JP2000011885A - ガス放電型表示装置 - Google Patents

ガス放電型表示装置

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JP2000011885A
JP2000011885A JP17338298A JP17338298A JP2000011885A JP 2000011885 A JP2000011885 A JP 2000011885A JP 17338298 A JP17338298 A JP 17338298A JP 17338298 A JP17338298 A JP 17338298A JP 2000011885 A JP2000011885 A JP 2000011885A
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JP
Japan
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layer
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gas discharge
phosphor
type display
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Pending
Application number
JP17338298A
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English (en)
Inventor
Masahito Ijuin
正仁 伊集院
Michifumi Kawai
通文 河合
Tomohiko Murase
友彦 村瀬
Shigeaki Suzuki
重明 鈴木
Tadashi Furukawa
正 古川
Ryohei Sato
了平 佐藤
Seiichi Tsuchida
誠一 槌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧不良を防止しつつ、輝度を向上させると
ともに、赤、緑、青において輝度が均一となるような、
ガス放電表示装置を提供すること。 【解決手段】 背面基板上の蛍光体層に接した、隔壁の
側壁面および隔壁と隔壁とに挟まれた底面に、白色材料
を含有した反射膜層を形成する。さらに、白色材料とし
て、例えばTiO2 を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイなどのガス放電型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイに代表されるガス
放電型表示装置は、自己発光により表示を行う。このた
め、同じ薄型表示装置である液晶などに比べ、視野角が
広く、表示が見やすい。また、CRT(Cathod Ray Tub
e ;ブラウン管)による表示装置などに比べ、薄くかつ
軽量で大画面化が可能であるという特長を持っている。
これらの特長を活かして、パーソナルコンピュータなど
の情報端末機器の表示装置や高品位テレビ等への応用展
開が進められている。
【0003】上記のプラズマディスプレイは、直流駆動
型(DC型)と交流駆動型(AC型)とに大別される。
このうち、交流駆動型のプラズマディスプレイは、電極
を覆う誘電体層のメモリー作用により輝度が高いととも
に、その誘電体の保護層の形成等により、寿命などの信
頼性が向上した。これにより、テレビジョン受像機やモ
ニタとして実用化されている。
【0004】図8は、実用化された交流駆動型のプラズ
マディスプレイの構造を示す斜視図である。なお、この
図では、構造をわかりやすくするため、前面基板100
を背面基板200から離して図示している。
【0005】前面基板100は、前面ガラス基板400
上に、ITO(Indium Tin Oxide)や酸化スズ(SnO
2 )等の透明導電材料からなる表示電極600と、銀や
銅、アルミニウム等の低抵抗材料からなるバス電極70
0と、透明な絶縁材料からなる誘電体層800と、酸化
マグネシウム(MgO)などの材料からなる保護層90
0とが形成された構造となっている。また、背面基板2
00は、背面ガラス基板500上に、バス電極と同様の
低抵抗材料を用いたアドレス電極1000、およびそれ
を覆うように形成した誘電体層1300(但し、この誘
電体層は図示していない)と、隔壁1100と、蛍光体
層1200とからなる構造となっている。そして、前面
基板100と背面基板200を、表示電極600とアド
レス電極1000が直交するように張り合わせること
で、放電空間領域300が前面基板100と背面基板2
00との間に形成される。なお、図示はされていない
が、張り合わせは、基板周辺部に塗布された低融点ガラ
スにより封着され、通常、背面基板側にあけられた排気
孔により排気後、NeとXeの混合ガス等が封入され
る。
【0006】この交流駆動型のプラズマディスプレイで
は、前面基板100に設けられた1対の表示電極600
の間に交流電圧を印加し、背面基板200に設けられた
アドレス電極1000と、表示電極600との間に電圧
を印加することによりアドレス放電を発生させ、所定の
放電セルに主放電を発生させる。この主放電の際に発生
する紫外線により、各々の放電セルに塗り分けられた
赤、緑、青の蛍光体層1200を発光させることで、カ
ラー表示を行っている。なお、前面基板100の1対の
表示電極600と背面基板200上の2本の隔壁110
0に囲まれた空間が、1セルの放電空間領域となり、そ
れぞれ赤、緑、青の蛍光体層1200が塗られた3セル
をあわせて1画素となる。
【0007】また、放電空間領域内300で蛍光体層1
200により発光した赤、緑、青の光は、前面基板10
0を透過して観視者の目に届くことになる。したがっ
て、前面基板100におけるガラスや透明電極、誘電体
等の材料は、できるだけ光透過率の高いことが要求され
る。一方、背面基板200におけるガラスや誘電体の材
料は、光を透過する必要はなく、むしろ光を反射するこ
とが要求される。このため、背面基板200上の誘電体
層1300は、光反射率の高い白色材料を含んだものが
用いられる。さらに、背面基板200上のガラスとアド
レス電極1000との間に、反射鏡面層と電気絶縁層を
形成することで、放電空間内から背面基板方向へ向かう
発光を反射鏡面層により反射して、輝度を向上させる方
法がある。この従来例については、特開平6−2956
74号公報に示されている。
【0008】また、この他に関連する従来技術として、
特開昭50−100965号公報、特開平4−4763
9号公報、特開平9−213215号公報、特開平9−
231910号公報が挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】プラズマディスプレイ
に代表されるガス放電型表示装置は、実用化はされつつ
もあるも、CRT等の表示装置と比較するといまだ発光
効率が悪く、輝度が低いことが課題として挙げられる。
【0010】これを解決する一つの手段として、背面基
板のアドレス電極を覆い、絶縁耐圧を確保するために形
成された誘電体層に、白色材料をフィラーとして含有す
ることで、背面基板側への発光を反射して、輝度を向上
させる手法がある。しかし、本願発明者らは、このよう
なガス放電型表示パネルの研究開発を進めていく中で、
反射率向上のために白色材料のフィラーを含有している
アドレス電極上の誘電体層は、耐圧不良を起こしやすく
なるという問題点を明らかにした。つまり、誘電体中の
フィラーにより、ボイドや誘電体表面のくぼみ等を発生
し易くなるため、前面基板側の表示電極と背面基板側の
アドレス電極との間で放電を起こした際に、これらのボ
イドやくぼみ部分からスパークを起こして断線となって
しまう。
【0011】一方、上記課題を解決する他の手段の一つ
として、背面基板上のガラスとアドレス電極との間に、
金属薄膜等による反射鏡面層と、この層とアドレス電極
とを絶縁するための電気絶縁層とを設けることにより、
反射率を向上して、高輝度化を図る手法がある。この手
法においても、反射鏡面層とアドレス電極間の電気絶縁
層が薄いと、耐圧不良を起こしやすくなり、逆に厚い
と、放電空間と反射鏡面層との距離が長くなるため、吸
収や散乱などにより反射率が低下するという問題があ
る。さらに、表示パネルにおいて、全面を白色表示した
場合の赤、緑、青のそれぞれの輝度を図7に示す。同図
に示すように、3原色で輝度に大きな差があり、赤、
緑、青の順に輝度が低下していることがわかる。このよ
うに赤、緑、青で輝度に差が有ると、正確な色の表示が
できなくなる。
【0012】本発明は、上記のような従来技術のもつ問
題点を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、耐圧不良を防止しつつ、輝度を向上させると
ともに、赤、緑、青において輝度が均一となるような、
ガス放電表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、背面基板上の
蛍光体層と、隔壁の側壁面および隔壁と隔壁とに挟まれ
た底面との間に、TiO2 やZrO2 、Al23等の白
色材料を含有した反射膜層を形成することで、上記した
目的を達成するものである。
【0014】かような構成とすることで、発光する蛍光
体層のすぐ直下に反射膜が形成されているため、背面板
や隔壁方向への発光光の透過や吸収などによる損失を最
小限に抑えることができ、反射率が向上し、パネルの高
輝度化が可能となる。また、白色材料として特にTiO
2 を用いた場合、TiO2 の波長に対する反射率は、波
長が400〜800nmにおいて、徐々に低下すること
がわかっている。つまり、図7における3原色に対して
は、青、緑、赤の順で反射率が高くなる。したがって、
TiO2 を含有する反射膜を用いることで、輝度を向上
させるだけでなく、赤、緑、青の蛍光体の発光輝度を均
一にすることができる。
【0015】また、アドレス電極上の誘電体層中の白色
フィラーが不要となるため、ボイドや誘電体表面のくぼ
みなどを発生しなくなるため、耐圧不良を防止できる。
また、本発明における反射膜層を形成することと、隔壁
の壁面や隔壁に挟まれた底面の表面形状を変化させてそ
の表面積を向上させることを組み合わせることにより、
さらに輝度を向上させることができる。なお、反射膜層
の形成は、蛍光体の塗布と同じ方法やスプレーによる一
括塗布などで行うことができ、非常に簡便なプロセスに
より、パネルの輝度向上と耐圧向上を実現できる。その
上、反射膜層の形成と、反射膜層および蛍光体層を塗布
する部分の表面積を拡大することを組み合わせること
で、さらに輝度を向上させることが可能である。
【0016】さらにまた、本発明により隔壁部分が反射
膜層により覆われるため、隔壁の強度が向上する。これ
によって、従来プロセスにおいて問題となっていた、前
面基板と背面基板の組み立て時や、パネル化後の振動に
よる隔壁の欠けを低減することができる。つまり、隔壁
の欠けによるパネル点灯時のセル欠陥を防止することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施
形態に係るプラズマディスプレイ(ガス放電型表示装
置)の背面基板の断面図である。
【0018】図1において、1は背面基板に利用する基
板(ガラス基板)、2は基板1上に形成した電極(アド
レス電極)、3は、基板1と電極2を覆うように形成し
た誘電体層、4は、セルごとに放電空間を分けるために
設けられた隔壁である。また、5は、隔壁4の側壁面と
隔壁4で分けられた放電空間の底面とに形成された反射
膜層、6はその反射膜層を覆うように形成された蛍光体
層である。なお、前面基板と背面基板は、両者を組み立
ててパネル化した際に、放電空間からの蛍光体による発
光光を透過して表示面となる方を前面基板、表示面とな
らない方を背面基板と定義する。
【0019】図1に示すように、基板1上の電極2を、
印刷、または、スパッタや蒸着などの薄膜形成およびフ
ォト・リソ、エッチング工程によるパターニングによっ
て形成する。また、電極2を保護するために誘電体層3
を、印刷や蒸着、ゾルゲルコーティング等により形成す
るとともに、隔壁4を、印刷や、前面印刷およびレジス
トパターニング後のサンドブラスト等により形成する。
【0020】そして、反射膜層5を、無機成分が白色材
料のみで作られた誘電体ペーストによる厚膜印刷、白色
材料のゾルゲルコーティング、蒸着等による白色材料の
薄膜形成などにより形成する。例えば、白色材料は、酸
化チタン(TiO2 )、または、酸化ジルコニウム(Z
rO2 )、または、酸化アルミニウム(Al23)であ
り、反射膜層5は、1〜20μm程度の厚さで形成す
る。
【0021】また、反射膜層5の形成は、白色材料を含
有した反射膜層のシートやフィルムにより形成すること
も可能である。例えば、隔壁4を形成後、背面基板全面
に反射膜シートを貼り付ける。そして、例えば、隔壁形
状に対応した金型を位置合わせ後、加圧、加熱して、反
射膜シートを隔壁面および隔壁と隔壁に囲まれた底面に
密着、接合させることで、反射膜層5を形成することが
できる。さらに、反射膜層5と蛍光体層6の2層構造を
有するフィルム又はシートを用いれば、同様の方法で、
一括して反射膜層5と蛍光体層6を形成することができ
る。但し、この場合は、あらかじめ蛍光体層を表示面領
域および隔壁の間隔に対応して赤、緑、青に配色された
シート又はフィルムを用いる必要がある。あるいは、反
射膜シートの付いた、赤、緑、青それぞれの蛍光体シー
ト又はフィルムを、前述の方法により密着、接合させた
後、不要な部分をフォトリソ、エッチング工程などによ
り除去する工程を3回繰り返す必要がある。
【0022】なお、反射膜層5は、放電空間内にあるた
め放電を妨げないように絶縁性の材料で形成する。その
後、反射膜層5を覆うように、赤、緑、青の蛍光体層6
を表示領域となる所定の領域に、それぞれ印刷等により
形成する。
【0023】このように、蛍光体層6に接して反射膜層
5を形成することで、放電空間内の放電で発生した紫外
線励起による蛍光体の発光した光が、基板1側や隔壁4
側壁面側へ、透過や吸収されたりするのを防ぎ、その発
光光を表示面側である前面基板側へ反射させることがで
きる。これにより、透過や吸収による損失を防止すると
ともに、反射により表示面側への発光量を増加すること
ができて、輝度を向上させることができる。また、アド
レス電極2は誘電体層3に覆われているため、耐圧も向
上する。
【0024】図2は、本発明の第2実施形態に係るプラ
ズマディスプレイ(ガス放電型表示装置)の背面基板の
断面図である。
【0025】本実施形態においても、図1に示した第1
実施形態と同様にして、基板1上に、電極2および誘電
体層3を形成する。次に、図2に示すように、隔壁4
を、表面が凹凸状になるように形成する。例えば、第1
実施形態と同様に、隔壁4を印刷、サンドブラストなど
により形成した後、再度、サンドブラストの粒径を大き
くして、隔壁表面をブラストすることで、凹凸状にな
る。なお、1回目のサンドブラストの際に、底面にも隔
壁材料が残るように、つまり、誘電体層3が露出しない
ような条件でブラストする必要がある。
【0026】その後、第1実施形態と同様に、反射膜層
5を、白色材料を含む誘電体ペースト又は、ゾルゲルコ
ートにより形成する。さらに、その上に赤、緑、青の蛍
光体層6を、表示領域となる所定の領域に、それぞれ印
刷等により形成する。
【0027】かような構成をとる本実施形態において
は、反射膜層5が背面基板方向及び隔壁方向への光の透
過や散乱、吸収などを防止して、光を表示面側へ反射す
ることに加えて、反射膜層5および蛍光体層6の表面積
が拡大するため、紫外線冷気による蛍光体の発光量およ
び反射量が増加する。したがって、輝度をさらに向上す
ることが可能となる。
【0028】図3は、本発明の第3実施形態に係るプラ
ズマディスプレイ(ガス放電型表示装置)の背面基板の
製造途上の断面図である。
【0029】本実施形態においても、背面基板1上に、
電極2および誘電体層3を、第1、第2の実施形態と同
様に形成する。そして、隔壁4を印刷やサンドブラスト
により形成した後、例えば、誘電体ペーストをスプレー
噴射等により塗布する。これにより、図3に示す通り、
誘電体ペーストは、隔壁側面やセル空間底面等に分散し
て突起物7となる。これを焼成することで、図2に示し
た第2実施形態と同様に、隔壁およびセル空間底面部分
の表面を凹凸状にすることができる。
【0030】その後、第1、第2の実施形態と同様にし
て、反射膜層5や蛍光体層6を形成する。これにより、
図2の第2実施形態と同じように、反射膜層の存在によ
る発光した光の損失の低減、および、突起物7による表
面積拡大に伴う発光量の増加を実現できる。つまり、輝
度を向上させることができる。
【0031】図4は、本発明の第4実施形態に係るプラ
ズマディスプレイ(ガス放電型表示装置)の、白色材料
を含む蛍光体層が形成された背面基板の断面図である。
【0032】図4に示すように、本実施形態でも、基板
1上に、電極2、誘電体層3、隔壁4を、図1の第1実
施形態と同様に形成する。次に、白色材料を含有する
赤、緑、青の蛍光体ペーストをそれぞれ所定の場所に印
刷することで、蛍光体層6を形成する。例えば、蛍光体
層6の厚さは、5〜10μmである。この厚さは、放電
空間をできるだけ広くとることと、輝度を向上させるた
めに必要な蛍光体厚を確保することの、両者を考慮した
適正値である。
【0033】本実施形態では、図4中の拡大部分に示す
ように、蛍光体粒子6a中に白色材料粒子5aが混在し
ている。このため、放電時に発生した紫外線励起による
蛍光体の発光光は、蛍光体層6中に混在する白色材料粒
子5aで反射されることで、背面基板方向への光を低減
できるとともに、表示面側、つまり前面基板側へ反射し
た光の分だけ輝度が向上する。さらに、赤、緑、青の蛍
光体ペーストにおける白色材料の含有率は、青、緑、赤
の順に多くなるようにする。つまり、図7において、輝
度が低い青、緑、赤の順に白色材料の含有率を多くする
と、反射の影響で青、緑、赤の順で輝度が向上するた
め、トータルとして、赤、緑、青の輝度が平均化され、
輝度を均一化することができる。
【0034】図5は、本発明の第5実施形態に係るプラ
ズマディスプレイ(ガス放電型表示装置)の、白色材料
を含む蛍光体層が形成された背面基板の断面図である。
【0035】図5に示すように、本実施形態でも、基板
1上に、電極2、誘電体層3、隔壁4を、図1の第1実
施形態と同様に形成する。次に、白色材料を含有する
赤、緑、青の蛍光体ペーストをそれぞれ所定の場所に印
刷することで、蛍光体層6を形成する。但し、本実施形
態の場合には、蛍光体層6中に混在する白色材料粒子5
aは、蛍光体粒子6aに対し、粒径を小さくする。例え
ば、蛍光体粒子6aの粒子径が3〜6μm程度で、白色
材料粒子が1μm以下である。
【0036】これにより、図5中の拡大部分に示すよう
に、印刷後、粒子径の小さい白色材料粒子5aの方が、
下側に積層するようになる。つまり、蛍光体層と反射膜
層の2層に分離した状態となり、図1の第1実施形態に
おける構造とほぼ同じになる。したがって、図4での蛍
光体層6中に、蛍光体粒子6aと白色材料粒子5aが混
在した状態よりも、さらに効率よく蛍光体の発光を反射
することで輝度が向上する。
【0037】なお、第4、第5実施形態において、白色
材料を含有した螢光体材料のゾルゲルコーティングによ
って、蛍光体層6を形成するようにしてもよい。
【0038】図6は、本発明の各実施形態において、反
射膜層を形成する領域を示した図であり、図6の(a)
は、背面基板と前面基板を組み合わせた場合の、表示面
側である前面基板側からみた上面図である。また、図6
の(b)は、図6の(a)と対応する表示面側である前
面基板側からみた上面図であるが、図をわかりやすくす
るために、前面基板上にあるバス電極8と透明電極9を
細線で示している。
【0039】図6の(b)中で、斜線部が反射膜5を形
成する領域である。この斜線部領域とは、放電セル空間
領域内の隔壁4の壁面、および、隔壁と隔壁との囲まれ
た底面領域である。まず、背面基板1上に、電極2と誘
電体層3と隔壁4を、前述した手法で順次形成する。次
に、白色材料、例えばTiO2 を含有する反射膜層5を
印刷により、放電セル空間領域内にのみ塗布した後、
赤、緑、青の蛍光体層6を表示領域となる所定の領域
に、それぞれ印刷等により形成する。これにより、放電
空間領域内でのみ、背面基板方向および隔壁方向への蛍
光体の発光光が反射する。つまり、放電空間領域外に漏
れた発光光は、反射膜がないために、透過や吸収、散乱
してしまうことになる。したがって、放電空間領域での
輝度が向上するだけでなく、放電空間領域とそれ以外の
領域で、発光光の反射分だけ、輝度に差を生じること
で、コントラストも向上する。この場合、例えば、隔壁
4全部、または、隔壁4の頂部のみを黒色材料を含んで
ペーストなどにより形成すれば、さらにコントラストを
向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、蛍光体
層に接して、白色材料を含有する反射膜層を有すること
で、耐圧不良を防止しつつ、輝度が向上するガス放電表
示装置を提供することができる。また、赤、緑、青の蛍
光体において輝度が均一となるような、ガス放電表示装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプラズマディスプ
レイ(ガス放電型表示装置)の背面基板の断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態に係るプラズマディスプ
レイ(ガス放電型表示装置)の背面基板の断面図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態に係るプラズマディスプ
レイ(ガス放電型表示装置)の背面基板の製造途上の断
面図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係るプラズマディスプ
レイ(ガス放電型表示装置)の、白色材料を含む蛍光体
層が形成された背面基板の断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態に係るプラズマディスプ
レイ(ガス放電型表示装置)の、白色材料を含む蛍光体
層が形成された背面基板の断面図である。
【図6】本発明の各実施形態において、反射膜層を形成
する領域を示す説明図である。
【図7】従来技術による全面を白色表示した場合の赤、
緑、青の輝度を示すグラフ図である。
【図8】交流駆動型のプラズマディスプレイ(ガス放電
型表示装置)の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 背面基板に利用する基板(ガラス基板) 2 電極(アドレス電極) 3 誘電体層 4 隔壁 5 反射膜層 5a 反射膜粒子 6 蛍光体層 6a 蛍光体粒子 7 突起物 8 バス電極 9 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 友彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 鈴木 重明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 古川 正 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 佐藤 了平 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 槌田 誠一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 5C040 BB08 DD13 DD17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面基板と背面基板を備えたガス放電型
    表示装置において、 背面基板に形成された蛍光体層に接するように、蛍光体
    層の下側に白色材料を含有する反射膜層を設けたことを
    特徴とするガス放電型表示装置。
  2. 【請求項2】 前面基板と背面基板を備えたガス放電型
    表示装置において、 背面基板に形成された凹凸状の表面を有する隔壁および
    凹凸状の表面を有するアドレス電極上の誘電体層表面
    と、蛍光体層との間に、反射膜層を設けたことを特徴と
    するガス放電型表示装置。
  3. 【請求項3】 前面基板と背面基板を備えたガス放電型
    表示装置において、 背面基板において放電セル空間内の蛍光体層に接した部
    分にのみ、蛍光体層の下側に反射膜層を設けたことを特
    徴とするガス放電型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3記載におい
    て、 前記白色材料を含有する誘電体ペーストにより、前記反
    射膜層を形成することを特徴とするガス放電型表示装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記誘電体ペーストは、無機成分が白色材料のみで作ら
    れたぺーストであることを特徴とするガス放電型表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前面基板と背面基板を備えたガス放電型
    表示装置において、 背面基板上に、白色材料を含有する蛍光体ペーストによ
    り蛍光体層を形成することを特徴とするガス放電型表示
    装置。
  7. 【請求項7】 前面基板と背面基板を備えたガス放電型
    表示装置において、 背面基板上に、白色材料を含有するゾルゲルコートによ
    り蛍光体層を形成することを特徴とするガス放電型表示
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載において、 前記白色材料が粒状又は粉体状であって、その粒径が蛍
    光体の粒径よりも小さいことを特徴とするガス放電型表
    示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または6または7記載におい
    て、 前記白色材料は酸化チタン(TiO2 )であることを特
    徴とするガス放電型表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または3記載において、 蛍光体層と反射層の2層構造を有するフィルム又はシー
    トにより、蛍光体層および反射膜層を形成することを特
    徴とするガス放電型表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または3記載において、 蛍光体層と反射膜層が、それぞれ1層ずつ形成されたフ
    ィルム又はシートにより、蛍光体層及び反射膜層を形成
    することを特徴とするガス放電型表示装置。
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