JP2000016419A - 紙製断熱容器 - Google Patents
紙製断熱容器Info
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- JP2000016419A JP2000016419A JP10184413A JP18441398A JP2000016419A JP 2000016419 A JP2000016419 A JP 2000016419A JP 10184413 A JP10184413 A JP 10184413A JP 18441398 A JP18441398 A JP 18441398A JP 2000016419 A JP2000016419 A JP 2000016419A
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Abstract
観の優れた紙製の断熱容器を提供すること。 【解決手段】胴部11と底部12とからなり、口縁部13を有
する紙カップ本体10と、胴部を覆いこれに貼着される紙
製断熱シート20とから構成される紙製断熱容器であっ
て、紙製断熱シート20が、折り曲げ線a を介して外側シ
ート21と内側シート22に区画され、外側シートは縦方向
が胴部11を覆う大きさに設定され、内側シートは外側シ
ートと同じ大きさか、あるいは外側シートより小さく設
定され、外側シート21と内側シートには、折り曲げ線a
より折り曲げ、外側シートと内側シートとを重ねた際、
互いに交差する凸条b、cが設けられ、該凸条b、cは
少なくとも相手シートに接する方向に凸となるように形
成されている。
Description
する紙製の断熱容器に関し、特には、熱湯を注いでその
まま飲食することが可能ないわゆるインスタント食品や
インスタント飲料用の紙製の断熱容器に関する。
で食する紙製の断熱容器として、例えば、耐水加工した
紙カップ本体の周壁の外側に波状紙を貼着し、さらに波
状紙の上から薄紙を貼着して断熱空間層を形成させた紙
製の断熱容器などが知られている。
熱容器は、十分な断熱効果を出すためには、紙カップ本
体の周壁から断熱部材の表面まで十分な距離を隔てなけ
ればならない。従って、波状紙のように断熱部材に高い
(深い)凹凸部を設けていた。このため、特別な装置が
必要になり製造が困難であった。また、断熱容器の表面
に高い(深い)凹凸が出てしまうので外観が良くなかっ
た。
着した紙製の断熱容器に関する以上のような問題点に着
目してなされたもので、高い凹凸部を設けなくとも断熱
効果のある外観の優れた紙製の断熱容器を提供すること
を目的とする。
胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側にカールした
口縁部を有する紙カップ本体と、胴部を覆い、かつ、こ
れに貼着される紙製断熱シートと、から構成される紙製
断熱容器であって、前記紙製断熱シートが、折り曲げ線
を介して外側シートと内側シートに区画され、外側シー
トは少なくとも縦方向が紙カップ本体の胴部を覆う大き
さに設定され、内側シートは外側シートと同じ大きさ
か、あるいは外側シートより小さく設定され、外側シー
トと内側シートには、前記折り曲げ線より折り曲げ、外
側シートと内側シートとを重ねた際、互いに交差する凸
条が設けられ、該凸条は少なくとも相手シートに接する
方向に凸となるよう形成されていることを特徴とする紙
製断熱容器である。
て、前記外側シートと内側シートに、相手シートに接す
る方向に凸となる凸条と、相手シートに接する方向に凹
となる凸条とが、混在して形成されていることを特徴と
する紙製断熱容器である。
2の発明において、前記凸条の高さが、0.1〜2m
m、好ましくは0.1〜0.5mmであることを特徴と
する紙製断熱容器である。
たは第3の発明において、前記紙製断熱シートが、外側
シートの両側にそれぞれ折り曲げ線を介して2つの内側
シートを設けた3区画に形成されていることを特徴とす
る紙製断熱容器である。
が、折り曲げ線を介して外側シートと内側シートに区画
され、外側シートは少なくとも縦方向が紙カップ本体の
胴部を覆う大きさに設定され、内側シートは外側シート
と同じ大きさか、あるいは外側シートより小さく設定さ
れ、外側シートと内側シートには、前記折り曲げ線より
折り重ねた際、互いに交差する凸条が設けられ、該凸条
は少なくとも相手シートに接する方向に凸となるように
形成されているので、断熱シートに必要とする断熱空間
層の高さを、内側シートに設けた凸条と外側シートに設
けた凸条の2つに分けることが可能となり、それぞれの
凸条の高さを低くすることで、通常の罫線付け加工と同
様な方法で容易に製造でき、かつ、従来並の断熱効果を
得ることができる。
ートに接する方向に凸となる凸条と、相手シートに接す
る方向に凹となる凸条とが、混在して形成されているの
で、断熱容器を握持したとき、手と断熱シートとの接触
面積を小さくすることができ、また、紙カップ本体と内
側シートの間にも断熱空間層を設けることができる。
説明する。本発明の紙製断熱性容器は、例えば図1に示
すように、胴部11と底部12とからなり、開口部周縁
が外側にカールした口縁部13を有する紙カップ本体1
0と、胴部を覆い、胴部に貼着される紙製断熱シート2
0と、から構成される。
材、底部を形成する底部材ともに、坪量が170〜31
0g/m2 程度のカップ原紙の両面、または片面に低密
度ポリエチレン樹脂(LDPE)を20〜40μm程度
溶融押出し法により塗布したポリエチレン加工紙を用い
て、一般的な紙カップ成型機を使用して作製することが
できる。
ように、折り曲げ線aを介して外側シート21と内側シ
ート22の2つに区画されている。
カップ本体の胴部11を覆う大きさに設定されている。
また、内側シート22は、外側シートと同じ大きさか、
あるいは外側シートより小さく設定されている。
b、b、…が設けられ、内側シート22には、複数本の
凸条c、c、…が設けられ、これらの凸条は、外側シー
トと内側シートとを折り曲げ線aを介して折り重ねた
時、互いに交差するように設けられている。そして、各
凸条は、相手シートに接する方向に凸となるように形成
されている。各凸状は適宜の間隔で設ければ良いが、見
栄えの点からは等間隔に設けることが望ましい。さらに
各凸条は、シートの端縁まで設けることもできるし、端
縁を除いた内側にのみ設けることもできる。
くは0.1〜0.5mmとすることが、製造の容易性お
よび紙製断熱シートの凸条b、cの表面に割れを発生さ
せることなく美観を向上させる等の理由から望ましい。
0.1mmより低いと十分な断熱効果が得られないし、
2mmより高くなると製造が困難になり、凸条に割れが
発生してしまい美観を損ねる。
シートは、シートの扇形に沿って縦方向に略放射状に形
成し、内側シートは、シートの扇形に沿って横方向に略
円弧状に形成する以外にも、例えば、図3(a)、
(b)に示すように、外側シート、内側シートとも、右
下に向けて斜め方向に形成したり、あるいは、外側シー
トの形状と、内側シートの形状を入れ換えたり各種の形
状が考えられる。また、凸条の代わりに凸起を線状、点
(半球)状、菱形状等の形状を島状に設けても良い。外
側シートと内側シートを折り曲げ線を介して折り重ねた
時、各凸条が交差して、かつ、均一な厚さの断熱空間層
が形成できれば良い。折り重ねた外側シートと内側シー
トとは、互いに接着させても接着させなくても、どちら
でも構わない。
となるように形成する以外にも、凸条を相手シートに接
する方向に凹となるように形成して凹凸を混在させて設
けることもできる。
1には、相手シートに接する方向に凸となる凸条bと凹
となる凸条dを交互に各複数本ずつ設け、内側シート2
2には、相手シートに接する方向に凸となる凸条cと、
相手シートに接する方向に凹となる凸条eとを交互に各
複数本ずつ設けた紙製断熱シートは、外側シートに複数
本の凸条dを設けることで、内外シート間に凸条bと凸
条cとで断熱空間層を形成することに加えて、外側シー
トに凸条dを設けたために断熱容器を握持したとき、手
と断熱シートとの接触面積を小さくすることができ、体
感温度を低くすることができる。また、内側シートに相
手シートに接する方向に凹となる凸条eを設けること
で、紙カップ本体と内側シートの間にも断熱空間層を設
けることができる。
d、eは、外側シートと内側シートのどちらか一方のシ
ートにのみ設けることもできる。外側シートに設ける凸
条dの間隔は、指の幅を考慮して1cm以内とすること
が好ましい。また、本実施例においても各凸条の形状
は、先に述べた実施例と同様に各種設定できる。
すように、外側シート21の両側に折り曲げ線aを介し
て内側シート22Aと内側シート22Bを設けて3区画
に形成させても良い。この場合、内側シート22Aと内
側シート22Bの各々の高さは、外側シートと同じか、
あるいは小さく設定され、内側シート22Aと内側シー
ト22Bの各々の幅を合わせた幅は、外側シート21と
同じか、あるいは外側シートより小さく設定される(内
側シート22Aと内側シート22Bの先端同士の間に距
離がある)。
00〜300g/m2 程度の白ライナー、コートボー
ル、晒クラフト、アイボリー等の板紙が好ましく使用で
きる。
する。 〈実施例1〉先ず、坪量220g/m2 のカップ原紙の
両面に厚さ20μmのLDPEを塗布した加工紙を用い
て、一般的な紙カップ成型機を使用して紙カップ本体1
0を作製した。
用いて、折り曲げ線aを介して外側シート21と内側シ
ート22に区画された所定寸法の略扇形の断熱シート2
0を作製した。外側シート21には、天地方向に放射状
に複数本の高さ0.3mmの凸条b、b、…を端縁部を
除いて設けた。また、内側シート22には、横方向に円
弧状に複数本の高さ0.3mmの凸条c、c、…を端縁
部を除いて設けた。
b、b、…と内側シートに設けた複数本の凸条c、c、
…とは、内側シートを折り曲げ線aを介して外側シート
に折り重ねた際、交差するように設け、また、相手シー
トに接する方向に凸となるように形成した。
10の口縁部13から下を覆う大きさに設定し、また内
側シート22の大きさは、横方向は紙カップ本体の胴部
を覆い、天地方向は、天地とも外側シートより一回り小
さく設定した。
0の外側シート21に設けた複数本の凸条b、b、…と
内側シート22に設けた複数本の凸条c、c、…とが、
互いに相手シートに接する方向に凸となるように、折り
曲げ線aを介して外側シート21と内側シート22を折
り重ね、内側シートを内側にして紙カップ本体10の胴
部に、口縁部の下から巻き付けるように覆い、耐熱性の
ホットメルト接着剤を介して接着させ、本発明の実施例
1の紙製断熱容器1とした(図1、2参照)。
を下記するように変更した以外は、実施例1と同じ材
料、方法を用いて実施例2の紙製断熱容器を作製した
(詳細な説明は省略する)。実施例2に用いた紙製断熱
シートはつぎの通り。
外側シート21と内側シート22を折り曲げ線aを介し
て形成させた。外側シート21には、天地方向に放射状
に複数本の高さ0.3mmの相手シートに接する方向に
凹となる凸条dと、相手シートに接する方向に凸となる
凸条bとを交互に複数本、端縁部を除いて設けた。ま
た、内側シート22には、横方向に円弧状に高さ0.3
mmの、相手シートに接する方向に凸となる凸条cと、
相手シートに接する方向に凹となる凸条eとを交互に複
数本、端縁部を除いて設けた。
を介して折り重ねて、紙製断熱シートとした。
2の紙製断熱容器の断熱効果を評価するため、各容器に
即席麺を入れ熱湯を注いで3分間放置後、容器の胴部を
手指等で握持したが、2種類の容器とも容易に手で持つ
ことができた。
断熱部材である紙製断熱シートが1部材だけであり、か
つ、組み立て作業も単なる2つ折りのみで行えるので、
容易に、かつ、安価に製造できる。断熱部材を紙カップ
本体に取り付ける作業も、断熱部材を紙カップ本体の胴
部に巻き付け貼着するのみなので、全体としても製造が
容易で、かつ、価格も安価となる。
面説明図である。
トの一例を示す説明図で、(a)は展開説明図であり、
(b)はA−A’断面説明図であり、(c)はB−B’
断面説明図であり、(d)は折り曲げ線から折り曲げ、
重ねた状態を示す平面説明図である。
用する紙製断熱シートの別の一例を示す展開説明図であ
る。
製断熱シートの、(a)は展開説明図であり、(b)は
A−A’断面説明図であり、(c)はB−B’断面図で
あり、(d)は紙カップ本体に貼着した状態の部分断面
説明図である。
トの別の一例を示す展開説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側
にカールした口縁部を有する紙カップ本体と、胴部を覆
い、かつ、これに貼着される紙製断熱シートと、から構
成される紙製断熱容器であって、 前記紙製断熱シートが、折り曲げ線を介して外側シート
と内側シートに区画され、外側シートは少なくとも縦方
向が紙カップ本体の胴部を覆う大きさに設定され、内側
シートは外側シートと同じ大きさか、あるいは外側シー
トより小さく設定され、外側シートと内側シートには、
前記折り曲げ線より折り曲げ、外側シートと内側シート
とを重ねた際、互いに交差する凸条が設けられ、該凸条
は少なくとも相手シートに接する方向に凸となるよう形
成されていることを特徴とする紙製断熱容器。 - 【請求項2】前記外側シートと内側シートに、相手シー
トに接する方向に凸となる凸条と、相手シートに接する
方向に凹となる凸条とが、混在して形成されていること
を特徴とする請求項1記載の紙製断熱容器。 - 【請求項3】前記凸条の高さが、0.1〜2mm、好ま
しくは0.1〜0.5mmであることを特徴とする請求
項1または2記載の紙製断熱容器。 - 【請求項4】前記紙製断熱シートが、外側シートの両側
にそれぞれ折り曲げ線を介して2つの内側シートを設け
た3区画に形成されていることを特徴とする請求項1、
2または3記載の紙製断熱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441398A JP3700399B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 紙製断熱容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441398A JP3700399B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 紙製断熱容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000016419A true JP2000016419A (ja) | 2000-01-18 |
JP3700399B2 JP3700399B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=16152743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18441398A Expired - Fee Related JP3700399B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 紙製断熱容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3700399B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040025771A (ko) * | 2002-09-17 | 2004-03-26 | 김지웅 | 음료나 식품을 담도록 한 용기, 그의 제조방법 및 그의 용도 |
JP2008174287A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 断熱容器 |
JP2013530896A (ja) * | 2011-03-09 | 2013-08-01 | 上海▲しん▼域紙杯有限公司 | 紙カップ及びその製造工程 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP18441398A patent/JP3700399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
KR20040025771A (ko) * | 2002-09-17 | 2004-03-26 | 김지웅 | 음료나 식품을 담도록 한 용기, 그의 제조방법 및 그의 용도 |
JP2008174287A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 断熱容器 |
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---|---|
JP3700399B2 (ja) | 2005-09-28 |
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