JP2006305364A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機に、イオン発生装置を備え、室内へ発生したイオンを送り出す。
【解決手段】送風機30により循環する室内空気は、フィルターユニット20によって塵埃を除去された後、ほとんどの空気が送風機30の下流側の空気通路を分岐した主通路5を介して主吹出口15より吹出される。また、残りの一部が分岐された副通路58側に配置されたイオン発生装置40に供給され、発生したイオンが副吹出口16より、イオンを含んだ空気として上記主吹出口15より多く吹出される空気と共に吹出される。
【選択図】 図4

Description

本発明は室内空気の浄化に用いられる空気清浄機に関する。
室内の空気は、塵埃、タバコの煙、呼吸と共に排出される二酸化炭素等、様々な物質で汚染されている。近年では住宅の高気密化が進んだこともあり、汚染物質が室内に留まりやすいので、積極的に換気を行う必要があるが、大気汚染のひどい地域にある家屋、また花粉症のメンバーをかかえる家庭やオフィスでは、窓を開けて換気するということが思うにまかせないことが多い。そこで、空気清浄機や空気清浄機能付き空気調和機が使用される。室内空気の浄化方法としては、室内の空気を吸引してフィルターで塵埃を捕集する、活性炭で汚染物質を吸着するといったものが一般的である。
ところがフィルターで塵埃を捕集したり、活性炭で汚染物質を吸着する方式は、これらを清掃したり交換するといったメンテナンスの手間に比べ、室内空気の改質に及ぼす効果は今一歩といった感があった。それは、空気中のイオン量を調整対象外としているからである。
空気中にはイオンが存在する。その中でもマイナスイオンには人をリラックスさせる効果が認められている。しかしながらマイナスイオンは特定の物質と結びつくと減少する。例えばタバコの煙が存在すると、マイナスイオンは通常の1/2〜1/5程度にまで減少することがあった。そこで、空気中のマイナスイオン量を人為的に増大させるため、イオン発生装置を備えた空気清浄機が開発された(特許文献1参照)。しかしながら、かかる従来の空気清浄機は直流高電圧方式でマイナスイオンを発生させるものであった。
特開平10−314621号公報
上記イオン発生装置を備えた空気清浄機の使用により、空気中のイオン分布においてマイナスイオンの量が増え、人をリラックスさせる空気へと改質される。
本発明者らが鋭意研究を進めた結果、マイナスイオンとプラスイオンの双方を同時に発生させ、空気中に送出することにより、空気中の浮遊細菌を除去できることを見出した。
そこで本発明では、室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機に、イオン発生装置を搭載する。また、本発明では、空気中の浮遊細菌の除去を可能とする。
室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機において、前記送風機より下流側の空気通路を、大部分の空気を吹出す主吹出口に通じる主通路と、残り一部の空気を吹出す副吹出口に通じる副通路とに分岐し、該副通路側にイオンを発生する手段を配置したことを特徴とする。
室内空気を吸引した空気中の塵埃等を除去するためのフィルターを、空気通路を分岐する上流側に配置し、フィルターを介して吸引した空気を上記主副通路へと送り出し、それぞれの主副の吹出口より吹出す構成としている。
ここで、イオン発生手段のイオンを発生するための電極を副通路中に配置しておくことで、発生したイオンが副通路の空気の流れに沿って副吹出口より送出される。
また、イオン発生手段にて発生するイオンが、細菌を除菌するものが含まれていれば、浮遊する細菌を除菌できる。
本発明の上述した構成の空気清浄機によれば、送風機の作用により室内空気が循環される。その時、送風機より下流側の空気通路が主通路及び副通路に分岐されそれぞれの主副吹出口より室内に空気が吹き出される。この時、副通路を流れる空気は、イオン発生手段からの発生されたイオンを含んだ空気として、主吹出口より送出される空気と共に室内に吹き出される。
以下、図に基づき本発明の一実施形態を説明する。空気清浄機1は、偏平な箱を垂直に立てたような形の本体10と、本体10を支えるベース11と、本体10の一側面(この場合は正面)に、本体10と間隔を置いて取り付けられたフロントパネル12とを有する。フロントパネル12は、図3に示すように、本体10の正面の曲率に沿ってなだらかに湾曲しており、中央には縦長のスリットを複数個横に並べた形の吸込口13を有する。図には表れないが、スリットとスリットの間の縦桟を補強する横桟が、フロントパネル12裏面の所々に設けられている。空気はこの吸込口13から吸い込まれるだけではなく、フロントパネル12と本体10との隙間に構成される側面吸込口14を通じ、フロントパネル12の四方からも吸い込まれる。なお側面吸込口14の吸込口面積(空気が通る開口部の面積)は吸込口13の吸込口面積より大きい。
本体10の背面の上部には、図2に見られるように、主吹出口15と副吹出口16が形設される。主吹出口15、副吹出口16とも、縦長のスリットを複数個横に並べた形のものである。17は把手部、18は別体の壁取付金具(図示せず)等を使って本体10を壁に掛けるための壁掛け穴である。本体10の背面下部には、壁掛け穴18を使って本体10を壁に掛けたとき、本体10を垂直に保つための壁当て18aを設ける。これらは本体10の後シェル75(後述)に形設されている。
本体10の中の主な構成要素の配置と、空気の流れの概要とを、図4に模型的に示す。20はフィルターユニット、30は送風機、40はイオン発生装置である。送風機30を駆動すると、吸込口13及び側面吸込口14から空気が吸い込まれ、フィルターユニット20を経て送風機30へと吸い込まれる。送風機30の下流において、空気通路は2つに分岐する。分岐した一方は主吹出口15に通じる主通路55となり、もう一方は副吹出口16に通じるバイパス通路56となる。
送風機30を出た空気は、大部分は主吹出口15から吹き出され、残りの一部は副吹出口16から吹き出される。副吹出口16へと続くバイパス通路56の途中にイオン発生装置40があり、イオン発生装置40で生成したプラスイオンとマイナスイオンが空気中に放出される。
主通路55とバイパス通路56の分岐部57には、空気の流量を調節する手段を設ける。空気流量調節手段は、例えば、板状のダンパ58をもって構成する。ダンパ58は手動あるいは電動で開閉度を調節できるようにする。ダンパ58は、単一のものを主通路55とバイパス通路56とに共用し、一方の通路の開度を大にすれば他方の開度が小となるように構成しても良く、あるいは主通路55とバイパス通路56の両方に各々独立したダンパを設ける構成としても良い。このような空気流量調節手段があれば、全体としての空気流量の多寡を調節したり、あるいは主通路55とバイパス通路56との流量の割合をどうするかといった流量配分の調節が可能となり、イオン発生装置40からのイオン発生を風量に関係なく常にほぼ一定の濃度とすることができる。
本体10の外殻部は、図3に示す4個の合成樹脂製部品により構成される。中心となるのは中枠74で、これを前後から前シェル71と後シェル75が挟む。前シェル71と後シェル75は図示しないネジにより中枠74に固定される。もう1個の部品である前面カバー19は前シェル71の前面にぴったりと重ねて配置され、前シェル71の四隅に、ドライバーでは取り外せない特殊ネジで固定されている。このような特殊ネジは、使用者が前面カバー19を取り外してその裏側の制御基板等に触れたりすることのないようにするという、安全確保の目的で使用される。
中枠74の正面、前シェル71に面する側には、中央部にフィルター収納部24が形設される(図5参照)。フィルター収納部24は正面形状矩形の凹部であり、前シェル71と前面カバー19はこの部分がくり抜かれている。これによりフィルター収納部24は、フロントパネル12を取り外せば本体10の正面側側面に露出することになる。またフロントパネル12を取り外せばフィルター収納部24の中のフィルターを取り外すことができる。
フィルター収納部24にはフィルターユニット20がはめ込まれる。フィルターユニット20は3種類のフィルターにより構成される。すなわち吸込空気流の上流側からプレフィルター21、脱臭フィルター22、集塵フィルター23である。プレフィルター21はポリプロピレンからなり、吸引された空気の中から大きめの塵埃を捕集する。脱臭フィルター22は長方形の枠にポリエステル製の不織布を取り付け、その上に活性炭を均一に分散配置し、その上から更にポリエステル製の不織布をかぶせた、3層構造をなし、空気中の臭い成分であるアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等を吸着する。集塵フィルター23はいわゆるHEPAフィルターであって、ポリエステル/ビニロン系不織布からなる骨材に電石加工したメルトブロー不織布(商品名「トレミクロン」:東レ株式会社製)を合わせて濾材とし、これを折り畳んだ上、その上下面にハイドロキシアパタイト加工した不織布からなる抗菌シートを重ねて熱圧着し、ホットメルト付き不織布からなる枠を溶着したもので、微細な塵埃を捕集する。
図3に示すように、フィルター収納部24の奥の壁には、隅の方にぐるりとシール部材24aが装着される。シール部材24aは集塵フィルター23に密着し、フィルターユニット20の外周とフィルター収納部24の内周との間隙から空気が侵入するのを防ぐ。すなわち、送風機30に吸い込まれる空気がすべてフィルターユニット20を通過したものであることを確実にするものである。またこのシール部材24aは、集塵フィルター23の裏面をフィルター収納部24の奥の壁から浮かし、空気の流れる隙間を形成するという役割も担う。
プレフィルター21は、図6に示すような合成樹脂製のグリッド21aに取り付けられている。グリッド21aの左右側面からは、一方の側面につき2個づつ、計4個の係合片21bが突出する。これに対応して、フィルター収納部24の内部の垂直壁には係合片21bを受け入れる穴24bが同じく計4個形設されている。フィルター収納部24に集塵フィルター23と脱臭フィルター22を入れた後、脱臭フィルター22の前面にプレフィルター21を重ね、グリッド21aをたわませるようにして係合片21bを穴24bに係合させれば、フィルターユニット20は脱落することなくフィルター収納部24に保持される。
グリッド21aには、プレフィルター21をフィルター収納部24から引き抜くときのため、所々につまみ部21cが設けてある。なお、フィルターユニット20が簡単に脱落しては困るので、係合片21bの先端は図6の拡大図部分に見られるように前向きのフックの形に形成されており、穴24bから外すのに適度の力を要するようになっている。
図7に示すように、フィルター収納部24の奥の垂直壁には、送風機30へと続く通風口25が形設される。通風口25は中枠74に多数の穴を放射状に設けて構成される。この通風口25の部分は、図3に見られるように、中央部が本体10の正面側にやや突き出した形となっており、この部分で集塵フィルター23の中央部を支える。これにより、シール部材24aの存在と相まって、集塵フィルター23の裏面に空気通路が確保される。
送風機30の構造を図8に基づき説明する。31は水平軸まわりに回転するファン、32はファン31を回転させるモータである。モータ32は中枠74の背面、通風口25の中心にあたる箇所にネジ等により固定される。ファン31として、図ではターボファンを採用しているが、ファンの種類はこれに限定されない。プロペラファンを採用することも、クロスフローファンを採用することも可能である。図のターボファンの場合、ファン径に比較して厚さを大きくとり、回転数を下げて騒音レベルを下げる工夫がなされている。ファン31の周囲を、中枠74に形設した案内壁33が囲む。案内壁33はインボリュート曲線を構成するよう形成されており、ファン31から送り出された空気を吐出部へ、この場合には空気通路の分岐部57の方へと誘導する。モータ32は制御性を重視し、直流モータとしている。
ファン31を出た空気は上方の空気通路へと進み、大部分は主通路55を通って主吹出口15から排出されるが、残りの一部はバイパス通路56に流れる。バイパス通路56は中枠74に形設され、終端が副吹出口16に接続する。バイパス通路56の中にはイオン発生装置40が配置されている。続いて図10に基づきイオン発生装置40の構造を説明する。
イオン発生装置40は、誘電体と、この誘電体を挟んで対向する高圧電極と接地電極を構成の柱とする。図の実施形態では、両端の開いた円筒形のガラス管(ネオセラム:外径20mm)41をもって誘電体としている。誘電体の材質はこれに限定されるものではなく、絶縁性を有するものであれば何でも良い。また形状にも限定はない。この実施形態のように誘電体を円筒形状にした場合、外径が大きいほど、また肉厚が薄いほど誘電体の静電容量が大きくなり、イオンが発生しやすくなるが、同時にオゾンの発生も増加するところから、イオンとオゾンのバランスを考えて寸法を決定しなければならない。実験の結果によれば、ガラス管の外径は20mm以下、肉厚は1.6mm以下といった数値が推奨される。
ガラス管41の内外には、いずれもステンレスの平織り金網を円筒形に丸めた形の高圧電極42と接地電極43を配置する。高圧電極42にはSUS316又はSUS304のステンレス鋼線を平織りした40メッシュの金網を使用している。接地電極43には同じくSUS316又はSUS304のステンレス鋼線を平織りした16メッシュの金網を使用している。イオン発生効率を上げるため、高圧電極42と接地電極43はガラス管41に密着させる。
ガラス管41の両端は絶縁体のキャップ44、45で閉ざす。キャップ44、45はゴムのような弾性材料で成形する。オゾンに対する耐性の見地からは、EPDMの使用が好ましい。キャップ44、45の中心には薄い膜状部分で覆われた穴があり、必要なときにはこの膜状部分を突き破って物を挿入できるようになっている。この実施形態では、キャップ44の穴にリード線46が通され、ガラス管41の内部で高圧電極42に接続している。
接地電極43にも高圧電極42と同様にリード線47が接続する。リード線46、47としては、特に限定はなく一般に市販されているものを使用できるが、オゾンに対する耐性の面からは、ステンレス鋼線をポリフッ化エチレン系樹脂で被覆したものが好ましい。
弾性材料からなるキャップ44、45は、ガラス管41を中枠74に固定するためにも用いられる。すなわちキャップ44、45は外周部に溝48を有しているが、その内一方のキャップ44の溝48を、バイパス通路56の構成部材の一つである中枠74のリブ74aに設けた切り欠き74bに嵌合する(図11、13参照)。この嵌合は、キャップ44の溝48を切り欠き74bに、ガラス管41の軸線方向と直角な方向から押しつけることにより行われる。他方のキャップ45は、リブ74aに向かい合うよう中枠74に形設した、これもバイパス通路56の一部をなすリブ74cに係合する。リブ74cにはキャップ45の太さにほぼ等しい幅の溝74dが形設されているが、この溝74dの底と、リブ74aとの間隔は、キャップ45の外端面とキャップ44の溝48との間隔よりやや狭くなっており、溝74dにキャップ45を押し込んで行くと、キャップ45の外端面が溝74dの底(図においては垂直面となっている)により押され、ガラス管41には軸線方向からの押圧力が生じる。このため、キャップ44、45は自身の弾性による反発力をもってリブ74a、74bに密着することとなり、ガラス管41は中枠74にしっかりと固定される。
バイパス通路56の一部に、リブ74a、74cによってイオン発生装置収納室56aを画成した状況を図13に示す。56bはイオン発生装置収納室56aへの空気入口、56cはイオン発生装置収納室56aからの空気出口である。なお図中74eは溝74dの底に、溝74dの延びる方向に沿って上下1対設けられた弾性片で、溝74dの底の弾力を増すために置かれている。弾性片74eは、溝74dの底にスリット74gを2本平行に設けて形成されるとともに、バネ性を高めるため、キャップ45の中心部に当たる箇所は、図12に見られるように溝74dの中に屈曲あるいは湾曲して突出する形状となっている。74fは長穴74eと74eの間に設けられた切り欠きで、これはリード線46を通すためのものである。
図8に50で示すのはイオン発生装置40の下流側に配置されるオゾン抑制装置である。これは、交流電圧を電極に印加することによってイオンを発生させる場合、不可避的に発生するオゾンを除去するためのものである。オゾンは通常でも徐々に酸素に分解するが、オゾン分解触媒が存在すると分解が一層促進される。そこで、オゾン分解触媒を金網の表面に付着させたものをオゾン抑制装置50として用意する。オゾン分解触媒としては、二酸化マンガン、白金、二酸化鉛、酸化銅(II)、ニッケルといった公知のものを使用できる。
オゾン分解触媒を金網に担持させるには、バインダー物質の中にオゾン分解触媒を分散させ、これをディップ、スピン、スプレーといったコーティング手段により金網表面に付着させれば良い。オゾン分解触媒の担持量については、発生するオゾンの量などから適宜決定する。
独立したオゾン抑制装置を用意するのではなく、イオン発生装置40そのものにオゾン抑制機能を付与することも可能である。この場合には、ガラス管41、高圧電極42、接地電極43の少なくとも1つにオゾン分解触媒を担持させる。
オゾン抑制装置50を通過した空気は副吹出口16から吹き出すが、この時、主吹出口15から吹き出す空気流と平行に吹き出させるのでなく、主吹出口15から吹き出す空気流に向け、風向設定手段によって方向づけを行う。この風向設定手段の存在により、副吹出口16から吹き出すイオン含有空気は、主吹出口15から吹き出す、イオン発生装置40を通らなかった残りの空気流と本体10外で合流することになる。
風向設定手段としては種々の形態のものが考えられるが、その一例を図9に示す。ここに示す風向設定手段130は中空のケーシング131を有し、その底面には副吹出口16と連通する空気入口132を形設し、側面には空気出口133を形設する。空気出口133の反対側の側面からは歯車部134を突出させ、この歯車部134の軸135を中心に、ケーシング131は水平面内で首振り運動を行うものとする。歯車部134には、図示しないモータおよび減速装置に連結した揺動歯車136が噛み合う。
揺動歯車136は所定角度の往復回動を行う。この動きはゆっくりとしたもので、必要に応じ速さを変えることもできる。揺動歯車136の動きにつれ、ケーシング131が首振り運動を行う。副吹出口16から吹き出したイオン含有空気はケーシング131によって吹き出し方向を変えられ、空気出口133から水平方向に吹き出す。空気出口133を出たイオン含有空気は、主吹出口15から吹き出す空気に、あたかも散布されるような形で合流し、部屋の隅々までイオンを含んだ空気を送る。
図9においては、空気出口133から吹き出す空気の上下方向の吹き出し角度は特に考慮していないが、空気調和機の室内側ユニットに見られるような風向調節用のルーバーを空気出口133に設け、上下方向の吹き出し角度を調節できるようにしておいても良い。
風向設定手段の別の形態として、副吹出口16に上記のようなルーバーを設け、副吹出口16から吹き出す空気を主吹出口15から吹き出す空気の方へ方向づけするようにしても良い。この場合ルーバーは、水平面内での風向を調節するものと垂直面内での風向を設定するものの2種類を設けておくと良い。
また副吹出口16にノズルを設け、そのノズルの出口を主吹出口15から吹き出す空気流の方へ向けておいても良い。
上記形態の変形例として、ノズルの先端を延長して主吹出口15から吹き出す空気流の中にまで届かせ、ノズルの先端からイオン含有空気が吸い出されるようにしておいても良い。
図11に60で示すのはイオン発生装置40の近傍に設けた発光体である。発光体60は発光ダイオード等、小消費電力のデバイスにより構成され、イオン発生装置40の駆動と連動して発光する。すなわちイオン発生装置40を駆動した時、発光体60の発する青や緑といった色の光でイオン発生装置40が照らし出され、運転状態が明確化されるので、使い勝手が向上する。
発光体60は空気清浄機1の回路基板61に取り付けられている。回路基板61は、制御の中核となるCPU、メモリ、その他の電子回路素子を搭載している。回路基板61はイオン発生装置収納室56aに隣接する空間に配置され、中枠74に図示しないネジで固定されており、発光体60の部分だけがイオン発生装置収納室56aに頭を出している。回路基板61には発光体60の放つ光をイオン発生装置40に届かせるための切り欠き62を形設する。63は回路基板61に固定された反射カバーである。反射カバー63は発光体60を、その頭部の指向する方向と切り欠き62の存在する方向を除き、すっぽりと覆う。反射カバー63は発光体60の放つ光をイオン発生装置40の方向に反射するためのものであって、明色の合成樹脂あるいは金属等、光の反射率の高い材料で形成する。反射率を高めるため、内面にメッキを施しておくと良い。発光体60はこの反射カバー63の中に、反射カバー63の端より頭部を少し引っ込めたような形で支持されている。
本体10の正面上方右側には、イオン発生装置40を本体10外から視認するための視認窓70を配設している。視認窓70は次のようにして設けられる(図11参照)。すなわちこの部分の本体10の正面部は、前シェル71と前面カバー19の二重構造になっている。前シェル71は不透明の合成樹脂により形成され、楕円形の穴72が設けられている。前シェル71の外側の前面カバー19は透明の合成樹脂により形成されており、その裏面には塗装あるいはシルクスクリーン印刷による膜73が形成されているが、穴72に対向する部分には膜73がなく、透明のままとなっており、これが視認窓70を構成する。この透明な視認窓70からイオン発生装置40を確認することができる。穴72は前面カバー19で覆われているので、ここから指が入り込んでイオン発生装置40に触れるようなことがなく、安全である。この視認窓70を通じ、塵埃の堆積状況の点検等、イオン発生装置40に関わる種々の点検を行うことができる。
前面カバー19の裏面の膜73は清澄感のある色調に仕上げられている。これにより、空気清浄機1の健康商品としてのイメージが強調される。塗装の色調としては、シルバーメタリック調で清澄感が強調される色目を採用している。
フロントパネル12の取り付けにつき説明する。フロントパネル12は正面形状がフィルター収納部24と相似の矩形であって、フィルター収納部24よりも寸法的に大きく、フィルターユニット20を完全に覆い隠す。このため、空気清浄機1の美観が損なわれない。フロントパネル12を上から見ると、中央が外向きに突出した湾曲形状をしている。
フロントパネル12は次のようにして本体10に取り付けられる。まず前シェル71には、フィルター収納部24のすぐ上から、左右1対のパネル受け90を突出させる。図14に見られるように、パネル受け90の上面は正面から見て逆台形に窪んでおり、その窪みの底に凹部91が設けられている。フロントパネル12の背面にはパネル受け90に対応する係合突片92を形設する(図17参照)。係合突片92は下向きのフック形状をしている。図21のように係合突片92の先端をパネル受け90の凹部91に係合させれば、フロントパネル12は係合突片92にてその重量を支えられた形で本体10の正面に支持される。
フロントパネル12の下部には本体10に係脱する可動係合片100を配置する(図18、19、20、22参照)。可動係合片100は弾力に富む合成樹脂により単一部品として成形されており、次の構造を有する。中心となるのは板状の主体101で、その一方の端はやや幅の狭い押しボタン部102となっており、他端には断面U字形のスプリング部103が形設される。主体101の中央付近からはフック部104が立ち上がる。主体101の両側には、先端が外側に向かってフック状に曲がった、断面L字形の脚部105が片側2本づつ形設される。同じく主体101の両側には、脚部105と重ならない位置に、片側3個づつの張出片106が形設される。
可動係合片100を取り付けるため、フロントパネル12の下部には次のような仕掛が施される。まずフロントパネル12の側面の折曲縁部12aには押しボタン部102を通す穴12bが設けられる。この穴12bに対向するように、パネル背面からスプリング受け12cが立ち上がる。穴12bとスプリング受け12cは水平線に沿って配置され、その間に1対のスライドガイド107が形設される。スライドガイド107、107は、互いに向かい合う面に、水平方向に延在するガイド溝108を有する。
可動係合片100を取り付けるにあたっては、まず穴12bに内側から押しボタン部102を通し、スプリング部103の端をスプリング受け12cの側面に係合させ、脚部105をスライドガイド107の縁にあてがった後、主体101をスライドガイド107に押しつける。すると、脚部105が弾性で曲がりながらガイド溝108の中へと嵌まり込む。スライドガイド107の、図19においてガイド溝108の上に張りだした部分を、脚部105の先端のフック状折曲部と張出片106とで挟むような形になる。これにより可動係合片100は、スライドガイド107に対しスライド可能に取り付けられ、押しボタン部102が穴12bから突出する方向にスプリング部103によって付勢されることになる。
前シェル71からは、図15、22に示すように、フック部104に向かい合うフック部110が突出する。係合突片92をパネル受け90に引っ掛けると、フック部104とフック部110の先端同士が接触する。接触箇所は互いに斜面をなしており、この状態でフロントパネル12の下部を本体10に押しつけると、可動係合片100はフック部104と110の間の斜面作用により、スプリング部103による付勢力に抗してスライドする。最終的には、フック部104、110が図22のように係合し、フロントパネル12の下部を前に引いてもフロントパネル12は本体10から離れなくなる。またフック部110は図15に示すように上方に障壁111を有するので、フロントパネル12に上方へスライドさせようとする力が働いても、フック部104はフック部110から脱出しない。フック部104をフック部110から外すには押しボタン部102を押す。
可動係合片100はフロントパネル12の両側に左右対称に配置する。このようにフロントパネル12の側に可動係合片100を配置するのでなく、本体10の側に可動係合片100を配置し、フロントパネル12の側にフック部110を設けることとしても良い。
ベース11の取り付けにつき説明する。ベース11も合成樹脂成形品であり、上面の本体載置面11aは後方に向けなだらかにせり上がる斜面となっている(図23参照)。本体10の底面もこれに対応して傾斜がついている。本体載置面11aの後端には前向きに曲がったフック状の係合部11bが形設される。本体10の後シェル75の底面には、係合部11bを受け入れる凹部状の係合部75aが形設される。本体載置面11aの前部には係着手段120が設けられる。係着手段120は、本体載置面11aに形設された係着凹部121と、本体10の前シェル71の底面から突出して係着凹部121に嵌合する係着突起122と、係着凹部121の底の穴123を通じて係着突起122に螺合する蝶ネジ124とからなる。
ベース11の本体載置面11aを本体10の底面にあてがい、ベース11と本体10を互いにスライドさせると、スライド行程の最後で係合部11bが係合部75aに係合し、係着突起122が係着凹部121に落ち込む(図24参照)。係着突起122が係着凹部121に嵌合することにより、ベース11と本体10は逆方向にはスライドできなくなる。これは、係合部11bと係合部75aが係合を保ったままであるということを意味する。ここで蝶ネジ124を係着突起122にネジ込み、本体載置面11aの前部を前シェル71に固定すれば、ベース11は本体10にしっかりと固定される。
係着手段120の構成は、上記に限定される訳ではない。例えば、係着凹部121を前シェル71に配置し、係着突起122をベース11に配置しても良い。係着凹部と係着突起を廃止し、蝶ネジ124のみでベース11と本体12のスライドを止めるようにすることもできる。その他、種々の改変が可能である。
80は視認窓70の横に設けられた操作パネル部で、図25に示すように、運転の入/切や運転モードを切り換えるためのスイッチが設けられている。操作パネル部80の一部には、図26に示すリモコン81からの制御信号を受けるリモコン受光部82が設けられている。
次に空気清浄機1の動作と機能を説明する。空気清浄機1を運転すると、モータ32によりファン31が回転し、前パネル12の吸込口13と側面吸込口14から室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気はプレフィルター21で大きめの塵埃を捕集され、続いて脱臭フィルター22でアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等の臭い成分を吸着される。脱臭フィルター22を通り抜けた空気は、集塵フィルター23で更に細かい塵埃まで捕集され、臭いや塵埃のない清浄な空気となって主吹出口15から室内に放出される。
ファン31を出た空気は、全てが主吹出口15から出ることはなく、一部はバイパス通路56に入り込み、イオン発生装置40に供給される。イオン発生装置40においては、高圧電極42と接地電極43の間に約1.75Kvの交流電圧が印加されており、誘電体であるガラス管41の外側でプラスイオンとマイナスイオンを同時に発生する。この時のプラスイオン、マイナスイオン濃度は約2万個/CCであり、オゾン濃度は0.01PPM以下である。プラスイオンとしてはH+(H2O)n、マイナスイオンとしてはO2-(H2O)mが最も安定して生成される。
プラスイオン単独、あるいはマイナスイオン単独では、空気中に浮遊する細菌に対し格別な効果はない。プラスイオンとマイナスイオンが化学反応を起こし、活性種である過酸化水素水H2O2又は水酸化ラジカル(・OH)が発生する。この過酸化水素H2O2又は水酸化ラジカル(・OH)は強力な活性を有し、これでもって空気中の浮遊細菌を除菌する。図27に結果を示す実験例では、運転を開始してから2時間後に86%、4時間後に93%、20時間後に99%の真菌を除去することができる。
イオン発生装置40がイオンを発生している間、発光体60が光を、例えば青の光を発し、イオン発生装置40を照らす。これを視認窓70の外から視認することにより、イオン発生装置40が駆動していることを知り、安心して使用することができる。発光体60は反射カバー63で覆われ、視認窓70を直接照射することがない。このため、空気清浄機1を暗い場所に置いた場合でも、発光体60からの直接照射光に眩惑されることなくイオン発生装置40を視認することができる。発光体60をガラス管41の中に入れ、イオン発生装置40が内側から発光しているように見せることもできる。また電界に感応する特殊な塗料をガラス管41に塗り、高圧電極42と接地電極43に交流高電圧をかけている時とかけていない時とで塗料の色すなわちガラス管41の色が変化するようにしておいても良い。
さて、イオン発生装置40はプラスイオンとマイナスイオンを発生するが、オゾンも同時に発生する。オゾンは人体に影響を与えるものであり、空気中の量が増加することは好ましくないので、オゾン濃度は極力小さくする必要がある。このため、金網にオゾン分解触媒を担持させたオゾン抑制装置50がイオン発生装置40の下流側に配置されているのであり、オゾンを含んだ空気がオゾン抑制装置50を通過する際、オゾンが分解される。副吹出口16から排出される空気のオゾン濃度は日本産業衛生協会の基準値の10分の1以下に低減することができる。
イオン発生装置40を通過することにより、イオン発生装置40から発生したプラスイオンとマイナスイオンを含有した空気は、副吹出口16から吹き出した後、風向設定手段130により主吹出口15から吹き出した空気流の方向へと向きを変えられ、主吹出口15の上方において、イオン発生装置40を通らなかった残りの空気と合流する。プラスイオンとマイナスイオンは主吹出口15からの強い気流に乗って室内に拡散する。これにより、塵埃を捕集され、脱臭された空気にプラスイオンとマイナスイオンが加わって、室内の空気中の浮遊細菌が除去されることになる。
空気清浄機1を長時間運転すると、吸込口13には塵埃がからみ、空気の抜けが悪くなるものであるが、このような事態が生じたとしても、側面吸込口14の方から潤沢な空気が流入するので、空気浄化効率が低下することはない。
長期間使用し、フィルターユニット20の塵埃捕集性能や臭い成分吸着性能が低下したときは、可動係合片100を押し込むとともにフロントパネル12を持ち上げるようにして係合突片92をパネル受け90から外す。これにより、ネジを緩めるといった作業をするまでもなく、フロントパネル12を本体10から簡単に取り外すことができる。フロントパネル12を取り外せばフィルター収納部24が露出する。この状態で、フィルターユニット20の表面に付着した塵埃を払い落としたり、電気掃除機で吸い取ったりすることができる。また、フィルターユニット20をフィルター収納部24から取り外し、フィルターユニット20を構成する各フィルターを個別に清掃することができる。必要とあればフィルターユニット20をまるごと、あるいは個別のフィルター単位で新品に交換する。
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明にかかる空気清浄機の正面斜視図。 同じく背面斜視図。 同じく部分断面上面図。 本発明の一実施形態の空気清浄機における空気清浄機内部の空気の流れを説明する概略図。 空気清浄機におけるフロントパネルと各フィルターの配置状況を示す分解斜視図。 空気清浄におけるプレフィルターの構造と取り付け方式を示す分解斜視図。 フロントパネルとフィルターユニットを取り除いた状態での空気清浄機の正面斜視図。 本発明の一実施形態の空気清浄機の垂直断面図。 風向設定手段の一形態を示す斜視図。 イオン発生装置を示す断面図。 イオン発生装置葉一部の部分水平断面図。 イオン発生装置取付個所の部分断面図。 イオン発生装置取付状況を示す分解斜視図。 フロントパネルを支持するパネル受けの斜視図。 フロントパネルの取り付けに用いるフック部の斜視図。 係合突片の形設状況を示すフロントパネルの部分裏面図。 図16のA方向矢視図。 可動係合片の取付状況を示すフロントパネルの部分裏面図。 図18のB−B断面図。 可動係合片とスライドガイドの斜視図。 フロントパネル取付状況を示す部分垂直断面図。 フロントパネル取付状況を示す部分水平断面図。 空気清浄機本体とベースとの組み合わせ過程を示す一部断面部分側面図。 空気清浄機本体とベースとの組み合わせ状態を示す一部断面部分側面図。 操作パネル部の正面図。 リモコンの正面図。 空気中の浮遊細菌の除去データを示す図。
符号の説明
1 空気清浄機
10 本体
13 吸込口
14 側面吸込口
15 主吹出口
16 副吹出口
20 フィルターユニット
21 プレフィルター
22 脱臭フィルター
23 集塵フィルター
24 フィルター収納部
30 送風機
31 ファン
31 モータ
40 イオン発生装置
42 高圧電極
43 接地電極
55 主通路
56 バイパス通路(副通路)
57 分岐路
本発明の空気清浄機は、室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機において、
前記送風機より下流側の空気通路を、主吹出口に通じる主通路と、副吹出口に通じる副通路に分岐し、吸い込んだ空気を主通路および副通路を介してそれぞれ前記主吹出口および副吹出口より吹出し、前記主通路を介して主吹出口から吹出される空気量より少ない量の空気を通過させる前記副通路側にイオンを発生する手段を配置したことを特徴とする。
本発明の空気清浄機は、室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機において、
前記送風機より下流側の空気通路を、主吹出口に通じる主通路と、副吹出口に通じる副通路に分岐し、吸い込んだ空気を主通路および副通路を介してそれぞれ前記主吹出口および副吹出口より吹出し、前記主通路を介して主吹出口から吹出される空気量より少ない量の空気を通過させる前記副通路側に、空気中の細菌を除菌する過酸化水素水又は水酸化ラジカルを生成するための一対の電極を配置したことを特徴とする。
本発明の上述した構成の空気清浄機によれば、送風機の作用により室内空気が循環される。その時、送風機より下流側の空気通路が主通路及び副通路に分岐されそれぞれの主副吹出口より室内に空気が吹き出される。この時、副吹出口からは、空気中の細菌を除菌することができる空気が吹き出される。
ファン31を出た空気は、全てが主吹出口15から出ることはなく、一部はバイパス通路56に入り込み、イオン発生装置40に供給される。イオン発生装置40においては、高圧電極42と接地電極43の間に約1.75Kvの交流電圧が印加されており、誘電体であるガラス管41の外側でプラスイオンとマイナスイオンを同時に発生する。この時のプラスイオン、マイナスイオン濃度は約2万個/CCであり、オゾン濃度は0.01PPM以下である。プラスイオンとしてはH+( 2 )n、マイナスイオンとしてはO2−( 2 )mが最も安定して生成される。
プラスイオン単独、あるいはマイナスイオン単独では、空気中に浮遊する細菌に対し格別な効果はない。プラスイオンとマイナスイオンが化学反応を起こし、活性種である過酸化水素水 2 2 又は水酸ラジカル(・OH)が発生する。この過酸化水素 2 2 又は水酸ラジカル(・OH)は強力な活性を有し、これでもって空気中の浮遊細菌を除菌する。図27に結果を示す実験例では、運転を開始してから2時間後に86%、4時間後に93%、20時間後に99%の真菌を除去することができる。

Claims (7)

  1. 室内空気を循環する送風機を備えた空気清浄機において、
    前記送風機より下流側の空気通路を、大部分の空気を吹出す主吹出口に通じる主通路と、残り一部の空気を吹出す副吹出口に通じる副通路とに分岐し、該副通路側にイオンを発生する手段を配置したことを特徴とする空気清浄機。
  2. 吸込んだ空気中の塵埃を除去するフィルターを、空気通路を分岐する上流側に設けたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
  3. 前記副通路に配置されるイオン発生手段は、イオン発生する電極が副通路中に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の空気清浄機。
  4. 前記副通路は、配置されるイオン発生手段が目視できる部分を通るように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄機。
  5. 前記イオン発生手段が目視できる部分は、空気清浄機の前面部分であることを特徴とする請求項4記載の空気清浄機。
  6. 前記イオン発生手段が、動作状態であることを示す表示手段を、イオン発生手段を目視できる部分に対応して設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の空気清浄機。
  7. 前記イオン発生手段が、細菌を除菌する作用を有すイオンを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気清浄機。

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