JP3450287B2 - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP3450287B2
JP3450287B2 JP2000302488A JP2000302488A JP3450287B2 JP 3450287 B2 JP3450287 B2 JP 3450287B2 JP 2000302488 A JP2000302488 A JP 2000302488A JP 2000302488 A JP2000302488 A JP 2000302488A JP 3450287 B2 JP3450287 B2 JP 3450287B2
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康堅 竹田
美徳 世古口
守 守川
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室内空気の浄化に用
いられる空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気は、塵埃、タバコの煙、呼吸
と共に排出される二酸化炭素等、様々な物質で汚染され
ている。近年では住宅の高気密化が進んだこともあり、
汚染物質が室内に留まりやすいので、積極的に換気を行
う必要があるが、大気汚染のひどい地域にある家屋、ま
た花粉症のメンバーをかかえる家庭やオフィスでは、窓
を開けて換気するということが思うにまかせないことが
多い。そこで、空気清浄機や空気清浄機能付き空気調和
機が使用される。室内空気の浄化方法としては、室内の
空気を吸引してフィルターで塵埃を捕集する、活性炭で
汚染物質を吸着するといったものが一般的である。
【0003】ところがフィルターで塵埃を捕集したり、
活性炭で汚染物質を吸着する方式は、これらを清掃した
り交換するといったメンテナンスの手間に比べ、室内空
気の改質に及ぼす効果は今一歩といった感があった。そ
れは、空気中のイオン量を調整対象外としているからで
ある。
【0004】空気中にはイオンが存在する。その中でも
マイナスイオンには人をリラックスさせる効果が認めら
れている。しかしながらマイナスイオンは特定の物質と
結びつくと減少する。例えばタバコの煙が存在すると、
マイナスイオンは通常の1/2〜1/5程度にまで減少
することがあった。そこで、空気中のマイナスイオン量
を人為的に増大させるため、イオン発生機が開発され、
市販されている。ところで従来のイオン発生機は直流高
電圧方式でマイナスイオンのみを発生させるものであっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記イオン発生機の使
用により、空気中のイオン分布においてマイナスイオン
の量が増え、人をリラックスさせる空気へと改質され
る。しかしながらマイナスイオンは、空気中に浮遊する
細菌を積極的に除去することについてはほとんど効果が
認められていない。
【0006】この点に関し、本発明者らが鋭意研究を進
めた結果、マイナスイオンとプラスイオンの双方を同時
に発生させ、空気中に送出することにより、空気中の浮
遊細菌を除去できることを見出した。
【0007】そこで本発明では、室内空気を循環する送
風機を備えた空気清浄機に、マイナスイオンとプラスイ
オンを同時に発生させるイオン発生装置を搭載し、空気
中の浮遊細菌の除去を可能とするとともに、空気へのイ
オンの混合が効率良くスムーズに行われる構造の空気清
浄機を提供することを目的とする。
【0008】また、空気清浄機内へのイオン発生装置の
設置を容易に行える構造とすることを目的とする。さら
に、空気中の塵埃除去を行うため併用するフィルターを
形良く組み合わせることができ、フィルターの能力を十
分に発揮させることができ、フィルターの清掃や交換も
容易な構造とすることを目的とする。また、空気清浄機
本体を支えるベースを容易に組み合わせることができる
構造とすることを目的とする。さらには、イオン発生装
置の駆動状況を容易に認識させることができ、その認識
させるための手段の設置が容易な構造とすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、室内空気を循環する送風機と、吸い込
んだ空気中の塵埃を除去するフィルターと、プラスイオ
ンとしてH + (H 2 O) n とマイナスイオンとしてO
2 - (H 2 O) m を同時に発生させるイオン発生装置を備え
た空気清浄機において、前記フィルターを通過した空気
の一部を前記イオン発生装置に供給し、このイオン発生
装置で発生したプラスイオンとしてH + (H 2 O) n とマ
イナスイオンとしてO 2 - (H 2 O) m を含有する空気を、
前記フィルターを通過した空気と合流し循環させること
とした。
【0010】プラスイオンとしてはH + (H 2 O) n 、マ
イナスイオンとしてはO 2 - (H 2 O) m が最も安定して発
生する。これらプラスイオンとマイナスイオンは、単独
では空気中の浮遊細菌に対し格別な滅菌効果はない。し
かし、これらのイオンが同時に発生すると、化学反応に
よって活性種である過酸化水素H 2 2 または水酸化ラジ
カル(・OH)が生成する。このH 2 2 または(・O
H)は極めて強力な活性を示すため、これらを空気中に
送出することにより、浮遊細菌を除去できる。
【0011】上記のようにして発生させたプラスイオン
とマイナスイオンを放出するため、フィルターを通過し
た空気の一部をイオン発生装置に供給するのであるが、
これによりイオンを含有した空気を、フィルターを通過
した空気と合流させたから、室内に速やかにイオンを行
き渡らせることができる。
【0012】また本発明では、室内空気を循環する送風
機と、吸い込んだ空気中の塵埃を除去するフィルター
と、誘電体を挟んで対向する電極間に交流電圧を印加す
ることによりプラスイオンとしてH + (H 2 O) n とマイ
ナスイオンとしてO 2 - (H 2 O) mを同時に発生させるイ
オン発生装置を備えた空気清浄機において、前記フィル
ターを通過した空気の一部を前記イオン発生装置に供給
し、このイオン発生装置で発生したプラスイオンとして
+ (H 2 O) n とマイナスイオンとしてO 2 - (H 2 O) m
を含有する空気を、前記フィルターを通過した空気と合
流し循環させることとした。
【0013】このように誘電体を挟んで対向する電極間
に交流電圧を印加すると、大気中で放電等の電離現象が
起こり、プラスイオンとマイナスイオンが同時に発生す
る。
【0014】このとき、プラスイオンとしてはH + (H 2
O) n 、マイナスイオンとしてはO 2 - (H 2 O) m が最も
安定して発生する。これらプラスイオンとマイナスイオ
ンは、単独では空気中の浮遊細菌に対し格別な滅菌効果
はない。しかし、これらのイオンが同時に発生すると、
化学反応によって活性種である過酸化水素H 2 2 または
水酸化ラジカル(・OH)が生成する。このH 2 2 また
は(・OH)は極めて強力な活性を示すため、これらを
空気中に送出することにより、浮遊細菌を除去できる。
【0015】上記のようにして発生させたプラスイオン
とマイナスイオンを放出するため、フィルターを通過し
た空気の一部をイオン発生装置に供給するのであるが、
これによりイオンを含有した空気を、フィルターを通過
した空気と合流させたから、室内に速やかにイオンを行
き渡らせることができる。
【0016】また本発明では、イオンを含有する空気と
フィルターを通過した空気との合流を空気清浄機本体外
で行わせることとした。
【0017】この構成によれば、空気清浄機本体内で合
流させる場合と異なり、イオンを含有した空気がフィル
ターを通過した空気の風圧によりイオン発生装置のとこ
ろから出てこられないということはなく、イオンを含有
した空気をフィルターを通過した空気の主流に効率良く
スムーズに混合することができる。
【0018】また本発明では、前記イオン発生装置を通
過した空気の吹出口に風向設定手段を設けた。これによ
り、イオンを含有した空気を、フィルターを通過した空
気の主流に確実に合流させることができる。
【0019】また本発明では、前記イオン発生装置を視
認できる視認窓を空気清浄機本体に設けるとともに、空
気清浄機本体内部に配置した回路基板に、前記イオン発
生装置の駆動と連動してこのイオン発生装置を照明する
発光体を装着した。
【0020】この構成によれば、イオン発生装置の駆動
状況を視覚的に容易に認識することができ、またこれを
達成するための発光体の配備も簡単に行うことができ
る。
【0021】また本発明では、発光体の放つ光をイオン
発生装置の方向に反射する反射カバーを設けた。これに
より、発光体の放つ光をイオン発生装置に集め、発光体
の輝度が小さくてもイオン発生装置を効率よく照明でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図に基づき本発明の一実施
形態を説明する。空気清浄機1は、偏平な箱を垂直に立
てたような形の本体10と、本体10を支えるベース1
1と、本体10の一側面(この場合は正面)に、本体1
0と間隔を置いて取り付けられたフロントパネル12と
を有する。フロントパネル12は、図3に示すように、
本体10の正面の曲率に沿ってなだらかに湾曲してお
り、中央には縦長のスリットを複数個横に並べた形の吸
込口13を有する。図には表れないが、スリットとスリ
ットの間の縦桟を補強する横桟が、フロントパネル12
裏面の所々に設けられている。空気はこの吸込口13か
ら吸い込まれるだけではなく、フロントパネル12と本
体10との隙間に構成される側面吸込口14を通じ、フ
ロントパネル12の四方からも吸い込まれる。なお側面
吸込口14の吸込口面積(空気が通る開口部の面積)は
吸込口13の吸込口面積より大きい。
【0023】本体10の背面の上部には、図2に見られ
るように、主吹出口15と副吹出口16が形設される。
主吹出口15、副吹出口16とも、縦長のスリットを複
数個横に並べた形のものである。17は把手部、18は
別体の壁取付金具(図示せず)等を使って本体10を壁
に掛けるための壁掛け穴である。本体10の背面下部に
は、壁掛け穴18を使って本体10を壁に掛けたとき、
本体10を垂直に保つための壁当て18aを設ける。こ
れらは本体10の後シェル75(後述)に形設されてい
る。
【0024】本体10の中の主な構成要素の配置と、空
気の流れの概要とを、図4に模型的に示す。20はフィ
ルターユニット、30は送風機、40はイオン発生装置
である。送風機30を駆動すると、吸込口13及び側面
吸込口14から空気が吸い込まれ、フィルターユニット
20を経て送風機30へと吸い込まれる。送風機30の
下流において、空気通路は2つに分岐する。分岐した一
方は主吹出口15に通じる主通路55となり、もう一方
は副吹出口16に通じるバイパス通路56となる。
【0025】送風機30を出た空気は、大部分は主吹出
口15から吹き出され、残りの一部は副吹出口16から
吹き出される。副吹出口16へと続くバイパス通路56
の途中にイオン発生装置40があり、イオン発生装置4
0で生成したプラスイオンとマイナスイオンが空気中に
放出される。
【0026】主通路55とバイパス通路56の分岐部5
7には、空気の流量を調節する手段を設ける。空気流量
調節手段は、例えば、板状のダンパ58をもって構成す
る。ダンパ58は手動あるいは電動で開閉度を調節でき
るようにする。ダンパ58は、単一のものを主通路55
とバイパス通路56とに共用し、一方の通路の開度を大
にすれば他方の開度が小となるように構成しても良く、
あるいは主通路55とバイパス通路56の両方に各々独
立したダンパを設ける構成としても良い。このような空
気流量調節手段があれば、全体としての空気流量の多寡
を調節したり、あるいは主通路55とバイパス通路56
との流量の割合をどうするかといった流量配分の調節が
可能となり、イオン発生装置40からのイオン発生を風
量に関係なく常にほぼ一定の濃度とすることができる。
【0027】本体10の外殻部は、図3に示す4個の合
成樹脂製部品により構成される。中心となるのは中枠7
4で、これを前後から前シェル71と後シェル75が挟
む。前シェル71と後シェル75は図示しないネジによ
り中枠74に固定される。もう1個の部品である前面カ
バー19は前シェル71の前面にぴったりと重ねて配置
され、前シェル71の四隅に、ドライバーでは取り外せ
ない特殊ネジで固定されている。このような特殊ネジ
は、使用者が前面カバー19を取り外してその裏側の制
御基板等に触れたりすることのないようにするという、
安全確保の目的で使用される。
【0028】中枠74の正面、前シェル71に面する側
には、中央部にフィルター収納部24が形設される(図
5参照)。フィルター収納部24は正面形状矩形の凹部
であり、前シェル71と前面カバー19はこの部分がく
り抜かれている。これによりフィルター収納部24は、
本体10の正面側側面に露出することになる。
【0029】フィルター収納部24にはフィルターユニ
ット20がはめ込まれる。フィルターユニット20は3
種類のフィルターにより構成される。すなわち吸込空気
流の上流側からプレフィルター21、脱臭フィルター2
2、集塵フィルター23である。プレフィルター21は
ポリプロピレンからなり、吸引された空気の中から大き
めの塵埃を捕集する。脱臭フィルター22は長方形の枠
にポリエステル製の不織布を取り付け、その上に活性炭
を均一に分散配置し、その上から更にポリエステル製の
不織布をかぶせた、3層構造をなし、空気中の臭い成分
であるアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等を吸着す
る。集塵フィルター23はいわゆるHEPAフィルター
であって、ポリエステル/ビニロン系不織布からなる骨
材に電石加工したメルトブロー不織布(商品名「トレミ
クロン」:東レ株式会社製)を合わせて濾材とし、これ
を折り畳んだ上、その上下面にハイドロキシアパタイト
加工した不織布からなる抗菌シートを重ねて熱圧着し、
ホットメルト付き不織布からなる枠を溶着したもので、
微細な塵埃を捕集する。
【0030】図3に示すように、フィルター収納部24
の奥の壁には、隅の方にぐるりとシール部材24aが装
着される。シール部材24aは集塵フィルター23に密
着し、フィルターユニット20の外周とフィルター収納
部24の内周との間隙から空気が侵入するのを防ぐ。す
なわち、送風機30に吸い込まれる空気がすべてフィル
ターユニット20を通過したものであることを確実にす
るものである。またこのシール部材24aは、集塵フィ
ルター23の裏面をフィルター収納部24の奥の壁から
浮かし、空気の流れる隙間を形成するという役割も担
う。
【0031】プレフィルター21は、図6に示すような
合成樹脂製のグリッド21aに取り付けられている。グ
リッド21aの左右側面からは、一方の側面につき2個
づつ、計4個の係合片21bが突出する。これに対応し
て、フィルター収納部24の内部の垂直壁には係合片2
1bを受け入れる穴24bが同じく計4個形設されてい
る。フィルター収納部24に集塵フィルター23と脱臭
フィルター22を入れた後、脱臭フィルター22の前面
にプレフィルター21を重ね、グリッド21aをたわま
せるようにして係合片21bを穴24bに係合させれ
ば、フィルターユニット20は脱落することなくフィル
ター収納部24に保持される。
【0032】グリッド21aには、プレフィルター21
をフィルター収納部24から引き抜くときのため、所々
につまみ部21cが設けてある。なお、フィルターユニ
ット20が簡単に脱落しては困るので、係合片21bの
先端は図6の拡大図部分に見られるように前向きのフッ
クの形に形成されており、穴24bから外すのに適度の
力を要するようになっている。
【0033】図7に示すように、フィルター収納部24
の奥の垂直壁には、送風機30へと続く通風口25が形
設される。通風口25は中枠74に多数の穴を放射状に
設けて構成される。この通風口25の部分は、図3に見
られるように、中央部が本体10の正面側にやや突き出
した形となっており、この部分で集塵フィルター23の
中央部を支える。これにより、シール部材24aの存在
と相まって、集塵フィルター23の裏面に空気通路が確
保される。
【0034】送風機30の構造を図8に基づき説明す
る。31は水平軸まわりに回転するファン、32はファ
ン31を回転させるモータである。モータ32は中枠7
4の背面、通風口25の中心にあたる箇所にネジ等によ
り固定される。ファン31として、図ではターボファン
を採用しているが、ファンの種類はこれに限定されな
い。プロペラファンを採用することも、クロスフローフ
ァンを採用することも可能である。図のターボファンの
場合、ファン径に比較して厚さを大きくとり、回転数を
下げて騒音レベルを下げる工夫がなされている。ファン
31の周囲を、中枠74に形設した案内壁33が囲む。
案内壁33はインボリュート曲線を構成するよう形成さ
れており、ファン31から送り出された空気を吐出部
へ、この場合には空気通路の分岐部57の方へと誘導す
る。モータ32は制御性を重視し、直流モータとしてい
る。
【0035】ファン31を出た空気は上方の空気通路へ
と進み、大部分は主通路55を通って主吹出口15から
排出されるが、残りの一部はバイパス通路56に流れ
る。バイパス通路56は中枠74に形設され、終端が副
吹出口16に接続する。バイパス通路56の中にはイオ
ン発生装置40が配置されている。続いて図10に基づ
きイオン発生装置40の構造を説明する。
【0036】イオン発生装置40は、誘電体と、この誘
電体を挟んで対向する高圧電極と接地電極を構成の柱と
する。図の実施形態では、両端の開いた円筒形のガラス
管(ネオセラム:外径20mm)41をもって誘電体とし
ている。誘電体の材質はこれに限定されるものではな
く、絶縁性を有するものであれば何でも良い。また形状
にも限定はない。この実施形態のように誘電体を円筒形
状にした場合、外径が大きいほど、また肉厚が薄いほど
誘電体の静電容量が大きくなり、イオンが発生しやすく
なるが、同時にオゾンの発生も増加するところから、イ
オンとオゾンのバランスを考えて寸法を決定しなければ
ならない。実験の結果によれば、ガラス管の外径は20
mm以下、肉厚は1.6mm以下といった数値が推奨され
る。
【0037】ガラス管41の内外には、いずれもステン
レスの平織り金網を円筒形に丸めた形の高圧電極42と
接地電極43を配置する。高圧電極42にはSUS31
6またはSUS304のステンレス鋼線を平織りした4
0メッシュの金網を使用している。接地電極43には同
じくSUS316またはSUS304のステンレス鋼線
を平織りした16メッシュの金網を使用している。イオ
ン発生効率を上げるため、高圧電極42と接地電極43
はガラス管41に密着させる。
【0038】ガラス管41の両端は絶縁体のキャップ4
4、45で閉ざす。キャップ44、45はゴムのような
弾性材料で成形する。オゾンに対する耐性の見地から
は、EPDMの使用が好ましい。キャップ44、45の
中心には薄い膜状部分で覆われた穴があり、必要なとき
にはこの膜状部分を突き破って物を挿入できるようにな
っている。この実施形態では、キャップ44の穴にリー
ド線46が通され、ガラス管41の内部で高圧電極42
に接続している。
【0039】接地電極43にも高圧電極42と同様にリ
ード線47が接続する。リード線46、47としては、
特に限定はなく一般に市販されているものを使用できる
が、オゾンに対する耐性の面からは、ステンレス鋼線を
ポリフッ化エチレン系樹脂で被覆したものが好ましい。
【0040】弾性材料からなるキャップ44、45は、
ガラス管41を中枠74に固定するためにも用いられ
る。すなわちキャップ44、45は外周部に溝48を有
しているが、その内一方のキャップ44の溝48を、バ
イパス通路56の構成部材の一つである中枠74のリブ
74aに設けた切り欠き74bに嵌合する(図11、1
3参照)。この嵌合は、キャップ44の溝48を切り欠
き74bに、ガラス管41の軸線方向と直角な方向から
押しつけることにより行われる。他方のキャップ45
は、リブ74aに向かい合うよう中枠74に形設した、
これもバイパス通路56の一部をなすリブ74cに係合
する。リブ74cにはキャップ45の太さにほぼ等しい
幅の溝74dが形設されているが、この溝74dの底
と、リブ74aとの間隔は、キャップ45の外端面とキ
ャップ44の溝48との間隔よりやや狭くなっており、
溝74dにキャップ45を押し込んで行くと、キャップ
45の外端面が溝74dの底(図においては垂直面とな
っている)により押され、ガラス管41には軸線方向か
らの押圧力が生じる。このため、キャップ44、45は
自身の弾性による反発力をもってリブ74a、74bに
密着することとなり、ガラス管41は中枠74にしっか
りと固定される。
【0041】バイパス通路56の一部に、リブ74a、
74cによってイオン発生装置収納室56aを画成した
状況を図13に示す。56bはイオン発生装置収納室5
6aへの空気入口、56cはイオン発生装置収納室56
aからの空気出口である。なお図中74eは溝74dの
底に、溝74dの延びる方向に沿って上下1対設けられ
た弾性片で、溝74dの底の弾力を増すために置かれて
いる。弾性片74eは、溝74dの底にスリット74g
を2本平行に設けて形成されるとともに、バネ性を高め
るため、キャップ45の中心部に当たる箇所は、図12
に見られるように溝74dの中に屈曲あるいは湾曲して
突出する形状となっている。74fは長穴74eと74
eの間に設けられた切り欠きで、これはリード線46を
通すためのものである。
【0042】図8に50で示すのはイオン発生装置40
の下流側に配置されるオゾン抑制装置である。これは、
交流電圧を電極に印加することによってイオンを発生さ
せる場合、不可避的に発生するオゾンを除去するための
ものである。オゾンは通常でも徐々に酸素に分解する
が、オゾン分解触媒が存在すると分解が一層促進され
る。そこで、オゾン分解触媒を金網の表面に付着させた
ものをオゾン抑制装置50として用意する。オゾン分解
触媒としては、二酸化マンガン、白金、二酸化鉛、酸化
銅(II)、ニッケルといった公知のものを使用できる。
【0043】オゾン分解触媒を金網に担持させるには、
バインダー物質の中にオゾン分解触媒を分散させ、これ
をディップ、スピン、スプレーといったコーティング手
段により金網表面に付着させれば良い。オゾン分解触媒
の担持量については、発生するオゾンの量などから適宜
決定する。
【0044】独立したオゾン抑制装置を用意するのでは
なく、イオン発生装置40そのものにオゾン抑制機能を
付与することも可能である。この場合には、ガラス管4
1、高圧電極42、接地電極43の少なくとも1つにオ
ゾン分解触媒を担持させる。
【0045】オゾン抑制装置50を通過した空気は副吹
出口16から吹き出すが、この時、主吹出口15から吹
き出す空気流と平行に吹き出させるのでなく、主吹出口
15から吹き出す空気流に向け、風向設定手段によって
方向づけを行う。この風向設定手段の存在により、副吹
出口16から吹き出すイオン含有空気は、主吹出口15
から吹き出す、イオン発生装置40を通らなかった残り
の空気流と本体10外で合流することになる。
【0046】風向設定手段としては種々の形態のものが
考えられるが、その一例を図9に示す。ここに示す風向
設定手段130は中空のケーシング131を有し、その
底面には副吹出口16と連通する空気入口132を形設
し、側面には空気出口133を形設する。空気出口13
3の反対側の側面からは歯車部134を突出させ、この
歯車部134の軸135を中心に、ケーシング131は
水平面内で首振り運動を行うものとする。歯車部134
には、図示しないモータおよび減速装置に連結した揺動
歯車136が噛み合う。
【0047】揺動歯車136は所定角度の往復回動を行
う。この動きはゆっくりとしたもので、必要に応じ速さ
を変えることもできる。揺動歯車136の動きにつれ、
ケーシング131が首振り運動を行う。副吹出口16か
ら吹き出したイオン含有空気はケーシング131によっ
て吹き出し方向を変えられ、空気出口133から水平方
向に吹き出す。空気出口133を出たイオン含有空気
は、主吹出口15から吹き出す空気に、あたかも散布さ
れるような形で合流し、部屋の隅々までイオンを含んだ
空気が送られる。
【0048】図9においては、空気出口133から吹き
出す空気の上下方向の吹き出し角度は特に考慮していな
いが、空気調和機の室内側ユニットに見られるような風
向調節用のルーバーを空気出口133に設け、上下方向
の吹き出し角度を調節できるようにしておいても良い。
【0049】風向設定手段の別の形態として、副吹出口
16に上記のようなルーバーを設け、副吹出口16から
吹き出す空気を主吹出口15から吹き出す空気の方へ方
向づけするようにしても良い。この場合ルーバーは、水
平面内での風向を調節するものと垂直面内での風向を設
定するものの2種類を設けておくと良い。
【0050】また副吹出口16にノズルを設け、そのノ
ズルの出口を主吹出口15から吹き出す空気流の方へ向
けておいても良い。
【0051】上記形態の変形例として、ノズルの先端を
延長して主吹出口15から吹き出す空気流の中にまで届
かせ、ノズルの先端からイオン含有空気が吸い出される
ようにしておいても良い。
【0052】図11に60で示すのはイオン発生装置4
0の近傍に設けた発光体である。発光体60は発光ダイ
オード等、小消費電力のデバイスにより構成され、イオ
ン発生装置40の駆動と連動して発光する。すなわちイ
オン発生装置40を駆動した時、発光体60の発する青
や緑といった色の光でイオン発生装置40が照らし出さ
れ、運転状態が明確化されるので、使い勝手が向上す
る。
【0053】発光体60は空気清浄機1の回路基板61
に取り付けられている。回路基板61は、制御の中核と
なるCPU、メモリ、その他の電子回路素子を搭載して
いる。回路基板61はイオン発生装置収納室56aに隣
接する空間に配置され、中枠74に図示しないネジで固
定されており、発光体60の部分だけがイオン発生装置
収納室56aに頭を出している。回路基板61には発光
体60の放つ光をイオン発生装置40に届かせるための
切り欠き62を形設する。63は回路基板61に固定さ
れた反射カバーである。反射カバー63は発光体60
を、その頭部の指向する方向と切り欠き62の存在する
方向を除き、すっぽりと覆う。反射カバー63は発光体
60の放つ光をイオン発生装置40の方向に反射するた
めのものであって、明色の合成樹脂あるいは金属等、光
の反射率の高い材料で形成する。反射率を高めるため、
内面にメッキを施しておくと良い。発光体60はこの反
射カバー63の中に、反射カバー63の端より頭部を少
し引っ込めたような形で支持されている。
【0054】本体10の正面上方右側には、イオン発生
装置40を本体10外から視認するための視認窓70を
配設している。視認窓70は次のようにして設けられる
(図11参照)。すなわちこの部分の本体10の正面部
は、前シェル71と前面カバー19の二重構造になって
いる。前シェル71は不透明の合成樹脂により形成さ
れ、楕円形の穴72が設けられている。前シェル71の
外側の前面カバー19は透明の合成樹脂により形成され
ており、その裏面には塗装あるいはシルクスクリーン印
刷による膜73が形成されているが、穴72に対向する
部分には膜73がなく、透明のままとなっており、これ
が視認窓70を構成する。この透明な視認窓70からイ
オン発生装置40を確認することができる。穴72は前
面カバー19で覆われているので、ここから指が入り込
んでイオン発生装置40に触れるようなことがなく、安
全である。この視認窓70を通じ、塵埃の堆積状況の点
検等、イオン発生装置40に関わる種々の点検を行うこ
とができる。
【0055】前面カバー19の裏面の膜73は清澄感の
ある色調に仕上げられている。これにより、空気清浄機
1の健康商品としてのイメージが強調される。塗装の色
調としては、シルバーメタリック調で清澄感が強調され
る色目を採用している。
【0056】フロントパネル12の取り付けにつき説明
する。フロントパネル12は正面形状がフィルター収納
部24と相似の矩形であって、フィルター収納部24よ
りも寸法的に大きく、フィルターユニット20を完全に
覆い隠す。フロントパネル12を上から見ると、中央が
外向きに突出した湾曲形状をしている。
【0057】フロントパネル12は次のようにして本体
10に取り付けられる。まず前シェル71には、フィル
ター収納部24のすぐ上から、左右1対のパネル受け9
0を突出させる。図14に見られるように、パネル受け
90の上面は正面から見て逆台形に窪んでおり、その窪
みの底に凹部91が設けられている。フロントパネル1
2の背面にはパネル受け90に対応する係合突片92を
形設する(図17参照)。係合突片92は下向きのフッ
ク形状をしている。図21のように係合突片92の先端
をパネル受け90の凹部91に係合させれば、フロント
パネル12は係合突片92にてその重量を支えられた形
で本体10の正面に支持される。
【0058】フロントパネル12の下部には本体10に
係脱する可動係合片100を配置する(図18、19、
20、22参照)。可動係合片100は弾力に富む合成
樹脂により単一部品として成形されており、次の構造を
有する。中心となるのは板状の主体101で、その一方
の端はやや幅の狭い押しボタン部102となっており、
他端には断面U字形のスプリング部103が形設され
る。主体101の中央付近からはフック部104が立ち
上がる。主体101の両側には、先端が外側に向かって
フック状に曲がった、断面L字形の脚部105が片側2
本づつ形設される。同じく主体101の両側には、脚部
105と重ならない位置に、片側3個づつの張出片10
6が形設される。
【0059】可動係合片100を取り付けるため、フロ
ントパネル12の下部には次のような仕掛が施される。
まずフロントパネル12の側面の折曲縁部12aには押
しボタン部102を通す穴12bが設けられる。この穴
12bに対向するように、パネル背面からスプリング受
け12cが立ち上がる。穴12bとスプリング受け12
cは水平線に沿って配置され、その間に1対のスライド
ガイド107が形設される。スライドガイド107、1
07は、互いに向かい合う面に、水平方向に延在するガ
イド溝108を有する。
【0060】可動係合片100を取り付けるにあたって
は、まず穴12bに内側から押しボタン部102を通
し、スプリング部103の端をスプリング受け12cの
側面に係合させ、脚部105をスライドガイド107の
縁にあてがった後、主体101をスライドガイド107
に押しつける。すると、脚部105が弾性で曲がりなが
らガイド溝108の中へと嵌まり込む。スライドガイド
107の、図19においてガイド溝108の上に張りだ
した部分を、脚部105の先端のフック状折曲部と張出
片106とで挟むような形になる。これにより可動係合
片100は、スライドガイド107に対しスライド可能
に取り付けられ、押しボタン部102が穴12bから突
出する方向にスプリング部103によって付勢されるこ
とになる。
【0061】前シェル71からは、図15、22に示す
ように、フック部104に向かい合うフック部110が
突出する。係合突片92をパネル受け90に引っ掛ける
と、フック部104とフック部110の先端同士が接触
する。接触箇所は互いに斜面をなしており、この状態で
フロントパネル12の下部を本体10に押しつけると、
可動係合片100はフック部104と110の間の斜面
作用により、スプリング部103による付勢力に抗して
スライドする。最終的には、フック部104、110が
図22のように係合し、フロントパネル12の下部を前
に引いてもフロントパネル12は本体10から離れなく
なる。またフック部110は図15に示すように上方に
障壁111を有するので、フロントパネル12に上方へ
スライドさせようとする力が働いても、フック部104
はフック部110から脱出しない。フック部104をフ
ック部110から外すには押しボタン部102を押す。
【0062】可動係合片100はフロントパネル12の
両側に左右対称に配置する。このようにフロントパネル
12の側に可動係合片100を配置するのでなく、本体
10の側に可動係合片100を配置し、フロントパネル
12の側にフック部110を設けることとしても良い。
【0063】ベース11の取り付けにつき説明する。ベ
ース11も合成樹脂成形品であり、上面の本体載置面1
1aは後方に向けなだらかにせり上がる斜面となってい
る(図23参照)。本体10の底面もこれに対応して傾
斜がついている。本体載置面11aの後端には前向きに
曲がったフック状の係合部11bが形設される。本体1
0の後シェル75の底面には、係合部11bを受け入れ
る凹部状の係合部75aが形設される。本体載置面11
aの前部には係着手段120が設けられる。係着手段1
20は、本体載置面11aに形設された係着凹部121
と、本体10の前シェル71の底面から突出して係着凹
部121に嵌合する係着突起122と、係着凹部121
の底の穴123を通じて係着突起122に螺合する蝶ネ
ジ124とからなる。
【0064】ベース11の本体載置面11aを本体10
の底面にあてがい、ベース11と本体10を互いにスラ
イドさせると、スライド行程の最後で係合部11bが係
合部75aに係合し、係着突起122が係着凹部121
に落ち込む(図24参照)。係着突起122が係着凹部
121に嵌合することにより、ベース11と本体10は
逆方向にはスライドできなくなる。これは、係合部11
bと係合部75aが係合を保ったままであるということ
を意味する。ここで蝶ネジ124を係着突起122にネ
ジ込み、本体載置面11aの前部を前シェル71に固定
すれば、ベース11は本体10にしっかりと固定され
る。
【0065】係着手段120の構成は、上記に限定され
る訳ではない。例えば、係着凹部121を前シェル71
に配置し、係着突起122をベース11に配置しても良
い。係着凹部と係着突起を廃止し、蝶ネジ124のみで
ベース11と本体12のスライドを止めるようにするこ
ともできる。その他、種々の改変が可能である。
【0066】80は視認窓70の横に設けられた操作パ
ネル部で、図25に示すように、運転の入/切や運転モ
ードを切り換えるためのスイッチが設けられている。操
作パネル部80の一部には、図26に示すリモコン81
からの制御信号を受けるリモコン受光部82が設けられ
ている。
【0067】次に空気清浄機1の動作と機能を説明す
る。空気清浄機1を運転すると、モータ32によりファ
ン31が回転し、前パネル12の吸込口13と側面吸込
口14から室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気
はプレフィルター21で大きめの塵埃を捕集され、続い
て脱臭フィルター22でアセトアルデヒド、アンモニ
ア、酢酸等の臭い成分を吸着される。脱臭フィルター2
2を通り抜けた空気は、集塵フィルター23で更に細か
い塵埃まで捕集され、臭いや塵埃のない清浄な空気とな
って主吹出口15から室内に放出される。
【0068】ファン31を出た空気は、全てが主吹出口
15から出ることはなく、一部はバイパス通路56に入
り込み、イオン発生装置40に供給される。イオン発生
装置40においては、高圧電極42と接地電極43の間
に約1.75Kvの交流電圧が印加されており、誘電体で
あるガラス管41の外側でプラスイオンとマイナスイオ
ンを同時に発生する。この時のプラスイオン、マイナス
イオン濃度は約2万個/CCであり、オゾン濃度は0.0
1PPM以下である。プラスイオンとしてはH +(H
2O)n、マイナスイオンとしてはO2 -(H2O)mが最も
安定して生成される。
【0069】プラスイオン単独、あるいはマイナスイオ
ン単独では、空気中に浮遊する細菌に対し格別な効果は
ない。プラスイオンとマイナスイオンが化学反応を起こ
し、活性種である過酸化水素水H22または水酸化ラジ
カル(・OH)が発生する。この過酸化水素H22また
は水酸化ラジカル(・OH)は強力な活性を有し、これ
でもって空気中の浮遊細菌を除菌する。図27に結果を
示す実験例では、運転を開始してから2時間後に86
%、4時間後に93%、20時間後に99%の真菌を除
去することができる。
【0070】イオン発生装置40がイオンを発生してい
る間、発光体60が光を、例えば青の光を発し、イオン
発生装置40を照らす。これを視認窓70の外から視認
することにより、イオン発生装置40が駆動しているこ
とを知り、安心して使用することができる。発光体60
は反射カバー63で覆われ、視認窓70を直接照射する
ことがない。このため、空気清浄機1を暗い場所に置い
た場合でも、発光体60からの直接照射光に眩惑される
ことなくイオン発生装置40を視認することができる。
発光体60をガラス管41の中に入れ、イオン発生装置
40が内側から発光しているように見せることもでき
る。また電界に感応する特殊な塗料をガラス管41に塗
り、高圧電極42と接地電極43に交流高電圧をかけて
いる時とかけていない時とで塗料の色すなわちガラス管
41の色が変化するようにしておいても良い。
【0071】さて、イオン発生装置40はプラスイオン
とマイナスイオンを発生するが、オゾンも同時に発生す
る。オゾンは人体に影響を与えるものであり、空気中の
量が増加することは好ましくないので、オゾン濃度は極
力小さくする必要がある。このため、金網にオゾン分解
触媒を担持させたオゾン抑制装置50がイオン発生装置
40の下流側に配置されているのであり、オゾンを含ん
だ空気がオゾン抑制装置50を通過する際、オゾンが分
解される。副吹出口16から排出される空気のオゾン濃
度は日本産業衛生協会の基準値の10分の1以下に低減
することができる。
【0072】イオン発生装置40を通過することによ
り、イオン発生装置40から発生したプラスイオンとマ
イナスイオンを含有した空気は、副吹出口16から吹き
出した後、風向設定手段130により主吹出口15から
吹き出した空気流の方向へと向きを変えられ、主吹出口
15の上方において、イオン発生装置40を通らなかっ
た残りの空気と合流する。プラスイオンとマイナスイオ
ンは主吹出口15からの強い気流に乗って室内に拡散す
る。これにより、塵埃を捕集され、脱臭された空気にプ
ラスイオンとマイナスイオンが加わって、室内の空気中
の浮遊細菌が除去されることになる。
【0073】空気清浄機1を長時間運転すると、吸込口
13には塵埃がからみ、空気の抜けが悪くなるものであ
るが、このような事態が生じたとしても、側面吸込口1
4の方から潤沢な空気が流入するので、空気浄化効率が
低下することはない。
【0074】以上、本発明の一実施形態につき説明した
が、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて
実施することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明では、室内空気を循環する送風機
を備えた空気清浄機に、プラスイオンとマイナスイオン
を同時に発生させるイオン発生装置を設けた。これによ
り、除菌効果のあるプラスイオンとマイナスイオンを室
内中に行き渡らせることができる。イオン発生装置の上
流側には空気中の塵埃を除去するフィルターが存在する
から、循環する空気から塵埃が除去され、イオン発生装
置への塵埃付着を防ぐことができる。
【0076】そして、イオン発生装置に供給する空気は
フィルターを通過した空気の一部であるものとし、イオ
ン発生装置で発生したイオンを含有する空気を、フィル
ターを通過した空気と合流させることとしたから、力強
い送風により部屋の隅々にまでイオンを行き渡らせるこ
とができる。
【0077】また、室内空気を循環する送風機を備えた
空気清浄機に、誘電体を挟んで対向する高圧電極と接地
電極に交流電圧を印加することによりプラスイオンとマ
イナスイオンを同時に発生させるイオン発生装置を設け
た。これにより、除菌効果のあるプラスイオンとマイナ
スイオンを室内中に行き渡らせることができる。イオン
発生装置の上流側には空気中の塵埃を除去するフィルタ
ーが存在するから、循環する空気から塵埃が除去され、
イオン発生装置への塵埃付着を防ぐことができる。
【0078】そして、イオン発生装置に供給する空気は
フィルターを通過した空気の一部であるものとし、イオ
ン発生装置で発生したイオンを含有する空気を、フィル
ターを通過した空気と合流させることとしたから、力強
い送風により部屋の隅々にまでイオンを行き渡らせるこ
とができる。
【0079】また、イオン発生装置で発生したイオンを
含有する空気とフィルターを通過した空気との合流を空
気清浄機本体外で行わせることとしたから、空気清浄機
本体内で合流させる場合と異なり、イオン含有空気が風
圧によって押し戻されるようなことがなく、主たる空気
流にイオン含有空気流を確実に合流させることができ
る。
【0080】また、イオン発生装置を通過した空気の吹
出口に風向設定手段を設けることにより、イオン含有空
気流を主たる空気流と合流し易い方向に向けることがで
きる。
【0081】また、イオン発生装置を視認できる視認窓
を空気清浄機本体に設けるとともに、空気清浄機本体内
部に配置した回路基板に、イオン発生装置の駆動と連動
してイオン発生装置を照明する発光体を装着したから、
イオン発生装置の駆動状況を視覚的に容易に認識するこ
とができ、またこれを達成するための発光体の配備も簡
単に行うことができる。
【0082】また、発光体の放つ光をイオン発生装置の
方向に反射する反射カバーを設けたから、発光体の放つ
光をイオン発生装置に集め、発光体の輝度が小さくても
イオン発生装置を効率よく照明できる。発光体からの光
が視認窓を直接照射しないので、使用者が眩惑されるこ
ともなく、視認性を良好なものとすることができる。
【0083】
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である空気清浄機の正面
斜視図
【図2】 同じく背面斜視図
【図3】 同じく部分断面上面図
【図4】 同じく空気清浄機内部の空気の流れを説明す
る概略図
【図5】 空気清浄機におけるフロントパネルと各フィ
ルターの配置状況を示す分解斜視図
【図6】 空気清浄機におけるプレフィルターの構造と
取り付け方式を示す分解斜視図
【図7】 図1と同様の正面斜視図にして、フロントパ
ネルとフィルターユニットを取り除いた状態のもの
【図8】 空気清浄機の垂直断面図
【図9】 風向設定手段の一形態を示す斜視図
【図10】 イオン発生装置の断面図
【図11】 イオン発生装置配置部の部分水平断面図
【図12】 イオン発生装置取付箇所の部分断面図
【図13】 イオン発生装置取付状況を示す分解斜視図
【図14】 フロントパネルを支持するパネル受けの斜
視図
【図15】 フロントパネルの取り付けに用いるフック
部の斜視図
【図16】 係合突片の形設状況を示すフロントパネル
の部分裏面図
【図17】 図15のA方向矢視図
【図18】 可動係合片の取付状況を示すフロントパネ
ルの部分裏面図
【図19】 図17のB−B断面図
【図20】 可動係合片とスライドガイドの斜視図
【図21】 フロントパネル取付状況を示す部分垂直断
面図
【図22】 フロントパネル取付状況を示す部分水平断
面図
【図23】 空気清浄機本体とベースとの組み合わせ過
程を示す一部断面部分側面図
【図24】 空気清浄機本体とベースとの組み合わせ状
態を示す一部断面部分側面図
【図25】 操作パネル部の正面図
【図26】 リモコンの正面図
【図27】 空気中の浮遊細菌の除去データを示す図
【符号の説明】
1 空気清浄機 10 本体 11 ベース 11b 係合部 12 フロントパネル 13 吸込口 14 側面吸込口 15 主吹出口 16 副吹出口 19 前面カバー 20 フィルターユニット 21 プレフィルター 22 脱臭フィルター 23 集塵フィルター 30 送風機 31 ファン 32 モータ 40 イオン発生装置 41 ガラス管(誘電体) 42 高圧電極 43 接地電極 44 キャップ 45 キャップ 50 オゾン抑制装置 55 主通路 56 バイパス通路 57 分岐部 58 ダンパ(空気流量調節手段) 60 発光部 61 回路基板 63 反射カバー 70 視認窓 71 前シェル 75 後シェル 75a 係合部 80 操作パネル 90 パネル受け 92 係合突片 100 可動係合片 110 フック部 120 係着手段 130 風向設定手段
フロントページの続き (72)発明者 守川 守 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−90428(JP,A) 特開 平3−109953(JP,A) 特開 平11−76390(JP,A) 特開 昭49−129493(JP,A) 特開2002−95731(JP,A) 特開2000−102596(JP,A) 特開2001−179131(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 - 9/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空気を循環する送風機と、吸い込ん
    だ空気中の塵埃を除去するフィルターと、プラスイオン
    してH + (H 2 O) n とマイナスイオンとしてO 2 - (H 2
    O) m を同時に発生させるイオン発生装置を備えた空気
    清浄機において、 前記フィルターを通過した空気の一部を前記イオン発生
    装置に供給し、このイオン発生装置で発生したプラスイ
    オンとしてH + (H 2 O) n とマイナスイオンとしてO 2 -
    (H 2 O) m を含有する空気を、前記フィルターを通過し
    た空気と合流し循環させることを特徴とする空気清浄
    機。
  2. 【請求項2】 室内空気を循環する送風機と、吸い込ん
    だ空気中の塵埃を除去するフィルターと、誘電体を挟ん
    で対向する電極間に交流電圧を印加することによりプラ
    スイオンとしてH + (H 2 O) n とマイナスイオンとして
    2 - (H 2 O) m を同時に発生させるイオン発生装置を備
    えた空気清浄機において、 前記フィルターを通過した空気の一部を前記イオン発生
    装置に供給し、このイオン発生装置で発生したプラスイ
    オンとしてH + (H 2 O) n とマイナスイオンとしてO 2 -
    (H 2 O) m を含有する空気を、前記フィルターを通過し
    た空気と合流し循環させることを特徴とする空気清浄
    機。
  3. 【請求項3】 前記イオン発生装置で発生したイオンを
    含有する空気とフィルターを通過した空気との合流を空
    気清浄機本体外で行わせることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 【請求項4】 前記イオン発生装置を通過した空気の吹
    出口に風向設定手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  5. 【請求項5】 前記イオン発生装置を視認できる視認窓
    を空気清浄機本体に設けるとともに、空気清浄機本体内
    部に配置した回路基板に、前記イオン発生装置の駆動と
    連動してこのイオン発生装置を照明する発光体を装着し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項
    に記載の空気清浄機。
  6. 【請求項6】 前記発光体の放つ光を前記イオン発生装
    置の方向に反射する反射カバーを設けたことを特徴とす
    る請求項5に記載の空気清浄機。
JP2000302488A 2000-08-28 2000-10-02 空気清浄機 Expired - Lifetime JP3450287B2 (ja)

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