JP2000018662A - 空気清浄機能付仕切りパネル - Google Patents

空気清浄機能付仕切りパネル

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JP2000018662A
JP2000018662A JP10189292A JP18929298A JP2000018662A JP 2000018662 A JP2000018662 A JP 2000018662A JP 10189292 A JP10189292 A JP 10189292A JP 18929298 A JP18929298 A JP 18929298A JP 2000018662 A JP2000018662 A JP 2000018662A
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JP10189292A
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Inventor
Tadashi Higashiura
忠司 東浦
Mitsusaku Sakaguchi
光作 坂口
Hai Sato
菩 佐藤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個人の執務スペースである間仕切りの机に用い
る仕切りパネルに、空気清浄機能を組み込み、かつ、脱
臭性能が向上した製品が望まれていた。 【解決手段】仕切りパネル1内に脱臭ユニット8を含む
空気清浄機構9を設ける。またパネル表面2の上方に空
気を取り入れるための吸込口3を設け、パネル表面2の
下方に空気を吹き出すための吹出口4を設ける。吹出口
4は開口面積を大きくし、かつ案内羽根12を設ける。
これにより吹出口4から緩やかに空気が斜め上方へと吹
き出される。さらにパネル表面2にはリターングリル5
を設ける。リターングリル5にはスリット13が形成さ
れていて、吹出口4から吹き出される空気はスリット1
3を通って整流され、パネル表面2に沿って上方へと流
れる。その結果、この空気は吸込口3で再度吸い込まれ
て、循環される。 【効果】吹き出される空気が循環される結果、複数回に
わたり脱臭ユニット8を空気が通過し、空気中に含まれ
る臭気成分の除去,分解効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気清浄機能付の
仕切りパネルに関し、特に、オフィス空間等における各
個人の執務スペースの間仕切りに使用する空気清浄機能
付仕切りパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】オフィス空間等においては分煙が採用さ
れているところが多くなってきている。一般的な分煙で
は、オフィス空間の特定の場所を喫煙スペースと定め、
そのスペースを仕切ったり、そのスペースに専用の空気
清浄機を配置する等の手だてが講じられている。
【0003】かかる方法では、愛煙家は喫煙の度にその
喫煙スペースに出向かなければならない。
【0004】そこで、個人の執務スペースである机の間
仕切りに用いる仕切りパネルに、吸煙装置または空気清
浄機を内蔵させるという提案がいくつかなされている
(たとえば特開平4−32640号公報、特開平4−2
9763号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】机等の間仕切りに用い
る仕切りパネルに空気清浄機能を内蔵させて分煙を行う
場合、机に向かって執務をする個人が発生する煙草の煙
や匂いを、仕切られたその個人空間内で集塵し脱臭しな
ければならない。
【0006】従来の空気清浄機付パーテーションや吸煙
装置付パーテーションでは、この個人空間内での集塵お
よび脱臭性能が十分とは言えず、仕切られた執務スペー
スの周囲に煙草の煙や匂い、特に匂いが漂い出るという
課題があった。
【0007】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたもので、仕切りパネルで仕切られた執務スペース
等の個人空間内で、その個人が発生する煙草の煙や匂い
等を集塵し脱臭する性能が向上させた空気清浄機能付仕
切りパネルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
仕切りパネルと、その仕切りパネル内に備えられた空気
清浄機構と、仕切りパネル表面に設けられ、パネル内に
空気を取り入れるための吸込口と、仕切りパネル表面に
設けられ、パネル内の空気清浄機構で浄化された空気を
吹き出すための吹出口とを有し、前記吹出口から吹き出
される空気の一部を前記吸込口へと導く循環手段が備え
られていることを特徴とする空気清浄機能付仕切りパネ
ルである。
【0009】請求項1記載の構成によれば、吹出口から
吹き出される空気の一部は吸込口へと循環するので、吹
き出される空気は何度も仕切りパネル内の空気清浄機構
を通過し、浄化される。よって仕切りパネルで仕切られ
た執務スペース等の個人空間内で煙草を吸うこと等によ
り煙や臭いが発生しても、その煙や臭いは複数回空気清
浄機構を通過する間に完全に塵埃が除去され、臭いの成
分が吸着または分解されて、空気が清浄される。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の仕
切りパネルにおいて、前記循環手段は、吹出口から吹き
出される空気をパネル表面に沿って吸込口へと導くリタ
ーングリルを含むことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の構成によれば、吹出口から
吹き出された空気はパネル表面に沿ってスムーズに流
れ、効率よく吸込口へ再度吸い込まれる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の仕
切りパネルにおいて、前記循環手段は、パネル表面から
略垂直方向に突出する仕切り板と、その仕切り板に形成
され、空気をパネル表面に沿って通過させる通過スリッ
トとを含むことを特徴とするものである。
【0013】請求項3の構成によれば、パネル表面に仕
切り板を設けることにより、吹出口から吹き出される空
気が個人空間内へ散乱することなく、仕切り板で止めら
れ、かつスリットを通過してスムーズにパネル表面に沿
って吸込口へと導かれる。
【0014】請求項4記載の発明は、仕切りパネル内に
は、空気流を形成するための送風手段が備えられてい
て、該送風手段は少なくとも2個のファンを含み、一方
のファンは、主として煙草の主流煙および副流煙を吸い
込むために機能し、他方のファンは循環手段により循環
される空気を吸い込むために機能することを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかに記載の空気清浄機能付仕
切りパネルである。
【0015】請求項4記載の構成では、少なくとも2つ
のファンにより、煙草の主流煙や副流煙と、吹出口から
吹き出された空気とが別々に吸い込まれるので、両者が
混じり合い、気流が乱れて空気中の臭い成分等が個人空
間外へ流れ出ることがほとんどない。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の仕切りパネルにおいて、前記空気清
浄機構には脱臭ユニットが含まれており、当該脱臭ユニ
ットは、光触媒エレメント、光源および反射板を含むこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項5記載の構成では、光触媒エレメン
トを用いて良好に脱臭を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明のいくつかの実施形態について詳細に説明をする。
【0019】図1は、この発明の一実施形態にかかる空
気清浄機能付仕切りパネル1の外観構成を示す斜視図で
ある。この仕切りパネル1は、高さが1250mm、幅が
900mm、厚みが30〜80mmであり、公知の間仕切り
用パネル(パーテーション)と連結等して使用すること
ができる寸法にされている。
【0020】仕切りパネル1には、その表面2に吸込口
3および吹出口4が設けられている。吸込口3は表面2
の上方に配置され、吹出口4は表面2の下方に配置され
ている。さらに、表面2には、その上下方向ほぼ中央
部、より具体的には仕切りパネル1の下方から700mm
の高さに、水平方向に延びるリターングリル5が備えら
れている。リターングリル5は、パネル表面2から桟の
ように張り出しており、下方からの空気を上方へ通過さ
せるためのスリット13を有している。リターングリル
5の高さは、一点鎖線で示すように、高さ700mmの机
6を配置したときに、机6の天板とほぼ面一になる。
【0021】図2は、図1に示す空気清浄機能付仕切り
パネル1の使用状態を示す図解的な断面図である。
【0022】図2を参照して、仕切りパネル1内には集
塵ユニット7および脱臭ユニット8を含む空気清浄機構
9が備えられている。また、吸込口3から吸い込まれる
空気を空気清浄機構9へ導き、空気清浄機構9を通過し
た空気を吹出口4へ導く空気通路10が区画されてい
る。そして空気通路10内のたとえば吸込口3から集塵
ユニット7へ至る通路内に送風用のファン11が配置さ
れている。ファン11の配置位置は、この位置に限定さ
れるわけではなく、空気通路10内の任意の位置でよ
い。ファン11は、この実施形態では水平方向に長手の
筒状をしたクロスフローファンが採用されている。ファ
ン11の回転により気流の流れが生じ、吸込口3から空
気通路10内へ空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は
集塵ユニット7を通過する間に塵埃が除去され、脱臭ユ
ニット8を通過する間に臭いの成分が吸着および分解さ
れて、空気通路10を通り吹出口4からパネル1外へ吹
き出される。
【0023】この実施形態の特徴は、吹出口4から吹き
出される空気の流速が緩やかで、かつ斜め上方へ向かっ
て吹き出されるように、吹出口4が構成されていること
である。これを実現するため、吹出口4の開口面積は、
吸込口3の開口面積に比べて大きくされている。また、
吹出口4には通過する空気を斜め上方へ案内するための
複数の案内羽根12が備えられている。案内羽根12は
水平方向に長手で、空気通過方向に上り傾斜をつけて配
置された板である。かかる構成により、吹出口4から緩
やかに空気が斜め上方に向けて吹き出される。
【0024】使用状態において、リターングリル5に沿
って机6が配置されていると、吹出口4から吹き出され
る空気のほとんどはリターングリル5のスリット13を
通って上方に昇る。スリット13を通過する間に、空気
の流れはスリット13で整えられて、パネル表面2に沿
って上方に緩やかに流れる。その結果、吹出口4から吹
き出された空気の多くは、パネル表面2の上方に形成さ
れた吸込口3から再び空気通路10内へ吸い込まれる。
【0025】吹出口4から吹き出される空気を上述のよ
うに吸込口3へ導き、再度空気清浄機構9を通過させる
ことにより、空気に含まれる特に臭いの成分が脱臭ユニ
ット8において吸着され、または分解されるので、脱臭
効果を向上させることができる。
【0026】机6に向かって座った喫煙者が口から吹き
出す主流煙は、その前方に配置された吸込口3から吸い
込まれる。この場合、主流煙が吸込口3の上方へ立ちの
ぼるのを阻止するために、仕切りパネル1の上縁から庇
のように突出するガイド14が備えられていてもよい。
【0027】机6上の灰皿等に置かれた煙草から立ちの
ぼる副流煙は、リターングリル5を通過してパネル表面
2沿いに上昇する上昇流に誘導されてスムーズに吸込口
3へ吸い込まれる。
【0028】なお、机6には、図2に一点鎖線で示すよ
うに、その背面に幕板15が備えられていることが多
い。幕板15の下端縁と床面Lとの間は、通常、225
mm程度の隙間が開いているので、それよりも高い位置に
吹出口4を形成することにより、吹出口4から吹き出さ
れる空気は幕板5とパネル表面2との間を通り、リター
ングリル5へ案内される。このように机6の幕板15を
活用すれば、より効果的に吹出口4から吹き出される空
気を吸込口3へ循環させることができる。
【0029】図3はこの発明の他の実施形態にかかる空
気清浄機能付仕切りパネル20の構成概要を示す斜視図
である。この仕切りパネル20が、図1に示す仕切りパ
ネル1と異なる点は、2つの吸込口3a,3bが横並び
に形成されていることである。そして仕切りパネル20
内には、各吸込口3a,3bに対応して、一点鎖線で示
すように、2つのファン11a,11bが備えられてい
る。2つのファン11a,11bは別々のモータでそれ
ぞれ独自に回転される。ここで吸込口3aは主として喫
煙者が吐き出す主流煙を吸い込むためのものであり、吸
込口3bは主として循環する循環空気を吸い込むために
設けられている。従って、2つのファン11a,11b
の回転速度も、通常は、主流煙を吸い込むためのもの1
1aは相対的に速く、循環流を吸い込むためのもの11
bは相対的に遅く運転される。
【0030】この仕切りパネル20が図1に示す仕切り
パネル1とさらに異なる点は、リターングリル5がパネ
ル表面2から水平方向に棚状に突出しており、その上に
灰皿等の物が載せられるようになっていることである。
そして、このリターングリル5の根元部分(パネル表面
2に取り付けられている部分)の一部にスリット13が
形成されている。このように、スリット13が、リター
ングリル5の幅方向全体にわたって形成されているので
はなく、吸込口3bの下方に相当する位置にだけ部分的
に形成されていると、吹出口4から吹き出される空気
は、リターングリル5の図において右側に形成されたス
リット13を通って、パネル表面2沿いに上方へ流れ、
主として吸込口3bから吸い込まれる。
【0031】このような構成を採用すれば、吹出口4か
ら吹き出される空気は、たとえ机がなくともリターング
リル5により分散が遮られ、スリット13を通り上方へ
流れる。従って机を利用することなく、この仕切りパネ
ル20単独で、吹出口4から吹き出される空気の循環経
路を作ることができる。
【0032】また、喫煙者が吹き出す主流煙と循環流と
が混じらないように工夫されているので、気流の流れの
異なる主流煙と循環流とが干渉し合わず、特に循環流が
乱されて吸込口3b以外へ散らばることが少なくなる。
【0033】なお、上述の説明では、ファン11a,1
1bを2つ設けて、それぞれ別のモータで駆動する構成
を説明したが、横長手の1つのクロスフローファンによ
り、吸込口3a,3bからそれぞれ空気が吸い込まれる
構成であってもよい。
【0034】図4はこの発明のさらに他の実施形態にか
かる空気清浄機能付仕切りパネル30の構成を示す図で
あり、パネル表面2の一部が切欠かれてその内部構造も
示されている。
【0035】図4に示す空気清浄機能付仕切りパネル3
0の特徴は、パネル表面2の上部に横長手の吸込口3が
形成されており、その左側に縦長手の吹出口4が形成さ
れていることである。吹出口4には、吹き出される空気
が吸込口3方向に吹き出されるように、複数の案内羽根
12が備えられている。
【0036】かかる構成では、吹出口4から吹き出され
る空気の多くは直接吸込口3に向かって吹き出されるた
め、吸込口3から再び吸い込まれて循環される。また、
横長の吸込口3のうち右側部分は吹出口4から吹き出さ
れる空気を吸い込む割合が少ない。よって、机6の右上
に灰皿を置けば、煙草から立ちのぼる副流煙はかき乱さ
れることなく、良好に吸込口3の主として右側部分から
吸い込まれる。
【0037】なお仕切りパネル30内の空気通路は、適
当な仕切り板31をパネル内部に配設することにより形
成することができる。
【0038】図5は吹出口4の構成の変形例を示す断面
図であり、たとえば図1のA−Aに沿う断面または図4
のB−Bに沿う部分断面を示している。図5に示すよう
に、吹出口4には空気の吹出方向を案内する複数の案内
羽根12を設けるのに加えて、吹出口4の吹出方向をほ
ぼ90度湾曲させるような吹出ダクト32が備えられて
いてもよい。吹出ダクト32を設けた場合、吹出口4に
おける案内羽根12を省略してもよい。吹出ダクト32
は、パネル表面2に突設されており、吹出口4の吹出方
向をパネル表面2に平行な方向に湾曲させる。従って吹
出ダクト32により案内される空気は、パネル表面2沿
いに流れる。こうすると、吹出口4から吹き出される空
気を効率よく吸込口3へ誘導することができる。
【0039】図6は、図1、図3または図4に示す空気
清浄機能付仕切りパネル1,20,30に適用可能な脱
臭ユニット8の構成を説明するための斜視図である。脱
臭ユニット8は交換容易なようにケーシング35を有
し、その中に、ジグザグに折られた光触媒エレメント3
6と、光源としての紫外線あるいは近紫外線を放射する
冷陰極管ランプ37と反射板38とが収容されている。
脱臭ユニット8の保守点検や交換時には、ケーシング3
5が仕切りパネルから取り外される。光触媒エレメント
36は不織布や多孔膜等の透光性のあるエレメント素材
を担持体として、表面に光触媒物質が担持されたもので
ある。光触媒物質としては、既に知られているように、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、チタン酸ス
トロンチウム、酸化錫、酸化タングステン、酸化鉄、酸
化ビスマス、酸化ルテニウム等が使用される。反射板3
8はランプ37の発する光を万遍なく光触媒エレメント
36へ導くように、光触媒エレメント36の配置位置に
対して斜めに配置されている。より具体的には、ケーシ
ング35は外形が縦横寸法が大きく厚みの薄い直方体状
であり、光触媒エレメント36は、折り目が縦方向に延
びるように収容されている。ランプ37は、ケーシング
35の手前側後端部に上下に延びるように収容されてい
る。この結果、ケーシング35の背面(図6において左
側)には縦に、細い隙間が生じている。この細い隙間に
斜めに反射板38が収められ、ランプ37の光が光触媒
エレメント36へ万遍なく届くようにされている。
【0040】反射板を斜めに配置した結果、反射板38
と光触媒エレメント36との間にできる平面形状が三角
形状の隙間に、水平方向に延びる細長い三角形状のリブ
を上下に複数段配置し、反射板38および光触媒エレメ
ント36の配置がしっかりと保持されるようにしてもよ
い。
【0041】また、光の効率を上げるために、ケーシン
グ35の光触媒エレメント背面側に反射板を貼付けるこ
とも有効である。
【0042】空気はケーシング35の上端面から下方へ
通過し、その間に空気が光触媒エレメント36の表面と
接することにより、空気に含まれる臭気成分が光触媒物
質に吸着され、あるいは吸着された後に分解される。
【0043】図7はこの発明のさらに他の実施形態にか
かる空気清浄機能付仕切りパネル40の構成を示す斜視
図であり、図8は図7のC−Cに沿う切断面端面図であ
る。
【0044】図7および図8を参照して、この実施形態
にかかる空気清浄機能付仕切りパネル40には、パネル
表面2の上部右側に、縦長の吸込口3が備えられてお
り、吸込口3の内側には縦の回転軸を有する縦長円筒状
のクロスフローファン42が備えられている。このファ
ン42はその下方のモータ43で回転される。吹出口4
はパネル表面2の上部のほぼ全面に大きく開口されてお
り、メッシュ状のグリル44が嵌められている。また、
吹出口4を開閉することのできる扉41が備えられてい
る。扉41はその左縁(吸込口3と反対側の端縁)がヒ
ンジ機構45によってパネル表面2に取り付けられてい
る。扉41はヒンジ機構45を中心に少なくとも10度
程度は開くようにされている。扉41は空気清浄機能を
動作させない場合はパネル表面2に沿うように閉じられ
る。
【0045】一方、空気清浄機能を動作させる場合は、
図示のように約10度ほど開く。こうすると、吸込口3
から主流煙および副流煙が吸い込まれ、かつ、吸い込ま
れた空気は吹出口4から吹き出されるが、それら吹き出
される空気は扉41により前方へ吹き出されるのが妨げ
られて、吸込口3へと案内される。よって吹出口4から
吹き出される空気の多くは吸込口3へと循環される。
【0046】仕切りパネル40内には、先に説明した実
施形態とは異なり、空気貫通型の光触媒エレメント46
が備えられている。このような空気貫通型の光触媒エレ
メント46を用いる場合にも、空気を循環させることに
より、光触媒エレメント46による脱臭効率を向上させ
ることができる。
【0047】なお、図7および図8におけるその他の構
成については、先に説明した構成と同一部分には同一番
号を付し、重複した説明については省略する。
【0048】図7および図8に示す実施形態では、脱臭
ユニットとしての光触媒エレメント46は示されている
が、集塵ユニット7については示されていない。このよ
うに、集塵ユニットを省略することも可能であるが、必
要があれば適所にさらに集塵ユニットを組み込んで、空
気中の塵埃を除去できるような構成にしてもよい。
【0049】図9は、この発明のさらに他の実施形態に
かかる空気清浄機能付仕切りパネル50の構成を説明す
るための図であり、図10は図9のD−Dに沿う切断面
端面図である。
【0050】先に説明した図7の実施形態では、吹出口
4がパネル表面2のほぼ全面に形成されていたが、図9
に示す実施形態では、吸込口3がパネル表面2の上部ほ
ぼ全面に形成されている。
【0051】すなわち、図9に示すように、パネル表面
2の上部ほぼ全面には吸込口3が形成されている。吸込
口3は、大きく開口しているのではなく、パネル表面2
に多数の小孔が開けられた構成である。これら多数の小
孔によって大きな面状の吸込口3が形成されている。
【0052】吹出口4は大きな吸込口3の一部周囲を囲
むように、パネル表面2の上部に横長に設けられ、また
パネル表面2の左縁沿いに縦長に設けられている。吹出
口4には先に説明したような案内羽根12が備えられて
おり、吹き出される空気は吸込口3に向かって吹き出さ
れる。よってそれら吹き出される空気の多くは吸込口3
から再度吸い込まれる。
【0053】吹出口4は、吸込口3の周縁部であって、
灰皿等が設置される場所から遠い位置に形成される。な
ぜなら、灰皿等が設置される場所に近ければ、灰皿に置
かれた煙草から立ちのぼる副流煙が吹出口4から吹き出
される空気により乱され、個人空間内に散乱するおそれ
があるからである。
【0054】吸込口3の内側には、空気貫通型の光触媒
エレメント46が備えられている。そしてこの光触媒エ
レメント46を通過した空気は、モータ47で回転され
るファン48によって吸い込まれ、空気通路10を通っ
て吹出口4へと導かれる。
【0055】図9および図10におけるその他の構成に
ついては、先に説明した実施形態と同一または相当する
部分には同一番号を付し、重複説明については省略す
る。
【0056】図11は、この発明のさらに他の実施形態
にかかる空気清浄機能付仕切りパネル60の構成を説明
するための図解的な断面図である。この仕切りパネル6
0は、図1を参照して説明した仕切りパネル1と同様
に、パネル表面2の上部に吸込口3が形成されており、
下方部に吹出口4が形成されている。そしてその内部に
は空気通路10が区画されており、この空気通路10内
にファン11および脱臭ユニット8が配置されている。
【0057】この実施形態では、脱臭ユニット8は縦方
向に前後2列に配列されており、各ユニット81,82
間は垂直方向に広がる仕切り板61で仕切られている。
さらに前方の脱臭ユニット82の前方にも仕切り板62
が備えられている。従って仕切りパネル60内部は、垂
直方向に延びる3つの空気通路101,102,103
が後方から手前側に向かって3列配置になっている。
【0058】さらに空気通路10(101,102,1
03)の上部には切換え可能な第1ダンパ63が備えら
れ、空気通路10の下部には切換え可能な第2ダンパ6
4が備えられている。これら第1ダンパ63および第2
ダンパ64を切換えることにより、吸込口3から吸い込
まれた空気が2列の脱臭ユニット81,82を並列に流
れるか、直列に流れるかを切換えることができる。
【0059】この切換え方につき、図12(A)および
(B)を参照して説明する。図12(A)に示すよう
に、第1ダンパ63が吸込口3から吸い込まれた空気を
第1空気通路101へ導く位置にされ、第2ダンパ64
が第1空気通路101と第2空気通路102とを連通す
る位置にされると、吸い込まれた空気は第1空気通路1
01から第2空気通路102を通って第3空気通路10
3へと流れる。従って空気は第1脱臭エレメント81お
よび第2脱臭エレメント82の順序で直列に通過する。
この結果、空気が脱臭ユニット8を通過する時間が長く
なり、空気に含まれる臭気成分がより多く脱臭ユニット
に吸着されあるいは分解されて、脱臭性能が向上する。
【0060】一方、図2(B)に示すように、第1ダン
パ63が吸い込まれた空気が第3通路103へ流れ込ま
ないように切換えられ、第2ダンパ64が第1空気通路
101および第2空気通路102の下方部を吹出口4に
開放するように切換えられると、吸い込まれた空気は同
時に第1空気通路101および第2空気通路102を通
り、2つの脱臭ユニット81および82を平行に流れ
る。この結果、ファン11による空気流量を多くしたと
きに、それに対応して多くの空気を迅速に脱臭すること
ができる構成となる。
【0061】かかる空気清浄機能付仕切りパネル60
を、図1および図3で説明した空気清浄機能付仕切りパ
ネル1,20と置換してもよい。
【0062】この発明は以上説明した実施形態に限定さ
れるわけではなく、請求項記載の範囲内でその他の種々
の変更が可能である。
【0063】たとえば、上述した各実施形態において
は、送風用のファンとして、主としてクロスフローファ
ンを取り上げて説明したが、クロスフローファンに限ら
ず、シロッコファン、プロペラファン等、仕切りパネル
における配置空間との関係で最適なファンを選択するこ
とができる。
【0064】また、いずれの実施形態においても、空気
清浄機構としては、脱臭ユニットだけでもよいし、脱臭
ユニットに加えて集塵ユニットを必要に応じて配置して
もよく、その集塵ユニットは、集塵用フィルタ等でもよ
いし、イオン化部および集塵部を備える電気集塵ユニッ
トであってもよい。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、オフィス空間等で、
執務スペース等として区画される個人空間内で発生する
主として煙草の煙や臭いを、その個人空間内で集塵し分
解する性能が向上された空気清浄機能付仕切りパネルを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる空気清浄機能付
仕切りパネル1の外観構成を示す斜視図である。
【図2】空気清浄機能付仕切りパネル1の使用状態を示
す図解的な断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態にかかる空気清浄機能
付仕切りパネル20の構成概要を示す斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態にかかる空気清
浄機能付仕切りパネル30の構成を示す図である。
【図5】吹出口4の構成の変形例を示す断面図である。
【図6】空気清浄機能付仕切りパネルに適用可能な脱臭
ユニット8の構成を説明するための斜視図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態にかかる空気清
浄機能付仕切りパネル40の構成を示す斜視図である。
【図8】図7のC−Cに沿う切断面端面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかる空気清
浄機能付仕切りパネル50の構成を説明するための図で
ある。
【図10】図9のD−Dに沿う切断面端面図である。
【図11】この発明にさらに他の実施形態にかかる空気
清浄機能付仕切りパネル60の構成を説明するための図
解的な断面図である。
【図12】ダンパが切換えられて脱臭ユニットを空気が
直列に流れる状態を説明する図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,50,60 空気清浄機能付仕
切りパネル 2 パネル表面 3,3a,3b 吸込口 4 吹出口 5 リターングリル(仕切り板) 8 脱臭ユニット 9 空気清浄機構 10 空気通路 11,11a,11b,42 ファン 12 案内羽根 13 スリット 32 吹出ダクト 36,46 光触媒エレメント 37 光源(冷陰極管ランプ) 38 反射板 41 扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 菩 滋賀県栗太郡栗東町中沢159−3 有限会 社シイアイシイ内 Fターム(参考) 3L058 BD03 BE08 BF03 BF07 BG01 BG03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕切りパネル(1,20,30,40,5
    0,60)と、 その仕切りパネル内に備えられた空気清浄機構(9)
    と、 仕切りパネル表面(2)に設けられ、パネル内に空気を
    取り入れるための吸込口(3)と、 仕切りパネル表面(2)に設けられ、パネル内の空気清
    浄機構(9)で浄化された空気を吹き出すための吹出口
    (4)とを有し、 前記吹出口(4)から吹き出される空気の一部を前記吸
    込口(3)へと導く循環手段(5,12,13,32,
    41)が備えられていることを特徴とする空気清浄機能
    付仕切りパネル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の仕切りパネルにおいて、 前記循環手段は、吹出口(4)から吹き出される空気を
    パネル表面(2)に沿って吸込口(3)へと導くリター
    ングリル(5,13)を含むことを特徴とする空気清浄
    機能付仕切りパネル。
  3. 【請求項3】請求項2記載の仕切りパネルにおいて、 前記循環手段は、パネル表面(2)から略垂直方向に突
    出する仕切り板(5)と、その仕切り板に形成され、空
    気をパネル表面に沿って通過させる通過スリット(1
    3)とを含むことを特徴とする空気清浄機能付仕切りパ
    ネル。
  4. 【請求項4】仕切りパネル内には、空気流を形成するた
    めの送風手段(11)が備えられていて、該送風手段
    (11)は少なくとも2個のファン(11a,11b)
    を含み、一方のファン(11a)は、主として煙草の主
    流煙および副流煙を吸い込むために機能し、他方のファ
    ン(11b)は循環手段により循環される空気を吸い込
    むために機能することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の空気清浄機能付仕切りパネル。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の仕切
    りパネルにおいて、 前記空気清浄機構には脱臭ユニット(8)が含まれてお
    り、当該脱臭ユニット(8)は、光触媒エレメント(3
    6,46)、光源(37)および反射板(38)を含む
    ことを特徴とする空気清浄機能付仕切りパネル。
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