JP2000014155A - 電源回路およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

電源回路およびそれを用いた空気調和機

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JP2000014155A
JP2000014155A JP10180578A JP18057898A JP2000014155A JP 2000014155 A JP2000014155 A JP 2000014155A JP 10180578 A JP10180578 A JP 10180578A JP 18057898 A JP18057898 A JP 18057898A JP 2000014155 A JP2000014155 A JP 2000014155A
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power supply
diode
power factor
supply circuit
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Hiroshi Okui
博司 奥井
Shiro Maeda
志朗 前田
Masanori Ogawa
正則 小川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電源からの交流電圧を直流に変換する電
源回路において、負荷または回路の構成素子の短絡破壊
等の障害発生時における安全性を向上させた電源回路及
びそれを用いた空気調和機を提供する。 【解決手段】 電源回路において、交流電源の電圧極性
に応じて切り換わる電流経路のそれぞれにおいて自己消
弧可能な整流素子11c、11dを有する整流回路11
と、スイッチング素子13cを有する力率改善回路13
と、入力電流I1、スイッチング素子13cに流れる電
流I2、負荷電流I3を検出し、それらの電流が過電流で
あるときに、整流回路11における自己消弧可能な整流
素子11c、11dの導通を遮断する異常判定部19と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源からの交
流電圧を直流電圧に変換する電源回路であって、特に力
率改善機能を有した電源回路およびそれを用いた空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交流電源から入力した電圧から直
流電圧を得るコンデンサ・インプット型電源回路におい
て、力率を改善するための力率改善回路を備えたものが
ある。このような従来の電源回路の一例を図5に示す。
電源回路は整流回路11’と力率改善回路13とを備
え、整流回路11’にて交流電源9からの交流電圧を整
流し、直流電圧に変換し、負荷31に供給する。力率改
善回路13は、リアクトル13a、ダイオード13b及
びスイッチング素子13cを備えた昇圧型のものであ
る。力率改善回路13は整流回路11’からの直流電圧
を受けて交流電源9からの入力電流波形を正弦波にする
ように入力電流を引き出すことにより高周波電流の発生
を抑制し、力率を改善する。力率改善回路13における
スイッチング素子13cの開閉は制御部17’により制
御される。
【0003】一般に、このような電源回路は、何らかの
原因で発生する過電流に対して回路の構成素子等を保護
するための機能を備えている。例えば、力率改善回路1
3の動作中に、リアクトル13aが飽和するとスイッチ
ング素子13cに過電流が流れる。このため、電源回路
は制御部17’においてスイッチング素子13cに流れ
る電流I2を検出し、電流I2が所定値より大きいとき、
すなわち、電流I2が過電流のときにスイッチング素子
13cをオフする。これにより過電流に対する保護を行
っている。また、電源回路は、異常判定部19’により
電源回路に流れる電流I1を検出し、電流I1が過電流の
ときに、リレー20をオフして交流電源9と電源回路と
を電気的に切り離すことにより、電源短絡の防止や、電
源回路の保護を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように上記の電源
回路では、スイッチング素子13cに流れる電流I2
過電流となると、力率改善回路13のスイッチング素子
13cをオフすることによりスイッチング素子13cの
保護を行っている。しかし、この方法では、スイッチン
グ素子13cが短絡破壊した場合は、スイッチング素子
13cをオフにできず、過電流を遮断できないという問
題がある。
【0005】さらに、上記の電源回路では、電源短絡を
防止するために交流電源9と電源回路とを切り離すため
のリレー20を必要とする。また、上記の電源回路で
は、負荷が短絡したときや、力率改善回路13のダイオ
ード13bが短絡破壊したときは、平滑コンデンサ15
が短絡されて破壊される恐れがある。
【0006】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
ものであり、交流電源からの交流電圧を直流に変換する
電源回路において、負荷または回路構成素子の短絡破壊
等の障害発生時における安全性を向上させた電源回路及
びそれを用いた空気調和機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の電源
回路は、交流電源から入力した交流電圧を整流し、所望
の電圧に変換した直流電圧を負荷に出力する電源回路で
ある。電源回路は、交流電源の電圧極性に応じて切り換
わる電流経路のそれぞれにおいて少なくとも1つの自己
消弧可能な整流素子を有する整流回路と、入力電流また
は上記負荷に流れる電流のうち少なくとも1つを検出す
る電流検出手段と、該電流検出手段により検出された電
流値に基づき過電流を検出し、該過電流を検出したとき
に異常ありと判定し、上記整流回路における自己消弧可
能な整流素子の導通を遮断する異常判定手段とを備え
る。
【0008】また、第1の電源回路は、リアクトルとダ
イオードとが直列に接続され、スイッチング素子により
上記リアクトルの充放電を制御することにより力率を改
善する力率改善回路をさらに備えてもよい。このとき、
上記電流検出手段は、入力電流、負荷に流れる電流およ
び上記力率改善回路のスイッチング素子に流れる電流の
うち少なくとも1つを検出する。
【0009】また、第1の電源回路は、上記異常判定手
段により異常ありと判定されたときに、異常ありと判定
された電流を特定するための表示を行う表示手段を備え
てもよい。これにより、異常個所を特定することができ
る。
【0010】本発明に係る第2の電源回路は、交流電源
から入力した交流電圧を整流する整流回路と、リアクト
ルとダイオードとが直列に接続され、スイッチング素子
により上記リアクトルの充放電を制御することにより、
上記整流回路からの電圧を受けて力率を改善する力率改
善回路と、該力率改善回路の出力を平滑する平滑コンデ
ンサとを含む。第2の電源回路は、 該力率改善回路の
ダイオードの短絡破壊を検出するダイオード故障検出手
段と、オンのときに上記力率改善回路と上記平滑コンデ
ンサとを電気的に接続し、オフのときにそれらを電気的
に切断するスイッチ手段と、該ダイオード故障検出手段
によりダイオードの短絡破壊が検出されたときに、上記
スイッチ手段をオフする制御手段とを備える。
【0011】本発明に係る第3の電源回路は、交流電源
から入力した交流電圧を整流する整流回路と、スイッチ
ング素子とリアクトルとダイオードとを含み、上記整流
回路からの直流電圧を受けて力率を改善する力率改善回
路と、該力率改善回路の出力を平滑する平滑コンデンサ
とを含む。第3の電源回路は、上記力率改善回路のダイ
オードと上記平滑コンデンサとの間に、上記力率改善回
路のダイオードと直列に補助ダイオードを接続する。こ
こで、第3の電源回路において、上記補助ダイオードと
並列に補助コンデンサを接続してもよい。
【0012】本発明に係る空気調和機は、温調に用いる
空気を加熱または冷却するための媒体を圧縮する電動圧
縮機を備え、上記電源回路を有し、該電源回路を電源と
して上記電動圧縮機を駆動する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電源回路お
よび空気調和機の実施の形態について添付の図面を参照
して説明する。
【0014】(実施の形態1)本実施形態の電源回路
は、交流電圧を整流する整流回路と、スイッチング素子
とリアクトルとダイオードとからなる昇圧型の力率改善
回路と、平滑コンデンサとを少なくとも備える。電源回
路は整流回路の整流素子に自己消弧可能な整流素子を用
い、回路中に過電流が検出されると、自己消弧可能な整
流素子をオフして回路を保護する。このとき、故障の個
所を示す表示も行う。また、電源回路は、力率改善回路
におけるダイオードの故障の検出を行い、ダイオードの
故障を検出すると、平滑コンデンサを力率改善回路から
電気的に遮断することにより平滑コンデンサの保護を行
う。
【0015】図1に実施の形態1の電源回路のブロック
図を示す。図に示すように、電源回路は、交流電圧を整
流する整流回路11と、力率を改善する力率改善回路1
3と、直流電圧を平滑する平滑コンデンサ15と、力率
改善回路13等を制御する制御部17と、電源回路の異
常を判定する異常判定部19と、発光ダイオード20a
〜20cの表示を制御する表示制御部20とを備える。
電源回路は電源回路への入力電流I1を検出するための
抵抗21と、力率改善回路13と平滑コンデンサ15と
を電気的に接続または切断するスイッチ回路24を備え
る。スイッチ回路24は例えばリレーからなる。
【0016】整流回路11は整流素子がブリッジ接続さ
れて構成される。整流回路11を構成する整流素子のう
ち、低圧側に接続された整流素子11c、11dは自己
消弧可能な整流素子を用いる。ここで、自己消弧可能な
整流素子には、例えば、GTO(ゲートターンオフ)サ
イリスタのような制御信号によりオン(導通状態)から
オフ(非導通状態)にすることができる逆阻止デバイス
を使用することができる。自己消弧可能な整流素子11
c、11dのオン・オフは異常判定部19により行われ
る。なお、整流回路11は、交流電源9の電源電圧の極
性に応じて形成される2つの電流経路のそれぞれにおい
て、少なくとも1つの自己消弧可能な整流素子を有する
ようにする。
【0017】力率改善回路13は、リアクトル13a
と、ダイオード13bと、スイッチング素子13cとか
らなる。力率改善回路13はさらにスイッチング素子1
3cに流れる電流I2を検出するための抵抗23を有す
る。ダイオード13bにはそれと並列にダイオード13
bの両端電圧を検出する電圧検出回路27が接続されて
いる。電圧検出回路27の出力は制御部17に入力され
る。ダイオード13bは逆回復特性の速い高速リカバリ
ダイオードが使用されている。
【0018】異常判定部19はハードウェアにより構成
される。例えば、コンパレータとラッチ回路により構成
され、コンパレータにて検出した電流値を電圧に変換し
て入力し、その検出値と基準値とを比較し、比較した結
果をラッチ回路にてラッチして出力するようにする。
【0019】以上のように構成される電源回路の動作を
説明する。通常動作時においては、スイッチ回路24は
制御部17により閉(オン)にされ、力率改善回路13
と平滑コンデンサ15とを電気的に接続する。また、自
己消弧可能な整流素子11c、11dは異常判定部19
によりオン(導通状態)にされている。このとき、電源
回路は、交流電源9から交流電圧を入力し、整流回路1
1にて整流し、力率改善回路13にて力率を改善すると
ともに所定の電圧に昇圧する。電源回路は力率改善回路
13による出力電圧を平滑コンデンサ15にて平滑した
後、負荷31に供給する。このとき、力率改善回路13
の出力電圧の大きさは制御部17によりスイッチング素
子13bの開閉タイミングが制御されることにより変え
られる。
【0020】以下に、電源回路の過電流に対する保護動
作を説明する。異常判定部19には、抵抗21による入
力電流I1の検出値と、抵抗23によるスイッチング素
子13cに流れる電流I2の検出値と、負荷電流I3の検
出値とが入力される。異常判定部19では、これらの電
流が過電流であるか否かを判断するためのしきい値が設
定されており、それらの電流の検出値がしきい値以上に
なったときに整流素子11c、11dをオフさせるため
の導通遮断信号を出力する。これにより整流素子11
c、11dがオフされ、電源回路が開となるため、過電
流が遮断される。このように、本実施形態の電源回路で
は、整流回路中の自己消弧可能な整流素子を用いて、異
常時に交流電源と電源回路とを電気的に切断するため、
リレー等の交流電源と電源回路とを切り離すための手段
を別途設ける必要がない。
【0021】また、特に、スイッチング素子13cの電
流I2または負荷31の電流I3が過電流である場合、異
常判定部19は整流素子11c、11dに導通遮断信号
を出力するとともに、それらの電流が過電流であること
を示す信号を表示制御部20に出力する。表示制御部2
0はその信号を受けて、スイッチング素子13cの電流
2が過電流であれば発光ダイオード20aを、負荷電
流I3が過電流であれば発光ダイオード20bをそれぞ
れ発光させる。これにより、使用者は異常個所の特定を
容易に行うことができる。
【0022】ところで、ダイオード13bが短絡破壊す
ると、スイッチング素子13cがオンのときに平滑コン
デンサ15が短絡するため、平滑コンデンサ15が破壊
する恐れがある。そこで、本電源回路では、図2のフロ
ーチャートで示す制御により平滑コンデンサの短絡破壊
を防止する。なお、図2に示す処理は制御部17により
行われる。
【0023】図2において、制御部17はまず、力率改
善回路13のスイッチング素子13cがオンかオフかの
情報を取得する(S1)。次に、スイッチング素子13
cがオンかオフかを判定し(S2)、スイッチング素子
13cがオフのときは、ステップS1に戻る。スイッチ
ング素子13cがオンのときは、力率改善回路13のダ
イオード13cの両端電圧VDを検出する(S3)。ダ
イオード13cの両端電圧VDと所定値とを比較する
(S4)。ダイオード13cの両端電圧VDが所定値よ
り大きいときは、ダイオード13cは正常であるとして
ステップS1に戻る。ダイオード13cの両端電圧VD
が所定値以下のときは、ダイオード13cは異常である
ためスイッチ回路24をオフする(S5)。これによ
り、平滑コンデンサ15が電気的に力率改善回路13か
ら切り離されるため平滑コンデンサ15の保護が図れ
る。その後、異常を表示させるために、ダイオード13
cの異常を示す信号を表示制御部20に出力する(S
6)。表示制御部20はその信号を受けて発光ダイオー
ド20cを発光させる。使用者はこれにより力率改善回
路のダイオード13cに異常があることを知ることがで
きる。
【0024】(実施の形態2)本実施形態の電源回路
は、力率改善回路のダイオードと直列に補助ダイオード
を備えることにより、力率改善回路のダイオードが短絡
破壊した場合でも継続して力率改善動作を可能とする。
【0025】図3に本実施形態の電源回路の構成を示
す。本実施形態の電源回路は、実施の形態1の電源回路
において、スイッチ回路24の変わりにダイオード35
を挿入している。このように、補助ダイオード35を設
けることにより、ダイオード13bが短絡破壊した場合
であっても、この補助ダイオード35がダイオード13
bの代わりに機能するため、力率改善機能を損なわずに
電源回路が動作する。
【0026】通常、力率改善回路13において、ダイオ
ード13bは、力率改善回路13におけるスイッチング
素子13cのオン時に平滑コンデンサ15の短絡が起こ
らないように逆回復特性の速いものが使用される。した
がって、補助ダイオード35の逆回復特性も、ダイオー
ド13bと同等に逆回復特性の速いものを使用する必要
がある。しかし、補助ダイオード35の逆回復特性がダ
イオード13bよりも速いと、ダイオード13bが正常
時における力率改善回路13の動作特性が影響を受け
る。このため、補助ダイオード35の逆回復特性は、ダ
イオード13bと同等か又は遅く、かつ、補助ダイオー
ド35のみでの動作時においてスイッチング素子13c
のターンオン時に平滑コンデンサ15が短絡破壊しない
ような速いものである必要がある。
【0027】また、図3の破線で示すように、補助ダイ
オード35と並列に補助コンデンサ37を挿入してもよ
い。これにより補助ダイオード35の逆回復特性は上記
条件に制限されない。すなわち、補助ダイオード35の
逆回復特性はダイオード13bよりも速いものであって
もよい。これは、補助コンデンサ37が、通常動作時に
スイッチング素子13cがオフからオンに切り換わると
きに、ダイオード13bに流れる逆回復電流Irを通過
させるからである。この場合、補助コンデンサ37の容
量は、通常時にダイオード13bの逆回復電流Irを完
全に通過させるために十分な容量であって、かつ、ダイ
オード13bの逆回復時間が大きい場合でもスイッチン
グ素子13cのオン時に平滑コンデンサ15の短絡を起
こさないような小容量に設定する必要がある。
【0028】(実施の形態3)図4に本発明に係る空気
調和機の実施形態の構成を示す。図4に示すように空気
調和機は、電動圧縮機61、室外熱交換器63、膨張弁
65、室内熱交換器67及び四方弁69とからなる冷凍
サイクルを備えている。また各熱交換器63、67に対
して送風機63a、67aが設けられている。冷凍サイ
クル中は熱媒体である冷媒が循環する。冷媒は電動圧縮
機61により圧縮され、室外熱交換器63にて送風機6
3aからの送風により室外の空気と熱交換され、また、
室内熱交換器67にて送風機67aからの送風により室
内の空気と熱交換される。室内熱交換器67での熱交換
後の空気により室内の冷暖房が行われる。冷房または暖
房の切り換えは、四方弁69により冷媒の循環方向を反
転させることにより行われる。さらに、空気調和機は以
上のような冷凍サイクルに加え、交流電圧を直流電圧に
変換する電源回路Aと、直流電圧を3相交流電圧に変換
するインバータ回路70と、ユーザが操作等を行う操作
パネル71とを備える。なお、図4に示す電源回路Aは
実施の形態1で示した電源回路であるが、実施の形態2
で示した電源回路を用いてもよい。
【0029】このように構成される空気調和機は、交流
電源9から入力した電圧を電源回路A及びインバータ回
路70にて所望の電力に変換し、電動圧縮機61に供給
することにより、電動圧縮機61を駆動する。このよう
に、空気調和機において安全性を向上させた電源回路を
用いることにより、空気調和機全体の安全性を向上させ
ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る第1の電源回路によれば、
整流回路において、自己消弧可能な整流素子を用い、入
力電流、負荷に流れる電流に対して過電流を検出したと
きに自己消弧可能な整流素子の導通を遮断することによ
り、交流電源から電源回路を電気的に切断し、電源短絡
を防止する。これにより、過電流検出時の回路遮断のた
めの部品(例えば、リレー)を別途追加することなく過
電流保護が実現できる。また、第1の電源回路が力率改
善回路を有してもよく、この場合、力率改善回路のスイ
ッチング素子に流れる電流に対して過電流の検出を行う
ことにより、力率改善回路のスイッチング素子の短絡破
壊時においても電源短絡を防止できる。また、第1の電
源回路によれば、異常個所が表示されるため、使用者は
異常個所を容易に特定することができる。
【0031】本発明に係る第2の電源回路によれば、力
率改善回路のダイオードの短絡破壊を検出し、ダイオー
ドの短絡破壊が検出されたときに、力率改善回路と平滑
コンデンサの電気的接続を遮断するため、平滑コンデン
サの短絡を防止し、平滑コンデンサを保護できる。
【0032】本発明に係る第3の電源回路によれば、力
率改善回路のダイオードが短絡破壊した場合であって
も、補助ダイオードが代替として機能するため力率改善
機能を損なうことなく運転を続行できる。
【0033】本発明に係る空気調和機によれば、安全性
を向上させて電源回路を電源として使用するため、空気
調和機全体の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電源回路の実施の形態1の構成
を示す図。
【図2】 ダイオード短絡破壊時の保護機能を示すフロ
ーチャート。
【図3】 本発明に係る電源回路の実施の形態2の構成
を示す図。
【図4】 本発明に係る空気調和機の構成を示す図。
【図5】 従来の電源回路の構成を示す図。
【符号の説明】
9 交流電源 11 整流回路 11c,11d 自己消弧可能な整流素子 13 力率改善回路 13a リアクトル 13b ダイオード 13c スイッチング素子 15 平滑コンデンサ 17 制御部 19 異常判定部 20 表示制御部 20a〜20c 発光ダイオード 24 スイッチ回路 35 補助ダイオード 37 補助コンデンサ 61 電動圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 正則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 AA04 AA05 BB05 CA01 CA05 CA07 CB01 CB07 CC02 DA02 DB01 DC02 DC05 FA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から入力した交流電圧を整流
    し、所望の電圧に変換した直流電圧を負荷に出力する電
    源回路において、 交流電源の電圧極性に応じて切り換わる電流経路のそれ
    ぞれにおいて少なくとも1つの自己消弧可能な整流素子
    を有する整流回路と、 入力電流または上記負荷に流れる電流のうち少なくとも
    1つを検出する電流検出手段と、 該電流検出手段により検出された電流値に基づき過電流
    を検出し、該過電流を検出したときに、上記整流回路に
    おける自己消弧可能な整流素子の導通を遮断する異常判
    定手段とを備えたことを特徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電源回路において、 リアクトルとダイオードとが直列に接続され、スイッチ
    ング素子により上記リアクトルの充放電を制御すること
    により力率を改善する力率改善回路をさらに備え、 上記電流検出手段は、入力電流、負荷に流れる電流およ
    び上記力率改善回路のスイッチング素子に流れる電流の
    うち少なくとも1つを検出することを特徴とする電源回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電源回
    路において、 上記異常判定手段により過電流が検出されたときに、過
    電流が検出された電流を特定するための表示を行う表示
    手段を備えたことを特徴とする電源回路。
  4. 【請求項4】 交流電源から入力した交流電圧を整流す
    る整流回路と、リアクトルとダイオードとが直列に接続
    され、スイッチング素子により上記リアクトルの充放電
    を制御することにより、上記整流回路からの電圧を受け
    て力率を改善する力率改善回路と、該力率改善回路の出
    力を平滑する平滑コンデンサとを含む電源回路におい
    て、 該力率改善回路のダイオードの短絡破壊を検出するダイ
    オード故障検出手段と、 オンのときに上記力率改善回路と上記平滑コンデンサと
    を電気的に接続し、オフのときにそれらを電気的に切断
    するスイッチ手段と、 該ダイオード故障検出手段により上記力率改善回路のダ
    イオードの短絡破壊が検出されたときに、上記スイッチ
    手段をオフする制御手段とを備えることを特徴とする電
    源回路。
  5. 【請求項5】 交流電源から入力した交流電圧を整流す
    る整流回路と、スイッチング素子とリアクトルとダイオ
    ードとを含み、上記整流回路からの直流電圧を受けて力
    率を改善する力率改善回路と、該力率改善回路の出力を
    平滑する平滑コンデンサとを含む電源回路において、 上記力率改善回路のダイオードと上記平滑コンデンサと
    の間に、上記力率改善回路のダイオードと直列に補助ダ
    イオードを接続したことを特徴とする電源回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電源回路において、 上記補助ダイオードと並列に補助コンデンサを接続した
    ことを特徴とする電源回路。
  7. 【請求項7】 温調に用いる空気を加熱または冷却する
    ための媒体を圧縮する電動圧縮機を備えた空気調和機に
    おいて、 請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の電源回
    路を有し、該電源回路を電源として上記電動圧縮機を駆
    動することを特徴とする空気調和機。
JP10180578A 1998-06-26 1998-06-26 電源回路およびそれを用いた空気調和機 Pending JP2000014155A (ja)

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