JP2000021843A - エッチング方法およびエッチング治具 - Google Patents

エッチング方法およびエッチング治具

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JP2000021843A
JP2000021843A JP18647398A JP18647398A JP2000021843A JP 2000021843 A JP2000021843 A JP 2000021843A JP 18647398 A JP18647398 A JP 18647398A JP 18647398 A JP18647398 A JP 18647398A JP 2000021843 A JP2000021843 A JP 2000021843A
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etching
rollers
grooved
grooved rollers
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JP18647398A
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Masahiko Yoshida
正彦 吉田
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハの表裏面のエッチングを効果的にで
き、かつウェーハの有効活用が図れる。 【解決手段】 ウェーハの外周に当接可能な複数のロー
ラを有し、かつ、前記複数のローラの中に、軸線方向に
周溝が並設された複数の溝付きローラと、軸線方向に周
溝が実質的に存在しない駆動ローラとを含んだエッチン
グ治具を用い、前記溝付きローラの周溝によってウェー
ハを保持し、ウェーハを前記エッチング治具ごとエッチ
ング液の中に浸漬し、前記駆動ローラによって前記エッ
チング治具に対してウェーハを回転することによりその
ウェーハの表裏面をエッチングするにあたり、前記エッ
チング治具として、前記溝付きローラを5個以上有し、
かつ、ウェーハの外周方向に沿って見た場合に任意の1
つの前記溝付きローラを挟む2つの前記溝付きローラの
中心とウェーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が180
°未満となるように設定されたエッチング治具を用いる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のウェーハ
を同時にエッチング液に浸漬して該ウェーハの表裏面を
エッチングするための方法およびエッチング治具に関す
るものであり、さらに詳しくは、オリフラ付きのウェー
ハの表裏面をエッチングするのに適したエッチング方法
およびエッチング治具に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの基板として用いられる
ウェーハは、例えばシリコン等の単結晶インゴットを棒
軸方向(軸線方向)にほぼ直角にスライスし、スライス
して得られたものにラッピング、エッチング、アニーリ
ング、ポリッシング等の処理を施すことによって得られ
る。
【0003】ところで、ラッピングが終了した複数枚の
ウェーハは、バスケットに収納されてエッチング工程へ
と搬送され、エッチング工程においてバスケットからエ
ッチング治具に移し替えられ、エッチング治具と共にエ
ッチング液に浸漬され、これによりウェーハの表裏面が
エッチングされ、ラッピングによって生じた歪み層や、
ウェーハの表裏面に付着しているラップ剤が除去され
る。
【0004】このエッチングの際に使用されるエッチン
グ治具の一例が図4に示されている。このエッチング治
具1は、図5に示すように軸線方向に周溝2が多数並設
された溝付きローラ3を4個有している。そして、これ
ら溝付きローラ3は複数のサイドプレート(図示せず)
間に互いに平行となるように掛け渡されている。また、
前記溝付きローラ3のうちの少なくとも1つは駆動ロー
ラとなっており、この駆動ローラは図示しないモータに
よって回転駆動されるようになっている。そして、この
駆動ローラを回転駆動することによってウェーハWをエ
ッチング液の中で回転してウェーハWの表裏面をエッチ
ングするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
ッチング治具1によってオリエンテーションフラット
(オリフラ:OF)付きのウェーハWをエッチングする
場合、下記のような問題が生じる。4個の溝付きローラ
3の周溝2によってウェーハWを保持する場合、例え
ば、回転によりウェーハWのオリフラ部が下側に向く際
に、自重によってウェーハWが下降して、上側および左
右の溝付きローラ3の周溝2からウェーハWが外れて溝
付きローラ3の軸線方向に倒れてしまい、エッチングが
効果的に行われないことになる。そこで、従来、周溝2
から構成される櫛歯の丈を大きくし、ウェーハWが回転
してオリフラ部が下側に向く際にも、4個の溝付きロー
ラ3の周溝2からウェーハWが外れないようにしてい
る。例えば、直径200mmのウェーハのエッチング治
具1にあっては、その櫛歯の丈を7mm〜9mmとし、
ウェーハWの脱落を防止するようにしている。しかし一
方で、櫛歯の丈を大きくすると、今度は、次のような問
題が生じる。すなわち、エッチング液の中でウェーハを
回転させる場合、ウェーハWにおける櫛歯の先端近傍部
分のエッチングレートが大きくなってしまう。この場
合、櫛歯の丈が7mm〜9mmとすると、ウェーハWの
外周から7mm〜9mm程度隔たった部分が他の部分に
比べて大きくエッチング(過剰エッチング)されてしま
う。そして、このように大きくエッチングされた領域の
外側部分には集積回路素子を作り込むことができなくな
り、その分、ウェーハWの有効活用ができなくなる。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、ウェーハの表裏面のエッチングを効果的にでき、
かつウェーハの有効活用が図れるエッチング方法および
エッチング治具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエッチン
グ方法は、ウェーハの外周に当接可能な複数のローラを
有し、かつ、前記複数のローラの中に、軸線方向に周溝
が並設された複数の溝付きローラと、軸線方向に周溝が
実質的に存在しない駆動ローラとを含んだエッチング治
具を用い、前記溝付きローラの周溝によって前記ウェー
ハを保持し、前記ウェーハを前記エッチング治具ごとエ
ッチング液の中に浸漬し、前記駆動ローラによって前記
エッチング治具に対して前記ウェーハを回転することに
よりそのウェーハの表裏面をエッチングするにあたり、
前記エッチング治具として、前記溝付きローラを5個以
上有し、かつ、前記ウェーハの外周方向に沿って見た場
合に任意の1つの前記溝付きローラを挟む2つの前記溝
付きローラの中心と前記ウェーハの中心とを結ぶ線分同
士の角度が180°未満となるように設定されたエッチ
ング治具を用いることを特徴とする。ここで「周溝が実
質的に存在しない」とは周溝が全くないか、あってもウ
ェーハの保持機能がないほどに周溝の深さが浅いこと等
を意味している。このエッチング方法によれば、エッチ
ング治具として、溝付きローラを5個以上有し、かつ、
ウェーハの外周方向に沿って見た場合に任意の1つの前
記溝付きローラを挟む2つの前記溝付きローラの中心と
前記ウェーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が180°
未満となるように設定されたエッチング治具を用いるの
で、オリフラ付きのウェーハをエッチングする場合、ウ
ェーハは常に定位置にて回転することになる。その結
果、ウェーハの表裏面のエッチングが効果的に行われる
ことになる。一方で、溝付きローラの周溝を徒に深くし
なくても済むので、過剰エッチング部分をウェーハの外
周近くにできるだけ寄せることができ、ウェーハの有効
活用が図れることになる。
【0008】請求項2記載のエッチング方法は、ウェー
ハの外周に当接可能で軸線方向に周溝が並設された複数
の溝付きローラを有し、この溝付きローラの中に駆動ロ
ーラを含んだエッチング治具を用い、前記溝付きローラ
の周溝によって前記ウェーハを保持し、前記ウェーハを
前記エッチング治具ごとエッチング液の中に浸漬し、前
記駆動ローラによって前記エッチング治具に対して前記
ウェーハを回転することによりそのウェーハの表裏面を
エッチングするにあたり、前記エッチング治具として、
前記溝付きローラを5個以上有し、かつ、前記ウェーハ
の外周方向に沿って見た場合に任意の1つの前記溝付き
ローラを挟む2つの前記溝付きローラの中心と前記ウェ
ーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が180°未満とな
るように設定されたエッチング治具を用いることを特徴
とする。このエッチング方法によれば、請求項1記載の
発明と同様の効果を得ることができる。
【0009】請求項3記載のエッチング治具は、ウェー
ハの外周に当接可能な複数のローラを有し、かつ、前記
複数のローラの中に、軸線方向に周溝が並設された複数
の溝付きローラと、軸線方向に周溝が実質的に存在しな
い駆動ローラとを含んだエッチング治具であって、前記
溝付きローラを5個以上有し、かつ、前記ウェーハの外
周方向に沿って見た場合に任意の1つの前記溝付きロー
ラを挟む2つの前記溝付きローラの中心と前記ウェーハ
の中心とを結ぶ線分同士の角度が180°未満となるよ
うに設定されていることを特徴とする。このエッチング
治具によれば、溝付きローラを5個以上有し、かつ、ウ
ェーハの外周方向に沿って見た場合に任意の1つの前記
溝付きローラを挟む2つの前記溝付きローラの中心と前
記ウェーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が180°未
満となるように設定されているので、オリフラ付きのウ
ェーハをエッチングする場合、ウェーハは常に定位置に
て回転することになる。その結果、ウェーハの表裏面の
エッチングが効果的に行われることになる。一方で、溝
付きローラの周溝を徒に深くしなくても済むので、過剰
エッチング部分をウェーハの外周近くにできるだけ寄せ
ることができ、ウェーハの有効活用が図れることにな
る。
【0010】請求項4記載のエッチング治具は、ウェー
ハの外周に当接可能で軸線方向に周溝が並設された複数
の溝付きローラを有し、この溝付きローラの中に駆動ロ
ーラを含んだエッチング治具であって、前記溝付きロー
ラを5個以上有し、かつ、前記ウェーハの外周方向に沿
って見た場合に任意の1つの前記溝付きローラを挟む2
つの前記溝付きローラの中心と前記ウェーハの中心とを
結ぶ線分同士の角度が180°未満となるように設定さ
れていることを特徴とする。このエッチング治具によれ
ば、請求項3記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【0011】請求項5記載のエッチング治具は、請求項
3または4記載のエッチング治具において、前記駆動ロ
ーラを複数有し、この複数の駆動ローラの中には、エッ
チングすべきウェーハのオリフラ長よりも互いの中心間
距離が長い2つの駆動ローラが含まれていることを特徴
とする。このエッチング治具によれば、駆動ローラのう
ちの少なくとも1つはウェーハの外周部に常時に当接さ
れるので、ウェーハが確実に回転駆動されることにな
る。
【0012】請求項6記載のエッチング治具は、請求項
3〜5いずれか記載のエッチング治具において、前記溝
付きローラの周溝の深さが2mm〜3mmであることを
特徴とする。ここで下限値を2mmとしたのは、ウェー
ハWを支持するにはこの程度の櫛歯の丈が必要であり、
2mm未満だとウェーハWの脱落のおそれがあるからで
ある。一方、上限値を3mmとしたのは過剰エッチング
部分をウェーハ外周エクスクルージョン領域の部分に生
じさせるためである。このエッチング治具によれば、溝
付きローラの周溝の深さが2mm〜3mm以下であるの
で、過剰エッチング部分がウェーハの外周から2mm〜
3mm程度の領域内、つまりエクスクルージョン領域内
に収まり、ウェーハの有効活用が図られることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2において、符号1
0はエッチングマシンに付設されるエッチング治具であ
って、このエッチング治具10のサイドプレート10a
〜10dには5つの溝付きローラ11〜15が互いに平
行に、かつウェーハWの外周に沿って等間隔に支承され
て設けられている。周溝の構造は従来のもの(図5)と
同様である。この溝付きローラ11〜15は、ウェーハ
Wを中心に72°の角度間隔で設けられている。そし
て、隣合う溝付きローラの互いの中心間距離は、処理す
べきウェーハWのオリフラ長よりも長くなるように設定
されている。この場合、隣合う溝付きローラの互いの中
心間距離が、処理すべきウェーハWのオリフラ長よりも
短いと、ウェーハWの回転に伴いオリフラ部が2つの溝
付きローラに同時に対向することになるが、その時に、
ウェーハWがその2つの溝付きローラ側に移動し、ウェ
ーハWが周溝から外れて倒れてしまう危険性があるから
である。このような場合には、溝付きローラの数を6個
以上とすることが必要となる。
【0014】また、このエッチング治具10において
は、全ての溝付きローラ11〜15が駆動ローラとなっ
ている。すなわち、サイドプレート10aには、溝付き
ローラ11〜15の中心となる位置に、溝付きローラ1
1〜15に平行な駆動軸16が支承されている。この駆
動軸16には大径歯車16aが付設されている。この大
径歯車16aは、エッチングマシンに付設された際に、
そのエッチングマシンに組み込まれたモータ(図示せ
ず)に歯車機構を介して連結可能となっている。一方、
前記溝付きローラ11〜15の軸には図3に示すように
小径歯車11a〜15aが付設され、これら小径歯車1
1a〜15aは前記大径歯車16aに噛合されている。
つまり、溝付きローラ11〜15は全て駆動ローラとな
っている。このような構成とすれば、どの溝付きローラ
にオリフラ部が対向した場合であってもウェーハWを確
実に回転駆動できることになる。
【0015】さらに、このエッチング治具10にあって
は、周溝によって構成される櫛歯の丈が2mm〜3mm
となっている。ここで下限値を2mmとしたのは、ウェ
ーハWを支持するにはこの程度の丈が必要であり、2m
m未満だとウェーハWの脱落のおそれがあるからであ
る。一方、上限値を3mmとしたのは過剰エッチング部
分をウェーハ外周エクスクルージョン領域3mmの部分
に生じさせるためである。ここでエクスクルージョン領
域とは半導体集積回路を元々形成しない領域なので、こ
この領域に過剰エッチング部分が生じても問題は少な
い。
【0016】また、図3に示すように、溝付きローラ1
3および14はサイドプレート10a〜10dに設けら
れた弧状案内溝17,18に沿って手動または電動で互
いに離接する方向に移動できるように構成されている。
そして、溝付きローラ13および14は互いに最も離れ
た位置と最も接近した位置で図示しない固定手段により
固定できるようになっている。この場合、溝付きローラ
13および14は、溝付きローラ13および14の間か
らウェーハWを挿入できるような位置まで離反する方向
に移動できるようになっている。ウェーハWの挿入後に
は、溝付きローラ13および14は元位置に戻される。
一方、ウェーハWの離脱時には、溝付きローラ13およ
び14を互いに離反させ、その溝付きローラ13および
14の間からウェーハWを取り出すようにすれば良い。
【0017】次に、このエッチング治具10を使用して
行われるエッチング方法を説明する。
【0018】まず、エッチング治具10の溝付きローラ
13および14を互いに離反する方向に移動させる。こ
の状態で、溝付きローラ13および14の間からウェー
ハWを挿入する。所定枚のウェーハWを挿入し終わった
ら、溝付きローラ13および14を移動させ元位置に戻
す。なお、ウェーハWの挿入時に、エッチング治具10
はエッチングマシンに既に付設されていても良いし、あ
るいは、ウェーハWの挿入後に、エッチング治具10を
エッチングマシンに付設するようにしても良い。
【0019】次いで、エッチングマシンに付設されたエ
ッチング治具10をエッチング液の中に浸漬する。そし
て、エッチングマシンの図示しないモータを駆動させ、
溝付きローラ11〜15を回転駆動させる。これにより
ウェーハWはその中心を基準に回転駆動される。このよ
うにしてウェーハWのエッチングがなされる。
【0020】そして、エッチングが終了したら、エッチ
ング治具10は洗浄部に運ばれ、エッチング液の洗浄が
なされる。
【0021】以上のようなエッチング治具10を用いて
のエッチング方法によれば下記の効果を得ることができ
る。このエッチング治具10によれば、ウェーハWの回
転により、一の溝付きローラがオリフラ部に対向した際
にはウェーハWは他の4個の溝付きローラによって挟持
状態で支持される。その結果、ウェーハWは倒れること
なく、常に、定位置に保たれることになるので、ウェー
ハWの表裏面のエッチングが効果的に行われることにな
る。
【0022】また、このエッチング治具10によれば、
溝付きローラ11〜15は、ウェーハWの中心を基準と
して72°間隔で等間隔に設けられているので、オリフ
ラ付きのウェーハWの表裏面をエッチングする場合であ
っても、オリフラ部が何処にあるかに係わらず、ウェー
ハWは少なくとも4個の溝付きローラにより挟持状態で
支持されることになる。その結果、周溝の深さを2mm
〜3mmにしてもウェーハWを十分に保持できることに
なる。よって、過剰エッチング部分をウェーハ外周エク
スクルージョン領域3mmの部分に納めることができ
る。
【0023】さらに、このエッチング治具10によれ
ば、5つの溝付きローラ11〜15が全て駆動ローラと
なっているので、ウェーハWが確実に回転駆動されるこ
とになる。
【0024】また、図6には他の実施形態に係るエッチ
ング治具20が示されている。このエッチング治具20
は溝付きローラ21〜25を備えている。この溝付きロ
ーラ21〜25はそれぞれ前記エッチング治具10の溝
付きローラ11〜15に対応している。ただし、このエ
ッチング治具20にあっては、溝付きローラ21〜25
は駆動ローラとしては構成されていない。このエッチン
グ治具20の駆動ローラは、ウェーハWの外周に当接す
る実質的に溝無しのローラ26,27によって構成され
ている。したがって、このエッチング治具20をエッチ
ングマシンに付設した際には、エッチングマシンに組み
込まれたモータ(図示せず)によってローラ26,27
が回転駆動されることになる。この場合、ローラ26,
27の互いの中心間距離をエッチングすべきウェーハW
のオリフラ長よりも長くすることが好ましい。このよう
にすれば、少なくとも一方のローラがウェーハWの外周
に常時当接するので、ウェーハWを確実に回転させるこ
とができる。
【0025】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であ
ることはいうまでもない。
【0026】例えば、前記実施形態のエッチング治具1
0にあっては、溝付きローラを5個としたが6個以上の
溝付きローラを設けても良い。また、前記実施形態のエ
ッチング治具10にあっては、溝付きローラの全てを駆
動ローラとしたが、最低限2個の溝付きローラを駆動ロ
ーラとすれば足りる。この場合、少なくとも2つの駆動
ローラの中心間距離を、エッチングすべきウェーハのオ
リフラ長よりも長く設定しておくことが好ましい。
【0027】また、前記実施形態では、溝付きローラま
たは溝無しローラの一方を駆動ローラとしたが、溝付き
ローラおよび溝無しローラの双方を駆動ローラとしても
良いことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明の代表的なものの効果について説
明すれば、ウェーハの外周に当接可能な複数のローラを
有し、かつ、前記複数のローラの中に、軸線方向に周溝
が並設された複数の溝付きローラと、軸線方向に周溝が
実質的に存在しない駆動ローラとを含んだエッチング治
具を用い、前記溝付きローラの周溝によって前記ウェー
ハを保持し、前記ウェーハを前記エッチング治具ごとエ
ッチング液の中に浸漬し、前記駆動ローラによって前記
エッチング治具に対して前記ウェーハを回転することに
よりそのウェーハの表裏面をエッチングするにあたり、
前記エッチング治具として、前記溝付きローラを5個以
上有し、かつ、前記ウェーハの外周方向に沿って見た場
合に任意の1つの前記溝付きローラを挟む2つの前記溝
付きローラの中心と前記ウェーハの中心とを結ぶ線分同
士の角度が180°未満となるように設定されたエッチ
ング治具を用いることとしたので、オリフラ付きのウェ
ーハをエッチングする場合、ウェーハは常に定位置にて
回転することになる。その結果、ウェーハの表裏面のエ
ッチングが効果的に行われることになる。一方で、溝付
きローラの周溝を徒に深くしなくても済むので、過剰エ
ッチング部分をウェーハの外周近くにできるだけ寄せる
ことができ、ウェーハの有効活用が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエッチング治具の要部を示す図で
ある。
【図2】図1のエッチング治具の正面図である。
【図3】本発明に係るエッチング治具の側面図である。
【図4】従来のエッチング治具の要部を示す図である。
【図5】エッチング治具の溝付きローラを示す図であ
る。
【図6】他のエッチング治具の要部を示す図である。
【符号の説明】
10,20 エッチング治具 11〜15,21〜25 溝付きローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハの外周に当接可能な複数のロー
    ラを有し、かつ、前記複数のローラの中に、軸線方向に
    周溝が並設された複数の溝付きローラと、軸線方向に周
    溝が実質的に存在しない駆動ローラとを含んだエッチン
    グ治具を用い、前記溝付きローラの周溝によって前記ウ
    ェーハを保持し、前記ウェーハを前記エッチング治具ご
    とエッチング液の中に浸漬し、前記駆動ローラによって
    前記エッチング治具に対して前記ウェーハを回転するこ
    とによりそのウェーハの表裏面をエッチングするにあた
    り、前記エッチング治具として、前記溝付きローラを5
    個以上有し、かつ、前記ウェーハの外周方向に沿って見
    た場合に任意の1つの前記溝付きローラを挟む2つの前
    記溝付きローラの中心と前記ウェーハの中心とを結ぶ線
    分同士の角度が180°未満となるように設定されたエ
    ッチング治具を用いることを特徴とするエッチング方
    法。
  2. 【請求項2】 ウェーハの外周に当接可能で軸線方向に
    周溝が並設された複数の溝付きローラを有し、この溝付
    きローラの中に駆動ローラを含んだエッチング治具を用
    い、前記溝付きローラの周溝によって前記ウェーハを保
    持し、前記ウェーハを前記エッチング治具ごとエッチン
    グ液の中に浸漬し、前記駆動ローラによって前記エッチ
    ング治具に対して前記ウェーハを回転することによりそ
    のウェーハの表裏面をエッチングするにあたり、前記エ
    ッチング治具として、前記溝付きローラを5個以上有
    し、かつ、前記ウェーハの外周方向に沿って見た場合に
    任意の1つの前記溝付きローラを挟む2つの前記溝付き
    ローラの中心と前記ウェーハの中心とを結ぶ線分同士の
    角度が180°未満となるように設定されたエッチング
    治具を用いることを特徴とするエッチング方法。
  3. 【請求項3】 ウェーハの外周に当接可能な複数のロー
    ラを有し、かつ、前記複数のローラの中に、軸線方向に
    周溝が並設された複数の溝付きローラと、軸線方向に周
    溝が実質的に存在しない駆動ローラとを含んだエッチン
    グ治具であって、前記溝付きローラを5個以上有し、か
    つ、前記ウェーハの外周方向に沿って見た場合に任意の
    1つの前記溝付きローラを挟む2つの前記溝付きローラ
    の中心と前記ウェーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が
    180°未満となるように設定されていることを特徴と
    するエッチング治具。
  4. 【請求項4】 ウェーハの外周に当接可能で軸線方向に
    周溝が並設された複数の溝付きローラを有し、この溝付
    きローラの中に駆動ローラを含んだエッチング治具であ
    って、前記溝付きローラを5個以上有し、かつ、前記ウ
    ェーハの外周方向に沿って見た場合に任意の1つの前記
    溝付きローラを挟む2つの前記溝付きローラの中心と前
    記ウェーハの中心とを結ぶ線分同士の角度が180°未
    満となるように設定されていることを特徴とするエッチ
    ング治具。
  5. 【請求項5】 前記駆動ローラを複数有し、この複数の
    駆動ローラの中には、エッチングすべきウェーハのオリ
    フラ長よりも互いの中心間距離が長い2つの駆動ローラ
    が含まれていることを特徴とする請求項3または4記載
    のエッチング治具。
  6. 【請求項6】 前記溝付きローラの周溝の深さが2mm
    〜3mmであることを特徴とする請求項3〜5いずれか
    記載のエッチング治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005327856A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Komatsu Electronic Metals Co Ltd 半導体ウェーハのエッチング装置
KR100766417B1 (ko) 2006-07-11 2007-10-12 이기정 수납 부재 및 이를 포함하는 박판화 장치
CN112768347A (zh) * 2021-01-07 2021-05-07 天津中环领先材料技术有限公司 一种降低晶圆片损伤层厚度偏差值的腐蚀工艺

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