JP2000018339A - ロープ係止具 - Google Patents

ロープ係止具

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JP2000018339A
JP2000018339A JP10179351A JP17935198A JP2000018339A JP 2000018339 A JP2000018339 A JP 2000018339A JP 10179351 A JP10179351 A JP 10179351A JP 17935198 A JP17935198 A JP 17935198A JP 2000018339 A JP2000018339 A JP 2000018339A
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rope
locking
locking device
wire
wire ropes
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JP10179351A
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Michio Ide
美知男 井手
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KAWASAKI TETSUMO KK
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KAWASAKI TETSUMO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤロープを格子状に張設する落石防止工
法において、施工が容易で、優れた落石防止機能を発揮
するワイヤロープ係止具を提供する。 【解決手段】 ワイヤロープ係止具10は、ワイヤロー
プ11,12を長手方向に移動可能に係止する係止部1
3と、係止部13を傾斜面15に固定するアンカー16
との接続部14とを備えている。傾斜面15に固定され
たワイヤロープ係止具10の係止部13に対し、ワイヤ
ロープ11,12を交差させて挿通することにより、ワ
イヤロープ11,12を傾斜面15に係止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープを交差させ
た状態で係止するロープ係止具に関し、特に落石防止用
として傾斜面に格子状に張設されるワイヤロープなどを
係止するのに好適なロープ係止具に関する。
【0002】
【従来の技術】落石が発生するおそれのある傾斜面など
においては、従来より、傾斜面全体を覆うように金網を
敷設することによって落石の発生を防止するという手段
が講じられていた。
【0003】しかし、このような落石防止手段を採用し
た場合、傾斜面全体に金網を敷設する関係で、その傾斜
面にある樹木などを伐採しなければならず、この伐採作
業に多大な労力を要している。また、樹木などを伐採す
ることによって景観が損なわれるだけでなく、環境破壊
を招来していた。
【0004】そこで、近年では、特許第267966号
公報などに開示されている落石防止工法が採用されてい
る。また、このような落石防止工法において用いられる
ワイヤロープ係止具として、意匠登録第577362号
公報に開示されているものがある。
【0005】特許第267966号公報に開示されてい
る落石防止工法においては、傾斜面上に複数のワイヤロ
ープを格子状に張設し、これらワイヤロープの端部をア
ンカーを介して傾斜面に係止するとともに、各ワイヤロ
ープの交差部分をクロスクリップと呼ばれる係止具で緊
結し、さらに、このクロスクリップをアンカーで傾斜面
に固定している。
【0006】一方、意匠登録第577362号公報に開
示されている法面用支持ロープ押え具は、このクロスク
リップに相当するものであり、前記公報に開示されてい
る落石防止工法などにおいて好適に使用することができ
る。
【0007】このように、クロスクリップおよびアンカ
ーなどを用いて、傾斜面にワイヤロープを格子状に張設
することにより、傾斜面における落石の発生源となる浮
き石の初期始動のエネルギ、すなわち落石エネルギはワ
イヤロープおよびアンカーで抑制されるため、落石事故
の発生を防止することができる。また、この落石防止工
法は、金網を用いる工法と異なり、傾斜面における樹木
などを伐採することなく施工可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特許第267966号
公報に開示されている落石防止工法の場合、ワイヤロー
プの交差部分はクロスクリップによって緊結されるとと
もに、クロスクリップはアンカーで傾斜面に固定されて
いるため、落石エネルギを吸収するのは、浮き石の直近
に位置するワイヤロープのみである。また、これらのワ
イヤロープが地山から離脱するのを阻止するのは、浮き
石の周囲にあるクロスクリップを固定しているアンカー
に限られている。
【0009】すなわち、ワイヤロープの交差部分はクロ
スクリップおよびアンカーによって傾斜面に強固に固定
されているため、落石エネルギを吸収するのは、傾斜面
全体に格子状に張設されたワイヤロープのうち、浮き石
の近傍にあるものに限られており、また、これらのワイ
ヤロープが垂下しないように支えるのは浮き石周辺に位
置する少数のアンカーのみである。
【0010】したがって、従来のクロスクリップおよび
アンカーを用いた落石防止工法の場合、規模の大きな浮
き石の初期始動が発生すると、その落石エネルギを吸収
することができず、落石事故を防止できないことがあ
る。
【0011】また、ワイヤロープの交差部分はクロスク
リップによって動かないように緊結されているため、1
本のワイヤロープが被災した場合、その影響は被災した
ワイヤロープのみに止まらず、それと緊結された他のワ
イヤロープまで及ぶことが多く、災害の拡大を招くおそ
れがある。
【0012】さらに、クロスクリップの場合、格子状に
張設されたワイヤロープの交差部分に装着するととも
に、ボルト・ナットなどによって締め付ける必要がある
ため、広範囲にワイヤロープを張設する場合など、クロ
スクリップの装着およびボルト・ナットの締め付け作業
に多大な時間と労力を費やしている。
【0013】本発明が解決すべき課題は、特にワイヤロ
ープを格子状に張設する落石防止工法において、ワイヤ
ロープの張設作業を容易化することができ、優れた落石
防止機能を発揮するロープ係止具を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はロープを交差さ
せた状態で係止するロープ係止具であって、交差させた
ロープをそれぞれ長手方向へ移動可能な状態に係止する
ロープ挿通部を備えたことを特徴とする。
【0015】このような構成とすることにより、ロープ
挿通部において交差するようにロープを挿通するだけ
で、それぞれのロープは長手方向に移動可能に係止され
るため、ロープ係止作業が容易となるとともに、ロープ
に加わる引張力は、ロープ係止具に加わることなく、ロ
ープ全体で吸収されるようになる。
【0016】したがって、このロープ係止具を落石防止
工法に使用した場合、傾斜面を覆うように格子状に張設
されるワイヤロープを交差部分において係止する際に、
係止作業が容易になるとともに、発生した落石エネルギ
をワイヤロープ全体で吸収することができるようになる
ため、落石エネルギの吸収能力が向上し、優れた落石防
止機能を発揮する。
【0017】また、それぞれのロープは交差部分で緊結
されず独立した状態に係止されているため、万一、1本
のロープが被災しても、その影響が交差部分で係止され
た他のロープに及ぶこともない。
【0018】この場合、本発明のロープ係止具では、ロ
ープ挿通部として、軸心が互いに交差するように形成さ
れた複数の環状体または複数の短管状体を設けることが
できる。このような構成とすることにより、ロープ挿通
部には、ロープが互いに異なる方向に挿通可能な空間部
が形成されるので、この空間部にロープを挿通するだけ
で、それぞれのロープは長手方向に移動可能に係止され
る。したがって、ロープを確実に係止することができる
ともに、係止作業も容易である。
【0019】また、本発明のロープ係止具では、ロープ
挿通部を、放射状に設けられた複数のロープ挿通口と、
このロープ挿通口と連通するロープ収容部とからなる構
造とすることもできる。このような構造とすることによ
り、ロープ挿通部口からロープ収容部にロープを挿入し
て交差状態にするだけで保持することが可能となるの
で、ロープ係止作業が容易となるとともに、ロープに加
わる引張力はロープ全体で吸収可能となる。
【0020】さらに上記の放射状に設けられた複数のロ
ープ挿通口とロープ収容部とからなる構造としたロープ
挿通部を、ロープ挿通方向と略平行な面を境界として分
割可能な構造とすることができる。このような構造とす
ることにより、ロープ挿通方向と略平行な面を境にして
ロープ挿通部を分解した状態で、ロープ係止作業を行う
ことが可能となるため、ロープの端部から挿通する必要
がなくなり、ロープ係止作業がさらに容易となる。
【0021】また、本発明のロープ係止具では、ロープ
挿通部につながる部材に固定具との接続部を設けること
ができる。このような構造とすることにより、施工面に
予め固定具を固定した後、この固定具に対してロープ係
止具を取り付けることが可能となるため、施工性が向上
する。
【0022】この場合、固定具として地面に差し込んで
固定されるアンカーを採用することにより、落石防止工
法に使用した場合でも、従来と同様の施工方法でロープ
係止具を傾斜面に固定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロープ係止具を落
石防止工法に使用した実施の形態を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1は第1実施形態であるロープ係止具を
示す正面図、図2は図1のロープ係止具の平面図、図3
は同ロープ係止具の一部切欠平面図である。
【0025】本実施形態のロープ係止具10は、ワイヤ
ロープ11,12を長手方向に移動可能に係止するため
の係止部13と、傾斜面15に固定されたアンカー16
に接続するための接続部14とを備えており、接続部1
4は、アンカー16のボルト部17およびナット18に
よって着脱可能に接続される。
【0026】このロープ係止具10の係止部13に対
し、図3に示すように、ワイヤロープ11,12を交差
させて挿通することにより、ワイヤロープ11,12を
傾斜面15に係止することができる。ワイヤロープ1
1,12は傾斜面15から離れないように係止される
が、それぞれの長手方向には移動可能である。
【0027】係止部13は、2個の環状体13a,13
bの軸心13c,13dが互いに直交する形状のロープ
挿通部を一体的に形成し、このロープ挿通部の空間部に
ワイヤロープ11,12を挿通する構成としたことによ
り、ワイヤロープ11,12の交差部分において、それ
ぞれのワイヤロープ11,12の方向性および移動性を
確保しつつ、傾斜面15から離れないように係止するこ
とができる。
【0028】さらに、ロープ係止具10をアンカー16
に接続して、ロープ係止具10を傾斜面15に固定す
る。アンカー16は、傾斜面15に掘られた穴19にア
ンカー16を挿入し、穴19とアンカー16との隙間に
モルタル20を充填して固化させることによって強固に
固定されている。
【0029】図4は、本実施形態のロープ係止具10の
使用状態を示す図である。同図に示すように、浮き石2
2や樹木23が存在する傾斜面15を覆うように格子状
に張設されたワイヤロープ11,12の交差部分におい
て、ワイヤロープ11,12はロープ係止具10によっ
て傾斜面15に係止されている。また、ワイヤロープ1
1,12の両端部は、それぞれアンカー21によって傾
斜面15に固定されている。
【0030】この場合、ワイヤロープ11,12はロー
プ係止具10によって、それぞれ長手方向に移動可能な
状態で係止されているので、浮き石22の初期始動など
によってワイヤロープ11,12に落石エネルギが加わ
った場合、その落石エネルギは、ワイヤロープ11,1
2全体の張力で吸収されるとともに、ワイヤロープ1
1,12の垂下は、それぞれを係止しているロープ係止
具10によって阻止される。
【0031】したがって、ワイヤロープの交差部分を緊
結する従来工法に比べ、落石エネルギの吸収能力が大幅
に向上し、優れた落石防止機能を発揮する。また、万
一、ワイヤロープ11,12のどれかが被災した場合で
も、その影響が、ロープ係止具10で係止された他のワ
イヤロープ11,12を介して、格子状に張設されたワ
イヤロープ11,12全体に及ぶこともない。
【0032】また、ロープ係止具10でのワイヤロープ
11,12の係止は、ワイヤロープ11,12をロープ
係止具10に挿通するだけであり、ロープ係止具10の
固定位置をずらすことも容易であるので、例えば、図4
のA部分に示すように、ワイヤロープ11,12を格子
状に配置したときの交差点の位置に樹木23aがあった
場合、樹木23aを伐採することなく、ロープ係止具1
0をずらせて、樹木23aを避けるようにワイヤロープ
11,12を曲げて配置することも可能であり、樹木の
多い傾斜面に対する施工性も優れている。
【0033】なお、浮き石22の表面側に位置するワイ
ヤロープ11,12の交差部分においては、アンカー1
6は使用せず、ロープ係止具10のみを用いるか、ある
いは従来のクロスクリップを用いて、ワイヤロープ1
1,12を係止することができる。
【0034】このようにロープ係止具10によれば、2
個の環状体13a,13bで形成されるロープ挿通部の
空間部にワイヤロープ11,12を挿通するだけで、ワ
イヤロープ11,12を長手方向に移動可能且つ傾斜面
15から離れないように係止することができるため、施
工は容易で確実な係止状態が得られ、落石防止機能に優
れている。
【0035】ここで、図5を参照して、本発明の第2実
施形態について説明する。図5は第2実施形態のロープ
係止具を示す斜視図である。本実施形態のロープ係止具
30においては、ワイヤロープ33,34を長手方向に
移動可能に係止する係止部31を、2個の短管状体31
a,31bの軸心が互いに直交する状態に配置してい
る。なお、アンカー35に接続するための接続部32
は、図1のロープ係止具10の場合と同じ構造である。
【0036】本実施形態のロープ係止具30の場合も、
図1のロープ係止具10の場合と同様に、ワイヤロープ
33,34の交差部分において、2個の短管状体31
a,31bに挿通されたワイヤロープ33,34の方向
性および移動性を確保しつつ、傾斜面から離れないよう
に係止することができる。
【0037】次に、図6〜図12を参照して、本発明の
第3実施形態について説明する。図6は第3実施形態の
ロープ係止具を示す正面図、図7は図6のロープ係止具
を分解した状態で示す平面図、図8は図6のロープ係止
具の上部本体の平面図、図9は同底面図、図10(a)
は図9のA−A線断面図、同(b)は図9のB−B線断
面図である。
【0038】本実施形態のロープ係止具40において
は、ロープ挿通部43は上部本体41および下部本体4
2とで構成され、ロープ挿通部43には、複数のロープ
挿通口44が放射状に設けられるとともに、これらのロ
ープ挿通口44と連通するロープ収容部45が形成され
ている。また、上部本体41および下部本体42にはア
ンカーボルト46を挿通するためのボルト孔47が形成
され、上部本体41と下部本体42とは嵌合凸部41
a,42aおよび嵌合凹部41b,42bを介して互い
に分割可能に組み立てられ、ナット48,49によって
締め付けられている。
【0039】ロープ係止具40の場合、図6に示すよう
に、地面50に固定したアンカーボルト46にナット4
8を螺合させ、その上に下部本体42を装着し、ロープ
収容部45において交差するようにワイヤロープ51,
52を配置した後、上部本体41を装着してナット49
で締めつければ、ワイヤロープ51,52の交差部分を
地面50に係止することができる。
【0040】この場合、ロープ収容部45で交差状態に
保持されているロープ51,52はそれぞれ長手方向に
移動可能であるため、ワイヤロープ51,52に引張力
が加わった場合、その引張力はロープ係止具40に加わ
ることなく、ロープ全体で吸収可能である。
【0041】まタ、ロープ係止具40では、ロープ挿通
部43が、ワイヤロープ51,52の挿通方向と略平行
な面を境界として、上部本体41と下部本体42とに分
割可能な構造であるため、両者を分解した状態でロープ
係止作業を行うことが可能である。したがって、ワイヤ
ロープ51,52の端部から挿通する必要がなく、ロー
プ係止作業は極めて容易である。また、ワイヤロープ5
1,52を張設した後、交差部分に対するロープ係止具
40の着脱、交換なども容易である。
【0042】図11,12は、ロープ係止具40の使用
状態を示す図である。同図に示すように、凹凸のある地
面50を覆うように格子状に張設されたワイヤロープ5
1,52の交差部分において、ワイヤロープ51,52
はロープ係止具40によって傾斜面50に係止されてい
る。また、ワイヤロープ51,52の両端部および必要
部分は、それぞれアンカー53によって地面50に固定
されている。
【0043】このように、ワイヤロープ51,52はロ
ープ係止具40によって、それぞれ長手方向に移動可能
な状態で地面50に係止されているので、ワイヤロープ
51,52に落石エネルギが加わった場合、その落石エ
ネルギは、ワイヤロープ51,52全体の張力で吸収さ
れるとともに、ワイヤロープ51,52の垂下は、それ
ぞれを係止しているロープ係止具40によって阻止され
る。
【0044】したがって、ワイヤロープの交差部分を緊
結する従来工法に比べ、落石エネルギの吸収能力が高
く、落石防止機能に優れている。また、万一、ワイヤロ
ープ51,52のどれかが被災した場合でも、その影響
は被災したロープで留まり、格子状に張設されたワイヤ
ロープ11,12全体に及ぶこともないため、災害拡大
を防止することができる。
【0045】また、ロープ係止具40の場合、ロープ挿
通部43は分割可能であるため、図11に示すように、
地面50の凹部50aに施工する際、予めアンカーボル
ト46を地面に固定しておき、そのあと、ナット48、
下部本体42、ロープ51,52、上部本体41および
ナット49を順に装着していきながら係止作業を行うこ
とが可能であり、施工性も良好である。
【0046】なお、以上の実施形態は本発明のロープ係
止具を落石防止工法に適用した例であるが、本発明のロ
ープ係止具はこのような実施形態に限らず、交差するロ
ープを係止する種々の場合において適用できることはも
ちろんである。
【0047】
【発明の効果】本発明によって、以下の効果を奏するこ
とができる。
【0048】(1)交差させたロープをそれぞれ長手方
向へ移動可能な状態に係止するロープ挿通部を備えたこ
とにより、ロープ挿通部において交差するようにロープ
を挿通するだけで、各ロープは長手方向に移動可能に係
止されるため、係止作業は容易であり、ロープに加わる
引張力はロープ全体で吸収されるようになるため、落石
防止工法に使用した場合、落石エネルギの吸収能力が向
上し、優れた落石防止機能を発揮する。また、それぞれ
のロープは独立した状態に係止されるため、万一、ロー
プが被災しても、その影響が格子状に張設された他のロ
ープに及ぶことがない。
【0049】(2)ロープ挿通部として、軸心が互いに
交差するように形成された複数の環状体または複数の短
管状体を設けることにより、ロープ挿通部には、ロープ
が互いに異なる方向に挿通可能な空間部が形成されるの
で、この空間部にロープを挿通するだけで、それぞれの
ロープは長手方向に移動可能に係止され、ロープを確実
に係止することができるともに、係止作業も容易であ
る。
【0050】(3)ロープ挿通部を、放射状に設けられ
た複数のロープ挿通口と、ロープ挿通口と連通するロー
プ収容部とで形成することにより、ロープ挿通口からロ
ープ収容部にロープを挿入して交差状態にするだけで保
持することが可能となるので、ロープ係止作業が容易と
なるとともに、ロープに加わる引張力はロープ全体で吸
収可能となるため、落石エネルギなどの吸収能力も優れ
ている。
【0051】(4)ロープ挿通部が、ロープ挿通方向と
略平行な面を境界にして分割可能な構造とすることによ
り、ロープ挿通部を分解した状態で、ロープ係止作業を
行うことが可能となるため、ロープの端部から挿通する
必要がなくなり、ロープ係止作業がさらに容易となる。
【0052】(5)ロープ挿通部につながる部材に、地
面に差し込んで固定されるアンカーなどの固定具と接続
するための接続部を設けることにより、施工面に予め固
定具を固定した後、この固定具に対してロープ係止具を
取り付けることが可能となるため、施工性が向上する。
【0053】(6)固定具として地面に差し込んで固定
されるアンカーを採用することにより、落石防止工法に
使用した場合でも、従来と同様の施工方法でロープ係止
具を傾斜面に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のロープ係止具を示す正面図で
ある。
【図2】 図1に示すロープ係止具の平面図である。
【図3】 図1に示すロープ係止具の一部切欠平面図で
ある。
【図4】 図1のロープ係止具の使用状態を示す図であ
る。
【図5】 第2実施形態のロープ係止具を示す斜視図で
ある。
【図6】 第3実施形態のロープ係止具を示す正面図で
ある。
【図7】 図6に示すロープ係止具を分解した状態で示
す平面図である。
【図8】 図6に示すロープ係止具の上部本体の平面図
である。
【図9】 図6に示すロープ係止具の上部本体の底面図
である。
【図10】 (a)は図9のA−A線断面図、(b)は
図9のB−B線断面図である。
【図11】 第3実施形態のロープ係止具の使用状態を
示す図である。
【図12】 第3実施形態のロープ係止具の使用状態を
示す図である。
【符号の説明】
10,30,40 ロープ係止具 11,12,33,34,51,52 ワイヤロープ 13,31 係止部 13a,13b 環状体 13c,13d 軸心 14,32 接続部 15 傾斜面 16,21,35,53 アンカー 17 ボルト部 18,48,49 ナット 19 穴 20 モルタル 22 浮き石 23,23a 樹木 31a,31b 短管状体 43 ロープ挿通部 41 上部本体 42 下部本体 41a,42a 嵌合凸部 41b,42b 嵌合凹部 43 ロープ挿通部 44 ロープ挿通口 45 ロープ収容部 46 アンカーボルト 47 ボルト孔 50 地面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープを交差させた状態で係止するロー
    プ係止具であって、交差させたロープをそれぞれ長手方
    向へ移動可能な状態に係止するロープ挿通部を備えたこ
    とを特徴とするロープ係止具。
  2. 【請求項2】 前記ロープ挿通部が、軸心が互いに交差
    するように形成された複数の環状体または複数の短管状
    体である請求項1記載のロープ係止具。
  3. 【請求項3】 前記ロープ挿通部が、放射状に設けられ
    た複数のロープ挿通口と、前記ロープ挿通口と連通した
    ロープ収容部とで形成された請求項1記載のロープ係止
    具。
  4. 【請求項4】 前記ロープ挿通部が、ロープ挿通方向と
    略平行な面を境界にして分割可能である請求項3記載の
    ロープ係止具。
  5. 【請求項5】 前記ロープ挿通部につながる部材に固定
    具との接続部を設けた請求項1〜4記載のロープ係止
    具。
  6. 【請求項6】 前記固定具が、地面に差し込んで固定さ
    れるアンカーである請求項5記載のロープ係止具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132583A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Kitaura Kogyo Kk ワイヤロープ交差部締結具およびワイヤロープ交差部締結構造
RU2774264C1 (ru) * 2021-09-20 2022-06-16 Общество с ограниченной ответственностью "ТАГАНАЙ" Зажим анкерный винтовой квз

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