JP2000014624A - 食器洗い機及び食器洗い機における器具洗浄方法 - Google Patents

食器洗い機及び食器洗い機における器具洗浄方法

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JP2000014624A
JP2000014624A JP11119916A JP11991699A JP2000014624A JP 2000014624 A JP2000014624 A JP 2000014624A JP 11119916 A JP11119916 A JP 11119916A JP 11991699 A JP11991699 A JP 11991699A JP 2000014624 A JP2000014624 A JP 2000014624A
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cleaning
dishwasher
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drying
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Kazuhiro Haraga
一博 原賀
Nobuyuki Maehashi
信之 前橋
Hisashi Nogaki
久 野垣
Tomohiro Nishi
智寛 西
Takafumi Oshima
隆文 大嶋
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器・調理器具の洗浄・乾燥のみならず、食
器・調理器具以外の被洗浄物の効率的な洗浄・乾燥をも
可能とすることによって、より利用範囲が広く利用者に
利便性の高い食器洗い機を提供する。 【解決手段】 食器洗い機は、運転プログラムとして、
食器・調理器具を洗浄・乾燥するための運転プログラム
(スピーディ、標準、念入り)2と、それとは別の、食
器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運
転プログラム(低温[樹脂]、高温[金属])3とを備
えた。食器・調理器具以外の被洗浄物の洗浄・乾燥に適
応するように目標温度、運転時間、動作方法などが設定
されたことによって、利用者は、食器・調理器具に限定
されない被洗浄物の種類、および食品由来に限定されな
い汚れの種類に応じて、適切な運転プログラムを選択す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の運転プロ
グラムから実行する運転プログラムを選択する選択手段
と、選択された運転プログラムに基いて食器洗い機の動
作を制御する制御手段とを有する食器洗い機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い機の構成ならびに運転方
法について説明する。図10に、従来の食器洗い機にお
ける運転プログラム選択機能部の一例を示した。電源ス
イッチ10により電源を投入すると、電源投入状態を示
すLED1が点灯し、洗浄運転プログラム選択スイッチ
15により洗浄運転プログラムを選択することが可能と
なる。電源投入時は、洗浄運転コース表示LED群5中
の「標準コース」LEDが点灯し、選択スイッチ15を
一回操作する毎に、「念入りコース」、「乾燥のみコー
ス」、「スピーディコース」、「標準コース」の順に洗
浄運転プログラムを選択することが可能である。尚「乾
燥のみコース」は、洗浄運転を行なわずに乾燥運転のみ
を実行する運転プログラムである。同様の操作で、乾燥
運転プログラム選択スイッチ13により乾燥運転プログ
ラムの選択が、高温最終すすぎ機能選択スイッチ14に
より高温最終すすぎ機能の有無が、それぞれ選択可能で
あり、乾燥運転コース表示LED群6および高温最終す
すぎ選択表示LED9により選択された運転プログラム
が表示される。運転開始および一時停止スイッチ11に
より運転を開始すると、工程表示部7の工程表示LED
群8中の該当する工程のLEDが点滅し、進行中の工程
の表示を行なう。
【0003】図11に従来の食器洗い機の構成を、図1
2に従来の食器洗い機における運転プログラムの一例
を、それぞれ示した。実行する運転プログラムは、運転
プログラム選択機能部の操作により選択された、洗浄運
転プログラム、乾燥運転プログラム、および高温最終す
すぎ機能の有無の組み合わせによって構成される。
【0004】洗浄槽101の所定位置に固定、若しくは
収納されるカゴ102の所定の位置に被洗浄物を積載
し、洗剤投入装置103若しくは洗浄槽の扉104の内
面に設けられた凹部などの所定位置に食器洗い機用の専
用洗剤をセットした後、運転プログラム選択手段105
中の電源スイッチ10により電源が投入されると、食器
洗い機の洗浄槽中に残留した洗浄水などの排出を目的と
した、排水手段113の時限動作による、「初期排水動
作」が実施される。実行する運転プログラム選択がなさ
れた後、スタートスイッチ11によって運転が開始さ
れ、給湯機、電気温水器などの給湯元と食器洗い機との
間の配管中滞留水を排出する、「配管滞留水排水動作」
が実施される。「洗浄工程」においては、給水手段(給
水弁)107ならびに水量検知手段(水位スイッチ)1
08によって、洗浄槽101内に所定量の洗浄水を貯留
した後、洗浄ポンプ109ならびに洗浄水加熱手段(温
水ヒータ)110が駆動される。洗浄槽101内に溜め
られた洗浄水は残菜フィルター112を通過し、ノズル
111より噴出される。洗剤投入装置を有するものにあ
っては、所定時間(t1)が経過した後、洗剤投入装置
103が駆動し、洗浄水中に洗剤が投入される。洗剤投
入装置を有さないものにあっては、洗浄ポンプ109の
噴流により洗浄水中に洗剤が投入される。水温検知手段
115による計測値が所定の水温(T15)に到達する
と加熱手段が停止され、洗浄ポンプ駆動開始時よりの経
過時間が所定の時間(t2)に達していれば、洗浄ポン
プが停止され、排水手段(排水ポンプ)113の時限駆
動により、洗浄槽内の洗浄水が排出され、洗浄工程が終
了する。
【0005】「すすぎ工程」は、給水手段107ならび
に水量検知手段108によって洗浄槽101内に所定量
の洗浄水を貯留した後、所定時間(t3)の洗浄ポンプ
の時限動作を行った後、洗浄槽内の洗浄水を排出する動
作より成り、一連の動作は所定回数(N回)実施され
る。「最終すすぎ工程」においては、洗浄工程と同様
に、洗浄ポンプならびに洗浄水加熱手段が駆動され、所
定の水温(T3)に到達するまで洗浄水の加熱が実施さ
れ、所定の時間(t4)経過するまで洗浄ポンプが駆動
される。「乾燥工程」は、所定の洗浄槽内温度(T4)
設定で、所定の時間(t5)、乾燥手段114を動作さ
せることによって実行される。尚、高温最終すすぎ機能
が選択された場合は、選択された洗浄運転プログラムの
最終すすぎ工程における目標水温(T3)が、所定の高
温(80℃)に設定される。
【0006】従来の食器洗い機においては、洗浄性能、
乾燥性能、ランニングコストなど機器の性能を決定付け
る、これら運転プログラムの各工程における運転時間、
目標水温、目標風温、および洗浄ポンプ109、温水ヒ
ータ110の動作方法などは、被洗浄物として食器・調
理器具ならびに食品に由来する汚れのみを想定し、食器
・調理器具の材質、汚れの特性、付着の程度、乾燥の程
度、ならびに食器・調理器具洗浄用の専用洗剤の特性な
どに合わせて設定されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗い機で、
食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥する場合、
被洗浄物ならびに付着した汚れの特性に、運転プログラ
ムの運転時間、目標温度などの設定、ならびに食器・調
理器具洗浄用の専用洗剤の特性が適さない為に、汚れが
落ちないなど十分な洗浄性能が得られないばかりか、被
洗浄物の耐熱温度以上に洗浄水水温、乾燥風温を上げる
ことによって被洗浄物の損傷をも招いたり、無駄なラン
ニングコストを費やすなどの問題点を有していた。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、食器・調理器具の洗浄・乾
燥のみならず、食器・調理器具以外の被洗浄物の効率的
な洗浄・乾燥をも可能とすることによって、より利用範
囲が広く利用者に利便性の高い食器洗い機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の食器洗い機は、運転プログラムとして、食
器・調理器具を洗浄・乾燥するための一つ若しくは複数
個の運転プログラムと、それとは別の、食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための一つ若しくは複
数個の運転プログラムとを備えた。
【0010】食器・調理器具以外の被洗浄物の洗浄・乾
燥に適応するように目標温度、運転時間、動作方法など
が設定されたことによって、利用者は、食器・調理器具
に限定されない被洗浄物の種類、および食品由来に限定
されない汚れの種類に応じて、適切な運転プログラムを
選択することが可能となる。更に、食器・調理器具洗浄
用の食器洗い機専用洗剤に限定されず、各種の洗剤が利
用可能となり、食器洗い機を食器・調理器具の洗浄・乾
燥に留まらず、食器・調理器具以外の被洗浄物の洗浄・
乾燥にも利用することが可能となる。
【0011】また、食器・調理器具を洗浄するための食
器洗い機専用洗剤以外の洗剤を用いて、食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄する器具洗浄方法とすれば、器具
特有の汚れに対する洗浄効果を向上することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本実施形態で
は、図11に示したものと同様の機器構成を備える食器
洗い機について説明する。なお、従来と同じ部分につい
ては、同じ符号を付してその説明を省く。本実施形態に
基づく食器洗い機の運転プログラム選択機能部を図1に
示した。電源スイッチ10により電源を投入すると、電
源投入状態を示すLED1が点灯し、洗浄運転プログラ
ム選択スイッチ(選択手段)12により洗浄運転プログ
ラムを選択することができる。電源投入時は、洗浄運転
コース表示LED群5中の食器・調理器具洗浄用「スピ
ーディコース」LEDが点灯し、選択スイッチ12を一
回操作する毎に、食器・調理器具洗浄用「標準コース」
・「念入りコース」、食器・調理器具以外の器具洗浄用
「低温[樹脂]コース」・「高温[金属]コース」、
「庫内洗浄コース」、「乾燥のみコース」の順に洗浄運
転プログラムを選択することが可能である。尚「乾燥の
みコース」は、洗浄運転を行わずに乾燥運転のみを実行
する運転プログラムである。同様の操作で、乾燥運転プ
ログラム選択スイッチ13により乾燥運転プログラムの
選択が、高温最終すすぎ機能選択スイッチ14により高
温最終すすぎ機能の有無が、それぞれ選択可能であり、
乾燥運転コース表示LED群6および高温最終すすぎ選
択表示LED9により選択された運転プログラムが表示
される。運転開始および一時停止スイッチ11により運
転を開始すると、工程表示部7の工程表示LED群8中
の該当する工程のLEDが点滅し、進行中の工程の表示
を行なう。
【0013】図1に示したように、食器・調理器具を洗
浄・乾燥するための運転プログラム群2とは別に食器・
調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プ
ログラム群3を設けることによって、使用者は食器・調
理器具以外の器具までを含んだ被洗浄物の種類に応じて
運転するプログラムを選択することが可能となり、食器
洗い機の利用範囲を拡大することが可能となる。尚、図
1で示した運転プログラム選択機能部の構成は一例であ
って、運転プログラム毎に専用のスイッチを設けるダイ
レクト選択方式、ダイヤルスイッチによって運転プログ
ラムを選択するダイヤル選択方式、「食器・調理器具」
および「その他の器具」の選択を専用の切替えスイッチ
によって行う切替えスイッチ方式など、選択機能部の構
成は食器洗い機のデザインなどに応じて変更することが
可能である。
【0014】本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログ
ラムの各工程における目標水温・運転時間設定の一例を
図2に示した。従来の食器洗い機の食器・調理器具を洗
浄・乾燥するための運転プログラムにおいては、高融点
油脂汚れの洗浄、被洗浄物の除菌などを目的として、洗
浄工程においては約60℃、最終すすぎ工程においては
約70〜80℃の高温まで洗浄水を昇温し、乾燥工程に
おいては約80℃の高温風を洗浄槽内に送風している。
しかし、食器・調理器具以外の被洗浄物においては、陶
磁器若しくは耐熱性の樹脂より成る食器・調理器具とは
異なり、非耐熱性の樹脂など耐熱性を持たない材料より
成る場合も多く、60〜80℃程度の高温洗浄水による
洗浄、ならびに80℃程度の高温風による乾燥に耐える
ことができず、過熱変形など被洗浄物の損傷をも招きか
ねない。本実施形態の食器洗い機においては、従来の食
器洗い機と同様の食器・調理器具の洗浄を行う、「スピ
ーディコース」、「標準コース」、「念入りコース」の
他に、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄する運転プ
ログラムとして、金属製など耐熱性の被洗浄物を対象と
する洗浄運転プログラムである「高温[金属]コース」
に併せて、非耐熱性樹脂製などの非耐熱性の被洗浄物を
対象とする洗浄運転プログラムである「低温[樹脂]コ
ース」を設けている。非耐熱性の被洗浄物を対象とする
洗浄運転プログラムにおいては、洗浄工程、ならびに最
終すすぎ工程における最終目標水温を低下させ、被洗浄
物の損傷を防止している。
【0015】図3に、本実施形態の食器洗い機におけ
る、高温最終すすぎ機能、ならびに乾燥運転プログラム
の設定値の一例を示した。実行される運転プログラム
は、選択された洗浄運転プログラム、乾燥運転プログラ
ム、ならびに高温最終すすぎ機能の有無の組み合わせに
よって決定されるが、本実施形態の食器洗い機において
は、選択された洗浄運転プログラムに応じて、高温最終
すすぎ機能の選択可否、ならびに選択可能な乾燥運転プ
ログラム、乾燥工程における設定風温、を変化させてい
る。洗浄運転プログラムとして「低温[樹脂]コース」
が選択された場合には、最終すすぎ工程において目標水
温を80℃に設定する、高温最終すすぎ機能は選択でき
ない。乾燥運転プログラムにおいては、他の洗浄運転プ
ログラムが選択された場合には保持温度が80℃に設定
されるが、「低温[樹脂]コース」が選択された場合に
は60℃に設定されると共に、自動的に乾燥運転プログ
ラム群中の「15分モード」は選択できなくなる。ま
た、「低温[樹脂]コース」においては、最終すすぎ工
程における目標水温も他の洗浄運転プログラムに比べ低
温に設定されているため、最終すすぎ工程の余熱を利用
した、加熱ヒータを用いない、送風のみによって乾燥運
転を行う「送風モード」は選択できない。このように、
選択された洗浄運転プログラムに応じて、高温最終すす
ぎ機能の選択可否、乾燥運転プログラムにおける設定風
温、時間、などを変化させることによって、被洗浄物の
過熱変形などを防止すると共に、乾燥性能に影響を及ぼ
す、最終すすぎ工程における洗浄水水温ならびに乾燥工
程における乾燥風温などが他の運転プログラムに比べ低
く設定されていても、所定の乾燥性能を得る事が可能と
なる。なお、本実施形態の食器洗い機では、器具洗浄コ
ースとして「高温[金属]コース」と「低温[樹脂]コ
ース」を併せ持つが、いずれか一方のみの器具洗浄コー
スのみを備えたものとしてもよい。
【0016】本発明の食器洗い機が対象とする、食器・
調理器具以外の被洗浄物としては、例えばキッチン廻り
の器具類から、コンロの五徳、汁受け、バーナの部品、
換気扇のファン、フィルタ、油受け、シンクトラップの
排水網かご、生ごみ容器、食器水切りかご、電子レンジ
・オーブン・グリルの部品、などが挙げられるが、温洗
浄水を噴射・洗浄する方式に適する洗浄物であればこれ
らに限定されるものではない。これらキッチン廻り(調
理場周辺)の器具類、特にコンロの部品、換気扇の部品
などには、飛散した調理油が酸化・重合・樹脂化して変
性油となり、層状に付着している場合が多い。このよう
な変性油汚れは、従来の食器・調理器具洗浄用の食器洗
い機専用洗剤を添加した洗浄水には難溶性である。洗浄
水に難溶性の、被洗浄物に層を成して付着した汚れの洗
浄においては、洗浄水の汚れ層への浸透速度、汚れ層の
膨潤速度、洗浄水への汚れの溶解速度などが洗浄速度の
律速となり、汚れへの洗浄水の噴射強度、頻度など物理
的な洗浄力を増大しても、速やかな洗浄は期待できず無
駄なランニングコストを費やすこととなる。
【0017】図4に本実施形態の食器洗い機の食器・調
理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プロ
グラムにおける洗浄工程のフローチャートを示した。
尚、洗浄工程以外は図12に示した従来の運転プログラ
ムと同様の構成である。また、図5に、食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログ
ラムにおける目標水温・動作時間設定の一例を示した。
本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具以外の被洗浄
物を洗浄・乾燥するための運転プログラムにおける洗浄
工程は、洗浄槽101に所定量の水若しくは湯(洗浄
水)を溜め、洗浄水中に洗剤を投入する、「第一噴射ス
テップ」、洗浄水の噴射ならびに洗浄ポンプの休止動作
を行う、第一から第四の「噴射・休止ステップ」、およ
び洗浄水の噴射ならびに洗浄槽101からの洗浄水の排
出を行う、「第二噴射ステップ」から構成される。
【0018】第一から第四までの「噴射・休止ステッ
プ」においては、洗浄工程の最終目標水温(T15)とは
別に目標水温(T11、T12、T13、T14)、および最小
運転時間(t12、t14、t16、t18)を設定し、各々の
目標水温到達かつ最小運転時間経過まで洗浄ポンプ10
9を駆動し、洗浄水の「噴射動作」を行なった後に、所
定時間(t13、t15、t17、t19)の洗浄ポンプ109
の「休止動作」を実行する。「噴射動作」によって汚れ
表面に洗浄水を付着させた後、洗浄ポンプ109の「休
止動作」中に洗浄水の汚れ層への浸透、洗浄水による汚
れ層の膨潤現象を引き起こし、次ステップの「噴射動
作」によって、洗浄水が浸透・膨潤して洗浄が容易にな
った汚れを洗浄する。洗浄水の噴射力のみでは落せない
汚れに対しても連続的な噴射動作を続ける、従来の食器
洗い機における洗浄方法に比べ、洗浄水に難溶性の汚れ
の洗浄方法として効率的な洗浄方法である。
【0019】洗浄工程における「休止動作」は、洗浄水
の汚れ層への浸透、ならびに洗浄水による汚れ層の膨潤
現象を引き起こす為の動作であり、休止動作時間設定値
が数秒程度では十分な効果が得られない。一方、休止動
作時間設定値を長い時間に設定すればする程、洗浄水の
汚れ層への浸透現象は進行することとなるが、洗浄運転
に長い時間を要することとなる。休止動作時間設定値
は、洗浄運転プログラムを狙いの洗浄運転時間に構成で
きる範囲で、大凡一分以上の範囲で、最大限長く設定す
ることが望ましい。洗浄運転時間は、「昼間の使用」、
「夜間の使用」、もしくは「就寝中の使用」など、使用
者の利用形態を想定して任意に設定することが可能であ
るが、本実施形態においては、「昼間の使用」を想定し
て、洗浄運転時間を1時間程度とするために、図2なら
びに5に示した値に設定した。
【0020】洗浄水に難溶性の汚れへの洗浄水の浸透速
度、ならびに汚れの洗浄水への溶解速度は、水温の上昇
と共に上昇し、洗浄効率が向上する。本実施形態の食器
洗い機においては、従来の食器洗い機がその洗浄運転プ
ログラムの洗浄工程において、最終目標水温に洗浄水水
温が到達すると昇温動作を中止する、若しくは洗浄動作
を中止するのに対し、図5に示したように、「第四噴射
・休止ステップ」における目標水温T14と、「第二噴
射ステップ」における目標水温T15とを、被洗浄物の
耐熱範囲内の同一設定値とすることで、洗浄水温の高
い、高洗浄効率域での洗浄動作時間を比較的長く設定す
ることによって洗浄力を向上している。また本実施形態
の食器洗い機においては、洗浄ポンプ109の休止間は
温水ヒータ110を断続的なオンオフ動作繰り返すこと
によって、目標水温の保持動作を行っているが、洗浄ポ
ンプ休止間の著しい水温低下などが発生しなければ、温
水ヒータ110をオフさせても良い。
【0021】本発明の食器洗い機の食器・調理器具以外
の被洗浄物を洗浄・乾燥する運転プログラムにおいて
は、食器・調理器具洗浄用の食器洗い機専用洗剤を用い
ても従来の食器・調理器具を洗浄・乾燥する運転プログ
ラムに比べ、より低ランニングコストで同等の洗浄性能
が得ることができるが、汚れの性質に合致した、食器・
調理器具洗浄用の食器洗い機専用洗剤以外の洗剤を用い
た方が、洗浄性能、ランニングコストの両面において、
より効果を発揮する。たとえば、変性油などの油汚れに
対しては、アルカリ剤、溶剤、界面活性剤が配合された
洗剤、発泡性の過炭酸ナトリウムを配合した洗剤、リパ
ーゼなど油分解酵素を配合した洗剤、などの油汚れ用洗
浄剤を用いることが望ましい。従来の食器洗い機が用い
る、食器・調理器具洗浄用の食器洗い機専用洗剤に比
べ、汚れ層への洗浄水の浸透速度、ならびに洗浄水への
汚れの溶解速度が速く、洗浄効率を向上することが可能
となる。市販の油汚れ洗浄剤など、用いる洗剤が液状で
ある場合には、洗剤投入装置103によって所定のタイ
ミングで洗浄水中に洗剤を投入しても良いが、洗剤投入
装置103を持たない場合など、洗浄槽101の扉内面
に設けられた凹部などの所定位置に洗剤をセットする方
法では、運転開始初期の排水動作、配管滞留水排水動作
などによって洗剤が排出されてしまう恐れがある。この
為、本実施形態の食器洗い機では、洗浄工程の「第一噴
射ステップ」において洗浄槽101への給水が完了し、
洗浄ポンプ109、温水ヒータ110を所定時間(t1
1)運転した後、洗剤投入時期をブザー鳴動により使用
者に報知することとした。このことにより、所定のタイ
ミングで使用者が食器洗い機の扉104を開け、洗剤を
洗浄槽内に投入することが可能となり、使用者は、従来
の食器洗い機が用いる食器・調理器具洗浄用の食器洗い
機専用洗剤に限られずに、汚れの種類に応じて各種洗剤
を使用することが可能となる。尚、食器洗い機には扉1
04の開放に応じて洗浄ポンプ109などの運転を一時
停止するよう、扉開放検出スイッチを設けている。
【0022】また、食器・調理器具洗浄用の食器洗い機
専用洗剤では、洗浄ポンプ運転によって洗浄水が激しく
攪拌されることによる、洗浄水の発泡現象を抑制するた
めに消泡剤などが配合されているが、市販の油汚れ用洗
浄剤などでは成されていない場合が多い。しかし、本実
施形態の食器洗い機の運転プログラムによれば、洗浄工
程における洗浄ポンプ109の休止動作(t13、t15、
t17、t19)により、洗浄水の発泡現象は抑制され、発
泡性が抑制された食器洗い機専用洗剤でなくとも、噴射
圧力の低下などを引き起こすことなく、十分な洗浄性を
発揮する事が可能である。
【0023】使用者が市販の油汚れ洗浄剤などを用いる
場合、食器・調理器具洗浄用の食器洗い機専用洗剤の所
定濃度に比較して高濃度で使用するケースが想定される
為、本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具以外の被
洗浄物を洗浄する洗浄運転プログラムにおいては、食器
・調理器具を洗浄する洗浄運転プログラムに比べ、すす
ぎ工程における洗浄ポンプ駆動時間を長く設定すると共
に、すすぎ工程の実行回数を多く設定することによっ
て、高濃度で投入された洗剤の庫内残水などへの残留を
防止している。
【0024】従来の食器洗い機で食器洗い機の庫内を洗
浄・乾燥する場合には、任意の洗浄運転プログラムを選
択し、被洗浄物をセットせずに運転を行う「空運転」を
行わねばならず、庫内洗浄のために通常の洗浄・乾燥運
転と同等の運転時間とランニングコストを要するなどの
問題があった。本実施形態の食器洗い機では、比較的低
温での洗浄・乾燥運転を行った後、若しくは食器・調理
器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥した後などに、食器洗
い機内部の洗浄・除菌を簡便に行う為に、庫内洗浄運転
プログラムとして「庫内洗浄コース」を設けた。同洗浄
運転プログラムは、すすぎ工程を含まず、洗浄工程と最
終すすぎ工程から構成されるとともに、最終すすぎ工程
における最終目標水温を80℃の高温に設定しているた
め、短時間、低ランニングコストで庫内の洗浄・除菌を
簡便に行うことが可能となる。
【0025】(実施の形態2)実施の形態1で示した食
器洗い機と同様の機器構成、運転プログラム選択機能部
を有する食器洗い機の、食器・調理器具以外の被洗浄物
を洗浄するための洗浄運転プログラムにおける洗浄工程
のフローチャートを図6に示した。尚、洗浄工程以外の
運転プログラムの構成は図12に示した構成に、運転プ
ログラムにおける設定値は図2に示した設定値に、乾燥
運転プログラムにおける設定は図3に示した設定に同じ
であるので、前述の実施形態と同じ部分については同じ
符号を付して説明を省く。
【0026】本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄するための洗浄運転プログラムの
洗浄工程における噴射・休止ステップを、一定時間(t
21)の噴射動作と一定時間(t22)の洗浄ポンプ109
の休止動作により構成しており、実施の形態1に示した
食器洗い機の食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄する
ための洗浄運転プログラムに比べ、比較的簡易なプログ
ラム構成によって、同様の効果を得ることが可能とな
る。尚、本実施形態においては、噴射時間(t21)を3
分、休止時間(t22)を3分に設定した。
【0027】(実施の形態3)洗浄ポンプ109の吐水
側出口からノズル111に至る加圧洗浄水循環経路中に
設けられた、洗浄ポンプ109の吐水圧力を検知するセ
ンサーを有する他は、実施の形態1で示した食器洗い機
と同様の機器構成と運転プログラム選択機能部を有する
食器洗い機の、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄す
るための洗浄運転プログラムにおける洗浄工程のフロー
チャートを図7に示した。尚、洗浄工程以外の運転プロ
グラム構成は図12に示した構成に、運転プログラムに
おける設定値は図2に示した設定値に、乾燥運転プログ
ラムにおける設定は図3に示した設定に同じであるの
で、前述の実施形態と同じ部分については同じ符号を付
して説明を省く。
【0028】本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄するための洗浄運転プログラムの
洗浄工程における噴射・休止ステップにおいては、噴射
動作設定時間(t23)以内の経過時間であっても、洗
浄ポンプ109の吐水圧力の低下を検知した場合には、
洗浄ポンプ109の休止動作を実行する。実施の形態1
および2に示した食器洗い機の洗浄運転プログラムに比
べ、比較的複雑な機器構成を必要とするが、洗浄ポンプ
109の吐水圧力の低下を検知することによって、洗浄
水の発泡現象の発生を検知することが可能となり、直ち
に洗浄ポンプ109の休止動作を実行することによっ
て、発泡現象の進行を防止することが可能となる。尚、
本実施形態においては、最小噴射時間(t23)を3分、
吐水圧力下限値を9.81kPa、洗浄ポンプ休止時間
(t24)を3分に設定した。また、本実施形態の食器洗
い機においては洗浄ポンプ吐水圧低下の検知により洗浄
ポンプ109の休止動作を行なっているが、洗浄水循環
経路などに設けられた、洗浄水の透過度を検知する汚れ
センサーなどによる検知によっても、同様の制御が可能
である。
【0029】(実施の形態4)従来の食器洗い機と同様
に、洗浄ポンプ109による噴射動作を行なうための所
定量以外に、被洗浄物を洗浄水に浸漬可能な量に、洗浄
水を貯留、ならびに洗浄水量を制御可能な構成を有する
食器洗い機の場合の実施形態を示す。尚、前述の実施形
態と同じ部分については、同じ符号を付しその説明を省
く。
【0030】図8に本実施形態の食器洗い機の構成を示
した。洗浄槽101に溜められる洗浄水量を制御する水
量検知手段108には、従来の食器洗い機と同様に洗浄
ポンプ109による「噴射動作」を行なう場合の洗浄水
量制御を行なう、第一の水位スイッチ108aと、被洗
浄物の洗浄水中への「浸漬動作」を行なう場合の洗浄水
量制御を行なう、第二の水位スイッチ108bとを有し
ている。
【0031】本実施形態の食器洗い機の食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄するための洗浄運転プログラムに
おける洗浄工程のフローチャートを図9に示した。本実
施形態の食器洗い機の食器・調理器具以外の被洗浄物を
洗浄するための洗浄運転プログラでは、他の実施形態の
食器洗い機における食器・調理器具以外の被洗浄物を洗
浄するための洗浄運転プログラと同様の「第一噴射ステ
ップ」の後に、「浸漬ステップ」を設けている。「浸漬
ステップ」においては、洗浄ポンプ109を停止、給水
手段107を開放し、第二の水位スイッチ108bがオ
ンするまで洗浄槽内の洗浄水量を増大し、洗浄槽内の被
洗浄物を洗浄水に浸漬し、一定の休止浸漬時間(t25)
経過後、洗浄ポンプ109を一定時間(t26)動作させ
ることにより、洗浄水の攪拌を行なう。「休止浸漬動
作」、「攪拌動作」をそれぞれ3回実施した後、洗浄水
を排出し、洗浄ポンプ109による通常の噴射動作を行
なう洗浄水量とした後は、実施形態1と同様の噴射・休
止動作を実行する。本実施形態においては、休止浸漬時
間(t25)を3分、攪拌時間(t26)を3分に設定し
た。
【0032】この被洗浄物の洗浄水への「浸漬動作」に
より、実施の形態1から3に示した洗浄水の噴射・休止
動作による方法と同様に、洗浄水に難溶性あるいは強固
な層を成して付着した汚れへの洗浄水の浸透現象、汚れ
の膨潤現象を発現させることが可能である。更に「浸漬
動作」によっては、汚れ表面から洗浄水中への汚れの溶
解・拡散現象、汚れの膨潤・脱落現象などを発現させる
ことが可能であり、次ステップ以降の洗浄水の噴射によ
る汚れの洗浄をより容易にすることが可能となる。尚、
運転プログラム選択機能部は図1に示した構成に、洗浄
工程以外の運転プログラムの構成は図12に示した構成
に、上述した以外の運転プログラムにおける設定値は図
2に示した設定値に、乾燥運転プログラムにおける設定
は図3に示した設定に同じである。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、運転プログラムとして食器・調理
器具を洗浄・乾燥するための一つ若しくは複数個の運転
プログラムと、それとは別の、食器・調理器具以外の被
洗浄物を洗浄・乾燥するための一つ若しくは複数個の運
転プログラムとを備えたことによって、使用者は食器・
調理器具に限定されない被洗浄物の種類に応じて、適切
な運転プログラムを選択することが可能となり、食器洗
い機を食器・調理器具の洗浄・乾燥に留まらず、食器・
調理器具以外の被洗浄物の洗浄・乾燥にも利用すること
が可能となる。
【0034】請求項2では、食器・調理器具以外の被洗
浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラムにおいて、
洗浄工程で洗浄ポンプの一定時間の「休止動作」を実行
することによって、汚れへの洗浄水の浸透現象ならびに
洗浄水への汚れの溶解現象が発現し、休止動作に引き続
き行なわれる「噴射動作」による洗浄性を向上すること
が可能である。また、消泡剤などが配合されていない、
食器・調理器具洗浄用の食器洗い機専用洗剤以外の洗剤
を用いた場合においても、洗浄水の発泡現象を抑制する
事が可能となり、噴射圧力の低下などを引き起こすこと
なく、十分な洗浄性を発揮する事が可能となる。
【0035】請求項3では、食器・調理器具以外の被洗
浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラムとして、非
耐熱性の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラ
ム及び/または、耐熱性の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
めの運転プログラムとを備えたことによって、使用者は
食器・調理器具以外の被洗浄物の洗浄・乾燥において、
被洗浄物の耐熱性に応じて、適切な運転プログラムを選
択することが可能となる。
【0036】請求項4では、非耐熱性の、食器・調理器
具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラ
ムにおいては、食器・調理器具を洗浄・乾燥するための
運転プログラム、ならびに食器・調理器具以外の耐熱性
の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラムに比
べ、運転時の洗浄水水温、ならびに乾燥時の乾燥風温を
低く設定したことによって、非耐熱性の被洗浄物であっ
ても過熱損傷を引き起こすことなく、洗浄・乾燥運転を
行なう事が可能となる。
【0037】請求項5では、耐熱性の、食器・調理器具
以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラム
においては、食器・調理器具を洗浄・乾燥するための運
転プログラム、ならびに食器・調理器具以外の非耐熱性
の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラムに比
べ、運転時の洗浄水水温を高く設定したことによって、
汚れへの洗浄水の浸透速度ならびに洗浄水への汚れの溶
解速度を高くすることが可能となり、洗浄性を向上する
ことが可能となる。
【0038】請求項6では、洗浄工程、すすぎ工程、な
らびに最終すすぎ工程より成る、食器・調理器具以外の
被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログラム
は、前記洗浄工程において、洗浄水水温を同工程におけ
る最高水温に保持すると共に、洗浄ポンプの駆動及び休
止動作を実行することによって、洗浄水水温を高く保つ
ことが可能となり、汚れへの洗浄水の浸透速度ならびに
洗浄水への汚れの溶解速度を高くすることが可能とな
り、洗浄性を向上することが可能となる。
【0039】請求項7では、洗浄工程、すすぎ工程、な
らびに最終すすぎ工程より成る、食器・調理器具以外の
被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログラム
は、食器・調理器具を洗浄・乾燥するための運転プログ
ラムに比べ、すすぎ工程の実行回数を多く設定したこと
によって、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥
する際に、洗浄水に高濃度で洗剤を添加しても、庫内残
水などへの洗剤の残留を防止する事が可能となる。
【0040】請求項8では、洗浄工程、すすぎ工程、な
らびに最終すすぎ工程より成る、食器・調理器具以外の
被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログラム
は、前記洗浄工程において、洗剤投入時期を報知するこ
とによって、使用者は食器洗い機への洗剤投入時期を認
知することが可能となり、洗剤投入装置を有さない食器
洗い機では使用が困難であった、液状の洗剤であって
も、簡便に使用することが可能となる。
【0041】請求項9では、洗浄工程、すすぎ工程、な
らびに最終すすぎ工程より成る、食器・調理器具以外の
被洗浄物を洗浄・乾燥するための洗浄運転プログラム
は、前記洗浄工程において、被洗浄物の洗浄水への浸漬
動作を実行することによって、噴射むらなどの発生など
無しに、洗浄水を被洗浄物に噴射する方法に比べ効率的
に、汚れに洗浄水を接触させることが可能となり、洗浄
水に難溶性あるいは強固な層を成して付着した汚れへの
洗浄水の浸透現象、汚れの膨潤現象を発現させることが
可能となり、次ステップ以降の洗浄水の噴射による汚れ
の洗浄を容易とすることが可能となる。
【0042】請求項10では、食器・調理器具を洗浄す
るための運転プログラムならびに食器・調理器具以外の
被洗浄物を洗浄するための運転プログラムに加えて、食
器洗い機の内部を洗浄するための運転プログラムを設け
たことによって、短時間、低ランニングコストで簡便に
庫内の洗浄・除菌を行なう事が可能となる。
【0043】請求項11では、請求項1から請求項10
に記載の食器洗い機において、食器・調理器具を洗浄す
るための食器洗い機専用洗剤以外の洗剤を用いて、食器
・調理器具以外の被洗浄物を洗浄することにより、洗浄
工程における洗浄ポンプの休止動作により高効率に、非
耐熱性の被洗浄物では運転プログラムにおける低い温度
設定により被洗浄物の過熱変形など無く、すすぎ工程回
数の増加により洗剤の残留など無く、被洗浄物に付着し
た汚れの性質に合致した洗剤を用いる事により高い洗浄
性能で、被洗浄物の洗浄を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の運転プログラム選択機能
部を示す構成図。
【図2】本発明の実施形態1における洗浄運転プログラ
ムの設定値を示す表。
【図3】本発明の実施形態1における乾燥運転プログラ
ムの設定値を示す表。
【図4】本発明の実施形態1における洗浄工程のフロー
チャート。
【図5】本発明の実施形態1における洗浄工程の設定値
を示す表。
【図6】本発明の実施形態2における洗浄工程のフロー
チャート。
【図7】本発明の実施形態3における洗浄工程のフロー
チャート。
【図8】本発明の実施形態4における食器洗い機の構成
図。
【図9】本発明の実施形態4における洗浄工程のフロー
チャート。
【図10】従来の運転プログラム選択機能部の構成図。
【図11】従来の食器洗い機の構成図。
【図12】従来の運転プログラムのフローチャート。
【図13】従来の食器洗い機のブロック図。
【符号の説明】
12 … 洗浄運転プログラム選択スイッチ(選択手
段) 106 … 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 智寛 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大嶋 隆文 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の運転プログラムから、実行する
    運転プログラムを選択する選択手段と、選択された運転
    プログラムに基づいて食器洗い機の動作を制御する制御
    手段とを有する食器洗い機において、前記運転プログラ
    ムとして、食器・調理器具を洗浄・乾燥するための一つ
    若しくは複数個の運転プログラムと、それとは別の、食
    器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための一
    つ若しくは複数個の運転プログラムとを備えたことを特
    徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の食器洗い機であって、洗
    浄工程、すすぎ工程、ならびに最終すすぎ工程より成
    る、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの洗浄運転プログラムは、前記洗浄工程において、洗
    浄ポンプの一定時間の休止動作を実行することを特徴と
    する食器洗い機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の食器洗い機であって、食
    器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するための運
    転プログラムとして、非耐熱性の被洗浄物を洗浄・乾燥
    するための運転プログラム及び/または、耐熱性の被洗
    浄物を洗浄・乾燥するための運転プログラムとを備えた
    ことを特徴とする食器洗い機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の食器洗い機であって、非
    耐熱性の、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥
    するための運転プログラムにおいては、食器・調理器具
    を洗浄・乾燥するための運転プログラム、ならびに食器
    ・調理器具以外の耐熱性の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの運転プログラムに比べ、運転時の洗浄水水温、なら
    びに乾燥時の乾燥風温を低く設定したことを特徴とする
    食器洗い機。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の食器洗い機であって、耐
    熱性の、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥す
    るための運転プログラムにおいては、食器・調理器具を
    洗浄・乾燥するための運転プログラム、ならびに食器・
    調理器具以外の非耐熱性の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの運転プログラムに比べ、運転時の洗浄水水温を高く
    設定したことを特徴とする食器洗い機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の食器洗い機であって、洗
    浄工程、すすぎ工程、ならびに最終すすぎ工程より成
    る、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの洗浄運転プログラムは、前記洗浄工程において、洗
    浄水水温を同工程における最高水温に保持すると共に、
    洗浄ポンプの駆動及び休止動作を実行することを特徴と
    する食器洗い機。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の食器洗い機であって、洗
    浄工程、すすぎ工程、ならびに最終すすぎ工程より成
    る、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの洗浄運転プログラムは、食器・調理器具を洗浄・乾
    燥するための運転プログラムに比べ、すすぎ工程の実行
    回数を多く設定したことを特徴とする食器洗い機。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の食器洗い機であって、洗
    浄工程、すすぎ工程、ならびに最終すすぎ工程より成
    る、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの洗浄運転プログラムは、前記洗浄工程において、洗
    剤投入時期を報知することを特徴とする食器洗い機。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の食器洗い機であって、洗
    浄工程、すすぎ工程、ならびに最終すすぎ工程より成
    る、食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄・乾燥するた
    めの洗浄運転プログラムは、前記洗浄工程において、被
    洗浄物の洗浄水への浸漬動作を実行することを特徴とす
    る食器洗い機。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の食器洗い機であって、
    食器・調理器具を洗浄するための運転プログラムならび
    に食器・調理器具以外の被洗浄物を洗浄するための運転
    プログラムに加えて、食器洗い機の内部を洗浄するため
    の運転プログラムを設けたことを特徴とする食器洗い
    機。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10に記載の食器
    洗い機において、食器・調理器具を洗浄するための食器
    洗い機専用洗剤以外の洗剤を用いて、食器・調理器具以
    外の被洗浄物を洗浄する食器洗い機における器具洗浄方
    法。
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