JP2000012505A - 基板処理方法及びその装置 - Google Patents

基板処理方法及びその装置

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JP2000012505A
JP2000012505A JP10169909A JP16990998A JP2000012505A JP 2000012505 A JP2000012505 A JP 2000012505A JP 10169909 A JP10169909 A JP 10169909A JP 16990998 A JP16990998 A JP 16990998A JP 2000012505 A JP2000012505 A JP 2000012505A
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Japan
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substrate processing
substrate
processing tank
organic solvent
tank
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JP10169909A
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English (en)
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Seiichiro Sato
誠一郎 佐藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉チャンバ内への有機溶剤蒸気の供給量が
少ない場合でも、リンス処理された基板の表面を効率よ
く乾燥処理する。 【解決手段】 密閉チャンバ20内に収納された基板処
理槽30内で基板Wの表面を純水によりリンス処理した
後、その基板Wを密閉チャンバ20内にイソプロピルア
ルコール蒸気を供給しつつ基板処理槽30から引き上げ
るとき、基板処理槽30の上方に配設した環状の枠体3
9で囲まれた空間内にイソプロピルアルコール蒸気の溜
り部を形成する。そして、基板Wをこのイソプロピルア
ルコール蒸気の溜り部の中を通過させて引き上げること
によって基板Wの表面を乾燥処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、プ
ラズマディスプレイ用ガラス基板、液晶表示装置用ガラ
ス基板、プリント基板等の基板の表面をリンス液により
リンス処理した後、当該基板の表面に有機溶剤蒸気を凝
縮させて基板の表面を乾燥処理する基板処理方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウエハ、プラズマディスプ
レイ用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、プリン
ト基板等の各種基板の製造プロセスにおいて、基板処理
槽内に薬液を供給して内部に収納されている基板の表面
を薬液処理した後、その基板処理槽内にリンス液を供給
することにより薬液を流し出してリンス液と置換し、さ
らにその基板処理槽内にリンス液を供給し続けることに
よりその基板の表面をリンス処理する基板処理装置が汎
用されている。
【0003】そして、この種の基板処理装置の1つとし
て、薬液やリンス液の供給される基板処理槽が密閉チャ
ンバ内に収納されて構成され、リンス処理の終了した基
板をイソプロピルアルコール等の有機溶剤蒸気を密閉チ
ャンバ内に供給しつつ基板処理槽から引き上げ、その基
板の表面に有機溶剤蒸気を凝縮させて当該基板の表面を
乾燥処理するようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な有機溶剤蒸気を密閉チャンバ内に供給しつつ基板を引
き上げるようにした基板処理装置においては、密閉チャ
ンバ内への有機溶剤蒸気の供給量が少ないと基板の表面
に有機溶剤蒸気が不均一な状態で供給されて乾燥処理が
不均一になる虞がある。そのため、上記従来の基板処理
装置においては、密閉チャンバ内への有機溶剤蒸気の供
給量を比較的多くすることにより基板表面への有機溶剤
蒸気の均一供給を図るようにしていることから、必ずし
も効率のよい乾燥処理が施されるようになっているとは
いい難かった。
【0005】従って、本発明は、リンス液によりリンス
処理された基板の表面をより少量の有機溶剤蒸気で効率
よく乾燥処理することができる基板処理方法及びその装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る基板処理方法は、密閉チャンバ内に
収納された基板処理槽内で基板の表面をリンス液により
リンス処理した後、前記密閉チャンバ内に有機溶剤蒸気
を供給しつつ当該基板を前記基板処理槽から引き上げて
基板の表面を乾燥処理するようにしたものであって、前
記基板処理槽内のリンス液面上方に前記有機溶剤蒸気の
溜り部を形成し、前記基板を当該溜り部の中を通過させ
て前記基板処理槽から引き上げるようにしたことを特徴
としている。
【0007】上記方法によれば、密閉チャンバ内への有
機溶剤蒸気の供給量が少ない場合でも、リンス液面上方
の有機溶剤蒸気の濃度が高くなる結果、リンス処理され
た基板が基板処理槽から引き上げられるときに基板の表
面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触することになり、効
率のよい乾燥処理が行われる。
【0008】また、請求項2に係る基板処理方法は、請
求項1に係る方法において、前記有機溶剤蒸気の溜り部
が、前記基板処理槽の上方に枠体を配設することにより
当該枠体で囲まれた空間内に形成されるようにしたこと
を特徴としている。
【0009】上記方法によれば、枠体で囲まれた空間内
に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結果、リンス処理
された基板が基板処理槽から引き上げられるときに基板
の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触することにな
り、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0010】また、請求項3に係る基板処理方法は、請
求項1に係る方法において、前記有機溶剤蒸気の溜り部
が、リンス処理後に前記基板処理槽内のリンス液の一部
を排出してリンス液の液面を当該基板処理槽の開口面よ
りも低くすることにより当該基板処理槽の上端で囲まれ
た空間内に形成されるようにしたことを特徴としてい
る。
【0011】上記方法によれば、基板処理槽の上端で囲
まれた空間内に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結
果、リンス処理された基板が基板処理槽から引き上げら
れるときに基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触
することになり、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0012】また、請求項4に係る基板処理方法は、請
求項1に係る方法において、前記基板処理槽が、その外
周に開口面からオーバーフローしたリンス液を受け入れ
る排液槽が一体に形成されたものであって、前記有機溶
剤蒸気の溜り部が、前記排液槽をその開口面が前記基板
処理槽の開口面よりも高くなるように構成することによ
り当該排液槽の上端で囲まれた空間内に形成されるよう
にしたことを特徴としている。
【0013】上記方法によれば、排液槽の上端で囲まれ
た空間内に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結果、リ
ンス処理された基板が基板処理槽から引き上げられると
きに基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触するこ
とになり、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0014】また、請求項5に係る基板処理装置は、基
板の表面をリンス液によりリンス処理する基板処理槽が
密閉チャンバ内に収納されて構成され、リンス処理の終
了した基板を前記密閉チャンバ内に有機溶剤蒸気を供給
しつつ前記基板処理槽から引き上げることにより当該基
板の表面を乾燥処理するようにしたものであって、少な
くとも前記基板を前記基板処理槽から引き上げるときに
前記基板処理槽内のリンス液面上方に有機溶剤蒸気の溜
り部を形成する蒸気溜り形成手段を備えたことを特徴と
している。
【0015】上記構成によれば、密閉チャンバ内への有
機溶剤蒸気の供給量が少ない場合でも、蒸気溜り形成手
段によってリンス液面上方の有機溶剤蒸気の濃度が高く
なる結果、リンス処理された基板が基板処理槽から引き
上げられるときに基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気
と接触することになり、効率のよい乾燥処理が行われ
る。
【0016】また、請求項6に係る基板処理装置は、請
求項5に係るものにおいて、前記蒸気溜り形成手段が、
前記基板処理槽の上方に配設された環状の枠体であるこ
とを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、環状の枠体で囲まれた
空間内に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結果、リン
ス処理された基板が基板処理槽から引き上げられるとき
に基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触すること
になり、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0018】また、請求項7に係る基板処理装置は、請
求項5に係るものにおいて、前記蒸気溜り形成手段が、
リンス処理後に前記基板処理槽内のリンス液の一部を排
出してリンス液の液面を当該基板処理槽の開口面よりも
低くすることにより当該基板処理槽の上端で囲まれた空
間内に前記有機溶剤蒸気の溜り部を形成するものである
ことを特徴としている。
【0019】上記構成によれば、基板処理槽の上端で囲
まれた空間内に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結
果、リンス処理された基板が基板処理槽から引き上げら
れるときに基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触
することになり、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0020】また、請求項8に係る基板処理装置は、請
求項5に係るものにおいて、前記基板処理槽が、その外
周に開口面からオーバーフローしたリンス液を受け入れ
る排液槽が一体に形成されたものであって、前記蒸気溜
り形成手段が、前記排液槽をその開口面を前記基板処理
槽の開口面よりも高くなるように構成することにより当
該排液槽の上端で囲まれた空間内に前記有機溶剤蒸気の
溜り部を形成するものであることを特徴としている。
【0021】上記構成によれば、排液槽の上端で囲まれ
た空間内に有機溶剤蒸気の溜り部が形成される結果、リ
ンス処理された基板が基板処理槽から引き上げられると
きに基板の表面が濃度の高い有機溶剤蒸気と接触するこ
とになり、効率のよい乾燥処理が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る基板処理方法が実施される基板処理装置の概略構
成を示す図である。この図において、基板処理装置10
は、密閉チャンバ20と、密閉チャンバ20内の下部位
置に配設され、半導体ウエハ等の基板Wに対して薬液処
理及びリンス処理を施す基板処理槽30と、2点鎖線で
示す上昇位置と実線で示す下降位置との間で昇降し、基
板を基板処理槽30内外に搬送するリフタ31と、基板
処理槽30内に薬液を供給する薬液供給部40と、基板
処理槽30内にリンス液である純水を供給する純水供給
部50と、密閉チャンバ20内に有機溶剤蒸気を供給す
る有機溶剤蒸気供給部60と、密閉チャンバ20内を減
圧する減圧部70とを備えている。
【0023】密閉チャンバ20は、その上部に開口部2
1が形成される一方、この開口部21を密閉状に覆う昇
降及びスライド自在の蓋部22が配設されており、この
蓋部22を昇降及びスライドさせて開口部21を開放す
ることによりその開口部21から半導体ウエハ等の基板
Wが搬出入されるようになっている。なお、蓋部22
は、図略の開閉機構により自動的に開閉動作が行われ
る。
【0024】また、密閉チャンバ20内の上部には、有
機溶剤蒸気供給部60から供給された有機溶剤蒸気を密
閉チャンバ20内に供給する蒸気供給管23が配設され
ている。この蒸気供給管23は、図1の紙面垂直方向に
延設された管状部材からなるもので、紙面垂直方向に並
ぶ複数の穴があけられている。これらの穴は基板処理槽
30に向けてあけられており、有機溶剤蒸気を密閉チャ
ンバ20内の下方、好ましくは下方の基板処理槽30内
の液面に向けて供給するようになっている。また、密閉
チャンバ20の底面側には、第1の電磁弁24を備えた
排液管25が連結されており、密閉チャンバ20内の底
部に排出された薬液やリンス処理後の純水を装置外部に
排出するようになっている。
【0025】基板処理槽30は、上部に矩形状の開口部
301を有し、複数の基板Wを保持したリフタ31が昇
降することによって、複数の基板Wが基板処理槽30内
部に搬入、搬出される。なお、リフタ31は、図1の2
点鎖線で示す上昇位置において図示せぬ搬送ロボットと
の間で複数の基板Wそのものの授受を行う。
【0026】また、基板処理槽30の底部には処理液供
給ノズル302が設けられており、この処理液供給ノズ
ル302から基板処理槽30内に処理液が供給される。
この処理液供給ノズル302には、薬液と純水の供給路
を兼ねた処理液供給管33が連結され、この処理液供給
管33には、第2の電磁弁34を備えた第1の排液管3
5と、第3の電磁弁36を備えた第2の排液管37が連
結されている。第1の排液管35は、基板処理槽30内
の薬液や純水を一旦、密閉チャンバ20内に排出し、第
2の排出管37は、基板処理槽30内の薬液や純水を直
接、装置外部に排出するようになっている。
【0027】また、基板処理槽30の上部外周には、開
口部301からオーバーフローした薬液や純水を受け入
れる開口部381を上部に有する排液槽38が一体に形
成されている。なお、排液槽38に排出された薬液や純
水は、その底部に連結された排出管382を介して密閉
チャンバ20内に排出されるようになっている。
【0028】また、基板処理槽30の上方には、基板処
理槽30の開口部301と同じ大きさの矩形状の枠体3
9が、基板処理槽30との間に薬液や純水のオーバーフ
ローに支障の生じないギャップが形成されるようにして
配設されている。この枠体39は、例えば、その外周面
から水平方向に突出する図略の支持体により密閉チャン
バ20の壁面に着脱自在に取り付けられる。また、この
枠体39は、後述するように、基板処理槽30のリンス
液面上方に有機溶剤蒸気の溜り部S(図4)を形成する
蒸気溜り形成手段を構成するものであるため、上下方向
の寸法Lが基板処理槽30における基板Wの搬出入に支
障の生じない範囲で長くなるように形成されることが好
ましい。
【0029】薬液供給部40は、本実施形態では、図略
の薬液容器に貯留されているフッ化水素酸(HF)を圧
送ポンプにより薬液供給管41を介して基板処理槽30
内に供給するもので、薬液供給管41には上流側から下
流側にかけて流量計42、流量調節弁43、第4の電磁
弁44が順に配設されている。流量調節弁43は、薬液
供給管41内を圧送される薬液流量を制御するものであ
る。なお、フッ化水素酸を基板処理槽30内に供給する
ときには同時に純水供給部50から純水が供給され、図
略のミキサで所定濃度の薬液とされた上で基板処理槽3
0に供給されることになる。
【0030】純水供給部50は、図略の純水供給源から
純水を圧送ポンプにより純水供給管51を介して基板処
理槽30内に供給するもので、純水供給管51には流量
調節レギュレータ52、流量計53及び第5の電磁弁5
4が配設されている。流量調節レギュレータ52は、純
水供給管51内を圧送される純水流量を制御するもので
ある。
【0031】有機溶剤蒸気供給部60は、本実施形態で
は、イソプロピルアルコール(以下、「IPA」とい
う)の蒸気を蒸気供給管61を介して密閉チャンバ20
内に供給するもので、蒸気供給管61の一端が図略の窒
素(N2)ガスの供給源に連結され、他端が密閉チャン
バ20内の蒸気供給管23に連結されている。
【0032】この蒸気供給管61は、IPA蒸気を密閉
チャンバ20内に供給するための第1の供給管611
と、窒素ガスのみを密閉チャンバ20内に供給するため
の第2の供給管612とに分岐されている。そして、こ
の第1の供給管611には、内部にヒータ621を有す
る蒸気発生器62が配設され、その両側に第6の電磁弁
63と第7の電磁弁64とが配設されている。また、第
2の供給管612には、第8の電磁弁65が配設されて
いる。
【0033】これにより、第6,第7の電磁弁63,6
4を開放して第8の電磁弁65を閉じると、蒸気発生器
62で発生されたIPA蒸気が窒素ガスをキャリアガス
として密閉チャンバ20内に供給され、第6,第7の電
磁弁63,64を閉じて第8の電磁弁65を開放する
と、窒素ガスのみが密閉チャンバ20内に供給されるこ
とになる。なお、蒸気供給管61の外周にはその略全長
に亘ってヒータが配設され、IPA蒸気及び窒素ガスを
密閉チャンバ20内に供給するときには蒸気供給管61
が加熱されるようになっている。
【0034】減圧部70は、減圧管71を介して密閉チ
ャンバ20内を減圧するようになっており、減圧管71
の一端が真空ポンプ72に連結される一方、他端が密閉
チャンバ20内に連結され、中間部に三方弁73が配設
されている。また、三方弁73には、排気管74が連結
されている。これにより、三方弁73の切替えに応じ
て、密閉チャンバ20に真空ポンプ72を連結してその
内部を減圧する状態と、排気管74を介して密閉チャン
バ20内を大気に開放する状態とに切替られるようにな
っている。
【0035】図2は、基板処理装置10の制御系の概略
構成を示すブロック図であり、制御部80は、所定の演
算処理を行うCPU81、所定の処理プログラムが記憶
されているROM82及び処理データを一時的に記憶す
るRAM83から構成され、上記所定の処理プログラム
に従って基板処理装置10の全体の動作を制御する。
【0036】すなわち、制御部80は、スタートスイッ
チSWからスタート信号が入力されると、第1の電磁弁
24、第2の電磁弁34、第3の電磁弁36、第4の電
磁弁44、第5の電磁弁54、第6の電磁弁63、第7
の電磁弁64、第8の電磁弁65、リフタ31、流量調
整弁43、流量調節レギュレータ52、真空ポンプ7
2、三方弁73、及びヒータ621が制御されるように
なっている。なお、制御部80には、センサ等からも所
定の信号が入力されるようになっているが、図示を省略
している。
【0037】次に、基板処理装置10の処理動作の一例
につき、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。
【0038】まず、リフタ31が密閉チャンバ20内の
上部位置にセットされた状態でスタートスイッチSWが
ONされると、純水供給部50の第5の電磁弁54が開
放されて基板処理槽30内に純水が供給される(ステッ
プS1)。なお、開口部301からオーバーフローした
純水は、排液槽38の排出管382を介して密閉チャン
バ20内の底部に排出される一方、第1の電磁弁24が
開放されて排液管25を介して装置外部に排出される。
【0039】その後、密閉チャンバ20の開口部21が
開放され、基板処理槽30から純水がオーバーフローし
た状態で、複数の基板Wが基板処理槽30に搬入され
る。この基板処理槽30への搬入は次の通りである。ま
ず、リフタ31が上昇位置にまで上昇し、図示せぬ搬送
ロボットから複数の基板Wを受け取る。そして、リフタ
31が下降位置にまで下降することによって複数の基板
Wが基板処理槽30内に搬入される。この後、開口部2
1が閉じられる。こうして、複数の基板Wは薬液処理に
先立ち純水によってリンス処理が施され(ステップS
2)、基板Wの表面に付着している汚染物質が除去され
る。なお、このとき、有機溶剤蒸気供給部60の第8の
電磁弁65が開放されて窒素ガスが密閉チャンバ20内
にすでに供給されており、密閉チャンバ20内は窒素ガ
スが充満した状態となっている。
【0040】そして、基板Wに対して一定時間だけリン
ス処理が施されると、薬液供給部40の第4の電磁弁4
4が開放され、フッ化水素酸が基板処理槽30内に供給
されて基板Wの表面に対して薬液処理が施される(ステ
ップS3)。なお、このとき、流量調整弁43によりフ
ッ化水素酸の流量を調節することによって基板処理槽3
0に供給される薬液の濃度が所定濃度に調節される。こ
の薬液は基板処理槽30内に一定時間だけ連続的に供給
され、オーバーフローした薬液は排出管382及び排液
管25を介して装置外部に排出される。
【0041】そして、薬液処理が終了すると、第4の電
磁弁44が閉じられて薬液の供給が停止される一方(ス
テップS4)、流量調整レギュレータ52により増量さ
れた純水が基板処理槽30内に供給されて基板Wに対す
るリンス処理が施される(ステップS5)。一定時間だ
け純水が供給されてリンス処理が終了すると、有機溶剤
蒸気供給部60の第8の電磁弁65が閉じられて窒素ガ
スの供給が停止される一方、第6,第7の電磁弁63,
64が開放され、蒸気発生器62のヒータ621に通電
されて生成されたIPA蒸気が密閉チャンバ20内に供
給される(ステップS6)。この密閉チャンバ20内に
供給されたIPA蒸気は、蒸気供給管23から密閉チャ
ンバ20の下方に向けて供給されるが、基板処理槽30
上方の枠体39で囲まれた空間内は他の箇所に比べてそ
の濃度が高くなっている。
【0042】すなわち、図4に模式的に示すように、蒸
気供給管23から排出されたIPA蒸気は、基板処理槽
30の液面(純水面)Rに衝突する。この液面Rに衝突
したIPA蒸気は、枠体39が存在しないときには、鎖
線で表すように液面R側方等に分散されてしまうが、本
実施形態のように枠体39が存在するときには、実線で
表すようにその枠体39の内周面で液面R側方への分散
が抑制されて基板処理槽30内の液面R上方での滞留時
間が長くなることになる。このため、枠体39で囲まれ
た空間内にIPA蒸気の溜り部Sが形成され、枠体39
で囲まれた空間内のIPA蒸気の濃度が高くなる。
【0043】そして、リンス処理の終了した基板Wは、
上記のようにIPA蒸気が供給されている状態でリフタ
31が上昇することにより基板処理槽30内から取り出
され、IPA蒸気の溜り部Sの中を通過して基板の下端
が基板処理槽30の液面よりも上にくるまで引き上げら
れる(ステップS7)。
【0044】このとき、濃度の高いIPA蒸気が基板W
の表面で凝縮されて液体のIPAとなり、その表面に付
着している純水と混ざり合って液滴として落下する結
果、基板Wの表面から純水が効率よく除去されることに
なる。また、基板処理槽30から純水がオーバーフロー
した状態で基板Wを引き上げるので純水液面に漂う汚染
物質は基板Wから離れる方向に流れる。このため、基板
Wに汚染物質が付着しにくくなる。
【0045】次いで、第5の電磁弁54が閉じられて基
板処理槽30内への純水の供給が停止される(ステップ
S8)。そして、第6,第7の電磁弁63,64が閉じ
られてIPA蒸気の供給が停止される一方、第8の電磁
弁65が開放されて窒素ガスが密閉チャンバ20内に供
給される(ステップS9)。この状態で、基板処理槽3
0の第2,第3の電磁弁34,35が開放されて基板処
理槽30内のリンス処理後の純水が急速的に外部に排出
される(ステップS10)。
【0046】そして、基板処理槽30内の純水の排出が
終了した後に第1、第2,第3の電磁弁24,34,3
5が閉じられ、減圧部70の三方弁73が真空ポンプ7
2側に切り換えられた状態で真空ポンプ72が作動され
て密閉チャンバ20内が減圧される(ステップS1
1)。これにより、基板Wの表面に残留しているリンス
液や液体のIPAが蒸発し、基板Wの表面が乾燥され
る。
【0047】そして、一定時間だけ減圧されると、真空
ポンプ72の作動が停止されると共に、三方弁73が排
気管74側に切り換えられて密閉チャンバ20内が大気
に開放される(ステップS12)。その後、密閉チャン
バ20の開口部21が開放されてリフタ31が上昇位置
にまで上昇し、図示せぬ搬送ロボットに複数の基板Wを
引き渡すことによって基板Wが外部に搬出される。これ
により、基板Wに対する一連の処理動作が終了する。
【0048】以上説明した基板処理方法及び基板処理装
置10によれば、純水によるリンス処理が終了した基板
Wを密閉チャンバ20内にIPA蒸気を供給しつつ基板
処理槽30内から引き上げるときに、基板処理槽30の
上方に配設した枠体39により基板処理槽30内の液面
R上方にIPA蒸気の溜り部Sを形成し、基板Wをこの
溜り部Sの中を通過させるようにしているので、密閉チ
ャンバ20内へのIPA蒸気の供給量を少なくした場合
でも基板Wの表面が濃度の高いIPA蒸気と接触するこ
とになり、効率のよい乾燥処理を行うことができる。ま
た、簡単な構成でIPA蒸気の溜り部Sを形成すること
ができ、複雑な部材等を必要としないことから装置が大
型化することがなく、また、コスト的にも有利なものと
なる。
【0049】なお、上記実施形態では、枠体39は、基
板処理槽30の開口部301と同じ大きさに形成されて
いるが、基板Wの通過に支障がない範囲で開口部301
よりも小さく形成することも可能であり、また、開口部
301よりも大きく形成することも可能である。
【0050】図5は、本発明の第2の実施形態に係る基
板処理方法が実施される基板処理装置の概略構成を示す
図であり、図6は、その基板処理装置の処理動作を示す
フローチャートである。
【0051】すなわち、この第2の実施形態に係る基板
処理装置100は、IPA蒸気の溜り部Sを第1の実施
形態に係る図1に示す基板処理装置10では基板処理槽
30の上方に枠体39を配設することにより形成したの
に対し、基板処理槽30内のリンス処理後の液面(純水
面)Rを基板処理槽30の開口面302よりも低くする
ことにより形成するようにした点でのみ相違しており、
その他の構成は図2の制御系を含み基本的に同一であ
る。また、その処理動作についてもリンス処理後の液面
を低くする点を除いては基本的に同一である。従って、
同一の構成部材には同一の参照番号を付与すると共に、
同一の処理動作については同一のステップ番号を付与す
ることによりその詳細な説明を省略する。
【0052】すなわち、基板処理装置100では、図6
のフローチャートに示すように、基板Wの表面に対する
リンス処理が終了して純水の供給が停止された後に、ス
テップS6´において、第2の電磁弁34を一定時間だ
け開放することにより基板処理槽30内の純水を一部だ
け排出し、基板処理槽30内の液面Rが開口面303よ
りも低くなるようになっている。勿論、基板処理槽30
内の純水を一部だけ排出する動作は、制御部80のRO
M82(図2)に記憶されている処理プログラムに基づ
き実行される。これにより、基板処理槽30の上端に、
基板処理装置10の枠体39で形成されるのと同様の空
間が形成されることになる。
【0053】このように構成された基板処理装置100
では、図6のフローチャートに示すステップS7におい
てIPA蒸気が供給されると、図7に模式的に示すよう
に、蒸気供給管23から排出されて基板処理槽30の液
面(純水面)Rに衝突したIPA蒸気は、基板処理槽3
0の上端内面で液面側方への分散が抑制されて基板処理
槽30内の液面上方での滞留時間が長くなる結果、基板
処理槽30の上端で囲まれた空間内にIPA蒸気の溜り
部Sが形成されることになる。そして、リンス処理の終
了した基板Wは、ステップS8において、IPA蒸気の
溜り部Sの中をを通過して下端が基板処理槽30の液面
よりも上にくるまで引き上げられ、基板Wの表面から純
水が除去されることになる。なお、この第2の実施形態
では、蒸気溜り形成手段が、リンス処理後の一部の純水
の排出動作を行う制御部80と、純水の一部が排出され
た基板処理槽30の上端部分とで形成されることにな
る。
【0054】以上説明した基板処理装置100によれ
ば、純水によるリンス処理が終了した基板WをIPA蒸
気を供給しつつ基板処理槽30内から引き上げるとき
に、基板処理槽30内の純水の一部を排出して液面Rを
基板処理槽30の開口面303よりも低くすることによ
り基板処理槽30内の液面上方にIPA蒸気の溜り部S
を形成し、基板Wをこの溜り部Sの中を通過させるよう
にしているので、密閉チャンバ20内へのIPA蒸気の
供給量を少なくした場合でも基板Wの表面が濃度の高い
IPA蒸気と接触することになり、効率のよい乾燥処理
を行うことができる。また、簡単な構成でIPA蒸気の
溜り部Sを形成することができ、複雑な部材等を必要と
しないことから装置が大型化することがなく、また、コ
スト的にも有利なものとなる。
【0055】図8は、本発明の第3の実施形態に係る基
板処理方法が実施される基板処理装置の概略構成を示す
図である。すなわち、この第3の実施形態に係る基板処
理装置120は、IPA蒸気の溜り部Sを第1の実施形
態に係る図1に示す基板処理装置10では基板処理槽3
0の上方に枠体39を配設することにより形成したのに
対し、排液槽38の開口面383を基板処理槽30の開
口面303よりも高くすることにより形成するようにし
た点でのみ相違しており、その他の構成は図2の制御系
を含み基本的に同一である。従って、同一の構成部材に
は同一の参照番号を付与することによりその詳細な説明
を省略する。
【0056】すなわち、基板処理装置120では、排液
槽38の開口面383を基板処理槽30の開口面303
よりも高くすることにより、排液槽38の上端に、基板
処理装置10の枠体39で形成されるのと同様の空間が
形成されることになる。このため、図9に模式的に示す
ように、蒸気供給管23から排出されて基板処理槽30
の液面(純水面)Rに衝突したIPA蒸気は、排液槽3
8の上端の内面で液面R側方への分散が抑制されて基板
処理槽30内の液面R上方での滞留時間が長くなる結
果、排液槽38の上端で囲まれた空間内にIPA蒸気の
溜り部Sが形成されることになる。そして、リンス処理
の終了した基板Wは、IPA蒸気の溜り部Sの中を通過
して下端が基板処理槽30の液面よりも上にくるまで引
き上げられ、基板Wの表面から純水が除去されることに
なる。なお、この第3の実施形態では、蒸気溜り形成手
段が、基板処理槽30の開口面303よりも上方に位置
する排液槽38の上端部分で形成されることになる。
【0057】以上説明した基板処理装置120によれ
ば、純水によるリンス処理が終了した基板WをIPA蒸
気を供給しつつ基板処理槽30内から引き上げるとき
に、排液槽38をその開口面383が基板処理槽30の
開口面303よりも高くなるように構成することにより
形成された空間部で基板処理槽30内の液面R上方にI
PA蒸気の溜り部Sを形成し、基板Wをこの溜り部Sの
中を通過させるようにしているので、密閉チャンバ20
内へのIPA蒸気の供給量を少なくした場合でも基板W
の表面が濃度の高いIPA蒸気と接触することになり、
効率のよい乾燥処理を行うことができる。また、簡単な
構成でIPA蒸気の溜り部Sを形成することができ、複
雑な部材等を必要としないことから装置が大型化するこ
とがなく、また、コスト的にも有利なものとなる。
【0058】なお、上記のいずれの実施形態でも、有機
溶剤としてIPAを使用しているが、処理する基板Wの
種類等に応じて他の有機溶剤を適宜選定して使用するこ
とが可能である。
【0059】また、上記のいずれの実施形態でも、リン
ス液として純水を使用するようにしているが、リンス液
は純水に限るものではなく、純水中にオゾンを含むよう
にしたもの等であってもよい。その他、細部の構成につ
いて種々変更が可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように請求項1の基板処理方法に
よれば、基板処理槽内のリンス液面上方に有機溶剤蒸気
の溜り部を形成し、基板を当該溜り部の中を通過させて
基板処理槽から引き上げるようにしているので、密閉チ
ャンバ内への有機溶剤蒸気の供給量が少ない場合でも基
板の表面を効率よく乾燥処理することができる。
【0061】また、請求項2の基板処理方法によれば、
有機溶剤蒸気の溜り部が、基板処理槽の上方に環状の枠
体を配設することにより形成された当該枠体で囲まれた
空間内に形成されるようにしているので、簡単な構成部
材を配設するだけで基板の表面を効率よく乾燥処理する
ことができる。
【0062】また、請求項3の基板処理方法によれば、
有機溶剤蒸気の溜り部が、リンス処理後に基板処理槽内
のリンス液の一部を排出してリンス液の液面を当該基板
処理槽の開口面よりも低くすることにより当該基板処理
槽の上端で囲まれた空間内に形成されるようにしている
ので、別部材を全く必要としないことから装置が大型化
することがなく、コスト的にも有利となる。
【0063】また、請求項4の基板処理方法によれば、
有機溶剤蒸気の溜り部が、排液槽の開口面を基板処理槽
の開口面よりも高くなるように構成することにより当該
排液槽の上端で囲まれた空間内に形成されるようにして
いるので、特別な別部材を必要としないことから装置が
大型化することがなく、コスト的にも有利となる。
【0064】また、請求項5の基板処理装置によれば、
少なくとも基板を基板処理槽から引き上げるときに基板
処理槽内のリンス液面上方に有機溶剤蒸気の溜り部を形
成する蒸気溜り形成手段を備えているので、密閉チャン
バ内への有機溶剤蒸気の供給量が少ない場合でも基板の
表面を効率よく乾燥処理することができる。
【0065】また、請求項6の基板処理装置によれば、
前記蒸気溜り形成手段が、前記基板処理槽の上方に配設
された環状の枠体であるので、簡単な構成部材を配設す
るだけで基板の表面を効率よく乾燥処理することができ
る。
【0066】また、請求項7の基板処理装置によれば、
前記蒸気溜り形成手段が、リンス処理後に前記基板処理
槽内のリンス液の一部を排出してリンス液の液面を当該
基板処理槽の開口面よりも低くすることにより当該基板
処理槽の上端で囲まれた空間内に前記有機溶剤蒸気の溜
り部を形成するものあるので、別部材を全く必要としな
いことから装置が大型化することがなく、コスト的にも
有利となる。
【0067】また、請求項8の基板処理装置によれば、
前記蒸気溜り形成手段が、前記排液槽をその開口面が前
記基板処理槽の開口面よりも高くなるように構成するこ
とにより当該排液槽の上端で囲まれた空間内に前記有機
溶剤蒸気の溜り部を形成するものであるので、特別な別
部材を必要としないことから装置が大型化することがな
く、コスト的にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る基板処理方法が
実施される基板処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の制御系のブロック図
である。
【図3】図1に示す基板処理装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図4】図1に示す基板処理装置の有機溶剤蒸気の溜り
部の形成態様を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る基板処理方法が
実施される基板処理装置の概略構成を示す図である。
【図6】図5に示す基板処理装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】図5に示す基板処理装置の有機溶剤蒸気の溜り
部の形成態様を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る基板処理方法が
実施される基板処理装置の概略構成を示す図である。
【図9】図8に示す基板処理装置の有機溶剤蒸気の溜り
部の形成態様を説明するための図である。
【符号の説明】
10,100,120 基板処理装置 20 密閉チャンバ 30 基板処理槽 38 排液槽 39 枠体 40 薬液供給部 50 純水供給部 60 有機溶剤蒸気供給部 70 減圧部 80 制御部 303 基板処理槽の開口面 382 排液槽の開口面 S 有機溶剤蒸気の溜り部 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AC08 AC24 AC28 AC45 AC46 AC50 AC54 AC57 AC63 AC67 AC75 AC76 AC79 AC90 BA34 CA11 CA12 DA02 DA06 DA13 DA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉チャンバ内に収納された基板処理槽
    内で基板の表面をリンス液によりリンス処理した後、前
    記密閉チャンバ内に有機溶剤蒸気を供給しつつ当該基板
    を前記基板処理槽から引き上げて基板の表面を乾燥処理
    する基板処理方法であって、前記基板処理槽内のリンス
    液面上方に前記有機溶剤蒸気の溜り部を形成し、前記基
    板を当該溜り部の中を通過させることを特徴とする基板
    処理方法。
  2. 【請求項2】 前記有機溶剤蒸気の溜り部は、前記基板
    処理槽の上方に枠体を配設することにより当該枠体で囲
    まれた空間内に形成されるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の基板処理方法。
  3. 【請求項3】 前記有機溶剤蒸気の溜り部は、リンス処
    理後に前記基板処理槽内のリンス液の一部を排出してリ
    ンス液の液面を当該基板処理槽の開口面よりも低くする
    ことにより当該基板処理槽の上端で囲まれた空間内に形
    成されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の基
    板処理方法。
  4. 【請求項4】 前記基板処理槽は、その外周に開口面か
    らオーバーフローしたリンス液を受け入れる排液槽が一
    体に形成されたものであって、前記有機溶剤蒸気の溜り
    部は、前記排液槽をその開口面が前記基板処理槽の開口
    面よりも高くなるように構成することにより当該排液槽
    の上端で囲まれた空間内に形成されるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  5. 【請求項5】 基板の表面をリンス液によりリンス処理
    する基板処理槽が密閉チャンバ内に収納されて構成さ
    れ、リンス処理の終了した基板を前記密閉チャンバ内に
    有機溶剤蒸気を供給しつつ前記基板処理槽から引き上げ
    ることにより当該基板の表面を乾燥処理するようにした
    基板処理装置であって、少なくとも前記基板を前記基板
    処理槽から引き上げるときに前記基板処理槽内のリンス
    液面上方に有機溶剤蒸気の溜り部を形成する蒸気溜り形
    成手段を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記蒸気溜り形成手段は、前記基板処理
    槽の上方に配設された環状の枠体であることを特徴とす
    る請求項5記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記蒸気溜り形成手段は、リンス処理後
    に前記基板処理槽内のリンス液の一部を排出してリンス
    液の液面を当該基板処理槽の開口面よりも低くすること
    により当該基板処理槽の上端で囲まれた空間内に前記有
    機溶剤蒸気の溜り部を形成するものであることを特徴と
    する請求項5記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記基板処理槽は、その外周に開口面か
    らオーバーフローしたリンス液を受け入れる排液槽が一
    体に形成されたものであって、前記蒸気溜り形成手段
    は、前記排液槽をその開口面が前記基板処理槽の開口面
    よりも高くなるように構成することにより当該排液槽の
    上端で囲まれた空間内に前記有機溶剤蒸気の溜り部を形
    成するものであることを特徴とする請求項5記載の基板
    処理装置。
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