JP2000017043A - フェノ―ル類ノボラック型エポキシ化合物 - Google Patents

フェノ―ル類ノボラック型エポキシ化合物

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JP2000017043A
JP2000017043A JP11056456A JP5645699A JP2000017043A JP 2000017043 A JP2000017043 A JP 2000017043A JP 11056456 A JP11056456 A JP 11056456A JP 5645699 A JP5645699 A JP 5645699A JP 2000017043 A JP2000017043 A JP 2000017043A
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phenol
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JP11056456A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Tsukahara
良光 塚原
Hisaji Ihara
久次 伊原
Masaharu Akitsu
正春 秋津
Kazumitsu Sugiura
一光 杉浦
Michihiro Kubo
道弘 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Organic Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Organic Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のクレゾールノボラック型エポキシ化合物
やフェノールノボラック型エポキシ化合物は、融点が低
いために保存中にブロッキングを起こしたり、合成樹脂
の加熱成形、加工時の添加剤として用いた場合、熱安定
化効果が不十分であるために期待した熱安定化効果が得
られないなどの問題点がある。 【解決手段】従来のクレゾールノボラック型エポキシ化
合物やフェノールノボラック型エポキシ化合物に比較し
て、より融点が高く、保存中のブロッキングの心配がな
く、かつ、合成樹脂の加熱成形、加工時の熱安定化効果
が極めて優れた多官能エポキシ化合物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のノボラック
型エポキシ化合物に比べて、高い融点を有し、ブロッキ
ングを起こさず、保存安定性に優れ、また、合成樹脂の
加熱成形、加工時の熱安定化効果が優れたフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物に関するものである。本発
明は、融点が高く、保存安定性に優れ、かつ、高度な熱
安定性を必要とする合成樹脂用添加剤として、広く利用
することができる。
【0002】
【従来の技術】クレゾールノボラック型エポキシ化合物
やフェノールノボラック型エポキシ化合物のような1分
子中に複数のエポキシ基を有する固体のエポキシ化合物
は、その単位重量あたりのエポキシ基の含有量、エポキ
シ基の反応性の高さなどから、合成樹脂用添加剤として
広く使用されている。
【0003】従来のクレゾールノボラック型エポキシ化
合物やフェノールノボラック型エポキシ化合物は、特開
昭59−1524号、特開昭60−31516号、特開
昭61−195111号、特開昭63−208584
号、特開平1−121316号、特開平5−17463
号に記載されているように、クレゾールノボラック樹脂
やフェノールノボラック樹脂のような多価フェノールと
エピハロヒドリンとをアルカリの存在下で反応させて得
られる化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の製造方法で得られる従来のクレゾールノボラック型エ
ポキシ化合物やフェノールノボラック型エポキシ化合物
は、融点が低いために、保存中にブロッキングを起こし
たり、合成樹脂の加熱成形、加工時の添加剤として用い
た場合、熱安定化効果が不十分であるために期待した熱
安定性が得られないなどの問題点がある。
【0005】これまで、1分子中に複数のエポキシ基を
有する多官能エポキシ化合物は、硬化剤による架橋後の
耐熱性をはじめとする物性を向上させる目的で多くの研
究・開発がなされているが、エポキシ化合物そのものの
物性、例えば、融点や合成樹脂の加熱成形、加工時の熱
安定化効果を改良する目的での研究は十分になされてい
るとはいえない。その結果、これらのエポキシ化合物そ
のものの物性において、合成樹脂用添加剤として十分満
足できるものはまだ得られておらず、従来品と比較して
より融点が高く、保存中のブロッキングの心配がなく、
かつ、合成樹脂の加熱成形、加工時の熱安定化効果が優
れた多官能エポキシ化合物の提供が待たれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる観
点から、融点が高く、保存中のブロッキングの心配がな
く、かつ、合成樹脂の加熱成形、加工時の熱安定化効果
が優れた多官能エポキシ化合物について、鋭意研究を重
ねた結果、式(1)
【0007】
【化15】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
れるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0008】
【化16】
【0009】
【化17】
【0010】
【化18】
【0011】
【化19】
【0012】
【化20】
【0013】
【化21】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、式(2)〜(7)で示さ
れる多価フェノール類の少なくとも1種を縮合させた
後、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、或は式(1)
【0014】
【化22】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
れるノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、
水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
〜(7)
【0015】
【化23】
【0016】
【化24】
【0017】
【化25】
【0018】
【化26】
【0019】
【化27】
【0020】
【化28】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を縮
合させて得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物を夫々見出し、本発明を完成した。
【0021】本発明に使用されるノボラック樹脂並びに
多価フェノール類とエピハロヒドリンの縮合反応、付加
反応及び閉環反応は、一般的なエポキシ化合物の製造方
法と同様であって、その条件は特に制限されず、大きく
分けて次の2種類があり、いずれの方法を用いてもよ
い。
【0022】即ち、多価フェノール類による縮合を、ノ
ボラック樹脂とエピハロヒドリンの反応前に行なう方法
と、反応後に行なう方法である。
【0023】本発明の目的化合物であるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物の製造工程を模式的に示す
と、次のようになる。
【0024】(方法1) ノボラック樹脂+多価フェノ
ール類+エピハロヒドリン(少量)+触媒→(加熱、縮
合)→エピハロヒドリン(過剰量)→(加熱、付加)→
(水酸化アルカリ水溶液添加、閉環)→(塩及び過剰の
エピハロヒドリンの除去)→(生成物)フェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物 (方法2) ノボラック樹脂+エピハロヒドリン(過剰
量)+触媒→(加熱、付加)→(水酸化アルカリ水溶液
添加、閉環)→(塩及び過剰のエピハロヒドリンの除
去)→多価フェノール類+溶媒+触媒→(加熱、縮合)
→(溶媒除去)→(生成物)フェノール類ノボラック型
エポキシ化合物 ノボラック樹脂と多価フェノール類の各化合物の種類及
び添加割合に応じて、夫々異なる構造のフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物が得られ、それらの構造を特
定することは現在のところできていないが、従来のフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂或はクレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂の中に、本発明で使用される多価フ
ェノール類の構造が構成要素として入り込んだ構造をと
っているものと考えられる。従って、本発明により得ら
れたフェノール類ノボラック型エポキシ化合物は、一般
的には、文献(「エポキシ樹脂ハンドブック」新保正樹
編、日刊工業新聞社発行、61頁)に示されている如
く、下記の式(8)
【0025】
【化29】 で示される、従来使用されたフェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂及び下記の式(9)
【0026】
【化30】 で示される、従来使用されたクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂とは異なる構造の化合物である。
【0027】本発明に使用されるノボラック樹脂と多価
フェノール類の添加割合は、該ノボラック樹脂100重
量部に対して、該多価フェノール類が1〜90重量部、
好ましくは3〜20重量部である。該ノボラック樹脂の
添加割合が多すぎると、生成エポキシ化合物の軟化点が
低くなり、これを用いた合成樹脂の加熱成形、加工時の
熱安定性が悪くなる。また、該ノボラック樹脂の添加割
合が少なすぎると、生成エポキシ化合物の結晶性が高く
なり軟化点は上がるが、硬化に近い状態となるため溶剤
への溶解性が悪くなるので、本発明のエポキシ化合物自
体の製造が困難になる。
【0028】本発明に使用されるノボラック樹脂の例と
しては、式(10)
【0029】
【化31】 で示されるフェノールノボラック樹脂及び式(11)
【0030】
【化32】 で示されるクレゾールノボラック樹脂を挙げることがで
きる。
【0031】本発明に使用されるノボラック樹脂は、軟
化点、核数〔式(10)及び(11)中の、n+2で示
されるベンゼン核の数〕を、特に限定するものではな
く、通常市販されているものを使用できるが、目的とす
る化合物の要求性能から考えれば、軟化点が高く、核数
の大きいものが好ましい。特に、n=4〜8である6核
体〔式(10)及び(11)中の、n=4の場合〕〜1
0核体〔式(10)及び(11)中の、n=8の場合〕
を主成分とするものが好ましい。
【0032】本発明に使用される多価フェノール類とし
ては、式(2)
【0033】
【化33】 で示されるジフェノール誘導体、式(3)
【0034】
【化34】 で示されるビスフェノールS誘導体、式(4)
【0035】
【化35】 で示されるジヒドロキシベンゼン誘導体、式(5)
【0036】
【化36】 で示されるビスフェノールA誘導体、式(6)
【0037】
【化37】 で示されるジヒドロキシナフタレン誘導体及び式(7)
【0038】
【化38】 で示されるフェノール性水酸基を2個以上有する置換フ
ェノールノボラック類のような化合物を挙げることがで
き、これらの多価フェノール類の中でも、式(2)で示
されるジフェノール誘導体、式(7)で示されるフェノ
ール性水酸基を2個以上有する置換フェノールノボラッ
ク類のような化合物が好ましい。
【0039】これらの多価フェノール類の具体例として
は、特に限定されないが、次のものを挙げることができ
る。
【0040】式(2)で示されるジフェノール誘導体の
具体例としては、R2 がHであるときは、4,4’−ジ
フェノール、R2 がCH3 であるときは、3,3’,
5,5’−テトラメチルジフェノールを挙げることがで
きる。
【0041】式(3)で示されるビスフェノールS誘導
体の具体例としては、R2 がHであるときは、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン〔=ビスフェノール
S〕、R2 がCH3 であるときは、テトラメチルビスフ
ェノールSを挙げることができる。
【0042】式(4)で示されるジヒドロキシベンゼン
誘導体の具体例としては、1,2−ジヒドロキシベンゼ
ン〔=カテコール〕、1,3−ジヒドロキシベンゼン
〔=レゾルシン〕、1,4−ジヒドロキシベンゼン〔=
ハイドロキノン〕を挙げることができ、これらの中で
は、ハイドロキノンが最も好ましい。
【0043】式(5)で示されるビスフェノールA誘導
体の具体例としては、R2 がHであるときは、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)メタン〔=ビスフェノール
F〕、R 2 がCH3 であるときは、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン〔=ビスフェノール
A〕、テトラブロムビスフェノールAなどを挙げること
ができる。
【0044】式(6)で示されるジヒドロキシナフタレ
ン誘導体の具体例としては、各種の置換体があるが、そ
れらの置換体の中でも、1,6−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,6−ジヒドロキシナフタレンが最も好ましい。
【0045】式(7)で示されるフェノール性水酸基を
2個以上有する置換フェノールノボラック類のような化
合物の具体例としては、フェノールノボラック及びクレ
ゾールノボラックなどのフェノール類と、ホルムアルデ
ヒドとを反応させて得られるフェノールノボラック樹脂
及びクレゾールノボラック樹脂などを挙げることができ
る。
【0046】これらの多価フェノール類の具体例の中で
も、4,4’−ジフェノール、フェノールノボラック樹
脂及びクレゾールノボラック樹脂が、特に好ましい。
【0047】これらの多価フェノール類を2種類以上混
合して使用しても問題ない。
【0048】本発明に使用されるエピハロヒドリンとし
ては、通常、エピクロルヒドリンまたはエピブロムヒド
リンが用いられるが、エピクロルヒドリンが特に好まし
い。
【0049】尚、(方法1)において、多価フェノール
類を予備縮合するに要するエピハロヒドリンの使用量
は、多価フェノール類のフェノール性水酸基1当量に対
し、エピハロヒドリンが1.1〜60モルの割合、好ま
しくは、10〜40モルの割合である。又、予備縮合後
の付加反応に用いる過剰のエピハロヒドリンの使用量
は、式(1)で示されるノボラック樹脂100重量部に
対して、200〜500重量部の割合である。
【0050】(方法2)において、付加反応に用いる過
剰のエピハロヒドリンの使用量は、式(1)で示される
ノボラック樹脂100重量部に対して、300〜800
重量部の割合である。 本発明に使用される水酸化アル
カリとしては、通常、水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウムが用いられるが、水酸化ナトリウムが特に好まし
い。
【0051】本発明の反応において、触媒は使用しなく
てもよいが、触媒を使用すると反応がスムーズに進行す
る。
【0052】本発明の反応の際に使用される触媒として
は、特に限定されないが、テトラメチルアンモニウムク
ロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、トリ
エチルベンジルアンモニウムクロライドなどの4級アン
モニウム塩、トリフェニルホスフィン、トリブチルホス
フィンなどのリン化合物、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどの水酸化アルカリ、リチウムクロライド、リ
チウムブロマイドなどの塩が挙げられる。
【0053】ここで、本発明の目的化合物であるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物の製造方法を詳細に
説明すると、(方法1) 式(1)で示されるノボラッ
ク樹脂と、多価フェノール類の少なくとも1種を少量の
エピハロヒドリンと触媒、例えば4級アンモニウム塩の
存在下で予備縮合させた後、過剰のエピハロヒドリンを
添加し、加熱して付加反応を行ない、次いで、水酸化ア
ルカリ水溶液で処理して閉環反応を行なう。次いで、得
られた反応生成物を水洗して塩を除去後、過剰のエピハ
ロヒドリンを除去する方法または、(方法2) 式
(1)で示されるノボラック樹脂に、触媒、例えば4級
アンモニウム塩の存在下で、過剰のエピハロヒドリンを
添加し、加熱して付加反応を行ない、次いで、水酸化ア
ルカリ水溶液で処理して閉環反応を行ない、得られた反
応生成物を水洗して塩を除去後、過剰のエピハロヒドリ
ンを除去する。次いで、得られた前駆体であるエポキシ
化合物に、多価フェノール類の少なくとも1種と溶媒と
触媒、例えば4級アンモニウム塩とを添加し、加熱縮合
させる方法により、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物を製造することができる。
【0054】本発明の目的化合物であるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物を製造する代表的な例を説明
する。
【0055】(方法1)撹拌装置、温度計、滴下ロート
及び還流装置の付いた反応装置に、所定量のノボラック
樹脂と所定量の多価フェノール類をエピハロヒドリンと
ともに仕込んで溶解し、4級アンモニウム塩を加えて約
110℃の温度で数時間反応を行なう。反応終了後、更
に所定量のエピハロヒドリンを加え、約110℃の温度
で数時間反応を行なう。その後、冷却して温度を約90
℃に下げ、水酸化アルカリ水溶液を数時間かけて滴下す
る。その間の反応系の温度を約90℃に保持し、反応系
内の水をエピハロヒドリンと共沸混合物として系外に取
り出し、エピハロヒドリンのみを系内に戻す。
【0056】水酸化アルカリ水溶液の滴下終了後も、更
に約30分間同じ条件を保持して反応を行なう。
【0057】反応終了後、反応生成物を水洗して副生塩
及び過剰の水酸化アルカリを除去してから、減圧下で過
剰のエピハロヒドリンを除去し、目的とするフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物を得る。
【0058】(方法2)撹拌装置、温度計、滴下ロート
及び還流装置の付いた反応装置に、所定量のノボラック
樹脂を過剰のエピハロヒドリンとともに仕込んで溶解
し、4級アンモニウム塩を加えて約110℃の温度で数
時間反応を行なう。反応終了後、冷却して温度を約90
℃に下げ、水酸化アルカリ水溶液を数時間かけて滴下す
る。その間の反応系の温度を約90℃に保持し、反応系
内の水をエピハロヒドリンと共沸混合物として系外に取
り出し、エピハロヒドリンのみを系内に戻す。
【0059】水酸化アルカリ水溶液の滴下終了後も、更
に約30分間同じ条件を保持して反応を行なう。
【0060】反応終了後、反応生成物を水洗して副生塩
及び過剰の水酸化アルカリを除去してから、減圧下で過
剰のエピハロヒドリンを除去し、前駆体であるエポキシ
化合物を得る。
【0061】このエポキシ化合物に、多価フェノール
類、4級アンモニウム塩、更に溶媒としてトルエンを加
え約110℃の温度で数時間反応を行なった後、水洗に
て触媒の4級アンモニウム塩を取り除く。次いで、減圧
下でトルエンを除去し、目的とするフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を得る。
【0062】本発明の目的化合物であるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物の構造については、多成分に
よる高分子化合物であることから、極めて複雑な構造を
有するものと推定され、特定することは出来ない。従っ
て、使用したノボラック樹脂と多価フェノール類の各化
合物の種類に応じて、上記反応により得られる目的化合
物のフェノール類ノボラック型エポキシ化合物〔以下、
(a)成分とする。〕の例を表1、表2に示すが、
(a)成分の名称は、IUPAC命名法に基づく正式な
名称ではなく、表1、表2に記載のノボラック樹脂と多
価フェノール類を用いたときに代表されるものであり、
表1、表2に記載した以外のノボラック樹脂と多価フェ
ノール類を用いたときに得られる他の目的化合物と区別
するために付けられたものである。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】 以上の例示は、ノボラック樹脂及び多価フェノール類を
夫々各1種づつ使用した例であるが、ノボラック樹脂又
は多価フェノール類を夫々複数成分混合使用した場合に
は、生成物のフェノール類ノボラック型エポキシ化合物
は更に複雑な構造を有するものとなる。
【0065】上記の製造方法により得られるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物を添加することにより優
れた熱安定化効果が認められる合成樹脂としては、ポリ
塩化ビニルや塩素化ポリエチレンのような塩素含有樹
脂、ポリスチレンやアクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体のようなスチレン系樹脂、ポリエチレン
テレフタレートやポリブチレンテレフタレートのような
ポリエステル系樹脂、ナイロン6やナイロン6,6のよ
うなポリアミド系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン
のようなポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性合成樹脂
を挙げることができる。
【0066】本発明の実施に当たっては、以下の実施態
様を挙げることができる。 (1)式(1)
【0067】
【化39】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0068】
【化40】
【0069】
【化41】
【0070】
【化42】
【0071】
【化43】
【0072】
【化44】
【0073】
【化45】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、式(2)〜(7)で示さ
れる多価フェノール類の少なくとも1種を縮合させた
後、水酸化アルカリで処理して得られる、フェノール類
ノボラック型エポキシ化合物。 (2)式(1)
【0074】
【化46】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0075】
【化47】
【0076】
【化48】
【0077】
【化49】
【0078】
【化50】
【0079】
【化51】
【0080】
【化52】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を、
ノボラック樹脂100重量部に対して多価フェノール類
の少なくとも1種1〜90重量部の割合でエピハロヒド
リンと反応させ、式(2)〜(7)で示される多価フェ
ノール類の少なくとも1種を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (3)式(1)
【0081】
【化53】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(2)
【0082】
【化54】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(2)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。
(4)式(1)
【0083】
【化55】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(3)
【0084】
【化56】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(3)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (5)式(1)
【0085】
【化57】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(4)
【0086】
【化58】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(4)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (6)式(1)
【0087】
【化59】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(5)
【0088】
【化60】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(5)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (7)式(1)
【0089】
【化61】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(6)
【0090】
【化62】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(6)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (8)式(1)
【0091】
【化63】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(7)
【0092】
【化64】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、フェノールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類1〜90重量部の
割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示され
る多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで
処理して得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (9)式(1)
【0093】
【化65】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(2)
【0094】
【化66】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(2)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (10)式(1)
【0095】
【化67】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(3)
【0096】
【化68】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(3)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (11)式(1)
【0097】
【化69】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(4)
【0098】
【化70】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(4)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (12)式(1)
【0099】
【化71】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(5)
【0100】
【化72】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(5)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (13)式(1)
【0101】
【化73】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(6)
【0102】
【化74】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(6)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (14)式(1)
【0103】
【化75】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0104】
【化76】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類1〜90重量部の
割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示され
る多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで
処理して得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (15)式(1)
【0105】
【化77】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0106】
【化78】
【0107】
【化79】
【0108】
【化80】
【0109】
【化81】
【0110】
【化82】
【0111】
【化83】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を、
ノボラック樹脂100重量部に対して多価フェノール類
の少なくとも1種3〜20重量部の割合でエピハロヒド
リンと反応させ、式(2)〜(7)で示される多価フェ
ノール類の少なくとも1種を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (16)式(1)
【0112】
【化84】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(2)
【0113】
【化85】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(2)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (17)式(1)
【0114】
【化86】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(3)
【0115】
【化87】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(3)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (18)式(1)
【0116】
【化88】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(4)
【0117】
【化89】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(4)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (19)式(1)
【0118】
【化90】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(5)
【0119】
【化91】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(5)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (20)式(1)
【0120】
【化92】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(6)
【0121】
【化93】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(6)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (21)式(1)
【0122】
【化94】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(7)
【0123】
【化95】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、フェノールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類3〜20重量部の
割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示され
る多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで
処理して得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (22)式(1)
【0124】
【化96】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(2)
【0125】
【化97】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(2)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (23)式(1)
【0126】
【化98】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(3)
【0127】
【化99】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(3)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (24)式(1)
【0128】
【化100】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(4)
【0129】
【化101】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(4)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (25)式(1)
【0130】
【化102】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(5)
【0131】
【化103】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(5)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (26)式(1)
【0132】
【化104】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(6)
【0133】
【化105】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(6)で
示される多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アル
カリで処理して得られる、フェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物。 (27)式(1)
【0134】
【化106】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0135】
【化107】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類3〜20重量部の
割合でエピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示され
る多価フェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで
処理して得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (28)式(1)
【0136】
【化108】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂と、式(2)
【0137】
【化109】 〔式(2)中、R2 はH〕及び式(7)
【0138】
【化110】 〔式(7)中、R2 はH又はCH3 、m≧0〕で示され
る多価フェノール類の少なくとも1種を、ノボラック樹
脂100重量部に対して多価フェノール類の少なくとも
1種3〜20重量部の割合でエピハロヒドリンと反応さ
せ、式(2)及び式(7)で示される多価フェノール類
の少なくとも1種を縮合させた後、水酸化アルカリで処
理して得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化
合物。 (29)式(1)
【0139】
【化111】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(2)
【0140】
【化112】 〔式(2)中、R2 はH〕で示される多価フェノール
を、フェノールノボラック樹脂100重量部に対して多
価フェノール3〜20重量部の割合でエピハロヒドリン
と反応させ、式(2)で示される多価フェノールを縮合
させた後、水酸化アルカリで処理して得られる、フェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物。 (30)式(1)
【0141】
【化113】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(7)
【0142】
【化114】 〔式(7)中、R2 はH、m≧0〕で示される多価フェ
ノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量部に
対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエピハ
ロヒドリンと反応させ、式(7)で示される多価フェノ
ール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して得ら
れる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (31)式(1)
【0143】
【化115】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂と、式(7)
【0144】
【化116】 〔式(7)中、R2 はCH3 、m≧0〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (32)式(1)
【0145】
【化117】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(2)
【0146】
【化118】 〔式(2)中、R2 はH〕で示される多価フェノール
を、クレゾールノボラック樹脂100重量部に対して多
価フェノール3〜20重量部の割合でエピハロヒドリン
と反応させ、式(2)で示される多価フェノールを縮合
させた後、水酸化アルカリで処理して得られる、フェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物。 (33)式(1)
【0147】
【化119】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0148】
【化120】 〔式(7)中、R2 はH、m≧0〕で示される多価フェ
ノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量部に
対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエピハ
ロヒドリンと反応させ、式(7)で示される多価フェノ
ール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して得ら
れる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (34)式(1)
【0149】
【化121】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0150】
【化122】 〔式(7)中、R2 はCH3 、m≧0〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合でエ
ピハロヒドリンと反応させ、式(7)で示される多価フ
ェノール類を縮合させた後、水酸化アルカリで処理して
得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (35)式(1)
【0151】
【化123】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)〜
(7)
【0152】
【化124】
【0153】
【化125】
【0154】
【化126】
【0155】
【化127】
【0156】
【化128】
【0157】
【化129】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (36)式(1)
【0158】
【化130】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)〜
(7)
【0159】
【化131】
【0160】
【化132】
【0161】
【化133】
【0162】
【化134】
【0163】
【化135】
【0164】
【化136】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を、
ノボラック樹脂100重量部に対して多価フェノール類
の少なくとも1種1〜90重量部の割合で縮合させて得
られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (37)式(1)
【0165】
【化137】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
【0166】
【化138】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (38)式(1)
【0167】
【化139】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(3)
【0168】
【化140】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (39)式(1)
【0169】
【化141】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(4)
【0170】
【化142】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (40)式(1)
【0171】
【化143】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(5)
【0172】
【化144】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (41)式(1)
【0173】
【化145】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(6)
【0174】
【化146】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (42)式(1)
【0175】
【化147】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(7)
【0176】
【化148】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、フェノールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類1〜90重量部の
割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラック型
エポキシ化合物。 (43)式(1)
【0177】
【化149】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)
【0178】
【化150】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (44)式(1)
【0179】
【化151】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)
【0180】
【化152】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (45)式(1)
【0181】
【化153】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(4)
【0182】
【化154】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (46)式(1)
【0183】
【化155】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)
【0184】
【化156】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類1〜90重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (47)式(1)
【0185】
【化157】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(6)
【0186】
【化158】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類1〜90重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (48)式(1)
【0187】
【化159】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(7)
【0188】
【化160】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類1〜90重量部の
割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラック型
エポキシ化合物。 (49)式(1)
【0189】
【化161】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)〜
(7)
【0190】
【化162】
【0191】
【化163】
【0192】
【化164】
【0193】
【化165】
【0194】
【化166】
【0195】
【化167】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を、
ノボラック樹脂100重量部に対して多価フェノール類
の少なくとも1種3〜20重量部の割合で縮合させて得
られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (50)式(1)
【0196】
【化168】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
【0197】
【化169】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (51)式(1)
【0198】
【化170】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(3)
【0199】
【化171】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (52)式(1)
【0200】
【化172】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(4)
【0201】
【化173】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (53)式(1)
【0202】
【化174】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(5)
【0203】
【化175】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (54)式(1)
【0204】
【化176】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(6)
【0205】
【化177】 で示される多価フェノール類を、フェノールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (55)式(1)
【0206】
【化178】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(7)
【0207】
【化179】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、フェノールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類3〜20重量部の
割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラック型
エポキシ化合物。 (56)式(1)
【0208】
【化180】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)
【0209】
【化181】 〔式(2)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (57)式(1)
【0210】
【化182】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)
【0211】
【化183】 〔式(3)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (58)式(1)
【0212】
【化184】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(4)
【0213】
【化185】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (59)式(1)
【0214】
【化186】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)
【0215】
【化187】 〔式(5)中、R2 は、H又はCH3 〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (60)式(1)
【0216】
【化188】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(6)
【0217】
【化189】 で示される多価フェノール類を、クレゾールノボラック
樹脂100重量部に対して多価フェノール類3〜20重
量部の割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物。 (61)式(1)
【0218】
【化190】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(7)
【0219】
【化191】 〔式(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧0〕で示さ
れる多価フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂1
00重量部に対して多価フェノール類3〜20重量部の
割合で縮合させて得られる、フェノール類ノボラック型
エポキシ化合物。 (62)式(1)
【0220】
【化192】 〔式(1)中、R1 はH又はCH3 、n≧0〕で示され
るノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
【0221】
【化193】 〔式(2)中、R2 はH〕及び式(7)
【0222】
【化194】 〔式(7)中、R2 はH又はCH3 、m≧0〕で示され
る多価フェノール類の少なくとも1種を、ノボラック樹
脂100重量部に対して多価フェノール類の少なくとも
1種3〜20重量部の割合で縮合させて得られる、フェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (63)式(1)
【0223】
【化195】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
【0224】
【化196】 〔式(2)中、R2 はH〕で示される多価フェノール
を、フェノールノボラック樹脂100重量部に対して多
価フェノール3〜20重量部の割合で縮合させて得られ
る、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (64)式(1)
【0225】
【化197】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(7)
【0226】
【化198】 〔式(7)中、R2 はH、m≧0〕で示される多価フェ
ノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量部に
対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮合さ
せて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合
物。 (65)式(1)
【0227】
【化199】 〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示されるフェノー
ルノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(7)
【0228】
【化200】 〔式(7)中、R2 はCH3 、m≧0〕で示される多価
フェノール類を、フェノールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。 (66)式(1)
【0229】
【化201】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)
【0230】
【化202】 〔式(2)中、R2 はH〕で示される多価フェノール
を、クレゾールノボラック樹脂100重量部に対して多
価フェノール3〜20重量部の割合で縮合させて得られ
る、フェノール類ノボラック型エポキシ化合物。 (67)式(1)
【0231】
【化203】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(7)
【0232】
【化204】 〔式(7)中、R2 はH、m≧0〕で示される多価フェ
ノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量部に
対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮合さ
せて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ化合
物。 (68)式(1)
【0233】
【化205】 〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で示されるクレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(7)
【0234】
【化206】 〔式(7)中、R2 はCH3 、m≧0〕で示される多価
フェノール類を、クレゾールノボラック樹脂100重量
部に対して多価フェノール類3〜20重量部の割合で縮
合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
化合物。
【0235】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、前記の実施態様(15)〜(34)、(49)〜
(68)が挙げられ、更に好ましい実施の形態として
は、実施態様(16)、(21)及び(22)、(2
7)〜(34)、(50)、(55)及び(56)、
(61)〜(68)が挙げられ、最も好ましい実施の形
態としては、実施態様(28)〜(34)、(62)〜
(68)が挙げられる。
【0236】更に、以下にノボラック樹脂及び多価フェ
ノール類の具体的化合物を使用して得られる本発明の目
的化合物の合成例を記すが、他のノボラック樹脂及び多
価フェノール類を使用しても、同様に対応する目的化合
物が得られる。
【0237】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0238】〔合成例−1〕4,4’−ジフェノール−
o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 撹拌装置、温度計、滴下ロート及び還流装置の付いた反
応装置に、o−クレゾールノボラック樹脂124g、
4,4’−ジフェノール15g、エピクロルヒドリン2
00g及び50%テトラメチルアンモニウムクロライド
水溶液3gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応さ
せた。
【0239】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜150mmHgに保ち、反応系の水をエピ
クロルヒドリンとの共沸混合物にして系外に取り出し、
エピクロルヒドリンは系内に戻した。
【0240】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0241】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0242】〔合成例−2〕3,3’,5,5’−テト
ラメチルジフェノール−フェノールノボラック型エポキ
シ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、3,3’,5,5’−テトラメチル
ジフェノール15g、エピクロルヒドリン200g及び
50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3g
を混合し、110℃で2時間混合して反応させた。
【0243】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜200mmHgに保ち、反応系の水をエピ
クロルヒドリンとの共沸混合物にして系外に取り出し、
エピクロルヒドリンは系内に戻した。
【0244】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0245】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0246】〔合成例−3〕ビスフェノールS−o−ク
レゾールノボラック型エポキシ化合物〔合成例−1〕と
同様の条件で、4,4’−ジフェノ−ルの代わりに、ビ
スフェノ−ルS15gを用いて合成を行ない、目的とす
るエポキシ化合物220gを得た。
【0247】〔合成例−4〕テトラメチルビスフェノー
ルS−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−2〕と同様の条件で、3,3’,5,5’−
テトラメチルジフェノールの代わりに、テトラメチルビ
スフェノールS10gを用いて合成を行い、目的とする
エポキシ化合物210gを得た。
【0248】〔合成例−5〕ハイドロキノン−o−クレ
ゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、ハイドロキノン10g、エピク
ロルヒドリン200g及び50%テトラメチルアンモニ
ウムクロライド水溶液3gを混合し、110℃で2時間
撹拌して反応させた。
【0249】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は系内の温度を50〜60℃に、減圧度
を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と同
様な操作で反応を行なった。
【0250】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物220
gを得た。
【0251】〔合成例−6〕ハイドロキノン−フェノー
ルノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、ハイドロキノン5g、エピクロルヒ
ドリン200g及び50%テトラメチルアンモニウムク
ロライド水溶液3gを混合し、110℃で2時間混合し
て反応させた。
【0252】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0253】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0254】〔合成例−7〕ビスフェノールA−o−ク
レゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様の条件で、o−クレゾールノボラ
ック樹脂124gを120gにして、4,4’−ジフェ
ノールの代わりに、ビスフェノ−ルA10gを用いて合
成を行い、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0255】〔合成例−8〕ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−2〕と同様の条件で、フェノールノボラック
樹脂125gを120gにして、3,3’,5,5’−
テトラメチルジフェノールの代わりに、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン15gを用いて合成を行い、目
的化合物220gを得た。
【0256】〔合成例−9〕2,6−ジヒドロキシナフ
タレン−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、2,6−ジヒドロキシナフタレ
ン10g、エピクロルヒドリン200g及び50%テト
ラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを混合し、
110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0257】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜150mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0258】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0259】〔合成例−10〕2,6−ジヒドロキシナ
フタレン−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、2,6−ジヒドロキシナフタレン1
0g、エピクロルヒドリン200g及び50%テトラメ
チルアンモニウムクロライド水溶液3gを混合し、11
0℃で2時間混合して反応させた。
【0260】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0261】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0262】〔合成例−11〕フェノールノボラック樹
脂−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、フェノールノボラック樹脂20
g、エピクロルヒドリン200g及び50%テトラメチ
ルアンモニウムクロライド水溶液3gを混合し、110
℃で2時間混合して反応させた。
【0263】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0264】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物220
gを得た。
【0265】〔合成例−12〕フェノールノボラック樹
脂−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂145g、エピクロルヒドリン200g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間混合して反応させた。
【0266】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0267】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物220
gを得た。
【0268】〔合成例−13〕クレゾールノボラック樹
脂−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂140g、エピクロルヒドリン200g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0269】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜150mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0270】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0271】〔合成例−14〕クレゾールノボラック樹
脂−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、o−クレゾールノボラック樹脂5
g、エピクロルヒドリン200g及び50%テトラメチ
ルアンモニウムクロライド水溶液3gを混合し、110
℃で2時間撹拌して反応させた。
【0272】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜150mmHgに保ち、〔合成例−1〕と
同様な操作で反応を行なった。
【0273】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0274】〔合成例−15〕4,4’−ジフェノール
−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂124g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0275】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0276】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0277】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、4,4’−ジフェノール15
g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液
3gを混合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0278】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0279】〔合成例−16〕3,3’,5,5’−テ
トラメチルジフェノール−フェノールノボラック型エポ
キシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂124g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0280】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0281】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0282】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、3,3’,5,5’−テトラ
メチルジフェノール15g、50%テトラメチルアンモ
ニウムクロライド水溶液3gを混合し、110℃で2時
間反応を行なった。
【0283】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0284】〔合成例−17〕テトラメチルビスフェノ
ールS−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0285】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0286】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0287】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、テトラメチルビスフェノール
S20g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド
水溶液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なっ
た。
【0288】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0289】〔合成例−18〕ビスフェノールS−フェ
ノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0290】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0291】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0292】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、ビスフェノールS5g、50
%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを混
合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0293】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0294】〔合成例−19〕ハイドロキノン−o−ク
レゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0295】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0296】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0297】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、ハイドロキノン5g、50%
テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを混合
し、110℃で2時間反応を行なった。
【0298】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0299】〔合成例−20〕ハイドロキノン−フェノ
ールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0300】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0301】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0302】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、ハイドロキノン10g、50
%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを混
合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0303】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0304】〔合成例−21〕ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン−o−クレゾールノボラック型エポキシ
化合物 〔合成例−15〕と同様の条件で、o−クレゾールノボ
ラック樹脂124gを125gにして、4,4’−ジフ
ェノールの代わりに、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン4gを用いて合成を行ない、目的とするエポキシ
化合物210gを得た。
【0305】〔合成例−22〕ビスフェノールA−フェ
ノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0306】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0307】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0308】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、ビスフェノールA25g、5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0309】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物230gを得た。
【0310】〔合成例−23〕2,6−ジヒドロキシナ
フタレン−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0311】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0312】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0313】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、2,6−ジヒドロキシナフタ
レン23g、50%テトラメチルアンモニウムクロライ
ド水溶液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なっ
た。
【0314】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物230gを得た。
【0315】〔合成例−24〕2,6−ジヒドロキシナ
フタレン−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−16〕と同様の条件で、フェノールノボラッ
ク樹脂124gを125gにして、3,3’,5,5’
−テトラメチルジフェノールの代わりに、2,6−ジヒ
ドロキシナフタレン10gを用いて合成を行ない、目的
とするエポキシ化合物210gを得た。
【0316】〔合成例−25〕フェノールノボラック樹
脂−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0317】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0318】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0319】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、フェノールノボラック樹脂2
0g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶
液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0320】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0321】〔合成例−26〕フェノールノボラック樹
脂−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0322】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0323】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0324】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、フェノールノボラック樹脂2
0g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶
液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0325】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0326】〔合成例−27〕クレゾールノボラック樹
脂−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、o−クレゾールノ
ボラック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及
び50%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3
gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0327】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0328】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0329】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、o−クレゾールノボラック樹
脂15g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド
水溶液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なっ
た。
【0330】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0331】〔合成例−28〕クレゾールノボラック樹
脂−フェノールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な反応装置に、フェノールノボラ
ック樹脂125g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0332】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0333】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0334】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物を得た。
ここにトルエン500g、o−クレゾールノボラック樹
脂5g、50%テトラメチルアンモニウムクロライド水
溶液3gを混合し、110℃で2時間反応を行なった。
【0335】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0336】〔比較合成例−1〕o−クレゾールノボラ
ック型エポキシ化合物 (多価フェノール類が縮合していない従来のノボラック
型エポキシ化合物)撹拌装置、温度計、滴下ロート及び
還流装置の付いた反応装置に、o−クレゾールノボラッ
ク樹脂124g、エピクロルヒドリン500g及び50
%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを混
合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0337】その後、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は、系内の温度を
80〜90℃に、減圧度を100〜150mmHgに保
ち、反応系の水をエピクロルヒドリンとの共沸混合物に
して系外に取り出し、エピクロルヒドリンは系内に戻し
た。
【0338】水酸化ナトリウム水溶液の滴下終了後、更
に30分間同一の状態に保ち反応させた。
【0339】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗して副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを
除去した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエピクロル
ヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合物210
gを得た。
【0340】以下に、上記
【実施例】の合成例に従って合成したフェノール類ノボ
ラック型エポキシ化合物の融点、耐ブロッキング性及び
合成樹脂に対する熱安定化効果について、従来のノボラ
ック型エポキシ化合物との比較試験を行なった。
【0341】以下の熱安定性試験において、部とは重量
部を意味する。
【0342】〔本発明のフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物:(a)成分〕 A−1 :明細書中の〔合成例−1〕に記載の4,4’
−ジフェノール−o−クレゾールノボラック型エポキシ
化合物 A−2 :明細書中の〔合成例−3〕に記載のビスフェ
ノールS−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 A−3 :明細書中の〔合成例−5〕に記載のハイドロ
キノン−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 A−4 :明細書中の〔合成例−7〕に記載のビスフェ
ノールA−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 A−5 :明細書中の〔合成例−23〕に記載の2,6
−ジヒドロキシナフタレン−o−クレゾールノボラック
型エポキシ化合物 A−6 :明細書中の〔合成例−27〕に記載のクレゾ
ールノボラック樹脂−o−クレゾールノボラック型エポ
キシ化合物 A−7 :明細書中の〔合成例−2〕に記載の3,
3’,5,5’−テトラメチルジフェノール−フェノー
ルノボラック型エポキシ化合物 A−8 :明細書中の〔合成例−4〕に記載のテトラメ
チルビスフェノールS−フェノールノボラック型エポキ
シ化合物 A−9 :明細書中の〔合成例−8〕に記載のビス(4
−ヒドロキシフェニル)メタン−フェノールノボラック
型エポキシ化合物 A−10:明細書中の〔合成例−12〕に記載のフェノ
ールノボラック樹脂−フェノールノボラック型エポキシ
化合物 A−11:明細書中の〔合成例−14〕に記載のクレゾ
ールノボラック樹脂−フェノールノボラック型エポキシ
化合物 A−12:明細書中の〔合成例−15〕に記載の4,
4’−ジフェノール−o−クレゾールノボラック型エポ
キシ化合物 A−13:明細書中の〔合成例−9〕に記載の2,6−
ジヒドロキシナフタレン−o−クレゾールノボラック型
エポキシ化合物 A−14:明細書中の〔合成例−17〕に記載のテトラ
メチルビスフェノールS−o−クレゾールノボラック型
エポキシ化合物 A−15:明細書中の〔合成例−20〕に記載のハイド
ロキノン−フェノールノボラック型エポキシ化合物 A−16:明細書中の〔合成例−22〕に記載のビスフ
ェノールA−フェノールノボラック型エポキシ化合物 A−17:明細書中の〔合成例−26〕に記載のフェノ
ールノボラック樹脂−フェノールノボラック型エポキシ
化合物 A−18:明細書中の〔合成例−28〕に記載のクレゾ
ールノボラック樹脂−フェノールノボラック型エポキシ
化合物 〔本発明以外の添加剤〕 B−1 :o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
〔日本化薬(株)製 EOCN−103S〕 B−2 :フェノールノボラック型エポキシ樹脂〔日本
化薬(株)製 EPPN−201〕 B−3 :ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔油化シェ
ルエポキシ(株)製 エピコート1009〕 B−4 :ジグリシジルヘキサヒドロフタレート〔チバ
ガイギー社製 アラルダイトCY184〕 B−5 :4,4’−ジフェノールジグリシジルエーテ
ル B−6 :ビスフェノールSジグリシジルエーテル B−7 :ハイドロキノンジグリシジルエーテル B−8 :ビスフェノールAジグリシジルエーテル B−9 :3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノ
ールジグリシジルエーテル B−10:テトラメチルビスフェノールSジグリシジル
エーテル B−11:ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグ
リシジルエーテル B−12:2,6−ジヒドロキシナフタレンジグリシジ
ルエーテル B−13:テレフタル酸ジグリシジルエーテル B−14:〔比較合成例−1〕に記載のo−クレゾール
ノボラック型エポキシ化合物 〔融点及び耐ブロッキング性試験〕 (1)融点測定試験 測定試験機器:メトラー光学融点測定器(FP81H
T) (2)耐ブロッキング性試験 試験方法:内径35mmの塩化ビニル製パイプに、試料
15gを入れ、分銅(400g)をのせる。40±1℃
に設定された恒温槽中で10日間放置後、分銅を取り除
き、試料をパイプから取り出して試料のブロッキング状
態を、以下の基準で評価した。
【0343】 ○ : 指で軽く押すとすぐに崩れる。(耐ブロッキン
グ性が良好。) △ : 指で軽く押すと若干固まりができる。
【0344】X : 指で軽く押しても崩れない。(耐
ブロッキング性が不良。) (尚、試料は、細かく粉砕して試験に用いた。)
【0345】
【表3】 試料番号1〜8は実施例、同番号9〜11は比較例であ
る。表3の結果を比較すれば明らかな如く、本発明のフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物は、従来のノボ
ラック型エポキシ化合物に比べて、融点が高く、しか
も、耐ブロッキング性に優れていることがわかる。 〔熱安定性試験1〕ポリアミド樹脂〔旭化成工業(株)
製 ナイロン66 レオナ1500〕100部、ブロム
化ポリスチレン〔フェロ(株)製 パイロチェック 6
8PB〕10部に、表4乃至表6に示す添加剤を混合
し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて28
0℃で熔融混練し、ペレットを得た。更に、このペレッ
トを試験管に適量入れ、260℃に設定したヒーティン
グ・ブロックに入れ、N2 ガス雰囲気下で加熱し、試料
が黒褐色になるまでの劣化時間(分)を測定した。
【0346】その結果を表4乃至表6に示す。
【0347】
【表4】
【0348】
【表5】
【0349】
【表6】 試料番号1〜31は実施例、同番号32〜57は比較例
である。表4乃至表6の結果を比較すれば明らかな如
く、本発明のフェノール類ノボラック型エポキシ化合物
を添加した難燃化ポリアミド樹脂組成物は、極めて優れ
た持続熱安定性を有していることがわかる。尚、試料番
号32〜56の如く、本発明以外の添加剤を添加する場
合並びに同番号57の如く、添加剤を添加しない場合
は、いずれも十分な持続熱安定性が得られない。 〔熱安定性試験2〕ポリエチレンテレフタレート樹脂
〔旭化成工業(株)製 サンペット〕100部、ブロム
化エポキシ系樹脂〔ブロモケム・ファーイースト(株)
製 F−2300H〕15部、ポリエチレンワックス
〔三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 400P
F〕0.5部に、表7乃至表9に示す添加剤を混合し、
ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて250℃
で熔融混練し、ペレットを得た。更に、このペレットを
用いて、250℃で52mm×40mm×3mmの平板
を射出成形した。得られた平板を25mm×20mmに
切断し、255℃に設定したギヤーオーブンに入れ、試
料が褐色になるまでの劣化時間(分)を測定した。
【0350】その結果を表7乃至表9に示す。
【0351】
【表7】
【0352】
【表8】
【0353】
【表9】 試料番号1〜30は実施例、同番号31〜59は比較例
である。表7乃至表9の結果を比較すれば明らかな如
く、本発明のフェノール類ノボラック型エポキシ化合物
を添加した難燃化ポリエチレンテレフタレート樹脂組成
物は、極めて優れた持続熱安定性を有していることがわ
かる。尚、試料番号31〜58の如く、本発明以外の添
加剤を添加する場合並びに同番号59の如く、添加剤を
添加しない場合は、いずれも十分な持続熱安定性が得ら
れない。 〔熱安定性試験3〕スチレン樹脂〔旭化成工業(株)製
スタイロン492〕100部、トリス(トリブロムフ
ェノキシ)トリアジン〔第一工業製薬(株)製 ピロガ
ード SR−245〕25部、ポリエチレンワックス
〔三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 400P
F〕0.5部に、表10乃至表12に示す添加剤を添加
した配合物を140℃に調節した8インチ試験ロールで
3分間混練し、厚さ0.6mmのシートを作製した。得
られたシートを裁断し8枚重ね、230℃、5kg/c
m2 でプレスを行ない、試料が灰褐色になるまでの劣化
時間(分)を測定した。
【0354】その結果を表10乃至表12に示す。
【0355】
【表10】
【0356】
【表11】
【0357】
【表12】 試料番号1〜18は実施例、同番号19〜46は比較例
である。表10乃至表12の結果を比較すれば明らかな
如く、本発明のフェノール類ノボラック型エポキシ化合
物を添加した難燃化スチレン樹脂組成物は、極めて優れ
た持続熱安定性を有していることがわかる。尚、試料番
号19〜45の如く、本発明以外の添加剤を添加する場
合並びに同番号46の如く、添加剤を添加しない場合
は、いずれも十分な持続熱安定性が得られない。 〔熱安定性試験4〕塩化ビニル樹脂(平均重合度 80
0)100部、MBS樹脂〔呉羽化学工業(株)製 ク
レハBTA−751〕3部、ジオクチル錫ビス(イソオ
クチルチオグリコール酸エステル塩)1.0部、ステア
リルアルコール0.3部に、表13乃至表15に示す添
加剤を添加した配合物を160℃に調節した8インチ試
験ロールで3分間混練し、厚さ0.5mmのシートを作
製した。得られたシートを裁断し、180℃に設定した
ギヤーオーブンに入れ、試料が褐色になるまでの劣化時
間(分)を測定した。
【0358】その結果を表13乃至表15に示す。
【0359】
【表13】
【0360】
【表14】
【0361】
【表15】 試料番号1〜18は実施例、同番号19〜46は比較例
である。表13乃至表15の結果を比較すれば明らかな
如く、本発明のフェノール類ノボラック型エポキシ化合
物を添加した塩化ビニル樹脂組成物は、極めて優れた持
続熱安定性を有していることがわかる。尚、試料番号1
9〜45の如く、本発明以外の添加剤を添加する場合並
びに同番号46の如く、添加剤を添加しない場合は、い
ずれも十分な持続熱安定性が得られない。
【0362】
【発明の効果】本発明のフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物は、従来のノボラック型エポキシ化合物と比
較して、より融点が高く、保存中のブロッキングの心配
がなく、かつ、合成樹脂の加熱成形、加工時の熱安定化
効果が極めて優れていることがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 秋津 正春 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内 (72)発明者 杉浦 一光 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内 (72)発明者 久保 道弘 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
    れるノボラック樹脂と、式(2)〜(7) 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
    0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種とエ
    ピハロヒドリンとを反応させ、式(2)〜(7)で示さ
    れる多価フェノール類の少なくとも1種を縮合させた
    後、水酸化アルカリで処理して得られる、フェノール類
    ノボラック型エポキシ化合物。
  2. 【請求項2】式(1) 【化8】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
    れるノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、
    水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式(2)
    〜(7) 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、H又はCH3 、m≧
    0〕で示される多価フェノール類の少なくとも1種を縮
    合させて得られる、フェノール類ノボラック型エポキシ
    化合物。
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