JP3736123B2 - パワー制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子装置の無駄な電力消費を抑えるパワー制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在提供されている多くの電子装置には、不要な電力消費を抑えるためのパワー制御回路が設けられている。これらの多くのパワー制御回路は、例えばキー入力操作等が一定時間以上ない、といった一定の条件が満たされた場合にパワーダウン制御を行うように構成されている。なお、パワーダウン制御の具体的手段としては、例えば特定の回路に対する電源供給を絶つとか、あるいは同期回路についてはクロックの供給を絶つ、クロック周波数を低くする、といった様々な手段が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の技術の下では、電子装置においてはキー入力操作等が行われている限りパワーダウン制御は行われない。しかし、このパワーダウン制御が行われない期間であっても、電子装置内の主要な回路が何等処理を行っておらず、いわゆる空き状態となって、無駄に電力を消費している期間が存在する。この問題は、キー入力操作等のないことを契機としてパワーダウン制御を行う場合に限られない。例えば、時分割制御により、予め割り当てれた特定のスロットを利用して通信を行う通信装置があるが、この種の通信装置は特定スロット以外の時間帯においてパワーダウン制御を行うものが多い。この場合において、通信装置内の回路は、特定スロットの全期間に亙って動作している訳ではなく、特定スロットの中にも空き状態となっている期間が存在する。しかしながら、従来のパワーダウン制御技術の下では、電子装置が空き状態にある期間における無駄な電力消費が野放しにされており、十分な消費電力の低減を行うことができない場合があった。
【0004】
この発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、従来技術にいう意味でのパワーダウン制御が行われていない期間であっても、いわゆる空き状態にある回路による無駄な電力消費を抑え、十分な消費電力低減を図ることができるパワー制御回路を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、時分割制御の時間単位であるスロットの切換タイミングを指示するスロットタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、所定数の連続したスロットの各々に対応付けられた複数のルーチンを記憶するとともに、前記各スロットに対応したルーチンの最後の部分に停止命令を配置させた命令メモリと、前記スロットタイミング信号が発生する毎に、当該スロットに対応付けられたルーチンを前記命令メモリから順次読み出す命令読出手段と、前記命令読出手段が読み出したルーチンに従って信号処理のための演算を行う演算手段とを有する電子回路を制御する回路において、前記電子装置が処理を開始する契機の発生を、前記スロットタイミング信号の発生を検知することによって検知する処理開始検知手段と、前記停止命令を検知することによって、前記契機により開始された処理の終了を検知する前記処理終了検知手段と、前記契機により開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知されるまでの期間、前記電子装置の特定の回路の消費電力を低減する制御を行うパワー制御手段とを具備する構成を特徴としている。
【0006】
また、複数種類のサンプリング周波数のうち指定されたサンプリング周波数に対応した信号処理を行う電子装置を制御する回路において、前記複数種類のサンプリング周波数の最小公倍数に相当する周波数を有するタイミング信号であって、時分割制御の時間単位であるスロットの切換タイミングを指示するスロットタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、所定数の連続したスロットの各々に対応付けられた複数のルーチンを記憶する命令メモリと、前記所定数の連続したスロットの一部のスロットであって、指定されたサンプリング周波数により一意に特定される個数の連続したスロットから構成されるスロットサイクルを周期として、前記スロットタイミング信号が発生する毎に、当該スロットサイクルを構成する各スロットに対応付けられたルーチンを前記命令メモリから順次読み出す命令読出手段と、前記命令読出手段が読み出したルーチンに従って信号処理のための演算を行う演算手段と、前記電子装置が処理を開始する契機の発生を、前記スロットタイミング信号の発生を検知することによって検知する処理開始検知手段と、前記停止命令を検知することによって、前記契機により開始された処理の終了を検知する前記処理終了検知手段と、前記契機により開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知されるまでの期間、前記電子装置の特定の回路の消費電力を低減する制御を行うパワー制御手段とを具備する構成としても良い。
この発明においては、前記所定数の連続したスロットの少なくとも一部に各々に対応付けられたルーチンは、前記複数種類のサンプリング周波数における2種類以上のサンプリング周波数に対応した各信号処理に共通の処理を行うための命令を含む構成としても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に理解しやすくするため、実施の形態について説明する。
かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
【0008】
図1はこの発明の一実施形態であるパワー制御回路を適用したDSP(Digital Signal Processor;デジタル信号処理装置)の構成を示すブロック図である。このDSPは、モデム(Modulator Demodulator;変復調装置)に搭載されるものである。周知の通り、モデムには通信回線の状態に合わせて伝送信号のサンプリング周波数を切り換える機能を備えたものが多い。このDSPは、この種のモデムに対応したものであり、サンプリング周波数の切換機能を有している。
【0009】
図1に示すように、本実施形態に係るDSPは、タイミング信号発生部1と、命令メモリ2と、命令読出制御部3と、命令デコーダ4と、演算部5と、パワー制御部6とを有している。このDSPは、複数種類のサンプリング周波数のうち指定されたサンプリング周波数に対応した信号処理を行うものである。
【0010】
タイミング信号発生部1は、このDSPの各部の動作タイミングを制御するための各種のタイミング信号を発生する手段である。このタイミング信号発生部1により発生されるタイミング信号のうち重要なものとして、スロットタイミング信号SLTおよび命令読出クロックCKがある。以下、これらのタイミング信号について説明する。
【0011】
このDSPにおける信号処理は、一定の周期で切り換わるスロット毎に所定のルーチンを実行することにより進められる。スロットタイミング信号SLTは、このスロットの切り換えタイミングを示すタイミング信号である。
【0012】
ここで、スロットは、上記複数種類のサンプリング周波数の最小公倍数に相当する周波数で切り換えられる。本実施形態では、7.2kHz〜48kHzまでの12種類のサンプリング周波数に対応した信号処理を行う。そして、これらの各サンプリング周波数の最小公倍数は288kHzである。従って、本実施形態では288kHzのスロットタイミング信号SLTがタイミング信号発生部1により発生される。
【0013】
命令読出クロックCKは、命令メモリ2から命令を読み出すタイミングを指示するクロックである。この命令読出クロックCKは、上記スロットタイミング信号SLTよりも高い周波数で発生される。
【0014】
次に、命令メモリ2は、ROM(Read Only Memory)等からなるメモリであり、上記12種類のサンプリング周波数に対応した信号処理を行うためのプログラムを記憶している。
【0015】
このプログラムの内容を説明するのに先立ち、このDSPにおけるタイミング制御上の概念である“スロットサイクル”について説明する。
【0016】
各サンプリング周波数fsに対応した信号処理は、そのサンプリング周期1/fsに対応した時間間隔で繰り返し実行する必要がある。このような各種のサンプリング周波数fsに対応した周期的な信号処理を行うため、本実施形態では、サンプリング周期1/fsに相当する個数の連続したスロットによりスロットサイクルを構成し、このスロットサイクル内において1サンプリング周期内に実行すべき信号処理を実行するようにしている。
【0017】
図2は各サンプリング周波数fsに対応したスロットサイクルを示すものである。各スロットサイクルは、その始点(スロットサイクルの最初のスロット)が一致しており、長さのみが異なる。本実施形態において取り扱う最高のサンプリング周波数fsは48kHzであるが、このサンプリング周波数に対応したスロットサイクルは6個のスロットにより構成される。また、本実施形態において取り扱う最低のサンプリング周波数fsは7.2kHzであるが、このサンプリング周波数に対応したスロットサイクルは40個のスロットにより構成される。他のサンプリング周波数fsに対応したスロットサイクルの長さは図示の通りである。
【0018】
命令メモリ2に記憶されているプログラムは、40個のルーチンにより構成されている。これらの各ルーチンは、連続した40個のスロット(以下、スロット0〜39という。)に各々対応している。そして、後述する命令読み出し制御部3による制御の下、スロット0ではスロット0に対応したルーチン、スロット1ではスロット1に対応したルーチン、という具合に、各スロットに対応したルーチンが実行されるようになっている。ただし、40個のスロットに対応したルーチンが常に実行される訳ではない。すなわち、指定されているサンプリング周波数fsが48kHzである場合にはスロット0〜5に対応した各ルーチン、24kHzである場合にはスロット0〜11に対応した各ルーチンという具合に、そのサンプリング周波数により定まるスロットサイクルに対応した各ルーチンが周期的に実行されるのである。
【0019】
各サンプリング周波数fsに対応した信号処理のための命令群は、そのサンプリング周波数により定まるスロットサイクルに対応した各ルーチンに分散して収められている。例えば、サンプリング周波数fsが48kHzである場合、1サンプリング周期1/48kHz内に実行すべき信号処理のための命令群が、命令メモリ2に記憶されたスロット0〜5に対応した各ルーチンのいずれかに収められている。また、サンプリング周波数fsが7.2kHzである場合、1サンプリング周期1/7.2kHz内に実行すべき信号処理のための命令群が、スロット0〜39に対応した各ルーチンのいずれかに収められている。
【0020】
さらに詳述すると次の通りである。本実施形態では、以下の4種類の信号処理を1サンプリング周期1/fsの間に演算部5に実行させる。
▲1▼A/D FIR−1
▲2▼A/D FIR−2
▲3▼D/A FIR−1
▲4▼D/A FIR−2
【0021】
ここで、上記信号処理▲1▼および▲2▼は、図示しないA/D変換器からこのDSPに供給される信号に対して行うFIRフィルタ演算であり、上記信号処理▲3▼および▲4▼は、このDSPから図示しないD/A変換器へ出力する信号に対して行うFIRフィルタ演算である。
【0022】
これらの信号処理▲1▼〜▲4▼のための各命令群が、1サンプリング周期相当のスロットサイクル内の各スロットに対応したルーチンに収められているのである。図3はサンプリング周波数fsが48kHzの場合および24kHzの場合を例に、上記信号処理▲1▼〜▲4▼のための各命令群の所在を明らかにしたものである。この図3に示すように、例えばサンプリング周波数が48kHzであるときの信号処理▲1▼に対応した命令群はスロット2および5に対応した各ルーチンに、信号処理▲2▼に対応した命令群はスロット3および4に対応した各ルーチンに、信号処理▲3▼に対応した命令群はスロット1および4に対応した各ルーチンに、信号処理▲4▼に対応した命令群はスロット0〜5に対応した各ルーチンに各々収められているのである。
【0023】
ところで、上記信号処理▲1▼〜▲4▼は、サンプリング周波数fsが異なったとしても、その処理内容自体は基本的に同じであり(演算に使用する係数が異なる程度である。)、各々が実行されるべきスロットが区々であるだけである。
【0024】
このため、上記信号処理▲1▼〜▲4▼を実行するための命令群の内容および実行タイミングを各サンプリング周波数間で比較した場合、全く同じ内容の命令群が同じタイミング(スロット)で実行される場合が多い。
【0025】
従って、何等策を講じないとすると、あるスロットに対応したルーチンに対し、異なったサンプリング周波数fsに対応した信号処理のための命令群ではあるが、全く同じ内容の命令群が重複して収められるという場合が生じ、命令メモリ2のメモリ容量を無駄に使用することになる。
【0026】
そこで、本実施形態では、各スロットに対応したルーチン内において、複数のサンプリング周波数間で共用可能な命令群についてはその共用化を図っているのである。
【0027】
次に、図4に示すフローチャートを参照し、スロット0〜39の個々に対応したルーチンの内容について説明する。このフローチャートに示すように、各スロットに対応したルーチンは、各々上記処理▲1▼〜▲4▼のいずれかに相当する1または複数の信号処理のための命令群P、P、…を含んでいる。
【0028】
例えば図3に示すように、スロット1においては、48kHzおよび24kHzの各サンプリング周波数に対応した信号処理▲3▼および▲4▼を実行する。従って、このスロット1に対応したルーチンには、これらの信号処理▲3▼および▲4▼を実行するための命令群P、P、…が含まれているのである。
【0029】
そして、図4に示すように、信号処理のための命令群P、P、…の前には、現在指定されているサンプリング周波数fsが所定のサンプリング周波数である場合にのみ当該命令群を命令メモリ2から読み出すための第1の読出制御命令J1、J1、…が配置されている。ここで、第1の読出制御命令J1には、上記「所定のサンプリング周波数」として複数種類のサンプリング周波数の指定を含めることができる。従って、ある信号処理に対応した命令群を複数のサンプリング周波数間で共用する場合は、それらの全てのサンプリング周波数の指定を含む第1の読出制御命令が当該命令群の前段に配置される。この場合、それらのサンプリング周波数のいずれかが指定された場合に当該命令群の読み出しが行われることとなる。
【0030】
例えば図3に示す例におけるスロット1においては、サンプリング周波数として24kHzが指定されている場合および48kHzが指定されている場合のいずれにおいても、同じ内容の信号処理▲3▼を実行する。なお、図示は省略したが、この他の幾つかのサンプリング周波数が指定された場合も、このスロット1において同じ内容の信号処理▲3▼を実行する。従って、このスロット1に対応したルーチンでは、これらのサンプリング周波数間で信号処理▲3▼のための命令群が共用化されており、この命令群の前段に、これらの全てのサンプリング周波数の指定を含む第1の読出制御命令が配置されているのである。
【0031】
なお、以上のように命令群の前段に第1の読出制御命令を配置するのではなく、命令群における個々の命令を本来の信号処理等のための命令と第1の読出制御命令とを組み合わせたものにより構成し、第1の読出制御命令により特定されるいずれかのサンプリング周波数が現在指定されている場合に限り、信号処理等のための命令を実行するようにしてもよい。
【0032】
さて、以上説明した信号処理のための命令群および第1の読出制御命令からなる部分の後には、第2の読出制御命令J2が配置されている場合がある。この第2の読出制御命令は、次回のスロットをスロット0とするための命令、すなわち、当該ルーチンの実行終了後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生したときに、スロット0に戻って、該当するルーチンの読み出しを開始するための制御命令である。
【0033】
この第2の読出制御命令は、各スロットサイクルの最後のスロットに対応した各ルーチンに設けられている。例えばサンプリング周波数として48kHzが指定されているとき、スロット5がスロットサイクルの最後のスロットである。そこで、このスロット5に対応したルーチンには、指定されているサンプリング周波数が48kHzであるときに、次回のスロットをスロット0とする第2の読出制御命令J2が設けられているのである。
【0034】
なお、あるスロットkがスロットサイクルの最後のスロットでない場合には、そのスロットに対応したルーチンには第2の読出制御命令J2が含まれていない。この場合、スロットkに対応したルーチンの実行後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生したときは、次のスロットk+1に対応したルーチンが開始される。
【0035】
各スロットに対応したルーチンの最後の部分には、命令メモリ2からの命令読出の停止を指令する停止命令HLTが配置されている。従って、各スロットに対応したルーチンは、その内容である命令群が実行された後は、必ず停止命令により停止することとなる。このように各スロット毎に命令の実行を停止するようにしたのは、信号処理の所要時間が各スロットにより区々だからである。
以上が図1における命令メモリ2内のプログラムの詳細である。
【0036】
次に、再び図1に戻り、このDSPの各部について説明する。
命令読出制御部3は、以上説明した命令メモリ2から命令を読み出すための制御を行う手段である。この命令読出制御部3は、スロットタイミング信号SLTが発生されると、そのときのスロットに対応したルーチンを命令メモリ2から読み出すための制御を開始し、当該ルーチンを構成する個々の命令を命令読出クロックCKに同期したタイミングで読み出す。
【0037】
また、この命令読出制御部3には、図示しない制御用レジスタを介してサンプリング周波数fsを指定する情報が供給される。
上述した第1の読出制御命令J1が命令メモリ2から読み出された場合、この第1の読出制御命令の内容に対応した制御情報が命令デコーダ4から命令読出制御部3に供給される。このとき命令読出制御部3は、上記サンプリング周波数fsに基づき、当該第1の読出制御命令J1の直後の信号処理のための命令群の読み出しを行うべきか否かを決定する。そして、読み出しを行わない場合には、当該命令群をスキップし、その後のアドレスから命令の読み出しを行う。
【0038】
また、上述した第2の読出制御命令J2が命令メモリ2から読み出された場合、この第2の読出制御命令の内容に対応した制御情報が命令デコーダ4から命令読出制御部3に供給される。このとき命令読出制御部3は、当該ルーチンの実行終了後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生した場合にスロット0に戻ってルーチンの読み出しを行うべく、これに必要な読み出しアドレスの制御を行う。
以上の命令の読み出しの制御は、上述した停止命令HLTが読み出されるまでの間、命令読出クロックCKに同期して連続的に実行される。
【0039】
そして、停止命令HLTが読み出されると、命令デコーダ4から命令読出制御部3に読出停止指令が送られる。これにより命令読出制御部3は、命令メモリ2からの命令の読み出しを停止する。命令読出制御部3は、その後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生した時点で、新たなスロットに対応したルーチンの読み出しを開始する。
【0040】
次に、命令デコーダ4は、命令メモリ2から読み出される命令をデコードし、演算部5および命令読出制御部3へ制御情報を送る手段である。
【0041】
演算部5は、このDSPにおける信号処理を行うための手段であり、レジスタ、加算器および乗算器等により構成されている。上述した信号処理▲1▼〜▲4▼は、これらの信号処理に対応した命令が命令デコーダ4によってデコードされ、この結果得られる制御情報がこの演算部5に送られることにより実行される。
【0042】
パワー制御部6は、演算部5や命令メモリ2に対する電源供給を制御するための手段である。図5はこのパワー制御部6によって行われるパワーダウン制御を示すタイムチャートである。
【0043】
上述した読出停止命令HLTが命令メモリ2から読み出されると、命令デコーダ4からこのパワー制御部6に対し停止検出情報が供給される。パワー制御部6は、この停止検出情報を検知し(処理終了検知手段)、消費電力を低減するためのパワーダウン制御、例えば演算部5内の各レジスタの入力レベルを所定レベルに固定したり、命令メモリ2のチップセレクト端子(メモリの活性化をするための制御信号が与えられる端子)にメモリを不活性化する制御信号を与える等の制御を行う(パワー制御手段)。パワー制御部6は、上記読出停止命令HLTの検出後、新たなスロットタイミング信号SLTが発生するまでの期間、このパワーダウン制御を継続する。そして、パワー制御部6は、新たなスロットタイミング信号SLTが与えられた場合にはこれを検知し(処理開始検知手段)、上記パワーダウン制御を解除する。
以上が、本実施形態に係るDSPの各部の詳細である。
【0044】
本実施形態によれば、上記タイミング信号発生部1からスロットタイミング信号SLTが発生される毎に、スロット切換が行われ、命令読出制御部3による制御の下、当該スロットに対応したルーチンが命令メモリ2から読み出され、命令デコーダ4および演算部5によりその解釈および実行がなされる。
【0045】
この場合、上述した第2の読出制御命令J2に基づく制御により、指定されているサンプリング周波数fsによって定まるスロットサイクルに対応した各ルーチンのみが周期的に命令メモリ2から読み出される。
【0046】
また、上述した第1の読出制御命令J1に基づく制御により、各スロットに対応したルーチンに含まれる各種の命令群のうち、指定されているサンプリング周波数に対応した信号処理のための命令群のみが命令メモリ2から読み出される。従って、本実施形態によれば、単一の周波数の命令読出クロックCKにより、複数種類のサンプリング周波数に対応した信号処理を行うことができる。
【0047】
また、各スロットにおいて実行される信号処理の所要時間は区々であり、少なからぬスロットにおいて演算部5による信号処理および命令メモリ2からの命令の読み出しが行われない空き時間が生じる。
本実施形態では、この空き時間の間、パワー制御部6により、演算部5および命令メモリ2の消費電力を低減する制御が行われる。
【0048】
なお、以上説明した実施形態では、本発明に係るパワー制御回路をサンプリング周波数の切換機能を有するDSPに適用した例を挙げたが、本発明に係るパワー制御回路は、サンプリング周波数の切換を行わないタイプのDSPにも適用可能である。すなわち、DSPでは、サンプリング周期毎に所定の信号処理が行われるが、サンプリング周期の期間内において何等信号処理のための演算を行わない空き時間が生じる。そこで、このような空き時間における無駄な電力消費を低減すべく、各サンプリング周期において当該サンプリング周期内で行うべき全処理が終了したことを検知する手段をDSPに設け、この手段による検知が行われてから新たなサンプリング周期が開始されるまでの間、上述したパワーダウン制御を行うのである。また、本発明に係るパワー制御回路は、DSP以外の電子装置にも適用可能である。具体的な構成方法は、既に説明したDSPの場合と同様であるので説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電子装置による処理の実行開始の契機の発生を検知する処理開始検知手段と、前記契機により開始された処理の終了を検知する処理終了検知手段と、前記契機により開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知されるまでの期間、特定の回路の消費電力を低減する制御を行うパワー制御手段とを設けたので、電子装置内の回路が空き状態となっているときの無駄な電力消費を確実に低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態であるパワー制御回路を適用したDSPの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるスロットサイクルを説明する図である。
【図3】 同実施形態において各スロットで行われる各サンプリング周波数に対応した信号処理の内容を説明する図である。
【図4】 同実施形態における各スロットに対応したルーチンの信号処理内容を説明する図である。
【図5】 同実施形態において行われるパワーダウン制御を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1……タイミング信号発生部、2……命令メモリ、3……命令読出制御部、
4……命令デコーダ、5……演算部、6……パワー制御部(パワー制御回路)。

Claims (3)

  1. 時分割制御の時間単位であるスロットの切換タイミングを指示するスロットタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、
    所定数の連続したスロットの各々に対応付けられた複数のルーチンを記憶するとともに、前記各スロットに対応したルーチンの最後の部分に停止命令を配置させた命令メモリと、
    前記スロットタイミング信号が発生する毎に、当該スロットに対応付けられたルーチンを前記命令メモリから順次読み出す命令読出手段と、
    前記命令読出手段が読み出したルーチンに従って信号処理のための演算を行う演算手段と
    を有する電子回路を制御する回路において、
    前記電子装置が処理を開始する契機の発生を、前記スロットタイミング信号の発生を検知することによって検知する処理開始検知手段と、
    前記停止命令を検知することによって、前記契機により開始された処理の終了を検知する前記処理終了検知手段と、
    前記契機により開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知されるまでの期間、前記電子装置の特定の回路の消費電力を低減する制御を行うパワー制御手段と
    を具備する構成を特徴とするパワー制御回路。
  2. 複数種類のサンプリング周波数のうち指定されたサンプリング周波数に対応した信号処理を行う電子装置を制御する回路において、
    前記複数種類のサンプリング周波数の最小公倍数に相当する周波数を有するタイミング信号であって、時分割制御の時間単位であるスロットの切換タイミングを指示するスロットタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、
    所定数の連続したスロットの各々に対応付けられた複数のルーチンを記憶する命令メモリと、
    前記所定数の連続したスロットの一部のスロットであって、指定されたサンプリング周波数により一意に特定される個数の連続したスロットから構成されるスロットサイクルを周期として、前記スロットタイミング信号が発生する毎に、当該スロットサイクルを構成する各スロットに対応付けられたルーチンを前記命令メモリから順次読み出す命令読出手段と、
    前記命令読出手段が読み出したルーチンに従って信号処理のための演算を行う演算手段と、
    前記電子装置が処理を開始する契機の発生を、前記スロットタイミング信号の発生を検知することによって検知する処理開始検知手段と、
    前記停止命令を検知することによって、前記契機により開始された処理の終了を検知する前記処理終了検知手段と、
    前記契機により開始された処理が終了してから次の契機の発生が検知されるまでの期間、前記電子装置の特定の回路の消費電力を低減する制御を行うパワー制御手段と
    を具備することを特徴とするパワー制御回路。
  3. 前記所定数の連続したスロットの少なくとも一部に各々に対応付けられたルーチンは、前記複数種類のサンプリング周波数における2種類以上のサンプリング周波数に対応した各信号処理に共通の処理を行うための命令を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のパワー制御回路。
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