JP2000100777A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

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JP2000100777A
JP2000100777A JP10271148A JP27114898A JP2000100777A JP 2000100777 A JP2000100777 A JP 2000100777A JP 10271148 A JP10271148 A JP 10271148A JP 27114898 A JP27114898 A JP 27114898A JP 2000100777 A JP2000100777 A JP 2000100777A
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substrate
processing
ozone water
aqueous solution
processing tank
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JP10271148A
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English (en)
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Kazunori Fujikawa
和憲 藤川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ化水素を含む水溶液により洗浄もしくは
エッチングされた基板の表面に洗浄な酸化膜を形成する
場合に、基板の表面全体に均一に洗浄な酸化膜を形成で
き、基板表面にパーティクルが付着してウエハが汚染さ
れることも防止できる方法を提供する。 【手段】 処理槽10内に収容されフッ化水素を含む水
溶液中に基板Wを浸漬させて基板を洗浄もしくはエッチ
ングした後に、処理槽内へオゾンが溶解し脱気されたオ
ゾン水を供給し、そのオゾン水中に基板を浸漬させて基
板の表面に清浄な酸化膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板、電子部品などの基板を、フ
ッ化水素を含む水溶液中に浸漬させて洗浄もしくはエッ
チングする基板処理方法、ならびに、その方法を実施す
るために使用される基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいて、基板、例えばシリコンウエハの表面に被着され
たシリコン酸化膜を全面的もしくは部分的に除去する場
合は、フッ化水素酸(フッ酸)やバッファードフッ酸
(フッ化水素とフッ化アンモニウムと水との混合液)な
どのフッ化水素を含む水溶液(以下、「HF水溶液」と
いう)を使用し、ウエハが収容された処理槽内へHF水
溶液を供給しあるいはHF水溶液が収容された処理槽内
へウエハを投入して、ウエハをHF水溶液中に浸漬させ
ることにより、ウエハを洗浄もしくはエッチングするよ
うにしている。そして、洗浄もしくはエッチング後に、
ウエハを純水で水洗してウエハの表面からHF水溶液な
どを除去し、ウエハを乾燥させる。
【0003】ところで、HF水溶液を用いて洗浄もしく
はエッチングされたシリコンウエハは、ウエハ素材面で
あるシリコン面が露出して活性な表面(ベアシリコン
面)を呈しており、そのまま空気に曝されると空気中の
汚染物質が極めて吸着され易い表面状態となっている。
そこで、例えば特開昭62−293618号公報に開示
されているように、水洗後に、ウエハが収容された処理
槽内の純水中へ酸素あるいはオゾンをバブリングして、
ウエハの表面上に清浄な自然酸化膜を形成し、ウエハ表
面に空気中の汚染物質が吸着するのを防止する、といっ
たことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HF水
溶液により洗浄もしくはエッチングされたシリコンウエ
ハの表面は、上記したように活性な状態にあり、このよ
うな表面状態をもつウエハが浸漬させられている純水中
へ酸素あるいはオゾンをバブリングすると、疎水性であ
るウエハ表面に気泡が付着し易い。ウエハの表面に気泡
が付着すると、ウエハ表面において自然酸化膜が形成さ
れない部分が斑に生じ、空気中の汚染物質が吸着され易
い部分が出来る。また、ウエハの表面に気泡が付着する
と、純水中のパーティクルは気泡に付着し易いために、
気泡の付着個所に形成された気液界面にパーティクルが
集まって、ウエハが汚染される、といった問題点があ
る。
【0005】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、HF水溶液により洗浄もしくはエッ
チングされた基板の表面に洗浄な酸化膜を形成する場合
において、基板の表面全体に均一に洗浄な酸化膜を形成
することができ、基板の表面にパーティクルが付着して
ウエハが汚染される、といったことも防止することがで
きる基板処理方法を提供すること、ならびに、その方法
を好適に実施することができる基板処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
処理槽内に収容されたHF水溶液中に基板を浸漬させて
基板を洗浄もしくはエッチングする基板処理方法におい
て、HF水溶液で基板を洗浄もしくはエッチングした後
に、前記処理槽内へオゾンが溶解し脱気されたオゾン水
を供給して、そのオゾン水中に基板を浸漬させて基板の
表面に清浄な酸化膜を形成することを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の基
板処理方法において、処理槽が配設された空間を不活性
ガス雰囲気にして基板の処理を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2記載の基板処理方法において、オゾン水で基板の
表面に清浄な酸化膜を形成した後に、基板を搬出する前
に引き続いて基板の乾燥処理を行うことを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、下部に液体供給口
を有するとともに上部に液体が溢れ出す溢流部を有し、
内部に基板が搬入されて収容される処理槽と、この処理
槽内へ前記液体供給口を通してHF水溶液を供給する薬
液供給手段とを備えた基板処理装置において、前記処理
槽内へ前記液体供給口を通してオゾンが溶解し脱気され
たオゾン水を供給するオゾン水供給手段を設けたことを
特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項4記載の基
板処理装置において、処理槽を処理チャンバ内に閉鎖的
に配設し、前記処理チャンバ内へ不活性ガスを供給して
処理チャンバの内部空間を不活性ガス雰囲気にする不活
性ガス供給手段を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項4または請
求項5記載の基板処理装置において、処理槽を処理チャ
ンバ内に閉鎖的に配設し、前記処理槽内から液体を排出
させる排液手段を設けるとともに、前記処理チャンバ内
を真空排気する排気手段を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項1に係る発明の基板処理方法による
と、HF水溶液により洗浄もしくはエッチングされた基
板が収容された処理槽内へオゾン水が供給されて、その
オゾン水中に基板が浸漬させられることにより、オゾン
水中に溶解したオゾンによって基板の表面が酸化され基
板の表面に清浄な酸化膜が形成されるが、オゾン水は脱
気されていて気泡を含んでいないので、その際に、基板
の表面に気泡が付着することは無い。このため、基板の
表面において酸化膜が形成されない部分が斑に生じて、
空気中の汚染物質が吸着され易い部分が出来たり、気泡
の付着個所に気液界面が形成されて、パーティクルが付
着したりする、といった心配が無い。
【0013】請求項2に係る発明の基板処理方法では、
基板の処理が不活性ガス雰囲気中で行われるので、HF
水溶液中やオゾン水中に空気中の酸素が溶解してHF水
溶液中やオゾン水中の溶存酸素量が増加する、といった
ことが抑えられる。このため、基板の表面に酸化膜が斑
に形成されることが防止される。
【0014】請求項3に係る発明の基板処理方法では、
オゾン水により基板の表面に清浄な酸化膜を形成した後
に、基板を搬出する前に引き続いて基板の乾燥処理が行
われるので、最終工程である乾燥が終了するまで基板は
大気雰囲気中に置かれない。このため、基板を処理槽内
から搬出して乾燥処理部へ搬送する過程で基板の表面に
パーティクルが付着する、といったことを心配する必要
が無くなる。
【0015】請求項4に係る発明の基板処理装置を使用
すると、HF水溶液により洗浄もしくはエッチングされ
た基板が収容された処理槽内へ液体供給口を通してオゾ
ン水が供給されて、そのオゾン水中に基板が浸漬させら
れることにより、オゾン水中に溶解したオゾンによって
基板の表面が酸化され基板の表面に清浄な酸化膜が形成
される。この際、オゾン水は脱気されていて気泡を含ん
でいないので、基板の表面に気泡が付着することは無
い。このため、基板の表面において酸化膜が形成されな
い部分が斑に生じて、空気中の汚染物質が吸着され易い
部分が出来たり、気泡の付着個所に気液界面が形成され
て、パーティクルが付着したりする、といった心配が無
い。
【0016】請求項5に係る発明の基板処理装置では、
不活性ガス供給手段により、内部に処理槽が閉鎖的に配
設された処理チャンバ内へ不活性ガスを供給して、処理
チャンバの内部空間を不活性ガス雰囲気にし、基板の処
理を不活性ガス雰囲気中で行うことができるので、HF
水溶液中やオゾン水中に空気中の酸素が溶解してHF水
溶液中やオゾン水中の溶存酸素量が増加する、といった
ことが抑えられる。このため、基板の表面に酸化膜が斑
に形成されることが防止される。
【0017】請求項6に係る発明の基板処理装置では、
オゾン水により基板の表面に清浄な酸化膜を形成した後
に、処理槽内に基板を収容したまま、排液手段により処
理槽内から液体を排出させ、次いで、内部に処理槽が閉
鎖的に配設された処理チャンバ内を排気手段で真空排気
することにより、処理チャンバ内において基板の乾燥処
理を行うことができるので、最終工程である乾燥が終了
するまで基板は大気雰囲気中に置かれない。このため、
基板を処理槽内から搬出して乾燥処理部へ搬送する過程
で基板の表面にパーティクルが付着する、といったこと
を心配する必要が無くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は、この発明に係る基板処理方法を実
施するのに使用される基板処理装置の概略構成の1例を
示す模式図である。この基板処理装置は、下部に液体供
給口12を有するとともに上部に液体が溢れ出す溢流部
14を有し内部に基板Wが搬入されて収容される処理槽
10を備えている。処理槽10の底部には、排液口16
が形設されており、その排液口16に、排液バルブ20
が介挿された排液管18が連通して接続されている。
【0020】処理槽の下部の液体供給口12には、液体
供給管22が連通して接続されており、液体供給管22
には、HF水溶液の供給源に接続された薬液供給管2
4、純水の供給源に接続された純水供給管26、およ
び、オゾン(O)水供給源に接続されたオゾン水供給
管28がそれぞれ連通しており、各供給管24、26、
28には開閉制御弁30、32、34がそれぞれ介挿し
て設けられている。オゾン水供給源からオゾン水供給管
28を通して供給されるオゾン水には、オゾンが溶解し
ているとともに、脱気されて気泡が含まれていない。
【0021】気泡を含まないオゾン水を生成するには、
周知の方法を利用すればよく、例えば、酸素中での無声
放電やイオン交換膜等を使用した水の電気分解などによ
って発生させたオゾンガスを、ポンプ等で超純水を撹拌
しながらその超純水中に溶解させた後、余計な気泡を除
去するようにする。オゾン水中からオゾンや酸素などの
気泡を除去する方法としては、気泡が含まれたオゾン水
を密閉された気液分離槽に一旦溜め、気液分離槽内の液
面上の空間を排気して、或る程度の時間が経過した後
に、気液分離槽から液面下のオゾン水をポンプで取り出
すようにすればよい。また、気体透過膜材によって形設
された液流路を、周囲を気密に密閉した真空チャンバの
内部に収容した脱気モジュールを使用し、気泡を含んだ
オゾン水を液流路に流すとともに、真空チャンバ内の密
閉空間を真空吸引するようにして、液流路を流れるオゾ
ン水から気泡を除去するようにしてもよい。
【0022】処理槽10は、蓋38を開閉させることに
より基板Wの搬入および搬出を行うことができるととも
に密閉することが可能である処理チャンバ36内に収容
されている。処理チャンバ36の内部には、処理チャン
バ36内へ搬入された基板Wを受け取って処理槽10の
内部へ挿入し、処理が終わった基板Wを処理槽10内か
ら取り出すための昇降機40が配設されている。また、
処理チャンバ36の底部には、気液排出口42が形設さ
れており、気液排出口42に気液排出管44が連通して
接続されている。気液排出管44には、開閉制御弁48
が介挿された排液管46、および、開閉制御弁52が介
挿され真空ポンプ54に接続された排気管50がそれぞ
れ連通している。
【0023】また、処理チャンバ36の内部には、ガス
吹出しノズル56が設けられており、ガス吹出しノズル
56には、不活性ガス、例えば窒素ガスの供給源に接続
されたガス供給管58が連通して接続されている。ガス
供給管58には、第1ヒータ60、開閉制御弁62、第
2ヒータ64およびフィルタ66がそれぞれ介在して設
けられている。
【0024】ガス供給管58には、第1ヒータ60と開
閉制御弁62との間の位置で分岐し開閉制御弁62と第
2ヒータ64との間の位置で合流するバイパス管68
a、68bが設けられており、バイパス管68a、68
bの途中に、有機溶剤、例えばイソプロピルアルコール
(IPA)70が貯留され密閉されて液面上の密閉空間
にバイパス管68aの窒素ガス導入口およびバイパス管
68bのIPA蒸気流出口がそれぞれ連通したIPA蒸
気生成槽72が設けられている。また、バイパス管68
a、68bには開閉制御弁76、78が介挿されてい
る。IPA蒸気生成槽72には、内部に貯留されたIP
A70を加熱するためのヒータ74が付設されている。
そして、IPA蒸気生成槽72では、ヒータ74により
IPA70を加熱してIPA蒸気を発生させ、その発生
したIPA蒸気を、窒素ガスをキャリアガスとして、バ
イパス管68bからガス供給管58を通して処理チャン
バ36内のガス吹出しノズル56へ供給することができ
るように構成されている。
【0025】上記した構成を有する基板処理装置を使用
して行われる基板処理操作の1例について説明する。
【0026】最初に、純水供給管26および液体供給管
22を通して処理槽10の液体供給口12へ純水を供給
し、処理槽10内へ純水を流入させてその内部に純水を
満たし処理槽10の上部の溢流部14から純水が溢れ出
る状態にする。この際、処理チャンバ36の底部の気液
排出口42から気液排出管44および排液管46を通っ
て排水されている。この排液操作は、以後も継続して行
われる。また、ガス供給管58を通してガス吹出し口5
6へ窒素ガスが供給され、ガス吹出し口56から処理チ
ャンバ36内へ窒素ガスが供給されて、処理チャンバ3
6の内部空間が窒素ガス雰囲気とされる。この状態は、
処理の間中、継続して維持され、基板Wの一連の処理が
窒素ガス雰囲気中で行われることにより、HF水溶液中
やオゾン水中などに空気中の酸素が溶解してHF水溶液
中やオゾン水中などの溶存酸素量が増加する、といった
ことが抑えられる。
【0027】そして、処理チャンバ36の蓋38が解放
され、処理しようとする基板Wが処理チャンバ36内へ
搬入されて処理槽10内へ挿入され、処理槽10内の純
水中に基板Wが浸漬させられ、基板Wが純水で水洗され
る。次に、純水の供給を停止させるとともに、薬液供給
管24および液体供給管22を通して処理槽10の液体
供給口12へHF水溶液を供給し、処理槽10内へHF
水溶液を流入させて、HF水溶液により処理槽10の上
部の溢流部14から純水を押し出し、処理槽10の内部
をHF水溶液で置換し、処理槽10の内部にHF水溶液
を満たし処理槽10の上部の溢流部14からHF水溶液
が溢れ出る状態にする。この状態において、基板WがH
F水溶液中に浸漬させられて洗浄もしくはエッチングさ
れる。
【0028】次に、HF水溶液の供給を停止させるとと
もに、純水供給管26および液体供給管22を通して処
理槽10の液体供給口12へ純水を供給し、処理槽10
内へ純水を流入させて、純水により処理槽10の上部の
溢流部14からHF水溶液を押し出し、処理槽10の内
部を純水で置換し、処理槽10の内部に純水を満たし処
理槽10の上部の溢流部14から純水が溢れ出る状態に
する。この状態において、基板Wが純水中に浸漬させら
れて水洗される。続いて、純水の供給を停止させるとと
もに、オゾン水供給管28および液体供給管22を通し
て処理槽10の液体供給口12へ脱気されたオゾン水を
供給し、処理槽10内へオゾン水を流入させて、オゾン
水により処理槽10の上部の溢流部14から純水を押し
出し、処理槽10の内部をオゾン水で置換し、処理槽1
0の内部にオゾン水を満たし処理槽10の上部の溢流部
14からオゾン水が溢れ出る状態にする。このようにし
て基板Wがオゾン水中に浸漬させられた状態となること
により、オゾン水中に溶解したオゾンによって基板W、
例えばシリコンウエハの表面が酸化されウエハ表面に清
浄なシリコン自然酸化膜が形成される。この際、オゾン
水は脱気されていて気泡を含んでいないので、基板Wの
表面に気泡が付着することは無い。このため、基板Wの
表面において酸化膜が形成されない部分が斑に生じた
り、基板Wの表面にパーティクルが付着し易い気液界面
が形成されたりする、といったことが無い。
【0029】オゾン水による基板Wの処理が終わると、
オゾン水の供給を停止させるとともに、純水供給管26
および液体供給管22を通して処理槽10の液体供給口
12へ純水を供給し、処理槽10内へ純水を流入させ
て、純水により処理槽10の上部の溢流部14からオゾ
ン水を押し出し、処理槽10の内部を純水で置換し、処
理槽10の内部に純水を満たし処理槽10の上部の溢流
部14から純水が溢れ出る状態にする。この状態におい
て、基板Wが純水中に浸漬させられて水洗される。
【0030】続いて、処理槽10内に基板Wを収容した
まま、あるいは、昇降機40により処理槽10内の純水
中から基板Wを引き上げて処理チャンバ36の内部空間
に保持した後に、処理槽10の排液口16から排液管1
8を通して排水する。この際、窒素ガス供給源から供給
される窒素ガスがバイパス68a、68bを通るように
して、IPA蒸気を、ガス供給管58を通して処理チャ
ンバ36内のガス吹出しノズル56へ供給し、ガス吹出
しノズル56から処理チャンバ36内の基板Wの表面に
向けてIPA蒸気を噴射させるようにする。これによ
り、基板Wの表面に付着した水滴にIPAが溶解して、
基板Wの表面から水滴が蒸発し易くなる。そして、処理
チャンバ36内のガス吹出しノズル56への窒素ガスお
よびIPA蒸気の供給を停止させた後、真空ポンプ54
を駆動させ、気液排出管44および排気管50を通して
処理チャンバ36の内部を真空排気することにより、処
理チャンバ36内に保持された基板Wを速やかに減圧乾
燥させる。このように、処理チャンバ36の内部に基板
Wを保持したままで基板Wの乾燥処理を行うことによ
り、最終工程である乾燥が終了するまで基板Wは空気に
触れないことになる。このため、基板Wを処理チャンバ
36内から搬出して乾燥処理部へ搬送する過程で基板W
の表面にパーティクルが付着する、といったことを心配
する必要が無くなる。
【0031】基板Wの乾燥処理が終了すると、処理チャ
ンバ36の蓋38を解放させて、基板Wを処理チャンバ
36内から搬出し、一連の処理が完了する。
【0032】この発明に係る基板処理方法は、上記した
形態以外にも種々の形態で実施し得る。例えば、特に必
要が無ければ、処理チャンバ36内へ窒素ガス等の不活
性ガスを供給しなくてもよいし、また、基板Wの乾燥処
理は、処理チャンバ36内で行わずに、基板Wを処理チ
ャンバ36内から搬出して乾燥処理部へ搬送しその乾燥
処理部で行うようにしてもよい。
【0033】また、上記した実施形態では、処理チャン
バ36内へ搬入された基板Wを、純水が満たされた処理
槽10内へ挿入するようにしたが、最初から処理槽10
の内部にHF水溶液を満たしておき、処理チャンバ36
内へ搬入された基板Wを直ちに処理槽10内のHF水溶
液中に浸漬させるようにしてもよい。さらに、HF水溶
液により基板Wを洗浄もしくはエッチングした後、水洗
処理を行わずに、HF水溶液をオゾン水で置換して、オ
ゾン水により基板Wの表面に清浄な酸化膜を形設する工
程を行うようにしてもよいし、オゾン水による基板Wの
処理が終わった後、水洗処理を行わないで、そのまま基
板Wを乾燥処理するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明の基板処理方法によ
ると、HF水溶液により洗浄もしくはエッチングされた
基板の表面に洗浄な酸化膜を形成する場合に、基板表面
に気泡が付着することが無いので、基板の表面全体に均
一に洗浄な酸化膜が形成され、基板表面において酸化膜
の形成されない部分が斑に生じる、といったことが起こ
らないため、基板の表面に空気中の汚染物質が吸着され
ることを有効に防止することができる。また、基板の表
面に気泡が付着し易い気液界面が形成されることがない
ため、基板表面がパーティクルの付着によって汚染され
る、といったことも防止することができる。
【0035】請求項2に係る発明の基板処理方法では、
HF水溶液中やオゾン水中に空気中の酸素が溶解してH
F水溶液中やオゾン水中の溶存酸素量が増加する、とい
ったことが抑えられるので、基板の表面に酸化膜が斑に
形成されることをより効果的に防止することができる。
【0036】請求項3に係る発明の基板処理方法では、
最終工程である乾燥が終了するまで基板は大気雰囲気中
に置かれないので、基板を処理槽内から搬出して乾燥処
理部へ搬送する過程で基板の表面にパーティクルが付着
する、といった可能性を無くすことができる。
【0037】請求項4に係る発明の基板処理装置を使用
すると、請求項1に係る発明の基板処理方法を好適に実
施することができるので、基板の表面全体に均一に洗浄
な酸化膜を形成することができ、このため、基板の表面
に空気中の汚染物質が吸着されることを有効に防止する
ことができる。また、基板の表面に気泡が付着し易い気
液界面が形成されることがないため、基板表面がパーテ
ィクルの付着によって汚染される、といったことも防止
することができる。
【0038】請求項5に係る発明の基板処理装置では、
HF水溶液中やオゾン水中に空気中の酸素が溶解してH
F水溶液中やオゾン水中の溶存酸素量が増加する、とい
ったことを抑えることができるため、基板の表面に酸化
膜が斑に形成されることをより効果的に防止することが
できる。
【0039】請求項6に係る発明の基板処理装置では、
最終工程である乾燥が終了するまで基板は大気雰囲気中
に置かれないので、基板を処理槽内から搬出して乾燥処
理部へ搬送する過程で基板の表面にパーティクルが付着
する、といった可能性を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板処理方法を実施するのに使
用される基板処理装置の概略構成の1例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
W 基板 10 処理槽 12 液体供給口 14 溢流部 16 排液口 18 排液管 20 排液バルブ 22 液体供給管 24 薬液供給管 26 純水供給管 28 オゾン水供給管 30、32、34、48、52、62、76、78 開
閉制御弁 36 処理チャンバ 38 蓋 40 昇降機 42 気液排出口 44 気液排出管 46 排液管 50 排気管 54 真空ポンプ 56 ガス吹出しノズル 58 ガス供給管 60、64、74 ヒータ 66 フィルタ 68a、68b バイパス管 70 イソプロピルアルコール(IPA) 72 IPA蒸気生成槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽内に収容されフッ化水素を含む水
    溶液中に基板を浸漬させて基板を洗浄もしくはエッチン
    グする基板処理方法において、 フッ化水素を含む水溶液で基板を洗浄もしくはエッチン
    グした後に、前記処理槽内へオゾンが溶解し脱気された
    オゾン水を供給して、そのオゾン水中に基板を浸漬させ
    て基板の表面に清浄な酸化膜を形成することを特徴とす
    る基板処理方法。
  2. 【請求項2】 処理槽が配設された空間を不活性ガス雰
    囲気にして基板の処理が行われる請求項1記載の基板処
    理方法。
  3. 【請求項3】 オゾン水で基板の表面に清浄な酸化膜を
    形成した後に、基板を搬出する前に引き続いて基板の乾
    燥処理が行われる請求項1または請求項2記載の基板処
    理方法。
  4. 【請求項4】 下部に液体供給口を有するとともに上部
    に液体が溢れ出す溢流部を有し、内部に基板が搬入され
    て収容される処理槽と、 この処理槽内へ前記液体供給口を通してフッ化水素を含
    む水溶液を供給する薬液供給手段と、を備えた基板処理
    装置において、 前記処理槽内へ前記液体供給口を通してオゾンが溶解し
    脱気されたオゾン水を供給するオゾン水供給手段を設け
    たことを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 処理槽が処理チャンバ内に閉鎖的に配設
    され、前記処理チャンバ内へ不活性ガスを供給して処理
    チャンバの内部空間を不活性ガス雰囲気にする不活性ガ
    ス供給手段が設けられた請求項4記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 処理槽が処理チャンバ内に閉鎖的に配設
    され、前記処理槽内から液体を排出させる排液手段が設
    けられるとともに、前記処理チャンバ内を真空排気する
    排気手段が設けられた請求項4または請求項5記載の基
    板処理装置。
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