JP2008243824A - 空気浄化機能付き照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】正負イオンを空中に放出して浮遊するカビや菌を不活化する空気浄化機能を有する照明器具を提供する。
【解決手段】グローブ4内部には、送風経路13が形成され、ここにイオン発生素子21と送風ファン9が設けられる。グローブ4の正面には、空気の吸い込み口14が形成され、その上側に吹き出し口15が形成されており、グローブ4内部の送風経路13に通じている。AC電源によりイオン発生素子21が駆動され、グローブ4内部の送風通路13で正負イオンが発生するとともに、送風ファン9が回転して吸い込み口14から浴室の空気が送風通路13に吸い込まれる。正負イオンは、この空気に運ばれ、吹き出し口14とグローブ4の開口を通って浴室に吹き出される。これにより、浴室の雰囲気を浮遊するカビの胞子が殺菌され、カビの付着を予防することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気浄化機能を備えた照明器具に関するものである。
浴室は高温多湿の空間であり、入浴後換気を行なってもしばらくは湿気が残るため、タイルや天井にカビが生え、非衛生になりやすい。そのため、塩素系の薬剤を散布してカビを取り除かねばならず、清掃に手間がかかるだけでなく、薬剤の刺激臭で気分が悪くなるという問題があった。
そこで、オゾン発生装置などの空間殺菌装置を浴室内に設置し、空気中に浮遊するカビの胞子を殺すことにより、タイルや天井へのカビの付着を防ぎ、カビの生えない清潔な浴室環境を実現する提案がなされている(特許文献1参照)。
特開2002−333162号公報
しかしながら、空間殺菌装置を浴室に設置するための工事が別途必要であり、壁に埋め込み式でない場合は、浴室が狭くなってしまう。また、オゾンガスは人間に有害な物質なので、オゾン発生装置は浴室に人が出入りしない時間帯を選んで運転させることが必要であり、処理後も残留オゾンガスが安全な濃度に低下するまで入室できないなど不都合な点が多々あった。
上記課題を解決するために本発明は、正負イオンを空間に放出するイオン発生手段を備えた空気浄化機能付き照明器具を提案するものである。
図7は、正イオンと負イオンによる空気中に浮遊するクラドスポリウム(黒カビ)の除去試験の結果を示している。クラドスポリウムは、キノコなどの真菌に分類される微生物である。試験は、容積13.5m3の密閉容器内を温度25℃、湿度42%に保ち、この密閉容器内に一定数の生きたクラドスポリウムの胞子を満たした後、正イオンと負イオンを供給することにより行なった。図7のグラフはクラドスポリウムの数の変化をエアサンプラーで追跡したものである。なお、本試験のイオン送出条件としては、風量が4m3/分であり、イオン送風機の吹出し口から10cm離れた位置にて、正負イオン濃度はそれぞれ約4万個/cm3とした。また、図7の試験において対象空間の中央部において、正負イオンの濃度を測定したところ、正負イオン濃度は、それぞれ約2,000個/cm3であった。なお、このイオンの測定条件としては、イオンカウンターの加速電圧を調整し、1cm2/V・s以上の移動度を有するものを選択的に測定対象として、数値化している。
図7に示すように、イオンの供給により残存するクラドスポリウムの数は時間の経過に従って減少していき、供給を開始してから約4時間でクラドスポリウムをほぼ全滅させることができる。したがって、正イオンと負イオンにはクラドスポリウムに代表されるさまざまな環境で生息するカビ類、(例えば、パン酵母、赤パンカビ、青カビ、こうじカビ、水カビなど)の胞子を空中で不活化して、その繁殖を抑える作用があると考えられる。また、本効果を得るための適切なイオン発生条件は以上に限られるものではなく、菌種、希望する清浄度の条件に従って、イオン濃度は自由に変更することが可能である。
また図8は、正イオンと負イオンによる空気中に浮遊する大腸菌の除去試験の結果を示している。大腸菌は、微生物の中でも最も原始的なバチルスなどが属する細菌類に分類されるものである。試験は、容積36m3の密閉容器内を温度25℃、湿度42%に保ち、この容器内に一定数の生きた大腸菌を浮遊させた後、容器内に正イオンと負イオンを供給することにより行なった。図8に示す試験結果は、大腸菌の数の変化をエアサンプラーで追跡したものである。なお、図8の試験も、図7と同じイオン発生条件となるよう設定しており、風量が4m3/分であり、イオン送風機の吹出し口から10cm離れた位置にて、正負イオン濃度はそれぞれ4万個/cm3としている。また、図8と図7は空間の大きさが異なるため、風の方向等を若干調整することにより、図8の試験における対象空間の中央部において、正負イオン濃度は、それぞれ約2,000個/cm3に保つように設定している。
図8に示すように、イオンの供給により残存する大腸菌の数は時間の経過に従って減少していき、供給を開始してから約6時間で大腸菌をほぼ全滅させることができる。したがって、正イオンと負イオンには、大腸菌に代表されるさまざまな細菌類(例えば、サルモネラ菌、病原性大腸菌O157など)を空中で不活化して、その増殖を抑える作用があるものと考えられる。
なお、図7、図8に示す試験においては、電極間に交流高電圧を印加することにより、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化した、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するようにしている。これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで不活化することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
正負のイオンは浮遊細菌の細胞表面で式(1)〜式(3)に示すように化学反応して、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成する。ここで、式(1)〜式(3)において、m、m'、n、n'は任意の自然数である。これにより、活性種の分解作用によって浮遊細菌が破壊される。従って、効率的に空気中の浮遊細菌を、不活化、除去することができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
以上のメカニズムにより、上記正負イオンの放出により、浮遊菌等の不活化効果を得ることができる。
また、上記式(1)〜式(3)は、空気中の有害物質表面でも同様に作用を生じさせることができるため、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)が、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を、酸化若しくは分解して、二酸化炭素や、水、窒素などの無害な物質に変換することにより、実質的に無害化することが可能である。
その他、正イオンと負イオンには、インフルエンザウィルス、コクサッキーウィルスなどのウィルス類も不活化する働きがあり、これらウィルスの混入による汚染が防止できる。
また、正イオンと負イオンには、臭いの元となる分子を分解する働きがあることも確かめられており、空間の脱臭にも利用できる。
この技術を浴室の照明器具に利用すれば、浴室の雰囲気中のカビや菌を不活化し、浮遊菌数を一定の水準以下に抑えておくことが可能である。正負イオンには浴室のタイルや天井に付着したカビや菌を不活化する作用は小さいが、このように浮遊菌数を抑えることで、カビや菌の付着を抑えることができるため、塩素系薬剤を散布する清掃作業のサイクルを従来よりも長く採ることができる。このことは、薬剤散布の回数と散布量が減り、経費の節減などが図れることを意味する。
(1)本発明は、光源と、正負イオンを発生するイオン発生素子と、前記イオン発生素子から発生した正負イオンを運ぶ空気の送風経路と、前記イオン発生素子から発生した正負イオンを空間に送る送風機と、を備えた空気浄化機能付き照明器具において、前記送風経路は、空気の吸い込み口および吹き出し口が形成されることによって通じており、前記送風経路に前記イオン発生素子を配設したことを特徴としている。
(2)本発明は、光源と、正負イオンを発生するイオン発生素子、前記イオン発生素子から発生した正負イオンを運ぶ空気の送風経路及び前記イオン発生素子から発生した正負イオンを空間に送る送風機を有するイオン発生装置と、を備え、前記送風経路は、空気の吸い込み口および吹き出し口が形成されることによって通じており、前記光源と前記イオン発生装置は正面に取り付けられたことによって通じており、前記光源と前記イオン発生装置は正面に取り付けられたことを特徴としている。
(3)本発明は、前記吸い込み口及び吹き出し口は、同一面に設けられていることを特徴としている。
(4)本発明は、前記送風経路を流れる空気流を加熱する加熱ヒーターを備えることを特徴としている。
(5)本発明は、前記加熱ヒーターは、前記空気流の上流側に設けてなることを特徴としている。
(6)本発明は、人の存在を検知する人体検知センサーと、該人体検知センサーの出力に基づいて、前記イオン発生装置の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴としている。
(7)本発明は、前記人体検知センサーが人の存在を検知しないときは、前記光源を消灯し、前記制御部は、前記イオン発生素子から略同数の正負イオンを発生させることを特徴としている。
(8)本発明は、前記人体検知センサーが人の存在を検知したときは、前記制御部は、前記イオン発生素子から負イオンを豊富に発生させることを特徴としている。
本発明によると、無人の居住空間に正負イオンを放出して空気を除菌し、空間を清潔に維持することができ、人が居るときは、照明を行なうとともに負イオンを放出してリラックス効果を得ることが可能となる。したがって、別途空間殺菌装置を設置する不要がなく、空間が広く使え、しかもオゾンと違って正負イオンは人間に無害であるため、手軽で利便性が非常に高い空気浄化機能つき照明器具を提供することができる。
本発明の第1の実施形態について、浴室の壁面に取り付けて使用するブラケットを例に説明する。図1は、空気浄化機能付きブラケットの側面断面図である。ブラケット本体1の下側には、着脱式のイオン発生装置10の上部を差し込んで装着できる凹所1Aが形成されている。ブラケット本体1の正面に設けられたソケット2には、光源である電球3が差し込まれている。この電球3をすっぽり包み込むように、ブラケット本体1の正面には箱型のグローブ4が装着される。ブラケット本体1は、駆動回路などの電装部品を内蔵している。駆動回路は、電球3の点灯、イオン発生装置10の運転を制御するマイクロコンピューターより成る制御部7を備えている。制御部7はAC電源(図示せず)に接続される。さらに、ブラケットは、浴室に人が居るか否かを検知する焦電型赤外線センサーなどの人体検知センサー6と浴室の湿度を検出する湿度センサー5を備えている。
ケーシング11の上部には接続端子12が形成されている。この接続端子12に対応してブラケット本体1側にも凹所1Aの壁面に接続端子8が形成されている。イオン発生装置10の着脱はこれら接続端子8,12の接触の有無で検知され、イオン発生装置10の装着時、両方の接続端子12,8同士が接触して通電が行なえるようになる。
ケーシング11内部には、送風経路13が形成され、この送風通路13に送風ファン9とイオン発生素子21が設けられている。ケーシング11の正面には、空気の吸い込み口14が形成され、その上側に吹き出し口15が形成されており、ケーシング11内部の送風経路13に通じている。さらに、イオン発生装置10は、ケーシング11内部にファンモーター(図示せず)と、充電式のバッテリー16を内蔵し、接続端子8,12を介してブラケット本体1側の駆動電源であるAC電源(図示せず)に接続されている。
次に、イオン発生素子21の構成について説明する。平板上の誘電体23の上面と下面には、板状の誘電電極24と網状の放電電極25が対向配置されている。これらの誘電電極24と放電電極25には、リード線27を介して高圧パルス駆動回路26が接続されている。高圧パルス駆動回路26を駆動すると、誘電電極24と放電電極25の間に正電圧と負電圧からなる高圧パルス電圧が印加され、プラズマ放電が起こる。これによって放電電極25の周辺空気がイオン化され、ほぼ同数の正イオンと負イオンが発生する。
イオン発生素子21の放電電極25に水滴が付着するとイオン発生能力が落ちるので、放電電極25を加熱して水滴を除くための電極加熱用ヒーター28を放電電極25近傍に設けている。さらに、補助的な加熱手段として、送風通路13を流れる空気流を加熱する空気加熱用ヒーター29を電極の上流側に設けて、空気流中の湿気が放電電極25に結露するのを防止している。
図1のように、イオン発生装置10をブラケット本体1に装着すると、ケーシング11に形成した吹き出し口15がグローブ4の内側に収まり、吸い込み口14がグローブ4の外側に位置する。この状態でブラケットのスイッチをオンにすると、AC電源によりイオン発生装置10が駆動され、ケーシング11内部の送風通路13で正負イオンが発生するとともに、送風ファン9が回転して吸い込み口14から浴室の空気が送風通路13に吸い込まれる。正負イオンは、この空気に運ばれ、吹き出し口14とグローブ4の開口を通って浴室に吹き出される。これにより、浴室の雰囲気を浮遊するカビの胞子が殺菌され、カビの付着を予防することができる。
また、イオン発生装置10は着脱式であるため、同様な着脱構造をテーブルスタンドなど他の照明器具にも備えることにより、イオン発生装置10をブラケット本体1から取り外して運び、他の照明器具に装着して使用することができる。あるいは、ブラケット本体1から取り外し、内蔵バッテリーで携帯型のイオン発生装置として使用することもできる。
図2は、制御ブロック図である。湿度センサー5、人体検知センサー6は制御部7に接続され、検出結果を制御部7に出力するようになっている。さらに制御部7には、浴室の大きさ、湿度などの環境条件を設定する設定部45が接続されている。
制御部7は、湿度センサー5、人体検知センサー6の出力に基づいてイオン発生装置10の高圧パルス駆動回路26の動作を制御するとともに、送風ファン9の回転を制御する。さらに制御部7は、イオン発生装置10の運転制御や電極加熱用ヒーター28と空気加熱用ヒーター29の発熱制御のタイミングをタイマー17によって決めている。
図3は、ブラケットの動作の一例を示すフローチャートである。ブラケットのスイッチを入れると、電球3が点灯して浴室を照明するとともに、タイマー17が作動して電極加熱用ヒーター28が一定時間発熱する。このヒーター加熱によって放電電極25表面に結露した水分が蒸発する。さらに、補助的に空気加熱用ヒーター29が発熱し、送風通路13を流れる空気流を加熱して、放電電極25に結露が生じないようにする。
そして、浴室の湿度が湿度センサー5により検出され、制御部7に入力される。制御部7は、この入力に基づいて浴室の湿度をあらかじめ設定した湿度と比較し、それよりも湿度が高いときは、除菌・乾燥モードに入って換気装置30を運転して湿気の乾燥を行なうとともに、イオン発生装置10を駆動して正負イオンを発生させて浴室に放出して空気を除菌する。湿度が設定値以下であれば、除菌モードで制御し、換気装置30は停止させたままイオン発生装置10のみを駆動して正負イオンによって浴室の空気を除菌する。
そして、人体検知センサー6によって浴室に人が居るか居ないかを検知し、人の存在を検知したときは、マイナスイオンモードに切り替え、イオン発生装置10から負イオンを豊富に発生させ、浴室に負イオンを放出する。これにより、入浴中にリラックスした気分を味わうことができる。浴室に人が居らず、あるいは入浴を終えた人が浴室を出て、一定時間人体検知センサーが人の存在を検知しないときは、電球3を消灯し、再び湿度検出を行なう。
このように、人が居ないときに正負イオンを放出して浴室の空気を除菌し、タイルや天井へのカビの発生を抑えることができ、入浴中は浴室に負イオンを放出してリラックス効果を得ることが可能となる。
次に、第2の実施形態について、浴室の壁面に取り付けて使用するブラケットを例に説明する。図4は、空気浄化機能付きブラケットの側面断面図である。ブラケット本体1の正面に設けられたソケット2には、光源である電球3が差し込まれている。この電球3をすっぽり包み込むように、ブラケット本体1の正面には箱型のグローブ4が装着される。
グローブ4内部には、送風経路13が形成され、ここにイオン発生素子21と送風ファン9が設けられる。グローブ4の正面には、空気の吸い込み口14が形成され、その上側に吹き出し口15が形成されており、グローブ4内部の送風経路13に通じている。
ブラケット本体1は、駆動回路やファンモーター(図示せず)などの電装部品を内蔵している。駆動回路は、電球3の点灯やイオン発生素子21と送風ファン9の運転を制御するマイクロコンピューターより成る制御部7を備えている。制御部7はAC電源(図示せず)に接続される。さらに、ブラケットは、浴室に人が居るか否かを検知する焦電型赤外線センサーなどの人体検知センサー6と浴室の湿度を検出する湿度センサー5を備えている。
次に、イオン発生素子21の構成について説明する。平板上の誘電体23の上面と下面には、板状の誘電電極24と網状の放電電極25が対向配置されている。これらの誘電電極24と放電電極25には、リード線27を介して高圧パルス駆動回路26が接続されている。高圧パルス駆動回路26を駆動すると、誘電電極24と放電電極25の間に正電圧と負電圧からなる高圧パルス電圧が印加され、プラズマ放電が起こる。これによって放電電極25の周辺空気がイオン化され、ほぼ同数の正イオンと負イオンが発生する。
イオン発生素子21の放電電極25に水滴が付着するとイオン発生能力が落ちるので、放電電極25を加熱して水滴を除くための電極加熱用ヒーター28を放電電極25近傍に設けている。さらに、補助的な加熱手段として、送風通路13を流れる空気流を加熱する空気加熱用ヒーター29を電極の上流側に設けて、空気流中の湿気が放電電極25に結露するのを防止している。
そして、ブラケットのスイッチをオンにすると、AC電源によりイオン発生素子21が駆動され、グローブ4内部の送風通路13で正負イオンが発生するとともに、送風ファン9が回転して吸い込み口14から浴室の空気が送風通路13に吸い込まれる。正負イオンは、この空気に運ばれ、吹き出し口14とグローブ4の開口を通って浴室に吹き出される。これにより、浴室の雰囲気を浮遊するカビの胞子が殺菌され、カビの付着を予防することができる。
図5は、制御ブロック図である。湿度センサー5、人体検知センサー6は制御部7に接続され、検出結果を制御部7に出力するようになっている。さらに制御部7には、浴室の大きさ、湿度などの環境条件を設定する設定部45が接続されている。
制御部7は、湿度センサー5、人体検知センサー6の出力に基づいてイオン発生素子21の高圧パルス駆動回路26の動作を制御するとともに、送風ファン9のファンモーターの回転を制御する。さらに制御部7は、イオン発生素子21と送風ファン9の運転制御や電極加熱用ヒーター28と空気加熱用ヒーター29の発熱制御のタイミングをタイマー17によって決めている。
図6は、ブラケットの動作の一例を示すフローチャートである。ブラケットのスイッチを入れると、電球3が点灯した浴室を照明するとともに、タイマー17が作動して電極加熱用ヒーター28が一定時間発熱する。このヒーター加熱によって電極表面に結露した水分が蒸発する。さらに、補助的に空気加熱用ヒーター29が発熱し、送風通路13を流れる空気流を加熱して、電極に結露が生じないようにする。
そして、浴室の湿度が湿度センサー5により検出され、制御部7に入力される。制御部7は、この入力に基づいて浴室の湿度をあらかじめ設定した湿度と比較し、それよりも湿度が高いときは、除菌・乾燥モードに入って換気装置30を運転して乾燥を行なうとともに、イオン発生素子21の高圧パルス駆動回路26と送風ファン9のファンモーターに通電して正負イオンを発生させ、浴室に放出して空気の除菌を行なう。湿度が設定値以下であれば、除菌モードで制御し、換気装置30は停止させたまま高圧パルス駆動回路26と送風ファン9を駆動して正負イオンによって浴室の空気を除菌する。
そして、人体検知センサー6によって浴室に人が居るか居ないかを検知し、人の存在を検知したときは、マイナスイオンモードに切り替え、イオン発生素子21から負イオンを豊富に発生させ、浴室に負イオンを放出する。負イオンを大量発生させるには、交番極性のパルス高電圧の正電位の時間を短く、負電位の時間を長くする。これにより、入浴中にリラックスした気分を味わうことができる。浴室に人が居らず、あるいは入浴を終えた人が浴室を出て、一定時間人体検知センサー6が人の存在を検知しないときは、電球3を消灯し、再び湿度検出を行なう。
このように、人が居ないときに正負イオンを放出して浴室の空気を除菌し、タイルや天井へのカビの発生を抑えることができ、入浴中は浴室に負イオンを放出してリラックス効果を得ることが可能となる。
なお、上記のブラケットの動作は一例であって、その他にもイオン発生素子21を自動で動作させるモードを設けてもよい。例えば、電球3が消灯状態のときには、高圧パルス駆動回路26に通電し、交番極性のパルス高電圧を誘電電極24と放電電極25の間に印加することにより、イオン発生素子21から略同数の正負イオンを発生させる。そして、送風ファン9を駆動して浴室に正負イオンを送り出す。これにより、浴室の不使用時に、浴室の空気の除菌が行なえ、タイルや天井へのカビの発生を抑えることができる。そして、ブラケットのスイッチを入れ、電球3を点灯させたときには、イオン発生素子21から負イオンを発生させ、送風ファン9を駆動して浴室に負イオンを送り出すことにより、入浴中にリラックス効果を得ることが可能となる。この場合、電球3の点灯をON/OFFするスイッチとは別に、イオン発生素子21のON/OFF用スイッチをブラケット本体1に設けて、必要に応じてイオン発生素子21の作動をOFFするようにすると、節電になって都合がよい。
上記の説明ではブラケットを例に挙げたが、同様なイオン発生機構をシーリングライトに内蔵させてもよい。シーリングライトは、天井面に直付けして部屋全般を明るくするタイプの照明器具であり、一般家庭用として最も普及しているタイプである。その他、シャンデリア、ダウンライト、スポットライト、ペンダントなどのデザインのなる各種照明器具に搭載することができる。
本発明の第1の実施形態に係る空気浄化機能付きブラケットの側面断面図である。 上記ブラケットの制御ブロック図である。 上記ブラケットの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る空気浄化機能付きブラケットの側面断面図である。 上記ブラケットの制御ブロック図である。 上記ブラケットの動作の一例を示すフローチャートである。 正イオンと負イオンによる空気中に浮遊するクラドスポリウム(黒カビ)の除去試験の結果を示すグラフである。 正イオンと負イオンによる空気中に浮遊する大腸菌の除去試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1 ブラケット本体
2 ソケット
3 電球
4 グローブ
5 湿度センサー
6 人体検知センサー
7 制御部
9 送風ファン
10 イオン発生装置
21 イオン発生素子
24 誘電電極
25 放電電極
30 換気装置

Claims (8)

  1. 光源と、
    正負イオンを発生するイオン発生素子と、
    前記イオン発生素子から発生した正負イオンを運ぶ空気の送風経路と、
    前記イオン発生素子から発生した正負イオンを空間に送る送風機と、
    を備えた空気浄化機能付き照明器具において、
    前記送風経路は、空気の吸い込み口および吹き出し口が形成されることによって通じており、前記送風経路に前記イオン発生素子を配設したことを特徴とする空気浄化機能付き照明器具。
  2. 光源と、
    正負イオンを発生するイオン発生素子、前記イオン発生素子から発生した正負イオンを運ぶ空気の送風経路及び前記イオン発生素子から発生した正負イオンを空間に送る送風機を有するイオン発生装置と、
    を備え、
    前記送風経路は、空気の吸い込み口および吹き出し口が形成されることによって通じており、前記光源と前記イオン発生装置は正面に取り付けられたことを特徴とする空気浄化機能付き照明器具。
  3. 前記吸い込み口及び吹き出し口は、同一面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化機能付き照明器具。
  4. 前記送風経路を流れる空気流を加熱する加熱ヒーターを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気浄化機能付き照明器具。
  5. 前記加熱ヒーターは、前記空気流の上流側に設けてなることを特徴とする請求項4に記載の空気浄化機能付き照明器具。
  6. 人の存在を検知する人体検知センサーと、該人体検知センサーの出力に基づいて、前記イオン発生装置の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気浄化機能付き照明器具。
  7. 前記人体検知センサーが人の存在を検知しないときは、前記光源を消灯し、前記制御部は、前記イオン発生素子から略同数の正負イオンを発生させることを特徴とする請求項6に記載の空気浄化機能付き照明器具。
  8. 前記人体検知センサーが人の存在を検知したときは、前記制御部は、前記イオン発生素子から負イオンを豊富に発生させることを特徴とする請求項6に記載の空気浄化機能付き照明器具。
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