JP2000015992A - インジウム−アルミニウム蒸着フィルムと金属発色をする成形品 - Google Patents

インジウム−アルミニウム蒸着フィルムと金属発色をする成形品

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JP2000015992A
JP2000015992A JP10184119A JP18411998A JP2000015992A JP 2000015992 A JP2000015992 A JP 2000015992A JP 10184119 A JP10184119 A JP 10184119A JP 18411998 A JP18411998 A JP 18411998A JP 2000015992 A JP2000015992 A JP 2000015992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属発色が弱くなったり、金属発色層の背後
の物体が透けて見えないようにする。 【解決手段】 基体フィルム1上にインジウム蒸着層2
が形成され、その上に必要によりアンカー層を介して、
アルミニウム蒸着層3、接着層4が形成されたインジウ
ム−アルミニウム蒸着フィルムを、射出成形用の金型内
にセットし、射出成形時の熱圧により、前記蒸着フィル
ムの基体フィルム側を必要により接着層を介して樹脂成
形品5の表面に一体化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車部品(例
えば、バンパー、モール)、電気製品(例えば、冷蔵庫
ハンドル)、筆記具(例えば、シャープペンシル)等に
金属蒸着による金属光沢色またはメタリック色を施す際
に用いる蒸着フィルムと金属発色をする成形品の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属発色をする成形品は、基体フ
ィルム上にアルミニウム蒸着層が形成された蒸着フィル
ムを使用して、次のようにして製造されていた。つま
り、蒸着フィルムを必要により曲げたり延ばしたりしな
がら、アルミニウム蒸着層側を成形品に接着させ、必要
により基体フィルムを剥離してアルミニウム蒸着層を露
出させるのである。このようにして製造された金属発色
をする成形品は、その用途によっては、自動車部品等と
して振動の激しい環境下に置かれたり、人間の手の油に
触れたり、野ざらしにされたりする環境下に置かれるこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、金属
発色をさせる層(以下、「金属発色層」という。)がア
ルミニウム蒸着層だけであったため、金属発色が弱くな
ったり、金属発色層の背後の物体が透けて見えてしまう
場合があった。その理由として、蒸着フィルムを使用す
る際の曲げや延ばし、振動によって、金属発色層が破損
しやすい点がある。また、基体フィルムが剥離されて露
出された金属発色層が、例えば人間の手の油に触れた
り、野ざらしにされたりする環境下に置かれる場合は、
金属発色層の表面が、人間の手の油や雨等によって侵さ
れて変色したり、人間の手の接触やゴミや埃の衝突によ
って細かいヒビわれや擦り傷が発生したりする点があ
る。
【0004】この発明は上記の欠点を解決し、アルミニ
ウム蒸着層とインジウム蒸着層とで金属発色層を構成す
ることにより、金属発色が弱くなったり、金属発色層の
背後の物体が透けて見えないようにした蒸着フィルムと
金属発色をする成形品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィル
ムは、請求項1に記載したように、基体フィルム上にイ
ンジウム蒸着層が形成され、その上に必要によりアンカ
ー層を介して、アルミニウム蒸着層が形成されたことを
特徴とするものである。
【0006】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項2に記載したように、インジ
ウム−アルミニウム蒸着フィルムは、基体フィルム上に
アルミニウム蒸着層が形成され、その上に必要によりア
ンカー層を介して、インジウム蒸着層が形成されたこと
を特徴とするものでもよい。
【0007】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項3に記載したように、絵柄層
が形成されたものでもよい。
【0008】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項4に記載したように、基体フ
ィルムとは反対面側の最外層に接着層が形成されたもの
でもよい。
【0009】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項5に記載したように、基体フ
ィルムと、インジウム蒸着層あるいはアルミニウム蒸着
層との間で剥離が可能なものでもよい。
【0010】以上の目的を達成するために、この発明の
金属発色をする成形品の製造方法は、請求項6に記載し
たように、請求項1〜3のいずれかに記載の蒸着フィル
ムを、射出成形用の金型内にセットし、射出成形時の熱
圧により、前記蒸着フィルムの基体フィルム側を必要に
より接着層を介して樹脂成形品の表面に一体化させるこ
とを特徴とする。
【0011】また、この発明の金属発色をする成形品の
製造方法は、請求項7に記載したように、請求項1〜5
のいずれかに記載の蒸着フィルムを、射出成形用の金型
内にセットし、射出成形時の熱圧により、前記蒸着フィ
ルムの接着層側を樹脂成形品の表面に一体化させること
を特徴とする。
【0012】また、この発明の金属発色をする成形品の
製造方法は、請求項8に記載したように、請求項5に記
載の蒸着フィルムを、射出成形用の金型内にセットし、
射出成形時の熱圧により、前記蒸着フィルムの接着層側
を樹脂成形品の表面に一体化させた後に、基体フィルム
を剥離するものである。
【0013】また、この発明の金属発色をする成形品の
製造方法は、請求項8に記載したように、透光性を有す
る成形樹脂を用いるものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1〜
2は、それぞれ、この発明のインジウム−アルミニウム
蒸着フィルムの一実施例を示す模式断面図である。図
3、4、8〜11は、それぞれ、この発明の金属発色を
する成形品の製造方法の一工程を示す模式断面説明図で
ある。図5〜7は、それぞれ、この発明の金属発色をす
る成形品の製造方法によって製造される金属発色をする
成形品の一例を示す模式断面説明図である。図中、1は
基体フィルム、2はインジウム蒸着層、3はアルミニウ
ム蒸着層、4は、5は樹脂成形品、11は金型、12は
加熱手段、13は凹部、14は樹脂射出口、15はキャ
ビティ、16は成形樹脂を示している。
【0015】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着
フィルムは、基体フィルム1上にインジウム蒸着層2が
形成され、その上にアルミニウム蒸着層3、接着層4が
順次形成されたものである(図1参照)。また、この発
明のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムは、基体フ
ィルム1上にアルミニウム蒸着層3が形成され、その上
にインジウム蒸着層2、接着層4が順次形成されたもの
である(図2参照)。また、この発明のインジウム−ア
ルミニウム蒸着フィルムは、絵柄層が形成されたもので
ある。また、この発明のインジウム−アルミニウム蒸着
フィルムは、基体フィルムとは反対面側の最外層に接着
層が形成されたものである。また、この発明のインジウ
ム−アルミニウム蒸着フィルムは、基体フィルム1と、
インジウム蒸着層2あるいはアルミニウム蒸着層3との
間で剥離することが可能なものである(図3、図4参
照)。なお、以下の説明においては、樹脂成形品5と接
着した後に、基体フィルム1を剥離するタイプのフィル
ムを転写フィルムという。また、樹脂成形品5と接着し
た後に、基体フィルム1を剥離しないタイプのフィルム
をインサートフィルムという。
【0016】基体フィルム1がインサートフィルムの一
構成層としてしようされる場合は、例えば、厚み10〜
300μmのアクリルフィルム、フッ素フィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリアミドフィルムなどを用いることが
できる。特に、破断しない程度の強度を有して、なおか
つよく曲がりよく延びるものとして、アクリルフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、フッ素フィルムまたはこ
れらの複合フィルム等があり、これらのいずれかを用い
ることにより、3次元曲面を有する樹脂成形品5や、立
ち上がりの深い樹脂成形品5の表面にもきれいに沿わせ
て密着させることができるインジウム−アルミニウム蒸
着フィルムが得られる。
【0017】基体フィルム1としては、透光性を有する
ものでもよい。また、インジウム−アルミニウム蒸着フ
ィルムの基体フィルム1側を樹脂成形品に一体化させる
場合には、基体フィルム1上に接着層(図示せず)を形
成するとよい。この接着層としては、塩化ビニル-酢酸
ビニル共重合体系インキ層がある。あるいは接着層を形
成しない場合は、基体フィルム1として、ポリ塩化ビニ
ルの材質を用いるとよい。この場合は、後述する成形樹
脂の熱により基体フィルム1表面が溶融して接着性を有
することになるため、基体フィルム1が樹脂成形品に直
に接着することになる。
【0018】基体フィルム1が、転写フィルムの一構成
層として使用される場合は、厚み10〜50μmのポリ
エステルフィルムの他、塩化ビニルフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどを用いるこ
とができる。基体フィルム1には、後述する薄膜アルミ
蒸着層2が形成される側と反対側の面にハードコート層
を形成してもよい(図示せず)。基体フィルム1に剥離
性を持たせるには、基体フィルム1上に剥離層(図示せ
ず)を形成するとよい。剥離層の材質、厚み、形成方法
は基体フィルム1の材質、使用用途の要求水準などによ
って適宜変化する。
【0019】インジウム蒸着層2は、インジウムを蒸着
した層であり、金属発色を呈する。インジウム蒸着層2
の厚みは10Å〜500Åがある。特に50〜300Å
がよい。なぜなら、この厚みの蒸着面が適度の凹凸があ
ってアルミニウム蒸着とのくいつきがよく密着性が良く
なるからである。蒸着法としては、真空蒸着法やイオン
プレーティング法、スパッタリング法等がある。インジ
ウム蒸着層2は、基体フィルム1の全面又は一部に設け
てもよい。基体フィルム1が剥離層を有する場合は、剥
離層の全面又は一部に設けてもよい。後述するアルミニ
ウム蒸着層3が基体フィルム1に先に形成されている場
合は、インジウム蒸着層2はアルミニウム蒸着層3の全
面または一部に設けてもよい。インジウム蒸着層2とア
ルミニウム蒸着層3との間の密着性が劣る場合は、両者
間にアンカー層を介在せしめればよい。
【0020】アルミニウム蒸着層3は、アルミニウムを
蒸着した層であり、金属発色を呈する。アルミニウム蒸
着層3の厚みは300Å〜1200Åがある。特に40
0〜800Åがよい。アルミニウム蒸着層3は、基体フ
ィルム1の全面又は一部に設けてもよい。基体フィルム
1が剥離層を有する場合は、剥離層の全面又は一部に設
けてもよい。前記インジウム蒸着層2が基体フィルム1
に先に形成されている場合は、アルミニウム蒸着層3は
インジウム蒸着層2の全面または一部に設けてもよい。
【0021】前記、インジウム蒸着層2又はアルミニウ
ム蒸着層3を、基体フィルム1あるいは剥離層の一部に
形成する場合の一例としては、インジウム蒸着層2又は
アルミニウム蒸着層3を必要としない部分に溶剤可溶性
樹脂層を形成した後、その上に全面的に、インジウム蒸
着又はアルミニウム蒸着を形成し、溶剤洗浄を行って溶
剤可溶性樹脂層と共に不要なインジウム蒸着又はアルミ
ニウム蒸着を除去する方法がある。この場合によく用い
られる溶剤は、水または水溶液である。また、別の一例
としては、全面的にインジウム蒸着又はアルミニウム蒸
着を形成し、次にインジウム蒸着又はアルミニウム蒸着
を残しておきたい部分にマスキングパターンを形成し、
酸またはアルカリでエッチングを行い、マスキングパタ
ーンを除去する方法がある。
【0022】なお、基体フィルム1や剥離層と、アルミ
ニウム蒸着層3やインジウム蒸着層2との密着性が低い
場合は、アルミニウム蒸着層3やインジウム蒸着層2を
形成する前に、基体フィルム1や剥離層上にアンカー層
を形成するとよい(図示せず)。アンカー層としては、
熱硬化性ウレタン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、熱硬化
性ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂などがある。
【0023】接着層4は、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エチレンブチ
ルアルコール樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体などを用いるとよい。接着
層4は、これらの接着剤を黒色系インキ層上に、オフセ
ット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレ
キソ印刷法などの印刷法により形成するとよい。接着層
4は透光性を有していてもよい。
【0024】絵柄層は、印刷インキからなる。印刷イン
キとしては、アルミニウム顔料等を、ビニル樹脂に混入
させたものなどがある。絵柄層は、基材フィルム1と金
属発色層との間または金属発色層の外層に設けることが
できる。
【0025】この発明の金属発色をする成形品の製造方
法は、前記インジウム−アルミニウム蒸着フィルムを、
射出成形用の金型内にセットし、樹脂成形品の射出成形
時の熱圧により、前記蒸着フィルムの基体フィルム側、
あるいは接着層を有する場合は接着層側を樹脂成形品の
表面に一体化させるものである。一具体例を説明する。
まず、射出成形用の金型11内にインジウム−アルミニ
ウム蒸着フィルム7をセットした後、インジウム−アル
ミニウム蒸着フィルムを加熱手段12により加熱軟化さ
せ(図8参照)、真空吸引により金型11の凹部13に
密着させる(図9参照)。この際、インジウム−アルミ
ニウム蒸着フィルムは、曲げられたりや伸ばされたりす
る。その後、成形用の金型11を閉じ、前記凹部13に
よってキャビティ15を形成し(図10参照)、樹脂射
出口14からキャビティ15内に溶融させた成形樹脂1
6を射出充満させ、樹脂を固化させ、3次元曲面の樹脂
成形品を形成するのと同時にその表面にインジウム−ア
ルミニウム蒸着フィルムを接着させる(図11参照)。
前記蒸着フィルムの基体フィルム側を樹脂成形品に一体
化させてもよいし(図7参照)、蒸着フィルムの接着層
側を樹脂成形品に一体化させてもよい(図5、図6参
照)。インジウム−アルミニウム蒸着フィルムを構成す
るインジウム蒸着層とアルミニウム蒸着層との積層順序
によって、インジウム蒸着層2が基体フィルム1に近い
側にくる成形品(図5参照)ができたり、アルミニウム
蒸着層3が基体フィルム1に近い側にくる成形品(図6
参照)ができたりする。樹脂成形品を冷却した後、成形
用金型を開いて樹脂成形品を取り出す。なお、加熱手段
12としては近赤外線ヒーター、遠赤外線ヒーター、熱
風ヒーター、超音波加熱ヒーター、金属セラミックヒー
ターなどがある。
【0026】成形樹脂16としては特に限定されず、た
とえば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げ
ることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタ
ール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポ
リフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量
ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂やポ
リスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、
ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエ
ステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエン
ジニアリング樹脂を使用することもできる。さらに、ガ
ラス繊維や無機フィラーなどの補強材を添加した複合樹
脂も使用できる。
【0027】なお、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、基体フィルム1と、インジウム蒸着層2あ
るいはアルミニウム蒸着層3との間で剥離することが可
能なフィルムを用いた場合は、インジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムを樹脂成形品5の表面に一体化させた後
に、基体フィルム1を剥離する。
【0028】また、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、接着層4が透光性を有するものを用いた場
合は、前記成形樹脂16としても透光性を有するものを
用いるとよい(図4参照)。このようにすると、樹脂成
形品5を透かしてインジウム蒸着層2あるいはアルミニ
ウム蒸着層3の金属発色を看取することができるので、
露出したアルミニウム蒸着層3あるいはインジウム蒸着
層2は、人間の手の油に触れたり、野ざらしにされたり
する環境下に置かれないようにして用いることができ
る。
【0029】また、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、基体フィルム1が透光性を有するものを用
い、基体フィルム1側を樹脂成形品5の表面に一体化さ
せ、なおかつ、前記成形樹脂16としても透光性を有す
るものを用いるとよい(図7参照)。このようにする
と、樹脂成形品5と基体フィルム1とを透かしてインジ
ウム蒸着層2あるいはアルミニウム蒸着層3の金属発色
を看取することができるので、露出したアルミニウム蒸
着層3あるいはインジウム蒸着層2は、人間の手の油に
触れたり、野ざらしにされたりする環境下に置かれない
ようにして用いることができる。さらに、基体フィルム
1側を樹脂成形品5に一体化させる場合においては、イ
ンジウム蒸着層2を外層側に位置させる方が好ましい。
その理由は、次の通りである。アルミニウム蒸着層3は
安価で厚肉に形成しやすいが、耐腐食性や伸び特性が劣
るのに対し、インジウム蒸着層2は高価で厚肉に形成し
にくいが、耐腐食性や伸び特性が優れている。したがっ
て、このアルミニウム蒸着層3およびインジウム蒸着層
2の特性を利用するためには、前記構成とするのがよ
い。なお、この構成において、インジウム蒸着層2が酸
化された場合、インジウム蒸着層2は透明になるが、下
層のアルミニウム蒸着層3の金属発色を生かすことがで
きる。
【0030】
【実施例】実施例1 以下の条件で、シルバー色の自動車用ホイールキャップ
を製造するためのインジウム−アルミニウム蒸着転写フ
ィルムを製造した。まず、ポリエチレンテレフタレート
フィルム(厚み38μm)からなる長尺の基体フィルム上
に、透明アクリル樹脂を用いたグラビア印刷法により、
膜厚1.5μmの剥離層を形成し、連続して、真空蒸着
機の中に通して、インジウム蒸着層を膜厚200Åで形
成し、さらに、アルミニウム蒸着層を膜厚600Åで形
成し、ロール状に一旦巻き取った。次に、アルミ顔料
(透明黄色顔料含む)含有ビニル樹脂系インキを用いた
グラビア印刷法により黄金色系インキ層を形成し、連続
して、ポリプロピレン樹脂系インキを用いたグラビア印
刷法により接着層を形成した。
【0031】実施例2 以下の条件で、自動車用エンブレムを製造するためのイ
ンジウム−アルミニウム蒸着転写フィルムを製造した。
まず、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み38μ
m)からなる長尺の基体フィルム上に、透明アクリル樹
脂を用いたグラビア印刷法により膜厚1.5μmの剥離
層を形成し、連続して、真空蒸着機の中に通して、アル
ミニウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、さらに、イン
ジウム蒸着層を膜厚200Åで形成し、ロール状に一旦
巻き取った。次に、カーボンブラック顔料含有ビニル樹
脂系インキを用いたグラビア印刷法により黒色系インキ
層を形成し、連続して、無色アクリル系インキを用いた
グラビア印刷法により接着層を形成した。
【0032】実施例3 以下の条件で、クロム色自動車用モールを製造するため
のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムを製造した。
まず、耐光性ポリエエステルフィルム(厚み58μm)か
らなる長尺の基体フィルム上に、パール色顔料含有ビニ
ル樹脂系インキを用いたグラビア印刷法によりクロム色
系インキ層を形成した。真空蒸着機の中に通して、イン
ジウム蒸着層を膜厚200Åで形成し、さらに、アルミ
ニウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、ロール状に一旦
巻き取った。次に、塩化ビニル樹脂系インキを用いたグ
ラビア印刷法により厚さ100μmの接着層を形成し
た。
【0033】実施例4 以下の条件で、クロム色自動車用グリルを製造するため
のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムを製造した。
まず、ウレタンフィルム(厚み100μm)からなる長尺
の基体フィルムを、真空蒸着機の中に通して、アルミニ
ウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、さらに、インジウ
ム蒸着層を膜厚200Åで形成し、ロール状に一旦巻き
取った。次に、パール顔料含有ビニル樹脂系インキを用
いたグラビア印刷法によりクロム色系インキ層を形成し
た。このインジウム−アルミニウム蒸着フィルムは、基
体フィルム側を樹脂成形品に接着させるために用いた。
【0034】
【発明の効果】この発明では、金属発色層がアルミニウ
ム蒸着層とインジウム蒸着層の2層であるため、金属発
色や隠ぺい性を互いに補い合う。よって、金属発色の光
沢等が弱くなったり、金属発色層の背後の物体が透けて
見えてしまうことがない。つまり、蒸着フィルムを使用
する際の曲げや延ばし、振動を受けても、金属発色層は
アルミニウム蒸着層とインジウム蒸着層との2層である
ため、破損しにくい。また、上層の金属発色層が、例え
ば人間の手の油に触れたり、野ざらしにされたりする環
境下に置かれる場合でも、別の金属発色層が下層にある
ため、上層の金属発色層の表面が人間の手の油や雨等に
よって侵されたり、人間の手の接触やゴミや埃の衝突に
よって細かいヒビわれや擦り傷が発生したりしにくくな
る。仮に、細かいヒビ割れや擦り傷が発生しても、イン
ジウム-アルミニウム蒸着フィルムとしての金属発色効
果が無くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムの一実施例を示す模式断面図である。
【図2】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムの一実施例を示す模式断面図である。
【図3】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図4】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図5】この発明の金属発色をする成形品の製造方法に
よって製造される金属発色をする成形品の一例を示す模
式断面説明図である。
【図6】この発明の金属発色をする成形品の製造方法に
よって製造される金属発色をする成形品の一例を示す模
式断面説明図である。
【図7】この発明の金属発色をする成形品の製造方法に
よって製造される金属発色をする成形品の一例を示す模
式断面説明図である。
【図8】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図9】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図10】この発明の金属発色をする成形品の製造方法
の一工程を示す模式断面説明図である。
【図11】この発明の金属発色をする成形品の製造方法
の一工程を示す模式断面説明図である。
【符号の説明】
1 基体フィルム 2 インジウム蒸着層 3 アルミニウム蒸着層 4 接着層 5 樹脂成形品 11 金型 12 加熱手段 13 凹部 14 樹脂射出口 15 キャビティ 16 成形樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月12日(1999.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムと金属発色をする成形品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車部品(例
えば、バンパー、モール)、電気製品(例えば、冷蔵庫
ハンドル)、筆記具(例えば、シャープペンシル)等に
金属蒸着による金属光沢色またはメタリック色を施す際
に用いる蒸着フィルムと金属発色をする成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属発色をする成形品は、基体フ
ィルム上にアルミニウム蒸着層が形成された蒸着フィル
ムを使用して、次のようにして製造されていた。つま
り、蒸着フィルムを必要により曲げたり延ばしたりしな
がら、アルミニウム蒸着層側を成形品に接着させ、必要
により基体フィルムを剥離してアルミニウム蒸着層を露
出させるのである。このようにして製造された金属発色
をする成形品は、その用途によっては、自動車部品等と
して振動の激しい環境下に置かれたり、人間の手の油に
触れたり、野ざらしにされたりする環境下に置かれるこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、金属
発色をさせる層(以下、「金属発色層」という。)がア
ルミニウム蒸着層だけであったため、金属発色が弱くな
ったり、金属発色層の背後の物体が透けて見えてしまう
場合があった。その理由として、蒸着フィルムを使用す
る際の曲げや延ばし、振動によって、金属発色層が破損
しやすい点がある。また、基体フィルムが剥離されて露
出された金属発色層が、例えば人間の手の油に触れた
り、野ざらしにされたりする環境下に置かれる場合は、
金属発色層の表面が、人間の手の油や雨等によって侵さ
れて変色したり、人間の手の接触やゴミや埃の衝突によ
って細かいヒビわれや擦り傷が発生したりする点があ
る。
【0004】この発明は上記の欠点を解決し、アルミニ
ウム蒸着層とインジウム蒸着層とで金属発色層を構成す
ることにより、金属発色が弱くなったり、金属発色層の
背後の物体が透けて見えないようにした蒸着フィルムと
金属発色をする成形品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィル
ムは、請求項1に記載したように、基体フィルム上に厚
み10Å〜500Åののインジウム蒸着層が形成され、
その上に必要によりアンカー層を介して、厚み300Å
〜1200Åのアルミニウム蒸着層が形成されたことを
特徴とするものである。
【0006】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項2に記載したように、基体フ
ィルム上に厚み300Å〜1200Åのアルミニウム蒸
着層が形成され、その上に必要によりアンカー層を介し
て、厚み10Å〜500Åののインジウム蒸着層が形成
されたことを特徴とするものでもよい。
【0007】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項3に記載したように、絵柄層
が形成されたものでもよい。
【0008】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項4に記載したように、基体フ
ィルムとは反対面側の最外層に接着層が形成されたもの
でもよい。
【0009】また、この発明のインジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムは、請求項5に記載したように、基体フ
ィルムと、インジウム蒸着層あるいはアルミニウム蒸着
層との間で剥離が可能なものでもよい。
【0010】以上の目的を達成するために、この発明の
金属発色をする成形品は、請求項6に記載したように、
請求項1〜3のいずれかに記載の蒸着フィルムの基体フ
ィルム側を必要により接着層を介して樹脂成形品の表面
に一体化させたことを特徴とする。
【0011】また、この発明の金属発色をする成形品
は、請求項7に記載したように、請求項1〜5のいずれ
かに記載の蒸着フィルムの蒸着層側を、樹脂成形品の表
面に一体化させたことを特徴とする。
【0012】また、この発明の金属発色をする成形品
は、請求項8に記載したように、請求項5に記載の蒸着
フィルムの蒸着層側を樹脂成形品の表面に一体化させた
後に基体フィルムを剥離したものである。
【0013】また、この発明の金属発色をする成形品
は、請求項9に記載したように、樹脂成形品が透光性を
有するものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1〜
2は、それぞれ、この発明のインジウム−アルミニウム
蒸着フィルムの一実施例を示す模式断面図である。図
3、4、8〜11は、それぞれ、この発明の金属発色を
する成形品の製造方法の一工程を示す模式断面説明図で
ある。図5〜7は、それぞれ、この発明の金属発色をす
る成形品の一例を示す模式断面説明図である。図中、1
は基体フィルム、2はインジウム蒸着層、3はアルミニ
ウム蒸着層、4は、5は樹脂成形品、11は金型、12
は加熱手段、13は凹部、14は樹脂射出口、15はキ
ャビティ、16は成形樹脂を示している。
【0015】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着
フィルムは、基体フィルム1上にインジウム蒸着層2が
形成され、その上にアルミニウム蒸着層3、接着層4が
順次形成されたものである(図1参照)。また、この発
明のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムは、基体フ
ィルム1上にアルミニウム蒸着層3が形成され、その上
にインジウム蒸着層2、接着層4が順次形成されたもの
である(図2参照)。また、この発明のインジウム−ア
ルミニウム蒸着フィルムは、絵柄層が形成されたもので
ある。また、この発明のインジウム−アルミニウム蒸着
フィルムは、基体フィルムとは反対面側の最外層に接着
層が形成されたものである。また、この発明のインジウ
ム−アルミニウム蒸着フィルムは、基体フィルム1と、
インジウム蒸着層2あるいはアルミニウム蒸着層3との
間で剥離することが可能なものである(図3、図4参
照)。なお、以下の説明においては、樹脂成形品5と接
着した後に、基体フィルム1を剥離するタイプのフィル
ムを転写フィルムという。また、樹脂成形品5と接着し
た後に、基体フィルム1を剥離しないタイプのフィルム
をインサートフィルムという。
【0016】基体フィルム1がインサートフィルムの一
構成層としてしようされる場合は、例えば、厚み10〜
300μmのアクリルフィルム、フッ素フィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリアミドフィルムなどを用いることが
できる。特に、破断しない程度の強度を有して、なおか
つよく曲がりよく延びるものとして、アクリルフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、フッ素フィルムまたはこ
れらの複合フィルム等があり、これらのいずれかを用い
ることにより、3次元曲面を有する樹脂成形品5や、立
ち上がりの深い樹脂成形品5の表面にもきれいに沿わせ
て密着させることができるインジウム−アルミニウム蒸
着フィルムが得られる。
【0017】基体フィルム1としては、透光性を有する
ものでもよい。また、インジウム−アルミニウム蒸着フ
ィルムの基体フィルム1側を樹脂成形品に一体化させる
場合には、基体フィルム1上に接着層(図示せず)を形
成するとよい。この接着層としては、塩化ビニル-酢酸
ビニル共重合体系インキ層がある。あるいは接着層を形
成しない場合は、基体フィルム1として、ポリ塩化ビニ
ルの材質を用いるとよい。この場合は、後述する成形樹
脂の熱により基体フィルム1表面が溶融して接着性を有
することになるため、基体フィルム1が樹脂成形品に直
に接着することになる。
【0018】基体フィルム1が、転写フィルムの一構成
層として使用される場合は、厚み10〜50μmのポリ
エステルフィルムの他、塩化ビニルフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどを用いるこ
とができる。基体フィルム1には、後述する薄膜アルミ
蒸着層2が形成される側と反対側の面にハードコート層
を形成してもよい(図示せず)。基体フィルム1に剥離
性を持たせるには、基体フィルム1上に剥離層(図示せ
ず)を形成するとよい。剥離層の材質、厚み、形成方法
は基体フィルム1の材質、使用用途の要求水準などによ
って適宜変化する。
【0019】インジウム蒸着層2は、インジウムを蒸着
した層であり、金属発色を呈する。インジウム蒸着層2
の厚みは10Å〜500Åである。特に50〜300Å
がよい。なぜなら、この厚みの蒸着面が適度の凹凸があ
ってアルミニウム蒸着とのくいつきがよく密着性が良く
なるからである。蒸着法としては、真空蒸着法やイオン
プレーティング法、スパッタリング法等がある。インジ
ウム蒸着層2は、基体フィルム1の全面又は一部に設け
てもよい。基体フィルム1が剥離層を有する場合は、剥
離層の全面又は一部に設けてもよい。後述するアルミニ
ウム蒸着層3が基体フィルム1に先に形成されている場
合は、インジウム蒸着層2はアルミニウム蒸着層3の全
面または一部に設けてもよい。インジウム蒸着層2とア
ルミニウム蒸着層3との間の密着性が劣る場合は、両者
間にアンカー層を介在せしめればよい。
【0020】アルミニウム蒸着層3は、アルミニウムを
蒸着した層であり、金属発色を呈する。アルミニウム蒸
着層3の厚みは300Å〜1200Åである。特に40
0〜800Åがよい。アルミニウム蒸着層3は、基体フ
ィルム1の全面又は一部に設けてもよい。基体フィルム
1が剥離層を有する場合は、剥離層の全面又は一部に設
けてもよい。前記インジウム蒸着層2が基体フィルム1
に先に形成されている場合は、アルミニウム蒸着層3は
インジウム蒸着層2の全面または一部に設けてもよい。
【0021】前記、インジウム蒸着層2又はアルミニウ
ム蒸着層3を、基体フィルム1あるいは剥離層の一部に
形成する場合の一例としては、インジウム蒸着層2又は
アルミニウム蒸着層3を必要としない部分に溶剤可溶性
樹脂層を形成した後、その上に全面的に、インジウム蒸
着又はアルミニウム蒸着を形成し、溶剤洗浄を行って溶
剤可溶性樹脂層と共に不要なインジウム蒸着又はアルミ
ニウム蒸着を除去する方法がある。この場合によく用い
られる溶剤は、水または水溶液である。また、別の一例
としては、全面的にインジウム蒸着又はアルミニウム蒸
着を形成し、次にインジウム蒸着又はアルミニウム蒸着
を残しておきたい部分にマスキングパターンを形成し、
酸またはアルカリでエッチングを行い、マスキングパタ
ーンを除去する方法がある。
【0022】なお、基体フィルム1や剥離層と、アルミ
ニウム蒸着層3やインジウム蒸着層2との密着性が低い
場合は、アルミニウム蒸着層3やインジウム蒸着層2を
形成する前に、基体フィルム1や剥離層上にアンカー層
を形成するとよい(図示せず)。アンカー層としては、
熱硬化性ウレタン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、熱硬化
性ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂などがある。
【0023】接着層4は、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エチレンブチ
ルアルコール樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体などを用いるとよい。接着
層4は、これらの接着剤を黒色系インキ層上に、オフセ
ット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレ
キソ印刷法などの印刷法により形成するとよい。接着層
4は透光性を有していてもよい。
【0024】絵柄層は、印刷インキからなる。印刷イン
キとしては、アルミニウム顔料等を、ビニル樹脂に混入
させたものなどがある。絵柄層は、基材フィルム1と金
属発色層との間または金属発色層の外層に設けることが
できる。
【0025】この発明の金属発色をする成形品を製造す
る方法は、前記インジウム−アルミニウム蒸着フィルム
を、射出成形用の金型内にセットし、樹脂成形品の射出
成形時の熱圧により、前記蒸着フィルムの基体フィルム
側、あるいは接着層を有する場合は接着層側を樹脂成形
品の表面に一体化させるものである。一具体例を説明す
る。まず、射出成形用の金型11内にインジウム−アル
ミニウム蒸着フィルム7をセットした後、インジウム−
アルミニウム蒸着フィルムを加熱手段12により加熱軟
化させ(図8参照)、真空吸引により金型11の凹部1
3に密着させる(図9参照)。この際、インジウム−ア
ルミニウム蒸着フィルムは、曲げられたりや伸ばされた
りする。その後、成形用の金型11を閉じ、前記凹部1
3によってキャビティ15を形成し(図10参照)、樹
脂射出口14からキャビティ15内に溶融させた成形樹
脂16を射出充満させ、樹脂を固化させ、3次元曲面の
樹脂成形品を形成するのと同時にその表面にインジウム
−アルミニウム蒸着フィルムを接着させる(図11参
照)。前記蒸着フィルムの基体フィルム側を樹脂成形品
に一体化させてもよいし(図7参照)、蒸着フィルムの
接着層側を樹脂成形品に一体化させてもよい(図5、図
6参照)。インジウム−アルミニウム蒸着フィルムを構
成するインジウム蒸着層とアルミニウム蒸着層との積層
順序によって、インジウム蒸着層2が基体フィルム1に
近い側にくる成形品(図5参照)ができたり、アルミニ
ウム蒸着層3が基体フィルム1に近い側にくる成形品
(図6参照)ができたりする。樹脂成形品を冷却した
後、成形用金型を開いて樹脂成形品を取り出す。なお、
加熱手段12としては近赤外線ヒーター、遠赤外線ヒー
ター、熱風ヒーター、超音波加熱ヒーター、金属セラミ
ックヒーターなどがある。
【0026】成形樹脂16としては特に限定されず、た
とえば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げ
ることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタ
ール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポ
リフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量
ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂やポ
リスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、
ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエ
ステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエン
ジニアリング樹脂を使用することもできる。さらに、ガ
ラス繊維や無機フィラーなどの補強材を添加した複合樹
脂も使用できる。
【0027】なお、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、基体フィルム1と、インジウム蒸着層2あ
るいはアルミニウム蒸着層3との間で剥離することが可
能なフィルムを用いた場合は、インジウム−アルミニウ
ム蒸着フィルムを樹脂成形品5の表面に一体化させた後
に、基体フィルム1を剥離する。
【0028】また、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、接着層4が透光性を有するものを用いた場
合は、前記成形樹脂16としても透光性を有するものを
用いるとよい(図4参照)。このようにすると、樹脂成
形品5を透かしてインジウム蒸着層2あるいはアルミニ
ウム蒸着層3の金属発色を看取することができるので、
露出したアルミニウム蒸着層3あるいはインジウム蒸着
層2は、人間の手の油に触れたり、野ざらしにされたり
する環境下に置かれないようにして用いることができ
る。
【0029】また、インジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムとして、基体フィルム1が透光性を有するものを用
い、基体フィルム1側を樹脂成形品5の表面に一体化さ
せ、なおかつ、前記成形樹脂16としても透光性を有す
るものを用いるとよい(図7参照)。このようにする
と、樹脂成形品5と基体フィルム1とを透かしてインジ
ウム蒸着層2あるいはアルミニウム蒸着層3の金属発色
を看取することができるので、露出したアルミニウム蒸
着層3あるいはインジウム蒸着層2は、人間の手の油に
触れたり、野ざらしにされたりする環境下に置かれない
ようにして用いることができる。さらに、基体フィルム
1側を樹脂成形品5に一体化させる場合においては、イ
ンジウム蒸着層2を外層側に位置させる方が好ましい。
その理由は、次の通りである。アルミニウム蒸着層3は
安価で厚肉に形成しやすいが、耐腐食性や伸び特性が劣
るのに対し、インジウム蒸着層2は高価で厚肉に形成し
にくいが、耐腐食性や伸び特性が優れている。したがっ
て、このアルミニウム蒸着層3およびインジウム蒸着層
2の特性を利用するためには、前記構成とするのがよ
い。なお、この構成において、インジウム蒸着層2が酸
化された場合、インジウム蒸着層2は透明になるが、下
層のアルミニウム蒸着層3の金属発色を生かすことがで
きる。
【0030】
【実施例】実施例1 以下の条件で、シルバー色の自動車用ホイールキャップ
を製造するためのインジウム−アルミニウム蒸着転写フ
ィルムを製造した。まず、ポリエチレンテレフタレート
フィルム(厚み38μm)からなる長尺の基体フィルム上
に、透明アクリル樹脂を用いたグラビア印刷法により、
膜厚1.5μmの剥離層を形成し、連続して、真空蒸着
機の中に通して、インジウム蒸着層を膜厚200Åで形
成し、さらに、アルミニウム蒸着層を膜厚600Åで形
成し、ロール状に一旦巻き取った。次に、アルミ顔料
(透明黄色顔料含む)含有ビニル樹脂系インキを用いた
グラビア印刷法により黄金色系インキ層を形成し、連続
して、ポリプロピレン樹脂系インキを用いたグラビア印
刷法により接着層を形成した。
【0031】実施例2 以下の条件で、自動車用エンブレムを製造するためのイ
ンジウム−アルミニウム蒸着転写フィルムを製造した。
まず、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み38μ
m)からなる長尺の基体フィルム上に、透明アクリル樹
脂を用いたグラビア印刷法により膜厚1.5μmの剥離
層を形成し、連続して、真空蒸着機の中に通して、アル
ミニウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、さらに、イン
ジウム蒸着層を膜厚200Åで形成し、ロール状に一旦
巻き取った。次に、カーボンブラック顔料含有ビニル樹
脂系インキを用いたグラビア印刷法により黒色系インキ
層を形成し、連続して、無色アクリル系インキを用いた
グラビア印刷法により接着層を形成した。
【0032】実施例3 以下の条件で、クロム色自動車用モールを製造するため
のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムを製造した。
まず、耐光性ポリエエステルフィルム(厚み58μm)か
らなる長尺の基体フィルム上に、パール色顔料含有ビニ
ル樹脂系インキを用いたグラビア印刷法によりクロム色
系インキ層を形成した。真空蒸着機の中に通して、イン
ジウム蒸着層を膜厚200Åで形成し、さらに、アルミ
ニウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、ロール状に一旦
巻き取った。次に、塩化ビニル樹脂系インキを用いたグ
ラビア印刷法により厚さ100μmの接着層を形成し
た。
【0033】実施例4 以下の条件で、クロム色自動車用グリルを製造するため
のインジウム−アルミニウム蒸着フィルムを製造した。
まず、ウレタンフィルム(厚み100μm)からなる長尺
の基体フィルムを、真空蒸着機の中に通して、アルミニ
ウム蒸着層を膜厚600Åで形成し、さらに、インジウ
ム蒸着層を膜厚200Åで形成し、ロール状に一旦巻き
取った。次に、パール顔料含有ビニル樹脂系インキを用
いたグラビア印刷法によりクロム色系インキ層を形成し
た。このインジウム−アルミニウム蒸着フィルムは、基
体フィルム側を樹脂成形品に接着させるために用いた。
【0034】
【発明の効果】この発明では、金属発色層がアルミニウ
ム蒸着層とインジウム蒸着層の2層であるため、金属発
色や隠ぺい性を互いに補い合う。よって、金属発色の光
沢等が弱くなったり、金属発色層の背後の物体が透けて
見えてしまうことがない。つまり、蒸着フィルムを使用
する際の曲げや延ばし、振動を受けても、金属発色層は
アルミニウム蒸着層とインジウム蒸着層との2層である
ため、破損しにくい。また、上層の金属発色層が、例え
ば人間の手の油に触れたり、野ざらしにされたりする環
境下に置かれる場合でも、別の金属発色層が下層にある
ため、上層の金属発色層の表面が人間の手の油や雨等に
よって侵されたり、人間の手の接触やゴミや埃の衝突に
よって細かいヒビわれや擦り傷が発生したりしにくくな
る。仮に、細かいヒビ割れや擦り傷が発生しても、イン
ジウム-アルミニウム蒸着フィルムとしての金属発色効
果が無くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムの一実施例を示す模式断面図である。
【図2】この発明のインジウム−アルミニウム蒸着フィ
ルムの一実施例を示す模式断面図である。
【図3】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図4】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図5】この発明の金属発色をする成形品の一例を示す
模式断面説明図である。
【図6】この発明の金属発色をする成形品の一例を示す
模式断面説明図である。
【図7】この発明の金属発色をする成形品の一例を示す
模式断面説明図である。
【図8】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図9】この発明の金属発色をする成形品の製造方法の
一工程を示す模式断面説明図である。
【図10】この発明の金属発色をする成形品の製造方法
の一工程を示す模式断面説明図である。
【図11】この発明の金属発色をする成形品の製造方法
の一工程を示す模式断面説明図である。
【符号の説明】 1 基体フィルム 2 インジウム蒸着層 3 アルミニウム蒸着層 4 接着層 5 樹脂成形品 11 金型 12 加熱手段 13 凹部 14 樹脂射出口 15 キャビティ 16 成形樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EA04 EB01 EB09 EC01 FA04 FA17 FB23 FB25 FB43 FB44 FB53 FC02Z FE05 FE31 FG01X FG02X FG02Z FG03X FG03Z FG04X FG04Z FG08X FG08Z FG09Z GA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体フィルム上にインジウム蒸着層が形
    成され、その上に必要によりアンカー層を介して、アル
    ミニウム蒸着層が形成されたことを特徴とするインジウ
    ム−アルミニウム蒸着フィルム。
  2. 【請求項2】 基体フィルム上にアルミニウム蒸着層が
    形成され、その上に必要によりアンカー層を介して、イ
    ンジウム蒸着層が形成されたことを特徴とするインジウ
    ム−アルミニウム蒸着フィルム。
  3. 【請求項3】 絵柄層が形成された請求項1又は2のい
    ずれかに記載のインジウム−アルミニウム蒸着フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 基体フィルムとは反対面側の最外層に接
    着層が形成された請求項1〜3のいずれかに記載のイン
    ジウム−アルミニウム蒸着フィルム。
  5. 【請求項5】 基体フィルムと、インジウム蒸着層ある
    いはアルミニウム蒸着層との間で剥離が可能な請求項1
    〜4のいずれかに記載のインジウム−アルミニウム蒸着
    フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の蒸着フ
    ィルムを、射出成形用の金型内にセットし、射出成形時
    の熱圧により、前記蒸着フィルムの基体フィルム側を必
    要により接着層を介して樹脂成形品の表面に一体化させ
    ることを特徴とする金属発色をする成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の蒸着フ
    ィルムを、射出成形用の金型内にセットし、射出成形時
    の熱圧により、前記蒸着フィルムの接着層側を樹脂成形
    品の表面に一体化させることを特徴とする金属発色をす
    る成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の蒸着フィルムを、射出
    成形用の金型内にセットし、射出成形時の熱圧により、
    前記蒸着フィルムの接着層側を樹脂成形品の表面に一体
    化させた後に、基体フィルムを剥離する金属発色をする
    成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 透光性を有する成形樹脂を用いる請求項
    6〜8のいずれかに記載の金属発色をする成形品の製造
    方法。
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