JP2000020515A - かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2000020515A
JP2000020515A JP10184713A JP18471398A JP2000020515A JP 2000020515 A JP2000020515 A JP 2000020515A JP 10184713 A JP10184713 A JP 10184713A JP 18471398 A JP18471398 A JP 18471398A JP 2000020515 A JP2000020515 A JP 2000020515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion
kanji
kana
candidate
learning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10184713A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kato
隆夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP10184713A priority Critical patent/JP2000020515A/ja
Publication of JP2000020515A publication Critical patent/JP2000020515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトなシステムのかな漢字変換装置で
ありながら、変換効率の高いかな漢字変換装置を提供す
ること。 【解決手段】 通常の学習辞書44・45に加え、単漢
字、熟語等の区別無しに、最優先にかな漢字変換の変換
候補として表示される特別学習語領域46を有し、ここ
にに記憶された変換候補は、使われれば(S342:Y
ES)未使用カウンタがクリアされて維持されるが(S
354)、使われないと(S352:NO)未使用カウ
ンタが増加され(S356)、カウンタ制限値を超える
と(S358:YES)、表示の優先度が低い熟語学習
領域44又は単漢字学習領域45に移動させられる(S
362、S364)。このため、優先度を段階的に付け
た変換候補の表示が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かな漢字変換装置
の変換効率を高める表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、かな漢字変換の処理を行う装
置は、専用のワードプロセッサのように、基本辞書、専
門辞書、ユーザ辞書を用いて、学習機能を持たせ、さら
に文法解析までするような大きく複雑なシステムにより
高度な変換を行うものの他に、テーププリンタや文字転
送をするための携帯用の通信端末のように、小さく簡易
なシステムで、かな漢字変換の処理を行う必要があるも
のがあった。
【0003】ところで、このかな漢字変換処理は、漢字
等を格納した辞書を参照して、ここに格納された変換候
補を表示し、使用者はこの変換候補から適当な変換候補
を選択し、入力されたかな文字列を所定の変換候補に置
換える手順により処理するものであるが、この辞書に格
納される変換候補には、送り仮名を伴わない単一の漢字
からなる単漢字、送り仮名を伴った漢字、熟語、記号の
ようなものがある。
【0004】このうち、単漢字の変換候補は、JIS第
1水準、第2水準等に合わせて2バイトからなる漢字コ
ードで読み順に整理されたものが通常用いられており、
ROM化すれば処理が単純に出来るため、このような小
さなシステムのかな漢字変換処理する装置では、前述の
辞書に格納する変換候補のうち、単漢字のみを他の変換
候補とは別の辞書に格納する場合があった。この場合、
変換候補としての数は多いが、処理は比較的簡単にでき
るという特徴がある。
【0005】一方、熟語を始め、送り仮名を伴った漢
字、記号などを含むた単漢字以外の文字列は、単漢字候
補に比較すると数は少ないが、文字列の種類、長さはま
ちまちで、いきおい処理は複雑になってしまうという特
徴がある。特に、単漢字と単漢字以外を同時に処理しよ
うとすると、数が多い上に、処理も複雑になってしまい
処理に大きなシステムが必要になってしまう。
【0006】そこで、前述のような小さなシステムのか
な漢字変換装置では、単漢字候補を他の熟語等と分けて
辞書を構成することにより、システムのコンパクト化を
図っていた。コンパクトなシステムでは、かな漢字変換
処理をする際の入力された文字列に対応する変換候補を
表示するのに小さな表示画面を用いたものが多いため、
変換候補を一括に表示できず、先ず候補の数が少ない熟
語等を逐次表示し、熟語等の表示が終わってから単漢字
の変換候補の表示をするように構成されていた。さらに
このような条件の下で、変換効率を高めるために学習機
能が付与され、使用された変換候補は、他の変換候補よ
り先に表示されるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成のかな漢字変換装置では、学習機能を有して
使用頻度の高い変換候補を先に表示するようにしたとし
ても、それが単漢字であればいくら学習しても単漢字の
中では優先的に表示されるが、熟語等の変換候補より先
に表示されることはないため、変換効率が上がらないと
いう問題点があった。
【0008】この発明は上記問題点を解決することを課
題とするものであり、小型の装置に適したコンパクトな
システムのかな漢字変換装置でありながら、変換効率の
高いかな漢字変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明のかな漢字変換装置では、読み
文字列を入力する入力手段と、入力された読み文字列等
を表示する表示手段と、複数の辞書を備えた辞書部と、
前記入力手段により入力された読み文字列に対応する漢
字・熟語等を前記辞書部の夫々の辞書から読み出して変
換候補として前記表示手段に表示させる変換候補表示制
御手段と、前記変換候補表示制御手段により表示された
変換候補から変換する文字列を選択し、かな漢字変換の
確定処理を行う確定処理手段とを備えたかな漢字変換手
段と、前記辞書部の夫々の辞書に対応した学習語を記憶
する夫々の学習領域と、前記学習領域とは別に設けられ
た特別学習領域と、前記確定処理が所定回数行われた変
換候補を前記特別学習領域に記憶して、前記変換候補表
示制御手段により前記表示手段に表示される変換候補に
対し優先的に変換候補として表示させる特別候補表示制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項1に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、複数の辞書に分けて処理することにより処理
効率を高くしつつ、いずれの辞書に含まれる変換候補か
を問わず使用頻度が高い変換候補を使用頻度の低い変換
候補に対して優先的に表示することにより、コンパクト
なシステムのかな漢字変換装置でありながら変換効率の
高いかな漢字変換処理を行う。
【0011】請求項2に係る漢字変換装置では、請求項
1記載のかな漢字変換装置の構成に加え、前記複数の辞
書は、単一の漢字である単漢字及びその読みを格納した
単漢字辞書と、前記単漢字以外の熟語等及びその読みを
格納した熟語辞書とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項2に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、数は多いが、扱いが容易な単漢字と、数は少
ないが扱いが複雑な熟語等を、別の辞書に分けて処理す
ることで、効率的なかな漢字変換処理を行う。
【0013】請求項3に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項2に記載のかな漢字変換装置の構成に加え、
前記熟語辞書は、前記単漢字以外の熟語等及びその読み
に加え、前記単漢字の一部及びその読みを格納し、前記
単漢字辞書から、所定の操作がなされたとき、前略変換
候補として前記変換候補表示制御手段が前記表示手段に
表示させることを特徴とする。
【0014】請求項3に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、使用頻度の低い単漢字の辞書は通常表示せ
ず、使用頻度の高い一部の単漢字を熟語等と一緒に表示
することで、使用頻度の高い変換候補のみを通常表示す
ることで、かな漢字変換処理の効率を高める。
【0015】請求項4に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のかな漢字
変換装置の構成に加え、前記特別学習領域は、複数の変
換候補を記憶可能であり、前記特別候補表示制御手段
は、最後に確定処理された変換候補を前記表示手段に最
先に表示させるように構成されたことを特徴とする。
【0016】請求項4に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、特に使用頻度が高い変換候補を優先的に複数
表示できるようにすることで、変換効率の高いかな漢字
変換を行う。
【0017】請求項5に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のかな漢字
変換装置の構成に加え、前記特別学習領域に記憶された
変換候補と同一の読みで異なる表記の変換候補が所定回
数確定処理された場合に、前記特別学習領域に記憶され
た確定処理されなかった前記変換候補を削除する削除手
段を備えたことを特徴とする。
【0018】請求項5に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、使用頻度が低くなった変換候補については、
優先的に表示させるのを中止することにより、常に使用
頻度が高い変換候補のみを優先的に表示して、変換効率
の高いかな漢字変換処理を行う。
【0019】請求項6に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項5に記載のかな漢字変換装置の構成に加え、
前記削除手段により削除された単漢字を記憶する単漢字
学習領域と、前記単漢字学習領域に記憶された単漢字で
ある変換候補を、前記変換候補表示制御手段により表示
される単漢字辞書に格納された変換候補より先の順位で
表示させる学習単漢字候補表示制御手段と、前記削除手
段により削除された熟語等を記憶する熟語学習領域と、
前記熟語学習領域に記憶された熟語等である変換候補
を、前記変換候補表示制御手段により表示される熟語辞
書に格納された変換候補より先の順位で表示させる学習
熟語候補表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項6に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、最優先されて表示される特別学習領域に格納
された特別学習語の他に、特別学習語よりは使用頻度が
低くくなった変換候補を、他の候補よりは優先的に表示
することにより、変換効率の高いかな漢字変換処理を行
う。
【0021】請求項7に係る発明の漢字かな変換装置で
は、請求項6に記載のかな漢字変換装置の構成に加え、
前記特別候補表示制御手段により前記表示手段に表示さ
れた変換候補は、さらに前記学習単漢字候補表示制御手
段、前記学習熟語候補表示制御手段、及び前記変換候補
表示制御手段によっては前記表示手段に表示しないこと
を特徴とする。
【0022】請求項7に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、一度表示された変換候補を繰り返し表示しな
いことで、変換効率の高いかな漢字変換を行う。
【0023】請求項8に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項6又は請求項7に記載のかな漢字変換装置の
構成に加え、前記学習単漢字候補表示制御手段及び前記
学習熟語候補表示制御手段によって前記表示手段に表示
された変換候補を、さらに前記変換候補表示制御手段で
は前記表示手段に表示しないことを特徴とする。
【0024】請求項8に係る発明の構成のかな漢字変換
装置では、一度表示された変換候補を繰り返し表示しな
いことで、変換効率の高いかな漢字変換を行う。
【0025】請求項9に係る発明の読み文字列を漢字か
な混じり文に変換するかな漢字変換処理プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、読み
文字列を入力する入力手段と、入力された読み文字列等
を表示する表示手段とを備えたコンピュータに、前記入
力手段により入力された読み文字列に対応する漢字・熟
語等を複数の辞書部の夫々の辞書から読み出して変換候
補として前記表示手段に表示させる変換候補表示制御の
手順と、前記変換候補表示制御の手順により表示された
変換候補から変換する文字列を選択し、かな漢字変換の
確定処理を行う確定処理の手順とを備えたかな漢字変換
の手順と、前記辞書部の夫々の辞書に対応した学習語を
記憶する夫々の学習領域と、前記学習領域とは別に設け
られた特別学習領域と、前記確定処理が所定回数行われ
た変換候補を前記特別学習領域に記憶して、前記変換候
補表示制御の手順により前記表示手段に表示される変換
候補に対し優先的に変換候補として表示させる特別候補
表示制御の手順とにより読み文字列を漢字かな混じり文
に変換する処理を実行させることを特徴とする。
【0026】請求項9に係る発明の構成のかな漢字変換
処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体では、コンピュータに、変換候補を複数の辞書
に分けて処理することで変換候補の処理効率を高めつ
つ、いずれの辞書に含まれる変換候補かを問わず、使用
頻度が高い変換候補を使用頻度の低い変換候補に対して
優先的に表示することにより、コンパクトなシステムの
かな漢字変換装置でありながら変換効率の高いかな漢字
変換処理を実行させる。
【0027】請求項10に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項9に記載の記録媒体の構成に加え、前
記記録媒体において、前記複数の辞書は、単一の漢字で
ある単漢字及びその読みを格納した単漢字辞書と、前記
単漢字以外の熟語等及びその読みを格納した熟語辞書と
を含むことを特徴とする。
【0028】請求項10に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、数は多いが、扱いが
容易な単漢字と、数は少ないが扱いが複雑な熟語等を、
別の辞書に分けて処理することで、効率的なかな漢字変
換処理を実行させる。
【0029】請求項11に係る発明の記録媒体は、請求
項10に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前
記記録媒体において、前記熟語辞書は、前記単漢字以外
の熟語等及びその読みに加え、前記単漢字の一部及びそ
の読みが格納され、前記コンピュータに、前記単漢字辞
書に格納された変換候補を、所定の操作がなされたと
き、前記変換候補が前記変換候補表示制御の手順により
前記表示手段に表示される手順を実行させることを特徴
とする。
【0030】請求項11に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、使用頻度の低い単漢
字の辞書は通常表示せず、使用頻度の高い一部の単漢字
を熟語等と一緒に表示することで、使用頻度の高い変換
候補のみを通常表示することで、変換効率の高いかな漢
字変換処理を実行させる。
【0031】請求項12に係る発明の記録媒体は、請求
項9乃至請求項11のいずれかに記載のかな漢字変換処
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体の構成に加え、前記特別学習領域が、複数の変換
候補を記憶可能であり、前記特別候補表示制御の手順
は、最後に確定処理された変換候補を前記表示手段に最
先に表示させるように構成されたことを特徴とする。
【0032】請求項12に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、特に使用頻度が高い
変換候補を優先的に複数表示できるようにすることで、
変換効率の高いかな漢字変換処理を実行させる。
【0033】請求項13に係る発明の記録媒体は、請求
項9乃至請求項12のいずれかに記載のかな漢字変換処
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体の構成に加え、前記記録媒体において、前記コン
ピュータに、前記特別学習領域に記憶された変換候補と
同一の読みで異なる表記の変換候補が所定回数確定処理
された場合に、前記特別学習領域に記憶された確定処理
されなかった前記変換候補を削除する削除の手順を実行
させるプログラムを備えたことを特徴とする。
【0034】請求項13に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、使用頻度が低くなっ
た変換候補については、優先的に表示させるのを中止す
ることにより、常に使用頻度が高い変換候補のみを優先
的に表示して、変換効率の高いかな漢字変換処理を実行
させる。
【0035】請求項14に係る発明の記録媒体は、請求
項13に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前
記記録媒体は、前記コンピュータに、前記削除の手順に
より削除された単漢字を記憶する単漢字学習領域と、前
記単漢字学習領域に記憶された単漢字である選択候補
を、前記変換候補表示制御の手順により表示される単漢
字辞書に格納された変換候補より先の順位で表示させる
学習単漢字候補表示制御の手順と、前記削除の手順によ
り削除された熟語等を記憶する熟語学習領域と、前記熟
語学習領域に記憶された熟語等である選択候補を、前記
変換候補表示制御の手順により表示される熟語辞書に格
納された変換候補より先の順位で表示させる学習熟語候
補表示制御の手順と実行させるプログラムを備えたこと
を特徴とする。
【0036】請求項14に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、最優先されて表示さ
れる特別学習領域に格納された特別学習語の他に、特別
学習語よりは使用頻度が低くくなった変換候補を、他の
候補よりは優先的に表示することにより、変換効率の高
いかな漢字変換処理を実行させる。
【0037】請求項15に係る記録媒体は、請求項14
に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記記録
媒体は、前記特別候補表示制御の手順により前記表示手
段に表示された変換候補は、さらに前記学習単漢字候補
表示制御の手順、前記学習熟語候補表示制御の手順、及
び前記変換候補表示制御の手順によっては前記表示手段
に表示しないことを特徴とする。
【0038】請求項15に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、一度表示された変換
候補を繰り返し表示しないことで、変換効率の高いかな
漢字変換処理を実行させる。
【0039】請求項16に係る発明の記録媒体は、請求
項14又は請求項15に記載のかな漢字変換処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の
構成に加え、前記記録媒体は、前記学習単漢字候補表示
制御の手順及び前記学習熟語候補表示制御の手順で表示
された変換候補を、さらに前記変換候補表示制御の手順
では表示しないことを特徴とする。
【0040】請求項16に係る発明の構成のかな漢字変
換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体では、コンピュータに、一度表示された変換
候補を繰り返し表示しないことで、変換効率の高いかな
漢字変換処理を実行させる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るかな漢字変換
装置を、一の実施の形態であるテープ印字装置付きのか
な漢字変換装置1を例に挙げて説明する。図12は、本
発明に係るかな漢字変換装置を実施した実施の態様であ
るテープ印字装置付きの、かな漢字変化装置1の外観構
成を示すものである。本実施の形態のかな漢字変換装置
1は、印字用テープに文字等を印字可能なテープ印字装
置を備えたものであり、テープ印字におけるかな漢字変
換を行うものである。かな漢字変換装置の外観は、矩形
板状の本体部の上面にキーボードからなる入力装置13
と、上方から見てキーボードの左中央部に位置する表示
部14と、右側上方に位置する被記録材の印刷装置15
とを備えてなる。
【0042】図12に示すように、入力装置13のキー
ボードには、文字入力をするための文字キーの他、各種
のコマンドを入力するための変換キー131、無変換キ
ー134、次候補キー132、確定キー133、削除キ
ー135、印刷キー136、電源キー137などを備え
ている。
【0043】表示部14は、液晶パネルからなる文字列
を一行又は数行表示する表示手段であって、入力装置1
3から入力する際に、入力されたかな文字列を表示した
り、かな漢字変換を行うため読み入力バッファ領域41
に記憶させておいたかな文字列から必要な部分を読み出
して表示したり、さらに、かな漢字変換をする場合の変
換候補を表示したり、かな漢字変換処理後の結果を表示
したりする多目的の表示部である。もちろん、本実施の
形態のような小さな液晶パネルに限らず、外部に接続し
て使用するCRTなど他の表示方法であってもよい。
【0044】印刷装置15の内側は、周知のテープ印字
機構が備えられる。その概略は、テープ収納カセットが
装着され、このテープ収納カセットには、透明なフィル
ムからなる幅約24mmの印字用テープとインクリボン
と印字用テープと同一幅の両面テープが夫々リールに巻
装されて収納されており、両面テープは剥離紙を外側に
伴っている。印字テープが送りローラにより送られると
サーマルヘッドによりインクリボンのインクが加熱溶融
されて選択的にテープに付着し、印字用テープに印字さ
れる。印字された印字用テープは印字面を両面テープの
接着面に接合ローラにより圧接されテープ送り機構によ
り装置の外に送り出され、切断機構により切断される。
この切断されたテープは、剥離紙を剥がして目的の場所
に貼着することができる。
【0045】次に、本実施の形態のかな漢字変換装置1
の内部構成について図1を参照しながらその概略を説明
する。本実施の形態のかな漢字変換装置1は、制御部1
0を備え、制御部10には、入出力ポート12を介し
て、入力装置13、表示部14、印刷装置15が電気的
に接続されている。
【0046】制御部10は、CPU(中央情報処理装
置)20、ROM30、RAM40、入出力ポート12
がバスライン11を介して電気的に接続されたコンピュ
ータを構成している。このバスライン12は、データバ
ス、アドレスバス、制御バスを有して接続された各部分
の情報のやり取りを行うものである。
【0047】CPU20は、ROM30に格納されたプ
ログラム部31等を実行することにより、ROM30の
辞書部35やRAM40とともにかな漢字変換処理を行
ったり、入力装置13、表示部14、印刷装置15を制
御して本実施の形態のかな漢字変換装置1にその機能を
させるものである。
【0048】ROM30は、プログラム部31と辞書部
35からなり、プログラム部31は、制御プログラム3
2、かな漢字変換プログラム33、確定処理プログラム
34を含む読み出し専用の記録媒体である。
【0049】制御プログラム32は、CPU20に、装
置全般の入出力や各プログラムの立上げ等のオペレーシ
ョンを行う処理などを実行させるプログラムである。
【0050】また、制御プログラム32は、特別学習領
域46、熟語学習領域44、熟語辞書36、単漢字学習
領域45、単漢字辞書37をこの順に検索して、検索さ
れた変換候補を順次表示部14に表示する制御を、CP
U20に実行させるプログラムでもある。
【0051】かな漢字変換プログラム33は、入力装置
13から入力されたかな文字列に対応するような変換候
補を、辞書部35の熟語辞書36と単漢字辞書37から
読み出して、使用者が所望の漢字等を選択し、確定キー
133を操作することにより、入力されたかな文字列を
選択された変換候補に変換して漢字かな混じり文を生成
する手順をCPU20に実行させるプログラムである。
【0052】確定処理プログラム34は、選択され確定
キー133を押された変換候補について、既に特別学習
語領域46に同じ読みの変換候補があるかどうかを探
し、同じ読みの変換候補が存在しない場合は、当該変換
候補を特別学習語領域46に移動させて処理を終了させ
る。同じ読みの変換候補が存在する場合には、それが確
定された変換候補と同一の変換候補であれば、ワークエ
リア43の未使用カウンタをクリアし、同一の変換候補
でなければ、特別学習領域46に記憶されている変換候
補の前述の未使用カウンタをプラス1させる。そして、
未使用カウンタが所定の制限値を超えた場合、この変換
候補を熟語学習領域44又は単漢字学習領域45に移す
手順をCPU20に実行させるプログラムである。
【0053】辞書部35は、熟語辞書36と単漢字辞書
37からなる。単漢字辞書37は、漢字一字からなる単
漢字を、JIS第1水準及びJIS第2水準に準拠した
漢字を漢字コード順に配列して漢字とこれに対応する読
みを対にして記憶したものである。また、熟語辞書36
は、単漢字以外の変換候補となるもの、例えば、複数の
漢字からなる熟語、送り仮名を伴った訓読みの漢字、対
応する読みを与えられた記号などが記録されている。即
ち、名称は便宜上「熟語辞書」と称しているが、記録さ
れた内容は熟語に限られるものではない。なお、以下
「熟語」といえば、特別に断りがない限り単漢字以外の
各種文字も含むこととする。これらの変換候補は読み毎
に配列され、読みとそれに対応する表記が対になって記
録されている。
【0054】また、この熟語辞書36に使用頻度が高い
と思われる基本的な単漢字を任意の数含めることによ
り、通常表示される辞書を、この熟語辞書36のみとし
て、単漢字辞書は、必要な場合のみ例えば単漢字キーの
ような専用のキーを設けて、このキーを押したときのみ
表示させるような構成にすることもできる。このように
構成することで、不要な場合は単漢字候補を表示しない
で、表示する変換候補を先ず使用頻度の高いものとする
ことができる。
【0055】RAM40は、読み入力バッファ領域4
1、候補バッファ領域42、ワークエリア43、熟語学
習領域44、単漢字学習領域45、特別学習領域46を
含む、読み書き自由な記憶媒体である。
【0056】読み入力バッファ領域41は、使用者によ
り入力装置13のキーボードから入力されたかな文字列
をテキストデータで記憶するバッファ領域である。尚、
入力されるデータは、ひらがな文字列に限定されず、例
えば入力装置13のキーボードから入力されたカタカナ
やローマ字入力であってもよい。
【0057】候補バッファ領域42は、RAM40の特
別学習領域46、熟語学習領域44、単漢字学習領域4
5及びROM30の熟語辞書36、単漢字辞書37か
ら、入力されたかな文字列と同じ読みを持つ変換候補を
読み出して、夫々特別学習語バッファ421、熟語学習
語バッファ422、熟語バッファ423、単漢字学習語
バッファ424、単漢字バッファ425に、この読み出
したデータを夫々記憶する記憶手段である。なお、候補
バッファ領域42の読み出し当たってはこの順序で読み
出される。このため、候補バッファ領域42は、複数の
バッファの集合体であるといえる。
【0058】ワークエリア43は、処理中の変換候補の
移動先などを示すポインタ変数を格納するポインタバッ
ファ431、使用カウンタや未使用カウンタなどのカウ
ント数を記憶するカウンタ変数を格納するカウンタバッ
ファ432、表示の許可禁止などを示すフラグ変数など
を格納するフラグバッファ433を含む、各種の数値、
パラメータを記憶する複数の記憶領域からなる記憶エリ
アである。
【0059】熟語学習領域44は、特別学習領域46に
記憶されていた熟語が、未使用カウンタが制限値を超え
た場合に移動される領域である。この領域に記憶される
と、候補バッファ領域42の特別学習領域46に記憶さ
れた熟語よりは後に、熟語辞書36に格納された変換候
補よりは先に検索されて、表示される。尚、熟語学習領
域の学習熟語は、最後に移動されたものから高い優先順
位が付けられて格納される。即ち、スタック構造のデー
タ構造を取り、最後に移動されたものが、最初に変換候
補として取り出されることになる。
【0060】単漢字学習領域45は、特別学習領域46
に記憶されていた単漢字が、未使用カウンタが制限値を
超えた場合に移動される領域である。この単漢字学習領
域もスタック構造のデータ構造を採るため、最後に移動
された単漢字が最優先に取り出される。この領域に記憶
されると、候補バッファ領域42の熟語辞書36に記憶
された熟語よりは後に、単漢字辞書37に格納された変
換候補よりは先に検索されて表示される。
【0061】特別学習領域46は、前記確定処理プログ
ラム33により確定された変換候補をスタック構造のデ
ータ構造で記憶し、制御プログラム32により、熟語学
習領域44に格納された変換候補より先に、即ち、熟語
学習領域44、熟語辞書36、単漢字学習領域45、単
漢字辞書37よりも最も早く優先的に検索されて表示部
14に表示される。ここで、図5に、特別学習領域46
に格納された特別学習語の例を示す。図5に示すよう
に、同じ読みで整理されて格納された変換候補は、単漢
字か熟語かの識別記号と、未使用カウンタの値が記憶さ
れている。同じ読みである場合には、未使用カウンタの
値が小さいほど、最近に使用されたことを表わしている
ため、未使用カウンタの値が小さいものから順位付けら
れて配列され、変換候補として表示されるのも、この順
位で優先的に表示される。この図5の例では、「安芸」
「昭」「秋」の順に使用されたものを示し、変換候補と
して「秋」「昭」「安芸」の順に表示される。
【0062】次に、図2に示す本実施の形態のかな漢字
変換装置1のかな漢字変換の処理の手順を表わしたフロ
ーチャートにより、図12を適宜参照して本実施の形態
のかな漢字変換装置1のかな漢字変換の処理の手順を説
明する。電源を投入しすると処理が開始され(開始)、
入力装置13からのキー入力待ちの状態となる(ステッ
プ10、以下ステップをSと略記する)。ここで任意の
キーを押し、キー入力が読みの入力である場合は(S1
2:YES)、読み文字列がRAM40の読み入力バッ
ファ領域41に記憶され(S14)、さらに次のキー入
力を待つ(S10)。キー入力が変換キー131だった
場合は(S16:YES)、かな漢字変換処理(S2
0)に移行する。なお、キー入力が、読みでも、変換キ
ー131でもなかった場合は(S12:NO、S16:
NO)、入力されたキーに応じた処理、例えば、印刷キ
ーを押した場合は印刷処理がなされるが(S18)、こ
こでは詳細な説明はしない。かな漢字変換候補検索(S
20)では、入力されたかな文字列に応じて、変換候補
が各バッファから検索される。
【0063】図3は、図2のS20におけるかな漢字変
換候補検索のフローチャートを示す。図3に従って、図
12を参照しつつ、かな漢字変換候補検索(S20)の
手順を詳述する。かな漢字変換候補検索が開始されると
(開始)、予め決められたポインタにより順序が決めら
れておりそのポインタに従った順序で検索が行われる。
その順序は、特別学習語、熟語学習語、熟語候補、単漢
字学習語、単漢字候補の順であり、この順に使用頻度が
高いと思われるからである。ただし、熟語学習語と熟語
候補、及び単漢字学習語と単漢字候補については、内容
が密接なため、これらは連続して表示した方がメモリの
効率等で有利なため連続表示することとしている。
【0064】従って検索は、先ず特別学習領域46の検
索から行われる(S202)。ここでは、入力された読
みと同じ読みの文字列を、特別学習領域46に記憶され
た変換候補である特別学習語を参照して検索し、あった
ら候補バッファ領域42の特別学習語バッファ421に
格納する。
【0065】次に、入力された読みと同じ読みの文字列
を、熟語学習領域44に記憶された変換候補である熟語
学習語を参照して検索し、あったら候補バッファ領域4
2の熟語学習語バッファ422に格納する(S20
4)。
【0066】さらに、入力された読みと同じ読みの文字
列が、熟語辞書36に記憶された変換候補である熟語を
参照して検索し、あったら候補バッファ領域42の熟語
バッファに格納する(S206)。
【0067】同様に、入力された読みと同じ読みの文字
列が、単漢字学習領域45に記憶された変換候補である
学習単漢字を参照して検索し、あったら候補バッファ領
域42の単漢字学習語バッファ424に格納する(S2
08)。
【0068】最後に、入力された読みと同じ読みの文字
列が、単漢字辞書37に記憶された変換候補である単漢
字を参照して検索し、あったら候補バッファ領域42の
単漢字バッファ425に格納する(S210)。
【0069】かな漢字変換候補検索(S20)が終了す
ると、先ず、特別学習語が候補バッファ領域42の特別
学習語のバッファにあれば、優先順位の高い最後に確定
処理された特別学習語が変換候補として出力される(S
22)。この場合、特別学習語がなければ、熟語学習語
のうち優先順位の高いものが、熟語学習語もなければ熟
語候補から、熟語候補もなければ単漢字学習語から、単
漢字学習語もなければ単漢字候補から最初の変換候補と
して出力される。
【0070】そして、使用者からのキー入力待ちの状態
となり(S24)、次候補キーを入力した場合(S2
6:YES)、次候補が出力されて表示され(S2
8)、さらにキー入力待ちの状態に戻る(S24)。な
お最初に特別学習語が表示された場合、次候補として、
候補バッファ領域42に格納された特別学習語に先に表
示された特別学習語とは別の特別学習語があればこれが
表示されるが、特別学習語がなければ、熟語学習語の中
から優先順位の高いものが表示される。以下候補バッフ
ァ領域42に格納された変換候補のうち、優先順位の高
いものから出力される。このようにして検索の結果候補
バッファ領域42に格納された変換候補が、次候補キー
132を押す毎に特別学習語、熟語学習語、熟語、単漢
字学習語、単漢字の順に変換候補が表示部14に出力さ
れて逐次表示されキー入力待ちの状態に戻る(S2
4)。
【0071】一方、表示された変換候補にかな文字列を
変換したい場合は、確定キー133を押す(S30:Y
ES)。こうすれば、確定処理されて(S34)、かな
漢字変換処理が終了する(終了)。
【0072】なお、次候補キー132も押さず(S2
6:NO)、確定キー133も押さない場合で別のキー
を押した場合は(S30:NO)、入力された削除キー
135や印刷キー136など押下されたキーにより、所
定の処理がされ(S32)、再びキー入力操作待ちの状
態に戻る(S24)。
【0073】ここで図4は、図2のS34において実行
される確定処理の手順を示すフローチャートである。以
下、この図4に示す確定処理の手順を示すフローチャー
トを参照して詳述する。
【0074】先ず、図2のS30において確定キー13
3が押下されると、確定処理S34が開始される(開
始)。開始されると、確定された変換候補と同じ読みの
特別学習語が候補バッファ領域42の特別学習語バッフ
ァ421にあるかどうか判断され(S342)、もしな
ければ(S342:NO)、その確定された変換候補が
熟語候補或いは熟語学習語であれば(S344:YE
S)、新たに特別学習領域46に特別学習語として書き
込み(S346)、処理を終了する(終了)。また、そ
の確定された変換候補が熟語候補或いは熟語学習語では
なく(S344:NO)、変換候補が単漢字候補或いは
単漢字学習語であれば(S348:YES)、新たに特
別学習領域46に特別学習語として書き込んで(S35
0)、処理を終了する(終了)。
【0075】一方、確定された変換候補と同じ読みの特
別学習語が候補バッファ領域42の特別学習語バッファ
421にある場合に(S342:YES)、確定された
変換候補と、候補バッファ領域42に格納された特別学
習語が読みだけでなく表記も同一のものであれば、格納
されていた特別学習語が使われたとして判断されて(S
352:YES)、ワークエリア43のカウンタバッフ
ァ432の未使用カウンタがリセットされて0(ゼロ)
とされ、確定された特別学習語は特別学習領域46での
同じ読みの中で最も優先的に表示される先頭に移動され
て(S354)、処理が終了される(リターン)。
【0076】確定された変換候補と同じ読みの特別学習
語が候補バッファ領域42の特別学習語バッファ421
にある場合に(S342:YES)、確定された変換候
補と、候補バッファ領域42に格納された特別学習語が
読みは同一であるが、表記は異なるものであれば、格納
されていた特別学習語は使われなかったと判断されて
(S352:NO)、ワークエリア43のカウンタバッ
ファ432の未使用カウンタが1加算されて増加する
(S356)。この結果、未使用カウンタの数値がカウ
ンタ制限値、例えば5を超えてなければ(S358:N
O)、処理が次の学習語位置へ移動し(S366、
)、再び特別学習語があるか否かの判断(、S34
2)がされる。また、未使用カウンタの数値がカウンタ
制限値超えて(S358:YES)、その確定された変
換候補が熟語学習語であれば(S360:YES)、学
習語を熟語学習領域へ移し(S362)、熟語学習語で
なかったら、即ち単漢字であったら(S360:N
O)、学習語を単漢字学習領域に移し(S364)、次
の特別学習語位置へ移して(S366、)再度特別学
習語か否かの判断をする(、S342)。
【0077】次に確定処理の変形例を説明する。ここ
で、図6及び図7は、確定処理の変形例の手順を示すフ
ローチャートである。図12を参照しつつ、このフロー
チャートを参照しながら以下に確定処理を説明する。ま
ず、確定キー133が押下されると、処理が開始され
(開始)、確定された変換候補と同じと読みの特別学習
語が候補バッファ領域の特別学習語バッファ421にあ
るかどうか判断され(S401)、存在する場合には
(S401:YES)、読みだけでなく表記も同一の変
換候補が使われたかどうか判断され(S403)、同一
表記の変換候補が使われていれば(S403:YE
S)、ワークエリアの43のカウンタバッファ432の
未使用カウンタがリセットされて0(ゼロ)とされ、確
定された特別学習語は特別学習領域46での同じ読みの
中で最も優先的に表示される先頭に移動されて(S40
7)、処理が終了される(、終了)。
【0078】確定された変換候補と同じ読みの特別学習
語が候補バッファ領域42の特別学習語バッファ421
にある場合に(S401:YES)、確定された変換候
補と、候補バッファ領域42に格納された特別学習語が
読みは同一であるが、表記は異なるものであると判断さ
れれば、格納されていた特別学習語は使われなかったと
して(S403:NO)、ワークエリア43のカウンタ
バッファ432の未使用カウンタが1加算されて増加す
る(S405)。この結果、未使用カウンタの数値がカ
ウンタ制限値を超えてなければ(S409:NO)、処
理が次の学習語位置へ移動し(S417)、再び特別学
習語があるか否かの判断(S401)がされる。
【0079】また、未使用カウンタの数値がカウンタ制
限値、例えば5を超えて(S409:YES)、その確
定された変換候補が熟語学習語であれば(S411:Y
ES)、この学習語を熟語学習領域へ移し(S41
3)、熟語学習語でなかったら、即ち単漢字であったら
(S411:NO)、学習語を単漢字学習領域に移し
(S415)、次の特別学習語位置へ移して(S41
7)再度次の特別学習語が確定された変換候補と同じか
否かの判断をする(S401)。このように候補バッフ
ァ領域42の特別学習語バッファ421に格納されてい
るすべて特別学習語が、確定された変換候補と同一の文
字列かが判断させるまでこの手順が繰り返される。
【0080】すべての特別学習語が処理されて未処理の
特別学習語がなくなった場合、及び確定された変換候補
と同じ読みの特別学習語が候補バッファ領域42の特別
学習語バッファ421になかった場合は(S401:N
O)、その確定された変換候補が熟語学習語候補バッフ
ァ領域42の熟語学習語バッファ422にあるかどうか
探し(S419)、存在した場合には(419:YE
S)、確定された変換候補とその熟語学習語が同じかど
うか、即ち当該熟語学習語が使われたか判断され(S4
21)、同じ文字列であれば使われたとして(S42
1:YES)、ワークエリア43のカウンタバッファ4
32にある「使用カウンタ」を1増加させる。この使用
カウンタは、S405の未使用カウンタとは異なり、熟
語学習語を使用するたびにカウンタがプラス1されるも
のである。ここでカウンタが所定の制限値を超えたら
(S427:YES)、熟語学習領域44に格納されて
いた当該熟語学習語を、特別学習領域46の最上位に移
す(S429)。従って、この移された変換候補は、次
のかな漢字変換処理には、最先に表示される変換候補に
なる。一方、使用カウンタが1プラスされても、カウン
タ制限値を超えていない場合は(S427:NO)、処
理は終了される(、終了)。
【0081】次に、確定された変換候補とその熟語学習
語が同じかどうか、即ち当該熟語学習語が使われたか判
断され(S421)、同じ文字列ではない場合は使われ
なかったとして(S421:NO)、次の熟語学習語へ
処理位置を移動して(S245)、次の熟語学習語が使
われたかどうか判断される(、S419)。このよう
にして、すべての熟語学習語が処理されるまでこの手順
が繰り返される。
【0082】すべての熟語学習語の使用が判断されて未
処理の熟語学習語がなくなった場合、及び熟語学習語が
存在しなかった場合は(S419:NO)、その確定さ
れた変換候補が単漢字学習語候補バッファ領域42の単
漢字学習語バッファ424にあるかどうか探し(S43
1)、存在した場合には(S431:YES)、確定さ
れた変換候補とその単漢字学習語が同じかどうか、即ち
当該単漢字学習語が使われたか判断され(S433)、
同じ文字列であれば使われたとして(S433:YE
S)、ワークエリア43のカウンタバッファ432にあ
る「使用カウンタ」を1増加させる(S435)。この
使用カウンタは、S405の未使用カウンタとは異な
り、熟語学習語を使用するたびにカウンタがプラス1さ
れるものである。ここでカウンタが所定の制限値を超え
たら(S439:YES)、単漢字学習領域45に格納
されていた当該単漢字学習語を、特別学習領域46の最
上位に移して(S441)処理を終了する(終了)。従
って、この移された変換候補は、次のかな漢字変換処理
には、最先に表示される変換候補になる。
【0083】一方、使用カウンタが1プラスされても、
カウンタ制限値を超えていない場合は(S439:N
O)、処理は終了される(終了)。確定された変換候補
とその単漢字学習語が同じかどうか、即ち当該熟語学習
語が使われたか判断されて(S421)、同じ文字列で
はなく、即ち使われなかった場合には(S433:N
O)、次の単漢字学習語へ処理位置を移動して(S43
7)、次の単漢字学習語が使われたかどうか判断される
(、S431)。このようにして、すべての単漢字学
習語が処理されるまでこの手順が繰り返される。
【0084】そして、確定された変換候補が、特別学習
語でもなく(S401:NO)、熟語学習語でもなく
(S419:NO)、単漢字学習語でもない場合(S4
31:NO)、もし確定された変換候補が熟語候補であ
る場合は(S443:YES)、熟語学習語領域44に
書き込んで格納して(S445)処理を終了する(終
了)。また熟語でない場合(S433:NO)、確定さ
れた変換候補が単漢字候補である場合は(S447:Y
ES)、単漢字学習領域45に書き込んで格納して(S
449)、処理を終了する(終了)。
【0085】ここで、具体例を用いて、図2、図3、図
6、図7のフローチャートに沿って、図12を参照して
本実施の形態のかな漢字変換装置1の使用例を説明す
る。なお、確定処理は変形例に示した処理を行うものと
する。
【0086】特別学習領域46が図5の状態から、「あ
き」というかな文字列を入力すると(S10、S12:
YES)、「あき」の読み文字列が読み入力バッファ4
1に記憶され(S14)、次に変換キー131を押せば
(SS10、S12:NO、S16:YES)、かな漢
字変換候補の検索がなされる(S20)。そうすると、
先ず、特別学習領域46が検索され(S202)、ここ
では、図5に示す特別学習領域46が検索されて、続い
て熟語学習領域44、熟語辞書36、単漢字学習領域4
5、単漢字辞書37の順に検索され、その結果が候補学
習語バッファ42の各バッファ(421,422,4
3,424,425)に読み出され、まず「秋」が変換
候補として表示される(S22)。続いて次候補キーを
押せば(S26:YES)、「昭」「安芸」の順に候補
が表示される(S28)。なお、さらに次候補キーを押
下し続けたとすれば、さらに「亜紀」が、これに続き熟
語学習語、熟語候補、単漢字学習語、単漢字候補の順に
表示されて行く。
【0087】ここで、「安芸」の表示がされたときに、
確定キー133を押したとする(SS24、S26:N
O、S30:YES)。そうすると「安芸」の確定処理
が行われる(S34)。
【0088】確定処理が始まると(図4:開始)、確定
キー133が押された変換候補「安芸」と同じ文字列が
特別学習語バッファ421に格納されているか文字コー
ドのマッチングで同一どうかが調べられ(S342:Y
ES)、この場合は、図5に示すように「安芸」が存在
するので、特別学習語が使われたと判断され(S35
2:YES)、「安芸」についての未使用カウンタがゼ
ロにクリアされ、表示順位が先頭に移動する(S35
4)。
【0089】ここで図8に、変換候補「安芸」が確定処
理された後の特別学習領域46の内容を示す模式図を示
す。図8に示すように、「安芸」が最上位に移動され、
未使用カウンタは0になっている。ここで、読み入力
「あき」の特別学習語が、「安芸」の他にもあるので
(S342:YES)、「秋」「昭」「亜紀」について
も、それぞれ使用されたかが判断されるが(S35
2)、これらは使用されなかったので(S352:N
O)、それぞれ未使用カウンタが1増加される(S35
6)。従って、「秋」は未使用カウンタが1に、「昭」
は2に、「亜紀」は6になる。
【0090】なお、本実施の形態では、未使用カウンタ
のカウンタ制限値は任意に設定できるが、ここでは未使
用カウンタのカウンタ制限値を5としているとすると、
「秋」「昭」はカウンタ制限値を超えてないが(S35
8:NO)、「亜紀」は未使用カウンタが6となりカウ
ンタ制限値を超えていることになる(S358:YE
S)。従って、「秋」「昭」は、このまま特別学習領域
46に維持されるが(図4:終了)、「亜紀」は、カウ
ンタ制限値を超えたことになり(S358:YES)、
また、「亜紀」は、熟語であるので(S360:YE
S)、熟語学習語領域44に移動させられる。その結果
「亜紀」は、図9に示すように、熟語学習領域44に格
納され、使用カウンタは0とされる。
【0091】次に、再びかな文字列「あき」を入力し、
変換キー131を押すと(S10、S12:YES、S
14、S10、S12:NO、S16:YES)、かな
漢字変換候補が検索されるが(S20)、前述のように
特別学習領域46には、図8に示すように「安芸」
「秋」「昭」の順に特別学習語が格納されているので、
これが特別学習語バッファ421に読み込まれて、候補
表示がされる(S22)。
【0092】ここで、候補を次候補132キーを押して
(S26)、特別学習語、熟語学習語、熟語候補、単漢
字学習語を順次表示させる(S28)。そうすると、図
10に示す単漢字学習領域45から単漢字学習語バッフ
ァ424に読み込まれた単漢字学習語である「章」が表
示されるので、確定キー133を押せば(S30:YE
S)、確定処理がされる(S34)。この場合、「章」
は単漢字であるので、図8に示す特別学習領域46に格
納された特別学習語「安芸」「秋」「昭」は使用されな
かったので、未使用カウンタはそれぞれ1ずつ増加さ
れ、1、2、3となる(S401:YES、S403:
NO、S405、S409:NO)。同様に、熟語学習
語の未使用カウンタも同様に処理されるがここでは説明
を省略する(S419:YES、S421:NO、S4
25、S419:NO)。
【0093】ここで、単漢字「章」は、図10に示すよ
うに、単漢字学習語であり、使用カウンタは5である。
従って、単漢字学習語が存在し(S431:YES)、
「章」は使用されたので(S433:YES)、使用カ
ウンタが1増加され、単漢字学習領域の先頭に移動され
るが(S435)、ここでカウンタ制限値が5であると
すると、使用カウンタが5から6になり、カウンタ制限
値を超えたことになる(S439:YES)。そうする
と単漢字学習語である「章」は、特別学習領域46に移
される(S441)。この時の特別学習領域46は、図
10に示すような状態となっている。即ち、先頭の変換
候補に「章」が未使用カウンタ0として格納され、以下
「安芸」「秋」「昭」が未使用カウンタ1、2、3とし
て格納される。
【0094】尚、本実施の形態では、制御プログラム3
1が、CPU20に本発明の変換候補表示制御の手順を
実行させ、このCPU20が変換候補表示制御手段を構
成し、特別候補表示制御の手順を実行させ、このCPU
20が特別候補表示制御手段を構成し、学習単漢字候補
表示制御の手順を実行させ、このCPU20が学習単漢
字候補表示制御手段を構成し、学習熟語候補表示制御の
手順を実行させ、このCPU20が学習熟語候補表示制
御手段を構成する。かな漢字変換プログラム32は、C
PU20に本発明のかな漢字変換処理を手順を実行さ
せ、このCPU20がかな漢字変換処理手段を構成す
る。確定処理プログラム33は、CPU20に本発明の
確定処理の手順を実行させ、このCPU20が確定処理
手段を構成し、CPU20に本発明の削除の手順を実行
させ、このCPU20が削除手段を構成する。
【0095】本実施の形態では、プログラム部31及び
辞書部35は、かな漢字変換装置1に設けられたROM
30に格納され、CPU20により各処理が実行された
が、これらは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録されていれば、同様にCPU20により実行可能で
あるため、例えば入出力ポート12に接続された外部記
憶装置(図示せず)であるハードディスクやCD−RO
M、或いは有線または無線による回線からRAM40に
読み込まれ本発明に係る処理を実行することもできる。
この場合、前述の外部記憶装置、RAM40が本発明の
かな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を構成する。
【0096】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、以下のように変更して実施するすることも可
能である。
【0097】本実施の形態では、テープ印字機構を備え
たテープ印字装置を用いて本発明を説明したが、本発明
は、据え置きや携帯式の電話機、携帯文字転送装置、ゲ
ーム機、時計等小さな液晶パネルを備えたかな漢字装置
に特に好適である。もちろんその他多くの使用法が容易
に考えられる。
【0098】特別学習語として表示された変換候補につ
いては、熟語学習語や、単漢字学習語、或いは熟語候
補、単漢字候補の表示においては、同一語を再び表示す
ることも可能であるが、表示しない様に構成してもよ
い。同じ変換候補を複数回表示することを回避すること
で、変換効率を高めるためである。
【0099】また、熟語及び単漢字の学習機能について
は、説明に及んでないが、これらは適宜周知の方法で学
習されるものである。例えば、熟語辞書36の変換候補
で所定回数確定処理されれば熟語学習領域44に移し、
また、熟語学習領域44の変換候補が所定回数確定され
なければ熟語学習領域から削除するような態様も採るこ
とができる。
【0100】また、特別学習領域46に格納された変換
候補を削除するための未使用カウンタの制限値、及び単
漢字学習領域又は熟語学習領域から特別学習領域に変換
候補を移動するための使用カウンタの制限値を夫々5を
超える数の場合で説明したが、5に限らず適宜設定可能
であり、また0、1とすることも可能である。
【0101】なお、本発明は上述した実施形態に何ら限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できる
ものである。
【発明の効果】
【0102】請求項1に係る発明のかな漢字変換装置で
は、複数の辞書で処理を分けて処理効率を高めつつ、い
ずれの辞書に含まれる変換候補かを問わず使用頻度が高
い変換候補を使用頻度の低い変換候補に対して優先的に
表示することにより、コンパクトなシステムのかな漢字
変換装置でありながら変換効率の高いかな漢字変換処理
を行うことができるという効果がある。
【0103】請求項2に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項1記載のかな漢字変換装置の効果に加え、数
は多いが、扱いが容易な単漢字と、数は少ないが扱いが
複雑な熟語等を、別の辞書に分けて処理することで、効
率的なかな漢字変換処理を行うことができるという効果
がある。
【0104】請求項3に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項2に記載のかな漢字変換装置の効果に加え、
使用頻度の低い単漢字の辞書は通常表示せず、使用頻度
の高い一部の単漢字を熟語等と一緒に表示することで、
使用頻度の高い変換候補のみを通常表示することで、か
な漢字変換処理の効率を高めることができるという効果
がある。
【0105】請求項4に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のかな漢字
変換装置の効果に加え、特に使用頻度が高い変換候補を
優先的に複数表示できるようにすることで、変換効率の
高いかな漢字変換を行うことができるという効果があ
る。
【0106】請求項5に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のかな漢字
変換装置の効果に加え、使用頻度が低くなった変換候補
については、優先的に表示させるのを中止することによ
り、常に使用頻度が高い変換候補のみを優先的に表示し
て、変換効率の高いかな漢字変換処理を行うことができ
るという効果がある。
【0107】請求項6に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項5に記載のかな漢字変換装置の効果に加え、
最優先されて表示される特別学習領域に格納された特別
学習語の他に、特別学習語よりは使用頻度が低くくなっ
た変換候補を、他の候補よりは優先的に表示することに
より、変換効率の高いかな漢字変換処理を行うことがで
きるという効果がある。
【0108】請求項7に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項6に記載のかな漢字変換装置の効果に加え、
一度表示された変換候補を繰り返し表示しないことで、
変換効率の高いかな漢字変換を行うことができるという
効果がある。
【0109】請求項8に係る発明のかな漢字変換装置で
は、請求項6又は請求項7に記載のかな漢字変換装置の
効果に加え、一度表示された変換候補を繰り返し表示し
ないことで、変換効率の高いかな漢字変換を行うことが
できるという効果がある。
【0110】請求項9に係る発明のかな漢字変換処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体では、コンピュータに、複数の辞書により変換候補の
処理を分けることにより変換候補の処理効率を高めつ
つ、いずれの辞書に含まれる変換候補かを問わず使用頻
度が高い変換候補を使用頻度の低い変換候補に対して優
先的に表示することにより、コンパクトなシステムのか
な漢字変換装置でありながら変換効率の高いかな漢字変
換処理を実行させることができるという効果がある。
【0111】請求項10に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項9記載の記録媒体の効果に加え、コン
ピュータに、数は多いが、扱いが容易な単漢字と、数は
少ないが扱いが複雑な熟語等を、別の辞書に分けて処理
させることで、効率的なかな漢字変換処理を実行させる
ことができるという効果がある。
【0112】請求項11に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項10に記載の記録媒体の効果に加え、
コンピュータに、使用頻度の低い単漢字の辞書は通常表
示せず、使用頻度の高い一部の単漢字を熟語等と一緒に
表示することで、使用頻度の高い変換候補のみを通常表
示することで、かな漢字変換処理の効率を高める処理を
実行させることができるという効果がある。
【0113】請求項12に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の
記録媒体の効果に加え、コンピュータに、特に使用頻度
が高い変換候補を優先的に複数表示できるようにするこ
とで、変換効率の高いかな漢字変換を行う処理を実行さ
せることができるという効果がある。
【0114】請求項13に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の
記録媒体の効果に加え、コンピュータに、使用頻度が低
くなった変換候補については、優先的に表示させるのを
中止することにより、常に使用頻度が高い変換候補のみ
を優先的に表示して、変換効率の高いかな漢字変換処理
を実行させることができるという効果がある。
【0115】請求項14に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項13に記載の記録媒体の効果に加え、
コンピュータに、最優先されて表示される特別学習領域
に格納された特別学習語の他に、特別学習語よりは使用
頻度が低くくなった変換候補を、他の候補よりは優先的
に表示することにより、変換効率の高いかな漢字変換処
理を実行させることができるという効果がある。
【0116】請求項15に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項14に記載の記録媒体の効果に加え、
コンピュータに、一度表示された変換候補を繰り返し表
示しないことで、変換効率の高いかな漢字変換を実行さ
せることができるという効果がある。
【0117】請求項16に係る発明のかな漢字変換処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体では、請求項14又は請求項15に記載のかな記録
媒体の効果に加え、コンピュータに、一度表示された変
換候補を繰り返し表示しないことで、変換効率の高いか
な漢字変換を行う処理を実行させることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のかな漢字変換装置の内部構成に
ついての概略を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のかな漢字変換装置のかな漢字変
換の処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のS20におけるかな漢字変換候補検索の
処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図2のS34においてされる確定処理の手順を
示すフローチャートである。
【図5】特別学習語が格納された特別学習領域46の内
容の一部を表わす模式図で表わした一例である。
【図6】図7のフローチャートとともに、確定処理の変
形例の手順を示すフローチャートの一部である。
【図7】図6のフローチャートとともに、確定処理の変
形例の手順を示すフローチャートの一部である。
【図8】変換候補「安芸」が確定処理された後の特別学
習領域46の内容を示す模式図である。
【図9】図8と同時点での熟語学習領域44の内容を示
す模式図である。
【図10】「章」が5回確定された後の単漢字学習領域
45の内容を示す模式図である。
【図11】図10の状態から、さらに「章」が1回確定
処理された後の単漢字学習領域45の内容を示す模式図
である。
【図12】本実施の形態のテープ印字装置を備えたかな
漢字変換装置1の外観構成を示す図である。
【符号の説明】
1 かな漢字変換装置 10 制御部 11 バスライン 12 入出力ポート 13 入力装置 14 表示部 15 印刷装置 20 CPU(中央情報処理装置) 30 ROM 31 プログラム部 32 制御プログラム 33 かな漢字変換プログラム 34 確定処理プログラム 35 辞書部 36 熟語辞書 37 単漢字辞書 131 変換キー 132 次候補キー 133 確定キー 134 無変換キー 135 削除キー 136 印刷キー 137 電源キー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み文字列を入力する入力手段と、 入力された読み文字列等を表示する表示手段と、 複数の辞書を備えた辞書部と、 前記入力手段により入力された読み文字列に対応する漢
    字・熟語等を前記辞書部の夫々の辞書から読み出して変
    換候補として前記表示手段に表示させる変換候補表示制
    御手段と、前記変換候補表示制御手段により表示された
    変換候補から変換する文字列を選択し、かな漢字変換の
    確定処理を行う確定処理手段とを備えたかな漢字変換手
    段と、 前記辞書部の夫々の辞書に対応した学習語を記憶する夫
    々の学習領域と、 前記学習領域とは別に設けられた特別学習領域と、 前記確定処理が所定回数行われた変換候補を前記特別学
    習領域に記憶して、前記変換候補表示制御手段により前
    記表示手段に表示される変換候補に対し優先的に変換候
    補として表示させる特別候補表示制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするかな漢字変換装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の辞書は、単一の漢字である単
    漢字及びその読みを格納した単漢字辞書と、前記単漢字
    以外の熟語等及びその読みを格納した熟語辞書とを含む
    ことを特徴とする請求項1記載のかな漢字変換装置。
  3. 【請求項3】 前記熟語辞書は、前記単漢字以外の熟語
    等及びその読みに加え、前記単漢字の一部及びその読み
    を格納し、 前記単漢字辞書から、所定の操作がなされたとき、前記
    変換候補として前記変換候補表示制御手段が前記表示手
    段に表示させることを特徴とする請求項2に記載のかな
    漢字変換装置。
  4. 【請求項4】 前記特別学習領域は、複数の変換候補を
    記憶可能であり、 前記特別候補表示制御手段は、最後に確定処理された変
    換候補を前記表示手段に最先に表示させるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載のかな漢字変換装置。
  5. 【請求項5】 前記特別学習領域に記憶された変換候補
    と同一の読みで異なる表記の変換候補が所定回数確定処
    理された場合に、前記特別学習領域に記憶された確定処
    理されなかった前記変換候補を削除する削除手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載のかな漢字変換装置。
  6. 【請求項6】 前記削除手段により削除された単漢字を
    記憶する単漢字学習領域と、 前記単漢字学習領域に記憶された単漢字である変換候補
    を、前記変換候補表示制御手段により前記表示手段に表
    示される単漢字辞書に格納された変換候補より先の順位
    で表示させる学習単漢字候補表示制御手段と、 前記削除手段により削除された熟語等を記憶する熟語学
    習領域と、 前記熟語学習領域に記憶された熟語等である変換候補
    を、前記変換候補表示制御手段により前記表示手段に表
    示される熟語辞書に格納された変換候補より先の順位で
    表示させる学習熟語候補表示制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項5に記載のかな漢字変換装置。
  7. 【請求項7】 前記特別候補表示制御手段により前記表
    示手段に表示された変換候補は、さらに前記学習単漢字
    候補表示制御手段、前記学習熟語候補表示制御手段、及
    び前記変換候補表示制御手段によって前記表示手段に表
    示しないことを特徴とする請求項6に記載のかな漢字変
    換装置。
  8. 【請求項8】 前記学習単漢字候補表示制御手段及び前
    記学習熟語候補表示制御手段によって前記表示手段に表
    示された変換候補を、さらに前記変換候補表示制御手段
    では前記表示手段に表示しないことを特徴とする請求項
    6又は請求項7に記載のかな漢字変換装置。
  9. 【請求項9】 読み文字列を入力する入力手段と、 入力された読み文字列等を表示する表示手段とを備えた
    コンピュータに、 前記入力手段により入力された読み文字列に対応する漢
    字・熟語等を複数の辞書部の夫々の辞書から読み出して
    変換候補として前記表示手段に夫々表示させる変換候補
    表示制御の手順と、 前記変換候補表示制御の手順により表示された変換候補
    から変換する文字列を選択し、かな漢字変換の確定処理
    を行う確定処理の手順とを備えたかな漢字変換の手順
    と、 前記辞書部の夫々の辞書に対応した学習語を記憶する夫
    々の学習領域と、前記学習領域とは別に設けられた特別
    学習領域と、前記確定処理が所定回数行われた変換候補
    を前記特別学習領域に記憶して、前記変換候補表示制御
    の手順により前記表示手段に表示される変換候補に対し
    優先的に変換候補として表示させる特別候補表示制御の
    手順とにより読み文字列を漢字かな混じり文に変換する
    処理を実行させることを特徴とするかな漢字変換処理プ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体において、 前記複数の辞書は、単一の漢字である単漢字及びその読
    みを格納した単漢字辞書と、前記単漢字以外の熟語等及
    びその読みを格納した熟語辞書とを含むことを特徴とす
    る請求項9に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体において、 前記熟語辞書は、前記単漢字以外の熟語等及びその読み
    に加え、前記単漢字の一部及びその読みが格納され、 前記コンピュータに、前記単漢字辞書に格納された変換
    候補を、所定の操作がなされたとき、前記変換候補が前
    記変換候補表示制御の手順により前記表示手段に表示さ
    れる手順を実行させることを特徴とする請求項10に記
    載のかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体において、 前記特別学習領域は、複数の変換候補を記憶可能であ
    り、 前記特別候補表示制御の手順は、前記コンピュータに、
    最後に確定処理された変換候補を最先に前記表示手段に
    表示させる手順を実行させるように構成されたことを特
    徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のか
    な漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記記録媒体において、 前記コンピュータに、前記特別学習領域に記憶された変
    換候補と同一の読みで異なる表記の変換候補が所定回数
    確定処理された場合に、前記特別学習領域に記憶された
    確定処理されなかった前記変換候補を削除する削除の手
    順を実行させるプログラムを備えたことを特徴とする請
    求項9乃至請求項12のいずれかに記載のかな漢字変換
    処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は、 前記コンピュータに、前記削除の手順により削除された
    単漢字を記憶する単漢字学習領域と、 前記単漢字学習領域に記憶された単漢字である選択候補
    を、前記変換候補表示制御の手順により前記表示手段に
    表示される単漢字辞書に格納された変換候補より先の順
    位で表示させる学習単漢字候補表示制御の手順と、 前記削除の手順により削除された熟語等を記憶する熟語
    学習領域と、前記熟語学習領域に記憶された熟語等であ
    る選択候補を、前記変換候補表示制御の手順により前記
    表示手段に表示される熟語辞書に格納された変換候補よ
    り先の順位で表示させる学習熟語候補表示制御の手順と
    を実行させるプログラムを備えたことを特徴とする請求
    項13に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体は、 前記特別候補表示制御の手順により前記表示手段に表示
    された変換候補は、さらに前記学習単漢字候補表示制御
    の手順、前記学習熟語候補表示制御の手順、及び前記変
    換候補表示制御の手順によっては前記表示手段に表示し
    ないことを特徴とする請求項14に記載のかな漢字変換
    処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体は、 前記学習単漢字候補表示制御の手順及び前記学習熟語候
    補表示制御の手順により前記表示手段に表示された変換
    候補を、さらに前記変換候補表示制御の手順では前記表
    示手段に表示しないことを特徴とする請求項14又は請
    求項15に記載のかな漢字変換処理プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP10184713A 1998-06-30 1998-06-30 かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2000020515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184713A JP2000020515A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184713A JP2000020515A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000020515A true JP2000020515A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16158071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10184713A Pending JP2000020515A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000020515A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086971A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Brother Ind Ltd 文字入力装置
CN106313916A (zh) * 2015-06-30 2017-01-11 兄弟工业株式会社 打印装置以及打印图像显示处理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086971A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Brother Ind Ltd 文字入力装置
CN106313916A (zh) * 2015-06-30 2017-01-11 兄弟工业株式会社 打印装置以及打印图像显示处理方法
JP2017013298A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5091878A (en) Word processing apparatus
JP2000020515A (ja) かな漢字変換装置及びかな漢字変換処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPS59132029A (ja) 仮名漢字変換装置
JPH02739B2 (ja)
JPS61122774A (ja) 日本語入出力装置
JPS60129874A (ja) 日本語文字入力装置
JPS6260657A (ja) 文字処理装置
JP2580138B2 (ja) かな漢字変換属性変更処理装置
JPH0422653A (ja) 印字装置
JPS61122776A (ja) 入出力装置
JPS5991532A (ja) 文書作成装置
JPS62156762A (ja) 文字データ入力装置
JPH01144157A (ja) 文字処理装置
JPS61122775A (ja) 入出力装置
JPS61122773A (ja) 入出力装置
JPH038271B2 (ja)
JPH07175801A (ja) 文書処理装置
JPS5814689B2 (ja) 同音異義語順次表示を行なう漢字まじり文入力装置
JPS6238970A (ja) 文書作成装置
JPH0421159A (ja) 文書作成装置
JPS63289671A (ja) 文字処理装置
JPH0251768A (ja) 文書作成支援装置及びその方法
JPH0628337A (ja) かな漢字変換装置
JPS6091434A (ja) 文書作成装置
JPH11306169A (ja) 文字編集方法および文字編集装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体