JP2000013590A - 画像つなぎ処理方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

画像つなぎ処理方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体

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JP2000013590A JP10178587A JP17858798A JP2000013590A JP 2000013590 A JP2000013590 A JP 2000013590A JP 10178587 A JP10178587 A JP 10178587A JP 17858798 A JP17858798 A JP 17858798A JP 2000013590 A JP2000013590 A JP 2000013590A
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理 清原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良い画像のつなぎ合わせを行う。 【解決手段】 判別部12は第1の2値画像のつなぎ方
向の1以上の画素列内の重複部分に属する各画素の濃度
データと、それに対応する第2の2値画像のつなぎ方向
の1以上の画素列内の重複部分に属する各画素の濃度デ
ータとを比較して、第1の2値画像側の画素の濃度デー
タと第2の2値画像側の画素の濃度データとが相違する
ズレ画素数を調べ、そのズレ画素数が所定の判定画素数
を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素列はなじませ
つなぎ処理手段13でつなぎ合わせ、ズレ画素数が判定
画素数以下であれば、そのつなぎ方向の各画素列はラン
ダムつなぎ処理手段14でつなぎ合わせる処理を、つな
ぎ方向の全ての画素列に対して行って、第1、第2の2
値画像全体のつなぎ合わせを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重複部分を有する
隣り合う配置関係のデジタルの第1、第2の2値画像に
対して、第1、第2の2値画像の重複部分を合成して、
第1の2値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わせる画
像つなぎ処理方法及びその装置並びにプログラムを記録
した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】サイズの大きい原稿をスキャナなどで読
み込んでデジタルの2値画像(白黒画像)を得る場合、
より高解像度の2値画像NGを得るために、例えば、図
15に示すように、スキャナによる原稿OGの読み込み
を分割して行い、分割して読み込んだ各2値画像NG
A、NGBを後処理でつなぎ合わせる方法が採用されて
いる。
【0003】図15では、原稿OGをX方向に分割して
読み込む場合を示している。第1の2値画像NGAは、
原稿OG内の第1の読み込み領域OGA内の画像を読み
込んだ2値画像であり、第2の2値画像NGBは、原稿
OG内の第2の読み込み領域OGB内の画像を読み込ん
だ2値画像である。
【0004】また、第1、第2の読み込み領域OGA、
OGBの一部を重複させて、第1、第2の2値画像NG
A、NGB内に原稿OGの同じ画像部分OWを含ませ、
各2値画像NGA、NGB内の重複部分WA(X方向の
幅WWの画素範囲)を合成して、第1の2値画像NGA
と第2の2値画像NGBとをつなぎ合わせるようにして
いる。
【0005】上述した方法における第1、第2の2値画
像NGA、NGBのつなぎ合わせは、従来、重複部分W
Aにつなぎ位置を設定し、そのつなぎ位置を境界とし
て、第1、第2の2値画像NGA、NGBを単純合成す
る方法で行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1の2値画像NGA
の重複部分WAの画像と第2の2値画像NGBの重複部
分WAの画像とが一致していれば、従来方法で第1、第
2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わせても問題は
ない。
【0007】しかしながら、第1、第2の2値画像NG
A、NGBを読み込むスキャナなどの入力装置の機械的
な精度誤差や画像を読み取る入力装置内の光学系の歪み
などによって、第1の2値画像NGAの重複部分WAの
画像と第2の2値画像NGBの重複部分WAの画像とが
ズレている場合がしばしばある。
【0008】このように第1、第2の2値画像NGA、
NGBの重複部分WAの画像がズレている場合、従来方
法で第1、第2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わ
せると、つなぎ合わせ後の2値画像NGにはつなぎ位置
で画像のズレが目立つという不都合が生じる。
【0009】例えば、図16に示すようにつなぎ位置K
Lを常に同じ位置に設定して第1、第2の2値画像NG
A、NGBを単純合成すると、第1、第2の2値画像N
GA、NGBの重複部分WAの画像のズレが僅かであっ
ても、つなぎ合わせ後の2値画像NGに生じる画像のズ
レは視覚的に目立ってしまい、特に、第1、第2の2値
画像NGA、NGBの重複部分WAの画像が網点画像で
ある場合にズレが顕著に現れることがある。
【0010】そこで、図17に示すように、つなぎ位置
KLをつなぎ方向の画素列GLA、GLBごとにランダ
ムに設定して第1、第2の2値画像NGA、NGBを単
純合成する、いわゆるランダムつなぎ処理で、第1、第
2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わせることで、
第1、第2の2値画像NGA、NGBの重複部分WAの
画像が網点画像である場合や、第1、第2の2値画像N
GA、NGBの重複部分WAの画像のズレが僅かである
場合には、比較的精度良く画像のつなぎ合わせを行うこ
とができる。なお、つなぎ方向の画素列GLA、GLB
は、第1、第2の2値画像NGA、NGBの配置方向に
並ぶ画素の列である。
【0011】しかしながら、例えば、図18に示す第
1、第2の2値画像NGA、NGBのように、第1、第
2の2値画像NGA、NGBの重複部分WAの画像のズ
レが大きい場合には、ランダムつなぎ処理で画像のつな
ぎ合わせを行うと、図19に示すように、つなぎ合わせ
後の2値画像(ΔGN)に生じる画像のズレはかえって
目立ってしまうという不都合がある。また、図18に示
す第1、第2の2値画像NGA、NGBに対して、つな
ぎ位置KLを常に同じ位置に設定して処理すると、図2
0に示すように、つなぎ合わせ後の2値画像(ΔGN)
に生じる画像のズレはさらに目立つことになる。なお、
図19、図20では、第1、第2の2値画像NGA、N
GBの重複部分WAの一部の画像ΔGA、ΔGBを合成
した場合を示している。また、図18ないし図20の斜
線部分は2値画像の黒の部分(濃度データが「1」の部
分)であり、白紙部分は2値画像の白の部分(濃度デー
タが「0」の部分)である。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、第1、第2の2値画像の重複部分に画
像のズレがあっても精度良い画像のつなぎ合わせが行え
る画像つなぎ処理方法及びその装置並びにプログラムを
記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、第1、第2の2値画像NGA、NG
Bの重複部分WAの画像のズレが大きい場合にも精度良
い画像のつなぎ合わせが行えるなじませつなぎ処理を開
発した。
【0014】このなじませつなぎ処理は、特許請求の範
囲に記載のように、第1〜第4の工程からなる。
【0015】このなじませつなぎ処理を図1の機能ブロ
ック図及び図2、図3の処理概念図を参照して説明す
る。
【0016】まず、合成手段13aは、第1、第2の2
値画像NGA、NGBの重複部分WAの少なくとも一部
を含む合成領域SA(X方向の幅SWの画素範囲)に属
する第1の2値画像NGAのつなぎ方向(図ではX方
向)の画素列GLAi(i=1、2、…、YMAX )内の
各画素G(jA,i)(jA=XA、(XA+1)、
…、(XA+(SW−1))、但し、XAは合成領域S
Aによって決まる)の濃度データ(「0」、「1」の2
値の濃度データ)に対して、第2の2値画像NGB側の
画素の荷重が小さくなる第1の混合比MRAを各画素G
(jA,i)ごとに掛け合わせて作用させた結果RTA
iと、第1の2値画像NGAのつなぎ方向の画素列GL
Aiに対応する第2の2値画像NGBのつなぎ方向の画
素列GLBi内の合成領域SAに属する各画素G(j
B,i)(jB=XB、(XB+1)、…、(XB+
(SW−1))、但し、XBは合成領域SAによって決
まる)の濃度データ(「0」、「1」の2値の濃度デー
タ)に対して、第1の2値画像NGA側の画素の荷重が
小さくなる第2の混合比MRBを各画素G(jB,i)
ごとに掛け合わせて作用させた結果RTBiとを対応す
る画素G(jA,i)、G(jB,i)ごとに加算して
合成する処理を、つなぎ方向の各画素列GLAi、GL
Biごとに行って第1の工程を行う。
【0017】この第1の工程により、合成後の合成領域
SAに属するつなぎ方向の各画素列GLM1i内の各画
素G1(k,i)(k=1、2、…、SW)の濃度デー
タを多値化することができる。
【0018】なお、合成領域SAは、重複部分WAの少
なくとも一部を含む領域であればよく、重複部分WAの
一部を合成領域SAとしてもよいし、重複部分WA全体
を合成領域SAとしてもよい。
【0019】また、第1、第2の混合比MRA、MRB
は、図4(a)、(b)に示すように、混合比を徐々に
変化させてもよいし、図4(c)、(d)に示すよう
に、ある程度段階的に混合比を変化させてもよい。ただ
し、第1、第2の混合比MRA、MRBは、対応する画
素の合計が「1.0」になるように設定しておく。
【0020】図1、図2に戻って、次に、平滑化処理手
段13bは、合成手段13a(第1の工程)で合成した
合成領域SAに属するつなぎ方向の各画素列GLM1i
内の各画素G1(k,i)の濃度データに対して平滑化
処理を行って第2の工程を行う。この平滑化処理は、例
えば、各画素列GLM1i内の各画素G1(k,i)を
順次注目画素として、各注目画素G1(k,i)の周辺
の数画素の荷重平均を行う周知のフィルタ処理で行う。
この第2の工程により、合成領域SAに属するつなぎ方
向の各画素列GLM2i内の各画素G2(k,i)の濃
度データは、周辺の画素の濃度データを反映して多値化
の階調を増やすことができる。
【0021】なお、第2の工程の平滑化処理は、図5
(a)に示すように、注目画素G1(k,i)が含まれ
るつなぎ方向の画素列GLM1i内の画素だけを用い
て、注目画素G1(k,i)とその左右の画素との荷重
平均を行ってもよいし、図5(b)に示すように、注目
画素G1(k,i)が含まれるつなぎ方向の画素列GL
M1i内の画素と、その画素列GLM1iの前後の画素
列内の画素とを用いて、注目画素G1(k,i)とその
周囲の画素(処理領域FA内の画素)との荷重平均を行
ってもよい。さらに、注目画素G1(k,i)が含まれ
るつなぎ方向の画素列GLM1iの前後の画素列内の画
素を用いて、注目画素G1(k,i)とその上下の画素
(図5(b)のG1(k,i−1)、G1(k,i+
1))との荷重平均を行ってもよい。
【0022】荷重は処理対象の全ての画素に対して同じ
荷重を設定してもよいし、注目画素の荷重を最も大き
く、注目画素から離れるに従って荷重を小さく設定して
もよい。
【0023】また、図5(a)では、m=3としている
が、m=5、7、…であってもよい。図5(b)も、m
×n=3×3としているが、m×n=5×5、7×7、
…であってもよい。注目画素G1(k,i)とその上下
の画素との荷重平均を行う場合も、n=3に限らず、n
=5、7、…であってもよい。
【0024】また、図5(a)において、G1(1,
i)を注目画素とする場合、その注目画素G1(1,
i)とその右側の数画素を用いて荷重平均を行ってもよ
いし、その注目画素G1(1,i)の左側の画素を第1
の2値画像NGAから補充して荷重平均を行ってもよ
い。図5(a)において、G1(SW,i)を注目画素
とする場合も同様に、その注目画素G1(SW,i)と
その左側の数画素を用いて荷重平均を行ってもよいし、
その注目画素G1(SW,i)の右側の画素を第2の2
値画像NGBから補充して荷重平均を行ってもよい。図
5(b)において、合成領域SA内の周縁部分の画素を
注目画素とする場合も同様に、荷重平均する処理領域の
一部の画素を用いて荷重平均を行ったり、注目画素の左
右の画素については、第1、第2の2値画像NGA、N
GBから必要な画素を補充して荷重平均を行ったりすれ
ばよく、注目画素G1(k,i)とその上下の画素との
荷重平均を行う場合において、G1(k,1)やG1
(k,YMAX )を注目画素とするときにも荷重平均する
処理領域の一部の画素を用いて荷重平均を行えばよい。
【0025】図1、図2に戻って、次に、しきい値処理
手段13cは、平滑化処理手段13b(第2の工程)で
平滑化処理を行った合成領域SAに属するつなぎ方向の
各画素列GLM2i内の各画素G2(k,i)の濃度デ
ータに対してしきい値処理(f{G2(k,i),S
L})を行って2値化し、第3の工程を行う。このしき
い値処理(f{G2(k,i),SL})は、所定のし
きい値SLを境界として、G2(k,i)(の濃度デー
タ)>SLのときG3(k,i)(の濃度データ)を
「1」とし、G2(k,i)(の濃度データ)≦SLの
ときG3(k,i)(の濃度データ)を「0」として、
多値化した合成領域SAに属するつなぎ方向の各画素列
GL2i内の各画素G2(k,i)の濃度データを
「0」、「1」の2値に変換する処理である。この第3
の工程により、合成領域SAに属するつなぎ方向の各画
素列GL2i内の各画素G2(k,i)の多値化した濃
度データが2値(「0」、「1」)に戻された、合成領
域SAに属するつなぎ方向の各画素列GL3iが得られ
る。
【0026】そして、画像つなぎ合わせ手段13dは、
しきい値処理手段13c(第3の工程)で2値化した結
果RTXを含めて第1の2値画像NGAと第2の2値画
像NGBとをつなぎ合わせて、つなぎ合わせ後の画像N
Gを得る。
【0027】なお、このなじませつなぎ処理は、例え
ば、以下のような手順で実現することが可能である。
【0028】(1)つなぎ方向の全ての画素列に対して
第1の工程を行った後、以下、合成領域SA全体に対し
て第2〜第4の工程を順次行う。
【0029】(2)第2の工程の平滑化処理を図5
(a)に示すように、注目画素が含まれるつなぎ方向の
画素列内の画素だけを用いて処理する場合には、第1〜
第4の工程をつなぎ方向の各画素列i=1〜YMAX ごと
に順次繰り返して行う。
【0030】(3)第2の工程の平滑化処理を図5
(a)に示すように、注目画素が含まれるつなぎ方向の
画素列内の画素だけを用いて処理する場合には、第1〜
第3の工程をつなぎ方向の各画素列i=1〜YMAX ごと
に順次繰り返して行い、その処理結果RTXを用いて第
4の工程を行う。
【0031】例えば、図18に示す第1、第2の2値画
像NGA、NGB(ΔGA、ΔGB)を、なじませつな
ぎ処理でつなぎ合わせると以下のようになる。
【0032】ここでは、説明を簡単にするために、つな
ぎ方向の1画素列ごとに処理する場合を説明する。
【0033】図6は、図18に示す第1、第2の2値画
像NGA、NGBから対応する1画素列GLAi、GL
Biに対して第1の工程を行った結果を示す。
【0034】図7は、図6に示す第1の工程の結果に対
する第2〜第4の工程を順次行った結果を示す。なお、
ここでは、第2の工程の平滑化処理は、注目画素が含ま
れるつなぎ方向の画素列内の画素だけを用いて、注目画
素と注目画素の左右の各1画素の合計3画素を、注目画
素の左側の画素の荷重:注目画素の荷重:注目画素の右
側の画素の荷重=1:1:1として荷重平均している。
また、第3の工程のしきい値処理では、しきい値SLを
「0.5」として処理している。
【0035】図18に示す第1、第2の2値画像NG
A、NGBの一部画像ΔGA、ΔGBでは、つなぎ方向
の全ての画素列GLAi、GLBiは同じであるので、
処理結果も全て同じになる。従って、図18に示すΔG
A、ΔGBを、なじませつなぎ処理でつなぎ合わせると
図8に示すΔGNとなる。
【0036】上記処理結果からも明らかなように、上記
なじませつなぎ処理によれば、第1の工程で、第1、第
2の2値画像の各々対応するつなぎ方向の各画素列に第
1、第2の混合比をそれぞれ作用させた結果を加算して
合成し、2値画像を多値化した後、第2の工程で、平滑
化処理を行って周辺の画素の濃度データを反映して多値
化の階調を増やし、その後、第3の工程で、しきい値処
理を行って2値画像に戻し、第4の工程で、この2値化
した結果を含めて第1の2値画像と第2の2値画像とを
つなぎ合わせるように処理するので、第1、第2の2値
画像に画像のズレがあっても、つなぎ合わせ後の画像
に、画像のズレが目立たない、滑らかな画像のつなぎ合
わせを行うことができ、精度良い画像のつなぎ合わせを
実現することができる。
【0037】また、図9(a)に示すように、合成領域
SAに属する第1の2値画像NGAのつなぎ方向の画素
列内の各画素のうち、第2の2値画像NGB側に近い画
素ほど、第1の2値画像NGAを取り込む入力装置2の
光学系(スキャナヘッド100a内の光学系)の歪みが
大きくなる。同様に、図9(b)に示すように、合成領
域SAに属する第2の2値画像NGBのつなぎ方向の画
素列内の各画素のうち、第1の2値画像NGA側に近い
画素ほど、第2の2値画像NGBを取り込む入力装置2
の光学系(スキャナヘッド100b内の光学系)の歪み
が大きくなる。
【0038】そこで、合成領域SAに属する第1の2値
画像NGAのつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度デー
タに作用させる第1の混合比MRAを、第2の2値画像
NGB側の画素の荷重が小さくなるように設定し、合成
領域SAに属する第2の2値画像NGBのつなぎ方向の
画素列内の各画素の濃度データに作用させる第2の混合
比MRBを、第1の2値画像NGA側の画素の荷重が小
さくなるように設定して、合成することにより、入力装
置2の光学系の歪みを軽減して、合成領域SAに属する
第1の2値画像NGAのつなぎ方向の画素列内の各画素
の濃度データと、合成領域SAに属する第2の2値画像
NGBのつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度データと
を合成することができ、画像のつなぎ合わせ精度を向上
させることができる。
【0039】本発明者らは、図18に示す第1、第2の
2値画像NGA、NGB以外にも、各種の第1、第2の
2値画像NGA、NGBに対して、上記なじませつなぎ
処理でつなぎ合わせるシュミレーションを行ったとこ
ろ、おおよそ良好な結果が得られた。
【0040】しかしながら、第1、第2の2値画像NG
A、NGBの重複部分WAの画像が網点画像であって、
第1、第2の2値画像NGA、NGBの重複部分WAで
画像がズレていた場合に、つなぎ処理後の画像NGで網
点が消えてしまう現象が起きることが判明した。
【0041】これは、上記第1の工程の合成処理や第2
の工程の平滑化処理によって網点部分にボケが生じ、そ
れを2値に戻すので、つなぎ合わせ後の画像NGの網点
が消えてしまうものと考えられる。
【0042】すなわち、第1、第2の2値画像NGA、
NGBの重複部分WAの画像が網点画像であって、第
1、第2の2値画像NGA、NGBの重複部分WAで画
像がズレている場合のように、第1、第2の2値画像N
GA、NGBの重複部分WAにおいて、第1の2値画像
NGA側の画素の濃度データと第2の2値画像NGB側
の画素の濃度データとが相違する画素の個数(ズレ画素
数)が比較的少ない場合には、上記なじませつなぎ処理
では良好な画像のつなぎ合わせが行えない場合があるこ
とが判明した。
【0043】また、第1、第2の2値画像NGA、NG
Bの重複部分WAの画像の内容やズレ具合などは、必ず
しも第1、第2の2値画像NGA、NGB全体で同じで
あるとは限らない。すなわち、第1、第2の2値画像N
GA、NGBの一部については上記なじませつなぎ処理
で良好につなぎ合わせることができるが、他の部分で
は、上記なじませつなぎ処理でつなぎ合わせるとつなぎ
合わせ精度が低下することもあり、そのような場合も考
慮する必要がある。
【0044】以上の研究を基に、本発明者らは、各種の
第1、第2の2値画像を精度良くつなぎ合わせ得る以下
のような発明をなすに至った。
【0045】すなわち、請求項1に記載の発明は、重複
部分を有する隣り合う配置関係のデジタルの第1、第2
の2値画像に対して、第1、第2の2値画像の重複部分
を合成して、第1の2値画像と第2の2値画像とをつな
ぎ合わせる画像つなぎ処理方法であって、前記重複部分
の少なくとも一部を含む合成領域に属する第1の2値画
像のつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度データに対し
て、第2の2値画像側の画素の荷重が小さくなる第1の
混合比を作用させた結果と、前記第1の2値画像のつな
ぎ方向の画素列に対応する第2の2値画像のつなぎ方向
の画素列内の前記合成領域に属する各画素の濃度データ
に対して、第1の2値画像側の画素の荷重が小さくなる
第2の混合比を作用させた結果とを対応する画素ごとに
加算して合成する処理を、つなぎ方向の各画素列ごとに
行う第1の工程と、前記第1の工程で合成した前記合成
領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度デ
ータに対して平滑化処理を行う第2の工程と、前記第2
の工程で平滑化処理を行った前記合成領域に属するつな
ぎ方向の各画素列内の各画素の濃度データに対してしき
い値処理を行って2値化する第3の工程と、前記第3の
工程で2値化した結果を含めて第1の2値画像と第2の
2値画像とをつなぎ合わせる第4の工程とを備えた処理
をなじませつなぎ処理とし、前記重複部分に設定するつ
なぎ位置を、つなぎ方向の各画素列ごとにランダムに設
定して、そのつなぎ位置を境界として、第1の2値画像
と第2の2値画像とを単純合成する処理をランダムつな
ぎ処理として、第1の2値画像のつなぎ方向の少なくと
も1つの画素列内の前記重複部分に属する各画素の濃度
データと、その第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列
に対応する第2の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1
つの画素列内の前記重複部分に属する各画素の濃度デー
タとを比較して、第1の2値画像側の画素の濃度データ
と第2の2値画像側の画素の濃度データとが相違する画
素の個数(ズレ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定
の判定画素数を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素
列に対しては前記なじませつなぎ処理で第1、第2の2
値画像をつなぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が前記判
定画素数以下であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対
しては前記ランダムつなぎ処理で第1、第2の2値画像
をつなぎ合わせる処理を、つなぎ方向の全ての画素列に
対して行って、第1、第2の2値画像全体のつなぎ合わ
せを行うことを特徴とするものである。
【0046】請求項2に記載の発明は、重複部分を有す
る隣り合う配置関係のデジタルの第1、第2の2値画像
に対して、第1、第2の2値画像の重複部分を合成し
て、第1の2値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わせ
る画像つなぎ処理装置であって、前記重複部分の少なく
とも一部を含む合成領域に属する第1の2値画像のつな
ぎ方向の画素列内の各画素の濃度データに対して、第2
の2値画像側の画素の荷重が小さくなる第1の混合比を
作用させた結果と、前記第1の2値画像のつなぎ方向の
画素列に対応する第2の2値画像のつなぎ方向の画素列
内の前記合成領域に属する各画素の濃度データに対し
て、第1の2値画像側の画素の荷重が小さくなる第2の
混合比を作用させた結果とを対応する画素ごとに加算し
て合成する処理を、つなぎ方向の各画素列ごとに行う合
成手段と、前記合成手段で合成した前記合成領域に属す
るつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度データに対し
て平滑化処理を行う平滑化処理手段と、前記平滑化処理
手段で平滑化処理を行った前記合成領域に属するつなぎ
方向の各画素列内の各画素の濃度データに対してしきい
値処理を行って2値化するしきい値処理手段と、前記し
きい値処理手段で2値化した結果を含めて第1の2値画
像と第2の2値画像とをつなぎ合わせる画像つなぎ合わ
せ手段とを備えたなじませつなぎ処理手段と、前記重複
部分に設定するつなぎ位置を、つなぎ方向の各画素列ご
とにランダムに設定して、そのつなぎ位置を境界とし
て、第1の2値画像と第2の2値画像とを単純合成する
ランダムつなぎ処理手段と、第1の2値画像のつなぎ方
向の少なくとも1つの画素列内の前記重複部分に属する
各画素の濃度データと、その第1の2値画像のつなぎ方
向の各画素列に対応する第2の2値画像のつなぎ方向の
少なくとも1つの画素列内の前記重複部分に属する各画
素の濃度データとを比較して、第1の2値画像側の画素
の濃度データと第2の2値画像側の画素の濃度データと
が相違する画素の個数(ズレ画素数)を調べ、そのズレ
画素数が所定の判定画素数を越えていれば、そのつなぎ
方向の各画素列に対してはなじませつなぎ処理手段で第
1、第2の2値画像をつなぎ合わせ、一方、そのズレ画
素数が前記判定画素数以下であれば、そのつなぎ方向の
各画素列に対してはランダムつなぎ処理手段で第1、第
2の2値画像をつなぎ合わせる処理を、つなぎ方向の全
ての画素列に対して行って、第1、第2の2値画像全体
のつなぎ合わせを行う制御手段と、を備えたことを特徴
とするものである。
【0047】請求項3に記載の発明は、重複部分を有す
る隣り合う配置関係のデジタルの第1、第2の2値画像
に対して、第1、第2の2値画像の重複部分を合成し
て、第1の2値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わせ
る画像つなぎ処理をコンピューターに実行させるための
プログラムを記録した記憶媒体であって、前記重複部分
の少なくとも一部を含む合成領域に属する第1の2値画
像のつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度データに対し
て、第2の2値画像側の画素の荷重が小さくなる第1の
混合比を作用させた結果と、前記第1の2値画像のつな
ぎ方向の画素列に対応する第2の2値画像のつなぎ方向
の画素列内の前記合成領域に属する各画素の濃度データ
に対して、第1の2値画像側の画素の荷重が小さくなる
第2の混合比を作用させた結果とを対応する画素ごとに
加算して合成する処理を、つなぎ方向の各画素列ごとに
行う第1の工程と、前記第1の工程で合成した前記合成
領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度デ
ータに対して平滑化処理を行う第2の工程と、前記第2
の工程で平滑化処理を行った前記合成領域に属するつな
ぎ方向の各画素列内の各画素の濃度データに対してしき
い値処理を行って2値化する第3の工程と、前記第3の
工程で2値化した結果を含めて第1の2値画像と第2の
2値画像とをつなぎ合わせる第4の工程とを備えた処理
をなじませつなぎ処理とし、前記重複部分に設定するつ
なぎ位置を、つなぎ方向の各画素列ごとにランダムに設
定して、そのつなぎ位置を境界として、第1の2値画像
と第2の2値画像とを単純合成する処理をランダムつな
ぎ処理として、第1の2値画像のつなぎ方向の少なくと
も1つの画素列内の前記重複部分に属する各画素の濃度
データと、その第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列
に対応する第2の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1
つの画素列内の前記重複部分に属する各画素の濃度デー
タとを比較して、第1の2値画像側の画素の濃度データ
と第2の2値画像側の画素の濃度データとが相違する画
素の個数(ズレ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定
の判定画素数を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素
列に対しては前記なじませつなぎ処理で第1、第2の2
値画像をつなぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が前記判
定画素数以下であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対
しては前記ランダムつなぎ処理で第1、第2の2値画像
をつなぎ合わせる処理を、つなぎ方向の全ての画素列に
対して行って、第1、第2の2値画像全体のつなぎ合わ
せを行う画像つなぎ処理をコンピューターに実行させる
ためのプログラムを記憶媒体に記録したものである。
【0048】
【作用】請求項1に記載の発明に係る画像つなぎ処理方
法によれば、第1の2値画像のつなぎ方向の少なくとも
1つの画素列内の重複部分に属する各画素の濃度データ
と、その第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列に対応
する第2の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画
素列内の重複部分に属する各画素の濃度データとを比較
して、第1の2値画像側の画素の濃度データと第2の2
値画像側の画素の濃度データとが相違する画素の個数
(ズレ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定の判定画
素数を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素列に対し
てはなじませつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつな
ぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が上記判定画素数以下
であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対してはランダ
ムつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつなぎ合わせる
処理を、つなぎ方向の全ての画素列に対して行って、第
1、第2の2値画像全体のつなぎ合わせを行う。
【0049】すなわち、第1、第2の2値画像の重複部
分の画像のズレが大きい場合のように、ズレ画素数が比
較的多い場合には、そのつなぎ方向の各画素列に対して
はなじませつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつなぎ
合わせることで、先にも説明したように、精度良い画像
のつなぎ合わせ結果が得られる。
【0050】また、ランダムつなぎ処理は、重複部分に
設定するつなぎ位置を、つなぎ方向の各画素列ごとにラ
ンダムに設定して、そのつなぎ位置を境界として、第1
の2値画像と第2の2値画像とを単純合成する処理であ
るので、例えば、第1、第2の2値画像の重複部分の画
像が網点画像の場合にも、網点部分の画素の濃度データ
を、なじませつなぎ処理の合成処理や平滑化処理で多値
化するような処理を含まず、網点部分がボケて消えるよ
うな不都合が起きない。
【0051】従って、第1、第2の2値画像の重複部分
が網点画像であり、その網点部分が第1、第2の2値画
像でズレている場合のように、ズレ画素数が比較的少な
い場合には、そのつなぎ方向の各画素列に対してはラン
ダムつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつなぎ合わせ
ることで、比較的良好な画像のつなぎ合わせ結果が得ら
れる。
【0052】請求項2に記載の発明に係る画像つなぎ処
理装置は、請求項1に記載の画像つなぎ処理方法を好適
に実施する装置であり、その作用は次のとおりである。
【0053】すなわち、制御手段は、第1の2値画像の
つなぎ方向の少なくとも1つの画素列内の重複部分に属
する各画素の濃度データと、その第1の2値画像のつな
ぎ方向の各画素列に対応する第2の2値画像のつなぎ方
向の少なくとも1つの画素列内の重複部分に属する各画
素の濃度データとを比較して、第1の2値画像側の画素
の濃度データと第2の2値画像側の画素の濃度データと
が相違する画素の個数(ズレ画素数)を調べ、そのズレ
画素数が所定の判定画素数を越えていれば、そのつなぎ
方向の各画素列に対してはなじませつなぎ処理手段で第
1、第2の2値画像をつなぎ合わせ、一方、そのズレ画
素数が前記判定画素数以下であれば、そのつなぎ方向の
各画素列に対してはランダムつなぎ処理手段で第1、第
2の2値画像をつなぎ合わせる処理を、つなぎ方向の全
ての画素列に対して行って、第1、第2の2値画像全体
のつなぎ合わせを行う。
【0054】なお、なじませつなぎ処理手段を構成する
合成手段は請求項1に記載の発明のなじませつなぎ処理
の第1の工程を行い、平滑化処理手段は請求項1に記載
の発明のなじませつなぎ処理の第2の工程を行い、しき
い値処理手段は請求項1に記載の発明のなじませつなぎ
処理の第3の工程を行い、画像つなぎ合わせ手段は請求
項1に記載の発明のなじませつなぎ処理の第4の工程を
行って、請求項1に記載の発明のなじませつなぎ処理を
実現する。
【0055】また、ランダムつなぎ処理手段は請求項1
に記載の発明のランダムつなぎ処理を実現する。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、記憶媒体
に記録されたプログラムをコンピューターに読み込ませ
ることにより、そのコンピューターが請求項1に記載の
方法発明に係る画像つなぎ処理を実行する。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図10は本発明の一実施例に係る
画像つなぎ処理装置の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【0058】図10に示す画像つなぎ処理装置1は、原
画像記憶装置11や判別部12、なじませつなぎ処理手
段13、ランダムつなぎ処理手段14、画像編集部1
5、処理後画像記憶装置16、設定指示装置17などを
備えている。また、なじませつなぎ処理手段13は、図
1と同様の合成手段13a、平滑化処理手段13b、し
きい値処理手段13c、画像つなぎ合わせ手段13dを
備えている。
【0059】原画像記憶装置11には、適宜のスキャナ
などの入力装置2から与えられた、例えば、原稿OGを
分割して読み込んだ重複部分WAを有する隣り合う配置
関係のデジタルの第1、第2の2値画像NGA、NGB
が、1または複数組記憶されている。この原画像記憶装
置11に記憶されている、つなぎ合わせ対象の第1、第
2の2値画像NGA、NGBに対して、判別部12が、
後述するようになじませつなぎ処理手段13で第1、第
2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わせるか、ラン
ダムつなぎ処理手段14で第1、第2の2値画像NG
A、NGBをつなぎ合わせるかを判別する。そして、な
じませつなぎ処理手段13でつなぎ合わされたつなぎ方
向の画素列部分とランダムつなぎ処理手段14でつなぎ
合わされたつなぎ方向の画素列部分とが画像編集部15
に与えられてつなぎ合わせ後の画像NGが編集され、処
理後画像記憶装置16に記憶される。
【0060】なお、原画像記憶装置11につなぎ合わせ
対象の第1、第2の2値画像NGA、NGBが複数組記
憶されている場合には、設定指示装置17から指示され
た第1、第2の2値画像NGA、NGBに対してつなぎ
合わせ処理を行う。
【0061】また、1組の第1、第2の2値画像NG
A、NGBに対して、第1の2値画像NGAのつなぎ方
向の全ての画素列内の重複部分WAに属する各画素の濃
度データと、第2の2値画像NGBのつなぎ方向の全て
の画素列内の重複部分WAに属する各画素の濃度データ
とをまとめて比較して、ズレ画素数が判定画素数を越え
ていれば、その第1、第2の2値画像NGA、NGB全
体をなじませつなぎ処理手段13でつなぎ合わせ、ズレ
画素数が判定画素数以下であれば、その第1、第2の2
値画像NGA、NGB全体をランダムつなぎ処理手段1
4でつなぎ合わせるような場合には、なじませつなぎ処
理手段13、または、ランダムつなぎ処理手段14にお
いてつなぎ合わせ後の画像NGが編集されるので、その
場合には、画像編集部15は、なじませつなぎ処理手段
13とランダムつなぎ処理手段14とがそれぞれ兼用す
ることになる。
【0062】なお、判別部12と画像編集部15とが請
求項2に記載の発明における制御手段を構成する。
【0063】図11は図10に示す画像つなぎ処理装置
の具体的なハードウエア構成を示すブロック図である。
【0064】図11の構成では、各種のプログラムを実
行するCPU21や、各種のデータを記憶するメモリ2
2、ハードディスクなどの保存記憶装置23、フロッピ
ーディスクやCD−ROMなどの記憶媒体24に対して
デジタルデータの読み書きなどを行うドライバ25、操
作者が各種の設定指示を与えるキーボードやマウスなど
の設定指示装置17などが備えられ、必要に応じて、通
信媒体26を介してデータの送受信を行うモデムなどの
通信機器27や表示装置28なども備えられる。なお、
図2中の符号29はバスを示し、30は入出力インター
フェイスを示す。
【0065】画像つなぎ処理プログラムを記憶した記憶
媒体24からインストールされて保存記憶装置23に記
憶されている画像つなぎ処理プログラムがメモリ22に
読み出されたり、画像つなぎ処理プログラムを記憶した
記憶媒体24がドライバ25に装填されて、その記憶媒
体24から画像つなぎ処理プログラムがメモリ22に読
み出されたりして、CPU21がそのプログラムを実行
することで、判別部12、なじませつなぎ処理手段13
(合成手段13a、平滑化処理手段13b、しきい値処
理手段13c、画像つなぎ合わせ手段13d)、ランダ
ムつなぎ処理手段14、画像編集部15による画像つな
ぎ処理が実行される。
【0066】このCPU21は、請求項2に記載の発明
における、なじませつなぎ処理手段(合成手段、平滑化
処理手段、しきい値処理手段、画像つなぎ合わせ手
段)、ランダムつなぎ処理手段、制御手段を構成する。
【0067】また、画像つなぎ処理プログラムを記憶し
た記憶媒体24は、請求項3に記載の発明におけるプロ
グラムを記録した記憶媒体に相当する。
【0068】例えば、入力装置2が本装置1に直接接続
された状態で入力装置2から与えられたり、通信媒体2
6や通信機器27を介して入力装置2から与えられたり
した、つなぎ合わせ対象の第1、第2の2値画像NG
A、NGBは、保存記憶装置23や記憶媒体24に記憶
される。また、第1、第2の2値画像NGA、NGBが
入力装置2で記憶媒体24に記憶され、その記憶媒体2
4がドライバ25に装填されて第1、第2の2値画像N
GA、NGBが本装置1に与えられることもある。
【0069】CPU21は、保存記憶装置23や記憶媒
体24に記憶されている(設定指示装置17から指示さ
れた)つなぎ合わせ対象の第1、第2の2値画像NG
A、NGBをメモリ22に読み出して、その第1、第2
の2値画像NGA、NGBを後述するようにつなぎ合わ
せて、つなぎ合わせ後の画像NGをメモリ22から保存
記憶装置23や記憶媒体24に記憶する。
【0070】すなわち、メモリ22や保存記憶装置2
3、記憶媒体24は、図10の装置構成の原画像記憶装
置11や処理後画像記憶装置16に対応する。
【0071】保存記憶装置23や記憶媒体24に記憶さ
れたつなぎ合わせ後の画像NGは、CPU21が各種の
画像処理プログラムを実行する際に用いられたり、他の
装置に与えられて、その装置で行われる画像処理に用い
られる。
【0072】なお、入力装置2に搭載されたCPUが、
読み込んだ第1、第2の2値画像NGA、NGBに対し
て本発明に係る画像つなぎ処理を行うように構成しても
よく、その場合には、入力装置2が請求項2に記載の発
明に係る画像つなぎ処理装置を兼用し、入力装置2に搭
載されたCPUが、請求項2に記載の発明における、な
じませつなぎ処理手段(合成手段、平滑化処理手段、し
きい値処理手段、画像つなぎ合わせ手段)、ランダムつ
なぎ処理手段、制御手段を構成し、入力装置2に搭載さ
れたCPUが実行する画像つなぎ処理プログラムを記憶
した記憶媒体が請求項3に記載の発明におけるプログラ
ムを記録した記憶媒体に相当する。
【0073】次に、本発明の画像つなぎ処理方法を、図
10に示す機能ブロック図と、図12に示す説明図を参
照して説明する。
【0074】判別部12は、第1の2値画像NGAのつ
なぎ方向の少なくとも1つの画素列GLAi〜GLA
〔i+(s−1)〕(i=1、(1+s)、(1+2×
s)、…、(YMAX −s)、s=1、2、…、YMAX
内の重複部分WAに属する各画素G(jHA,i〜i+
(s−1))(jHA=XWA、(XWA+1)、…
(XWA+(WW−1))、但し、XWAは重複部分W
Aによって決まる)の濃度データ(「0」、「1」の2
値の濃度データ)と、その第1の2値画像のつなぎ方向
の各画素列GLAi〜GLA〔i+(s−1)〕に対応
する第2の2値画像NGBのつなぎ方向の少なくとも1
つの画素列GLBi〜GLB〔i+(s−1)〕内の重
複部分WAに属する各画素G(jHB,i〜i+(s−
1))(jHB=1、2、…WW)の濃度データ
(「0」、「1」の2値の濃度データ)とを比較して、
第1の2値画像NGA側の画素G(jHA,i〜i+
(s−1))の濃度データと第2の2値画像NGB側の
画素G(jHB,i〜i+(s−1))の濃度データと
が相違する画素の個数(ズレ画素数UG)を調べ、その
ズレ画素数UGが所定の判定画素数SGを越えていれば
(UG>SG)、そのつなぎ方向の各画素列GLAi〜
GLA〔i+(s−1)〕、GLBi〜GLB〔i+
(s−1)〕に対してはなじませつなぎ処理手段13
(なじませつなぎ処理)で第1、第2の2値画像NG
A、NGBをつなぎ合わせ、一方、そのズレ画素数UG
が判定画素数SG以下であれば(UG≦SG)、そのつ
なぎ方向の各画素列GLAi〜GLA〔i+(s−
1)〕、GLBi〜GLB〔i+(s−1)〕に対して
はランダムつなぎ処理手段14(ランダムつなぎ処理)
で第1、第2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わせ
る処理を、つなぎ方向の全ての画素列GLA1〜GLA
MAX 、GLB1〜GLBYMAX に対して行う。
【0075】また、同じ位置ズレでもエッジ境界が多い
程、ズレ画素数(UG)は増加する。このため、重複部
分WAのエッジ数(EAとする)をカウントし、「UG
/EA」を求めて判定を行うこともある。
【0076】そして、なじませつなぎ処理手段13でつ
なぎ合わされたつなぎ方向の画素列部分とランダムつな
ぎ処理手段14でつなぎ合わされたつなぎ方向の画素列
部分とを画像編集部15が編集して、第1、第2の2値
画像NGA、NGB全体をつなぎ合わせたつなぎ合わせ
後の画像NGを得る。
【0077】上記つなぎ処理の切換えは、つなぎ方向の
1画素列GLAi、GLBi(s=1)ごとに行っても
よいし、数画素列GLAi〜GLA〔i+(s−
1)〕、GLBi〜GLB〔i+(s−1)〕(ただ
し、この場合のsは2以上)ごとに行ってもよい。ま
た、つなぎ方向の全ての画素列GLA1〜GLA
MAX 、GLB1〜GLBYMAX に対してまとめて行っ
てもよい。上記つなぎ処理の切換えをつなぎ方向の何画
素列ごとに行うかは、第1、第2の2値画像の重複部分
WAの画像の内容や画像のズレ具合などに応じて決めれ
ばよい。
【0078】例えば、つなぎ方向の1画素列GLAi、
GLBiごとに上記つなぎ処理の切換えを行う場合、図
13の例では、ズレ画素は一点鎖線で囲まれた画素であ
る。ズレ画素数UGは、図13(a)の場合(図6と同
じ例)では「2」であり、図13(b)の場合(重複部
分WAの画像が網点画像である場合)では「1」であ
る。
【0079】また、つなぎ方向の数画素列GLAi〜G
LA〔i+(s−1)〕、GLBi〜GLB〔i+(s
−1)〕(図では、s=2)ごとに上記つなぎ処理の切
換えを行う場合、図14の例では、ズレ画素は一点鎖線
で囲まれた画素であり、ズレ画素数UGは、図14
(a)の場合(図18のΔGA、ΔGBに対応する)で
は「4」であり、図14(b)の場合(重複部分WAの
画像が網点画像である場合)では「2」である。
【0080】つなぎ処理の切換えを判定する所定の判定
画素数SGは、重複部分WA内の画像の内容や、上記つ
なぎ処理の切換えをつなぎ方向の何画素列ごとに行うか
などに応じて決められ、特に、ランダムつなぎ処理によ
り画像をつなぎ合わせた結果が視覚的に目立たない範囲
で設定する。例えば、つなぎ方向の1画素列GLAi、
GLBiごとに上記つなぎ処理の切換えを行う場合に
は、GSを「1」として処理すれば、図13(a)のつ
なぎ方向の画素列は、なじませつなぎ処理でつなぎ合わ
せ、図13(b)のつなぎ方向の画素列は、ランダムつ
なぎ処理でつなぎ合わせることになる。
【0081】また、処理手順としては、処理対象のつな
ぎ方向の画素列ごとに、ズレ画素数UGと判定画素数S
Gとの判定の結果、その処理対象のつなぎ方向の画素列
に対するなじませつなぎ処理またはランダムつなぎ処理
によるつなぎ処理、つなぎ合わせ後の2値画像の編集を
順次行うようにしてもよいし、つなぎ方向の各画素列を
なじませつなぎ処理とランダムつなぎ処理のいずれのつ
なぎ処理で行うかの判定をつなぎ方向の全ての画素列に
対して先に行い、なじませつなぎ処理するつなぎ方向の
各画素列をまとめてなじませつなぎ処理でつなぎ処理す
るとともに、ランダムつなぎ処理するつなぎ方向の各画
素列をまとめてランダムつなぎ処理でつなぎ処理し、そ
の結果を編集してつなぎ合わせ後の2値画像を得るよう
にしてもよい。
【0082】先にも説明したように、なじませつなぎ処
理によれば、第1、第2の2値画像NGA、NGBの重
複部分WAの画像のズレが大きい場合のように、ズレ画
素数UGが比較的多い場合でも精度良い画像のつなぎ合
わせ結果が得られる。
【0083】また、ランダムつなぎ処理は、図17に示
すように重複部分WAに設定するつなぎ位置KLを、つ
なぎ方向の各画素列GLA、GLBごとにランダムに設
定(乱数を発生して任意に設定する)して、そのつなぎ
位置KLを境界として、第1の2値画像NGAと第2の
2値画像NGBとを単純合成する処理であるので、例え
ば、第1、第2の2値画像NGA、NGBの重複部分W
Aの画像が網点画像の場合にも、網点部分の画素の濃度
データを合成処理や平滑化処理で多値化するような処理
を含まず、網点部分がボケて消えるような不都合が起き
ない。
【0084】従って、第1、第2の2値画像NGA、N
GBの重複部分WAが網点画像であり、その網点部分が
第1、第2の2値画像NGA、NGBでズレている場合
のように、ズレ画素数UGが比較的少ない場合には、そ
のつなぎ方向の各画素列に対してはランダムつなぎ処理
で第1、第2の2値画像NGA、NGBをつなぎ合わせ
ることで、比較的良好な画像のつなぎ合わせ結果が得ら
れる。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明に係る画像つなぎ処理方法によれば、第
1の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列内
の重複部分に属する各画素の濃度データと、その第1の
2値画像のつなぎ方向の各画素列に対応する第2の2値
画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列内の重複部
分に属する各画素の濃度データとを比較して、ズレ画素
数の数に応じて、なじませつなぎ処理とランダムつなぎ
処理とを選択的に切り換えて第1、第2の2値画像をつ
なぎ合わせるようにしたので、各種の画像に対して精度
良い画像のつなぎ合わせを行うことができる。
【0086】また、つなぎ処理の切換えをつなぎ方向の
少なくとも1つの画素列ごとに行うようにしているの
で、第1、第2の2値画像の重複部分の画像の内容やズ
レ具合が部分的に変化するような場合にも、重複部分内
の各部分の画像の内容やズレ具合に応じてつなぎ処理を
切り換えて画像をつなぎ合わせることができ、1組の第
1、第2の2値画像のつなぎ合わせを画像全体として精
度良く行うことができる。
【0087】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の画像つなぎ処理方法を好適に実施する画像
つなぎ処理装置を実現できる。
【0088】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の方法発明に係る画像つなぎ処理をコンピュ
ーターに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】なじませつなぎ処理装置の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】なじませつなぎ処理を説明するための処理概念
図である。
【図3】なじませつなぎ処理の第1の工程を説明するた
めの処理概念図である。
【図4】第1、第2の混合比を示す図である。
【図5】平滑化処理を説明するための図である。
【図6】なじませつなぎ処理による処理例を示す図であ
る。
【図7】同じく、なじませつなぎ処理による処理例を示
す図である。
【図8】重複部分の画像のズレが大きい第1、第2の2
値画像をなじませ処理でつなぎ合わせた処理結果を示す
図である。
【図9】第1、第2の2値画像を読み込む際の入力装置
内の光学系による画像の歪み状態を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係る画像つなぎ処理装置
の構成を示す機能ブロック図である。
【図11】図10に示す画像つなぎ処理装置の具体的な
ハードウエア構成を示すブロック図である。
【図12】本発明に係る画像つなぎ処理方法を説明する
ための図である。
【図13】つなぎ処理の切換えをつなぎ方向の1画素列
ごとに行う場合のズレ画素数を示す図である。
【図14】つなぎ処理の切換えをつなぎ方向の2画素列
ごとに行う場合のズレ画素数を示す図である。
【図15】原稿と第1、第2の2値画像とつなぎ合わせ
た2値画像との関係を示す図である。
【図16】つなぎ位置を固定して単純合成する画像つな
ぎ処理を説明するための図である。
【図17】つなぎ位置をつなぎ方向の各画素列ごとにラ
ンダムに設定して単純合成するランダムつなぎ処理を説
明するための図である。
【図18】重複部分の画像のズレが大きい第1、第2の
2値画像の例を示す図である。
【図19】図18に示す第1、第2の2値画像をランダ
ムつなぎ処理でつなぎ合わせた結果を示す図である。
【図20】図18に示す第1、第2の2値画像を図16
に示す画像つなぎ処理でつなぎ合わせた結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:画像つなぎ処理装置 12:判別部 13:なじませつなぎ処理手段 13a:合成手段 13b:平滑化処理手段 13c:しきい値処理手段 13d:画像つなぎ合わせ手段 14:ランダムつなぎ処理手段 15:画像編集部 21:CPU 22:メモリ 24:記憶媒体 NGA:第1の2値画像 NGB:第2の2値画像 WA:第1、第2の2値画像の重複部分
フロントページの続き (72)発明者 古川 至 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA06 CA16 CB06 CB16 CE05 CE08 CE10 CH18 5C076 AA12 AA27 BA01 BA05 BA06 BA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重複部分を有する隣り合う配置関係のデ
    ジタルの第1、第2の2値画像に対して、第1、第2の
    2値画像の重複部分を合成して、第1の2値画像と第2
    の2値画像とをつなぎ合わせる画像つなぎ処理方法であ
    って、 前記重複部分の少なくとも一部を含む合成領域に属する
    第1の2値画像のつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度
    データに対して、第2の2値画像側の画素の荷重が小さ
    くなる第1の混合比を作用させた結果と、前記第1の2
    値画像のつなぎ方向の画素列に対応する第2の2値画像
    のつなぎ方向の画素列内の前記合成領域に属する各画素
    の濃度データに対して、第1の2値画像側の画素の荷重
    が小さくなる第2の混合比を作用させた結果とを対応す
    る画素ごとに加算して合成する処理を、つなぎ方向の各
    画素列ごとに行う第1の工程と、前記第1の工程で合成
    した前記合成領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各
    画素の濃度データに対して平滑化処理を行う第2の工程
    と、前記第2の工程で平滑化処理を行った前記合成領域
    に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度データ
    に対してしきい値処理を行って2値化する第3の工程
    と、前記第3の工程で2値化した結果を含めて第1の2
    値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わせる第4の工程
    とを備えた処理をなじませつなぎ処理とし、 前記重複部分に設定するつなぎ位置を、つなぎ方向の各
    画素列ごとにランダムに設定して、そのつなぎ位置を境
    界として、第1の2値画像と第2の2値画像とを単純合
    成する処理をランダムつなぎ処理として、 第1の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列
    内の前記重複部分に属する各画素の濃度データと、その
    第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列に対応する第2
    の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列内の
    前記重複部分に属する各画素の濃度データとを比較し
    て、第1の2値画像側の画素の濃度データと第2の2値
    画像側の画素の濃度データとが相違する画素の個数(ズ
    レ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定の判定画素数
    を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素列に対しては
    前記なじませつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつな
    ぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が前記判定画素数以下
    であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対しては前記ラ
    ンダムつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつなぎ合わ
    せる処理を、つなぎ方向の全ての画素列に対して行っ
    て、第1、第2の2値画像全体のつなぎ合わせを行うこ
    とを特徴とする画像つなぎ処理方法。
  2. 【請求項2】 重複部分を有する隣り合う配置関係のデ
    ジタルの第1、第2の2値画像に対して、第1、第2の
    2値画像の重複部分を合成して、第1の2値画像と第2
    の2値画像とをつなぎ合わせる画像つなぎ処理装置であ
    って、 前記重複部分の少なくとも一部を含む合成領域に属する
    第1の2値画像のつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度
    データに対して、第2の2値画像側の画素の荷重が小さ
    くなる第1の混合比を作用させた結果と、前記第1の2
    値画像のつなぎ方向の画素列に対応する第2の2値画像
    のつなぎ方向の画素列内の前記合成領域に属する各画素
    の濃度データに対して、第1の2値画像側の画素の荷重
    が小さくなる第2の混合比を作用させた結果とを対応す
    る画素ごとに加算して合成する処理を、つなぎ方向の各
    画素列ごとに行う合成手段と、前記合成手段で合成した
    前記合成領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素
    の濃度データに対して平滑化処理を行う平滑化処理手段
    と、前記平滑化処理手段で平滑化処理を行った前記合成
    領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度デ
    ータに対してしきい値処理を行って2値化するしきい値
    処理手段と、前記しきい値処理手段で2値化した結果を
    含めて第1の2値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わ
    せる画像つなぎ合わせ手段とを備えたなじませつなぎ処
    理手段と、 前記重複部分に設定するつなぎ位置を、つなぎ方向の各
    画素列ごとにランダムに設定して、そのつなぎ位置を境
    界として、第1の2値画像と第2の2値画像とを単純合
    成するランダムつなぎ処理手段と、 第1の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列
    内の前記重複部分に属する各画素の濃度データと、その
    第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列に対応する第2
    の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列内の
    前記重複部分に属する各画素の濃度データとを比較し
    て、第1の2値画像側の画素の濃度データと第2の2値
    画像側の画素の濃度データとが相違する画素の個数(ズ
    レ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定の判定画素数
    を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素列に対しては
    なじませつなぎ処理手段で第1、第2の2値画像をつな
    ぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が前記判定画素数以下
    であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対してはランダ
    ムつなぎ処理手段で第1、第2の2値画像をつなぎ合わ
    せる処理を、つなぎ方向の全ての画素列に対して行っ
    て、第1、第2の2値画像全体のつなぎ合わせを行う制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする画像つなぎ処理装置。
  3. 【請求項3】 重複部分を有する隣り合う配置関係のデ
    ジタルの第1、第2の2値画像に対して、第1、第2の
    2値画像の重複部分を合成して、第1の2値画像と第2
    の2値画像とをつなぎ合わせる画像つなぎ処理をコンピ
    ューターに実行させるためのプログラムを記録した記憶
    媒体であって、 前記重複部分の少なくとも一部を含む合成領域に属する
    第1の2値画像のつなぎ方向の画素列内の各画素の濃度
    データに対して、第2の2値画像側の画素の荷重が小さ
    くなる第1の混合比を作用させた結果と、前記第1の2
    値画像のつなぎ方向の画素列に対応する第2の2値画像
    のつなぎ方向の画素列内の前記合成領域に属する各画素
    の濃度データに対して、第1の2値画像側の画素の荷重
    が小さくなる第2の混合比を作用させた結果とを対応す
    る画素ごとに加算して合成する処理を、つなぎ方向の各
    画素列ごとに行う第1の工程と、前記第1の工程で合成
    した前記合成領域に属するつなぎ方向の各画素列内の各
    画素の濃度データに対して平滑化処理を行う第2の工程
    と、前記第2の工程で平滑化処理を行った前記合成領域
    に属するつなぎ方向の各画素列内の各画素の濃度データ
    に対してしきい値処理を行って2値化する第3の工程
    と、前記第3の工程で2値化した結果を含めて第1の2
    値画像と第2の2値画像とをつなぎ合わせる第4の工程
    とを備えた処理をなじませつなぎ処理とし、 前記重複部分に設定するつなぎ位置を、つなぎ方向の各
    画素列ごとにランダムに設定して、そのつなぎ位置を境
    界として、第1の2値画像と第2の2値画像とを単純合
    成する処理をランダムつなぎ処理として、 第1の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列
    内の前記重複部分に属する各画素の濃度データと、その
    第1の2値画像のつなぎ方向の各画素列に対応する第2
    の2値画像のつなぎ方向の少なくとも1つの画素列内の
    前記重複部分に属する各画素の濃度データとを比較し
    て、第1の2値画像側の画素の濃度データと第2の2値
    画像側の画素の濃度データとが相違する画素の個数(ズ
    レ画素数)を調べ、そのズレ画素数が所定の判定画素数
    を越えていれば、そのつなぎ方向の各画素列に対しては
    前記なじませつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつな
    ぎ合わせ、一方、そのズレ画素数が前記判定画素数以下
    であれば、そのつなぎ方向の各画素列に対しては前記ラ
    ンダムつなぎ処理で第1、第2の2値画像をつなぎ合わ
    せる処理を、つなぎ方向の全ての画素列に対して行っ
    て、第1、第2の2値画像全体のつなぎ合わせを行う画
    像つなぎ処理をコンピューターに実行させるためのプロ
    グラムを記録した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001306024A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Soritsudorei Kenkyusho:Kk 輝度修正画像作成装置及び作成方法

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