JP2000015748A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JP2000015748A
JP2000015748A JP10182918A JP18291898A JP2000015748A JP 2000015748 A JP2000015748 A JP 2000015748A JP 10182918 A JP10182918 A JP 10182918A JP 18291898 A JP18291898 A JP 18291898A JP 2000015748 A JP2000015748 A JP 2000015748A
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JP
Japan
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titanium oxide
oxide photocatalyst
decorative board
glass beads
covered
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Pending
Application number
JP10182918A
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English (en)
Inventor
Yoichi Morita
洋一 守田
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Seiji Sano
誠治 佐野
Hiromasa Togasaki
浩昌 戸賀崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な方法で製造可能であり、しかも酸化チタ
ン光触媒の優れた機能が十分に発揮され、劣化しにく
く、耐久性にも優れた化粧材を提供することを目的とす
る。 【解決手段】表面に酸化チタン光触媒で被覆されたガラ
スビーズの層を有する化粧材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外装用途に使用
される化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、各種抗菌剤を含むタイルや化粧材
が発売されている。なかでも、酸化チタン光触媒を用い
たタイルは、光触媒の持つ強い酸化力による抗菌、抗カ
ビ、消臭、防汚などの各種機能があることが知られてい
る。酸化チタン光触媒は強い酸化力のために、従来の抗
菌剤のように有機系樹脂などの材料に添加すると、樹脂
自体を分解してしまう。そのため、基材内部に添加せず
に、基材表面に固着させる方法がとられる。一般的に
は、焼成、蒸着、あるいはコーティング剤による焼き付
けの3種類の方法が知られている。しかしながら、これ
らの方法はいずれも生産上、以下のような欠点を持つ。
【0003】すなわち、焼成においては200℃以上の
高温を必要とするため、基材が限定され、一般的にはタ
イルなどの焼成工程を必要とする基材にしか適用できな
いという問題がある。
【0004】また、蒸着においては真空蒸着機などの特
殊な設備を必要とする。これらの設備を用いる場合、内
装用不燃板に用いられる3×6、4×8尺といった大き
なサイズでは装置自体も巨大なものにあるため、一般的
に対応できない。さらに連続的な生産が難しいという問
題がある。
【0005】コーティング剤を用いる方法は上記方法に
較べ、生産性も向上し、各種基材への適用範囲も広い。
しかしながら、酸化チタン光触媒の強い酸化力により、
コーティング剤の樹脂バインダーに有機化合物を使用す
ると分解してしまうことから、セラミック系の樹脂に限
定される。また、被塗物が塩ビやPETなどの樹脂系の
基材では、コーティング剤にセラミック系を用いても基
材を分解してしまうことから、基材とコーティング剤の
間に保護層が必要になり、行程が2コート、2べークと
煩雑になる。さらに酸化チタン光触媒を表面に露出する
必要から0.5 μm以下の膜厚制御が必要なこと、酸化チ
タン光触媒を分散させた塗工液が酸化チタンを安定に分
散させるため強酸性になっていることから、エアスプレ
ーやロールコーターなどの一般的な塗装方法で対応しづ
らいなどさまざまな問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、簡便な方法で製造可能であり、しかも
酸化チタン光触媒の優れた機能が充分に発揮され、劣化
しにくく、耐久性にも優れた化粧材を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために考えられたものであり、請求項1の発明
は、表面に酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビーズ
の層を有する化粧材である。請求項2の発明は、前記ガ
ラスビーズの層がセラミック層を介して表面に固着され
ることを特徴とする請求項1に記載の化粧材である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の化粧材の断面の構
造の一例を示す。化粧材の基材(1)上にシーラー層
(2)、着色ベースコート層(3)、印刷絵柄層
(4)、クリア結着剤層(5)、酸化チタン光触媒で被
覆されたガラスビーズの層(6)が設けられている。
【0009】基材としては窯業系サイディング材、珪酸
カルシウム板、石綿セメント板、石膏スラグ板、AL
C、ガラス、コンクリートブロック等の無機系材料から
成る基材や鋼板、アルミニウム、チタン等の金属系材料
から成る基材、また、ABS、FRP、塩ビ等の樹脂系
材料から成る基材、さらには、合板、MDF、パーティ
クルボード等の木質系基材、あるいはそれらの基材にラ
ミネートすることで化粧材とする塩ビ、PET、アクリ
ルなどの樹脂フィルムやチタン紙、薄紙等の紙を使用す
ることができる。基材の性状に応じて、適宜、シーラー
処理、プライマー処理、コロナ処理、表面研磨処理など
の前処理を施すことが必要である。また、化粧材基材上
に塗装、印刷、転写等で意匠性を付与してあってもよ
い。
【0010】結着剤層(5)としては酸化チタン光触媒
の酸化力で容易に分解しない樹脂系を用いる必要があ
り、樹脂系としてはセラミック系が好ましい。塗工する
化粧材に塗装、印刷、転写などで意匠性を付与した場合
はクリアタイプを用いればよい。また、結着剤自体がエ
ナメルタイプであっても、何ら問題はない。
【0011】ガラスビーズ(6)としては意匠との兼ね
合いと生産性から適宜選定すればよい。化粧材に塗装や
印刷などで意匠性を付与している場合には、透明で粒径
の小さなもの(30〜60μm)を使用すればよく、表
面積も増えることから、光触媒による各種機能の効率が
上がることも期待できる。
【0012】酸化チタン光触媒は市販されているコーテ
ィングタイプや水分散体から適宜選定すればよい。有機
系の樹脂にコーティングする場合、酸化チタン光触媒の
酸化による樹脂の分解を防ぐため、保護層を設けるが、
ガラスに塗工する場合は、その必要がなく、より簡便に
塗工が可能である。
【0013】ガラスビーズに酸化チタン光触媒を被覆す
る方法としてはディッピング法が簡便かつ、均一なコー
ティング膜が得られるため最適である。
【0014】酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビー
ズの層を、化粧材表面に固着する方法としては、酸化チ
タン光触媒で被覆されたガラスビーズを添加した結着剤
を塗装すればよい。塗装方法としては結着剤の性質に応
じ、エアースプレー、エアレススプレー、各種コーター
等の既知の手法を用いればよい。酸化チタン光触媒で被
覆されたガラスビーズの粒径に応じ、エアスプレーなど
は、適宜、口径の選択を行なう。
【0015】あるいは、化粧材表面に結着剤のみを塗装
し、結着剤が未硬化ないし未反応農地に、酸化チタン光
触媒で被覆されたガラスビーズを散布すればよい。
【0016】(実施例1)酸化チタン光触媒コーティン
グ剤(日本曹達(株)製 光触媒酸化チタンコーティン
グ剤ビストレーターLシリーズNDC−100C ディ
ッピング用)を使用し、ディッピング法により、粒径3
7〜63μmのガラスビーズに酸化チタン光触媒をコー
ティングした。これを60℃30分間乾燥し、酸化チタ
ン光触媒で被覆されたガラスビーズを作製した。
【0017】JSR(株)製セラミックコーティング材
グラスカHPC7001の主剤90部に対し、酸化チ
タン光触媒で被覆されたガラスビーズを3部添加した。
これに硬化剤10部を加え、結着剤を作製した。
【0018】転写法によりあらかじめ意匠を施した珪酸
カルシウム板に、上記塗料をエアスプレーにより50〜
60g/m2 (WET)塗工し、オーブンにて120℃
10分乾燥した。
【0019】得られた化粧材は、転写の意匠を損ねるこ
となく、酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビーズの
層を持つことができた。
【0020】(比較例1)転写法によりあらかじめ意匠
を施した珪酸カルシウム板に、アンダーコート層(日本
曹達(株)製 光触媒酸化チタンコーティング剤ビスト
レーターLシリーズNSC−200A)をエアスプレー
で20〜30g/m2 (WET))塗工し、オーブンに
て100℃15分乾燥した。
【0021】光触媒層(日本曹達(株)製 光触媒酸化
チタンコーティング剤ビストレーターLシリーズNSC
−200C)をエアスプレーで10〜20g/m2(WE
T)塗工し、オーブンにて80℃30分乾燥した。
【0022】得られた化粧板は、光触媒層の塗布量が少
ないため、艶ムラを生じ、転写の意匠感を損なう仕上が
りになり、さらに乾燥時間の長いため、反りを生じた。
【0023】(比較例2)JSR(株)製セラミックコ
ーティング材グラスカHPC7001の主剤90部に対
し、ガラスビーズを3部添加した。これに硬化剤10部
を加え、結着剤を作製した。
【0024】転写法によりあらかじめ意匠を施した珪酸
カルシウム板に、上記塗料をエアスプレーにより50〜
60g/m2(WET)塗工し、オーブンにて120℃1
0分乾燥した。
【0025】得られた化粧材は、転写の意匠を損ねるこ
となく、酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビーズの
層を持つことができた。
【0026】酸化チタン光触媒の性能を評価するため、
実施例1、比較例1、比較例2のサンプルを、屋外南面
25度の施工台に取り付け、1ヶ月放置後、観察を行な
ったところ、実施例1、比較例1の酸化チタン光触媒を
付与したサンプルは汚れが見られなかったが、比較例2
のサンプルは、煤状の汚れが付着し、酸化チタン光触媒
による防汚効果が確認された。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蒸着機な
どの特殊な設備を必要とせず、基材に負荷を与えない乾
燥温度、時間内で簡便に酸化チタン光触媒の機能を持つ
化粧材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧材を用いた転写シートの一実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・基材 2・・・シーラー層 3・・・着色ベースコート層 4・・・印刷絵柄層 5・・・酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビーズ 6・・・酸化チタン光触媒で被覆されたガラスビーズ5
の層
フロントページの続き (72)発明者 戸賀崎 浩昌 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA03 AA21A AD00B AG00A AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C CC00 DD32A DE04A GB08 HB31 JL00 JL02 JL06 JL08A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に酸化チタン光触媒で被覆されたガラ
    スビーズの層を有する化粧材。
  2. 【請求項2】前記ガラスビーズの層がセラミック層を介
    して表面に固着されることを特徴とする請求項1に記載
    の化粧材。
JP10182918A 1998-06-29 1998-06-29 化粧材 Pending JP2000015748A (ja)

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JP10182918A JP2000015748A (ja) 1998-06-29 1998-06-29 化粧材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100339308B1 (ko) * 2000-02-02 2002-06-03 김경선 건축용 내열성 칼라무늬 화장판
JP2002178459A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 光触媒担持印刷物

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