JPH11334425A - 車両用シートの減速装置の取付け構造 - Google Patents
車両用シートの減速装置の取付け構造Info
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- JPH11334425A JPH11334425A JP10144759A JP14475998A JPH11334425A JP H11334425 A JPH11334425 A JP H11334425A JP 10144759 A JP10144759 A JP 10144759A JP 14475998 A JP14475998 A JP 14475998A JP H11334425 A JPH11334425 A JP H11334425A
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Abstract
前方に投げ出されるのを防止する。 【解決手段】 減速装置2は、駆動モータの駆動軸と同
心で軸心回りに一体回転するウォーム22と、このウォ
ーム22に噛合し、かつ、スクリュー軸4と同心で軸心
回りに一体回転するウォームホイール23と、これらウ
ォーム22およびウォームホイール23を軸支した状態
で収納する、アッパーレール12に取り付けられたケー
シング21とから構成され、ウォームホイール23とス
クリュー軸4とは、同心でかつ軸心回りに共回り可能な
ねじ軸41によって接続され、ケーシング21は、スク
リュー軸4を通すホイール挿通孔66と、スクリュー軸
4を通さずにねじ軸41を通す遊嵌孔62とを有し、こ
の遊嵌孔62とホイール挿通孔66とは、一方の孔から
他方の孔へのねじ軸41の移動が可能なように連なって
いる。
Description
駆動モータの駆動によって前後動させる、いわゆるパワ
ーシートにおいて、駆動モータとシートとの間に介設さ
れる車両用シートの減速装置の取付け構造に関するもの
である。
に適用される減速装置の取付け構造が知られている。こ
の図に示すように、車両用のシートSは、フロアFに敷
設されたスライドレール100に前後動可能に取り付け
られている。このスライドレール100は、フロアFに
固定された断面視でU字形状のロアレール101と、こ
のロアレール101に摺接状態で内嵌されるアッパーレ
ール102とからなっており、シートSはアッパーレー
ル102に固定されることによって前後動可能になって
いる。
びるねじ孔を備えたナット部材103が固定されている
一方、アッパーレール102には前端部に前方に向かっ
て突出したブラケット107が設けられ、このブラケッ
ト107の下面部に減速装置104が取り付けられてい
る。そして、この減速装置104から後方に向けてアッ
パーレール102内に延設されたスクリュー軸105が
設けられている。このスクリュー軸105は上記ナット
部材103に螺合されている。
ータ106が取り付けられている。この駆動モータ10
6の駆動軸は、減速装置104のケーシング内に引き入
れられ、所定の歯車機構からなる減速機構を介してその
駆動回転が上記スクリュー軸105に伝達されるように
なっている。
って駆動力が駆動軸および減速装置104のケーシング
内の減速機構を介してスクリュー軸105に伝えられ、
スクリュー軸105は所定の減速比で減速されて正逆回
転し、この正逆回転によってナット部材103に螺合し
ているスクリュー軸105は前後動し、これによるアッ
パーレール102の前後動でシートSが進退するように
なっている。
の側面視の断面図)に示すように、駆動モータ106の
駆動軸に同心で共回り可能に接続されたウォーム108
と、このウォーム108に噛合し、かつ、上記スクリュ
ー軸105と同心で一体のウォームホイール109と、
これらウォーム108およびウォームホイール109を
収納するケーシング110とから構成されている。ウォ
ームホイール109は、スクリュー軸105より若干大
きめに径寸法が設定されている。
の挟持板111を有し、ケーシング110は、これら一
対の挟持板111により挟持された状態でウォーム10
8およびウォームホイール109を内装するようになっ
ている。
装置104にあっては、図7の(イ)に示すように、組
付け作業の都合上、後部(図7の右方)の挟持板111
には、スクリュー軸105より若干径寸法の大きい装着
孔112が穿設され、前方の挟持板111の装着前にス
クリュー軸105を後端部からこの装着孔112に挿通
することによって上記ケーシング110内にウォームホ
イール109が装着されるようになされている。
の構造においては、車両の衝突等によってシートSを介
してアッパーレール102に前方に向かう大荷重が加わ
った場合、図7の(ロ)に示すように、合成樹脂製のウ
ォームホイール109が破壊された状態でスクリュー軸
105が減速装置104に対して後方に相対移動し、こ
れによってシートSが前方に投げ出される恐れがあると
いう問題点を有している。
ためになされたものであり、車両の衝突等の緊急時にそ
の衝撃でシートが前方に投げ出されるのを確実に防止す
ることが可能な車両用シートの減速装置の取付け構造を
提供することを目的としている。
車両用シートの減速装置の取付け構造は、車両のフロア
に前後方向に延びるように敷設された幅方向一対のロア
レールと、このロアレールに案内されつつ前後動するシ
ート装着用のアッパーレールとが備えられ、上記ロアレ
ール内には前後方向に延びるねじ孔を備えたナット部材
が固定されている一方、上記アッパーレールには上記ナ
ット部材のねじ孔に螺合する前後方向に延びたスクリュ
ー軸と、このスクリュー軸を回転する駆動モータとが取
り付けられ、この駆動モータと上記スクリュウー軸との
間に介設される車両用シートの減速装置の取付け構造で
あって、上記減速装置は、上記駆動モータの駆動軸と同
心で軸心回りに一体回転するウォームと、このウォーム
に噛合し、かつ、上記スクリュー軸と同心で軸心回りに
一体回転するウォームホイールと、これらウォームおよ
びウォームホイールを軸支した状態で収納する、アッパ
ーレールに取り付けられたケーシングとから構成され、
上記ウォームホイールと上記スクリュー軸とは、同心で
かつ軸心回りに共回り可能な連結軸によって接続され、
上記ケーシングは、上記スクリュー軸を通す大径孔と、
スクリュー軸を通さずに上記連結軸を通す小径孔とを有
し、この小径孔と上記大径孔とは、一方の孔から他方の
孔への連結軸の移動が可能なように連なって穿設され、
上記ウォームホイールは、上記小径孔を通過しない金属
製の小径部と、この小径部を一体に囲繞した合成樹脂製
の大径部とからなっていることを特徴とするものであ
る。
によれば、駆動モータの正逆駆動による駆動軸の正逆回
転は、減速装置のウォームを介して所定の減速比でウォ
ームホイールに伝達され、このウォームホイールの減速
回転によるスクリュー軸の正逆回転によってナット部材
に螺合しているスクリュー軸は前後動するため、この前
後動によってケーシングを介してアッパーレールが前後
動し、このアッパーレールの前後動によってシートが進
退する。
ュウ軸に大径孔を潜らせてウォームホイールをケーシン
グ内に装着した後、ケーシングを移動させて連結軸を小
径孔に嵌め込んで減速装置を組付けるむことにより、減
速装置が組付けられると、連結軸が小径孔に嵌入された
状態になる。従って、車両の衝突等によるシートの前方
への突出によりアッパーレールを介してケーシングがウ
ォームホイールを過大な力で押圧しても、小径孔の縁部
がウォームホイールの金属製の小径部に干渉し、これに
よってケーシングの前方への移動が規制されるため、シ
ートが前方に投げ出されるという不都合が解消される。
取付け構造が適用された車両用シートの一実施形態を示
す一部切欠き部分斜視図である。なお、図1において、
X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特
に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、
+Y方向を後方という。この図に示すように、車両のフ
ロアF上には、幅方向一対のスライドレール1が敷設さ
れている。因に、図1では図示の都合上一方のスライド
レール1のみを示している。スライドレール1は、フロ
アFに固定されたロアレール11と、このロアレール1
1に前後動可能に結合されたアッパーレール12とから
なる基本構成を有している。そして、アッパーレール1
2の上部にシートSが固定されている。
し、前後方向に延びる底板13と、この底板13の両側
部から上方にむけて折り曲げられた形成した幅方向一対
の側板14とからなっている。底板13の底部には、前
後端一対の取付け座15がボルト止めでフロアFに固定
されることによりロアレール11がフロアFに装着され
た状態になっている。
状を呈し、前後方向に延びる天板16と、この天板16
の両側部から下方に向けて折り曲げられて形成した幅方
向一対の側板17とからなっている。アッパーレール1
2の側板17の上下寸法は、上記ロアレール11の側板
14の上下寸法より若干大きめに寸法設定されていると
ともに、アッパーレール12の側板17間の外寸法は、
上記ロアレール11の側板14間の内寸法より若干小さ
く寸法設定され、これによってアッパーレール12はロ
アレール11に嵌め込まれた状態で摺接しながら前後動
し得るようになっている。
の上縁部に互いに対向した方向に突出した前後方向に延
びる幅方向一対の上部係止突条14aを有している一
方、アッパーレール12は、一対の側板17の下縁部に
外方に向かって突出した幅方向一対の下部係止突条17
aを有しており、アッパーレール12をロアレール11
の底板13間に嵌め込んだ状態で、上部係止突条14a
と下部係止突条17aとが上下方向に対して相互に係止
された状態になり、これによってアッパーレール12
は、ロアレール11に案内されつつ前後動しながら側板
17から外れ止めされた状態になるようにしている。
減速装置2が取り付けられているとともに、この減速装
置に駆動モータ3が取り付けられている。また、ロアレ
ール11の底板13には、前後方向の略中央部分にねじ
孔18aが前後方向に延びるように方向設定されたナッ
ト部材18が固定されている。そして、減速装置2の後
部には後方に延びるようにスクリュー軸4が接続されて
いる。このスクリュー軸4は、上記ナット部材18に螺
合され、これによってスクリュー軸4は、軸心回りに正
逆回転することによって前後動し、このスクリュー軸4
の前後動によって減速装置2およびアッパーレール12
を介してシートSが進退するようになっている。
解斜視図であり、図3はその組立て斜視図である。ま
た、図4は図3のA−A線断面図であり、図5は同B−
B線断面図である。なお、図2および図3において、X
−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に
−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+
Y方向を後方という。これらの図に示すように、減速装
置2は、箱型のケーシング21と、このケーシング21
に内装されるウォーム22と、同ウォームホイール23
と、ケーシング21に着脱自在に装着される板ばね5
と、ウォーム22およびウォームホイール23を内装し
た状態でケーシング21を挟持する前後方向一対の挟持
部材6とを備えた基本構成を有している。
を呈したケーシング本体21aと、このケーシング本体
21aの下部に幅方向に貫通して一体に設けられた、ウ
ォーム22を装着するためのウォーム装着筒21bと、
上部で前後方向に延びるように穿設された、ウォームホ
イール23を装着するための円形のホイール装着孔21
cと、上記ケーシング本体21aの左端部に前後方向に
向けて突設された、駆動モータ3支持するための前後方
向一対の第1ブラケット21dを有している。
挿通孔211dが穿設されている一方、上記駆動モータ
3には挿通孔211dに対応した部分にボルトBを螺着
するボルト孔33が螺設され、ボルトBを挿通孔211
dに挿通してボルト孔33に螺着することにより、上記
駆動モータ3が減速装置2に取り付けられるようになっ
ている。
部分には、径寸法がホイール装着孔21cの径寸法より
若干大きい段差孔211cが設けられている。また、上
記ウォーム装着筒21bは、ケーシング本体21a内の
部分がケーシング本体21aに埋設されて混同した状態
になっている。
ム22を装着するための幅方向に延びたウォーム装着孔
21eが設けられている。このウォーム装着孔21e
は、図4に示すように、右端面から左方に向けて延びる
大径孔21fと、この大径孔21fの左側に設けられた
小径孔21gと、さらにこの小径孔21gの左側に設け
られた中径孔21hとからなっている。
より僅かに大きな内径に寸法設定されている。かかる大
径孔21fには、外径寸法が僅かに小さい合成樹脂製の
ブッシュ24が突き当たりまで差し込まれた状態でウォ
ーム22が嵌装されている。ウォーム22は、ブッシュ
24に当止することによって大径孔21f内の左方位置
での位置決めが行われるようになっている。
上記ホイール装着孔21cに連通するように穿設位置が
設定され、これによってホイール装着孔21cにウォー
ムホイール23を装着した状態で、ウォームホイール2
3がウォーム22に噛合するようになっている。
が、ウォームホイール23の外径寸法よりも僅かに大き
く設定され、これによってウォームホイール23をホイ
ール装着孔21cの内周面と離間状態でホイール装着孔
21cに遊嵌し得るようになっている。
成されたギヤ本体22aと、このギヤ本体22aの右端
面から同心で右方に向けて突設された先端軸22bと、
同左端面から同心で左方に向けて突設された基端軸22
cとからなっている。上記先端軸22bの先端面は半球
状に形成されている。この半球状の部分がウォーム装着
筒21bに装着された板ばね5に当接されるようにして
いる。
向に向かって穿設された角孔22dを有している一方、
上記駆動モータ3の駆動軸31の先端側が上記角孔22
dに対応した角柱32に形成され、この角柱32が角孔
22dに嵌入されることによって駆動軸31とウォーム
22とが軸心回りに共回り可能に結合されるようになっ
ている。
ロエチレンのような強靱な合成樹脂からなる軸受輪25
が摺接状態で外嵌されている。この軸受輪25は、外径
寸法が大径孔21fのそれより僅かに小さく寸法設定さ
れている。
の環状のホイール本体(大径部)23aと、このホイー
ル本体23aの軸心部分に軸心回りに共回り可能に内装
される金属製の芯歯車(小径部)23bとからなってい
る。ホイール本体23aの外径寸法は、上記ホイール装
着孔21cの内径寸法より若干小さく寸法設定されてい
る。かかるホイール本体23aの外周面には、上記ウォ
ーム22に噛合する外歯23cが設けられている。ま
た、ホイール本体23aの内周面には内スプライン23
dが刻まれている一方、上記芯歯車23bの外周面には
上記内スプライン23dに噛合する外スプライン23e
が形成されている。かかるウォームホイール23は、所
定の金型内の中心部分に芯歯車23bを装填した後、キ
ャビティ内に溶融した熱可塑性合成樹脂を射出する、い
わゆる一体成形法によって製造されている。
向に向けて所定寸法だけ突出した軸筒23fを有してい
る一方、上記スクリュー軸4の前端部には同心で前方に
向けて突設されたねじ軸(連結軸)41が設けられ、こ
のねじ軸41が軸筒23fに螺着嵌入された状態で、図
3に示すように、袋ナットN2が螺着締結されることに
より、ウォームホイール23がスクリュー軸4に一体に
固定されるようになっている。また、軸筒23fの外周
面には、ホイール本体23aと一体の合成樹脂製のブッ
シュ23gが上記一体成形時に形成されている。
置には、上記袋ナットN2の先端部が支持される軸受凹
部61aが設けられているとともに、上記後方挟持部材
61の中央部より上方位置には、ねじ軸41よりも若干
大きい径寸法を有する遊嵌孔(小径孔)62が穿設され
ている。そして、本実施形態においては、後方挟持部材
61には、遊嵌孔62の下部にスクリュー軸4を挿通し
得るように径寸法の設定されたスクリュー軸挿通孔66
が穿設されている。
2を二分するように遊嵌孔62に重ねられた状態で穿設
され、このホイール挿通孔(大径孔)66と上記遊嵌孔
62とで後方挟持部材61の中央部にダルマ孔が形成さ
れた状態になっている。このダルマ孔によって、図2に
矢印で示すように、まずスクリュー軸4の後端部をホイ
ール挿通孔66にに通し、ついで後方挟持部材61を下
方に降ろすことにより、ウォームホイール23を後方挟
持部材61の前方側に位置させた状態でねじ軸41の基
端側(後方側)が遊嵌孔62に嵌まり込むようになって
いる。
および後方挟持部材61)の四隅部には長尺ビスB1を
挿通するビス孔63が穿設されている一方、上記ケーシ
ング本体21aの四隅部には、上記ビス孔63に対応し
た長尺ビス孔21iが穿設されている。そして、ねじ軸
41がスクリュー軸挿通孔66に挿通された後方挟持部
材61と、上記前方挟持部材60とでケーシング本体2
1aを挟持し、上記各ビス孔63,21iに長尺ビスB
1をそれぞれ挿通してナットで締結することによりウォ
ームホイール23がホイール装着孔21cに内装される
ようになっている。
21bに、上下で互いに対向した前後方向に延びる長孔
状の一対の板ばね装着孔21jが穿設されている。これ
ら一対の装着孔21jに上記板ばね5が装着される。
体51と、この板ばね本体51の上縁部が略直角に折り
曲げられて形成した抜止め部52と、上記板ばね本体5
1の下部の一方の側縁部に突設された下細りの抜止め爪
片53と、この抜止め爪片53の反対側の縁部に上方に
向かって折り返されるように突設されたひげ突起54と
を備えて構成されている。
いては前後幅寸法)が装着孔21jの前後寸法よりも小
さく寸法設定されているとともに、抜止め部52の基端
部と抜止め爪片53の上端部との間の長さ寸法(上下寸
法)が、上下の装着孔21j間の外寸法と略同一に寸法
設定され、これによって板ばね5を上部の装着孔21j
から下部の装着孔21jに向けて差し込むことにより、
抜止め部52がウォーム装着筒21bの外周面に当接す
るとともに、ひげ突起54が弾性変形した状態で抜止め
爪片53が下部の装着孔21jを貫通し、これによって
板ばね5がウォーム装着筒21bに装着された状態にな
るようにしている。
に装着された状態では、弾性変形したひげ突起54の付
勢力によって板ばね本体51の抜止め爪片53側の端縁
が装着孔21jの縁部に押圧当接され、これによって抜
止め爪片53の上縁部が装着孔21jの縁部に係止され
た状態になり、板ばね5の装着孔21jからの脱落が確
実に防止されるようになっている。そして、かかる板ば
ね5は、ウォーム22がウォーム装着筒21b内に装着
され状態で、ウォーム22の先端軸22bの半球状の先
端部が板ばね本体51に当接するように曲率半径が設定
されている。
向両縁部から後方に向かって折り曲げられて形成した幅
方向一対の第2ブラケット64が設けられている。この
第2ブラケット64は、後方挟持部材61の上下方向の
略中央位置から若干後上がりに形成され、後方端が円弧
状に形成されている。各円弧部分の曲率中心位置に接続
孔64aがそれぞれ穿設されている一方、上記アッパー
レール12の各側板17には、上記各接続孔64aにそ
れぞれ対応した被接続孔17bが穿設されている。そし
て、各第2ブラケット64を側板17間に嵌め込んだ状
態で左右の接続孔64aおよび被接続孔17bにそれぞ
れ支持軸65が差し通され、かしめ止めされることによ
って後方挟持部材61が支持軸65回りに回動自在にア
ッパーレール12に接続されるようになっている。
方向に延びるスクリュー軸4の軸心と同一高さレベルに
なるように穿設位置が設定されているとともに、接続孔
64aの高さレベルは、後方挟持部材61の遊嵌孔62
の中心の高さレベルと同一になるように高さ設定され、
これによってスクリュー軸4の軸心上に支持軸65が位
置するようになっている。
減速装置2をスクリュー軸4に装着するに際し、図2に
矢印で示すように、まず、スクリュー軸4をホイール挿
通孔66に挿通し、ねじ軸41の後端部がホイール挿通
孔66に位置した状態で後方挟持部材61を下降させて
ねじ軸41の基端側に遊嵌孔62を外嵌させる。この状
態で後方挟持部材61の各ビス孔63に長尺ビスB1を
挿通して前方に突出させ、これら長尺ビスB1にケーシ
ング21の各長尺ビス孔21iを外嵌することによって
後方挟持部材61がケーシング21の後面側に装着され
る。
を軸受凹部61aに嵌め込むようにして前方挟持部材6
0をケーシング本体21aの前面に積層した状態で、長
尺ビス孔21iに通した各長尺ビスB1を前方挟持部材
60のビス孔63に挿通し、ナットで締結することによ
り、スクリュー軸4のウォームホイール23がケーシン
グ21内に装着された状態になる。
着孔21e内に装着するとともに駆動モータ3を第1ブ
ラケット21dにボルト止めで固定することにより、第
2ブラケット64の接続孔64aとアッパーレール12
の被接続孔17bとに支持軸65を挿通してかしめるこ
とにより、図3に示すように、減速装置2がアッパーレ
ール12に取り付けられた状態になる。
て、駆動軸31、この駆動軸31と一体のウォーム2
2、およびこのウォーム22と噛合したウォームホイー
ル23を回転させることにより、ウォームホイール23
と一体でかつナット部材18に噛合したスクリュー軸4
が正逆回転し、この正逆回転によってスクリュー軸4は
前後動し、このスクリュー軸4の前後動によってアッパ
ーレール12が減速装置2を介して前後方向に水平に進
退するが、この進退時にスクリュー軸4からの押圧力あ
るいは牽引力は、スクリュー軸4の軸心と同一高さレベ
ルに存在する支持軸65を介して減速装置2に伝達され
るため、支持軸65を支持している第2ブラケット64
には、上記押圧力あるいは牽引力に起因したモーメント
が作用しない。従って、第2ブラケット64には、モー
メントに起因した曲げ応力が発生せず、曲げ応力に対応
するために減速装置2とアッパーレール12との結合部
分を頑丈にしなければならないという従来の問題点が解
消され、部品の軽量化、引いては部品コストの低減化に
寄与することが可能になる。
が心狂いしていても、減速装置2の支持軸65回りの回
動による姿勢変更で上記心狂いが吸収されるため、従来
のように減速装置2とスクリュー軸4との相対位置設定
を厳密に調整しなければならず、これによって組付け効
率が低下するという従来の問題点が解消され、組付け効
率の向上によって組付けコストを低減化を図ることがで
きる。
ール12に前方に向かう大きな荷重が加わり、これによ
って後方挟持部材61が前方に移動しようとしても、軸
筒23fの後端面が遊嵌孔62の周縁部と干渉して後方
挟持部材61の前進が阻止されるため、アッパーレール
12の前進が規制され、これによって車両の衝突時にそ
の衝撃でシートSが前方に移動するという不都合が起こ
らない。
減速装置の取付け構造によれば、駆動モータと車両のシ
ートを進退させるスクリュー軸との間に介設される減速
装置を、駆動モータの駆動軸と同心で軸心回りに一体回
転するウォームと、このウォームに噛合し、かつ、スク
リュー軸と同心で軸心回りに一体回転するウォームホイ
ールと、これらウォームおよびウォームホイールを軸支
した状態で収納する、アッパーレールに取り付けられた
ケーシングとから構成し、ウォームホイールとスクリュ
ー軸とを同心でかつ軸心回りに共回り可能な連結軸によ
って接続し、ケーシングにはスクリュー軸を通す大径孔
と、連結軸を通すがスクリュー軸を通さない小径孔とを
設け、小径孔と大径孔とは、一方の孔から他方の孔への
連結軸の移動が可能なように連ねたため、減速装置の組
付け時には、スクリュー軸に大径孔を潜らせてウォーム
ホイールをケーシング内に装着した後、ケーシングを移
動させて連結軸を小径孔に嵌め込んで減速装置を組付け
るむことにより、減速装置が組付けられると、連結軸が
小径孔に嵌入された状態にすることができる。従って、
車両の衝突等によってシートを介してスクリュー軸に前
方に向かう過大な荷重が加わったときには、ケーシング
の小径孔の縁部がウォームホイールの金属製の小径部に
干渉し、従来のように、スクリュー軸が大径孔を通って
ケーシングを前方に突き抜け、これによってシートが前
方に投げ出されるという不都合を解消することができ
る。
イールと、この芯ホイールを同心で包囲した合成樹脂製
のホイール本体とで形成されていても、芯ホイールの径
寸法を小径孔の径寸法より大きく寸法設定しておくこと
により、たとえ合成樹脂製のホイール本体が衝撃で破壊
されても、金属製の芯ホイールに小径孔の縁部が干渉す
ることによってケーシングの前方への移動を規制するこ
とができる。
構造が適用された車両用シートの一実施形態を示す一部
切欠き部分斜視図である。
る。
例示する一部切欠き斜視図である。
の作用を説明する側面断面視の説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両のフロアに前後方向に延びるように
敷設された幅方向一対のロアレールと、このロアレール
に案内されつつ前後動するシート装着用のアッパーレー
ルとが備えられ、上記ロアレール内には前後方向に延び
るねじ孔を備えたナット部材が固定されている一方、上
記アッパーレールには上記ナット部材のねじ孔に螺合す
る前後方向に延びたスクリュー軸と、このスクリュー軸
を回転する駆動モータとが取り付けられ、この駆動モー
タと上記スクリュウー軸との間に介設される車両用シー
トの減速装置の取付け構造であって、上記減速装置は、
上記駆動モータの駆動軸と同心で軸心回りに一体回転す
るウォームと、このウォームに噛合し、かつ、上記スク
リュー軸と同心で軸心回りに一体回転するウォームホイ
ールと、これらウォームおよびウォームホイールを軸支
した状態で収納する、アッパーレールに取り付けられた
ケーシングとから構成され、上記ウォームホイールと上
記スクリュー軸とは、同心でかつ軸心回りに共回り可能
な連結軸によって接続され、上記ケーシングは、上記ス
クリュー軸を通す大径孔と、スクリュー軸を通さずに上
記連結軸を通す小径孔とを有し、この小径孔と上記大径
孔とは、一方の孔から他方の孔への連結軸の移動が可能
なように連なって穿設され、上記ウォームホイールは、
上記小径孔を通過しない金属製の小径部と、この小径部
を一体に囲繞した合成樹脂製の大径部とからなっている
ことを特徴とする車両用シートの減速装置の取付け構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14475998A JP4105287B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 車両用シートの減速装置の取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14475998A JP4105287B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 車両用シートの減速装置の取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11334425A true JPH11334425A (ja) | 1999-12-07 |
JP4105287B2 JP4105287B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=15369747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14475998A Expired - Fee Related JP4105287B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 車両用シートの減速装置の取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4105287B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100856563B1 (ko) | 2007-03-14 | 2008-09-04 | 주식회사 캄코 | 차량용 시트의 수직 조정 모터의 기어유닛 |
CN100431867C (zh) * | 2003-11-28 | 2008-11-12 | 阿斯莫株式会社 | 座位驱动电动机和动力座位系统 |
KR101082768B1 (ko) | 2010-05-25 | 2011-11-11 | (주)케이엠앤아이 | 이지 엔트리 메모리 시스템 |
JP5934694B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2016-06-15 | 日本発條株式会社 | 多軸駆動装置 |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14475998A patent/JP4105287B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN100431867C (zh) * | 2003-11-28 | 2008-11-12 | 阿斯莫株式会社 | 座位驱动电动机和动力座位系统 |
KR100856563B1 (ko) | 2007-03-14 | 2008-09-04 | 주식회사 캄코 | 차량용 시트의 수직 조정 모터의 기어유닛 |
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JP5934694B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2016-06-15 | 日本発條株式会社 | 多軸駆動装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4105287B2 (ja) | 2008-06-25 |
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