
子部55はボルト9a〜cによりIGBTモジュール2
のエミッタ端子E1、E2、E3と電気的及び機械的に
接続する。脚5fの高さは交流側導体4の脚4fより高
く設定する。このため、負側導体5は交流側導体4より
も上層に適当な間隔をおいて設置されることになる。交
流側導体4と負側導体5の間には絶縁板15を設置す
る。
【0014】本実施形態は、第1、第2、第3の実施形
態に比べ、次の点の特徴を有する。 (1)正側導体3、交流側導体4、負側導体5の各導体
の端部に所定の深さのスリット(3s〜5s)を設け、
これを折り曲げることにより所定の長さの脚(3f〜5
f)を形成する。なお、脚の先には、IGBTモジュー
ルの端子とボルトによって接続するための端子部を設け
る。 (2)正側導体3、交流側導体4、負側導体5の各導体
の間隔は、折り曲げられた脚(3f〜5f)の高さで調
整し、最下層に正側導体3、中層に交流側導体4、最上
層に負側導体5を配置する。この構造では、正側導体3
が一番下層になるので、その長さは最も短い。逆に最上
層の負側導体5が最も長い。 (3)正側導体3の出力端子は中央に、交流側導体4の
出力端子は右に、負側導体5の出力端子は左にそれぞれ
配置する。 (4)正側導体3と交流側導体4の間および交流側導体
4と負側導体5の間にそれぞれ絶縁板14、15を介在
する。
【0015】本実施形態では、上記(1)(2)によ
り、図1の実施形態に比べ、導体を折り曲げる必要があ
るが、端子スペーサを必要としないために部品数を低減
することかでき、構成を単純化し、省スペース化するこ
とが可能になる。また、正側導体3、交流側導体4、負
側導体5の各導体のIGBT端子部間には、スリット3
s、4s、5sをそれぞれ設けるが、これはIGBT端
子電流のバランスを保つために有用である。IGBTモ
ジュールを並列接続した場合(図6のように、複数端子
を持つIGBTモジュールを用いた場合も同じであ
る。)、各端子の電流をバランス化することが重要であ
る。各端子からみたインダクタンスのアンバランスがあ
ると、端子電流アンバランスが発生する。正側導体3を
例にとると、IGBTモジュール1内の配線と、導体3
によりできるループを横流電流が流れることになる。例
えば、内部配線3f→3→3f→1に横流電流が流れ
る。スリット3sを設けることにより、この横流電流の
流れるループの長さを延ばすことができ、ループのイン
ダクタンスが増大し、横流電流が減るので、端子電流の
バランス化が可能となる。交流側導体4、負側導体5に
ついても同様である。また、上記(2)(3)により、
正側導体3が一番下層にあるので、その長さは最も短
い。逆に最上層の負側導体5が最も長くなる。最下層の
正側導体3では、出力端子30とIGBT端子部35の
距離が近いので、それぞれの電流経路長に差が出やす
く、電流がバランスしづらくなる。このため、出力端子
30を中央に配することにより、並列素子間の電流バラ
ンスを改善できる。さらに、正側導体3の出力端子30
と負側導体5の出力端子50が隣り合わせで近接してい
るため、IGBTモジュール1もしくは2のスイッチン
グ時の転流インダクタンスを最小化できる。なお、中層
の交流側導体4と最上層の負側導体5の出力端子40、
50の左右が入れ替わっても効果は同じである。また、
負側導体5が最下層、正側導体3が最上層のように導体
順が入れ替わっても、最下層の導体の出力端子を中央に
配することの利点は同じである。一方、中層の交流側導
体4および最上層の負側導体5では、正側導体3に比べ
て導体長が長く、端子電流がバランスしやすいため、そ
れぞれの出力端子40および50を左または右に配して
も、端子電流バランスに与える悪影響は比較的小さい。
また、上記(4)により、第1、第2の実施形態のよう
に、各導体間を端子接続のためのボルト(6a〜9c)
の高さ以上の間隔を持たせる必要がなくなるので、導体
間を狭くすることでインダクタンスの低減を図ることが
できる。
【0016】図9は、本発明の第5の実施形態であり、
3レベルインバータへの適用例を示す。図9では、理解
を容易にするために、フィルタコンデンサ等、発明に直
接関与しない部分は省いてある。図8に、3レベルイン
バータの1相分の等価回路を示す。3レベルインバータ
は、図示しない直流電源に並列接続された分圧コンデン
サ210、211の正、負および中間電位(P、N、
C)から3レベル電位の交流に変換またはその逆変換を
する電力変換器である(但し、図8では1相分がIGB
Tの3並列を示す。)。
【0017】3レベルの主回路の結線について図8によ
り説明する。正側フィルタコンデンサ210と負側フィ
ルタコンデンサ211が直列に接続される。フィルタコ
ンデンサ210の正側のP点から見て、順にIGBTモ
ジュール201、202、203、204が直列に接続
される。201〜204は、いずれも図6同様、1モジ
ュールにコレクタ端子とエミッタ端子が3組ある構成で
ある。さらに、フィルタコンデンサ210、211間の
中性点Cから、正側クランプダイオード205がIGB
Tモジュール201と202の間に、負側クランプダイ
オード206がIGBTモジュール203と204の間
にそれぞれ接続される。正側導体3はP点とIGBTモ
ジュール201のコレクタ端子PC1を、交流側導体4
はIGBTモジュール202のエミッタ端子PE2、I
GBTモジュール203のコレクタ端子NC3と図示し
ない負荷とを、負側導体5はIGBTモジュール204
のエミッタ端子NE4とN点とをそれぞれ接続する。中
間電位導体207はIGBTモジュール201のエミッ
タ端子PE1、IGBTモジュール202のコレクタ端
子PC2と正側クランプダイオード205のカソード端
子PDKを、中間電位導体208はIGBTモジュール
203のエミッタ端子NE3、IGBTモジュール20
4のコレクタ端子NC4と負側クランプダイオード20
6のアノード端子NDAを、中間電位導体209はC点
とクランプダイオード205のアノード端子PDA、ク
ランプダイオード206のカソード端子NDKとをそれ
ぞれ接続する。
【0018】図9において、(a)は3レベルインバー
タの主回路構造の上面図、(b)はその側面図、(c)
はIGBTモジュール201、202に関する側面図で
ある。半導体モジュール201〜204は、(a)のよ
うに、同一面上に配置し、正側導体3、負側導体5、中
間電位導体209、交流側導体4の各出力端子をそれぞ
れ同一方向に形成する。なお、この場合、少なくとも正
側導体3、負側導体5、交流側導体4の各出力端子をそ
れぞれ同一方向に形成するようにする。交流側導体4
は、(a)のように最上層に配し、IGBTモジュール
202に接続するIGBT端子と、IGBTモジュール
203に接続するIGBT端子の間に大きなスリット4
9eを設ける。また、この大きなスリット49eによっ
て分けられた各IGBT端子の先端にはIGBTモジュ
ール202、203にボルト9a〜fを介して接続する
IGBT端子部を設け、このIGBT端子部相互間に、
図6の実施形態と同様に、スリット4sを設ける。ま
た、出力端子を40aと40bの2つに分割してそれぞ
れ正側導体3、負側導体5の各出力端子の左右に配す
る。正側導体3、負側導体5、中間電位導体207、中
間電位導体208は、(b)のように、半導体モジュー
ル202、203に最も近い最下層に配し、その上に順
に中間電位導体209、交流側導体4を階層して配置す
る。(c)には、最下層に正側導体3、最上層に交流側
導体4、中層に中間電位導体209を配置した様子を示
す。ここで、図9では、最上層の交流側導体4の形状は
分かり易いが、これより下層の各導体の形状が分かりに
くい。このため、図10に、最下層に配される正側導体
3、中間電位導体207、208、負側導体5の概形と
配置を示す。また、図11に、中層に配される中間電位
導体209の概形を示す。図10において、正側導体
3、中間電位導体207、208、負側導体5には、I
GBTモジュールと接続するIGBT端子部相互間に、
図6の実施形態と同様に、スリット3s、5s、207
s、208sを設ける。正側導体3の出力端子30と負
側導体5の出力端子50は、IGBTモジュール201
および204の端子から見て中央に配する。また、中間
電位導体207、208には、導体209のダイオード
端子2091、2092と導体207、208が接触し
て短絡を起こさないように、穴2070、2080をあ
ける。この場合、穴に代えてスリットを採用してもよ
い。図11において、中間電位導体209には、クラン
プダイオード205、206とそれぞれ接続するための
クランプダイオード端子2091、2092を設け、ま
た、正側導体3の出力端子30と隣接させるように、ま
た、負側導体の出力端子50と同じく隣接させるように
出力端子2090を配する。
【0019】本実施形態では、各導体においてIGBT
モジュール201〜204と接続するIGBT端子部相
互間にスリットを設けることによって、図6の実施形態
と同様、IGBT端子電流のバランスを向上させること
ができる。さらに、交流側導体4に大きなスリット49
eを設けることにより、IGBTモジュール202と2
03の間を流れる電流経路長はやや長くなり、インダク
タンスが若干増加するものの、IGBTモジュール20
2および203の端子電流のバランス化を図ることがで
きる。また、最下層にあり、電流経路長の短い正側導体
3の出力端子30と負側導体5の出力端子50をIGB
Tモジュール201および204の端子から見て中央に
配することにより、図6の実施形態と同様に、IGBT
端子電流のバランスを図ることができる。また、3レベ
ルインバータ主回路の転流インダクタンス低減には、正
側導体3の出力端子30と中間電位導体209の出力端
子2090を、また、負側導体の出力端子50と同じく
中間電位導体209の出力端子2090を隣接させるこ
とが有効である。このため、上述のように出力端子30
と50をそれぞれ各導体の中央に配した上で、中間電位
導体209の出力端子2090を出力端子30と50の
間に配することにより、上述の電流バランスの他に転流
インダクタンス低減を実現できる。また、交流側導体4
では、出力端子を40aと40bの2つに分割して、そ
れぞれ正側導体3、負側導体5の左右に配したので、導
体に流れる電流バランスが良くなる。以上のようにし
て、3レベル構成においても、低インダクタンス化と電
流バランス化を図る主回路構造を比較的簡単な構成で実
現することができる。なお、上記とは逆に、交流側導体
4の出力端子を一つに纏めて正側導体3と負側導体5の
間に配し、中間電位導体209の出力端子を2つに分割
して左右両端に配しても、略同様の効果が得られる。
【0020】図6および図9の実施形態では、3組のコ
レクタ・エミッタ端子を有する構成のIGBTモジュー
ルを例に述べたが、2組、6組など3組以外の端子数の
IGBTモジュールを使用した場合にも、同様の構成が
可能である。また、1組しか端子のないIGBTモジュ
ールを複数個接続した場合にも同様である。また、本発
明の実施形態では、導体がいずれも平板状であるため
に、特に電車などの交通機関に搭載されて使用される場
合、車体などの振動が原因で騒音を発したり、部品同士
がぶつかりあって破損したりする心配がある。各導体厚
さを振動が生じない程厚くすれば、このような振動や騒
音問題は防止できるが、全体の重量が重くなる。このよ
うな場合には、各導体に溝(リブ)を形成したり、導体
間を絶縁支持物で支持したり、導体端部を折り曲げたり
することにより、各導体の厚さをそれほど厚くしなくと
も、振動を防止することができ、騒音や部品の破損を防
止できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力変換器の主回路を構成する各導体を平板状とし、し
かも平行に配置するので、従来の細長い配線を用いた場
合に比べ、主回路のインダクタンスを大幅に低減でき、
これにより、素子スイッチング時の跳ね上がり電圧を抑
制し、素子の能力を最大限に利用することができる。ま
た、各導体には、ボルト(固定具)の頭を貫通させるた
めの穴が不要であるので、この穴の部分の導体断面の絶
縁が不要となり、このため、絶縁が容易になり、装置全
体の信頼性を向上させることができる。また、半導体素
子を並列接続して電力変換器を構成する場合にも、導体
端子間にスリットを設けることにより、各半導体素子に
流れる電流を均等化できるので、各半導体素子の能力を
最大限に利用することができ、結果として電力変換器全
体を小型化することができる。また、各導体は、いずれ
も平板状の導体を切ってボルト(固定具)用の穴を開け
ただけの簡単な構成であるので、加工や組立が容易であ
る。また、各導体を折り曲げることにより、端子スペー
サを必要としないため、部品数を低減することかでき、
構成を単純化し、省スペース化することが可能になる。
また、3レベルインバータ主回路において、その転流イ
ンダクタンスを低減するため、正側クランプダイオード
と負側クランプダイオードを接続する中間電位導体の出
力端子を正側導体の出力端子と負側導体の各出力端子の
間または隣接して配することにより、電流バランスの他
に転流インダクタンスの低減を図ることができる。ま
た、3レベルインバータ主回路の交流側導体の出力端子
を分割し、または、正側クランプダイオードと負側クラ
ンプダイオードを接続する中間電位導体の出力端子を分
割し、それぞれ正側導体、負側導体の左右に配すること
により、導体に流れる電流バランスを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による電力変換器の主
回路構造図
【図2】図1の実施形態の電気的な接続を示す回路図
【図3】図1の実施形態の正側導体、交流側導体および
負側導体の形状を示す図
【図4】本発明の第2の実施形態
【図5】本発明の第3の実施形態
【図6】本発明の第4の実施形態であり、3相2レベル
電力変換器への適用例を示す図
【図7】図6の実施形態の正側導体、交流側導体および
負側導体の形状を示す図
【図8】3レベル電力変換器の電気的な接続を示す回路
【図9】本発明の第5の実施形態であり、3レベル電力
変換器への適用例を示す図
【図10】図9の実施形態の最下層の導体の形状と配置
を示す図
【図11】図9の実施形態の中層の導体の形状と配置を
示す図
【符号の説明】
1〜2、201〜204…IGBTモジュール、3…正
側導体、3f、4f、5f…導体の脚、3s、4s、5
s、207s、208s…スリット、4…交流側導体、
40a、40b出力端子、5…負荷導体、6〜9ボル
ト、10〜13…端子スペーサ、14〜15…絶縁板、
31…正側導体、32、42、43、52…IGBT端
子ボルト穴、6a〜f、7a〜f、8a〜f、9a〜f
…ボルト、30、40、50…出力端子、35、48a
〜b、55…IGBT端子部、71…フィルタコンデン
サ、72…フィルタコンデンサ側正導体、73…フィル
タコンデンサ側負導体、101…ヒートブロック、10
4…絶縁板、106a〜d…ボルト、205〜206…
クランプダイオード、207〜209…中間電位導体、
210、211…フィルタコンデンサ、2070、20
80…導体の穴、2090…出力端子、2091〜20
92…クランプダイオード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 阿佐子 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 三島 彰 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 佐藤 常雄 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子とその素子のコレクタ端子お
    よびエミッタ端子を同一方向側面から取り出して一体成
    型した半導体モジュールを1相分として少なくとも2個
    備えた電力変換器であって、前記一方の半導体モジュー
    ルのコレクタ端子(PC)と直流電源の正極を接続する
    正側導体と、その他方の半導体モジュールのエミッタ端
    子(NE)と前記直流電源の負極を接続する負側導体
    と、前記一方の半導体モジュールのエミッタ端子(P
    E)および前記他方の半導体モジュールのコレクタ端子
    (NC)を交流側に接続する交流側導体からなり、前記
    各導体をそれぞれ平板形状とするとともに、階層状に平
    行に形成する電力変換器の主回路構造において、 前記2個の半導体モジュールの端子の順をPC、PE、
    NC、NEの一列になるように配置した場合、前記半導
    体モジュールに近い方から正側導体、交流側導体、負側
    導体の順に設置し、または、前記半導体モジュールに近
    い方から負側導体、交流側導体、正側導体の順に設置す
    ることを特徴とする電力変換器の主回路構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、正側導体、交流側導
    体、負側導体の前記各導体よりの出力端子をそれぞれ同
    一方向に形成する場合、前記出力端子のうち、正側導体
    と負側導体の出力端子を前記半導体モジュールの端子上
    面から見て隣同士に配置することを特徴とする電力変換
    器の主回路構造。
  3. 【請求項3】 半導体素子とその素子のコレクタ端子お
    よびエミッタ端子を同一方向側面から取り出して一体成
    型した半導体モジュールを1相分として少なくとも2個
    備えた電力変換器であって、前記一方の半導体モジュー
    ルのコレクタ端子(PC)と直流電源の正極を接続する
    正側導体と、その他方の半導体モジュールのエミッタ端
    子(NE)と前記直流電源の負極を接続する負側導体
    と、前記一方の半導体モジュールのエミッタ端子(P
    E)および前記他方の半導体モジュールのコレクタ端子
    (NC)を交流側に接続する交流側導体からなり、前記
    各導体をそれぞれ平板形状とするとともに、階層状に平
    行に形成する電力変換器の主回路構造において、 前記2個の半導体モジュールの端子の順をPC、PE、
    NC、NEの一列になるように配置した場合、前記半導
    体モジュールに近い最下層に正側導体と交流側導体を設
    置し、その上層に負側導体を設置し、または、前記半導
    体モジュールに近い最下層に負側導体と交流側導体を設
    置し、その上層に正側導体を設置することを特徴とする
    電力変換器の主回路構造。
  4. 【請求項4】 半導体素子とその素子のコレクタ端子お
    よびエミッタ端子を同一方向側面から取り出して一体成
    型した半導体モジュールを1相分として少なくとも2個
    備えた電力変換器であって、前記一方の半導体モジュー
    ルのコレクタ端子(PC)と直流電源の正極を接続する
    正側導体と、その他方の半導体モジュールのエミッタ端
    子(NE)と前記直流電源の負極を接続する負側導体
    と、前記一方の半導体モジュールのエミッタ端子(P
    E)および前記他方の半導体モジュールのコレクタ端子
    (NC)を交流側に接続する交流側導体からなり、前記
    各導体をそれぞれ平板形状とするとともに、階層状に平
    行に形成する電力変換器の主回路構造において、 前記2個の半導体モジュールの端子の順を2列のPC、
    PEとNC、NE、または、2列のPC、PEとNE、
    NCになるように配置した場合、前記半導体モジュール
    に近い最下層に正側導体と交流側導体を設置し、その上
    層に負側導体を設置し、または、前記半導体モジュール
    に近い最下層に負側導体と交流側導体を設置し、その上
    層に正側導体を設置することを特徴とする電力変換器の
    主回路構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、前記各導体を対応する前記半導体モジュールの各端
    子に固定具によって固定し、前記各導体の階層間隔を少
    なくとも前記固定具の高さより大きく調整することを特
    徴とする電力変換器の主回路構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、前記各導体の一部を所定の長さの脚として折り曲
    げ、折り曲げた脚の導体部を対応する前記半導体モジュ
    ール端子に固定具によって固定し、前記各導体の階層間
    隔を前記折り曲げた脚の高さによって前記固定具の高さ
    より大きく調整することを特徴とする電力変換器の主回
    路構造。
  7. 【請求項7】 請求項6において、半導体素子を複数並
    列接続して前記電力変換器の1相分を構成した場合、並
    列関係にある各半導体モジュールのコレクタ端子、エミ
    ッタ端子を同一の正側導体、負側導体、交流側導体によ
    ってそれぞれ接続し、並列関係にある半導体モジュール
    の同一端子に接続する前記折り曲げた各脚の間にスリッ
    トを設けることを特徴とする電力変換器の主回路構造。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項3において、半導
    体素子を複数並列接続して前記電力変換器の1相分を構
    成した場合、前記半導体モジュールに近い最下層に設置
    する正側導体の出力端子を負側導体と交流側導体の出力
    端子の中央に、または、負側導体の出力端子を正側導体
    と交流側導体の出力端子の中央に形成することを特徴と
    する電力変換器の主回路構造。
  9. 【請求項9】 直流電源に並列接続された分圧コンデン
    サの正、負および中間電位を少なくとも2個のクランプ
    ダイオードと少なくとも4個の半導体素子を直列接続し
    た3レベル電力変換器であって、該変換器は、前記半導
    体素子とその素子のコレクタ端子およびエミッタ端子を
    同一方向側から取り出して一体成型した半導体モジュー
    ルを1相分として少なくとも正側に2個、負側に2個備
    え、第1の半導体モジュールのコレクタ端子と前記分圧
    コンデンサの正電位極を接続する正側導体と、第1の半
    導体モジュールのエミッタ端子と第2の半導体モジュー
    ルのコレクタ端子と前記第1のクランプダイオードのカ
    ソード端子を接続する第1の中間電位導体と、前記第2
    の半導体モジュールのエミッタ端子と第3の半導体モジ
    ュールのコレクタ端子を交流側に接続する交流側導体
    と、第3の半導体モジュールのエミッタ端子と第4の半
    導体モジュールのコレクタ端子と前記第2のクランプダ
    イオードのアノード端子を接続する第2の中間電位導体
    と、第4の半導体モジュールのエミッタ端子と前記分圧
    コンデンサの負電位極を接続する負側導体と、前記第1
    のクランプダイオードのアノード端子と前記第2のクラ
    ンプダイオードのカソード端子と前記分圧コンデンサの
    分圧点を接続する第3の中間電位導体からなり、前記各
    導体をそれぞれ平板形状とするとともに、階層状に平行
    に形成する電力変換器の主回路構造において、 正側導体、負側導体、第1から第3の中間電位導体、交
    流側導体の出力端子のうち、少なくとも正側導体、負側
    導体、交流側導体の各導体からの出力端子をそれぞれ同
    一方向に形成するように前記第1から4までの半導体モ
    ジュールを同一面上に配置することを特徴とする電力変
    換器の主回路構造。
  10. 【請求項10】 請求項9において、正側導体、負側導
    体、第1の中間電位導体、第2の中間電位導体を同一層
    として前記半導体モジュールに最も近い最下層に配し、
    その上に順に前記第3の中間電位導体、交流側導体を階
    層して配置することを特徴とする電力変換器の主回路構
    造。
  11. 【請求項11】 請求項9において、正側導体、負側導
    体、第3の中間電位導体、交流側導体の出力端子をそれ
    ぞれ同一方向に形成する場合、前記半導体モジュールの
    端子側上面から見て、交流側導体の出力端子を分割し、
    各出力端子を交流側導体、正側導体、第3の中間電位導
    体、負側導体、交流側導体の順、または、第3の中間電
    位導体の出力端子を分割し、各出力端子を第3の中間電
    位導体、正側導体、交流側導体、負側導体、第3の中間
    電位導体の順に配置することを特徴とする電力変換器の
    主回路構造。
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