JP2017013298A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高める印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置のCPUは、動作モードがリアルタイムプレビューモードとなっており、ラベルイメージIMが表示されているときに、キーボード等を介した文字入力操作を受け付け、その受け付けられた文字入力操作に基づく未確定文字列の各文字を、表示領域のうちの所定の部分において左右方向に沿って所定のサイズで表示させ、未確定文字列に対するキーボード等を介した確定操作を受け付け、その受け付けられた確定操作に対応する1つの文字列を確定文字列として含むラベルイメージIMを表示領域に表示させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、被印字テープに印字を行う印刷装置に関する。
従来、被印字テープに印字を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置(テープ印刷装置)においては、動作モードとして、リアルタイムプレビューモード(印刷イメージ表示モード)が備えられている。このリアルタイムプレビューモードでは、表示手段(液晶ディスプレイ)に、生成される印字テープ(印刷テープ)の外観イメージ(印刷イメージ)が表示される。そして、この外観イメージの表示状態のまま、操作者は、操作手段(キーボード)を介して、印字テープに印字する文字列についての編集操作を行うことができる。
特許第3111442号公報
ところで、リアルタイムプレビューモードを備えた印刷装置には、リアルタイムプレビューモードでの文字入力時に、操作者の操作手段を介した文字入力操作に基づく未確定文字列を、生成される印字テープの外観イメージ内に表示するものがある。このような印刷装置においては、未確定文字列の表示位置及び表示文字サイズが定まらないため、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性があまり良くなかった。
本発明の目的は、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高めることができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字テープを搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字テープに印字を行って印字テープを生成する印字手段と、所望の操作入力が可能な操作手段と、第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向を備えた表示領域に所定の表示を行う表示手段と、を有し、生成される前記印字テープの外観イメージを前記第1方向に沿って前記表示領域に表示しつつ、当該印字テープに印字する文字列についての前記操作手段を介した編集操作を受け付ける、リアルタイムプレビューモードを備えた印刷装置であって、動作モードが前記リアルタイムプレビューモードとなっており、前記外観イメージが表示されているときに、前記操作手段を介した文字入力操作を受け付ける第1操作受付手段と、前記表示手段を制御し、前記第1操作受付手段により受け付けられた前記文字入力操作に基づく未確定文字列の各文字を、前記表示領域のうちの所定の部分において前記第1方向に沿って所定のサイズで表示する第1表示制御手段と、前記未確定文字列に対する前記操作手段を介した確定操作を受け付ける第2操作受付手段と、前記表示手段を制御し、前記第2操作受付手段により受け付けられた前記確定操作に対応する1つの文字列を確定文字列として含む前記外観イメージを前記表示領域に表示する第2表示制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、動作モードとして、リアルタイムプレビューモードが備えられている。このリアルタイムプレビューモードでは、表示手段の表示領域に、生成される印字テープの外観イメージが第1方向(例えば左右方向)に沿って表示される。そして、この外観イメージの表示状態のまま、操作者は、操作手段を介して、印字テープに印字する文字列についての編集操作を行うことができる。
本願発明の印刷装置においては、動作モードが上記リアルタイムプレビューモードとなっており、上記外観イメージが表示されているときに、操作者が操作手段を介して文字入力すると、その文字入力操作が第1操作受付手段により受け付けられる。すると、第1表示制御手段が、その受け付けられた文字入力操作に基づく未確定文字列の各文字を、表示領域のうちの所定の部分において第1方向に沿って所定のサイズで表示させる。そして、操作者が操作手段を介して上記未確定文字列を確定すると、その確定操作が第2操作受付手段により受け付けられる。すると、第2表示制御手段が、その受け付けられた確定操作に対応する1つの文字列を確定文字列として含む外観イメージを表示させる(外観イメージの表示を切り替える)。
以上のようにして、本願発明では、リアルタイムプレビューモードでの文字入力時に、未確定文字列を操作者が視認し易い位置において操作者が視認し易いサイズの文字で効率的に表示するが可能となる。この結果、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高めることができる。
本発明によれば、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高めることができる。
本発明の一実施形態の印刷装置を斜め上方からから見た外観を表す斜視図である。 下カバーを開放した状態の印刷装置を斜め下方から見た外観を表す斜視図である。 カートリッジの内部構造を模式的に表す拡大平面図である。 印刷装置の制御系を表す機能ブロック図である。 比較例での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明するための説明図である。 同実施形態での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明するための説明図である。 CPUにより実行される制御手順を表すフローチャートである。 未確定文字列が所定サイズとなるように倍率調整して表示する変形例での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明するための説明図である。 同変形例での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明するための説明図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<全体概略構成>
まず、図1〜図3を参照しつつ、本実施形態の印刷装置の概略構成を説明する。
図1〜図3において、印刷装置1は、所望の印字を行った印字済みラベル用テープ109を所定の長さに切断することにより、印字テープとしての印字ラベル(図示省略)を作成する。なお、本実施形態において、印刷装置1の前・後・左・右・上・下というときは、図1及び図2等に示す方向を指す。
図1及び図2に示すように、印刷装置1の筐体2は、装置下面を構成する下カバー15と、装置側面を構成する横カバー16と、装置上面を構成する上カバー17と、により構成されている。上カバー17には、前方から後方に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3(操作手段に相当)、印刷装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4(操作手段に相当)、及び、入力された文字や記号等を表示するための表示領域5Aを備えた液晶ディスプレイ5(表示手段に相当)が設けられている。キーボード3には、例えば、「↑」「←」「→」「↓」の4つのカーソルキーの他、通常のアルファベットや数字のキーが設けられている。機能キー群4には、この例では、電源スイッチ4B及び印刷(Print)キー4C等が含まれている。表示領域5Aは、この例では、左右方向(第1方向に相当)を長さ方向、当該左右方向と直交する前後方向(第2方向に相当)を幅方向とする、略長方形状に形成されている。また、横カバー16の右側後方には、印字済みラベル用テープ109(後述の図3参照)を切断するためのカッターレバー7が設けられている。
印刷装置1の上側後方には、カートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、印刷装置1の前側端部を回転軸として開閉可能に構成された上記下カバー15を閉じると覆われ、下カバー15を開放すると露出する。
また、図2に示すように、印刷装置1の上側後方には、カートリッジホルダ9に隣接して、電池BT(後述の図4参照)を複数個収納可能な電池収納部70が設けられている。なお、図2中、符号60は、外部電源としてのACアダプタ220(後述の図4参照)の出力プラグが接続されるDCジャックである。
<カートリッジ>
図3に示すように、カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である、透明なカバーフィルム103(被印字テープに相当)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、熱転写リボンであるインクリボン105(但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻き取るリボン巻き取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27と、を有する。また、カートリッジ8の例えば筺体8Aには、カートリッジホルダ9へのカートリッジ8の装着時に、印刷装置1の筐体2に設置されたカートリッジセンサ6(後述の図4参照)により検出される被検出部6A(図2参照)が設けられている。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ印字済みラベル用テープ109としつつ、図3中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101は、この例では4層構造となっており、詳細な図示を省略するが、内側に巻かれる側からその反対側へ向かって、適宜の粘着剤からなる貼り合わせ用粘着層、PET(ポリエチレンテレフタラート)等からなる色付きのベースフィルム、適宜の粘着剤からなる貼り付け用粘着層、剥離紙の順序で積層され構成されている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103の裏面に、インクリボン105がサーマルヘッド23(印字手段に相当。図2も参照)に押圧されて当接させられる。
このとき、上記のカートリッジ8の構成に対応して、カートリッジホルダ9には、上記使用済みのインクリボン105を巻き取るためのリボン巻き取りローラ駆動軸107(図2も参照)と、印字済みラベル用テープ109を搬送するための上記テープ送りローラ27を駆動するためのテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当。図2も参照)と、が設けられている。また、カートリッジホルダ9には、カバーフィルム103に所望の印刷を行う上記サーマルヘッド23が、カートリッジ8の装着時にカートリッジ8の開口部14(図2参照)に位置するように設けられている。
リボン巻き取りローラ106及びテープ送りローラ27は、カートリッジ8外に設けた例えばパルスモータである駆動モータ211(後述の図4参照)の駆動力が、図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻き取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108に伝達されることにより、互いに連動し回転駆動される。
上記構成において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されロールホルダがリリース位置(図示省略)から図3に示す印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が、上記サーマルヘッド23と、このサーマルヘッド23に対向して設けられたプラテンローラ26と、の間に狭持される。これと共に、基材テープ101及びカバーフィルム103が、テープ送りローラ27と、テープ送りローラ27に対向して設けられた圧着ローラ28と、の間に狭持される。そして、上記駆動モータ211の駆動力により、リボン巻き取りローラ106及びテープ送りローラ27が、図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及び上記プラテンローラ26は、ギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28、及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。
一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されると共に、サーマルヘッド制御回路217(後述の図4参照)によりサーマルヘッド23に設けられた複数の発熱素子が通電され発熱する。このとき、カバーフィルム103の裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)には、リボン巻き取りローラ106により駆動されるインクリボン105が、上記サーマルヘッド23に押圧されて当接させられる。この結果、カバーフィルム103の裏面に、所望の文字や記号等の印字データに対応した印字(詳細は後述)が印刷される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが、上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28の押圧により上記貼り合わせ用粘着層により接着されて一体化され、印字済みラベル用テープ109として形成され、カートリッジ8外へと排出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻き取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻き取りローラ106に巻き取られる。
カートリッジ8外へ排出された印字済みラベル用テープ109の搬送経路の下流側には、固定刃40と可動刃41とを備えた切断機構42が設けられている。上記カッターレバー7が操作されることにより可動刃41が動作し、上記印字済みラベル用テープ109が切断され、切断された印字済みラベル用テープ109(以下適宜、単に「印字ラベル」という)が生成される。
<制御系>
次に、図4を参照しつつ、印刷装置1の制御系を説明する。
図4に示すように、印刷装置1は、所定の演算を行うCPU212を有する。
CPU212には、上記キーボード3と、上記機能キー群4と、上記液晶ディスプレイ5と、EEPROM214と、RAM213と、カートリッジセンサ6と、が接続されている。また、CPU212は、ACアダプタ220に接続され印刷装置1の電源のオン・オフ処理を行う電源回路215と、上記リボン巻き取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108を駆動する駆動モータ211の駆動制御を行うモータ駆動回路216と、上記サーマルヘッド23の発熱素子の通電制御を行うサーマルヘッド制御回路217と、に接続されている。
EEPROM214には、各種制御プログラム(後述の図7のフローチャートに示す処理を実行する印刷処理プログラムを含む)が記憶されている。CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつEEPROM214に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、これにより印刷装置1全体の制御を行う。
カートリッジセンサ6は、カートリッジホルダ9へ装着したカートリッジ8等に適宜に形成された上記被検出部6Aを、公知の手法(例えば機械的な接触式の手法、あるいは磁気・光学的手法を用いた非接触式の手法等)により検出する。CPU212は、このカートリッジセンサ6の検出結果に基づき、当該カートリッジ8の種別情報を取得する。この種別情報には、各カートリッジ8に備えられる上記カバーフィルム103及び基材テープ101のテープ幅情報が少なくとも含まれる。
<本実施形態の特徴>
以上の基本構成において、本実施形態の特徴は、リアルタイムプレビューモードでの文字入力時に液晶ディスプレイ5の表示領域5Aに表示される画面における、操作者のキーボード3等を介した文字入力操作に基づく未確定文字列や変換候補の表示手法にある。以下、その詳細を、比較例を用いつつ説明する。
<テキスト入力モード及びリアルタイムプレビューモード>
印刷装置1には、印字ラベルに印字する文字列(1文字も含む)についての編集操作が可能な動作モードとして、テキスト入力モード及びリアルタイムプレビューモードが備えられている。
テキスト入力モードでは、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aに、所定のテキスト入力画面が表示される(図示省略)。このテキスト入力画面の表示状態で、操作者は、キーボード3や機能キー群4等を介して、印字ラベルに印字する文字列についての編集操作を行うことができる。
一方、リアルタイムプレビューモードでは、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aに、生成される印字ラベルの外観イメージとしてのラベルイメージ(言い換えれば、その時点までの操作者のキーボード3や機能キー群4等を介した編集操作に対応する印字ラベルのラベルイメージ)IMを左右方向に沿って表示するプレビュー画面が表示される(後述の図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(d)参照)。このプレビュー画面の表示状態で、操作者は、ラベルイメージIMを見ながら、上記テキスト入力モードと同様、キーボード3や機能キー群4等を介して、印字ラベルに印字する文字列についての編集操作(後述の文字入力操作や後述の選択確定操作等を含む)を行うことができる。
<比較例での未確定文字列や変換候補の表示処理>
ここで、図5(a)〜(c)を参照しつつ、比較例での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明する。
図5(a)に、リアルタイムプレビューモードにおいて、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aに表示されたプレビュー画面5B′を示す。図5(a)に示す例のプレビュー画面5B′では、文字列「abcdefabcdef」を、文字変換が確定した確定文字列として含む、ラベルイメージIMが表示されている。なお、確定文字列「abcdefabcdef」のうちの最初の「a」及びその次の「b」の一部は、プレビュー画面5B′内に収まらずスクロールすることで表示される。また、このプレビュー画面5B′では、ラベルイメージIM内の確定文字列「abcdefabcdef」のうちの最後の「f」の直後に、カーソル51が表示されている。
図5(a)に示すプレビュー画面5B′の表示状態で、操作者が、文字列「埋め合わせられるでしょう」を追加することを意図し、キーボード3を操作して、文字「う」「め」を入力したとする。
この場合、図5(b)に示すように、プレビュー画面5B′では、上記入力された文字列「うめ」の各文字が、文字変換が確定していない未確定文字列の各文字として、ラベルイメージIM内のカーソル51の位置から続けて、色が反転された状態で表示される。このとき、ラベルイメージIM内の文字列「abcdefabcdefうめ」は、後述のポップアップ53′に重ならないようにスクロールされる。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめ」に対する変換候補を表示するポップアップ53′が、プレビュー画面5B′のうちの右側に表示される。なお、「梅」「宇目」「ウメ」以外の変換候補は、ポップアップ53の領域内に収まらずスクロールすることで表示される。
図5(b)に示すプレビュー画面5B′の表示状態で、操作者が、キーボード3等を操作して、文字「あ」「わ」「せ」「ら」「れ」「る」「で」「し」「ょ」「う」を入力したとする。
この場合、図5(c)に示すように、プレビュー画面5B′では、上記入力された文字列「あわせられるでしょう」の各文字が、未確定文字列の各文字として、ラベルイメージIM内の未確定文字列「うめ」に続けて、色が反転された状態で表示される。このとき、ラベルイメージIM内の文字列「abcdefabcdefうめあわせられるでしょう」は、後述のポップアップ53′に重ならないようにスクロールされる。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめあわせられるでしょう」に対する変換候補を表示するポップアップ53′が、プレビュー画面5B′のうちの右側に表示される。なお、「埋め合わせられるでしょう(但し「しょう」は表示されていない)」「うめあわせられるでしょう(但し「しょう」は表示されていない)」「ウメアワセラレルデショウ(但し「ショウ」は表示されていない)」以外の変換候補は、ポップアップ53の領域内に収まらずスクロールすることで表示される。
このように、比較例では、未確定文字列をラベルイメージIM内に表示するため、設定文字サイズが大きい場合(テープ幅が広い場合)には、未確定文字列の表示文字サイズも大きくなるので、未確定文字列の表示文字数が少なくなってしまい、設定文字サイズが小さい場合(テープ幅が狭い場合)には、未確定文字列の表示文字サイズも小さくなるので、未確定文字列が視認しづらくなってしまう。また、比較例では、変換候補を表示するポップアップ53′の表示用領域を確保するためにラベルイメージIM内の未確定文字列を含む文字列をスクロールして(言い換えれば、未確定文字列の表示用領域を縮小して)、プレビュー画面5B′のうちの右側に上記ポップアップ53′を表示するため、未確定文字列の表示文字数が余計に少なくなってしまうと共に、スクロールの仕様が複雑になってしまう。以上のように、比較例では、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性があまり良くなく、またスクロールの仕様が複雑になってしまう。
<本実施形態での未確定文字列や変換候補の表示処理>
次に、図6(a)〜(d)を参照しつつ、本実施形態での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明する。
図6(a)には、リアルタイムプレビューモードにおいて、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aの略全域に亘って表示された、上記図5(a)に示すプレビュー画面5B′と同様の、確定文字列「abcdefabcdef」を含むラベルイメージIMを左右方向に沿って表示するプレビュー画面5Bを示している。
図6(a)に示すプレビュー画面5Bの表示状態で、操作者が、上記比較例と同様、キーボード3を操作して、文字「う」「め」を入力(=文字入力操作に相当)したとする。
この場合、図6(b)に示すように、プレビュー画面5Bでは、上記入力された文字列「うめ」の各文字が、未確定文字列の各文字として、プレビュー画面5B(表示領域5A)のうちの前側端部(プレビュー画面5Bを上方から見た図6(a)〜(d)中の下側端部。第2方向の一方側端部及び所定の部分に相当)において左側端部から右側に向けて、所定のサイズでかつ色が反転された状態で、ラベルイメージIM上に被せて表示される。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめ」に対する変換候補を左横書きで表示するポップアップ53(変換候補画面領域に相当)が、プレビュー画面5B(表示領域5A)のうちの未確定文字列「うめ」の後側(プレビュー画面5Bを上方から見た図6(a)〜(d)中の上側。第2方向の他方側に相当)において、ラベルイメージIM上に被せて表示される。なお、「梅」「宇目」「ウメ」以外の変換候補は、ポップアップ53の領域内に収まらずスクロールすることで表示される。
本実施形態では、ポップアップ53で表示される変換候補は、公知の「かな漢字変換」手法により生成される。すなわち、文字列が入力されると、上記EEPROM214に記憶された、かな漢字変換用の語彙データベース(辞書)を用いて、当該文字列に対する変換候補が生成され、ポップアップ53で表示される。なお、ポップアップ53で表示される変換候補は、公知の「入力予測変換」手法等により生成されてもよい。また、本実施形態では、上記のように、ポップアップ53で同時に表示される変換候補の数を、3つ(図5(b)に示す場面では「梅」「宇目」「ウメ」の3つ)としている。なお、ポップアップ53で同時に表示される変換候補の数を、3つ以外の他の数としてもよい。あるいは、ポップアップ53で同時に表示される変換候補の数を、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aの大きさに応じて増減させてもよい。また、本実施形態では、上記のように、表示される未確定文字列を、入力された文字列に対応する未変換文字列(図5(b)に示す場面では「うめ」)としている。なお、表示される未確定文字列を、ポップアップ53で選択されている1つの変換候補(図5(b)に示す場合では「梅」)としてもよい。
図6(b)に示すプレビュー画面5Bの表示状態で、操作者が、上記比較例と同様、キーボード3等を操作して、文字「あ」「わ」「せ」「ら」「れ」「る」「で」「し」「ょ」「う」を入力(=文字入力操作に相当)したとする。
この場合、図6(c)に示すように、プレビュー画面5Bでは、未確定文字列「うめ」に続けて、上記入力された文字列「あわせられるでしょう」の各文字が、未確定文字列の各文字として、プレビュー画面5Bのうちの前側端部の左右方向略全域に亘って所定のサイズでかつ色が反転された状態で、ラベルイメージIM上に被せて表示される。なお、未確定文字列「うめあわせられるでしょう」のうちの先頭側の「うめ」は、プレビュー画面5B内に収まらずスクロールすることで表示される。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめあわせられるでしょう」に対する変換候補を左横書きで表示するポップアップ53が、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列「うめあわせられるでしょう」の後側において、ラベルイメージIM上に被せて表示される。なお、「埋め合わせられるでしょう(但し後尾側の「しょう」は表示されていない)」「うめあわせられるでしょう(但し後尾側の「しょう」は表示されていない)」「ウメアワセラレルデショウ(但し後尾側の「ショウ」は表示されていない)」以外の変換候補は、ポップアップ53の領域内に収まらずスクロールすることで表示される。
本実施形態では、未確定文字列がプレビュー画面5B内に収まらなくなった場合には、文字入力操作に追従するように未確定文字列をスクロールする。この結果、上記のように、未確定文字列の先頭側(図5(c)の場面では「うめあわせられるでしょう」のうちの「うめ」)が非表示とされてスクロールすることで表示されるようにされている。なお、未確定文字列がプレビュー画面5B内に収まらなくなった場合に、プレビュー画面5B内に収まるように未確定文字列の表示サイズを縮小してもよい。あるいは、未確定文字列がプレビュー画面5B内に収まらなくなった場合に、未確定文字列の後尾側を非表示としてスクロールすることで表示されるようにしてもよい。また、本実施形態では、上記のように、変換候補がポップアップ53の領域内に収まらない場合には、変換候補の後尾側(図5(c)の場面では、「埋め合わせられるでしょう」のうちの「しょう」、「うめあわせられるでしょう」のうちの「しょう」、「ウメアワセラレルデショウ」のうちの「ショウ」)を非表示としている。なお、変換候補がポップアップ53の領域内に収まらなくなった場合に、文字入力操作に追従するように変換候補をスクロールしてもよい。あるいは、変換候補がポップアップ53の領域内に収まらなくなった場合に、ポップアップ53の領域内に収まるように変換候補の表示サイズを縮小してもよい。
図6(c)に示すプレビュー画面5Bの表示状態で、操作者が、キーボード3等を操作して、未確定文字列「うめあわせられるでしょう」を、ポップアップ53に表示されている変換候補「埋め合わせられるでしょう」に選択確定(=確定操作及び選択確定操作に相当)したとする。
この場合、図6(d)に示すように、プレビュー画面5Bでは、確定文字列「abcdefabcdef」に続けて、上記選択確定された1つの変換候補「埋め合わせられるでしょう」を、確定文字列として含む、ラベルイメージIMの表示に切り替えられる。なお、確定文字列「abcdefabcdef埋め合わせられるでしょう」のうちの「abcdefabcdef埋め合」及び「わ」の一部は、画面内に収まらずスクロールすることで表示される。
<制御手順>
以下、図7を参照しつつ、上述した手法を実現するために上記CPU212により実行される処理手順を説明する。
図7において、例えば操作者がキーボード3や機能キー群4等を適宜に操作し、印刷装置1の動作モードをリアルタイムプレビューモードとすることにより、このフローチャートの処理が開始される(「START」位置)。
まず、ステップS10で、CPU212は、カートリッジセンサ6の検出結果に基づき、カートリッジホルダ9に装着されたカートリッジ8のカバーフィルム103のテープ幅を取得する。すなわち、カートリッジセンサ6は、カートリッジホルダ9に装着されたカートリッジ8等に適宜に形成された被検出部6Aを、公知の手法(例えば機械的な接触式の手法、あるいは磁気・光学的手法を用いた非接触式の手法等)により検出する。CPU212は、このカートリッジセンサ6の検出結果に基づき、カートリッジホルダ9に装着されたカートリッジ8の種別情報を取得し、対応する上記テープ幅を取得する。
その後、ステップS20で、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力し、表示領域5Aの略全域に亘って、上記ステップS10で取得されたテープ幅に対応するラベルイメージIMを左右方向に沿って表示するプレビュー画面5Bを表示させる。
そして、ステップS30で、CPU212は、操作者のキーボード3等を介した文字入力操作を受け付ける。なお、このステップS30を実行するCPU212が、各請求項記載の第1操作受付手段として機能する。
その後、ステップS40で、CPU212は、上記ステップS30での文字入力操作に対応する文字列に基づき、EEPROM214に記憶された、かな漢字変換用の語彙データベースを用いて、当該文字列に対する少なくとも1つの変換候補を生成する。なお、このステップS40を実行するCPU212が、各請求項記載の変換候補生成手段として機能する。
そして、ステップS50で、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力し、上記ステップS30での文字入力操作に対応する文字列の各文字を、未確定文字列の各文字として、プレビュー画面5Bのうちの前側端部において左側端部から右側に向けて、所定のサイズでかつ色が反転された状態で、ラベルイメージIM上に被せて表示させつつ、上記ステップS40で生成された変換候補を左横書きで表示するポップアップ53を、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列の後側において、ラベルイメージIM上に被せて表示させる。なお、このステップS50を実行するCPU212が、各請求項記載の第1表示制御手段として機能する。
その後、ステップS60で、CPU212は、ポップアップ53に表示されている変換候補に対する操作者のキーボード3等を介した選択確定操作を受け付けたか否かを判定する。選択確定操作を受け付けていない場合には、ステップS60の判定は満たされず(S60:No)、上記ステップS30に戻り同様の手順を繰り返す。これにより、操作者が選択確定操作を行うまでの間の上記文字入力操作が可能になる。選択確定操作を受け付けた場合には、ステップS60の判定が満たされて(S60:Yes)、ステップS70に移る。なお、このステップS60を実行するCPU212が、各請求項記載の第2操作受付手段として機能する。
ステップS70では、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力し、プレビュー画面5BのラベルイメージIMの表示を、上記ステップS60での選択確定操作に対応する1つの変換候補(文字列)を、確定文字列として含む、ラベルイメージIMの表示に切り替える。なお、このステップS70を実行するCPU212が、各請求項記載の第2表示制御手段として機能する。
そして、ステップS80で、CPU212は、印刷キー4Cが押されたか否かを判定する。印刷キー4Cが押されていない場合には、ステップS80の判定は満たされず(S80:No)、上記ステップS30に戻り同様の手順を繰り返す。これにより、操作者が印刷キー4Cを押すまでの間の上記文字入力操作が可能になる。印刷キー4Cが押された場合には、ステップS80の判定が満たされて(S80:Yes)、ステップS90に移る。
ステップS90では、CPU212は、この時点で液晶ディスプレイ5の表示領域5Aに表示されているプレビュー画面5BのラベルイメージIMに対応した印字形成を実行するための、サーマルヘッド23の発熱素子を通電する印字データを生成する。
その後、ステップS100で、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によりテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻き取りローラ駆動軸107を駆動開始する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109(以下適宜、単に「カバーフィルム103等」という)の搬送が開始される。
そして、ステップS110で、CPU212は、上記ステップS90で生成された印字データに基づき、上記のようにして搬送されるカバーフィルム103等が所定の印字領域の開始位置まで搬送されたかどうか(言い替えれば、印字領域の前端にサーマルヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)を判定する。この判定は、例えばステッピングモータからなる駆動モータ211のパルス数をカウントする等、公知の適宜の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が印字領域の開始位置まで搬送されていなければ、ステップS110の判定は満たされず(S110:NO)、ループ待機する。カバーフィルム103等が印字領域の開始位置まで搬送されたら、ステップS110の判定が満たされて(S110:YES)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU212は、上記ステップS90で生成された印字データに基づき、サーマルヘッド23の発熱素子に通電する印字処理を行う。これにより、カバーフィルム103に、上記通電された発熱素子によりインクリボン105のインクが転写され、上記印字データに対応した印字が形成される。
その後、ステップS130で、CPU212は、上記のようにして搬送されるカバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されたかどうか(言い替えれば、印字領域の後端にサーマルヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)を判定する。この判定も上記同様の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されていなければ、ステップS130の判定は満たされず(S130:NO)、上記ステップS120に戻り同様の手順を繰り返す。カバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されていれば、ステップS130の判定が満たされて(S130:YES)、ステップS140に移る。
ステップS140では、CPU212は、上記ステップS90で生成された印字データに基づき、搬送されるカバーフィルム103等が、上記印字データに基づき印字領域よりラベル後端側に設定される所定の切断位置まで搬送されたかどうか(すなわち、切断位置に上記可動刃41が正対する搬送方向位置になるまで、印字済みラベル用テープ109が搬送されたかどうか)を判定する。この判定も、前述と同様の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されていなければ、ステップS140の判定は満たされず(S140:NO)、ループ待機する。カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されたら、ステップS140の判定が満たされて(S140:YES)、ステップS150に移る。
ステップS150では、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によるテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻き取りローラ駆動軸107の駆動を停止する。これにより、カバーフィルム103等の搬送が停止する。
そして、ステップS160で、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力する。これにより、操作者に対し、カッターレバー7を操作し可動刃41を動作させ印字済みラベル用テープ109を切断するよう促す、適宜の表示が表示領域5Aにおいて行われる。この表示に対応して操作者がカッターレバー7を操作することで、印字済みラベル用テープ109の切断が行われ、印字ラベルが生成される。以上により、このフローチャートの処理が終了する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、動作モードがリアルタイムプレビューモードとなっており、ラベルイメージIMが表示されているときに、操作者がキーボード3等を介して文字入力すると、その文字入力操作に基づく未確定文字列の各文字を、表示領域5Aのうちの所定の部分(上記の例では前側端部)において左右方向に沿って所定のサイズで表示させる。そして、操作者がキーボード3等を介して上記未確定文字列を確定すると、その確定操作に対応する1つの文字列を確定文字列として含むラベルイメージIMを表示させる(ラベルイメージIMの表示を切り替える)。
以上のようにして、本実施形態では、リアルタイムプレビューモードでの文字入力時に、未確定文字列を操作者が視認し易い位置において操作者が視認し易いサイズの文字で効率的に表示するが可能となる。この結果、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高めることができる。
また、本実施形態では特に、未確定文字列の各文字を、表示領域5Aのうちの前側端部において表示しつつ、変換候補を左右方向に沿って表示するポップアップ53を、表示領域5Aのうちの未確定文字列よりも後側において表示する。これにより、未確定文字列及び変換候補それぞれの表示用領域を左右方向に広くなるように確保することができるので、未確定文字及び変換候補について操作者が視認し易いサイズの文字で多数の文字を表示するができる。また、未確定文字の左右方向へのスクロールをなくすことが可能となる。したがって、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性をさらに高めることができる。
また、本実施形態では特に、未確定文字列の各文字を、表示領域5Aのうちの前側端部においてラベルイメージIM上に被せて表示しつつ、ポップアップ53を、表示領域5Aのうちの未確定文字列よりも後側においてラベルイメージIM上に被せて表示する。これにより、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を高めた印刷装置1を実現できる。
また、本実施形態では特に、未確定文字列の各文字を、表示領域5Aのうちの前側端部において左側端部から右側に向けて表示する。これにより、未確定文字列の表示用領域を左右方向に広くなるように確実に確保することができ、未確定文字列について操作者が視認し易いサイズの文字で多数の文字を確実に表示するができる。したがって、リアルタイムプレビューモードでの文字入力画面の操作者による視認性を確実に高めることができる。
<変形例等>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)未確定文字列が所定サイズとなるように倍率調整して表示する場合
上記実施形態では、未確定文字列の各文字をプレビュー画面5Bのうちの前側端部において左右方向に沿って所定のサイズでラベルイメージIM上に被せて表示する場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、未確定文字列を含むラベルイメージIMを、当該未確定文字列がプレビュー画面5Bのうちの前側端部において左右方向に沿って所定のサイズで表示されるように、サイズ調整して表示してもよい。
以下、図8(a)(b)及び図9(a)(b)を参照しつつ、本変形例での未確定文字列や変換候補の表示処理を説明する。
図8(a)には、リアルタイムプレビューモードにおいて、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aの略全域に亘って表示された、確定文字列「ABCDEFGHIJKLMNOQRSTUVWXYZ」を含む、比較的大きなテープ幅に対応するラベルイメージIMを左右方向に沿って表示するプレビュー画面5Bを示している。なお、確定文字列「ABCDEFGHIJKLMNOQRSTUVWXYZ」のうちの先頭側の「ABCDEFGHIJKLMNOQRST」は、プレビュー画面5B内に収まらずスクロールすることで表示される。また、比較的大きなテープ幅でなくても、指定倍率が比較的大きいときにも、上記と同様の表示態様となる。
図8(a)に示すプレビュー画面5Bの表示状態で、操作者が、キーボード3を操作して、文字「う」「め」を入力したとする。
この場合、図8(b)に示すように、プレビュー画面5Bでは、上記入力された文字列「うめ」の各文字が、未確定文字列の各文字として、ラベルイメージIM内のカーソル51の位置から続けて、色が反転された状態で表示される。このとき、確定文字列及び未確定文字列「うめ」を含むラベルイメージIMは、当該未確定文字列「うめ」の各文字が、プレビュー画面5Bのうちの前側端部において所定のサイズで表示されるように、自動的にサイズ調整(この例では縮小)されて表示される。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめ」に対する変換候補を左横書きで表示するポップアップ53が、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列「うめ」の後側において(この例では、上記縮小されたラベルイメージIMに被さらずに)表示される。
一方、図9(a)には、リアルタイムプレビューモードにおいて、液晶ディスプレイ5の表示領域5Aの略全域に亘って表示された、1〜3行目に同一の内容の確定文字列「ABCDEFGHIJKLMNOQRSTUVWXYZ」を含む、比較的小さなテープ幅に対応するラベルイメージIMを左右方向に沿って表示するプレビュー画面5Bを示している。なお、各行の確定文字列「ABCDEFGHIJKLMNOQRSTUVWXYZ」のうちの先頭側の「ABC」の一部は、プレビュー画面5B内に収まらずスクロールすることで表示される。また、比較的小さなテープ幅でなくても、指定倍率が比較的小さいときや、指定行数が比較的多いときにも、上記と同様の表示態様となる。
図9(a)に示すプレビュー画面5Bの表示状態で、操作者が、上記図8の歯場面と同様、キーボード3を操作して、文字「う」「め」を入力したとする。
この場合、図9(b)に示すように、プレビュー画面5Bでは、上記入力された文字列「うめ」の各文字が、未確定文字列の各文字として、ラベルイメージIM内のカーソル51の位置から続けて、色が反転された状態で表示される。このとき、確定文字列及び未確定文字列「うめ」を含むラベルイメージIMは、当該未確定文字列「うめ」の各文字が、プレビュー画面5Bのうちの前側端部において所定のサイズで表示されるように、自動的にサイズ調整(この例では拡大)されて表示される。また、これと同時に、上記入力された文字列「うめ」に対する変換候補を左横書きで表示するポップアップ53が、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列「うめ」の後側において、上記拡大されたラベルイメージIM上に被せて表示される。
以上説明した本変形例においては、未確定文字列を含むラベルイメージIMを、当該未確定文字列の各文字が表示領域5Aのうちの前側端部において左右方向に沿って所定のサイズで表示されるように、サイズ調整して表示しつつ、ポップアップ53を、表示領域5Aのうちの未確定文字列よりも後側において表示する。これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)未確定文字列を後側端部、ポップアップをその前側に表示する場合
以上においては、未確定文字列の各文字を、プレビュー画面5Bのうちの前側端部において表示しつつ、ポップアップ53を、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列の後側において表示した場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、未確定文字列の各文字を、プレビュー画面5Bのうちの後側端部(プレビュー画面5Bを上方から見た上記図6(a)〜(d)中上側端部。本変形例では第2方向の一方側端部及び所定の部分に相当)において表示しつつ、ポップアップ53を、プレビュー画面5Bのうちの未確定文字列の前側(プレビュー画面5Bを上方から見た上記図6(a)〜(d)中下側。本変形例では第2方向の他方側に相当)において表示してもよい。この場合も同様の効果を得る。
(3)その他
以上においては、カートリッジセンサ6により、装着されたカートリッジ8の種類を検出し、これに対応して当該カートリッジ8におけるカバーフィルム103のテープ幅をCPU212が取得したが、これに限られない。すなわち、操作者が、上記テープ幅をキーボード3や機能キー群4等を介して手動で操作入力し、その入力結果をCPU212が取得して用いるようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
また、以上において、図4中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7に示すフローチャートは、本発明を図示する手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印刷装置
3 キーボード(操作手段)
4 機能キー群(操作手段)
5 液晶ディスプレイ(表示手段)
5A 表示領域
23 サーマルヘッド(印字手段)
53 ポップアップ(変換候補画面領域)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
112 CPU
IM ラベルイメージ(外観イメージ)

Claims (5)

  1. 被印字テープを搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字テープに印字を行って印字テープを生成する印字手段と、
    所望の操作入力が可能な操作手段と、
    第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向を備えた表示領域に所定の表示を行う表示手段と、
    を有し、
    生成される前記印字テープの外観イメージを前記第1方向に沿って前記表示領域に表示しつつ、当該印字テープに印字する文字列についての前記操作手段を介した編集操作を受け付ける、リアルタイムプレビューモードを備えた印刷装置であって、
    動作モードが前記リアルタイムプレビューモードとなっており、前記外観イメージが表示されているときに、前記操作手段を介した文字入力操作を受け付ける第1操作受付手段と、
    前記表示手段を制御し、前記第1操作受付手段により受け付けられた前記文字入力操作に基づく未確定文字列の各文字を、前記表示領域のうちの所定の部分において前記第1方向に沿って所定のサイズで表示する第1表示制御手段と、
    前記未確定文字列に対する前記操作手段を介した確定操作を受け付ける第2操作受付手段と、
    前記表示手段を制御し、前記第2操作受付手段により受け付けられた前記確定操作に対応する1つの文字列を確定文字列として含む前記外観イメージを前記表示領域に表示する第2表示制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記第1操作受付手段により受け付けられた前記文字入力操作に対する少なくとも1つの変換候補を生成する変換候補生成手段をさらに有し、
    前記第1表示制御手段は、
    前記表示手段を制御し、前記未確定文字列の各文字を、前記表示領域のうちの前記第2方向の一方側端部において表示しつつ、前記変換候補生成手段により生成された前記変換候補を前記第1方向に沿って表示する変換候補画面領域を、前記表示領域のうちの前記未確定文字列よりも前記第2方向の他方側において表示し、
    前記第2操作受付手段は、
    前記未確定文字列に対する前記確定操作として、前記変換候補画面領域に表示されている前記変換候補に対する前記操作手段を介した選択確定操作を受け付け、
    前記第2表示制御手段は、
    前記表示手段を制御し、前記第2操作受付手段により受け付けられた前記選択確定操作に対応する1つの前記変換候補を前記確定文字列として含む前記外観イメージを前記表示領域に表示する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記第1表示制御手段は、
    前記表示手段を制御し、前記未確定文字列の各文字を、前記表示領域のうちの前記一方側端部において前記外観イメージ上に被せて表示しつつ、前記変換候補画面領域を、前記表示領域のうちの前記未確定文字列よりも前記他方側において前記外観イメージ上に被せて表示する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記第1表示制御手段は、
    前記表示手段を制御し、前記未確定文字列の各文字を、前記表示領域のうちの前記一方側端部において左側端部から右側に向けて表示する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記第1表示制御手段は、
    前記表示手段を制御し、前記未確定文字列を含む前記外観イメージを、前記未確定文字列の各文字が前記表示領域のうちの前記一方側端部において前記第1方向に沿って前記所定のサイズで表示されるように、サイズ調整して表示しつつ、前記変換候補画面領域を、前記表示領域のうちの前記未確定文字列よりも前記他方側において表示する
    ことを特徴とする印刷装置。
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