JP2000016127A - 車両用シートの減速装置のモータ取付け構造 - Google Patents

車両用シートの減速装置のモータ取付け構造

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JP2000016127A
JP2000016127A JP10189167A JP18916798A JP2000016127A JP 2000016127 A JP2000016127 A JP 2000016127A JP 10189167 A JP10189167 A JP 10189167A JP 18916798 A JP18916798 A JP 18916798A JP 2000016127 A JP2000016127 A JP 2000016127A
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drive motor
motor
drive
speed reducer
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Takashi Kurashita
隆 蔵下
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータの駆動軸と減速装置の入力軸との
間で心合わせの調整を行わなくても心狂いが起こらない
ようにすることができ、これによって駆動力伝達効率お
よび組付け効率の向上を図ることができるようにする。 【解決手段】 駆動モータ3の駆動軸の軸心回りの駆動
回転を減速して上記駆動軸に直交するように配設された
入力軸の軸心回りの回転に伝達する車両の減速装置2の
モータ取付け構造であって、上記駆動モータ3は、上記
駆動軸と上記入力軸とが互いに接続された状態で上記減
速装置2に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のシートを
駆動モータの駆動によって前後動させる、いわゆるパワ
ーシートにおいて、駆動モータと減速装置との間に介設
されるモータ取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すような車両用のシート
に適用される減速装置の取付け構造が知られている。こ
の図に示すように、車両用のシートSは、フロアFに敷
設されたスライドレール100に前後動可能に取り付け
られている。このスライドレール100は、フロアFに
固定された断面視でU字形状のロアレール101と、こ
のロアレール101に摺接状態で内嵌されるアッパーレ
ール102とからなっており、シートSはアッパーレー
ル102に固定されることによって前後動可能になって
いる。
【0003】ロアレール101の底板には前後方向に延
びるナット部材103が固定されている一方、アッパー
レール102には前端部に前方に向かって突出したブラ
ケット107が設けられ、このブラケット107の下面
部に減速装置104が取り付けられている。そして、こ
の減速装置104から後方に向けてアッパーレール10
2内に延設されたスクリュー軸105が設けられてい
る。このスクリュー軸105は上記ナット部材103に
螺合されている。
【0004】また、シートSの前方底部には駆動モータ
106が設けられている。この駆動モータ106の駆動
軸と減速装置104内の所定の歯車機構からなる減速機
構とは、連結シャフト108によって連結され、駆動モ
ータ106の駆動回転が減速機構内の入力軸に伝達され
るようになっている。そして、入力軸に伝達された駆動
回転は、減速機構で減速されてスクリュー軸105に伝
達されるようになっている。
【0005】従って、駆動モータ106の正逆駆動によ
って駆動力が連結シャフト108および減速装置104
のケーシング内の減速機構を介してスクリュー軸105
に伝えられ、スクリュー軸105は所定の減速比で減速
されて正逆回転し、この正逆回転によってナット部材1
03に螺合しているスクリュー軸105は前後動し、こ
れによるアッパーレール102の前後動でシートSが進
退するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような駆動モータ106の取付け構造においては、駆
動モータ106と減速装置104とは離間しているの
で、駆動モータ106の駆動軸の軸心と減速装置104
の入力軸の軸心とを一致させるために行う、駆動モータ
106および減速装置104の相対的な位置決め調整が
困難であり、両者に心狂いの生じることが多く、これに
よって駆動力の伝達効率が低下するとともに、心狂いに
起因した振動によって異音が発生したり、機器の締結に
緩みが生じ易くなるという問題点を有していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、駆動モータの駆動軸と減速
装置の入力軸との間で心合わせの調整を行わなくても心
狂いが起こらないようにすることができ、これによって
駆動力伝達効率および組付け効率の向上を図ることがで
きる車両用シートの減速装置のモータ取付け構造を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車両用シートの減速装置のモータ取付け構造は、駆動モ
ータの駆動軸の軸心回りの駆動回転を入力軸および減速
機構を介して従動軸の軸心回りの回転に伝達する車両用
シートの減速装置のモータ取付け構造であって、上記駆
動モータは、上記駆動軸と上記入力軸とが互いに接続さ
れた状態で上記減速装置に固定されていることを特徴と
するものである。
【0009】この車両用シートの減速装置のモータ取付
け構造によれば、駆動モータが減速装置に直接取り付け
られているため、従来のように連結シャフトや二重ワイ
ヤを介して駆動モータの駆動力が減速装置に伝達される
ものに比べて、駆動モータの駆動軸を変速装置内の入力
軸に対して心狂いのない状態にすることが容易であり、
駆動力伝達効率の向上に寄与する。
【0010】本発明の請求項2記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造は、請求項1記載の車両用シ
ートの減速装置のモータ取付け構造において、上記減速
装置は、上記入力軸および減速機構を内装するケーシン
グを有し、このケーシングには上記駆動モータを固定す
るブラケットが設けられ、このブラケットは、駆動モー
タが固定された状態で上記駆動軸と入力軸とが接続され
るように位置設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】この車両用シートの減速装置のモータ取付
け構造によれば、駆動モータは、ブラケットを介してケ
ーシングに固定されるため、駆動モータの減速装置に対
する取り付け操作が容易になるとともに、取り付け状態
が安定する。
【0012】本発明の請求項3記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造は、請求項2記載の車両用シ
ートの減速装置のモータ取付け構造において、上記ブラ
ケットおよび上記駆動モータのいずれか一方には位置決
め環状溝が穿設されているとともに、他方には上記位置
決め環状溝に嵌入する位置決め環状突起が突設されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】この車両用シートの減速装置のモータ取付
け構造によれば、位置決め環状突起を位置決め環状溝に
嵌め込むことによって、駆動モータの駆動軸と変速装置
の入力軸との間で心合わせのための面倒な操作を行うこ
となく心狂いのない状態で駆動モータを変速装置に装着
することができる。
【0014】本発明の請求項4記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造は、請求項3記載の車両用シ
ートの減速装置のモータ取付け構造において、上記位置
決め環状溝には、上記位置決め環状突起を誘導するテー
パーが形成されていることを特徴とするものである。
【0015】この車両用シートの減速装置のモータ取付
け構造によれば、位置決め環状突起は、位置決め環状溝
のテーパーに誘導されることにより、位置決め環状溝へ
の嵌め合わせが容易になり、組付け作業の簡素化に貢献
する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る車両用シー
トの減速装置のモータ取付け構造が適用された車両用シ
ートの一実施形態を示す一部切欠き部分斜視図である。
なお、図1において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向
を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右
方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。この図に
示すように、車両のフロアF上には、幅方向一対のスラ
イドレール1が敷設されている。因に、図1では図示の
都合上一方のスライドレール1のみを示している。スラ
イドレール1は、フロアFに固定されたロアレール11
と、このロアレール11に前後動可能に結合されたアッ
パーレール12とからなる基本構成を有している。そし
て、アッパーレール12の上部にシートSが固定されて
いる。
【0017】ロアレール11は、断面視でU字形状を呈
し、前後方向に延びる底板13と、この底板13の両側
部から上方にむけて折り曲げられた形成した幅方向一対
の側板14とからなっている。底板13の底部には、前
後端一対の取付け座15がボルト止めでフロアFに固定
されることによりロアレール11がフロアFに装着され
た状態になっている。
【0018】アッパーレール12は、断面視で逆U字形
状を呈し、前後方向に延びる天板16と、この天板16
の両側部から下方に向けて折り曲げられて形成した幅方
向一対の側板17とからなっている。アッパーレール1
2の側板17の上下寸法は、上記ロアレール11の側板
14の上下寸法より若干大きめに寸法設定されていると
ともに、アッパーレール12の側板17間の外寸法は、
上記ロアレール11の側板14間の内寸法より若干小さ
く寸法設定され、これによってアッパーレール12はロ
アレール11に嵌め込まれた状態で摺接しながら前後動
し得るようになっている。
【0019】また、ロアレール11は、一対の側板14
の上縁部に互いに対向した方向に突出した前後方向に延
びる幅方向一対の上部係止突条14aを有している一
方、アッパーレール12は、一対の側板17の下縁部に
外方に向かって突出した幅方向一対の下部係止突条17
aを有しており、アッパーレール12をロアレール11
の底板13間に嵌め込んだ状態で、上部係止突条14a
と下部係止突条17aとが上下方向に対して相互に係止
された状態になり、これによってアッパーレール12
は、ロアレール11に案内されつつ前後動しながら側板
17から外れ止めされた状態になるようにしている。
【0020】そして、アッパーレール12の前端部に、
減速装置2が取り付けられているとともに、この減速装
置に駆動モータ3が取り付けられている。また、ロアレ
ール11の底板13には、前後方向の略中央部分にねじ
孔18aが前後方向に延びるように方向設定されたナッ
ト部材18が固定されている。そして、減速装置2の後
部には後方に延びるようにスクリュー軸4が接続されて
いる。このスクリュー軸4は、上記ナット部材18に螺
合され、これによってスクリュー軸4は、軸心回りに正
逆回転することによって前後動し、このスクリュー軸4
の前後動によって減速装置2およびアッパーレール12
を介してシートSが進退するようになっている。
【0021】図2は、減速装置2の一実施形態を示す分
解斜視図であり、図3はその組立て斜視図である。ま
た、図4は図3のA−A線断面図であり、図5は同B−
B線断面図である。なお、図2および図3において、X
−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に
−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+
Y方向を後方という。これらの図に示すように、減速装
置2は、箱型のケーシング21と、このケーシング21
に内装されるウォーム22と、同ウォームホイール23
と、ケーシング21に着脱自在に装着される板ばね5と
を備えた基本構成を有している。
【0022】上記ケーシング21は、外観視で直方体状
を呈したケーシング本体21aと、ケーシング本体21
aの下部に幅方向に貫通して一体に設けられた、ウォー
ム22を装着するためのウォーム装着筒21bと、上部
で前後方向に延びるように穿設された、ウォームホイー
ル23を装着するための円形のウォームホイール装着孔
21cと、ケーシング本体21aの左端部に前後方向に
向けて突設された、駆動モータ3支持するための前後方
向一対の第1ブラケット21dを有している。第1ブラ
ケット21dにはボルトBを通す挿通孔211dが穿設
されている一方、上記駆動モータ3には挿通孔211d
に対応した部分にボルトBを螺着するボルト孔33(図
6)が螺設され、ボルトBを挿通孔211dに挿通して
ボルト孔33に螺着することにより、駆動モータ3が減
速装置2に取り付けられるようになっている。
【0023】上記ウォームホイール装着孔21cの前後
端の周縁部分には、径寸法がウォームホイール装着孔2
1cの径寸法より若干大きい段差孔211cが設けられ
ている。また、上記ウォーム装着筒21bは、ケーシン
グ本体21a内の部分がケーシング本体21aに埋設さ
れて混同した状態になっている。
【0024】かかるウォーム装着筒21bには、ウォー
ム22を装着するための幅方向に延びたウォーム装着孔
21eが設けられている。このウォーム装着孔21e
は、図4に示すように、右端面から左方に向けて延びる
大径孔21fと、この大径孔21fの左側に設けられた
小径孔21gと、さらにこの小径孔21gの左側に設け
られた中径孔21hとからなっている。
【0025】上記大径孔21fは、ウォーム22の外径
より僅かに大きな内径寸法に設定されている。かかる大
径孔21fには、外径寸法が僅かに小さい合成樹脂製の
ブッシュ24が突き当たりまで差し込まれた状態でウォ
ーム22が嵌装されている。ウォーム22は、ブッシュ
24に当止することによって大径孔21f内の左方位置
での位置決めが行われるようになっている。
【0026】そして、上記大径孔21fは、中央部分が
上記ウォームホイール装着孔21cに連通するように穿
設位置が設定され、これによってウォームホイール装着
孔21cにウォームホイール23を装着した状態で、ウ
ォームホイール23がウォーム22に噛合するようにな
っている。
【0027】上記ウォームホイール装着孔21cは、内
径寸法が、ウォームホイール23の外径寸法よりも僅か
に大きく設定され、これによってウォームホイール23
を内周面と離間状態でウォームホイール装着孔21cに
遊嵌し得るようになっている。
【0028】上記ウォーム22は、外周面に螺旋条の形
成されたギヤ本体22aと、このギヤ本体22aの右端
面から同心で右方に向けて突設された先端軸22bと、
同左端面から同心で左方に向けて突設された基端軸22
cとからなっている。上記先端軸22bの先端面は半球
状に形成されている。この半球状の部分がウォーム装着
筒21bに装着された板ばね5に当接されるようにして
いる。
【0029】また、上記基端軸22cは、端面から軸方
向に向かって穿設された角孔22dを有している一方、
上記駆動モータ3の駆動軸31の先端側が上記角孔22
dに対応した角柱32に形成され、この角柱32が角孔
22dに嵌入されることによって駆動軸31とウォーム
22とが軸心回りに共回り可能に結合されるようになっ
ている。
【0030】また、先端軸22bにはポリテトラフルオ
ロエチレンのような強靱な合成樹脂からなる軸受輪25
が摺接状態で外嵌されている。この軸受輪25は、外径
寸法が大径孔21fのそれより僅かに小さく寸法設定さ
れている。
【0031】上記ウォームホイール23は、合成樹脂製
の環状のウォームホイール本体23aと、このウォーム
ホイール本体23aに同心で軸心回りに共回り可能に結
合される金属製の支持歯車23bとからなっている。ウ
ォームホイール本体23aの外径寸法は、上記ウォーム
ホイール装着孔21cの内径寸法より若干小さく寸法設
定されている。かかるウォームホイール本体23aの外
周面には、上記ウォーム22に噛合する外歯23cが設
けられている。また、ウォームホイール本体23aの内
周面には内スプライン23dが刻まれている一方、上記
支持歯車23bの外周面には上記内スプライン23dに
噛合する外スプライン23eが形成されている。そし
て、外スプライン23eを内スプライン23dに嵌め込
むことによってウォームホイール本体23aと支持歯車
23bとが同心で軸心回りに共回りするようになってい
る。
【0032】また、支持歯車23bは、軸心部分で前後
方向に向けて所定寸法だけ突出した軸筒23fを有して
いる一方、上記スクリュー軸4の前端部には同心で前方
に向けて突設されたねじ軸41が設けられ、このねじ軸
41が軸筒23fに嵌入された状態で、図3に示すよう
に、ナットNが螺着締結されることにより、ウォームホ
イール23がスクリュー軸4に一体に固定されるように
なっている。
【0033】また、上記支持歯車23bから前後に突出
した軸筒23fには、支持歯車23bの外径寸法より若
干大きい外径寸法を有する環状の金属円板23gと、こ
の金属円板23gと同型の合成樹脂製の環状の樹脂円板
23hとがそれぞれ外嵌されているとともに、樹脂円板
23hに重ねた状態で環状の軸受円板23iが軸筒23
fにそれぞれ外嵌され、かかるウォームホイール23が
ウォームホイール装着孔21cに嵌装されている。
【0034】上記軸受円板23iは、外径寸法がケーシ
ング本体21aの段差孔211cの内径寸法よりも若干
小さく寸法設定されているとともに、内径寸法が上記軸
筒23fを摺接状態で嵌入させ得る寸法に設定されてい
る。従って、ウォームホイール23は、ウォームホイー
ル装着孔21cに嵌装されることにより、金属円板23
gおよび樹脂円板23hを介して前後方向一対の軸受円
板23iによって挟持された状態になる。
【0035】そして、各一対の金属円板23g、樹脂円
板23hおよび軸受円板23iに挟持されたウォームホ
イール23がウォームホイール装着孔21cに装着され
た状態で、ケーシング21が前方挟持部材60および後
方挟持部材61からなる前後一対の挟持部材6によって
挟持され、かつ、これら挟持部材6がケーシング本体2
1aを介して互いにねじ止めされることにより、ウォー
ムホイール23はケーシング21内に装着された状態に
なるようにしている。挟持部材6の幅寸法はアッパーレ
ール12の両側板14間の内寸法よりも若干小さめに寸
法設定されている。
【0036】上記挟持部材6の中央部よりも上方位置に
は、上記軸筒23fが遊嵌される遊嵌孔62が穿設され
ているとともに、四隅部には長尺ビスB1を挿通するビ
ス孔63が穿設されている一方、上記ケーシング本体2
1aの四隅部には、上記ビス孔63に対応した長尺ビス
孔21iが穿設され、ケーシング21を挟持部材6で挟
持した状態でこれらビス孔63,21iに長尺ビスB1
を挿通してナットNで締結することにより、各挟持部材
6がケーシング21に固定されるようになっている。
【0037】そして、ケーシング21のウォーム装着筒
21bに、上下で互いに対向した前後方向に延びる長孔
状の一対の板ばね装着孔21jが穿設されている。これ
ら一対の装着孔21jに上記板ばね5が装着される。
【0038】板ばね5は、円弧状に湾曲された板ばね本
体51と、この板ばね本体51の上縁部が略直角に折り
曲げられて形成した抜止め部52と、上記板ばね本体5
1の下部の一方の側縁部に突設された下細りの抜止め爪
片53と、この抜止め爪片53の反対側の縁部に上方に
向かって折り返されるように突設されたひげ突起54と
を備えて構成されている。
【0039】上記板ばね本体51は、幅寸法(図2にお
いては前後幅寸法)が装着孔21jの前後寸法よりも小
さく寸法設定されているとともに、抜止め部52の基端
部と抜止め爪片53の上端部との間の長さ寸法(上下寸
法)が、上下の装着孔21j間の外寸法と略同一に寸法
設定され、これによって板ばね5を上部の装着孔21j
から下部の装着孔21jに向けて差し込むことにより、
抜止め部52がウォーム装着筒21bの外周面に当接す
るとともに、ひげ突起54が弾性変形した状態で抜止め
爪片53が下部の装着孔21jを貫通し、これによって
板ばね5がウォーム装着筒21bに装着された状態にな
るようにしている。
【0040】そして、板ばね5がウォーム装着筒21b
に装着された状態では、弾性変形したひげ突起54の付
勢力によって板ばね本体51の抜止め爪片53側の端縁
が装着孔21jの縁部に押圧当接され、これによって抜
止め爪片53の上縁部が装着孔21jの縁部に係止され
た状態になり、板ばね5の装着孔21jからの脱落が確
実に防止されるようになっている。そして、かかる板ば
ね5は、ウォーム22がウォーム装着筒21b内に装着
され状態で、ウォーム22の先端軸22bの半球状の先
端部が板ばね本体51に当接するように曲率半径が設定
されている。
【0041】そして、本発明においては、上記後方挟持
部材61には、幅方向両縁部から後方に向かって折り曲
げられて形成した幅方向一対の取付け用ブラケット64
が設けられている。この取付け用ブラケット64は、後
方挟持部材61の上下方向の略中央位置から若干後上が
りに形成され、後方端が円弧状に形成されている。各円
弧部分の曲率中心位置に接続孔64aがそれぞれ穿設さ
れている一方、上記アッパーレール12の各側板17に
は、上記各接続孔64aにそれぞれ対応した被接続孔1
7bが穿設されている。そして、各取付け用ブラケット
64を側板17間に嵌め込んだ状態で左右の接続孔64
aおよび被接続孔17bにそれぞれ支持軸65が差し通
され、かしめ止めされることによって後方挟持部材61
が支持軸65回りに回動自在にアッパーレール12に接
続されるようになっている。
【0042】また、被接続孔17bは、上下位置が前後
方向に延びるスクリュー軸4の軸心と同一高さレベルに
なるように穿設位置が設定されているとともに、接続孔
64aの高さレベルは、後方挟持部材61の遊嵌孔62
の中心の高さレベルと同一になるように高さ設定され、
これによってスクリュー軸4の軸心上に支持軸65が位
置するようになっている。
【0043】図6は、本発明に係るモータ取付け構造の
一実施形態を示す平面視の断面図であり、図7はその斜
視図である。これらの図に示すように、駆動モータ3
は、モータ本体34と、このモータ本体34を幅方向の
両端部から挟持して保持するモータ保持部材35とから
なっている。モータ保持部材35は、幅方向一対の挟持
金具35aと、これら挟持金具35aをモータ本体34
を介して締結する長尺ボルト35bとを備えて形成さ
れ、モータ本体34を挟んで対角線上に配された長尺ボ
ルト35b(図6においては上方のものが図示されてい
る)を締結することによってモータ本体34がモータ保
持部材35によって保持された状態になるようになされ
ている。
【0044】上記各挟持金具35aは、中心部分に駆動
軸31を挿通して外部に導く軸支筒36を有している。
そして、これら軸支筒36の内、図6の左方(減速装置
2減速装置2側)のものには、中心部分に駆動軸31を
挿通する挿通孔を備えた位置決め円板37がねじ止めそ
の他で固定されている。
【0045】この円板37の図6の左方側面には、駆動
軸31と同心の環状の位置決め環状突起38が突設され
ている一方、上記ケーシング21の第1ブラケット21
dには、位置決め環状突起38に対応したウォームギヤ
装着孔21eと同心の環状の位置決め環状溝212dが
穿設されている。位置決め環状溝212dの入口側の周
縁部には環状のテーパーが形成され、位置決め環状突起
38がこのテーパーに誘導されることによって位置決め
環状突起38の位置決め環状溝212dへの嵌入操作が
容易になるようになされている。
【0046】そして、各位置決め環状突起38を位置決
め環状溝212dに嵌入することによって軸心同士が互
いに一致した状態で駆動軸31とウォーム22とが相互
に結合されるようになっている。また、第1ブラケット
21dと左方の挟持金具35aとの間には環状のガスケ
ット39が介設されている。
【0047】従って、ガスケット39を介して図6にお
ける左方の挟持金具35aを第1ブラケット21dに対
向させ、この状態で位置決め環状突起38を位置決め環
状溝212dに嵌め込み、ついで、ボルトBを挿通孔2
11dに挿通した後、ボルト孔33に螺着して締結する
ことにより、駆動軸31とウォーム22とが同心状態で
駆動モータ3が減速装置2に接続されることになる。
【0048】本発明の車両用シートの減速装置のモータ
取付け構造によれば、駆動モータ3は、その駆動軸31
と減速装置2内の入力軸とが互いに接続された状態にな
るように減速装置2に直接固定したため、従来のように
連結シャフトや二重ワイヤを介して駆動モータ3の駆動
力を減速装置2に伝達するものに比べて、駆動モータ3
の駆動軸31を変速装置内の入力軸に対して心狂いのな
い状態にすることが可能であり、その分、駆動力伝達効
率を向上させることができるとともに、組付け工数の減
少による組付けコストの低減化に寄与することができ
る。
【0049】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0050】(1)上記の実施形態においては、本発明
の減速装置のモータ取付け構造をシートSの前後動に適
用しているが、本発明は上記取付け構造をシートSの前
後動にのみ適用することに限定されるものではなく、シ
ートSの昇降にも適用することができる。
【0051】(2)上記の実施形態においては、駆動モ
ータ3の駆動回転をウォーム22とウォームホイール2
3との組み合わせで減速するようにしているが、こうす
る代わりに複数の傘歯車を介して減速するようにしても
よい。
【0052】(3)上記の実施形態においては、スクリ
ュー軸4がアッパーレール12に内装されているが、本
発明は、スクリュー軸4をアッパーレール12に内装す
ることに限定されるものではなく、アッパーレール12
の外面から支持アームを突設し、この支持アームにスク
リュー軸4を支持させるようにしてもよい。
【0053】(4)上記の実施形態においては、減速装
置2側に位置決め環状溝212dが設けられている一
方、駆動モータ3側に位置決め環状突起38が設けられ
ているが、こうする代わりに駆動モータ3側に位置決め
環状溝を設ける一方、減速装置2側に位置決め環状突起
を設けるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の車両用シートの
減速装置のモータ取付け構造によれば、駆動モータを、
その駆動軸と減速装置内の入力軸とが互いに接続された
状態になるように減速装置に直接固定したため、従来の
ように連結シャフトや二重ワイヤを介して駆動モータの
駆動力を減速装置に伝達するものに比べて、駆動モータ
の駆動軸を変速装置内の入力軸に対して心狂いのない状
態にすることが可能であり、その分、駆動力伝達効率を
向上させることができる。
【0055】本発明の請求項2記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造によれば、減速装置を入力軸
と減速機構とを内装するケーシングとで構成し、このケ
ーシングに駆動モータを固定するブラケットとを設け、
駆動モータが固定された状態で駆動軸と入力軸とが接続
されるようにこのブラケットの設置位置を設定したた
め、駆動モータは、ブラケットを介してケーシングに固
定され、駆動モータの減速装置に対する取り付け操作が
容易になるとともに、取り付け状態を安定させることが
できる。
【0056】本発明の請求項3記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造によれば、ブラケットおよび
駆動モータのいずれか一方に位置決め環状溝を穿設する
とともに、他方に位置決め環状溝に嵌入する位置決め環
状突起を突設したため、位置決め環状突起を位置決め環
状溝に嵌め込むことによって、駆動モータの駆動軸と変
速装置の入力軸との間で心合わせのための面倒な操作を
行うことなく心狂いのない状態で駆動モータを変速装置
に装着することができる。
【0057】本発明の請求項4記載の車両用シートの減
速装置のモータ取付け構造によれば、位置決め環状溝に
位置決め環状突起を誘導するテーパーを設けたため、位
置決め環状突起の位置決め環状溝への嵌め合わせが容易
になり、組付け作業の簡素化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの減速装置のモータ
取付け構造が適用された車両用シートの一実施形態を示
す一部切欠き部分斜視図である。
【図2】減速装置の一実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図3】図2の減速装置の組立て斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】モータ取付け構造の一実施形態を示す一部断面
正面図である。
【図7】図6に示すモータ取付け構造の斜視図である。
【図8】従来の車両用シートの減速装置のモータ取付け
構造を例示する一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】 1 スライドレール 11 ロアレール 12 アッパーレール 2 減速装置 21 ケーシング 212d 位置決め環状溝 3 駆動モータ 31 駆動軸 33 ボルト孔 38 位置決め環状突起 4 スクリュー軸 41 ねじ軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータの駆動軸の軸心回りの駆動回
    転を入力軸および減速機構を介して従動軸の軸心回りの
    回転に伝達する車両用シートの減速装置のモータ取付け
    構造であって、上記駆動モータは、上記駆動軸と上記入
    力軸とが互いに接続された状態で上記減速装置に固定さ
    れていることを特徴とする車両用シートの減速装置のモ
    ータ取付け構造。
  2. 【請求項2】 上記減速装置は、上記入力軸および減速
    機構を内装するケーシングを有し、このケーシングには
    上記駆動モータを固定するブラケットが設けられ、この
    ブラケットは、駆動モータが固定された状態で上記駆動
    軸と入力軸とが接続されるように位置設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用シートの減速装置
    のモータ取付け構造。
  3. 【請求項3】 上記ブラケットおよび上記駆動モータの
    いずれか一方には位置決め環状溝が穿設されているとと
    もに、他方には上記位置決め環状溝に嵌入する位置決め
    環状突起が突設されていることを特徴とする請求項2記
    載の車両用シートの減速装置のモータ取付け構造。
  4. 【請求項4】 上記位置決め環状溝には、上記位置決め
    環状突起を誘導するテーパーが形成されていることを特
    徴とする請求項3記載の車両用シートの減速装置のモー
    タ取付け構造。
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