JP2000014215A - 移植機における作業部の昇降制御装置 - Google Patents

移植機における作業部の昇降制御装置

Info

Publication number
JP2000014215A
JP2000014215A JP10189442A JP18944298A JP2000014215A JP 2000014215 A JP2000014215 A JP 2000014215A JP 10189442 A JP10189442 A JP 10189442A JP 18944298 A JP18944298 A JP 18944298A JP 2000014215 A JP2000014215 A JP 2000014215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marker
planting
flag
lever
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10189442A
Other languages
English (en)
Inventor
Hachiro Nakamura
八郎 中村
Masahiko Matsukawa
雅彦 松川
Chie Mizutani
智恵 水谷
Shigeo Kodama
重夫 小玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP10189442A priority Critical patent/JP2000014215A/ja
Publication of JP2000014215A publication Critical patent/JP2000014215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手元操作レバーを上下方向に操作すると植付
部が昇降制御され、引き操作すると植付部の昇降を停止
させる。 【解決手段】 乗用田植機1の運転操作部には、上下方
向及び前後方向に夫々独立して操作し得る手元操作レバ
ー38が設けられていて、この手元操作レバー38を上
下方向に操作すると植付部10が昇降制御され、また、
機体後方に引き操作すると、植付部10の昇降を停止す
ることができる。このため、手元操作レバー38を上下
方向に操作しながら植付部10を昇降制御しているとき
に、該植付部10を緊急に停止したい場合においては、
手元操作レバー38を機体後方に引き操作すれば、植付
部10の昇降方向にかかわらず該植付部10を直ちに停
止することができる。このため、運転者にとっては誤操
作のおそれもなく、また植付部10を停止したいときに
現在上昇中か下降中かの認識も必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植機における作
業部の昇降制御装置に係り、詳しくは運転操作部に設け
た手元操作手段により走行機体に支持した作業部を昇降
制御可能とした昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗用田植機に支持された植付
部の昇降制御は、油圧により行われ、その油圧制御機構
は、例えば図19に示すように、座席シート7の側部に
油圧・植付レバー17が設けられていて、該レバー17
の手動操作にて植付部10を昇降制御すると共に、該レ
バー17を「下げ」ないし「植付」位置に操作すると、
植付部10のフロート14に作用する土圧を感知して適
正な植付位置になるように植付部10が自動昇降制御さ
れる。
【0003】すなわち、前記油圧・植付レバー17を、
図20に示すレバーガイド21に沿って「上げ」、「固
定」、「下げ」、「植付」位置に夫々操作すると、平板
カム30が支点軸31を中心として回動し、この回動量
に応じて油圧コントロールバルブ35を作動させ、該油
圧コントロールバルブ35により油圧シリンダ(図示せ
ず)を制御して昇降リンク機構8に支持された植付部1
0を昇降制御していた。
【0004】また、前記油圧・植付レバー17の代わり
に、又は油圧・植付レバー17と共に運転操作部に手元
操作レバーを設け、この手元操作レバーにより、植付部
の昇降制御を行えるようにしたものがあり、これによれ
ば片手運転をすることなくきめ細かな運転が可能となり
植付部10の昇降制御を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の座席シ
ート7の側部に配置されていた油圧・植付レバー17を
手動操作することで、植付部10の昇降を行う場合や、
手元操作レバーによる植付部の昇降制御を行う場合にお
いて、植付部10を上昇中又は下降中に障害物との干渉
のおそれが生じた場合等に、植付部10の昇降を緊急に
停止したい場合がある。
【0006】このような場合、植付部の動作方向と逆方
向に手元操作レバーを操作することにより、動作を停止
するようにすることも考えられるが、そのためには、オ
ペレータは植付部の動作方向を瞬時に認識した上でレバ
ー操作を行わなければならず、誤操作のおそれがあっ
た。
【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、手元操作手段
を上下方向に操作することで作業部を昇降制御可能とす
ると共に、上下方向と略々直交する方向に操作すること
で作業部の昇降作動を停止可能とした移植機における作
業部の昇降制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、運転席(9)を有する走行
機体(5)にリンク機構(8)を介して作業部(10)
を昇降自在に支持した移植機(1)において、運転操作
部に、上下方向及びこれと略々直交する方向に夫々独立
して操作し得る手元操作手段(38)を設け、前記手元
操作手段(38)による上下方向への操作で前記作業部
(10)を昇降制御すると共に、前記手元操作手段(3
8)による上下方向と略々直交する方向への操作にて作
業部(10)の昇降制御を停止可能とした、ことを特徴
とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記作業部
(10)の昇降作動を、前記手元操作手段(38)によ
る機体後方への引き操作で停止可能とした、ことを特徴
とする。
【0010】[作用]以上の発明特定事項に基づき、移
植機(1)は、運転席(9)を有する走行機体(5)に
リンク機構(8)を介して作業部(10)が昇降自在に
支持され、また運転操作部には、上下方向及びこれと略
々直交する方向に夫々独立して操作し得る手元操作手段
(38)が設けられている。この手元操作手段(38)
は、これを上下方向に操作すると前記作業部(10)が
昇降制御され、また、前記手元操作手段(38)を上下
方向と略々直交する方向に操作すると、前記作業部(1
0)の昇降作動が停止される。
【0011】このため、前記手元操作手段(38)を上
下方向に操作して作業部(10)を昇降制御していると
きに、該作業部(10)を緊急に停止したい場合等にお
いては、前記手元操作手段(38)を上下方向と略々直
交する方向の例えば機体後方に引き操作すれば、作業部
(10)の昇降方向(上昇又は下降)にかかわらず該作
業部(10)を直ちに停止することが可能となるので、
運転者にとっては誤操作のおそれもなく、また作業部
(10)が現在上昇中か下降中かの認識を必要とせず迅
速な対応が可能となる。
【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の発明特定事項
を何ら限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一または
相当する部材には、同一の符号を付している。
【0014】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪
2及び後輪3により支持された走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4
内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中
間部には座席シート7を有する運転席9が配設されてい
る。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17
が設けられていて、この手動操作レバー17は、従来と
同様にレバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、
「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可
能となっている。
【0015】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機
構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支
持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜1
4及びマット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台12が
備えられている。
【0016】前記走行機体5には、昇降リンク機構8に
固着されたリンクブラケット20との間に油圧シリンダ
装置19が配設されていて、前記手動操作レバー17の
操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に
配置された制御部39を介して油圧コントロールバルブ
35が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35に
より前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付
部10が昇降作動する。
【0017】なお、前記手動操作レバー17の操作位置
は、レバー位置検出ポテンショメータ50により検出さ
れ、この検出値に応じて前記制御部39を介してカム回
動モータ41の回動により後述する如く作動機構40の
作動で油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0018】ここで本発明は、運転操作部に、上下方向
及びこれと略々直交する方向に夫々独立して操作し得る
手元操作手段を設け、前記手元操作手段による上下方向
への操作で前記作業部10を昇降制御すると共に、前記
手元操作手段による上下方向と略々直交する方向への操
作にて作業部10の昇降制御を停止可能としたことを特
徴としている。
【0019】前記運転席9の前部には、ステアリングホ
イール13が設けられ、該ステアリングホイール13の
下方のステアリングシャフト13aには、スイッチボッ
クス15が設けられ、このスイッチボックス15に手元
操作手段としての手元操作レバー38が取付けられてい
る。
【0020】図2に示すように、前記手元操作レバー3
8は、ステアリングシャフト13aに沿って上下方向に
操作可能であると共に、これと略々直交する機体前後方
向(A,B方向)に夫々独立して操作可能とされてい
る。また、この手元操作レバー38は、上下方向及びこ
れと直交する方向のいずれに対しても、図示しない弾発
部材により、手を離すと基準位置に自動復帰するように
付勢されている。
【0021】すなわち、この手元操作レバー38は、上
下方向の操作に対しては、基準位置と、この基準位置か
ら上方に変位した上げ位置と、前記基準位置から下方に
変位した下げ位置と、下降を開始した後再度手元操作レ
バー38を下方に変位した植付位置とに切換え操作自在
となっており、また、これと略々直交する方向の操作に
対しては、前記基準位置から機体前後方向(A,B方
向)に操作可能とされている。
【0022】はじめに、前記手元操作レバー38による
植付部10の昇降機構について説明する。
【0023】図3に示すように、座席シート7下部のリ
ヤカバー26内には、前記油圧コントロールバルブ35
や作動機構40が配置され、この作動機構40によって
油圧コントロールバルブ35が操作される。前記作動機
構40は、油圧コントロールバルブ35の近傍に配置さ
れたカム回動モータ41と、該カム回動モータ41のモ
ータ軸と一体的に回転する小ギヤ42と、該小ギヤ42
に噛合するギヤ部30aを有しかつ支点軸31を中心と
して回動可能な平板カム30とを有している。前記平板
カム30の支点軸31には、該支点軸31の回転角を検
出するカム位置ポテンショメータ43が取り付けられて
いる。
【0024】前記油圧コントロールバルブ35の操作軸
35aには、バルブ操作板36が固定されていて、該油
圧コントロールバルブ35から、油圧ホース32,33
が油圧シリンダ19及び図示しない油圧ポンプに連結さ
れている。なお、前記平板カム30と油圧コントロール
バルブ35及びバルブ操作板36は、側面視においてオ
ーバラップするように配置されている。
【0025】図4に示すように、前記平板カム30は、
カム周縁部に部分的に形成された前記ギヤ部30aと、
大凹部a、小凸部b、ランド部c及び融通凹部fを有し
ていて、前記大凹部aは、カムアーム44の先端に回転
自在に支持されているローラ45に当接するカム面から
なる。また、前記融通凹部fは、バルブ操作板36に植
設されたピン36aを受け入れる凹部に形成され、該凹
部f内にてピン36aの移動を許容して融通機構(自動
範囲)を構成すると共に、該凹部fの一側面f1 にピン
36aを当接して一体に移動する(手動操作)。
【0026】前記カムアーム44は、支軸46を中心と
して回転自在に支持されており、該カムアーム44の他
端は、ロッド47を介して図示しない植付クラッチに連
結されている。これにより、前記大凹部aは、植付クラ
ッチの入切操作を行う。
【0027】前述した図3に示すように、前記油圧コン
トロールバルブ35の操作軸35aには、フロート14
に連動する連動アーム48が回転自在に支持されてお
り、該連動アーム48の先端は、プレート49及び扇形
ギヤ52に連結されている。前記扇形ギヤ52は、支点
23を中心として揺動可能とされ、該支点23には扇形
ギヤ52の回動量を検出するポテンショメータ57が設
けられていて、前記油圧コントロールバルブ35の回動
量は、このポテンショメータ57によって検出される。
また、前記扇形ギヤ52には、バルブ回動モータ55に
よって駆動される小ギヤ56が噛合しており、該扇形ギ
ヤ52に連結された前記プレート49、更に連動アーム
48とバルブ操作板36を介して油圧コントロールバル
ブ35が制御される。
【0028】一方、昇降リンク機構8の後部には、支点
軸25を中心として回動可能な揺動アーム27が設けら
れていて、この揺動アーム27は感知プレート22を介
してフロート14の前部に連結されている。前記揺動ア
ーム27と感知プレート22とは、該感知プレート22
の長孔22aに嵌入されたピン28を介して連結されて
いる。そして、前記フロート14に作用する土圧変動に
基づくフロート14の上下移動は、フロート位置ポテン
ショメータ58により検出され、この検出値に基づき後
述するバルブ回動モータ55が回動し、前記油圧コント
ロールバルブ35が制御されて、前記油圧シリンダ装置
19が伸縮するようになっている。
【0029】図4において、前記バルブ操作板36に
は、連係ピン36bが植設されており、該連係ピン36
bは前記連動アーム48に当接し、該連動アーム48と
共に連動し得るようになつている。そして、この連係ピ
ン36bと、前記扇形ギヤ52に植設されたピン53と
の間にスプリング54が張設されていて、該スプリング
54の張力は、連動アーム48の一側に当接しているピ
ン36bを介してバルブ操作板36に伝達される。ま
た、機体フレームと前記ピン53との間には、スプリン
グ37が張設されていて、該スプリング37により油圧
コントロールバルブ35を一方向に向けて押圧・付勢し
ている。
【0030】図5には、本実施の形態における制御ブロ
ック図が示されている。
【0031】同図において、前記制御部39には、手動
操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポ
テンショメータ50、手元操作レバー38の操作を検出
する切換スイッチ51(上下方向切換スイッチ51−
1,前後方向切換スイッチ51−2)からの信号が入力
されている他、平板カム位置ポテンショメータ43、リ
フタ角ポテンショメータ59等からの信号が入力されて
いる。
【0032】また、前記入力信号に基づき、前記制御部
39を介してバルブ回動モータ55とカム回動モータ4
1が制御されるようになっている。
【0033】以上により、前記手元操作レバー38は、
前記制御部39を介してカム回動モータ41と電気的に
接続されていて、該手元操作レバー38を上下方向に操
作すると、その操作内容が切換スイッチ51−1により
判別され、この切換スイッチ51−1からの制御信号
で、前記カム回動モータ41により平板カム30が回動
され、バルブ操作板36を介して前記油圧コントロール
バルブ35が制御される。
【0034】すなわち、前記手元操作レバー38を上下
方向に操作すると、カム回動モータ41により前記平板
カム30が駆動され、該平板カム30の支点軸31を中
心とした回動量はポテンショメータ43により検出され
る。この平板カム30の回動により、ピン36aを介し
て油圧コントロールバルブ35が回動し、これにより油
圧シリンダ装置19が伸縮されて植付部10が昇降制御
される。
【0035】また、植付部10が昇降動作中に、例えば
前記手元操作レバー38を機体後方向に引き操作する
と、その操作内容が切換スイッチ51−2により判別さ
れ、この切換スイッチ51−2からの制御信号で、前記
カム回動モータ41の回動が直ちに停止される。
【0036】図6は、前記手元操作レバー38による植
付部10の制御フローチャートを示すものであり、以
下、この図に基づき植付部10の昇降制御を説明する。
【0037】S1で、手元操作レバー(十字レバー)3
8の操作があったか否かが判断され、なければ最初に戻
り、操作があればS2でレバー操作が前回と今回とで同
じか否かが判断される。そして、前回と同じ操作であれ
ば最初に戻り、異なっていればS3で手元操作レバー3
8の操作が上げ方向か又は下げ方向かが判断され、上下
方向への操作でなければ、S4において、油圧カム位置
が「上げ」又は「下げ」位置にあるか否かが判断され
る。油圧カム位置が「上げ」又は「下げ」位置になけれ
ば最初に戻り、「上げ」又は「下げ」位置にあれば、S
5において手元操作レバー38の操作が前方向か後方向
かが判断され、前方向であれば最初に戻り、後方向であ
ればS6にて平板カム30(以下、油圧カムという)の
位置を強制的に「固定」位置に戻す。
【0038】また、前記S3において、手元操作レバー
38の操作が上げ方向か又は下げ方向であれば、S7に
進み、ここで油圧カム位置が「固定」か否かが判断さ
れ、「固定」であればS8において手元操作レバー38
の操作が「上げ」か「下げ」かが判断され、「下げ」で
あればS9にて油圧カム位置を「下げ」にし、「上げ」
であればS10にて油圧カムの位置を「上げ」にする。
前記S7において、油圧カム位置が「固定」でなけれ
ば、S11に進み、ここで油圧カム位置が「上げ」か
「下げ」かが判断される。そして、油圧カム位置が「上
げ」なら、更にS12において手元操作レバー38の操
作が上げか下げかが判断され、「上げ」なら最初に戻
り、「下げ」ならS13にて油圧カム位置を「下げ」に
する。
【0039】次に、前述したS11において、油圧カム
位置が「上げ」でなければS14に進み、ここでは油圧
カム位置が「下げ」か「植付」かが判断される。そし
て、「下げ」ならS15に進み、ここで手元操作レバー
38の操作が上げか下げかが判断される。そして、「下
げ」ならS16において油圧カム位置を「植付」にし、
「上げ」ならS17において油圧カム位置を「上げ」に
する。
【0040】前述したS14において、油圧カム位置が
「植付」ならS18に進み、ここで手元操作レバー38
の操作が上げか下げかが判断される。そして、「下げ」
なら最初に戻り、「上げ」ならS19において、油圧カ
ム位置を「下げ」にする。
【0041】次いで、植付部10の左右両端部には、前
述した図1に示すように、マーカ60R,60Lが取り
付けられていて、このマーカ60R,60Lは、植付部
10の昇降に伴い機体側方に下降繰り出す作業位置と、
上昇収納する非作業位置とに自動的かつ交互に切換えら
れるようになっており、作業位置においては圃場面に走
行機体5の走行基準線を引くことができる。
【0042】本実施の形態においては、図7及び図8に
示すように、前記制御部39とマーカ引上げ機構70と
を有し、昇降リンク機構8による植付部10の昇降に伴
い、前記左右マーカ60R,60Lを上昇収納する非作
業位置と機体側方に下降繰り出す作業位置とに自動的か
つ交互に切換え制御を行う。
【0043】また、図9は、マーカ切換え機能付きの手
元操作レバー38を示し、この手元操作レバー38は、
ステアリングホイール13の下方のステアリングコラム
13aに設けられたスイッチボックス15に取り付けら
れていて、レバー軸芯を中心として所定位置に回動保持
し得るモード切換部62と、制御部39による左右マー
カ60R,60Lの交互の切換えを選択する切換え操作
部64とを有している。
【0044】前記モード切換部62は、スイッチボック
ス15内に切換えスイッチ51を有していて、手元操作
レバー38の回動操作により、左右マーカ60R,60
Lの繰り出しを停止する停止モード(切位置)と、左右
マーカ60R,60Lの繰り出しを自動的に切換える自
動モード(自動位置)と、左右マーカ60R,60Lを
同時に繰り出す双方モード(左右位置)とに選択可能と
されている。
【0045】すなわち、停止モードの場合、前記切換え
スイッチはオフであり、左右マーカ60R,60Lの繰
り出しは行わない。また、自動モードの場合、例えば植
付部10が一回昇降される毎に、繰り出される左右マー
カ60R,60Lの順序が自動的に切換えられる。更
に、双方モードの場合、一方のマーカを繰り出し状態に
しておき、かつ植付部10の下降途中で他方のマーカを
繰り出し状態にすることで左右マーカ60R,60Lの
両方が繰り出される。
【0046】前記切換え操作部64は、押圧操作で作動
し得る自動復帰式の押しボタンスイッチ64aを有し、
この押しボタンスイッチ64aを一回押すごとに、左右
マーカ60R,60Lのうち下降繰り出すべきマーカを
選択できるようになっている。この押しボタンスイッチ
64aを、前記モード切換部62が自動モードにあると
きで、植付部10が最上昇した位置にあるときに操作す
ると、植付部10が所定位置に下降したことを後述のリ
フト角ポテンショメータ59が検出した時点で、左右マ
ーカ60R,60Lの交互の繰り出し順序が切換えられ
る。
【0047】前記マーカ引上げ機構70は、前述した図
7及び図8に示すように、座席シート7の下方に設けら
れていて、ベース板66上に立設されたピン67に切換
えレバー68が回動可能に軸着されている。この切換え
レバー68の側部近傍には、マーカ切換えモータ71が
配置されていて、そのモータ軸71aには作動アーム7
2が固定されている。そして、この作動アーム72が時
計方向又は反時計方向に回転することにより、その先端
部が切換えレバー68の舌片68aに当接して押圧付勢
すると、前記切換えレバー68は前記ピン67を中心と
して同方向に回動する。なお、マーカ切換えモータ71
の側方には、リミットスイッチ73が設けられていて、
このリミットスイッチ73により作動アーム72の初期
位置(ホームポジション)を検出している。
【0048】また、前記ピン67の後方のベース板66
上には、左右端側を機体フレームに支持された軸74が
横設されていて、該軸74にはカム75,75が機体前
後方向に揺動可能に軸着されている。このカム75,7
5は突起部62a,62aを有していて、切換えレバー
68との間に夫々ロッド76,76が取り付けられてい
る。なお、これらのカム75,75は、捩りバネ77,
77により軸74を中心として図8の時計方向に付勢さ
れている。
【0049】更に、このカム75,75に対峙するよう
に、アーム78,78が支点軸79を中心として揺動可
能に軸着されている。このアーム78,78には、前記
カム75,75に対峙する前端側に、前記カム75,7
5に当接するピン80,80が植設され、後端側にはロ
ーラ受け81,81が固定され、更に中央先端側にはワ
イヤ取付孔が形成されている。
【0050】前記支点軸79の下方には、横軸83が機
体フレームに枢支されており、この横軸83にブラケッ
ト84,84の中間部が回動可能に軸着されている。そ
して、これら左右ブラケット84の前端側には、前記ア
ーム78,78のローラ受け81,81に当接可能にロ
ーラ85が取り付けられ、後端側にはプレート86の前
端部が連結されている。このプレート86の後端部は、
リンクブラケット20に取り付けられていて、このリン
クブラケット20は、昇降リンク機構8の基端部に固設
されている。また、この昇降リンク機構8は、左右の機
体フレーム間に橋絡されている軸88に枢支されてい
る。
【0051】また、前記アーム78,78には、アウタ
ワイヤ87のインナワイヤ87a,87aが係合され、
該インナワイヤ87a,87aの他端は、前記左右マー
カ60R,60Lに夫々連結されている。
【0052】上述したマーカ引上げ機構70の作動は、
図7及び図8において、例えば制御部39からの右マー
カ60Rの繰り出し指令に基づき、マーカ切換えモータ
71が初期位置から図7の時計方向に一回転して元の位
置に戻って停止する。このとき、作動アーム72も同方
向に回転し、該作動アーム72が切換えレバー68の舌
片68aを押圧付勢する。これにより、切換えレバー6
8はピン67を中心として反時計方向に揺動し、右ロッ
ド76を図面右方に引っ張る。すると、右側カム75が
軸74を中心として図8の時計方向に回動し、その突起
部75aと右側アーム78のピン80との係合が外れ
る。これにより、右側アーム78は、支点軸79を中心
として時計方向に回動し、先端のワイヤ取付部が同方向
に回動し、インナワイヤ87aが繰り出しスプリング
(図示せず)により引っ張られ、右マーカ60Rが作業
位置に繰り出される。
【0053】一方、植付け走行により枕地に至り、該枕
地において走行機体5を回向する際、油圧シリンダ装置
19が作動して植付部10が上昇すると、昇降リンク機
構8の基部に固定されたリンクブラケット20が軸88
を中心として時計方向に回動するため、プレート86が
図8の左方に引かれ、ブラケット84が横軸83を中心
として時計方向に回転し、ローラ85がアーム78のロ
ーラ受け81を持ち上げる。すると、アーム78は支点
軸79を中心として反時計方向に回転し、ワイヤ取付部
を介してインナワイヤ87aを引っ張り、右マーカ60
Rを上昇させて該右マーカ60Rを非作業位置に収納す
る。
【0054】次いで、走行機体5を回向して植付部10
が下降し、リフト角ポテンショメータ59にて植付部1
0が所定位置に下降したことを検知すると、制御部39
から前記と反対の左マーカ60Lの繰り出し指令が発せ
られ、この指令に基づき、マーカ切換えモータ71が初
期位置から図7の反時計方向に一回転して元の位置に戻
って停止する。このとき、作動アーム72も同方向に回
転し、該作動アーム72が切換えレバー68の舌片68
aを押圧付勢する。
【0055】これにより、切換えレバー68はピン67
を中心として時計方向に揺動し、左ロッド76を図面右
方に引っ張る。すると、左側カム75が軸74を中心と
して図8の時計方向に回動し、その突起部75aと左側
アーム78のピン80との係合が外れる。こうして、左
側アーム78は、支点軸79を中心として時計方向に回
動し、先端のワイヤ取付部が同方向に回動し、インナワ
イヤ87aが繰り出しスプリングにより引っ張られ、左
マーカ60Lが作業位置に繰り出される。
【0056】更に、枕地に至り、植付部10が上昇して
昇降リンク機構8の基部のリンクブラケット20が軸8
8を中心として時計方向に回動すると、プレート86が
図8の左方に引かれ、ブラケット84が横軸83を中心
として時計方向に回転し、ローラ85がアーム78のロ
ーラ受け81を持ち上げる。すると、アーム78は支点
軸79を中心として反時計方向に回転し、ワイヤ取付部
を介してインナワイヤ87aを引っ張り、左マーカ60
Lを上昇させて該左マーカ60Lを非作業位置に収納す
る。
【0057】以下、同様にして、走行機体5が枕地に至
り、植付部10が昇降する毎に左右マーカ60R,60
Lが交互に切り換えられる。なお、左右マーカ60R,
60Lの交互の繰り出し順序を変更するためには、手元
操作レバー38の押しボタンスイッチ64aを一回押せ
ば、変更できるようになっている。
【0058】図10は、本実施の形態における制御ブロ
ック図を示しており、前述した図5の制御ブロック図と
は、手元操作レバー38の機能が相違していて、この実
施の形態では、マーカ装置60のモード切換部62が設
けられている。
【0059】すなわち、前記手元操作レバー38は、該
レバー操作によりマーカ60R,60Lの切換え制御が
可能であると共に、上下方向に回動操作することにより
植付部10の昇降制御をも可能としている。
【0060】また、図11に示すように、運転席前方の
表示パネル90には、各種モニタ及び警報ブザーを作動
状態にする植付スイッチ91、左右マーカ60R,60
Lが繰り出されていることを知らせるモニタランプ92
R,92L、ホーンスイッチ93、ライトON・OFF
スイッチ94等の各種スイッチや計器関係が配置されて
いる。運転者は、この表示パネル90を見ながら移植作
業を行うことができるが、本実施の形態では、前記植付
スイッチ91がオン作動状態にある場合にのみ、植付部
10の下降動作に伴い左右マーカ60R,60Lの一方
又は双方を繰り出し可能とし、作業時以外には植付部1
0が下降しても左右マーカ60R,60Lが繰り出され
ないようにしている。
【0061】次に、図12〜図16のフローチャートに
基づき、本実施の形態の制御動作を説明する。
【0062】図12において、作業に先立ち、先ずステ
ップAにおいて手元操作レバー38位置をセットし、ス
テップBにおいて前記植付スイッチ91がオンかオフか
を判断し、オンならステップCに進み、オフならステッ
プDに進む。このステップDでは、オートマーカモード
フラグ、マーカ左右繰り出しモードフラグ、方向切換フ
ラグ、マーカ指示フラグ等を全てクリアにする。また、
ステップCでは、油圧カム位置が「植付」位置にあるか
否かを判断し、YesならステップEで油圧コントロー
ルを可能とし、次いでステップFでマーカモードのセッ
トを行った後、ステップGにおいて運転席前方の表示パ
ネル90でのマーカモニタ表示を可能とし、更にステッ
プHにおいてマーカコントロールを可能とする。なお、
ステップCで油圧カム位置が「植付」位置になければ、
油圧コントロールを行わずにステップFに進む。
【0063】図13は、手元操作レバー38による植付
部10の油圧コントロールのフローチャートを示す。こ
の実施の形態では、前述した図6のフローチャートと略
々同様であるが、一箇所において相違している。
【0064】すなわち、本実施の形態では、S3におい
て手元操作レバー38(十字レバー)の操作が上げ方向
か下げ方向かを判断しており、上下方向の操作でない場
合はS20に進み、ここで植付部10が最上昇位置にあ
るか否かが判断される。これは、植付部10が最上昇位
置にある場合は、植付部10の上昇動作はすでに終了し
ているため、手元操作レバー38を後方に引き操作する
ことで植付部10の作動を停止させる必要はないからで
ある。なお、その他のステップについては、図6のフロ
ーチャートと同様であるので、説明は省略する。
【0065】図14は、マーカモードセットにおけるフ
ローチャートを示す。
【0066】同図において、S31では植付部10が最
上昇位置にあるか否かが判断され、最上昇位置にあれば
S32でマーカモニタフラグをセットし、S33に進
む。しかし、植付部10が最上昇位置になければ最初に
戻る。
【0067】S33では、手元操作レバー38の前方へ
の操作があるか否かが判断され、あればS34でオート
マーカモードフラグがセットされているか否かが判断さ
れ、セットされていれば、S35〜S37において、オ
ートマーカモードフラグをリセットすると共に、方向切
換フラグをリセットし、マーカ左右振出し(繰出し)モ
ードフラグをセットしてS38に進む。もしも、S33
で、手元操作レバー38の前方への操作がなければS3
8に進み、また、S34でオートマーカモードフラグが
リセットされていれば、S39でマーカ左右振出しモー
ドフラグがセットされているか否かが判断され、セット
されていればS40でマーカ左右繰出しモードフラグを
リセットし、リセットされていればS41でオートマー
カモードフラグをセットしてからS38に進む。
【0068】S38においては、オートマーカモードフ
ラグがセットされているか否かが判断され、セットされ
ているならS42に進み、リセットされていれば、S4
3においてマーカ左右振出しモードフラグがセットされ
ているか否かが判断され、セットされているならS44
においてマーカ指示フラグをR&Lにセットし、またリ
セットされているならS45にてマーカ指示フラグをリ
セットする。
【0069】S42においては、マーカ左右振出し(繰
出し)作動フラグがセットされているか否かが判断さ
れ、リセット状態ならS47に進み、ここで更にマーカ
作動フラグがセットされているか否かが判断され、セッ
トされていればS48にてマーカ作動フラグをリセット
し、S49に進む。このS49では、植付クラッチの入
フラグがセットされているか否かが判断され、セットさ
れているならS50にて方向切換フラグを反転させた
後、S51で植付クラッチ入フラグをリセットする。
【0070】なお、前述のS42において、マーカ左右
振出し作動フラグがセットされているなら、S46でマ
ーカ左右繰出し作動フラグとマーカ作動フラグをリセッ
トし、S51に進む。また、S47でマーカ作動フラグ
がリセット状態の場合と、S49で植付クラッチの入フ
ラグがリセット状態の場合は、S51に進む。
【0071】つまり、オートマーカモードに設定されて
いる場合は、植付スイッチ91がオンでかつ植付クラッ
チが入り状態のときのみ、左右マーカ60の繰り出しの
切換えを可能としている。これは、マーカ60にて圃場
にラインのみを引きたい場合、オートマーカモードで行
うと、植付部10の昇降動作によって左右マーカ60の
繰り出しが自動的に切換わるので、その都度切換え操作
を必要とし煩わしいからである。
【0072】次いで、S52では手元操作レバー38の
後方への引き操作があったか否かが判断され、引き操作
があったならS53にて方向切換フラグを反転してS5
4に進む。このS54では、方向切換フラグがセットさ
れているか否かが判断され、リセットならS55で右
(R)のマーカ指示フラグをセットし、セットされてい
ればS56で左(L)のマーカ指示フラグをセットす
る。
【0073】図15は、マーカコントロールにおけるフ
ローチャートを示す。
【0074】同図において、S61では植付部10がマ
ーカ60の作動可能位置にあるか否かが判断されるが、
これは、リフト角ポテンショメータ59(図10参照)
により植付部10の昇降位置が検出されることで可能と
なる。そして、植付部10がマーカ60の作動可能位置
にあれば、S62にてマーカ切換えモータ71の初期位
置を検出するリミットスイッチ73がオンかオフかが判
断される。このS62でリミットスイッチ73がオンな
ら、S63で前回のリミットスイッチ73がオンかオフ
かが判断され、前回のリミットスイッチ73がオンなら
S64でマーカ切換えモータ71の駆動を停止し、S6
7に進む。
【0075】このS67では、マーカ指示フラグがR&
Lにセットされているか否かが判断され、R&L以外に
セットされていれば、S68でマーカ指示フラグをリセ
ットしてS71に進む。
【0076】一方、前述したS63において、前回のリ
ミットスイッチ73がオンなら、S65に進み、ここで
植付クラッチの入切を判断し、クラッチ入りならS66
で植付クラッチ入フラグをセットしてS71に進む。ま
た、S67において、マーカ指示フラグがR&Lにセッ
トされていれば、S69でマーカ指示フラグを左(L)
にセットすると共に、S70でマーカ切換えモータ71
のOFFタイマをスタートさせてS71に進む。
【0077】S71では、マーカ指示フラグがセットさ
れているか否かが判断され、セットされていれば、S7
2でマーカ切換えモータ71のOFFタイマが0か否か
を判断する。このS72で、OFFタイマが0ならS7
3に進み、0でなければS74でマーカ切換えモータ7
1の駆動を停止する。
【0078】また、S73ではマーカ指示フラグが左
(L)にセットされているか否かを判断し、左(L)以
外にセットされていれば、S75でマーカ切換えモータ
71を右(R)方向に駆動し、S76に進む。一方、S
73でマーカ指示フラグが左(L)にセットされていれ
ば、S79でマーカ切換えモータ71をL方向に駆動
し、更にS80でマーカ作動フラグをセットする。
【0079】S76では、マーカ指示フラグがR&Lに
セットされているか否かが判断され、R&Lにセットさ
れていれば、S77でマーカモータ左右繰出し作動フラ
グをセットし、S76でR&L以外にセットされていれ
ば、S78でマーカ作動フラグをセットする。
【0080】一方、前述したS61で、植付部10がマ
ーカ60の作動可能位置にない場合は、S81に進み、
ここで植付部10がマーカ収納位置(すなわち上げ位置
又は固定位置)にあるか否かが判断され、植付部10が
マーカ収納位置にあれば、S82に進み、なければS7
4でマーカ切換えモータ71の駆動を停止する。S82
では、油圧カム位置が「上げ」又は「固定」位置にある
か否かが判断され、「上げ」又は「固定」位置にあれ
ば、S83に進み、なければS74に進む。S83で
は、リミットスイッチ73(図10参照)がオンかオフ
かが判断され、オンならS74に進み、オフならS84
に進む。このS84では、マーカ指示フラグが左(L)
にセットされているか否かが判断され、左(L)以外に
セットされていればS85でマーカ切換えモータ71を
R方向に駆動し、左(L)にセットされていれば、S8
6にてマーカ切換えモータ71をL方向に駆動する。こ
のS83〜S86は、電源がオンされたときに作動アー
ム72が定位置を外れている場合は、自動的に定位置に
復帰するようにしたものである。
【0081】図16は、マーカモニタ表示に関するフロ
ーチャートを示す。
【0082】同図において、S91では、マーカモニタ
フラグがセットされているか否かが判断され、セットさ
れていればS92に進み、リセット状態ならS98でマ
ーカモニタを消灯する。S92では、オートマーカモー
ドフラグがセットされているか否かが判断され、セット
されていればS93において、更に方向切換フラグがセ
ットされているか否かが判断され、リセット状態ならS
94でマーカモニタRを点灯し、セットされていればS
95でマーカモニタLを点灯する。また、S92では、
オートマーカモードフラグがリセット状態なら、S96
でマーカ左右繰出しモードフラグがセットされているか
否かが判断され、セットされているならS97でマーカ
モニタのR&Lを点灯し、リセットならS98でマーカ
モニタを消灯する。
【0083】次に、図17は、他の実施の形態における
マーカ切換え機能付きの手元操作レバー38を示してい
る。
【0084】この手元操作レバー38は、レバー軸芯を
中心として回動操作することにより、左右マーカ60
R,60Lの繰り出しを停止する停止モード(切位置)
と、左右マーカ60R,60Lの繰り出しを自動的に切
換える自動モード(自動位置)と、左右マーカ60R,
60Lを同時に繰り出す双方モード(左右位置)とに選
択可能とされていると共に、該手元操作レバー38を機
体後方へ一回づつ引き操作することにより、当初右側の
マーカ60が選択された状態から、順次マーカ60の繰
り出しを右→左→右へと交互の切換えができるようにな
っている。
【0085】図18は、この手元操作レバー38による
マーカモードセットのフローチャートを示す。
【0086】同図において、S101では植付部10が
最上昇位置(マーカ収納位置)にあるか否かが判断さ
れ、最上昇位置にある場合は、S102でマーカモニタ
フラグをセットし、S103に進む。若しもS101に
おいて、植付部10が最上昇位置にない場合は最初に戻
る。
【0087】S103では、手元操作レバー38のモー
ド切換部62の操作により、オートモード(自動モー
ド)になっているか否かが判断され、オートモードなら
S104にてオートマーカモードフラグをセットし、S
107に進む。若しもS103でオートモードでなけれ
ば、S105〜S106にてオートマーカモードフラグ
をリセットすると共に、方向切換フラグをリセットす
る。
【0088】S107においては、オートマーカモード
フラグがセットされているか否かが判断され、セットさ
れているならS108に進み、ここでマーカ左右振出し
(繰出し)作動フラグがセットされているか否かが判断
される。そして、S108でリセット状態ならS112
に進み、ここで更にマーカ作動フラグがセットされてい
るか否かが判断され、セットされていればS114にて
マーカ作動フラグをリセットし、S115に進む。この
S115では、植付クラッチの入フラグがセットされて
いるか否かが判断され、セットされているならS116
にて方向切換フラグを反転させた後、S117で植付ク
ラッチ入フラグをリセットする。
【0089】なお、前述のS108において、マーカ左
右振出し作動フラグがセットされているなら、S113
でマーカ左右繰出し作動フラグとマーカ作動フラグをリ
セットし、S117に進む。また、S112でマーカ作
動フラグがリセット状態の場合と、S115で植付クラ
ッチの入フラグがリセット状態の場合は、S117に進
む。
【0090】つまり、オートマーカモードに設定されて
いる場合は、植付スイッチ91がオンでかつ植付クラッ
チが入り状態のときのみ、左右マーカ60の繰り出しの
切換えを可能としている。これは、マーカ60にて圃場
にラインのみを引きたい場合、オートマーカモードで行
うと、植付部10の昇降動作によって左右マーカ60の
繰り出しが自動的に切換わるので、その都度切換え操作
を必要とし煩わしいからである。
【0091】次いで、S118では手元操作レバー38
の機体後方への引き操作があったか否かが判断され、引
き操作があったならS119にて方向切換フラグを反転
してS120に進む。
【0092】一方、前述したS107において、オート
マーカモードフラグがリセット状態なら、S109にお
いてマーカ左右繰出し作動スイッチがオンか否かが判断
され、オンならS110でマーカ左右繰出しモードフラ
グをセットし、オフならS111においてマーカ左右繰
出しモードフラグをリセットしてS120に進む。
【0093】S120では、オートマーカモードフラグ
がセットされているか否かが判断され、セットされてい
ればS121に進み、リセットならS122に進む。S
121では、方向切換フラグがセットされているか否か
が判断され、リセットならS126で右(R)のマーカ
指示フラグをセットし、セットされていればS125で
左(L)のマーカ指示フラグをセットする。また、S1
22では、マーカ左右繰出しモードフラグがセットされ
ているか否かが判断され、セットされていればS123
でマーカ指示フラグをR&L(左右マーカ繰り出し)に
セットし、リセットならS124でマーカ指示フラグを
リセットする。
【0094】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、上下方向及びこれと略々直交する方向に独立
して操作し得る手元操作手段を、上下方向に操作して作
業部を昇降制御すると共に、これと略々直交する方向へ
の操作により作業部の昇降制御を停止可能としたことに
より、前記手元操作手段を上下方向に操作して作業部を
昇降制御しているときに、該作業部を緊急に停止したい
場合等においては、前記手元操作手段を上下方向と略々
直交する方向に操作すると、作業部の上昇中又は下降中
にかかわらず該作業部を直ちに停止することができる。
よって、運転者にとっては、作業部が現在上昇中か下降
中かの認識を必要とせず迅速に対応することができると
共に、誤操作のおそれも生じない。
【0095】請求項2記載の発明によれば、前記作業部
の昇降作動を、前記手元操作手段による機体後方への引
き操作で停止可能としたことで、前記手元操作手段を上
下方向に操作して作業部を昇降制御しているときに、該
手元操作手段を機体後方に引き操作すれば作業部は直ち
に停止するので、誤操作を防止しつつ操作性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機を模式的に表し
た側面図である。
【図2】植付部の昇降制御機能を備えた手元操作レバー
の斜視図である。
【図3】乗用田植機における油圧制御機構の全体構成を
示す側面図である。
【図4】同上の要部拡大図である。
【図5】制御部の構成ブロック図である。
【図6】手元操作レバーによる植付部の昇降制御におけ
る制御フローチャートを示す図である。
【図7】マーカ引上げ機構の平面図である。
【図8】マーカ引上げ機構の側面図である。
【図9】植付部及びマーカの制御機能を備えた手元操作
レバーの斜視図である。
【図10】植付部とマーカの制御機能を備えた制御部の
構成ブロック図である。
【図11】運転操作部に設けられた表示パネルを示す図
である。
【図12】植付部とマーカの制御に関する制御フローチ
ャートを示す図である。
【図13】植付部の昇降制御における制御フローチャー
トを示す図である。
【図14】マーカの繰出しモードの選択を行う場合の制
御フローチャートを示す図である。
【図15】マーカ制御に関する制御フローチャートを示
す図である。
【図16】マーカモニタの表示に関する制御フローチャ
ートを示す図である。
【図17】マーカ制御機能を備えた手元操作レバーの他
の実施の形態を示す斜視図である。
【図18】マーカの繰出しモードの選択に関する他の実
施の形態の制御フローチャートを示す図である。
【図19】従来の乗用田植機における油圧制御機構の全
体構成を示す側面図である。
【図20】従来の手動操作レバーによる操作位置を示す
図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機 5 走行機体 8 昇降リンク機構 9 運転席 10 植付部 19 油圧シリンダ装置 30 平板カム 35 油圧コントロールバルブ 38 手元操作レバー 39 制御部 40 作動機構 41 カム回動モータ 51 切換スイッチ 55 バルブ回動モータ 60 マーカ 62 モード切換部 64 切換え操作部 70 マーカ引上げ機構 71 マーカ切換えモータ 91 植付スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 智恵 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 小玉 重夫 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B062 AA02 AA11 AB01 BA22 BA24 BA62 CA05 CA14 2B304 KA08 KA16 LA02 LA09 LB05 LB16 MA02 MC11 MC13 PA01 PA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席を有する走行機体にリンク機構を
    介して作業部を昇降自在に支持した移植機において、 運転操作部に、上下方向及びこれと略々直交する方向に
    夫々独立して操作し得る手元操作手段を設け、 前記手元操作手段による上下方向への操作で前記作業部
    を昇降制御すると共に、前記手元操作手段による上下方
    向と略々直交する方向への操作にて作業部の昇降制御を
    停止可能とした、 ことを特徴とする移植機における作業部の昇降制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記作業部の昇降作動を、前記手元操作
    手段による機体後方への引き操作で停止可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の移植機における作業部
    の昇降制御装置。
JP10189442A 1998-07-03 1998-07-03 移植機における作業部の昇降制御装置 Pending JP2000014215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10189442A JP2000014215A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 移植機における作業部の昇降制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10189442A JP2000014215A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 移植機における作業部の昇降制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000014215A true JP2000014215A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16241328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10189442A Pending JP2000014215A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 移植機における作業部の昇降制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000014215A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024462A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 株式会社Ihi ロボットハンドの制御方法と制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024462A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 株式会社Ihi ロボットハンドの制御方法と制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000014215A (ja) 移植機における作業部の昇降制御装置
JP6785098B2 (ja) マルチ田植機
JP6733115B2 (ja) マルチ田植機
JP6733116B2 (ja) マルチ田植機
JP3657117B2 (ja) 移植機のマーカ制御装置
JP2018093791A (ja) マルチ田植機
JP3821948B2 (ja) 移植機のマーカ制御装置
JPH0923A (ja) 水田作業機
JP2000004608A (ja) 移植機のマーカ制御装置
JP2000166316A (ja) 移植機
JP6961508B2 (ja) 移植機
JP2725100B2 (ja) 水田作業車輌における制御装置
JP2000125613A (ja) 移植機のマーカ制御装置
JP2502161Y2 (ja) 全稈投入型コンバインの操作装置
JP3922820B2 (ja) 移動農機の油圧制御装置
JP2021164420A (ja) 移植機
JP2001061305A (ja) 移植機
JP3513322B2 (ja) 乗用型田植機
JPS634Y2 (ja)
JPS6033765Y2 (ja) 乗用型田植機の操作部構造
JP2002305913A (ja) 移植機のマーカ制御装置
JP3633835B2 (ja) 移植機のマーカ制御装置
JPH0331126Y2 (ja)
JPH0524263Y2 (ja)
JPS6131623Y2 (ja)