JPH0323230B2 - - Google Patents

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JPH0323230B2
JPH0323230B2 JP61062851A JP6285186A JPH0323230B2 JP H0323230 B2 JPH0323230 B2 JP H0323230B2 JP 61062851 A JP61062851 A JP 61062851A JP 6285186 A JP6285186 A JP 6285186A JP H0323230 B2 JPH0323230 B2 JP H0323230B2
Authority
JP
Japan
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layer
thickness
coating
hardness
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61062851A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62221473A (ja
Inventor
Kazuo Seto
Minoru Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6285186A priority Critical patent/JPS62221473A/ja
Publication of JPS62221473A publication Critical patent/JPS62221473A/ja
Publication of JPH0323230B2 publication Critical patent/JPH0323230B2/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) セメント系硬化体に高硬度で透明性のある塗装
を行なう塗装方法に関するもので、特にケイ素系
アルコキシド系コーテイング材を用いた塗装方法
に関する。 (背景技術) セメント系硬化体は耐候性がよく、耐熱性、耐
久性にすぐれているが、表面を塗装しないでおい
ておくと、水分が出入りし、中性化、エフロの発
生などが問題となり、更には、耐酸性がよくない
という欠点がある。 従つて従来、有機系の塗料をコーテイングする
例が多いが、耐候性が低くく、また硬度も低い。
そこで水ガラス系などの無機塗料がコーテイング
材として考えられるが、エフロの発生やポーラス
性のため、性能が未だ充分ではなかつた。 そのためケイ素アルコキシド系のコーテイング
が考えられるが、セメント基板からのアルカリの
問題や、基材の寸法変化が比較的大きいため、ハ
ードコートをのせても、すぐクラツクがはいるな
どの問題があつた。 (発明の目的) 本発明は上記の欠点を改善するために提供され
たもので、セメント系基板に密着がよく、基材の
寸法変化に応じうる高硬度なコーテイングを行な
うことのできる塗装方法を提供することを目的と
する。 (発明の開示) ケイ素アルコキシド系コーテイングは高硬度で
透明性のよい塗膜が得られるが、セメント系基材
に直接コーテイングするとアルカリの影響で充分
密着せず、はがれることが多い。 また、有機系のみのプライマーでは、硬度が低
く、上層に被着されるケイ素系アルコキシドの硬
さを大きく低下させたり、密着性が悪く剥離して
しまうことが多い。 () 従つて、次のようにコーテイングを施すこ
とにより、セメント基板に密着性がよく、かつ
基材の寸法変化に追随できる高硬度なコーテイ
ングを行うことができる。すなわち (A) 第1層目が、コーテイング材の固形成分に
対してSiO2成分比率が5重量%以上50重量
%以下、好ましくは10〜30重量%で硬度が鉛
筆硬度でH〜5H、好ましくはH〜4Hの塗膜
からなる。 (B) 第2層が、コーテイング材の固形成分に対
してSiO2成分20重量%以上、好ましくは30
重量%以上で、硬度が鉛筆硬度で3H以上の
塗膜からなる。 (C) 第3層として、硬度が鉛筆硬度で5H以上
のケイ素アルコキシド系コーテイングを行な
う。 まず、第1層については、SiO成分比率が5
重量%以下では、セメント基板への密着が悪
い。特に吸水時に剥れやすい。50重量%以上に
なると、硬くなりすぎて、基板の動きな追随で
きないこと、及びセメント基板のアルカリによ
り、硬化がうまく行かず、密着性が低下する。 また、鉛筆硬度が1H以下で軟らかすぎて、
上に形成される塗膜の硬さを低下させる。ま
た、5H以上では硬すぎて、セメント基板の動
きに追随できない。 次に第2層については、第1層と第3層の中
立ち(密着性、基板の動きに対して)の作用を
果たし、かつ第3層の硬さを低下させないこと
が重要であり、そのために、SiO2成分比率が
重量比で20%以上入り、かつ硬さとしては3H
以上必要である。また、顔料を添加してもよ
い。 第1層、第2層を上述のように行なうことに
より、第3層として、鉛筆硬度5H以上のケイ
素アルコキシドをコーテイングでき、密着性よ
く、かつ5H以上の透明性のある塗装が行うこ
とができる。その場合、SiO2成分が第2層と
同等以上である方が密着性がよい。 ここで、塗装方法としては、スプレー、ロー
ル、フローコーター等限定しない。 また、乾燥条件は、各アルコキシドによる
が、常温〜200℃以下の範囲で行なうことがで
きる。 また、アルコキシド系コーテイング液は、Si
(OR′)4、RSi(OR′)3(R、R′は炭素数が1〜4
のアルキル基)等から選択でき、また、樹脂の
併用については、アクリル樹脂系、エポキシ樹
脂系、ウレタン樹脂系がよい。 () また、上記のような組成で塗膜を形成する
に際して、膜厚を考慮することにより、更によ
くなる。すなわち、 (A) 第1層の膜厚が2μm以上、10μm以下、好
ましくは、2μm以上8μm以下がよい。2μm
以下では、アルカリ封鎖力が不充分で、10μ
m以上では、第1層の影響を第2、第3層で
カバーしきれず、硬さがでない。 (B) 第2層の膜厚は、膜厚3μm以上、好まし
くは5μm以上がよい。膜厚3μm以下であれ
ば、第1層の影響をうけ最終の塗膜の硬度が
でない。 (C) 第3層の膜厚は、3μm以上、好ましくは
5μm以上がよい。 膜厚3μm以上でなければ第1、第2層の
影響をうけ、最終の塗膜の硬度がでない。 次に実施例について説明する。 ()について 比較例 1 ●第1層として、マジクロン(関西ペイント社製
アクリル樹脂系)をセメント基板(大きさ:厚
さ12mm、長さ120mm、幅60mm以下同じ)に膜厚
1μmになるようにスプレーで塗布する。乾燥
は150℃×20分(SiO2成分0%)〔鉛筆硬度2H
のもの〕 ●第2層として、Si(OEt)4:EtSi(OEt)3=1:
1.5(モル比)計300gと0.1N塩酸30c.c.とIPA200
c.c.をまぜて混合、常温で2時間混合し、そこへ
TiO2を固形分に対して50重量部添加(SiO2
分76%)〔鉛筆硬度3H〕これを第1層の上に膜
厚10μmになるようにスプレーで塗布し、乾燥
は150℃×20分ここにOEtはOC2H5を、IPAは
イソープロパノールを示す。 ●第3層として、Si(OEt)4:EtSi(OEt)3=1:
0.74(モル比)計300gと0.1N塩酸50c.c.と
IPA250c.c.をまぜて、第2層と同じ条件で行な
う。膜厚2μm、ただし、TiO2は加えない。
(SiO成分82%)〔鉛筆硬度7H〕 比較例 2 ●第1層として比較例1の第2層(TiO2なし)
を膜厚1μmとなるようにスプレーし、 ●第2、第3層は比較例1と同じ 比較例 3 ●第1層として、TT−4(三井化成社製アクリ
ル−ウレタン系)を使用(乾燥60℃×30分)膜
厚1μm(SiO2成分比率17%)〔鉛筆硬度4H〕 ●第2層として、マジロンにTiO2を固形分に対
して50重量部添加し、膜厚は10μm ●第3層として比較例1の第3層を同じ膜厚にな
るようにコートする。 実施例 1 ●第1層として、三井化成社製SF−1(アクリル
系)を膜厚1μmとなるようにスプレーし、乾
燥は60℃×30分(SiO2成分15%)〔鉛筆硬度
H〕 ●第2層として比較例1のものを同じようにスプ
レーした。 ●第3層も比較例1と同じ 実施例 2 ●第1層として、三井化成社製TT−4を膜厚1μ
mとなるようにスプレーし、乾燥は60℃×30分 ●第2層、第3層は比較例1と同じ 実施例 3 ●第1層として比較例3と同じものを使用、膜厚
1μm ●第2層として、Si(OEt)4:EtSi(OEt)3=1:
0.74(モル比)計300gと、0.1N塩酸50c.c.と
IPA250c.c.を混合、2時間後TiO2を固形分に対
して50重量部添加して、スプレーで膜厚10μm
になるように行なう。乾燥は150℃×20分
(SiO成分82%)〔鉛筆硬度7H〕 ●第3層として、Si(OEt)4:MeSi(OMe)3
1:1(モル比)計300gに混合、0.1N塩酸60
c.c.とIPA250c.c.を加えて混合、2〜4時間後、
スプレーで膜厚2μmになるようにコーテイン
グ、乾燥条件は第2層と同じ(SiO2成分87%)
〔鉛筆硬度9H以上〕ここにMeはCH3を示す。 実施例 4 ●第1層として、富士防火化学社製ESEP−10を
膜厚1μmになるようにスプレーし、乾燥は120
℃×30分(SiO2成分12%)〔鉛筆硬度3H〕 ●第2層として比較例1の第2層を10μm ●第3層として比較例1の第3層を2μmコート
する。 条件は同じ 実施例 5 ●第1層は実施例4と同じ、膜厚も同じ ●第2層は実施例3と同じ、膜厚10μmで同じ ●第3層は実施例3と同じ、膜厚2μmで同じ 〔結果〕
【表】 ●鉛筆硬度はJISK5400に従う(3コートしたも
のをはかる)。ただし、評価としては、少しで
も跡が残れば不合格とした。 ●温水60℃の浴に完全に浸漬させて経過をみる。 ()について 実施例 6 ()の実施例1について 第1層を膜厚2μmとする 第2層は膜厚10μmとする 第3層は膜厚3μmとする 実施例 7 ()の実施例1について 第1層を膜厚5μm 第2層を膜厚10μm 第3層を膜厚3μmとする。 ()の実施例3について 実施例 8 第1層を膜厚5μm 第2層を膜厚10μm 第3層を膜厚3μmとする。 実施例 9 ()の実施例4について 第1層を膜厚5μm 第2層を膜厚10μm 第3層を膜厚5μmとする。 実施例 10 ()の実施例5について 第1層を膜厚5μm 第2層を膜厚10μm 第3層を膜厚3μmとする。 〔結果〕
【表】 (発明の効果) 本発明はセメント系硬化体にケイ素アルコキシ
ド系の高硬度なコーテイングを行なう方法におい
て、第1層目がコーテイング材の固形成分に対し
てSiO2成分比率が5重量%以上50重量%以下で
硬度が鉛筆硬度でH〜5Hの塗膜からなる層を形
成し、前記の第1層上に形成される第2層がコー
テイング材の固形成分に対してSiO成分20重量%
以上で、硬度が鉛筆硬度で3H以上の塗膜からな
る層を形成し、前記の第2層上の第3層は硬度が
鉛筆硬度で5Hのケイ素アルコキシド系の塗膜を
形成することにより、セメント系硬化体に高硬度
で透明性のある、かつ密着性がよく、セメント基
板の動きに追随できるコーテイングを行うことが
できる効果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セメント系硬化体にケイ素アルコキシド系の
    高硬度なコーテイングを行なう方法において、第
    1層目がコーテイング材の固形成分に対して
    SiO2成分比率が5重量%以上50重量%以下で、
    硬度が鉛筆硬度でH〜5Hの塗膜からなる層を形
    成し、前記の第1層上に形成される第2層がコー
    テイング材の固形成分に対してSiO2成分20重量
    %以上で、硬度が鉛筆硬度で3H以上の塗膜から
    なる層を形成し、前記の第2層上の第3層は硬度
    が鉛筆硬度で5H以上のケイ素アルコキシド系の
    塗膜を形成することを特徴とするセメント系硬化
    体の塗装方法。 2 第1層が膜厚2μm以上10μm以下、第2層が
    膜厚3μm以上、第3層が膜厚3μm以上であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセメ
    ント系硬化体の塗装方法。
JP6285186A 1986-03-20 1986-03-20 セメント系硬化体の塗装方法 Granted JPS62221473A (ja)

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JPH0649178B2 (ja) * 1986-12-12 1994-06-29 ナショナル住宅産業株式会社 均一塗膜の形成方法
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