JP2000016146A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置

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JP2000016146A
JP2000016146A JP10193052A JP19305298A JP2000016146A JP 2000016146 A JP2000016146 A JP 2000016146A JP 10193052 A JP10193052 A JP 10193052A JP 19305298 A JP19305298 A JP 19305298A JP 2000016146 A JP2000016146 A JP 2000016146A
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Katsutoshi Murata
勝敏 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】台車を使用して荷物を地上で移送するととも
に、この荷物を荷箱に積卸す際に、安全でしかも効率よ
く作業性ができる荷受台昇降装置を提供する。 【解決手段】荷役車輌の荷箱7の側部もしくは後部に荷
受台3が昇降自在に設けられた荷受台昇降装置におい
て、前記荷受台3は、少なくとも1輪の車輌を有する台
車を載置可能になされ、該荷受台3の上面には、台車に
設けられた係止部と係止可能になされ、荷受台3の昇降
時において当該荷受台3上で台車を保持する被係止部3
1が設けられている。前記荷受台3の先端部及び左右両
側部は、前記台車が出し入れ可能な傾斜面3aに形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降動自在な荷受
台により荷役車輌の荷箱と地上との間で荷物の積卸しを
行うための荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷箱の後部に荷受台が昇降自在に
設けられ、この荷受台上に荷物を乗せて昇降動させるこ
とで、荷箱と地上との間で当該荷物を積卸す荷受台昇降
装置が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の荷受台昇降装置では、荷物を積んだ台車を直接荷受
台上に乗せて昇降させる場合、この荷受台の昇降時に台
車が荷受台上で不用意に移動する恐れがあり、これによ
って台車や荷物の落下などを招き、危険であるという問
題があった。このため、従来においては、荷箱の荷物を
一旦車輌後部で地上に搬送した後、車輌後部から地上の
台車に荷物を積み替えており、この積み替え作業が作業
者の負担になるとともに作業性も悪いという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の荷受台昇
降装置は、荷役車輌の荷箱側部もしくは後部に荷受台が
昇降自在に設けられた荷受台昇降装置において、前記荷
受台は、少なくとも1輪の車輌を有する台車を載置可能
になされ、該荷受台の上面には、台車に設けられた係止
部と係止可能になされ、荷受台の昇降時において当該荷
受台上で台車を保持する被係止部が設けられたものであ
る。
【0005】請求項2記載の荷受台昇降装置は、前記荷
受台の先端部及び左右両側部が、前記台車が出し入れ可
能な傾斜面に形成されたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0007】図1は、本発明の荷受台昇降装置の構成を
示している。荷受台昇降装置は、例えば荷箱7に立設さ
れたポスト1に沿って荷受台3が昇降動自在になされた
タイプもので、荷役車輌の荷箱7の後端に固着されたポ
スト1と、該ポスト1内に昇降自在に挿入されたスライ
ダ2と、該スライダ2に回動自在に支持された荷受台3
と、一端が油圧シリンダ6に、他端がスライダ2に止着
されたワイヤ5とから構成されており、油圧シリンダ6
によるワイヤ5の繰り出しあるいは引き寄せによって、
荷受台3が昇降動されるものである。上記したポスト
1、スライダ2、ワイヤ5は、荷箱7の後端両側部に左
右対称に設けられている。
【0008】ポスト1は中空の柱状体であり、後壁11
の略中央には上下方向に切欠溝12が形成されている。
ポスト1の内部は中仕切板13によって前部室と後部室
とが形成され、前部室と後部室とは上部で連通されてい
る。
【0009】この連通された上部にはガイドローラ14
が枢支され、油圧シリンダ6から前部室に導かれたワイ
ヤ5を後部室側の下方に折り返すようになされている。
【0010】前記油圧シリンダ6は、荷箱7の底部後端
に設けられたクロスメンバー71内に配置されている。
【0011】スライダ2は、ポスト1の後壁11の外側
面と略平行に配置されたベース板21と、該ベース板2
1の内側面に略垂直に固着され、前記切欠溝12を挿通
してポスト1内に配置された図示しないウエブと、該ウ
エブの上部及び下部にそれぞれ枢支された昇降ローラ
(図示省略)とから構成されている。これら昇降ローラ
によってスライダ2はポスト1内を上下に円滑に移動す
ることができる。
【0012】荷受台3は、その基端両側部が左右の前記
スライダ2、2のベース板21、21の下部にブラケッ
ト22を介して回動自在に支持されている。この荷受台
3は、ストッパ等により水平状態で保持されるように構
成されている。
【0013】ここで、前記荷受台3の上面には、被係止
部としての複数の係止孔31が形成されている。係止孔
31は、荷受台3上に後述する台車8(図2参照)を乗
せた際にこの台車8を当該荷受台3上で保持するための
もので、台車8に設けられた支持脚81の下端81aが
係止可能になされている。
【0014】台車8は、例えば、図2に示すように台車
本体82の前部に左右2輪の車輪83が設けられるとと
もに、台車本体82の後部に左右2本の把持部84が設
けられてなる、所謂手押し車である。
【0015】また、台車本体82の後部寄りには、支持
脚81が下方に延設されている。支持脚81は、この支
持脚81の下端81aを接地させた状態において前記左
右の車輪83とで台車本体82を3点支持するようにな
されており、このように台車本体82が3点で支持され
ることで台車本体82が略水平になる。
【0016】よって、台車本体82上に荷物を積み、作
業者が把持部84を握って持ち上げ、車輪83を転動さ
せることで、当該車輪83により荷物を適所に移送する
ことができる。
【0017】前記支持脚81の下端81aは、前述した
ように前記係止孔(被係止部)31に係止可能になされ
た係止部であり、荷受台3上に複数形成された係止孔3
1の何れかに挿入することで、台車8が荷受台3上にお
いてその台車本体82が略水平な状態で安定的に保持さ
れる。
【0018】前記台車本体82の前端には支持板85が
立設されており、この支持板85により台車本体82上
に積んだ荷物の前部を支持する。
【0019】前記荷受台3上に形成された係止孔31
は、例えば、図1及び図3に示すように荷受台3の左右
両側部寄りにそれぞれ3個、計6個設けられている。
【0020】また、荷受台3の左右両側縁及び先端縁
は、傾斜面3aに形成されており、この傾斜面3aを通
じて荷受台3の左右両側部及び先端部から台車8の出し
入れを行うことができる。
【0021】このようにして構成された荷受台昇降装置
は、油圧シリンダ6によりワイヤ5をクロスメンバー7
1内からポスト1側に繰り出しあるいはクロスメンバー
71内に引き寄せ、当該ワイヤ5の他端に連結されたス
ライダ2を上下動させることで、スライダ2に水平状態
で保持された荷受台3を昇降させ、これにより荷箱7と
地上との間で荷物の積卸しを行う。
【0022】そして、例えば荷箱7から卸した荷物を台
車8を使用して適所に移送する場合には、まず台車8を
荷受台3上に乗り入れ、その支持脚81の下端81aを
何れかの係止孔31に係止させる。この状態で荷受台3
を上昇させてこの荷受台3を荷箱7の床部と略同じにな
る位置まで配置する。続いて、荷箱7の荷物を台車8上
に積んで荷受台3を地上に降下させ、台車8を荷受台3
から卸すことで、台車8により荷物を目的の場所に移送
する。
【0023】このように台車8を荷受台2上に配置した
状態で当該台車8上に荷物を積み、この台車8で荷物を
目的の場所に移送することで、荷箱7の荷物を一旦荷受
台3上に乗せて地上に搬送した後、この地上において荷
受台3から荷物を台車8に積み替え、この荷物を台車8
によって移送する場合に比べて、地上における荷受台3
から台車8への荷物の積み替え作業が不要になり作業性
がよい。しかも、荷受台3上の台車8は、その支持脚8
1の下端81aが荷受台3の係止孔31に係止した状態
で安定的に地上に搬送されるため、台車の不用意な落下
を防止でき安全性に優れている。
【0024】また、台車8に乗せた荷物を、荷箱7に積
み込む場合にも、上述と逆の作業により、荷物を積んだ
台車8ごと荷受台3上に乗り入れて上昇させ、この台車
8上から直接荷物を荷箱7に積み込むことができ、安全
で且つ作業性が良い。
【0025】なお、本実施の形態では、2輪の車輪を有
する台車8を荷受台3に乗り入れ等する場合について説
明したが、台車8は一輪の車輪を備えた一輪車、または
複数輪の車輪を備えたものでもよい。
【0026】また、係止孔31の数は幾つでもよく、台
車8に設けた係止部を係止し易い位置に且つ使い勝手の
良い数を設ければよい。
【0027】さらに、台車8に設けた係止部の数も1個
に限らず、複数個でもよく、この場合、この係止部の数
及び位置に対応して係止孔31を設ければよい。
【0028】また、台車8が4輪車などの場合には、係
止部を下方に出没自在に構成し、この台車8を荷受台3
上に配置した後に、係止部を下方に延長させて係止孔に
係止するようにしてもよい。
【0029】さらに、荷受台昇降装置としては、ポスト
1に沿って荷受台3を昇降させるタイプのものについて
説明したが、平行リンク式のようなリンク機構により荷
受台を昇降させるタイプのものでもよい。
【0030】図4は、荷受台の他の構成を示している。
この荷受台3は、傾斜面3aを前述した左右両側部全体
でなく当該荷受台3の両側部先端側の一部(図示例では
全体の約3分の1)に形成したものである。
【0031】このように荷受台3の左右両側部に傾斜面
3aを形成することで、台車8を荷受台3に側方から乗
り入れる際には、台車8の左右の車輪83を側部の傾斜
面3aと先端部の傾斜面3aとに跨いでこれら2つの傾
斜面3aに沿って押し上げる。つまり、一方の車輪83
が側部の傾斜面3a上を、他方の車輪83が先端部の傾
斜面3a上を転動する。この際、左右の車輪83は、そ
れぞれの傾斜面3aに対して斜めに移動することにな
り、これにより傾斜が緩くなるので、比較的小さい力で
台車8を荷受台3に乗り入れることができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、荷
受台の上面に設けた被係止部に台車の係止部を係止させ
ることで、荷受台上に台車を安定的に保持した状態で、
この台車と荷箱との間で荷物の積卸しを行って台車によ
る荷物の移送ができ、安全で且つ作業性がよい。
【0033】また、荷受台の先端部及び左右両側部を、
前記台車が出し入れ可能な傾斜面に形成したことで、作
業状況に応じて荷受台の先端部のみならず両側部からも
台車を容易に出し入れすることができ、さらに作業性が
良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷受台昇降装置の全体構成を示す斜視
図である。
【図2】台車を示す側面図である。
【図3】荷受台上に配置した台車の状態を示す平面図で
ある。
【図4】荷受台の他の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 荷受台 3a 傾斜面 31 係止孔(被係止部) 7 荷箱 8 台車 83 車輪 85 支持脚 85a 支持脚の下端(係止部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役車輌の荷箱側部もしくは後部に荷受
    台が昇降自在に設けられた荷受台昇降装置において、 前記荷受台は、少なくとも1輪の車輌を有する台車を載
    置可能になされ、該荷受台の上面には、台車に設けられ
    た係止部と係止可能になされ、荷受台の昇降時において
    当該荷受台上で台車を保持する被係止部が設けられたこ
    とを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記荷受台の先端部及び左右両側部は、
    前記台車が出し入れ可能な傾斜面に形成された請求項1
    記載の荷受台昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009040205A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Murata Unso:Kk 荷受台昇降装置および荷受台昇降装置を用いた積荷の積卸し方法
JP2011001021A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Hagiwara Body Seisakusho:Kk 車載式昇降装置
CN113830211A (zh) * 2021-10-09 2021-12-24 江苏鸿迅机车有限公司 一种便于装卸货物的电动三轮车车厢结构

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CN113830211A (zh) * 2021-10-09 2021-12-24 江苏鸿迅机车有限公司 一种便于装卸货物的电动三轮车车厢结构
CN113830211B (zh) * 2021-10-09 2022-04-12 江苏鸿迅机车有限公司 一种便于装卸货物的电动三轮车车厢结构

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