JP2000017952A - 建物躯体へのサッシ上枠の取付構造 - Google Patents

建物躯体へのサッシ上枠の取付構造

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JP2000017952A
JP2000017952A JP10199862A JP19986298A JP2000017952A JP 2000017952 A JP2000017952 A JP 2000017952A JP 10199862 A JP10199862 A JP 10199862A JP 19986298 A JP19986298 A JP 19986298A JP 2000017952 A JP2000017952 A JP 2000017952A
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sash
groove
upper frame
building
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JP10199862A
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Hiroshi Yamada
博 山田
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Nihon Kentetsu Co Ltd
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Nihon Kentetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の衝撃により建物に層間変位が生じた
際にその変位を充分に吸収することができないと、サッ
シの部材、とりわけガラス板に破損を生じる。本発明は
単純な構成により層間変位を適切に吸収し得るものであ
る。 【解決手段】 本発明による建物躯体へのサッシ上枠の
取付構造は、サッシ上枠4の上面に設けられた見付方向
の溝12と、建物躯体に固定された躯体接合部材10の
室外側に設けられて該溝に挿入される下向きの突出部1
0aと、該突出部の下端に沿って固定されて前記溝に隙
間なく嵌合されるすべり材13とを含むことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物躯体へのサッシ
の取付構造、とくにアンカ−部材たる躯体接合部材を介
してサッシ上枠を建物躯体の開口部の対応位置に取付け
る取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サッシの取付構造として、例えば
(イ)特開平1−105894号公報、(ロ)特開平4
−330186号公報、等に示すものが知られている。
これらの公報に見られるように、従来のサッシの取付構
造では、サッシ4周の枠、即ち上枠、下枠及び両側の縦
枠がすべて建物躯体の対応位置に固定された。とりわ
け、上記公報(イ)の構成では、ガラス面を外側に出し
て外壁面に揃え且つガラスを出来得る限り多く見せる工
法を用いても躯体側に充分な強度を確保し得るように、
建物躯体に固定される躯体接合部材が用いられるが、サ
ッシ上枠についても下枠及び縦枠と同様に該躯体接合部
材とねじで固定され、従って4周の枠が固定された。そ
のため以下に記載するような問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにサッシ4周
の枠が建物躯体に固定された構造では地震により建物に
層間変位が生じると、その変位を充分に吸収することが
できず、そのためサッシ部材、とりわけガラス板に破損
を生じることがある。なお、層間変位による破損を防ぐ
ため、例えば上記公報(ロ)のように、サッシ枠の取付
けに用いられるアンカ−部材として一対の同軸に可調整
に備えられた突出片を保持コイルばねで包囲し、該ばね
を周辺の弾力管材に交差させシ−リング材を充填して4
周の枠を弾力的に固定し、層間変位を吸収する構造も見
られた。この構造ではシ−ル性にはすぐれているが、構
成がやや複雑であり、取付けに手間がかかる。
【0004】本発明の目的は上記従来技術の問題点を解
消することであって、それ故、比較的単純な構成で地震
などによる層間変位を適切に吸収することが可能であ
り、層間変位によるサッシ部材の破損を防ぐことができ
る建物躯体へのサッシ上枠の取付構造を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するため、本発明によるサッシ上枠の取付構造の特徴
は、建物躯体に固定された躯体接合部材を介してサッシ
上枠が建物躯体に取付けられるサッシ上枠の取付構造に
おいて、サッシ上枠の上面に設けられた見付方向の溝
と、前記躯体接合部材の室外側に設けられて該溝に挿入
される下向きの突出部と、前記突出部の下端に沿って固
定されて該溝に隙間なく嵌合されるすべり材とを含むこ
とであり、これによってサッシ上枠と建物躯体との相対
移動によって建物の層間変位を吸収し得るようにしたも
のである。
【0006】本発明の好ましい態様では、該すべり材は
アルミ押出型材からなり且つ躯体接合部材の突出部の下
端に嵌合されてねじで固定されており、さらに別の好適
な態様では該躯体接合部材はサッシ上枠の両端の区域に
設置されることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に図面を参照のもとに本発明の
実施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の一実施
例を示すものであって、図において、1は建物躯体であ
り、2は該躯体の開口部であって、その開口部にサッシ
3が嵌め込まれて取付けられる。4はサッシの上枠であ
り、5は下枠、6はサッシのガラス板である。本発明に
よるサッシ上枠の取付構造では概して板状の躯体接合部
材10が用いられ、該部材10は図示のように、ねじ1
1によって建物躯体1に固定される。
【0008】このサッシ上枠4の取付構造の特徴は建物
躯体に層間変位が生じた際に、上枠4と該上枠が取付ら
れる建物躯体の対応位置との間で見付方向の相対移動が
生じるようにしたことであって、そのため図2に明瞭に
示すように、サッシ3の上枠4の上面に設けられた見付
方向の溝12と、躯体接合部材10の室外側に設けられ
て該溝12に挿入される下向きの突出部10aと、該突
出部の下端に沿って固定されて溝12に隙間なく嵌合さ
れるすべり材13を含むことである。
【0009】上枠4の上面に設けられる溝12は好まし
くは断面U字状の溝として形成され、且つ好ましくは上
枠4と一体に構成される。上枠4は通常、ステンレス又
はアルミ材の押出型材として成形されるので、溝12は
その押出型材と同時に形成されるのが好ましく、その場
合、溝12の形成に特別の手間を要しない。なお、所望
により、図2に示すように、上枠4とは別個の部材とし
て溝12を備えた概して断面U字状の部材15を用い、
その下部を上枠4の上面のくぼみに嵌合し且つその水平
突片15aでねじ16により上枠4に固定してもよい。
【0010】躯体接合部材10はその室外側に突出部1
0aを備えることによって概して断面L形の板状の部材
として構成され、突出部10a以外の該部材10の部分
は水平又はほぼ水平に開口部2の躯体面に固定され、突
出部10aは鉛直に設けられ、その下端に設けられるす
べり材13と共に溝12内に嵌合する。
【0011】すべり材13は図2から明らかなように、
躯体接合部材10とは別の部材として構成され、溝12
内に嵌合しても該溝の内面に接して容易に相対移動し得
るように或る程度の滑性を有する材質のものが用いられ
る。そのため、すべり材13は硬質樹脂であってもよい
が、好ましくはアルミ材、即ちアルミ押出型材として構
成される。
【0012】すべり材13がアルミ押出型材であれば、
突出部10aを受け入れるようにそれに嵌合し得る嵌合
形状に容易に成形することができ、さらに建物に火災が
生じて熱を受けても形状を保つ利点がある。なお、この
すべり材13が溝12内に隙間なく嵌合されてもその間
に適当な嵌合代に相当する隙間が在ることは云うまでも
ない。
【0013】躯体接合部材10の突出部10aの下端に
取付又は嵌合したすべり材13の固定は、場合によって
は接着又は溶接などであってもよいが、好ましくは図2
に示すように、ねじ14によって固定される。ねじ14
で固定すれば確実に固定し得ると共に、溶接の場合のよ
うな熱歪みを生じない利点がある。なお、ここでいうね
じ14にはボルトナットも含まれることは云うまでもな
い。
【0014】溝12は上枠4に沿ってその一端から他端
までの長さに沿って設けられてもよく、また躯体接合部
材10も上枠4とほぼ同じ長さであってもよいが、好ま
しくは図3及び図4に示すように、上枠4の両端の区域
に、適当な長さにわたり設置されるのが好ましく、その
ように上枠4の長さに沿って部分的に設けられれば、突
出部10a及び/又は溝12の部分または溝部材15に
若干の歪みが在っても溝12に対し、すべり材13を備
えた突出部10aの下端を適切に嵌合することができ、
取付けを容易にする利点がある。
【0015】なお、本発明による取付構造を用いて上枠
4が取付けられる場合、そのサッシの下枠5は従来の工
法で、例えばアンカ−ボルト又は他の固定用のアンカ−
部材で建物躯体1の開口部2の対応位置に固定され得る
ことは云うまでもない。一例では図1に示すように、建
物躯体1に固定される躯体接合部材10’を用い、その
上向きの上端を溝7に挿入し且つねじ8によって該部材
10’を下枠5に固定し、下枠5を建物躯体1に固定し
てもよい。
【0016】また、サッシ両側の縦枠もアンカ−ボルト
を用いる工法など適宜方法で建物躯体に固定され得る
が、一例では図5に示すように、縦枠9の室内側見付面
がボルトナット17により方立(マリオン)18の見付
面に固定される。従って、このサッシでは上枠4のみが
建物躯体1に見付方向に相対移動可能に取付けられ、他
の3辺の枠はそれぞれ建物躯体1に固定される。
【0017】地震又はその他、何らかの衝撃により建物
躯体に層間変位が生じると、上枠4は建物躯体1に対し
て見付方向に移動して該層間変位に追従し、従ってサッ
シ部材、とりわけガラス板に無理な力が作用するのが避
けられ、破損を回避することができる。
【0018】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、上枠は
その見付方向の溝と躯体接合部材のすべり材との嵌合に
よって建物躯体に連結され、見付方向に可動に構成され
ているので、単純な構成により建物躯体の層間変位を吸
収することができ、地震等によって層間変位が生じても
ガラス板等の破損を防ぐことができる。また、すべり材
が上枠の溝に嵌合されることにより、隙間なく嵌合する
ことができ、従ってがたつきを生じることがなく且つま
た適度な滑性が確保される。
【0019】また、すべり材をアルミ押出型材で構成し
且つ躯体接合部材の下向きの突出部下端にねじで固定す
ることにより、すべり材の設置を容易にし且つ好適に保
持し、さらに火災等により加熱されても形状を保つ利点
がある。
【0020】さらに上枠を取付けるための躯体接合部材
を上枠の両端の区域に分割して設置することにより、上
枠の溝又は該躯体接合部材に歪みが在っても嵌合を可能
にし、取付けを容易にし、材料を節約することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すためのサッシの縦断面図で
ある。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】本発明によるサッシ上枠の取付構造の一例を示
す概略的な平面図である。
【図4】本発明で用いれる躯体接合部材とすべり材を例
示する分解斜視図である。
【図5】サッシ縦枠の取付部の一例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1:建物躯体、4:上枠、10:躯体接合部材、10
a:突出部、12:溝、13:すべり材、14:ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体に固定された躯体接合部材を介
    してサッシ上枠が建物躯体に取付けられるサッシ上枠の
    取付構造において、サッシ上枠の上面に設けられた見付
    方向の溝と、前記躯体接合部材の室外側に設けられて前
    記溝に挿入される下向きの突出部と、前記突出部の下端
    に沿って固定されて前記溝に隙間なく嵌合されるすべり
    材とを含むことを特徴とする建物躯体へのサッシ上枠の
    取付構造。
  2. 【請求項2】 前記すべり材はアルミ押出型材からなり
    且つ前記突出部の下端に嵌合されてねじで固定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のサッシ上枠の取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記躯体接合部材は上枠の両端の区域に
    設置されることを特徴とする請求項1に記載のサッシ上
    枠の取付構造。
JP10199862A 1998-06-30 1998-06-30 建物躯体へのサッシ上枠の取付構造 Pending JP2000017952A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138757A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Nihon Sekkei Inc 窓枠上部の躯体への連結構造
JP2012233334A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Kume Sekkei:Kk 免震式サッシ枠
JP2019112910A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 三協立山株式会社 開口部建材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138757A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Nihon Sekkei Inc 窓枠上部の躯体への連結構造
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JP7152855B2 (ja) 2017-12-26 2022-10-13 三協立山株式会社 開口部建材

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