JP2009083906A - 断熱容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙製二重構造断熱容器の上部の断熱性を向上させ、同時に、接着不良によるカップ本体と外筒の分離という問題を解消する。
【解決手段】断熱容器1は、上端に外向きカール部4を有する紙製のカップ本体2の外側に、下端に内向きカール部5を有する紙製の外筒3を被せて胴周部を二重構造にしている。カップ本体2と外筒3の間隙に発泡樹脂10が形成される。発泡樹脂10は、カップ本体2の外面に形成した発泡性熱可塑性樹脂層8を、カップ本体2に外筒3を被せる前に、あるいはカップ本体2に外筒3を被せた後に、発泡させたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は飲食用の断熱容器、特に片手でつかんで喫食するタイプの断熱容器に関する。
ラーメンやヌードル系のインスタント食品で、容器内に熱湯を注いで調理するものにあっては、販売時の容器がそのまま喫食用の容器となる。喫食時には片手で容器をつかんで喫食することになるので、内容物の熱が手に伝わらないよう、容器を断熱構造にする必要がある。そのような断熱容器の例を特許文献1〜5に見ることができる。
特許文献1〜3には、紙カップ本体に紙製の外筒を被せ、両者間に空隙を形成した二重構造の紙製断熱容器が記載されている。
特許文献4には、紙からなる容器胴の外側に発泡熱可塑性樹脂層と非発泡熱可塑性樹脂層を形成した断熱容器が記載されている。
特許文献5には、板紙層の内側に低融点熱可塑性樹脂発泡層を形成した胴部材を2を備えた断熱容器が記載されている。
特開2000−118521号公報 特開平11−130157号公報 特開2000−103476号公報 特開平5−42929号公報 特開2001−122353号公報
特許文献1〜3や特許文献5に記載された、外側が紙の層となった断熱容器は、特許文献4記載のような、外側が発泡断熱層となった断熱容器に比べ、優れた印刷効果を得られるというメリットを有する。また特許文献1〜3記載の断熱容器と特許文献5記載の断熱容器を比較した場合、前者の方が後者に比べ、断熱層(空隙)の厚みを厚くして断熱度を高めやすいというメリットを有する。
特許文献1〜3に記載されたような断熱容器の基本的構造を図6に示す。断熱容器1は紙製のカップ本体2と紙製の外筒3を備え、カップ本体2の外側に外筒3を被せて胴周部を二重構造にしている。
カップ本体2は上端に外向きカール部4を有し、外筒3は下端に内向きカール部5を有する。カップ本体2も外筒3も逆円錐台形状であるが、カップ本体2の方が円錐の頂角が大であるため、カップ本体2に外筒3を被せると、見方を変えて言えば、外筒3の中にカップ本体2を挿入すると、カップ本体2と外筒3は上部ほど互いの間隔が接近し、最上端で互いに接触する。この上端付近の間隔が狭くなった箇所をエマルジョン接着剤6で接着する。外筒3の内向きカール部5はカップ本体2の外面に接触し、内向きカール部5から接着剤6までの間に環状の空隙7が形成される。この空隙7が断熱の役割を果たす。
空隙7は上部ほど間隔が狭くなり、断熱性が低下して行く。強く握れば空気層が無くなり、断熱効果が薄れる。最上部の接着剤6の箇所では空気層が無いので特に断熱性が低い。熱い内容物が入った状態でこの部分に手を触れると、非常に熱く感じる。
この問題に対処するため、特許文献1に記載された断熱容器では、エンボス加工により外筒に凹部を形成して空隙を大きくしている。また特許文献2の図1(d)に記載された断熱容器では、凸条と凹条を交互に配列した紙製の断熱部材を紙カップ本体の胴部側壁の上部に周回させている。
本発明は、紙製二重構造断熱容器の上部の断熱性向上を、特許文献1、2とは異なるアプローチで実現することを目的とする。同時に、この種断熱容器でしばしば生じた、接着不良によるカップ本体と外筒の分離という問題を解消することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、紙製カップ本体の外側に紙製外筒を被せて胴周部を二重構造にした断熱容器において、前記カップ本体の外面に発泡性熱可塑性樹脂層を形成し、この発泡性熱可塑性樹脂層を発泡させて前記カップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴としている。
この構成によると、カップ本体と外筒の間に発泡樹脂層が形成されるので、断熱性が向上する。特に、従来接着剤で埋められ、あまり断熱の役に立っていなかった容器上部に発泡樹脂層が形成されることにより、この部分の断熱性が大幅に改善される。またカップ本体と外筒の間隙に形成される発泡樹脂はそれ自身接着剤の役割を果たし、カップ本体と外筒は広い面積で接着されることになるので、カップ本体と外筒が分離する危険性が減少する。
さらに、外筒を内側から発泡樹脂が支えるので、外筒が外力を受けても凹みが生じにくく、商品価値の維持が容易になる。
本発明は、上記構成の断熱容器において、前記発泡性熱可塑性樹脂層を加熱し発泡させた上で前記カップ本体に外筒を被せてカップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴としている。
この構成によると、発泡が確実に行われたことを確認してからカップ本体と外筒を組み合わせることができる。
本発明は、上記構成の断熱容器において、前記外筒を前記カップ本体に被せた上でカップ本体を内側から加熱して前記発泡性熱可塑性樹脂層を発泡させ、カップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴としている。
この構成によると、カップ本体と外筒の間に隙間無く発泡樹脂を充填することができる。
本発明は、上記構成の断熱容器において、前記外筒の内面に熱可塑性樹脂層を形成したことを特徴としている。
この構成によると、外筒に対する発泡樹脂の付着力が高まり、外筒を分離しにくくすることができる。
本発明によると、紙カップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することにより、容器の断熱性を向上させることができる。とりわけ、従来高い断熱性を期待できなかった容器上部の断熱性を向上させることができる。そして発泡樹脂それ自身が接着剤の役割を果たすので、カップ本体と外筒が分離するおそれが少なくなる。
以下、本発明に係る断熱容器の第1実施形態を図1〜3に基づき説明する。図1は断熱容器の垂直断面図、図2はカップ本体の外面で発泡を生じさせる状況を示す垂直断面図、図3は発泡完了後のカップ本体に外筒を被せる状況を示す垂直断面図である。図6に示した従来構造と機能的に共通する部材については図6で用いたのと同じ符号を付し、説明は省略する。
断熱容器1のカップ本体2は、胴、底とも、秤量160g/m2〜300g/m2のカップ原紙で成形する。カップ原紙には、カップ本体2の内面となる側に、20〜80μmの厚さの熱可塑性樹脂層が押出コートで形成されている。この熱可塑性樹脂層は、内容物保護性能と保水性を向上させる他、カップ成形性の向上、蓋(図示せず)のヒートシールによる封緘性向上といった効果をもたらす。熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂等が用いられる。
外筒3に使用される素材板紙としては、印刷適性と同時にカールの成形性が要求されるところから、秤量230g/m2〜350g/m2のコートボール紙、あるいは秤量160g/m2〜250g/m2のカード紙が好適する。秤量がこの範囲よりも小さいと外筒3の剛性が低くなり、特に高熱時に撓みが大きくなるので好ましくない。また秤量がこの範囲よりも大きいと、外筒3の剛性は高くなるが、内向きカール部5の加工が難しくなり、材料コストも上昇するので好ましくない。
カップ本体2のカップ原紙には、カップに成形したとき外面となる側に、発泡性熱可塑性樹脂層8(図2参照)が形成される。発泡性熱可塑性樹脂としては、密度が0.916〜0.919の低融点低密度ポリエチレンを使用する。低融点低密度ポリエチレンにはMFR(g/10min)の値が7〜12程度と大きなものを選ぶ。これは発泡の効果を良くするためである。
外筒3の形成にあたっては、素材板紙から扇形に打ち抜いたブランクを筒の形に巻き、一方の端縁にエマルジョン接着剤を塗布した上で、端縁同士を圧着して貼り合わせる。外筒3の外側には印刷を施し、その上に表面保護層としてOP(オーバーペイント)ニスを塗布する。
カップ本体2に外筒3を組み合わせて断熱容器1を形成するのは次のようにして行う。まず、図2に示すようにカップ本体2に外側からホットエア9を吹きつけ、発泡性熱可塑性樹脂層8を発泡させる。図3に示すように、カップ本体2の外面に発泡樹脂10が確実に形成されたことを確認した上で、発泡樹脂10が軟化している間に外筒3を被せる。これにより、図1に示すように、カップ本体2と外筒3の間隙が発泡樹脂10で隙間無く充填された断熱容器1が完成する。
カップ本体2と外筒3の間に発泡樹脂10の層が形成されるので、断熱性が向上する。特に、従来接着剤で埋められ、あまり断熱の役に立っていなかった断熱容器1の上部に発泡樹脂10の層が形成されることにより、この部分の断熱性が大幅に改善される。また外筒3を内側から発泡樹脂10が支えるので、外筒3が外力を受けても凹みが生じにくく、商品価値の維持が容易になる。
カップ本体2と外筒3の間隙に形成される発泡樹脂はそれ自身接着剤の役割を果たすので、従来使用していたエマルジョン接着剤は不要となる。エマルジョン接着剤はノズルで吹き付けるのであるが、その際の接着剤の飛散や、ノズル詰まりにより、接着不良を起こす頻度が高く、断熱容器の製造品質を安定化させにくく、生産効率も落ちていた。この点本発明による断熱容器1は、製造品質が安定し、生産効率も上がる。またカップ本体2と外筒3は広い面積で接着されることになるので、カップ本体2と外筒3が分離する危険性が減少する。
外筒3の内面には熱可塑性樹脂層を形成しておくのがよい。これにより、外筒3に対する発泡樹脂10の付着力が高まり、外筒3を分離しにくくすることができる。
本発明の第2実施形態を図4に示す。図4はカップ本体の外面で発泡を生じさせる状況を示す垂直断面図である。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、発泡性熱可塑性樹脂8の発泡の段取りである。第1実施形態ではカップ本体2の外面に発泡樹脂10を形成しておいてから外筒3を被せたが、第2実施形態では発泡前のカップ本体2に外筒3を被せ、この状態でカップ本体2を内側からホットエア9で加熱して発泡性熱可塑性樹脂8を発泡させるものとした。このようにすることにより、カップ本体2と外筒3の間に隙間無く発泡樹脂10を充填することができる。
本発明の第3実施形態を図5に示す。図5は断熱容器の垂直断面図である。
第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、外筒3の形状である。すなわち第3実施形態では、外筒3の胴に、内向きに突出する環状のエンボス部11を形成した。エンボス部11が発泡樹脂10に食い込むので、外筒3の内面に熱可塑性樹脂層が形成されていなくても、外筒3は発泡樹脂10から分離しにくくなる。なおエンボス部11の形状は任意であり、必ずしも環状であることを要しない。
以上本発明の実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨から逸脱しない範囲で種々の改変を加えて実施することができる。
本発明は、紙製二重構造断熱容器に広く利用可能である。
第1実施形態に係る断熱容器の垂直断面図 カップ本体の外面で発泡を生じさせる状況を示す垂直断面図 発泡完了後の外筒に外筒を被せる状況を示す垂直断面図 第2実施形態に係る、カップ本体の外面で発泡を生じさせる状況を示す垂直断面図 第3実施形態に係る断熱容器の垂直断面図 従来の断熱容器の垂直断面図
符号の説明
1 断熱容器
2 カップ本体
3 外筒
8 発泡性熱可塑性樹脂層
10 発泡樹脂

Claims (4)

  1. 紙製カップ本体の外側に紙製外筒を被せて胴周部を二重構造にした断熱容器において、
    前記カップ本体の外面に発泡性熱可塑性樹脂層を形成し、この発泡性熱可塑性樹脂層を発泡させて前記カップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴とする断熱容器。
  2. 前記発泡性熱可塑性樹脂層を加熱し発泡させた上で前記カップ本体に外筒を被せてカップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記外筒を前記カップ本体に被せた上でカップ本体を内側から加熱して前記発泡性熱可塑性樹脂層を発泡させ、カップ本体と外筒の間隙に発泡樹脂を形成することを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  4. 前記外筒の内面に熱可塑性樹脂層を形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の断熱容器。
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