JP2000012668A - 基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置及び基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法 - Google Patents

基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置及び基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法

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JP2000012668A
JP2000012668A JP17550298A JP17550298A JP2000012668A JP 2000012668 A JP2000012668 A JP 2000012668A JP 17550298 A JP17550298 A JP 17550298A JP 17550298 A JP17550298 A JP 17550298A JP 2000012668 A JP2000012668 A JP 2000012668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板保持用チャックの洗浄及び乾燥を効率よ
く、かつ確実に行うようにすること。 【解決手段】 ウエハWの下部を保持する下部保持棒3
1と、下部保持棒31の両側のウエハWの辺部を保持す
る複数の側部保持棒32,33とを具備する基板保持用
チャックの洗浄・乾燥装置において、箱状に形成され、
隣接する側面に、各保持部棒31〜33が挿入可能な開
口部41を有する容器40と、容器40の内部に配設さ
れて各保持棒31〜33に向かって洗浄液Lを噴射する
純水噴射ノズル42と、容器40の内部に配設されて各
保持棒31〜33に向かって乾燥ガス例えば空気Kを噴
射する空気噴射ノズル43〜45と、を具備し、ウエハ
搬送チャック11と容器40とを、相対的に保持棒31
〜33の長手方向に沿う水平移動、及びこれと交差する
水平移動可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板保持用チャッ
クの洗浄・乾燥装置及び基板保持用チャックの洗浄・乾
燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、基板例えば半導体ウエハ(以下
にウエハという)を搬送・保持する従来の基板保持用チ
ャックとしては、図10に示すような構造のものが知ら
れている。すなわち、基板保持用チャック例えばウエハ
チャックaは、左右対称に形成され、対向するように配
設された一対の保持部材bにて構成されている。この場
合、各保持部材bは、基部が水平かつ互いに平行に配設
され、その両端が垂直下向きに折曲される略コの字状の
一対の枠材eと、両枠材eの下部側の対向する位置に互
いに平行に横架される上部保持棒c及び下部保持棒d
と、両枠材eの一側面から基部の長手方向に向かって突
出する一対の軸部fとで構成されている。なお、上部及
び下部保持棒c,dには、それぞれウエハを整列状態で
保持するための複数の保持溝gが列設されている。この
ように構成されるウエハチャックaは、垂直方向(Z方
向),水平方向(X,Y方向)及び回転(θ)可能に形
成されている。
【0003】一方、ウエハチャックaの洗浄・乾燥装置
hは、上下に開口した矩形の筒状に形成される洗浄容器
iと、この洗浄容器iの内部上方の両側部に配設される
乾燥ガス供給手段jと、各乾燥ガス供給手段jの下側に
配設される洗浄液供給手段kとで主に構成されている。
乾燥ガス供給手段jには、上部保持棒c又は下部保持棒
dに向けて乾燥ガスを噴射するために、適当な間隔をお
いて複数の噴射孔(図示せず)が穿設されており、ま
た、洗浄液供給手段kには、上部保持棒c又は下部保持
棒dに向けて洗浄液を噴射するために、適当な間隔をお
いて複数の噴射孔(図示せず)を有する噴射ノズルにて
形成されている。
【0004】上記のように構成されるウエハチャックa
を洗浄・乾燥する場合は、洗浄容器i内にウエハチャッ
クaを挿入した後、ウエハチャックaを垂直及び水平の
Y方向に移動しながら、それぞれ上部保持棒cの保持溝
gと下部保持棒dの保持溝gに向けて洗浄液供給手段k
から洗浄液を噴射して洗浄した後、同様にウエハチャッ
クaを垂直及び水平のY方向に移動しながら乾燥ガス供
給手段jから乾燥ガスを噴射して乾燥を行っていた。な
お、ウエハチャックaを固定にして、代わりに洗浄容器
iあるいは洗浄液供給手段k,乾燥ガス供給手段jを駆
動(垂直移動)する方式のものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
エハチャックaは複数の部材を組立てることにより形成
されるので、特にウエハが大型になってくると、各保持
部材bに十分な強度を持たせるためには、各構成部材を
肉厚に形成する必要があった。
【0006】そのため、ウエハチャックa及びその洗浄
・乾燥装置h全体が大型化するという問題があり、特に
洗浄容器を垂直移動するものにおいては、洗浄容器の移
動機構を設けるため、構造が複雑となると共に、装置が
大型となるという問題があった。また、保持部材bの各
構成部材を肉厚に形成するもにおいては、ウエハチャッ
クa上の洗浄液の液切れが悪くなると共に、洗浄処理後
に洗浄液が保持溝g内に残留し、乾燥が不十分になると
いう問題があった。
【0007】なお、上記ウエハチャックaに代えて、ウ
エハの下部を保持する下部保持棒と、ウエハの下部両側
を保持する一対の側部保持棒を具備する3本も使用され
ているが、この種のウエハチャックにおいても、上記と
同様、洗浄・乾燥装置の大型化や洗浄・乾燥効率の低下
等の問題があった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、基板保持用チャックの洗浄及び乾燥を効率よく、か
つ確実に行うようにした基板保持用チャックの洗浄・乾
燥装置及びその方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置
は、少なくとも基板の下部を保持する下部保持部材と、
上記下部保持部材の両側の基板辺部を保持する複数の側
部保持部材とを具備する基板保持用チャックの洗浄・乾
燥装置であって、 箱状に形成され、隣接する側面に、
上記各保持部材が挿入可能な開口部を有する容器と、
上記容器の内部に配設されて上記各保持部材に向かって
洗浄液を噴射する洗浄液供給手段と、 上記容器の内部
に配設されて上記各保持部材に向かって乾燥ガスを噴射
する乾燥ガス噴射手段と、を具備し、 上記基板保持用
チャックと上記容器とを、相対的に上記保持部材の長手
方向に沿う水平方向及びこれと交差する水平方向に移動
可能に形成してなる、ことを特徴とする(請求項1)。
【0010】この発明の基板保持用チャックの洗浄・乾
燥装置において、上記各保持部材に向かって乾燥ガスを
噴射する乾燥ガス噴射手段を、上記各保持部材の異なる
部位に乾燥ガスを噴射する複数のノズルにて形成する方
が好ましい(請求項2)。
【0011】また、上記各保持部材の下面長手方向に乾
燥ガスを噴射する補助乾燥ガス供給手段を更に具備する
方が好ましい(請求項3)。
【0012】また、上記保持部材の基端部に設けられた
飛散防止用板に向かって乾燥ガスを噴射する飛散防止用
乾燥ガス供給手段を更に具備する方が好ましい(請求項
4)。
【0013】加えて、上記容器の開口部に、この開口部
を開閉する開閉手段を設ける方が好ましい(請求項
5)。
【0014】また、この発明の基板保持用チャックの洗
浄・乾燥方法は、少なくとも基板の下部を保持する下部
保持部材と、上記下部保持部材の両側の基板辺部を保持
する複数の側部保持部材とを具備する基板保持用チャッ
クの洗浄・乾燥方法であって、 容器と基板保持用チャ
ックとを相対的に水平方向に移動させて、チャックの各
保持部材を容器内に挿入させる工程と、 上記各保持部
材に向けて洗浄液を噴射する工程と、 上記各保持部材
に向けて乾燥ガスを噴射する工程と、を有することを特
徴とする(請求項6)。
【0015】この発明の基板保持用チャックの洗浄・乾
燥方法において、上記各保持部材に乾燥ガスを噴射する
際、保持部材の異なる部位に乾燥ガスを噴射する方が好
ましい(請求項7)。
【0016】また、上記各保持部材の下面長手方向に向
けて乾燥ガスを噴射する工程を更に有する方が好ましい
(請求項8)。
【0017】また、上記保持部材の基端部に設けられた
飛散防止用板に向けて乾燥ガスを噴射する工程を更に有
する方が好ましい(請求項9)。
【0018】また、上記保持部材に乾燥ガスを噴射する
際、基板保持用チャックと容器とを相対的に保持部材の
長手方向と交差する方向の水平移動及び保持部材の長手
方向に沿う方向の水平移動を行う方が好ましい(請求項
10)。この場合、上記保持部材に乾燥ガスを噴射する
際、基板保持用チャックと容器とを相対的に保持部材の
長手方向と交差する方向に水平移動した後、相対的に保
持部材の長手方向に沿う方向に水平移動し、その後再度
相対的に保持部材の長手方向と交差する方向に水平移動
することも可能であり(請求項11)、また、上記乾燥
ガスの噴射を、各保持部材毎行うことも可能である(請
求項12)。
【0019】この発明によれば、少なくとも基板の下部
を保持する下部保持部材と、下部保持部材の両側の基板
辺部を保持する複数の側部保持部材とを具備する基板保
持用チャックと、容器とを相対的に水平方向に移動させ
て、チャックの各保持部材を容器内に挿入させ、各保持
部材に向けて洗浄液を噴射して洗浄を行った後、各保持
部材に向けて乾燥ガスを噴射して乾燥することができる
(請求項1,6)。この場合、容器内に基板保持用チャ
ックの各保持部材を挿入した後、開閉手段により容器の
開口部を閉塞することにより、洗浄時に洗浄液が容器外
へ飛散するのを防止することができる(請求項5)。ま
た、各保持部材に乾燥ガスを噴射する際、各保持部材の
異なる部位に乾燥ガスを噴射することで、乾燥を確実に
行うことができる(請求項2,7)。
【0020】また、各保持部材の下面長手方向に向けて
乾燥ガスを噴射することにより、保持部材の下面に残留
する水分を確実に乾燥除去することができる(請求項
3,8)。また、保持部材の基端部に設けられた飛散防
止用板に向けて乾燥ガスを噴射することにより、洗浄の
際に飛散して飛散防止板に付着した水分を乾燥除去する
ことができる(請求項4,9)。
【0021】また、保持部材に乾燥ガスを噴射する際、
基板保持用チャックと容器とを相対的に保持部材の長手
方向と交差する方向の水平移動及び保持部材の長手方向
に沿う方向の水平移動を行うことにより、乾燥ガスを保
持部材の全面に均等に当てることができるので、乾燥効
率の向上を図ることができる(請求項10)。また、保
持部材に乾燥ガスを噴射する際、基板保持用チャックと
容器とを保持部材の長手方向と交差する方向に水平移動
した後、相対的に保持部材の長手方向に沿う方向に水平
移動し、その後再度相対的に保持部材の長手方向と交差
する方向に水平移動することで、更に乾燥ガスを保持部
材の全面に均等に当てることができるので、更に乾燥効
率の向上を図ることができる(請求項11)。また、上
記乾燥ガスの噴射を、各保持部材毎行うことにより、一
度に使用する乾燥ガスの使用量を少なくすることができ
る(請求項12)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。ここではこの発明
に係る基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置を、半導体
ウエハ(基板)の保持用チャック例えばウエハ搬送チャ
ックの洗浄・乾燥装置に適用した場合について説明し、
更にこれらを半導体ウエハの洗浄処理システムに導入し
た場合について説明する。
【0023】図1はこの発明に係る基板保持用チャック
のの洗浄・乾燥装置を導入した半導体ウエハの洗浄処理
システムの一例を示す概略平面図である。
【0024】上記洗浄処理システムは、被処理用の基板
例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)Wを水平状
態に収納する容器例えばキャリア1を搬入・搬出するた
めの搬入・搬出部2と、ウエハWを薬液、洗浄液等によ
って液処理すると共に乾燥処理する処理部3と、搬入搬
出部2と処理部3との間に位置してウエハWの受渡し、
位置調整、姿勢変換及び間隔調整等を行うウエハWの受
渡し部例えばインターフェース部4とで構成されてい
る。
【0025】上記搬入・搬出部2は、洗浄処理システム
の一側端部にはキャリア搬入部5aとキャリア搬出部5
bが併設されると共に、ウエハ搬出入部6が設けられて
いる。この場合、キャリア搬入部5aとウエハ搬出入部
6との間には図示しない搬送機構が配設されており、こ
の搬送機構によってキャリア1がキャリア搬入部5aか
らウエハ搬出入部6へ搬送されるように構成されてい
る。
【0026】また、上記処理部3には、ウエハWに付着
するパーティクルや有機汚染物質を除去する第1の処理
ユニット21aを具備する第1の処理部21と、ウエハ
Wに付着する金属汚染物質を除去する第2の処理ユニッ
ト22aを具備する第2の処理部22と、ウエハWに付
着する酸化膜を除去すると共に、乾燥処理をする洗浄・
乾燥処理ユニット23aを具備する第3の処理部23
と、後述するウエハ搬送チャック(基板保持用チャッ
ク)11の洗浄・乾燥処理を行うための、この発明に係
る基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置20を具備する
第4の処理部24とで構成されている。この場合、第4
の処理部24は、第1の処理部21の外側に配置されて
いる。なお、第4の処理部24は、必ずしも第1の処理
部21の外側に配置する場合に限定されるものではな
く、例えば第3の処理部23とインターフェース部4の
間に配置してもよく、あるいは、第2の処理部22と第
3の処理部23との間に配置してもよい。
【0027】また、キャリア搬出部5bとウエハ搬出入
部6には、それぞれキャリアリフタ(図示せず)が配設
され、このキャリアリフタによって空のキャリア1を搬
入・搬出部2上方に設けられたキャリア待機部(図示せ
ず)への受渡し部及びキャリア待機部からの受取りを行
うことができるように構成されている。この場合、キャ
リア待機部には、水平方向(X,Y方向)及び垂直方向
(Z方向)に移動可能なキャリア搬送ロボット(図示せ
ず)が配設されており、このキャリア搬送ロボットによ
ってウエハ搬出入部6から搬送された空のキャリア1を
整列すると共に、キャリア搬出部5bへ搬出し得るよう
になっている。また、キャリア待機部には、空キャリア
だけでなく、ウエハWが収納された状態のキャリア1を
待機させておくことも可能である。
【0028】上記キャリア1は、一側に図示しない開口
部を有し、内壁に複数例えば25枚のウエハWを、適宜
間隔をおいて水平状態に保持する保持溝(図示せず)を
有する容器本体(図示せず)と、この容器本体の開口部
を開閉する蓋体(図示せず)とで構成されており、後述
する蓋開閉機構7によって上記蓋体を開閉できるように
構成されている。
【0029】上記ウエハ搬出入部6は、上記インターフ
ェース部4に開口しており、その開口部には蓋開閉装置
7が配設されている。この蓋開閉装置7によってキャリ
ア1の図示しない蓋体が開放あるいは閉塞されるように
なっている。したがって、ウエハ搬出入部6に搬送され
た未処理のウエハWを収納するキャリア1の蓋体を蓋開
閉装置7によって取り外してキャリア1内のウエハWを
搬出可能にし、全てのウエハWが搬出された後、再び蓋
開閉装置7によって上記蓋体を閉塞することができる。
また、上記キャリア待機部からウエハ搬出入部6に搬送
された空のキャリア1の蓋体を蓋開閉装置7によって取
り外して、キャリア1内へのウエハWの搬入を可能に
し、全てのウエハWが搬入された後、再び蓋開閉装置7
によって蓋体を閉塞することができる。なお、ウエハ搬
出入部6の開口部近傍には、キャリア1内に収容された
ウエハWの枚数を検出するマッピングセンサ8が配設さ
れている。
【0030】上記インターフェース部4には、複数枚例
えば25枚のウエハWを水平状態に保持すると共に、ウ
エハ搬出入部6のキャリア1との間で、水平状態でウエ
ハWを受け渡すウエハ搬送アーム9と、複数枚例えば5
0枚のウエハWを所定間隔をおいて垂直状態に保持する
後述する間隔調整手段例えばピッチチェンジャ13と、
ウエハ搬送アーム9とピッチチェンジャ13との間に位
置して、複数枚例えば25枚のウエハWを水平状態から
垂直状態へ、あるいは垂直状態から水平状態へ変換する
保持手段例えば姿勢変換装置10と、垂直状態に変換さ
れたウエハWに設けられたノッチ(図示せず)を検出す
る位置検出手段例えばノッチアライナ(図示せず)が配
設されている。また、インターフェース部4には、処理
部3と連なる搬送路12が設けられており、この搬送路
12には、ウエハWを保持して搬送路12上を搬送し、
上記第1ないし第3の処理ユニット21a〜23aのい
ずれかにウエハWを受け渡しするための、この発明に係
る基板保持用チャック例えばウエハ搬送チャック11が
移動自在に配設されている。
【0031】上記ピッチチェンジャ13は、図2に示す
ように、ウエハWの両側部を保持する複数例えば52個
の保持溝(図示せず)を有する互いに平行な一対の側部
保持部13a,13bと、ウエハWの下部を保持する複
数例えば52個の保持溝(図示せず)を有する互いに平
行な一対の下部保持部13c,13dとを有する保持テ
ーブル14と、この保持テーブル14の水平方向の向き
を変換する方向変換用モータ15と、保持テーブル14
及び方向変換用モータ15を搭載した基台16を垂直方
向(Z方向)に移動する垂直移動機構17と基台16及
び垂直移動機構17を取り付けた摺動板18を水平のY
方向に移動する水平移動機構19とを具備してなる。
【0032】この場合、垂直移動機構17は、駆動モー
タ17aと、駆動モータ17aによって回転されるねじ
軸17bと、ねじ軸17bにねじ結合されると共に、基
台16に突設される可動ナット17cとからなるボール
ねじ機構にて形成されている。また、水平移動機構19
は、図示しない駆動モータによって回転されるねじ軸1
9aと、このねじ軸19aにねじ結合すると共に、摺動
板18に突設される可動ナット19bとからなるボール
ねじ機構にて形成されている。なお、摺動板18には、
水平に配設される一対にガイドレール19cに摺動可能
に係合する摺動子19dが装着されている。
【0033】上記ウエハ搬送チャック11は、図2及び
図3に示すように、ウエハWの下部を保持する下部保持
部材31(以下に下部保持棒という)と、下部保持棒3
1の両側のウエハWの辺部を保持する一対の側部保持部
材32,33(以下に側部保持棒という)を具備してな
る。この場合、各保持棒31,32,33には複数例え
ば50個の保持溝31a,32a,33aが列設されて
いる。また、各保持棒31,32,33の基部側には、
例えば円板状の飛散防止板30が、長手方向と直交する
ように装着されており、チャック洗浄時にチャック駆動
部側に洗浄液Lが飛散して付着するのを防止している。
また、両側部保持棒32,33は、ウエハWを保持しな
い場合には、下部保持棒31と同一の水平面上に位置
し、ウエハWを保持する場合には、図2に矢印で示す方
向に変位してウエハWの下部両側を保持し得るように構
成されている。なお、各保持棒31,32,33は、耐
食性及び耐薬品性に優れた部材例えばポリエーテルエー
テルケトン(以下にPEEKという)樹脂にて形成され
ている。
【0034】このように構成されるウエハ搬送チャック
11は、未処理の複数枚例えば50枚のウエハWをピッ
チチェンジャ13から受け取って処理部3に搬送し、処
理部3にて適宜処理が施された処理済みの複数枚例えば
50枚のウエハWをピッチチェンジャ13に受け渡すよ
うに構成されている。
【0035】次に、この発明に係るウエハ搬送チャック
の洗浄・乾燥装置20について、図3ないし図6を参照
して説明する。
【0036】チャック洗浄・乾燥装置20は、例えば下
方に開口した箱状に形成され、隣接する二側面に互いに
連なった開口部41を有する容器例えば洗浄容器40
と、この洗浄容器40の内部上方かつ開口部41の近傍
側に配設され、ウエハ搬送チャック11の各保持棒3
1,32,33に洗浄液例えば純水Lを噴射する洗浄液
供給手段例えば純水噴射ノズル42と、洗浄容器40の
内部上方における開口部41の近傍側に配設され、ウエ
ハ搬送チャック11の各保持棒31,32,33の異な
る部位に乾燥ガス例えば空気Kを噴射する3組の乾燥ガ
ス供給手段例えば気体噴射ノズル43,44,45と、
洗浄容器40の開口部41を開閉する飛散防止用の開閉
手段例えばシャッタ60とで主に構成されている。
【0037】この場合、シャッタ60は、図示しないシ
ール機構を介して洗浄容器40の外側面に摺動可能に配
設されており、開閉移動手段例えば開閉用シリンダ61
の駆動によって開口部41を開閉し得るように構成され
ている。したがって、シャッタ60によって開口部41
を閉塞することで、洗浄時に洗浄液例えば純水Lが洗浄
容器40外に飛散するのを防止することができる。
【0038】また、各組の気体噴射ノズル43,44,
45は、それぞれ各保持棒31,32,33に関して対
向配置される2本の噴射ノズル体43a,43b;44
a,44b;45a,45bにて構成されている。この
ように、気体噴射ノズル43,44,45を、各保持棒
31,32,33 に関して対向配置される噴射ノズル
体43a,43b;44a,44b;45a,45bに
て構成することにより、保持棒31,32,33の全体
に乾燥ガス例えば空気Kを噴射することができる。
【0039】また、洗浄容器40内における開口部41
の下縁近傍には、各保持棒31,32,33の下面長手
方向に向けて乾燥ガス例えば空気Kを噴射する補助乾燥
ガス供給手段例えば補助気体噴射ノズル46が設けられ
ている(図3、図5参照)。この補助気体噴射ノズル4
6により、上記気体噴射ノズル43,44,45による
乾燥工程の後に各保持棒31,32,33の下面に残存
する水分を乾燥除去することができる。
【0040】更に、洗浄容器40の側部外面には、上記
飛散防止板30に向けて乾燥ガス例えば空気Kを噴射す
る飛散防止用乾燥ガス供給手段例えば飛散防止用気体噴
射ノズル47が設けられている(図3、図5参照)。こ
の飛散防止用気体噴射ノズル47により、洗浄工程の際
に飛散防止板30に付着した洗浄液の水分を乾燥除去す
ることができる。なお、上記乾燥ガスには空気の他に例
えば窒素ガス等の気体を利用してもよい。
【0041】また、洗浄容器40内の下部には、内方側
に向かってブラケット40aが突設されており、このブ
ラケット40aに、洗浄容器40を上下動するための昇
降手段例えばシリンダ40bが連結されている(図4参
照)。また、洗浄容器40は、筐体の側壁48の内面に
図示しない昇降ガイドを介して配設されている。なお、
側壁48間の下方には、保持棒31,32,33の洗浄
に供された純水Lを受け止めるための受け容器(図示せ
ず)が配設されている。なおこの場合、洗浄容器40を
シリンダ40bによって昇降させているが、洗浄容器4
0が処理部3の端部側に配置されている状態において
は、予め所定の高さ位置に配設させればよいので、必ず
しもシリンダ40bを設ける必要はない。
【0042】上記純水噴射ノズル42は、適宜間隔をお
いて多数の噴孔(図示せず)が穿設されており、純水L
を、洗浄容器に収容(挿入)された保持棒31,32,
33の長手方向に拡開するように噴射することができる
ようになっている。また、各純水噴射ノズル42は、伸
縮自在部を有する種々の純水供給管49及び開閉弁51
を介して洗浄容器40の外部に設置された純水供給源5
0に接続されている。
【0043】一方、上記気体噴射ノズル43,44,4
5は、各組の2本の気体噴射ノズル体43a,43b;
44a,44b;45a,45bが対向する側に、適宜
間隔をおいて多数の噴孔(図示せず)が穿設されてお
り、乾燥ガス例えば空気Kを、洗浄容器40内に収容
(挿入)された保持棒31,32,33に向けて効果的
に噴射できるように形成されている。これら各組の気体
噴射ノズル体43a,43b;44a,44b;45
a,45bは、継手52aを介して一系統化され、かつ
伸縮自在部を有する種々の気体供給管52及び開閉弁5
3を介して気体供給源例えば空気供給源54に接続され
ている。また、各組の気体噴射ノズル43,44,45
は、切換弁55を介して空気供給源54に接続されてお
り、切換弁55を操作することによって、各組の気体噴
射ノズル43,44,45から別々に乾燥ガス例えば空
気Kが噴射されるようになっている。
【0044】また、補助気体噴射ノズル46及び飛散防
止用気体噴射ノズル47は、それぞれ気体供給管52
A,52B及び開閉弁53を介して空気供給源54に接
続されている。この場合、上記気体供給管52,52
A,52bは、主切換弁56を介して空気供給源54に
接続されており、主切換弁56の操作によって、気体噴
射ノズル43,44,45、補助気体噴射ノズル46又
は飛散防止用気体噴射ノズル47に選択的に乾燥ガス例
えば空気Kを供給し得るように構成されている。
【0045】次に、上記ウエハ搬送チャック11の洗浄
・乾燥装置20を用いた洗浄・乾燥方法の各工程につい
て、図7に示すフローチャート及び図8に示す説明図に
基づいて説明する。
【0046】まず、ウエハWの洗浄工程を終了して、上
記乾燥部にウエハWを渡し終えたウエハ搬送チャック1
1が、上記第4の処理部24へ移動し、チャック洗浄・
乾燥装置20の洗浄容器40の側部で停止する(ステッ
プA)。このとき、両側部保持棒32,33は、下部保
持棒31と同一の平面上に変位している。また、洗浄容
器40のブラケット40aに連結された上記シリンダ4
0bの駆動により、洗浄容器40は所定の高さ位置に待
機している。次に、ウエハ搬送チャック11が洗浄容器
40内側に水平移動すると、開口部41を介して洗浄容
器40内に各保持棒31,32,33が収容(挿入)さ
れる。ウエハ搬送チャック11の各保持棒31〜33が
洗浄容器40内に収容(挿入)された後、開閉用シリン
ダ61が駆動してシャッタ60により開口部41が閉塞
される。
【0047】なお、ウエハ搬送チャック11は、洗浄容
器40の側部に停止させずに移動させて保持棒31〜3
3を洗浄容器40内へ収容(挿入)させるようにしても
よい。そして、洗浄容器40が、各保持棒31,32,
33に列設された保持溝31a,32a,33aに、純
水噴射ノズル42から噴射される純水Lを最も効率よく
接触できる位置に達したとき、ウエハ搬送チャック11
の移動を停止する(ステップB)。この後、上記開閉弁
51を開状態にして純水供給源50から純水Lを供給
し、純水噴射ノズル42から各保持棒31,32,33
に向けて噴射させ、各保持棒31,32,33の保持溝
31a,32a,33aの洗浄を行う(ステップC)。
なお、純水Lを噴射しながらウエハ搬送チャック11を
移動させるようにしてもよい。
【0048】保持棒31,32,33の保持溝31a,
32a,33aの洗浄が終了した後、開閉弁51を閉状
態にして純水Lの供給を停止する。
【0049】次に、開閉弁53を開状態にし、主切換弁
56を気体噴射ノズル43,44,45側に切り換える
と共に、切換弁55を第1組の空気噴射ノズル43側に
切り換えて、空気Kを側部保持棒32の上側部及び下側
部に向けて噴射する。このとき、ウエハ搬送チャック1
1のチャック駆動部(図示せず)からの駆動によってウ
エハ搬送チャック11を所定時間、保持棒31,32,
33の長手方向と交差する水平方向(X方向)に左右動
した後、所定時間保持棒31,32,33の長手方向
(Y方向)に前後動し、更に再度所定時間水平方向(X
方向)に左右動して、側部保持棒32に空気Kを噴射さ
せる(ステップD)。次に、切換弁55を第2組の空気
噴射ノズル44側に切り換えて、空気Kを下部保持棒3
1の両側部に向けて噴射する。このとき、上記と同様
に、ウエハ搬送チャック11を所定時間水平方向(X方
向)に左右動した後、所定時間Y方向に前後動し、更に
再度所定時間水平方向(X方向)に左右動して、下部保
持棒31に空気Kを噴射させる(ステップE)。下部保
持棒31の乾燥を終了した後、切換弁55を第3組の空
気噴射ノズル45側に切り換えて、空気Kを側部保持棒
33の両側部に向けて噴射する。このとき、上記と同様
に、ウエハ搬送チャック11を所定時間水平方向(X方
向)に左右動した後、所定時間Y方向に前後動し、更に
再度所定時間水平方向(X方向)に左右動して、側部保
持棒33に空気Kを噴射させる(ステップF)。なお、
乾燥する順番は、必ずしも、上記の通りである必要はな
く、例えば最初に側部保持棒33の乾燥を行い、次に下
部保持棒31の乾燥、最後に側部保持棒32の乾燥を行
うようにしてもよい。
【0050】上記のように、各保持棒31,32,33
に乾燥ガス例えば空気Kを噴射する際、まず、図8
(a)に示すように、空気噴射ノズル43,44,45
(図では44の場合を示す)をX方向に左右動すること
により、保持棒31,32,33(図では31を示す)
の上側部及び下側部の全体に空気Kを接触させることが
できる。次に、図8(b)に示すように保持棒31,3
2,33(図では31を示す)を水平のY方向に前後動
することにより、保持棒31の長手方向全体に空気Kを
接触させることができる。そして、図8(c)に示すよ
うに、空気噴射ノズル44を再度、X方向に左右動する
ことにより、保持棒31の上側部及び下側部の全体に再
度空気Kを接触させることができ、乾燥を確実に行うこ
とができる。
【0051】空気噴射ノズル43,44,45からの空
気Kの噴射による各保持棒31,32,33の乾燥が終
了した後、切換弁56を切り換えて補助気体噴射ノズル
46から空気Kを保持棒31,32,33の下面長手方
向に向けて噴射して、保持棒31,32,33の下面に
残存する水分を乾燥除去する(ステップG)。
【0052】上記のようにして、各保持棒31,32,
33の乾燥が終了した後、主切換弁56を切り換えて、
飛散防止用気体噴射ノズル47から空気Kを飛散防止板
30に向けて噴射して、洗浄の際に飛散防止板30に付
着した水分を乾燥除去する(ステップH)。
【0053】上記のようにして、ウエハ搬送チャック1
1の洗浄・乾燥の一連の工程が終了する。この後、シャ
ッタ60を移動して開口部41を開放し、ウエハ搬送チ
ャック11の駆動により、ウエハ搬送チャック11を洗
浄容器40の側方に位置させる。その後、ウエハ搬送チ
ャック11は、インターフェース部4で再びウエハWを
受け取って、ウエハWの洗浄・乾燥処理を行うことがで
きる。
【0054】なお、上述したウエハ搬送チャック11の
洗浄・乾燥装置及び洗浄・乾燥方法では、ウエハ搬送チ
ャック11を水平移動させて、洗浄容器40内へ保持棒
31,32,33を収容(挿入)させると共に、左右動
させているが、これに代えて洗浄容器40を水平方向に
左右動させてもよく、あるいはウエハチャック11と洗
浄容器40の双方を水平方向に左右動させるようにして
もよい。
【0055】また、上述した乾燥工程において、ウエハ
搬送チャック11に、保持棒31,32,33の長手方
向に往復移動可能にする駆動手段(図示せず)を設けた
場合について説明したが、洗浄容器40とウエハ搬送チ
ャック11を保持棒31,32,33の長手方向に相対
的に往復移動させて、保持棒31,32,33に満遍な
く乾燥ガス例えば空気Kを接触させることができればよ
いので、ウエハ搬送チャック11に限らず、例えば洗浄
容器40に上記駆動手段を設けてもよい。
【0056】なお、上記実施形態では、保持棒31,3
2,33を乾燥する際、各組の空気噴射ノズル43,4
4,45を別個に作動させて各保持棒31,32,33
を順に乾燥する場合について説明したが、各組の空気噴
射ノズル43,44,45を同時に作動させて各保持棒
31,32,33を同時に乾燥させることも可能であ
る。また、上記実施形態では、保持部材である保持棒が
下部保持棒31と一対の側部保持棒32,33の3本の
場合について説明したが、保持部材は少なくともウエハ
Wの下部を保持する保持棒と、ウエハWの下部両側部を
保持する保持棒を具備するもであれば、4本以上であっ
てもよい。
【0057】また、上記説明では、ウエハ搬送チャック
11の洗浄・乾燥装置20が、第1の処理部21と隣接
する端部側に配置される場合について説明したが、洗浄
・乾燥装置20を、例えば第3の処理部23とインター
フェース部4の間に配置してもよく、あるいは、第2の
処理部22と第3の処理部23との間に配置してもよ
い。この場合には、図9に示すように、開口部41Aを
洗浄容器40の隣接する三側面に互いに連なるように設
ければよい。このように、洗浄容器3の三側面に互いに
連なる開口部41Aを設けることにより、洗浄容器40
の両側からウエハ搬送チャック11を挿入することがで
きると共に、洗浄容器40内から外部に移動させること
ができる。なお、チャック洗浄・乾燥装置20を処理部
30の中間部に配置した場合には、洗浄容器40の昇降
用のシリンダ40bの駆動によって洗浄容器40を下方
へ位置させることによって、その上方側にウエハ搬送チ
ャック11を通過可能にすることができる。
【0058】なお、図9において、洗浄容器40の対向
する両開口部41Aにそれぞれシャッタ60を開閉可能
に配設した場合以外は、図4に示した上記実施形態と同
じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省
略する。
【0059】また、上記実施形態では、この発明に係る
基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置及び洗浄・乾燥方
法を半導体ウエハの保持用チャックの洗浄・乾燥装置及
び洗浄・乾燥方法に適用した場合について説明したが、
半導体ウエハ以外の基板例えばLCD用ガラス基板にも
適用できることは勿論である。また、上記基板保持用チ
ャックの洗浄・乾燥装置は、上記実施形態で説明したよ
うな半導体ウエハの洗浄・乾燥処理システムに導入さ
れ、このシステムの一部として使用される場合に限定さ
れず、単体としても使用できる。
【0060】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば以下
のような優れた効果が得られる。
【0061】(1)請求項1,6記載の発明によれば、
少なくとも基板の下部を保持する下部保持部材と、下部
保持部材の両側の基板辺部を保持する複数の側部保持部
材とを具備する基板保持用チャックと、容器とを相対的
に水平移動させて、チャックの各保持部材を容器内に挿
入させ、各保持部材に向けて洗浄液を噴射して洗浄を行
った後、各保持部材に向けて乾燥ガスを噴射して乾燥す
ることができるので、基板保持用チャックの乾燥を効率
よく、かつ確実に行うことができる。この場合、容器内
に基板保持用チャックの各保持部材を挿入した後、開閉
手段により容器の開口部を閉塞することにより、洗浄時
に洗浄液が容器外へ飛散するのを防止することができる
(請求項5)。
【0062】(2)請求項2,7記載の発明によれば、
各保持部材に乾燥ガスを噴射する際、保持部材の異なる
部位に乾燥ガスを噴射するので、上記(1)に加えて乾
燥を確実に行うことができる。
【0063】(3)請求項3,8記載の発明によれば、
各保持部材の下面長手方向に向けて乾燥ガスを噴射する
ことにより、保持部材の下面に残留する水分を確実に乾
燥除去することができるので、上記(1)に加えて乾燥
を確実に行うことができる。
【0064】(4)請求項4,9記載の発明によれば、
保持部材の基端部に設けられた飛散防止用板に向けて乾
燥ガスを噴射することにより、洗浄の際に飛散して飛散
防止板に付着した水分を乾燥除去することができるの
で、上記(1)に加えて乾燥を確実に行うことができ
る。
【0065】(5)請求項10記載の発明によれば、保
持部材に乾燥ガスを噴射する際、基板保持用チャックと
容器とを相対的に保持部材の長手方向と交差する方向の
水平移動及び保持部材の長手方向に沿う水平移動を行う
ことにより、乾燥ガスを保持部材の全面に均等に当てる
ことができるので、上記(1)に加えて更に乾燥効率の
向上を図ることができる。また、保持部材に乾燥ガスを
噴射する際、基板保持用チャックと容器とを相対的に保
持部材の長手方向と交差する方向に水平移動した後、相
対的に保持部材の長手方向に沿う方向に水平移動し、そ
の後再度相対的に保持部材の長手方向と交差する方向に
水平移動することで、更に乾燥ガスを保持部材の全面に
均等に当てることができるので、更に乾燥効率の向上を
図ることができる(請求項11)。また、上記乾燥ガス
の噴射を、各保持部材毎行うことにより、一度に使用す
る乾燥ガスの使用量を少なくすることができる(請求項
12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板保持用チャックの洗浄・乾
燥装置を導入した半導体ウエハの洗浄処理システムの一
例を示す概略平面図である。
【図2】この発明におけるウエハ搬送チャックを示す概
略断面図である。
【図3】この発明におけるウエハ搬送チャック、洗浄容
器、純水噴射ノズル及び乾燥ガス噴射ノズルを示す分解
斜視図である。
【図4】この発明に係るウエハ搬送チャックの洗浄・乾
燥装置を示す概略断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】この発明に係るウエハ搬送チャックの洗浄・乾
燥方法の一例を示すフローチャートである。
【図8】この発明における乾燥工程の具体的乾燥手順を
示す説明図である。
【図9】この発明に係るウエハ搬送チャックの洗浄・乾
燥装置の別の形態を示す断面図である。
【図10】従来の基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置
の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(基板) L 純水(洗浄液) K 空気(乾燥ガス) 11 ウエハ搬送チャック(基板保持具) 30 飛散防止板 31 下部保持棒(下部保持部材) 32,33 側部保持棒(側部保持部材) 40,40A 洗浄容器(容器) 41 開口部 42 純水噴射ノズル(洗浄液供給手段) 43,44,45 気体噴射ノズル(乾燥ガス供給手
段) 43a,43b;44a,44b;45a,45b 気
体噴射ノズル体 46 補助気体噴射ノズル(補助乾燥ガス供給手段) 47 飛散防止用気体噴射ノズル(飛散防止用乾燥ガス
供給手段) 55 切換弁 56 主切換弁 60 シャッタ(開閉手段) 61 開閉用シリンダ(開閉移動手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板の下部を保持する下部保
    持部材と、上記下部保持部材の両側の基板辺部を保持す
    る複数の側部保持部材とを具備する基板保持用チャック
    の洗浄・乾燥装置であって、 箱状に形成され、隣接する側面に、上記各保持部材が挿
    入可能な開口部を有する容器と、 上記容器の内部に配設されて上記各保持部材に向かって
    洗浄液を噴射する洗浄液供給手段と、 上記容器の内部に配設されて上記各保持部材に向かって
    乾燥ガスを噴射する乾燥ガス噴射手段と、を具備し、 上記基板保持用チャックと上記容器とを、相対的に上記
    保持部材の長手方向に沿う水平方向及びこれと交差する
    水平方向に移動可能に形成してなる、ことを特徴とする
    基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板保持用チャックの洗
    浄・乾燥装置において、 上記各保持部材に向かって乾燥ガスを噴射する乾燥ガス
    噴射手段を、上記各保持部材の異なる部位に乾燥ガスを
    噴射する複数のノズルにて形成してなる、ことを特徴と
    する基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の基板保持用チャッ
    クの洗浄・乾燥装置において、 上記各保持部材の下面長手方向に乾燥ガスを噴射する補
    助乾燥ガス供給手段を更に具備してなる、ことを特徴と
    する基板保持用チャックの洗浄・乾燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の基
    板保持用チャックの洗浄・乾燥装置において、 上記保持部材の基端部に設けられた飛散防止用板に向か
    って乾燥ガスを噴射する飛散防止用乾燥ガス供給手段を
    更に具備してなる、ことを特徴とする基板保持用チャッ
    クの洗浄・乾燥装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の基
    板保持用チャックの洗浄・乾燥装置において、 上記容器の開口部に、この開口部を開閉する開閉手段を
    設けたことを特徴とする基板保持用チャックの洗浄・乾
    燥装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも基板の下部を保持する下部保
    持部材と、上記下部保持部材の両側の基板辺部を保持す
    る複数の側部保持部材とを具備する基板保持用チャック
    の洗浄・乾燥方法であって、 容器と基板保持用チャックとを相対的に水平方向に移動
    させて、チャックの各保持部材を容器内に挿入させる工
    程と、 上記各保持部材に向けて洗浄液を噴射する工程と、 上記各保持部材に向けて乾燥ガスを噴射する工程と、を
    有することを特徴とする基板保持用チャックの洗浄・乾
    燥方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の基板保持用チャックの洗
    浄・乾燥方法において、 上記各保持部材に乾燥ガスを噴射する際、保持部材の異
    なる部位に乾燥ガスを噴射する、ことを特徴とする基板
    保持用チャックの洗浄・乾燥方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の基板保持用チャッ
    クの洗浄・乾燥方法において、 上記各保持部材の下面長手方向に向けて乾燥ガスを噴射
    する工程を更に有する、ことを特徴とする基板保持用チ
    ャックの洗浄・乾燥方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載の基
    板保持用チャックの洗浄・乾燥方法において、 上記保持部材の基端部に設けられた飛散防止用板に向け
    て乾燥ガスを噴射する工程を更に有する、ことを特徴と
    する基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかに記載の
    基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法において、 上記保持部材に乾燥ガスを噴射する際、基板保持用チャ
    ックと容器とを相対的に保持部材の長手方向と交差する
    方向の水平移動及び保持部材の長手方向に沿う方向の水
    平移動を行う、ことを特徴とする基板保持用チャックの
    洗浄・乾燥方法。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし9のいずれかに記載の
    基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法において、 上記保持部材に乾燥ガスを噴射する際、基板保持用チャ
    ックと容器とを相対的に保持部材の長手方向と交差する
    方向に水平移動した後、相対的に保持部材の長手方向に
    沿う方向に水平移動し、その後再度相対的に保持部材の
    長手方向と交差する方向に水平移動する、ことを特徴と
    する基板保持用チャックの洗浄・乾燥方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の基板保持用
    チャックの洗浄・乾燥方法において、 上記乾燥ガスの噴射を、各保持部材毎行うようにした、
    ことを特徴とする基板保持用チャックの洗浄・乾燥方
    法。
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