JP2000020177A - パワー制御回路 - Google Patents

パワー制御回路

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JP2000020177A
JP2000020177A JP10187823A JP18782398A JP2000020177A JP 2000020177 A JP2000020177 A JP 2000020177A JP 10187823 A JP10187823 A JP 10187823A JP 18782398 A JP18782398 A JP 18782398A JP 2000020177 A JP2000020177 A JP 2000020177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子装置内の回路が空き状態にあるときの無
駄な電力消費を低減する。 【解決手段】 DSPにはパワー制御部6が特に設けら
れている。このDSPでは、タイミング信号発生部1に
よりスロットタイミング信号SLTが発生される毎に、
命令読出制御部3による制御の下、命令メモリ2におけ
るスロット0〜39に対応した各ルーチンが順次読み出
され、命令デコータ4および演算部5によりその解釈お
よび実行がなされる。パワー制御部6は、各スロットに
対応したルーチンの実行が終了してからスロットタイミ
ング信号SLTが発生されるまでの期間、命令メモリ2
および演算部5の消費電力を低減する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子装置の無駄
な電力消費を抑えるパワー制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在提供されている多くの電子装置に
は、不要な電力消費を抑えるためのパワー制御回路が設
けられている。これらの多くのパワー制御回路は、例え
ばキー入力操作等が一定時間以上ない、といった一定の
条件が満たされた場合にパワーダウン制御を行うように
構成されている。なお、パワーダウン制御の具体的手段
としては、例えば特定の回路に対する電源供給を絶つと
か、あるいは同期回路についてはクロックの供給を絶
つ、クロック周波数を低くする、といった様々な手段が
採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術の下では、電子装置においてはキー入力操作等
が行われている限りパワーダウン制御は行われない。し
かし、このパワーダウン制御が行われない期間であって
も、電子装置内の主要な回路が何等処理を行っておら
ず、いわゆる空き状態となって、無駄に電力を消費して
いる期間が存在する。この問題は、キー入力操作等のな
いことを契機としてパワーダウン制御を行う場合に限ら
れない。例えば、時分割制御により、予め割り当てれた
特定のスロットを利用して通信を行う通信装置がある
が、この種の通信装置は特定スロット以外の時間帯にお
いてパワーダウン制御を行うものが多い。この場合にお
いて、通信装置内の回路は、特定スロットの全期間に亙
って動作している訳ではなく、特定スロットの中にも空
き状態となっている期間が存在する。しかしながら、従
来のパワーダウン制御技術の下では、電子装置が空き状
態にある期間における無駄な電力消費が野放しにされて
おり、十分な消費電力の低減を行うことができない場合
があった。
【0004】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、従来技術にいう意味でのパワーダウン
制御が行われていない期間であっても、いわゆる空き状
態にある回路による無駄な電力消費を抑え、十分な消費
電力低減を図ることができるパワー制御回路を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
電子装置による処理の実行開始の契機の発生を検知する
処理開始検知手段と、前記契機により開始された処理の
終了を検知する処理終了検知手段と、前記契機により開
始された処理が終了してから次の契機の発生が検知され
るまでの期間、特定の回路の消費電力を低減する制御を
行うパワー制御手段とを具備することを特徴とするパワ
ー制御回路を要旨とする。
【0006】請求項2に係る発明は、前記電子装置が一
定周波数のスロットタイミング信号によって切り換わる
スロットを利用して処理を行うものであり、前記処理開
始検知手段は、前記スロットタイミング信号の発生を検
知することにより前記処理の実行開始の契機の検知を行
うことを特徴とする請求項1に記載のパワー制御回路を
要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に理解しやすく
するため、実施の形態について説明する。かかる実施の
形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を
限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能
である。
【0008】図1はこの発明の一実施形態であるパワー
制御回路を適用したDSP(Digital Signal Processo
r;デジタル信号処理装置)の構成を示すブロック図で
ある。このDSPは、モデム(Modulator Demodulato
r;変復調装置)に搭載されるものである。周知の通
り、モデムには通信回線の状態に合わせて伝送信号のサ
ンプリング周波数を切り換える機能を備えたものが多
い。このDSPは、この種のモデムに対応したものであ
り、サンプリング周波数の切換機能を有している。
【0009】図1に示すように、本実施形態に係るDS
Pは、タイミング信号発生部1と、命令メモリ2と、命
令読出制御部3と、命令デコーダ4と、演算部5と、パ
ワー制御部6とを有している。このDSPは、複数種類
のサンプリング周波数のうち指定されたサンプリング周
波数に対応した信号処理を行うものである。
【0010】タイミング信号発生部1は、このDSPの
各部の動作タイミングを制御するための各種のタイミン
グ信号を発生する手段である。このタイミング信号発生
部1により発生されるタイミング信号のうち重要なもの
として、スロットタイミング信号SLTおよび命令読出
クロックCKがある。以下、これらのタイミング信号に
ついて説明する。
【0011】このDSPにおける信号処理は、一定の周
期で切り換わるスロット毎に所定のルーチンを実行する
ことにより進められる。スロットタイミング信号SLT
は、このスロットの切り換えタイミングを示すタイミン
グ信号である。
【0012】ここで、スロットは、上記複数種類のサン
プリング周波数の最小公倍数に相当する周波数で切り換
えられる。本実施形態では、7.2kHz〜48kHz
までの12種類のサンプリング周波数に対応した信号処
理を行う。そして、これらの各サンプリング周波数の最
小公倍数は288kHzである。従って、本実施形態で
は288kHzのスロットタイミング信号SLTがタイ
ミング信号発生部1により発生される。
【0013】命令読出クロックCKは、命令メモリ2か
ら命令を読み出すタイミングを指示するクロックであ
る。この命令読出クロックCKは、上記スロットタイミ
ング信号SLTよりも高い周波数で発生される。
【0014】次に、命令メモリ2は、ROM(Read Onl
y Memory)等からなるメモリであり、上記12種類のサ
ンプリング周波数に対応した信号処理を行うためのプロ
グラムを記憶している。
【0015】このプログラムの内容を説明するのに先立
ち、このDSPにおけるタイミング制御上の概念である
“スロットサイクル”について説明する。
【0016】各サンプリング周波数fsに対応した信号
処理は、そのサンプリング周期1/fsに対応した時間
間隔で繰り返し実行する必要がある。このような各種の
サンプリング周波数fsに対応した周期的な信号処理を
行うため、本実施形態では、サンプリング周期1/fs
に相当する個数の連続したスロットによりスロットサイ
クルを構成し、このスロットサイクル内において1サン
プリング周期内に実行すべき信号処理を実行するように
している。
【0017】図2は各サンプリング周波数fsに対応し
たスロットサイクルを示すものである。各スロットサイ
クルは、その始点(スロットサイクルの最初のスロッ
ト)が一致しており、長さのみが異なる。本実施形態に
おいて取り扱う最高のサンプリング周波数fsは48k
Hzであるが、このサンプリング周波数に対応したスロ
ットサイクルは6個のスロットにより構成される。ま
た、本実施形態において取り扱う最低のサンプリング周
波数fsは7.2kHzであるが、このサンプリング周
波数に対応したスロットサイクルは40個のスロットに
より構成される。他のサンプリング周波数fsに対応し
たスロットサイクルの長さは図示の通りである。
【0018】命令メモリ2に記憶されているプログラム
は、40個のルーチンにより構成されている。これらの
各ルーチンは、連続した40個のスロット(以下、スロ
ット0〜39という。)に各々対応している。そして、
後述する命令読み出し制御部3による制御の下、スロッ
ト0ではスロット0に対応したルーチン、スロット1で
はスロット1に対応したルーチン、という具合に、各ス
ロットに対応したルーチンが実行されるようになってい
る。ただし、40個のスロットに対応したルーチンが常
に実行される訳ではない。すなわち、指定されているサ
ンプリング周波数fsが48kHzである場合にはスロ
ット0〜5に対応した各ルーチン、24kHzである場
合にはスロット0〜11に対応した各ルーチンという具
合に、そのサンプリング周波数により定まるスロットサ
イクルに対応した各ルーチンが周期的に実行されるので
ある。
【0019】各サンプリング周波数fsに対応した信号
処理のための命令群は、そのサンプリング周波数により
定まるスロットサイクルに対応した各ルーチンに分散し
て収められている。例えば、サンプリング周波数fsが
48kHzである場合、1サンプリング周期1/48k
Hz内に実行すべき信号処理のための命令群が、命令メ
モリ2に記憶されたスロット0〜5に対応した各ルーチ
ンのいずれかに収められている。また、サンプリング周
波数fsが7.2kHzである場合、1サンプリング周
期1/7.2kHz内に実行すべき信号処理のための命
令群が、スロット0〜39に対応した各ルーチンのいず
れかに収められている。
【0020】さらに詳述すると次の通りである。本実施
形態では、以下の4種類の信号処理を1サンプリング周
期1/fsの間に演算部5に実行させる。 A/D FIR−1 A/D FIR−2 D/A FIR−1 D/A FIR−2
【0021】ここで、上記信号処理およびは、図示
しないA/D変換器からこのDSPに供給される信号に
対して行うFIRフィルタ演算であり、上記信号処理
およびは、このDSPから図示しないD/A変換器へ
出力する信号に対して行うFIRフィルタ演算である。
【0022】これらの信号処理〜のための各命令群
が、1サンプリング周期相当のスロットサイクル内の各
スロットに対応したルーチンに収められているのであ
る。図3はサンプリング周波数fsが48kHzの場合
および24kHzの場合を例に、上記信号処理〜の
ための各命令群の所在を明らかにしたものである。この
図3に示すように、例えばサンプリング周波数が48k
Hzであるときの信号処理に対応した命令群はスロッ
ト2および5に対応した各ルーチンに、信号処理に対
応した命令群はスロット3および4に対応した各ルーチ
ンに、信号処理に対応した命令群はスロット1および
4に対応した各ルーチンに、信号処理に対応した命令
群はスロット0〜5に対応した各ルーチンに各々収めら
れているのである。
【0023】ところで、上記信号処理〜は、サンプ
リング周波数fsが異なったとしても、その処理内容自
体は基本的に同じであり(演算に使用する係数が異なる
程度である。)、各々が実行されるべきスロットが区々
であるだけである。
【0024】このため、上記信号処理〜を実行する
ための命令群の内容および実行タイミングを各サンプリ
ング周波数間で比較した場合、全く同じ内容の命令群が
同じタイミング(スロット)で実行される場合が多い。
【0025】従って、何等策を講じないとすると、ある
スロットに対応したルーチンに対し、異なったサンプリ
ング周波数fsに対応した信号処理のための命令群では
あるが、全く同じ内容の命令群が重複して収められると
いう場合が生じ、命令メモリ2のメモリ容量を無駄に使
用することになる。
【0026】そこで、本実施形態では、各スロットに対
応したルーチン内において、複数のサンプリング周波数
間で共用可能な命令群についてはその共用化を図ってい
るのである。
【0027】次に、図4に示すフローチャートを参照
し、スロット0〜39の個々に対応したルーチンの内容
について説明する。このフローチャートに示すように、
各スロットに対応したルーチンは、各々上記処理〜
のいずれかに相当する1または複数の信号処理のための
命令群P、P、…を含んでいる。
【0028】例えば図3に示すように、スロット1にお
いては、48kHzおよび24kHzの各サンプリング
周波数に対応した信号処理およびを実行する。従っ
て、このスロット1に対応したルーチンには、これらの
信号処理およびを実行するための命令群P、P、…
が含まれているのである。
【0029】そして、図4に示すように、信号処理のた
めの命令群P、P、…の前には、現在指定されているサ
ンプリング周波数fsが所定のサンプリング周波数であ
る場合にのみ当該命令群を命令メモリ2から読み出すた
めの第1の読出制御命令J1、J1、…が配置されてい
る。ここで、第1の読出制御命令J1には、上記「所定
のサンプリング周波数」として複数種類のサンプリング
周波数の指定を含めることができる。従って、ある信号
処理に対応した命令群を複数のサンプリング周波数間で
共用する場合は、それらの全てのサンプリング周波数の
指定を含む第1の読出制御命令が当該命令群の前段に配
置される。この場合、それらのサンプリング周波数のい
ずれかが指定された場合に当該命令群の読み出しが行わ
れることとなる。
【0030】例えば図3に示す例におけるスロット1に
おいては、サンプリング周波数として24kHzが指定
されている場合および48kHzが指定されている場合
のいずれにおいても、同じ内容の信号処理を実行す
る。なお、図示は省略したが、この他の幾つかのサンプ
リング周波数が指定された場合も、このスロット1にお
いて同じ内容の信号処理を実行する。従って、このス
ロット1に対応したルーチンでは、これらのサンプリン
グ周波数間で信号処理のための命令群が共用化されて
おり、この命令群の前段に、これらの全てのサンプリン
グ周波数の指定を含む第1の読出制御命令が配置されて
いるのである。
【0031】なお、以上のように命令群の前段に第1の
読出制御命令を配置するのではなく、命令群における個
々の命令を本来の信号処理等のための命令と第1の読出
制御命令とを組み合わせたものにより構成し、第1の読
出制御命令により特定されるいずれかのサンプリング周
波数が現在指定されている場合に限り、信号処理等のた
めの命令を実行するようにしてもよい。
【0032】さて、以上説明した信号処理のための命令
群および第1の読出制御命令からなる部分の後には、第
2の読出制御命令J2が配置されている場合がある。こ
の第2の読出制御命令は、次回のスロットをスロット0
とするための命令、すなわち、当該ルーチンの実行終了
後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生したと
きに、スロット0に戻って、該当するルーチンの読み出
しを開始するための制御命令である。
【0033】この第2の読出制御命令は、各スロットサ
イクルの最後のスロットに対応した各ルーチンに設けら
れている。例えばサンプリング周波数として48kHz
が指定されているとき、スロット5がスロットサイクル
の最後のスロットである。そこで、このスロット5に対
応したルーチンには、指定されているサンプリング周波
数が48kHzであるときに、次回のスロットをスロッ
ト0とする第2の読出制御命令J2が設けられているの
である。
【0034】なお、あるスロットkがスロットサイクル
の最後のスロットでない場合には、そのスロットに対応
したルーチンには第2の読出制御命令J2が含まれてい
ない。この場合、スロットkに対応したルーチンの実行
後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生したと
きは、次のスロットk+1に対応したルーチンが開始さ
れる。
【0035】各スロットに対応したルーチンの最後の部
分には、命令メモリ2からの命令読出の停止を指令する
停止命令HLTが配置されている。従って、各スロット
に対応したルーチンは、その内容である命令群が実行さ
れた後は、必ず停止命令により停止することとなる。こ
のように各スロット毎に命令の実行を停止するようにし
たのは、信号処理の所要時間が各スロットにより区々だ
からである。以上が図1における命令メモリ2内のプロ
グラムの詳細である。
【0036】次に、再び図1に戻り、このDSPの各部
について説明する。命令読出制御部3は、以上説明した
命令メモリ2から命令を読み出すための制御を行う手段
である。この命令読出制御部3は、スロットタイミング
信号SLTが発生されると、そのときのスロットに対応
したルーチンを命令メモリ2から読み出すための制御を
開始し、当該ルーチンを構成する個々の命令を命令読出
クロックCKに同期したタイミングで読み出す。
【0037】また、この命令読出制御部3には、図示し
ない制御用レジスタを介してサンプリング周波数fsを
指定する情報が供給される。上述した第1の読出制御命
令J1が命令メモリ2から読み出された場合、この第1
の読出制御命令の内容に対応した制御情報が命令デコー
ダ4から命令読出制御部3に供給される。このとき命令
読出制御部3は、上記サンプリング周波数fsに基づ
き、当該第1の読出制御命令J1の直後の信号処理のた
めの命令群の読み出しを行うべきか否かを決定する。そ
して、読み出しを行わない場合には、当該命令群をスキ
ップし、その後のアドレスから命令の読み出しを行う。
【0038】また、上述した第2の読出制御命令J2が
命令メモリ2から読み出された場合、この第2の読出制
御命令の内容に対応した制御情報が命令デコーダ4から
命令読出制御部3に供給される。このとき命令読出制御
部3は、当該ルーチンの実行終了後、新たなスロットタ
イミング信号SLTが発生した場合にスロット0に戻っ
てルーチンの読み出しを行うべく、これに必要な読み出
しアドレスの制御を行う。以上の命令の読み出しの制御
は、上述した停止命令HLTが読み出されるまでの間、
命令読出クロックCKに同期して連続的に実行される。
【0039】そして、停止命令HLTが読み出される
と、命令デコーダ4から命令読出制御部3に読出停止指
令が送られる。これにより命令読出制御部3は、命令メ
モリ2からの命令の読み出しを停止する。命令読出制御
部3は、その後、新たなスロットタイミング信号SLT
が発生した時点で、新たなスロットに対応したルーチン
の読み出しを開始する。
【0040】次に、命令デコーダ4は、命令メモリ2か
ら読み出される命令をデコードし、演算部5および命令
読出制御部3へ制御情報を送る手段である。
【0041】演算部5は、このDSPにおける信号処理
を行うための手段であり、レジスタ、加算器および乗算
器等により構成されている。上述した信号処理〜
は、これらの信号処理に対応した命令が命令デコーダ4
によってデコードされ、この結果得られる制御情報がこ
の演算部5に送られることにより実行される。
【0042】パワー制御部6は、演算部5や命令メモリ
2に対する電源供給を制御するための手段である。図5
はこのパワー制御部6によって行われるパワーダウン制
御を示すタイムチャートである。
【0043】上述した読出停止命令HLTが命令メモリ
2から読み出されると、命令デコーダ4からこのパワー
制御部6に対し停止検出情報が供給される。パワー制御
部6は、この停止検出情報を検知し(処理終了検知手
段)、消費電力を低減するためのパワーダウン制御、例
えば演算部5内の各レジスタの入力レベルを所定レベル
に固定したり、命令メモリ2のチップセレクト端子(メ
モリの活性化をするための制御信号が与えられる端子)
にメモリを不活性化する制御信号を与える等の制御を行
う(パワー制御手段)。パワー制御部6は、上記読出停
止命令HLTの検出後、新たなスロットタイミング信号
SLTが発生するまでの期間、このパワーダウン制御を
継続する。そして、パワー制御部6は、新たなスロット
タイミング信号SLTが与えられた場合にはこれを検知
し(処理開始検知手段)、上記パワーダウン制御を解除
する。以上が、本実施形態に係るDSPの各部の詳細で
ある。
【0044】本実施形態によれば、上記タイミング信号
発生部1からスロットタイミング信号SLTが発生され
る毎に、スロット切換が行われ、命令読出制御部3によ
る制御の下、当該スロットに対応したルーチンが命令メ
モリ2から読み出され、命令デコーダ4および演算部5
によりその解釈および実行がなされる。
【0045】この場合、上述した第2の読出制御命令J
2に基づく制御により、指定されているサンプリング周
波数fsによって定まるスロットサイクルに対応した各
ルーチンのみが周期的に命令メモリ2から読み出され
る。
【0046】また、上述した第1の読出制御命令J1に
基づく制御により、各スロットに対応したルーチンに含
まれる各種の命令群のうち、指定されているサンプリン
グ周波数に対応した信号処理のための命令群のみが命令
メモリ2から読み出される。従って、本実施形態によれ
ば、単一の周波数の命令読出クロックCKにより、複数
種類のサンプリング周波数に対応した信号処理を行うこ
とができる。
【0047】また、各スロットにおいて実行される信号
処理の所要時間は区々であり、少なからぬスロットにお
いて演算部5による信号処理および命令メモリ2からの
命令の読み出しが行われない空き時間が生じる。本実施
形態では、この空き時間の間、パワー制御部6により、
演算部5および命令メモリ2の消費電力を低減する制御
が行われる。
【0048】なお、以上説明した実施形態では、本発明
に係るパワー制御回路をサンプリング周波数の切換機能
を有するDSPに適用した例を挙げたが、本発明に係る
パワー制御回路は、サンプリング周波数の切換を行わな
いタイプのDSPにも適用可能である。すなわち、DS
Pでは、サンプリング周期毎に所定の信号処理が行われ
るが、サンプリング周期の期間内において何等信号処理
のための演算を行わない空き時間が生じる。そこで、こ
のような空き時間における無駄な電力消費を低減すべ
く、各サンプリング周期において当該サンプリング周期
内で行うべき全処理が終了したことを検知する手段をD
SPに設け、この手段による検知が行われてから新たな
サンプリング周期が開始されるまでの間、上述したパワ
ーダウン制御を行うのである。また、本発明に係るパワ
ー制御回路は、DSP以外の電子装置にも適用可能であ
る。具体的な構成方法は、既に説明したDSPの場合と
同様であるので説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電子装置による処理の実行開始の契機の発生を検知
する処理開始検知手段と、前記契機により開始された処
理の終了を検知する処理終了検知手段と、前記契機によ
り開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知
されるまでの期間、特定の回路の消費電力を低減する制
御を行うパワー制御手段とを設けたので、電子装置内の
回路が空き状態となっているときの無駄な電力消費を確
実に低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態であるパワー制御回路
を適用したDSPの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるスロットサイクルを説明
する図である。
【図3】 同実施形態において各スロットで行われる各
サンプリング周波数に対応した信号処理の内容を説明す
る図である。
【図4】 同実施形態における各スロットに対応したル
ーチンの信号処理内容を説明する図である。
【図5】 同実施形態において行われるパワーダウン制
御を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1……タイミング信号発生部、2……命令メモリ、3…
…命令読出制御部、4……命令デコーダ、5……演算
部、6……パワー制御部(パワー制御回路)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子装置による処理の実行開始の契機の
    発生を検知する処理開始検知手段と、 前記契機により開始された処理の終了を検知する処理終
    了検知手段と、 前記契機により開始された処理が終了してから次の契機
    の発生が検知されるまでの期間、特定の回路の消費電力
    を低減する制御を行うパワー制御手段とを具備すること
    を特徴とするパワー制御回路。
  2. 【請求項2】 前記電子装置が一定周波数のスロットタ
    イミング信号によって切り換わるスロットを利用して処
    理を行うものであり、前記処理開始検知手段は、前記ス
    ロットタイミング信号の発生を検知することにより前記
    処理の実行開始の契機の検知を行うことを特徴とする請
    求項1に記載のパワー制御回路。
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